JP4287638B2 - 遊技場の情報管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技場内の各種装置の稼働状態や売り上げに関する情報などを遊技場外で管理するためのシステムに関するもので、特にこの発明は、遊技場内で情報を収集して所定の情報処理を行う装置やその装置に接続された端末装置にメンテナンス処理を行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコホールには、有価価値が書き込まれたカード状の記憶媒体(以下、単に「カード」という。)を用いてパチンコ玉などの遊技媒体を貸し出すようにしたシステム(以下、「遊技媒体貸出システム」という。)が導入されている。この遊技媒体貸出システムには、各遊技機に隣接する台間機,カードの発行装置,精算装置などの装置(以下、「カード取扱装置」と総称する。)のほか、これらの装置と通信可能に設定されたコンピュータ(以下、このコンピュータを「場内管理装置」と呼ぶ。)が配備される。
【0003】
前記場内管理装置は、各カード取扱装置からカードの売り上げや使用状態を示す情報を収集して集計処理などを行う。またシステムによっては、遊技場内におけるカードの発行処理や照合処理を、この場内管理装置内で一元管理する場合もある。さらにこの場内管理装置は、システム管理者であるカード管理会社内のホストコンピュータ(以下、このコンピュータを「場外管理装置」と呼ぶ。)と通信するように設定されており、前記集計データを閉店時などに場外管理装置に送信する。場外管理装置は、各遊技場からの送信データを所定期間毎に集計するなど、パチンコホール側のシステム利用料金を決めるのに必要な情報処理を実行する。
【0004】
この種の遊技媒体貸出システムは、適宜、システム管理者による動作チェックを受けたり、プログラムのバージョンアップを行うなどのメンテナンスを行う必要がある。またシステム内で回線の切断などの故障が発生した場合には、カード管理会社側の係員がホールに出向き、場内管理装置と各遊技用機器との通信状態を点検するなどして不良箇所を検出する。このようなメンテナンス処理のために、従来は、場内管理装置においてメンテナンス処理用のプログラムを起動させて、自装置および他のカード取扱装置へのメンテナンス処理を効率良く行うようにしている。
【0005】
ただしこの種のメンテナンス処理では、場内管理装置や各遊技用機器に記憶されたプログラムやデータを読み出して出力したり、プログラムやデータの書換えを行う処理が含まれるため、メンテナンス用のプログラムが読み取られたり、改竄されることがないように、注意をはらう必要がある。
このような問題に鑑み、出願人は、以前に、場内管理装置にメンテナンス処理用のプログラムが記憶された記憶媒体をセットして前記プログラムを制御部内に読み込ませ、メンテナンス処理が終了すると、すぐに制御部内のプログラムを消去することを提案した(特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−219319号 公報
【0007】
上記特許文献1の方法によれば、メンテナンス処理の都度、システム管理者の管理下にある記憶媒体を用いて処理を行うので、第3者がメンテナンス処理用の制御プログラムを読み取って実行したり、プログラムを改竄することは困難となる。しかも制御部に読み込まれたプログラムは、処理終了後に消去されるので、制御プログラムのセキュリティを保持することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記特許文献1の方法では、場内管理装置の機種によってメンテナンス用のプログラムが異なる場合には、機種毎に記憶媒体を用意しなければならなくなる。またメンテナンス用のプログラムがバージョンアップされる都度、新たなプログラムに対応する記憶媒体を用意しなければならなくなる。さらに、実施される頻度がきわめて低いメンテナンス処理についても、記憶媒体に格納する必要があるので、記憶媒体の容量や個数が増大する、という問題もある。
【0009】
ここで、場内管理装置と場外管理装置とが通信可能である点に着目すれば、場外管理装置にメンテナンス用のプログラムや設定データを登録し、これらプログラムやデータを場内管理装置に送信することによって、上記の問題を解決することができる。しかしながらこれら管理装置間の通信は、一般に電話回線を介して行われる上、遊技場内の装置間も有線接続されているため、遊技場内の所定の場所で通信回線を繋ぎ替えるなどして送信情報を不正に読み取ることが可能であり、セキュリティ面に弱いという問題がある。
【0010】
