JP4287731B2 - 有償プログラム配信システム、インストール方法およびインストールプログラム - Google Patents

有償プログラム配信システム、インストール方法およびインストールプログラム Download PDF

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Description

本発明は、有償プログラムの配信するための有償プログラム配信方法に関するものであり、詳細には、新規発行のソフトウェアライセンスおよびそれに対応したソフトウェアパッケージを、インターネットを介してユーザに提供する場合の有償プログラム配信方法およびインストール方法に関するものである。
以下、インターネットを用いたプログラムの配信処理およびそのプログラムのインストール処理に関する従来技術について説明する。たとえば、サーバ側の装置は、クライアント側の計算機に更新すべき内容がある場合、当該計算機に「更新のお知らせ」等の情報を表示させ、その旨を使用者に対して通知する。具体的には、マイクロソフト社の「Windows(登録商標) Update」やシマンテック社の「Live Update」により実現されており、その機能としては、使用中の計算機のタスクトレイにプログラムの更新情報を表示させ、その後、計算機の使用者の指示で更新情報によって示された無償のプログラムをインストールする。
また、従来のインストール方法の他の一例としては、下記特許文献1に記載された技術がある。この方法では、ソフトウェアを購入した正規のユーザだけが、どのような環境の端末においても、煩雑なインストール作業を行うことなくそのソフトウェアを使用することができる。具体的には、まず、正規ユーザが、購入済みのソフトウェアがインストールされた端末を用いて、そのソフトウェアのライセンス情報をメモリカードに記録する。そして、そのメモリカードを別の端末に装着する。その結果、ネットワーク網を介して接続されたソフトウェアサーバによってそのメモリカードにライセンス情報が記録されていると判定された場合に、その端末に、ソフトウェアサーバから購入済みソフトウェアと同等のソフトウェアがダウンロードされ、インストールされる。
特開2002−49436号公報
しかしながら、一般的な従来技術として知られている上記「Windows(登録商標) Update」や「Live Update」は、クライアント側の計算機に存在するプログラムを更新、またはサーバ側が提供する無償のプログラムを配信、するものであって、たとえば、クライアント側の計算機に存在しない有償のプログラムを提供するものではない。
また、上記特許文献1に記載のインストール方法においては、ライセンスが記録されたメモリカードを端末に差し込んでいなければ、所望のプログラムをインストールすることができない。したがって、LANのように、ネットワーク上に複数の端末が接続されている場合であっても、何度もメモリカードを抜き差ししながらソフトウェアのインストールを繰り返し実行する必要があり、作業効率が悪い、という問題があった。
また、有償プログラムの一例として、たとえば、税務系のソフトウェア(確定申告、年末調整等)は、その年の申告書の仕様にあわせたプログラムを作って正規ユーザに提供する必要がある。そして、予め申告の締め切り時期が設定されているので、上記有償プログラムの開発が終わってから正規ユーザに届けるまでの期間をできるだけ短縮する必要がある。しかしながら、上記一般的な従来技術および特許文献1に記載の従来技術については、インターネットを用いてプログラムを提供しているだけであって、このような目的を実現するためのプログラム配信処理およびインストール処理にはなっていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、有償のプログラムを、効率よく、かつできるだけ短期間に、正規のユーザに提供可能な有償プログラム配信方法およびインストール方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる有償プログラム配信システムは、新規発行のソフトウェアライセンス(ライセンス)およびそれに対応した有償のソフトウェアパッケージ(パッケージ)を、インターネットを介してユーザに提供する有償プログラム配信システムであって、受注対象のパッケージおよび購入希望ユーザの個人情報であるライセンスIDまたはハードウェアキー番号を関連付けた受注データを生成し、特定の記憶領域から、受注対象のパッケージがリリース済みの商品であるかまたは開発中であるかを示す情報を取得し、受注対象のパッケージがリリース済みの商品であれば、直ちにダウンロード用のライセンスを生成し、一方で、注文を受けたパッケージが開発中であれば、開発が完了したパッケージがダウンロードできる状態になるまで、前記ライセンスの生成処理を行わない有償プログラム配信管理サーバと、前記ユーザが操作するユーザ計算機から新規に発行されたライセンスがあるかどうかの問い合わせを受けた場合に、当該問い合わせに含まれる前記個人情報であるライセンスIDまたはハードウェアキー番号に基づいて、新規発行のライセンスがあるかどうかを確認し、当該確認の結果、新規発行のライセンスがあった場合に、前記ユーザ計算機にその旨を通知し、その後、前記ユーザ計算機からライセンスの取得要求があった場合に、当該要求に含まれる前記個人情報であるライセンスIDまたはハードウェアキー番号に基づいて、新規発行のライセンスを前記ユーザ計算機に対して送信し、その後、前記ユーザ計算機から、ライセンスを受け取ったことを示す情報である正常受信応答として前記送信済みのライセンスを受信した場合に、受け取ったライセンスを保存(更新)するライセンスサーバと、前記更新後のライセンスに基づいて、前記ユーザ計算機に対してダウンロード可能なパッケージに関するパッケージ情報を送信し、その後、前記ユーザ計算機から実際にインストールを希望するパッケージを指示された場合に、当該パッケージを前記ユーザ計算機に対して送信するパッケージサーバと、を備えることを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、前記有償プログラム配信管理サーバは、前記正常受信応答の受信を確認したタイミングを、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、前記有償プログラム配信管理サーバは、新規発行のライセンスとパッケージがダウンロードされたことを確認したタイミングを、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、前記有償プログラム配信管理サーバは、新規発行のパッケージのインストールができることを通知したタイミングを、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、前記有償プログラム配信管理サーバは、新規発行のライセンスとパッケージが取得できるようになったタイミングを、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、LANを構成しないユーザ計算機から前記問い合わせを受けた前記ライセンスサーバは、当該問い合わせに含まれるライセンスIDまたはハードウェアキー番号を判別し、当該ユーザ計算機がライセンスIDを管理する計算機であると判断した場合、当該ライセンスIDに対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、LANを構成するユーザ計算機から前記問い合わせを受けた前記ライセンスサーバは、当該問い合わせに含まれるライセンスIDまたはハードウェアキー番号を判別し、当該ユーザ計算機がライセンスIDを管理する計算機であると判断した場合、同一ユーザコードの計算機に対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、前記ライセンスサーバは、前記ユーザ計算機がハードウェアキー番号を管理する計算機であると判断した場合、当該ハードウェアキー番号に対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする。
つぎの発明にかかる有償プログラム配信システムにおいて、前記ライセンスサーバは、前記ユーザ計算機がハードウェアキー番号を管理する計算機であると判断した場合、当該ハードウェアキー番号に対応するハードウェアキーを所有しているユーザの、ユーザコードに対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、アップデートプログラムの実行により、LANを構成しない単体のユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードする場合の、インストール方法であって、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、新規発行のライセンスが存在する場合、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、取得したパッケージに対応するライセンスを登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、取得したパッケージをインストールするインストールステップと、を含むこと特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、前記登録できなかったライセンスがあった場合、ライセンスIDに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、ハードウェアキーに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、を個別に実行することを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、前記パッケージ取得ステップにおいて、前記インストールが必要なパッケージを選択するための画面は、前記パッケージ情報に記載の全パッケージをインストール対象とし、インストールしないパッケージについては個別に指定することを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、有償のパッケージについては、インストールしないパッケージとして個別に指定した場合であっても、フルパッケージをダウンロードし、前記新規発行ライセンス登録ステップにてライセンス登録を行わないことを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、アップデートプログラムの実行により、LANを構成するユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードする場合の、インストール方法であって、LAN上の特定のユーザ計算機が、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、新規発行のライセンスが存在する場合、前記特定のユーザ計算機が、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示し、その後、インストール可能なLAN上の計算機の状態確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、前記特定のユーザ計算機が、ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、前記特定のユーザ計算機が、取得したパッケージに対応する新規発行ライセンスを、LAN上の該当する計算機に対して登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、前記特定のユーザ計算機が、インストール対象計算機を選択するための画面を表示し、ユーザにより選択されたすべての計算機に対して、それぞれ該当するパッケージをインストールするインストールステップと、を含むこと特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、前記登録できなかったライセンスがあった場合、ライセンスIDに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、ハードウェアキーに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、を個別に実行することを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、前記取得ライセンス確認ステップでは、LAN上の他の計算機に搭載されたアップデートプログラムがWeb配信に対応しているかどうかを確認し、未対応の計算機があれば、当該計算機に搭載されたアップデートプログラムを更新することを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、前記パッケージ取得ステップにおいて、前記インストールが必要なパッケージを選択するための画面は、前記パッケージ情報に記載の全パッケージをインストール対象とし、インストールしないパッケージについては個別に指定することを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストール方法は、有償のパッケージについては、インストールしないパッケージとして個別に指定した場合であっても、フルパッケージをダウンロードし、前記新規発行ライセンス登録ステップにてライセンス登録を行わないことを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストールプログラムは、LANを構成しない単体のユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードし、その後、インストールするインストールプログラムであって、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、新規発行のライセンスが存在する場合、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、取得したパッケージに対応するライセンスを登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、取得したパッケージをインストールするインストールステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