この発明は上記問題点に着目してなされたもので、携帯通信端末を介した間接的な通信によって、場外管理装置から場内管理装置にメンテナンス処理に必要な情報を送信することにより、メンテナンス処理用のプログラムやデータのセキュリティを維持しつつ、効率の良いメンテナンス処理を行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、遊技場内に複数の遊技用機器に接続された状態で配備されて、各遊技用機器から情報を収集して所定の情報処理を実行する場内管理装置と、複数の遊技場の前記場内管理装置と通信を行って前記情報処理結果の送信を受け付ける場外管理装置とを具備するシステムに対してなされたもので、場内管理装置と場外管理装置との間には、前記情報処理結果をやりとりするための第1の通信経路が設けられるとともに、各管理装置がそれぞれ同一の携帯通信端末に接続されることによって、当該携帯通信端末を介して前記遊技場の情報処理に関わるメンテナンス処理のための情報を各管理装置間で間接的にやりとりするための第2の通信経路が設けられる。
【0012】
ここで、「情報処理に関わるメンテナンス処理のための情報」とは、場内管理装置が自装置や自装置に接続される端末装置(前記したカード取扱装置など)に所定のメンテナンス処理を実行するのに必要なプログラムや設定データなどとすることができる。また後記するように、場外管理装置側でメンテナンス用の主要な制御を行う場合には、場内管理装置または端末装置に所定の設定や変更を行わせるためのデータ(装置の通常の動作に関わるプログラムを含む。)をメンテナンス処理のための情報として設定することができる。
【0013】
上記システムの場外管理装置には、各遊技場にそれぞれ個別に付与された遊技場識別情報が登録された登録手段と、自装置に接続された携帯通信端末の端末識別情報を取得する識別情報取得手段と、自装置の識別情報取得手段による端末識別情報を取得する処理が終了した後の携帯通信端末からメンテナンス対象の遊技場の遊技場識別情報の送信を受け付けて、この遊技場識別情報を自装置の登録手段の登録情報と照合する照合手段と、前記照合処理により、前記携帯通信端末から受け付けた遊技場識別情報が適正であると判断されたことを条件に、前記遊技場のメンテナンス処理のための情報を前記携帯通信端末に送信する情報送信手段と、自装置の識別情報取得手段が取得した前記携帯通信端末の端末識別情報とこの携帯通信端末から送信された遊技場識別情報とを含むメンテナンス履歴情報を保存するメンテナンス履歴情報記憶手段とが設けられる。
一方、場内管理装置には、自装置が配備されている遊技場の遊技場識別情報が登録された登録手段と、自装置に接続された携帯通信端末の端末識別情報を取得する識別情報取得手段と、自装置の識別情報取得手段による端末識別情報を取得する処理が終了した後の携帯通信端末に、自装置の登録手段に登録されている遊技場識別情報を送信する識別情報送信手段と、前記遊技場識別情報の送信後に前記携帯通信端末からメンテナンス処理のための情報の送信を受けたとき、この情報に基づくメンテナンス処理を実行するメンテナンス実行手段と、自装置の識別情報取得手段が取得した前記携帯通信端末の識別情報と、この携帯通信端末から送信された情報に基づくメンテナンス処理を実行した時刻とを含むメンテナンス履歴情報を保存するメンテナンス履歴情報記憶手段と、自装置に保存されているメンテナンス履歴情報を所定のタイミングで読み出して、読み出されたメンテナンス履歴情報を前記第1の通信経路を用いて前記場外管理装置に送信する履歴情報送信手段とが、設けられる。
さらに場外管理装置には、前記場内管理装置から第1の通信経路を介して受信したメンテナンス履歴情報を自装置に保存されているメンテナンス履歴情報と照合することにより、前記メンテナンス履歴情報の送信元の場内管理装置において適正なメンテナンス処理が行われた否かを判別する判別手段が設けられる。
【0014】
前記携帯通信端末としては、携帯電話やPDAなどを用いることができる。メンテナンス処理は一般に遊技場内で行われるので、場内端末装置をこの種の携帯端末にケーブル接続するとともに、無線通信網を介して携帯通信端末を場外管理装置に接続することにより、この携帯通信端末を介して装置間で情報をやりとりすることが可能となる。
また、場内端末装置と携帯通信端末との通信は、ケーブルを介したものに限らず、ブルートゥースなどの無線により行うこともできる。
【0015】
また携帯通信端末として、通信機能を有するカード状の通信装置(以下、「通信カード」という。)を使用することもできる。この種の通信カードは、場内管理装置側の専用スロットに挿入、またはアダプタを介して場内管理装置に接続することができる。一方、場外管理装置への接続は、携帯電話等と同様に、無線通信網を介して行うのが望ましいが、これに限定されるものではない。たとえば、遊技場内の任意の電話端子に接続して通信を実行するモデムカードのような通信装置を、通信カードとして使用することもできる。
【0016】
上記システムの好ましい態様では、前記場外管理装置の前記登録手段には、前記携帯通信端末の使用者にあらかじめ付与された使用者識別情報がさらに登録される。また場外管理装置の前記照合手段は、自装置の前記識別情報取得手段による端末識別情報を取得する処理が終了した後の携帯通信端末から、前記遊技場識別情報とともに当該携帯通信端末の使用者の使用者識別情報の送信を受け付けて、受け付けた各識別情報を自装置の登録手段の登録情報と照合する。また場外管理装置の情報送信手段は、前記照合処理により遊技場識別情報および端末識別情報の双方が適正であると判断されたことを条件に、前記遊技場のメンテナンス処理のための情報を携帯通信端末に送信する。さらに場外管理装置のメンテナンス履歴情報記憶手段は、自装置の前記識別情報取得手段が取得した前記携帯通信端末の端末識別情報と、この携帯通信端末から送信された遊技場識別情報および使用者識別情報とを含むメンテナンス履歴情報を保存する。