つぎの発明にかかるインストールプログラムは、LANを構成する特定のユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードし、その後、インストールするインストールプログラムであって、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、新規発行のライセンスが存在する場合、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示し、その後、インストール可能なLAN上の計算機の状態確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、取得したパッケージに対応する新規発行ライセンスを、LAN上の該当する計算機に対して登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、インストール対象計算機を選択するための画面を表示し、ユーザにより選択されたすべての計算機に対して、それぞれ該当するパッケージをインストールするインストールステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明にかかる有償プログラム配信方法においては、受注対象の有償プログラムが開発途中であっても、開発が完了した時点でただちにインターネットにより配信可能な構成とした。すなわち、開発完了後に発生する、CDROM(またはその他の記録媒体)の生産や商品配達(物流)に関する処理を省略することとした。これにより、有償プログラムの開発が終わってから正規ユーザに有償プログラムを届けるまでの期間を、大幅に短縮することができるので、たとえば、仕様変更の多いプログラムを短時間に提供する必要がある場合においても、また、予めプログラムの使用時期が設定されているような商品を提供する場合においても、適用することができる。
また、本発明にかかるインストール方法においては、ライセンスが記録されたメモリカードを端末に差し込んだ状態で所望のプログラムをインストールするのではなく、1台の計算機が、同一LANを構成する全計算機に対応するライセンスおよびパッケージを一括してダウンロードし、かつ同一LANを構成する全計算機のアップデートを実行することとした。これにより、アップデートの作業効率を大幅に向上させることができる。
以下に、本発明にかかる有償プログラム配信方法、有償プログラム配信システム、インストール方法およびインストールプログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(全体構成および動作概要)
図1は、本発明にかかる有償プログラム配信システムの構成を示す図であり、この有償プログラム配信システムは、ユーザからの注文に応じて新規発行のソフトウェアライセンス(以降、単にライセンスと呼ぶ)とそれに対応したソフトウェアパッケージ(以降、単にパッケージと呼ぶ)を提供するための制御を行う有償プログラム配信管理サーバ1と、発行したライセンスを管理するライセンス管理サーバ2と、クライアント側の計算機11a,11bとの間でライセンス発行に関する各種情報を送受するライセンス受付サーバ3と、パッケージのダウンロードを制御するパッケージサーバ4と、を備えている。
なお、上記計算機11aはLANを構成していない端末であり、計算機11bはLANを構成する端末を表す。また、上記パッケージには、アプリケーションを実行するために必要なファイルがすべて格納されている正規パッケージ、自身の計算機にインストールされている正規パッケージよりも新しい正規パッケージを表す更新パッケージ、修正/変更のあったファイルだけを格納した差分パッケージ、不具合等を修正するための修正パッケージ等が含まれる。
上記のように構成された有償プログラム配信システムにおいては、たとえば、販売サポート端末経由で既にリリース済みのソフトウェアの注文を受け付けた場合には、直ちにユーザ側の計算機にて取得できることをお知らせし、一方で、開発中のソフトウェアの注文を受け付けた場合には、開発中のソフトウェアが完成し配信準備ができた段階で、ユーザ側の計算機にて取得できることをお知らせする。そして、ユーザ計算機(アップデートプログラム)からの指示に従って、新規発行のライセンスとそれに対応したパッケージを提供する。
なお、ユーザの計算機には、上記ライセンスを識別するためのライセンスIDを管理する計算機と、特定のアプリケーションソフトを起動するためのハードウェアキーに対応したハードウェアキー番号を管理する計算機と、があることを前提とする。また、ユーザの計算機がLAN構成の場合、ライセンスおよびパッケージのダウンロード処理はネットワーク内の1台の計算機11bで行い、そのとき、ネットワーク内の他の計算機はアップデートを実行できない。アップデートプログラム実行中の計算機がLAN上の全計算機分のライセンスとパッケージをダウンロードするので、他の計算機は自動インストールの待機モードに移行する。
(有償プログラム配信システムの動作)
ここで、上記有償プログラム配信システムの動作を、図面を用いて詳細に説明する。図2−1は、有償プログラム配信管理サーバ1における有償プログラム配信処理の一例を示すフローチャートである。
まず、インターネット経由でソフトウェアの注文があると(ステップS1)、有償プログラム配信管理サーバ1では、販売サポート端末のオペレータからの操作に基づいて、受注対象の商品(パッケージ),購入希望ユーザの個人情報(ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含む)等を関連付けた受注データを生成する(ステップS2)。
つぎに、有償プログラム配信管理サーバ1では、注文が確定した段階で出荷指示を行い、有償プログラム配信管理サーバ1もしくは開発管理サーバ(図示せず)のメモリに蓄積されている記憶領域であって、商品がリリース済みであるかまたは開発中であるかを示す記憶領域にアクセスし、リリース済みの商品であることを示す情報を取得した場合には(ステップS3,No)、直ちにダウンロード用のライセンスを生成する(ステップS4)。ただし、購入対象のソフトウェアが開発中であることを示す情報を取得した場合には(ステップS3,Yes)、開発が完了しソフトウェアがダウンロードできる状態になるまで、上記ライセンスの生成処理を行わない(ステップS5)。そして、有償プログラム配信管理サーバ1では、上記のように生成したライセンスをライセンス管理サーバ2に通知し(ステップS6)、つぎに注文を待つ(ステップS1)。ライセンス管理サーバ2では、受け取ったライセンスを保存し管理する。
図2−2は、ライセンス受付サーバ3における有償プログラム配信処理の一例を示すフローチャートである。
ライセンス受付サーバ3では、上記ライセンス生成処理完了後、上記購入希望ユーザの計算機(11a,11b)から、新しく発行されたライセンスがあるかどうかの問い合わせを受けると(ステップS11)、その旨をライセンス管理サーバ2に対して通知する(ステップS12)。すなわち、ライセンス受付サーバ3では、上記問い合わせからライセンスIDまたはハードウェアキー番号を判別し、ライセンス管理サーバ2に対して新しく発行されたライセンスがあるかどうかを問い合わせる。
つぎに、ライセンス受付サーバ3では、ライセンス管理サーバ2から上記問い合わせの結果を受け取り、たとえば、新しいライセンスがあれば(ステップS13)、ユーザ計算機にその旨を通知する(ステップS14:ユーザ計算機に常駐する通知プログラムにて新しいライセンスが発行されたことを表示)。
さらに、ユーザ計算機からライセンスの取得要求があった場合(ステップS15:ユーザ計算機がアップデートプログラムを起動してライセンスID,ハードウェアキー番号をサーバに送る)、ライセンス受付サーバ3では、当該要求に基づいてライセンスIDまたはハードウェアキー番号を判別し、ライセンス管理サーバ2から新しく発行されたライセンス明細を取得する。そして、ライセンス受付サーバ3は、当該ライセンス明細をユーザ計算機に対して送信する(ステップS16:ライセンスのダウンロード)。なお、上記処理は、ユーザ計算機が通知プログラムをシステムに常駐させていることを前提とし、ユーザ計算機が、設定された間隔で上記問い合わせを行い、新しいライセンスがあればバルーンメッセージを表示する。
つぎに、ライセンス受付サーバ3では、ユーザ計算機からライセンスを受け取ったことを示す情報(正常受信応答:ユーザ計算機から送り返されるライセンス明細)を受信すると(ステップS17)、上記ライセンス明細をライセンス管理サーバ2に通知し(ステップS18)、その後、次の問い合わせを待つ(ステップS11)。そして、ライセンス管理サーバ2では、受け取ったライセンス明細を保存(更新)し、それを有償プログラム配信管理サーバ1に通知する。この段階で、有償プログラム配信管理サーバ1は、売上処理を行う。すなわち、売上を計上する。なお、売上を計上するタイミングは、これに限らず、たとえば、新しいライセンスとパッケージがユーザ計算機にダウンロードされたことを確認してからでもよいし、新しいパッケージのインストールができることを通知した時点でもよいし、新しいライセンスとパッケージが取得できるようになった時点でもよい。
図2−3は、パッケージサーバ4における有償プログラム配信処理の一例を示すフローチャートである。
パッケージサーバ4では、上記ユーザ計算機から送り返されるライセンス明細に基づいて、上記ユーザ計算機にダウンロード可能なパッケージがある場合(ステップS21)、まず、上記ユーザ計算機に対してパッケージ情報を送信する(ステップS22)。そして、上記ユーザの計算機から、実際にインストールするパッケージを指示された場合に(ステップS23)、そのパッケージを上記ユーザ計算機に対して送信する(ステップS24)。
(ユーザ計算機の動作)
つづいて、ユーザの計算機によるソフトウェアパッケージのインストール方法について詳細に説明する。図3−1〜図3−4は、本実施例のインストール方法を示すフローチャートである。なお、以降の記載において、単に計算機(またはユーザ計算機)と表現した場合には、計算機11aと計算機11bの共通の処理を示すこととする。また、以降の処理は、開発中のソフトウェアが完成し、既にリリースされている状態を前提とする。また、本実施例のインストール方法については、ユーザの計算機が通知プログラムをシステムに常駐させていることを前提とする。
ユーザの計算機では、実行中の通知プログラムにしたがって所定間隔で新規発行のライセンスがあるかどうかをライセンス受付サーバ3に対して問い合わせし、たとえば、新規発行ライセンスがある場合、その旨をバルーンメッセージ等によって表示する(図3−1、ステップS31)。図4−1は、新規発行ライセンスがある場合の表示画面の一例を示す図である。また、新規発行ライセンスがない場合であっても、修正パッケージがある場合には、その旨を表示する。図4−2は、修正パッケージがある場合の表示画面の一例を示す図である。
なお、上記問い合わせを受けたライセンス受付サーバ3では、ユーザ計算機の接続環境によって、確認するライセンスの範囲が異なる。たとえば、ライセンスIDを管理する単体の計算機11aの場合は、ライセンスIDに対して発行されているライセンスがあるかどうかを確認する。また、ライセンスIDを管理するLAN構成の計算機11bの場合は、同一ユーザコードの計算機に対して発行されているライセンスがあるかどうかを確認する。一方、ハードウェアキー番号を管理する単体の計算機11aの場合は、計算機11aのライセンスファイルに登録されているハードウェアキー番号に対して発行されているライセンスがあるかどうかを確認する。また、ハードウェアキー番号を管理するLAN構成の計算機11bの場合は、計算機11bのライセンスファイルに登録されているハードウェアキー番号に対応するハードウェアキーを所有しているユーザの、ユーザコードに対して発行されているライセンスがあるかどうかを確認する。
つぎに、ユーザ計算機では、新規ライセンスまたは修正パッケージがあった場合(ステップS32)、または、現状の最新パッケージを取得したい場合(図示せず)、アップデートプログラム(本実施例のインストール方法)を起動する(ステップS33)。そして、ユーザの計算機では、インターネットを介した上記有償プログラム配信システムとのやり取りによって、起動したアップデートプログラムが最新でない場合(ステップS34,No)、最新のアップデートプログラムをダウンロードして、インストールを行う(ステップS35)。インストール後、アップデートプログラムを再実行する。
ステップS34の処理で最新と判断された場合(ステップS34,Yes)、または、ステップS35の処理で最新のプログラムのインストールが完了した場合(ステップS35)、ユーザ計算機では、つぎに、同一ネットワークにおいてアップデートプログラムを実行中の他の計算機が存在するかどうかを確認する(ステップS36)。たとえば、存在する場合(ステップS37,Yes)、計算機11bでは、同一ネットワーク上の複数の計算機で同時にアップデートプログラムを実行できないようにするために、「アップデートが他の計算機で実行されています」等の画面表示し、ユーザの操作にしたがって自動インストールの待機モードに移行する(ステップS38:「インストール指示を待つプログラム」を実行する)。図5は、「インストール指示を待つプログラム」の実行を促す画面を示す図である。本実施例では、同一ネットワーク上であればプログラム実行中の計算機が他の計算機のアップデートを実行可能である。したがって、ここでは2台以上の計算機でアップデートプログラムを実行できないように制限する。
一方で、ステップS37の処理で他の計算機が存在しない場合(ステップS37,No、単体の計算機11aの場合を含む)、ユーザ計算機では、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含むライセンス取得要求をライセンス受付サーバ3に対して送信する(ステップS39)。そして、ライセンス受付サーバ3からライセンスをダウンロードし(ステップS40)、その後、新規発行のライセンスに該当する商品構成ファイルをダウンロードする(ステップS41)。ダウンロードしたライセンスは、サーバ側のログに記録される。
なお、上記ライセンス受付サーバ3では、ユーザ計算機の接続環境によって、ダウンロードするライセンスの範囲が異なる。たとえば、ライセンスIDを管理する単体の計算機11aの場合は、ライセンスIDに対して発行されているライセンスをダウンロードする。また、ライセンスIDを管理するLAN構成の計算機11bの場合は、同一ユーザコードの計算機に対して発行されているライセンスをダウンロードする。一方、ハードウェアキー番号を管理する単体の計算機11aの場合は、計算機11aのライセンスファイルに登録されているハードウェアキー番号に対して発行されているライセンスをダウンロードする。また、ハードウェアキー番号を管理するLAN構成の計算機11bの場合は、計算機11bのライセンスファイルに登録されているハードウェアキー番号に対応するハードウェアキーを所有しているユーザの、ユーザコードに対して発行されているライセンスをダウンロードする。
つぎに、上記ダウンロード処理において新規発行のライセンスがあり、かつLAN構成の場合(図3−2、ステップS42,Yes、ステップS43,Yes)、たとえば、計算機11bは、LANを構成する計算機に対して新規発行されたすべてのライセンスを表示する(ステップS44)。ユーザは、表示されているライセンスを登録する全計算機を確認し、「次へ」をクリックする。図6−1は、新規発行されたライセンスを確認するための画面(LAN構成)を示す図である。
つぎに、計算機11bでは、LAN上の他の計算機がWeb配信に対応しているかどうかを確認し(ステップS45)、未対応の計算機があれば、ここで未対応の計算機に搭載されたアップデートプログラムを更新する(ステップS46)。図6−2は、アップデートプログラムの更新を促すための画面を示す図である。
つぎに、計算機11bでは、アップデートを行う計算機の確認画面を表示する(ステップS47)。すなわち、同一LANを構成する計算機のうち、電源ON,接続を確認できた計算機を表示する。ユーザは、表示されている計算機を確認し、「次へ」をクリックする。図6−3は、アップデートを行う計算機の確認画面を示す図である。この画面に表示されている計算機がダウンロード後のインストール対象計算機となる。なお、図6−3における「再表示」をクリックするとインストール対象計算機を再確認できる。また、「次へ」をクリックするとダウンロードを開始する。
また、ステップS42の処理において新規発行のライセンスがあり、かつLAN構成でない場合(ステップS42,Yes、ステップS43,No)、たとえば、計算機11aは、新規発行されたすべてのライセンスを表示する(ステップS48)。ユーザは、表示されているライセンスを確認し、「次へ」をクリックする。図7は、新規発行されたライセンスを確認するための画面(単体)を示す図である。
一方、ステップS42の処理において新規発行のライセンスがなく、かつLAN構成の場合(ステップS42,No、ステップS49,Yes)、たとえば、計算機11bは、LAN上の他の計算機がWeb配信に対応しているかどうかを確認し(ステップS50)、未対応であれば、ここで未対応の計算機に搭載されたアップデートプログラムを更新する(ステップS51)。アップデートプログラムの更新を促すための画面は、上記図6−2と同様である。その後、計算機11bでは、アップデートを行う計算機の確認画面を表示する(ステップS52)。ユーザは、表示されている計算機を確認し、「次へ」をクリックする。アップデートを行う計算機の確認画面は、上記図6−3と同様である。
そして、計算機11bでは、登録可能なライセンスを表示し(ステップS53,Yes、ステップS54)、ユーザが「次へ」をクリックした場合に、ライセンスを自動登録する(ステップS55)。図8は、登録可能なライセンスの表示画面を示す図である。なお、ここでは、登録可能なライセンスを表示しないで自動登録することもできる(ステップS53,No)。また、ステップS42の処理において新規発行のライセンスがなく、かつLAN構成でない場合(ステップS42,No、ステップS49,No)、たとえば、計算機11aでは、上記ステップS53〜S55と同様の処理を行う。
さらに、ユーザ計算機では、新規登録できないライセンスがあった場合(ステップS56,Yes)、後述するライセンスの再登録処理を行う(ステップS57)。
つぎに、ステップS47およびステップS48において次の処理「次へ」を指示された場合、または、ステップS55およびステップS57の処理でライセンスの自動登録が完了した場合、ユーザ計算機では、パッケージサーバ4からパッケージ情報を受け取る処理を実行し(図3−3、ステップS58)、さらに、当該パッケージ情報の中からダウンロードが必要なパッケージを選定する処理を実行する(ステップS59)。このとき、ダウンロードするパッケージがなく、ダウンロード済みのパッケージもない場合(ステップS60,No)、ユーザ計算機では、その旨を表示してアップデートプログラムを終了する(ステップS61)。
また、ステップS60の処理において、ダウンロード(インストール)するパッケージがある場合(ステップS60,Yes)、ユーザ計算機では、インストールするパッケージを選択するための画面を表示する(ステップS62)。ユーザは、インストールするパッケージを画面上で選択し、「次へ」をクリックする。図9−1,図9−2は、インストールするパッケージを選択するための画面の一例を示す図であり、ユーザは2つの画面を適宜切り替えて使用する。
なお、上記図9−1,図9−2に示す選択画面において、デフォルトは全パッケージをインストール対象とする。また、インストールしないパッケージはチェックをはずす。また、基本関係のパッケージについては、必ずインストールするように、予めチェックボックスをつけないで表示する。また、既にダウンロード済みのパッケージでかつその計算機に登録済みのパッケージについては、必ずインストールするため、チェックボックスをつけないで表示する。また、パッケージの表示順は、たとえば、ライセンスが新規発行されたパッケージ(有償)→修正パッケージ(無償)→パッチ版(無償)の順としてもよいし、商品コード順としてもよいし、バージョン降順としてもよいし、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号昇順としてもよい。また、ライセンスが新規に発行されたパッケージについては、更新パッケージとは色を変えて表示する等、見た目で判断できるようにする。また、インストールしないパッケージ(チェックをはずしたもの)は、有償と無償で動作が変わる。たとえば、有償の場合は、ライセンスをダウンロードするが自動登録せず、パッケージについてもフルパッケージをダウンロードするがインストールは行わない。一方、無償の場合は、パッケージをダウンロードしない。
つぎに、ユーザの計算機では、インストールするパッケージを確認するための画面を表示する(ステップS63)。ユーザは、確認後、OKであれば「次へ」をクリックする。図10は、インストールするパッケージを確認するための画面を示す図である。
つぎに、ユーザ計算機が単体の場合(ステップS64,No)、計算機11aでは、インストール後の処理を選択するための画面を表示する(ステップS65)。ユーザは、たとえば、「インストール後に計算機を再起動する」、または、「インストール後に計算機の電源を切る」を選択し、「実行」をクリックする。図11は、インストール後の処理を選択するための画面を示す図である。
つぎに、計算機11aは、パッケージサーバ4から上記で選択済みのパッケージをダウンロードし(ステップS66)、そのパッケージを所定のフォルダに保存し(ステップS67)、さらに対応するライセンスを登録する(ステップS68)。そして、登録できないライセンスがあった場合には(ステップS69)、後述するライセンスの再登録処理を行う(ステップS70)。パッケージサーバ4へのアクセスが多く、つながりづらい場合は、一定時間後に自動的に再ダウンロード処理を行う。
一方、ユーザ計算機がLAN構成の場合(ステップS64,Yes)、計算機11bでは、上記と同様に、ステップS66〜S70の処理を実行する。
なお、ライセンス受付サーバ3からダウンロードしたライセンスを計算機に登録する場合、上記計算機11aは、たとえば、ライセンスIDに対応したライセンスであれば、当該ライセンスIDに対して発行されたライセンスのみをダウンロードしているので、無条件にライセンス登録を行う。また、同様の場合、上記計算機11bは、図6−3に示す「アップデートを行う計算機の確認」で表示されている計算機に対して、該当するライセンスIDに対応するライセンスを無条件に登録する。また、既に同一の商品コードおよびハードウェアキー番号に対応するライセンスが登録されている場合は、新しいライセンスを無条件に登録する。また、同一の商品コードおよびハードウェアキー番号に対応するライセンスを登録している計算機が1台も存在しない場合は、後述するライセンスの再登録処理において、登録する計算機を個別に指定する。
つぎに、ユーザ計算機では、ライセンス受付サーバ3に対して新しいライセンスが取得できたことを報告する(ステップS71)。
つぎに、たとえば、LAN構成の場合(図3−4、ステップS72,Yes)、計算機11bでは、インストール対象計算機を選択するための画面を表示する(ステップS73)。ここでは、図6−3に示す「アップデートを行う計算機の確認」で確認した計算機だけがインストール対象になれる。なお、同時にインストールを行う他の計算機については、処理を終了して「インストールの指示を待つ(待機モード:ステップS38)」状態に設定し、自動インストール処理を待機中にする。ユーザは、「再表示」をクリックして表示画面を更新し、他の計算機が待機中になっているかどうかを確認した後、インストール対象計算機を選択し、「次へ」をクリックする。図12は、インストール対象計算機を選択するための画面を示す図である。
つぎに、計算機11bでは、インストール後の処理の選択を行う画面を表示する(ステップS74)。ユーザは、「インストール後に計算機を再起動する」または「インストール後に計算機の電源を切る」を選択し、「次へ」をクリックする。図13は、インストール後の処理の選択を行う画面を示す図である。
つぎに、計算機11bでは、インストールする計算機を確認するための画面を表示する(ステップS75)。この画面には、さらに、インストール後の処理が表示される。図14は、インストールする計算機を確認するための画面を示す図である。ユーザは、確認後、OKであれば、「実行」をクリックする。この段階で、計算機11bおよびLANを構成する各計算機は、該当するパッケージをインストールする(ステップS76)。なお、インストール中にエラーがあった場合は、エラー情報を表示する。インストール終了後は、「プログラム完了」「再起動」「電源OFF」「エラー表示」のいずれかを表示する。
また、ステップS72に処理において、たとえば、単体の場合(ステップS72,No)、計算機11aでは、直ちに該当するパッケージをインストールする(ステップS76)。
(ライセンス再登録処理)
つづいて、上記ステップS57およびステップS70におけるライセンスの再登録処理について詳細に説明する。図15は、ライセンスの再登録処理を示すフローチャートである。
たとえば、登録できなかった「ライセンスIDに対応するライセンス」があった場合(ステップS81)、ユーザ計算機では、登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面を表示する(ステップS82)。この画面で表示されるライセンスは、図6−3に示す「アップデートを行う計算機を確認」で確認できている計算機用のライセンスが表示される。ユーザは、登録できなかったライセンスを登録する場合、表示されている計算機の状態を確認して「登録」をクリックする。一方、登録しない場合は、「次へ」をクリックする。図16は、登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面の一例を示す図である。
つぎに、登録できなかった「ハードウェアキーに対応するライセンス」があり、かつユーザ計算機が単体の場合(ステップS83,Yes、ステップS84,No)、計算機11aでは、登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面(単体用)を表示する(ステップS85)。この画面で表示されるライセンスは、新規登録となるライセンスである。ユーザは、登録するライセンスを選択し、「登録」をクリックする。図17は、登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面の一例(単体)を示す図である。一方、登録できなかった「ハードウェアキーに対応するライセンス」があり、かつユーザ計算機がLAN構成の場合、計算機11bでは、登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面(LAN構成用)を表示する(ステップS86)。ユーザは、登録するライセンスを指定し、さらに、該当する計算機を選択し、「登録」をクリックする。図18−1,図18−2は、登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面(LAN構成)の一例を示す図である。
(インストールプログラム)
なお、図19は、上記本実施例に示すユーザ計算機として動作し、上記本実施例のインストール方法を実現可能な一般的な計算機システムの構成を示す図である。
この計算機システムは、たとえば、CPUを含む制御ユニット301と、メモリユニット302と、表示ユニット303と、入力ユニット304と、CD−ROMドライブユニット305と、ディスクユニット306と、を備え、これらの各ユニットは、それぞれシステムバスAを介して接続されている。また、図19において、制御ユニット301は、上記本実施例のインストール処理(インストールプログラム)を実行する。メモリユニット302は、RAM、ROM等のメモリを含み、制御ユニット301が実行すべきインストールプログラム、処理の過程で得られたデータ等を記憶する。表示ユニット303は、CRTやLCD(液晶表示パネル)等で構成され、計算機システム(各サーバ)の使用者に対して、各種画面を表示する。入力ユニット304は、キーボード、マウス等で構成され、計算機システム(各サーバ)の使用者が、各種情報の入力を行うために使用する。また、図示のCD−ROM400には、上記本実施例のインストール処理を記述したインストールプログラムが格納されている。
上記のように構成される計算機システムでは、まず、CD−ROMドライブユニット305にセットされたCD−ROM400からインストールプログラムがディスクユニット306にインストールされる。そして、計算機システムを立ち上げるときにディスクユニット306から読み出されたインストールプログラムが、メモリユニット302に格納される。この状態で、制御ユニット301(CPU)は、メモリユニット302に格納されたインストールプログラムにしたがって、上記本実施例に示す処理を実行する。
なお、本発明においては、CD−ROM400にてインストールプログラムを提供しているが、このプログラムを提供可能な記録媒体は、これに限定されることなく、システムを構成するコンピュータに応じて、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、その他の記録媒体を用いることも可能である。また、インターネットによるダウンロードも可能である。
(実施例の効果)
以上のように、本実施例においては、一般的な従来技術として知られている、ユーザ計算機に存在する無償プログラムの更新処理、およびサーバ側が提供する無償プログラムの配信処理、に加えて、さらに、有償プログラムの配信処理を実現できる。
また、本実施例においては、受注対象の有償プログラムが開発途中であっても、開発が完了した時点でただちにインターネットにより配信可能な構成とした。すなわち、開発完了後に発生する、CDROM(またはその他の記録媒体)の生産や商品配達(物流)に関する処理を省略することとした。これにより、有償プログラムの開発が終わってから正規ユーザに有償プログラムを届けるまでの期間を、大幅に短縮することができるので、たとえば、仕様変更の多いプログラムを短時間に提供する必要がある場合においても、また、予めプログラムの使用時期が設定されているような商品を提供する場合においても、容易に適用できる。
また、本実施例においては、ライセンスが記録されたメモリカードを端末に差し込んだ状態で所望のプログラムをインストールするのではなく、1台の計算機が、同一LANを構成する全計算機に対応するライセンスおよびパッケージを一括してダウンロードし、かつ同一LANを構成する全計算機のアップデートを実行することとした。これにより、アップデートの作業効率を大幅に向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる有償プログラム配信方法およびインストール方法は、新規発行のソフトウェアライセンスおよびそれに対応したソフトウェアパッケージを、インターネットを介してユーザに提供する技術として有用であり、特に、有償プログラムの開発が終わってからそのプログラムを正規ユーザに届けるまでの期間をできるだけ短縮する場合に適している。
本発明にかかる有償プログラム配信システムの構成を示す図である。 有償プログラム配信管理サーバにおける有償プログラム配信処理の一例を示すフローチャートである。 ライセンス受付サーバにおける有償プログラム配信処理の一例を示すフローチャートである。 パッケージサーバにおける有償プログラム配信処理の一例を示すフローチャートである。 本発明にかかるインストール方法を示すフローチャートである。 本発明にかかるインストール方法を示すフローチャートである。 本発明にかかるインストール方法を示すフローチャートである。 本発明にかかるインストール方法を示すフローチャートである。 新規発行ライセンスがある場合の表示画面の一例を示す図である。 修正パッケージがある場合の表示画面の一例を示す図である。 「インストール指示を待つプログラム」の実行を促す画面を示す図である。 新規発行されたライセンスを確認するための画面(LAN構成)を示す図である。 アップデートプログラムの更新を促すための画面を示す図である。 アップデートを行う計算機の確認画面を示す図である。 規発行されたライセンスを確認するための画面(単体)を示す図である。 登録可能なライセンスの表示画面を示す図である。 インストールするパッケージを選択するための画面の一例を示す図である。 インストールするパッケージを選択するための画面の一例を示す図である。 インストールするパッケージを確認するための画面を示す図である。 インストール後の処理を選択するための画面を示す図である。 インストール対象計算機を選択するための画面を示す図である。 インストール後の処理の選択を行う画面を示す図である。 インストールする計算機を確認するための画面を示す図である。 ライセンスの再登録処理を示すフローチャートである。 登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面の一例を示す図である。 登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面の一例(単体)を示す図である。 登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面(LAN構成)の一例を示す図である。 登録できなかったライセンスの確認および再登録を行うための画面(LAN構成)の一例を示す図である。 本発明にかかるインストール方法を実現可能な一般的な計算機システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 有償プログラム配信管理サーバ
2 ライセンス管理サーバ
3 ライセンス受付サーバ
4 パッケージサーバ
11a,11b 計算機

Claims (20)

  1. 新規発行のソフトウェアライセンス(ライセンス)およびそれに対応した有償のソフトウェアパッケージ(パッケージ)を、インターネットを介してユーザに提供する有償プログラム配信システムにおいて、
    受注対象のパッケージおよび購入希望ユーザの個人情報であるライセンスIDまたはハードウェアキー番号を関連付けた受注データを生成し、特定の記憶領域から、受注対象のパッケージがリリース済みの商品であるかまたは開発中であるかを示す情報を取得し、受注対象のパッケージがリリース済みの商品であれば、直ちにダウンロード用のライセンスを生成し、一方で、注文を受けたパッケージが開発中であれば、開発が完了したパッケージがダウンロードできる状態になるまで、前記ライセンスの生成処理を行わない有償プログラム配信管理サーバと、
    前記ユーザが操作するユーザ計算機から新規に発行されたライセンスがあるかどうかの問い合わせを受けた場合に、当該問い合わせに含まれる前記個人情報であるライセンスIDまたはハードウェアキー番号に基づいて、新規発行のライセンスがあるかどうかを確認し、当該確認の結果、新規発行のライセンスがあった場合に、前記ユーザ計算機にその旨を通知し、その後、前記ユーザ計算機からライセンスの取得要求があった場合に、当該要求に含まれる前記個人情報であるライセンスIDまたはハードウェアキー番号に基づいて、新規発行のライセンスを前記ユーザ計算機に対して送信し、その後、前記ユーザ計算機から、ライセンスを受け取ったことを示す情報である正常受信応答として前記送信済みのライセンスを受信した場合に、受け取ったライセンスを保存(更新)するライセンスサーバと、
    前記更新後のライセンスに基づいて、前記ユーザ計算機に対してダウンロード可能なパッケージに関するパッケージ情報を送信し、その後、前記ユーザ計算機から実際にインストールを希望するパッケージを指示された場合に、当該パッケージを前記ユーザ計算機に対して送信するパッケージサーバと、
    を備えることを特徴とする有償プログラム配信システム。
  2. 前記有償プログラム配信管理サーバは、前記正常受信応答の受信を確認したタイミング、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする請求項に記載の有償プログラム配信システム。
  3. 前記有償プログラム配信管理サーバは、新規発行のライセンスとパッケージがダウンロードされたことを確認したタイミング、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする請求項に記載の有償プログラム配信システム。
  4. 前記有償プログラム配信管理サーバは、新規発行のパッケージのインストールができることを通知したタイミング、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする請求項に記載の有償プログラム配信システム。
  5. 前記有償プログラム配信管理サーバは、新規発行のライセンスとパッケージが取得できるようになったタイミング、売上を計上するタイミングとすることを特徴とする請求項に記載の有償プログラム配信システム。
  6. LANを構成しないユーザ計算機から前記問い合わせを受けた前記ライセンスサーバは、当該問い合わせに含まれるライセンスIDまたはハードウェアキー番号を判別し、当該ユーザ計算機がライセンスIDを管理する計算機であると判断した場合、当該ライセンスIDに対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の有償プログラム配信システム。
  7. LANを構成するユーザ計算機から前記問い合わせを受けた前記ライセンスサーバは、当該問い合わせに含まれるライセンスIDまたはハードウェアキー番号を判別し、当該ユーザ計算機がライセンスIDを管理する計算機であると判断した場合、同一ユーザコードの計算機に対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の有償プログラム配信システム。
  8. 前記ライセンスサーバは、前記ユーザ計算機がハードウェアキー番号を管理する計算機であると判断した場合、当該ハードウェアキー番号に対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする請求項に記載の有償プログラム配信システム。
  9. 前記ライセンスサーバは、前記ユーザ計算機がハードウェアキー番号を管理する計算機であると判断した場合、当該ハードウェアキー番号に対応するハードウェアキーを所有しているユーザの、ユーザコードに対して新規発行されているライセンスがあるかどうかを確認することを特徴とする請求項に記載の有償プログラム配信システム。
  10. アップデートプログラムの実行により、LANを構成しない単体のユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードする場合の、インストール方法において、
    イセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、
    規発行のライセンスが存在する場合、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、
    ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、
    取得したパッケージに対応するライセンスを登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、
    得したパッケージをインストールするインストールステップと、
    を含むこと特徴とするインストール方法。
  11. 前記登録できなかったライセンスがあった場合、ライセンスIDに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、ハードウェアキーに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、を個別に実行することを特徴とする請求項10に記載のインストール方法。
  12. 前記パッケージ取得ステップにおいて、前記インストールが必要なパッケージを選択するための画面は、前記パッケージ情報に記載の全パッケージをインストール対象とし、インストールしないパッケージについては個別に指定することを特徴とする請求項10または11に記載のインストール方法。
  13. 有償のパッケージについては、インストールしないパッケージとして個別に指定した場合であっても、フルパッケージをダウンロードし、前記新規発行ライセンス登録ステップにてライセンス登録を行わないことを特徴とする請求項12に記載のインストール方法。
  14. アップデートプログラムの実行により、LANを構成するユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードする場合の、インストール方法において、
    LAN上の特定のユーザ計算機が、ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、
    新規発行のライセンスが存在する場合、前記特定のユーザ計算機が、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示し、その後、インストール可能なLAN上の計算機の状態確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、
    前記特定のユーザ計算機が、ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、
    前記特定のユーザ計算機が、取得したパッケージに対応する新規発行ライセンスを、LAN上の該当する計算機に対して登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、
    前記特定のユーザ計算機が、インストール対象計算機を選択するための画面を表示し、ユーザにより選択されたすべての計算機に対して、それぞれ該当するパッケージをインストールするインストールステップと、
    を含むこと特徴とするインストール方法。
  15. 前記登録できなかったライセンスがあった場合、ライセンスIDに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、ハードウェアキーに対応する未登録ライセンスの再登録処理と、を個別に実行することを特徴とする請求項14に記載のインストール方法。
  16. 前記取得ライセンス確認ステップでは、LAN上の他の計算機に搭載されたアップデートプログラムがWeb配信に対応しているかどうかを確認し、未対応の計算機があれば、当該計算機に搭載されたアップデートプログラムを更新することを特徴とする請求項14または15に記載のインストール方法。
  17. 前記パッケージ取得ステップにおいて、前記インストールが必要なパッケージを選択するための画面は、前記パッケージ情報に記載の全パッケージをインストール対象とし、インストールしないパッケージについては個別に指定することを特徴とする請求項14、15または16に記載のインストール方法。
  18. 有償のパッケージについては、インストールしないパッケージとして個別に指定した場合であっても、フルパッケージをダウンロードし、前記新規発行ライセンス登録ステップにてライセンス登録を行わないことを特徴とする請求項17に記載のインストール方法。
  19. LANを構成しない単体のユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードし、その後、インストールするインストールプログラムであって、
    イセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、
    規発行のライセンスが存在する場合、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、
    ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、
    取得したパッケージに対応するライセンスを登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、
    得したパッケージをインストールするインストールステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするインストールプログラム。
  20. LANを構成する特定のユーザ計算機が、インターネットを介してサーバ側から有償プログラムをダウンロードし、その後、インストールするインストールプログラムであって、
    ライセンスIDまたはハードウェアキー番号を含ませたライセンス取得要求を送信し、その応答としてすべての新規発行ライセンスを取得するライセンス取得ステップと、
    新規発行のライセンスが存在する場合、新規発行されたすべてのライセンスの確認画面を表示し、その後、インストール可能なLAN上の計算機の状態確認画面を表示する取得ライセンス確認ステップと、
    ユーザから次の処理への移行指示を受け取った場合に、サーバ側から前記新規発行のライセンスに対応するパッケージに関する情報であるパッケージ情報を受け取り、当該パッケージ情報に基づいてインストールが必要なパッケージを選択するための画面を表示し、ユーザによって選択されたパッケージを取得するパッケージ取得ステップと、
    取得したパッケージに対応する新規発行ライセンスを、LAN上の該当する計算機に対して登録し、サーバ側に新規発行ライセンスが取得できたことを報告する新規発行ライセンス登録ステップと、
    インストール対象計算機を選択するための画面を表示し、ユーザにより選択されたすべての計算機に対して、それぞれ該当するパッケージをインストールするインストールステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするインストールプログラム。
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