【0017】
上記システムに含まれる第2の態様のシステムでは、前記場外管理装置の情報送信手段は、前記メンテナンス処理のための情報として、前記場内管理装置に所定のメンテナンス処理を実行させるためのメンテナンス用プログラムを前記携帯通信端末に送信する。また前記場内管理装置の前記メンテナンス実行手段は、前記携帯通信端末からメンテナンス用プログラムの送信を受け付けて、受信したプログラムを実行する手段として構成される。
【0018】
なお、メンテナンス用プログラムには、具体的なプログラムのほか、このプログラムの実行に必要な各種設定データを含ませてもよい。また携帯通信端末や場内管理装置に取り込まれたプログラムは、メンテナンス処理が終了した後に消去されるのが望ましい。
【0019】
また上記システムの第3の態様では、場外管理装置の情報送信手段は、メンテナンスのために前記場内管理装置または遊技場内の各遊技用機器に保存すべきデータを前記携帯通信端末に送信する。また場内管理装置の前記メンテナンス実行手段は、前記携帯通信端末から前記保存すべきデータの送信を受け付けて、受け付けたデータを自装置または自装置との通信が可能な遊技用機器に保存する。
【0020】
この第3の態様では、場外管理装置がメンテナンス処理の主要な制御を行い、場内管理装置は、適宜、携帯通信端末からのデータ送信を受け付けて、このデータを自装置または自装置に接続される端末装置に保存することによって、メンテナンス処理を実行する。なお、ここで送信されるデータは、場内管理装置や端末装置の動作を規定する設定データのほか、通常の情報処理のための動作に関わるバージョンアップ用のプログラムを含む場合がある。また送信データの保存は、一般に既存のデータに置き換える書換え処理として行われるが、これに限らず、新規のデータとして記憶させる場合もある。
さらに場外管理装置からの送信データの中には、このデータの処理方法(新規データとして設定するのか、既存データと置き換えるのか、など)を示すコマンドを含めてもよい。
【0021】
上記した各態様を含む情報管理システムによれば、携帯通信端末を介して場外管理装置から場内管理装置にメンテナンス処理に関わる情報を間接的に送信し、この送信情報に基づき遊技場内のメンテナンス処理を実行するので、メンテナンス用の記憶媒体は不要となる。したがって遊技場毎に場内管理装置の機種が変わったり、メンテナンス用のプログラムが頻繁にバージョンアップされても、その都度、適合するプログラムによるメンテナンス処理を行うことができる。また実施される頻度が極めて低いメンテナンス処理についても、その処理を行うときのみ場外管理装置から必要な情報を送信すれば良く、効率の良いメンテナンス処理を行うことができる。
【0022】
またメンテナンス処理の係員は、たくさんの記憶媒体を持ち歩く必要がなくなるから、係員の負担を軽減することができ、記憶媒体の取り違えや紛失などのトラブルを防止することもできる。(携帯通信端末の場合、メンテナンス処理を行うときのみプログラムやデータを取り込み、処理後にはこれらプログラムやデータを速やかに消去すれば良いので、仮に、移動途中で携帯通信端末を紛失しても、セキュリティを保つことができる。)
【0023】
さらにメンテナンス処理時には、通常の情報処理結果の送受信のための通信経路を使用せずに、場外管理装置と場内管理装置との間で携帯通信端末を介在させた間接的な通信を限られた時間だけ行うので、離れた場所で通信内容をモニタリングして場外管理装置からの送信情報を読み取るのはきわめて困難となる。したがって、通常の固定された通信回線を介して情報を送信する場合よりも、はるかに高いセキュリティを保障することができる。
【0024】
また場外管理装置は、携帯通信端末から送信された識別情報に基づき、場内管理装置または遊技場に対応する情報を簡単かつ的確に認識して送信することができるので、たとえばメンテナンスの係員が一日に複数の遊技場を廻る場合などでも、各遊技場にそれぞれ適合するメンテナンス処理を効率良く行うことができる。また前記識別情報は、場内管理装置内に保持されており、携帯通信端末が場内管理装置との通信により識別情報を取り込んで場外管理装置に送信するので、誤った情報が送信される虞もない。
【0026】
さらに、万一、不正な情報を持つ携帯通信端末を用いて場外管理装置からの情報を使用しないメンテナンス処理が行われた場合には、そのメンテナンス処理に伴うメンテナンス履歴情報が場内管理装置から第1の通信経路を介して場外管理装置に送信され、場外管理装置に登録されているメンテナンス履歴情報との照合が行われるので、不正を速やかに検出することができる。さらにこのメンテナンス処理が実施された遊技場におけるシステム運営を停止するなどの対応をとることによって、不正なメンテナンス処理のなされたシステムの稼働を禁止することができる。
【0028】
さらに他の態様のシステムでは、場内管理装置は、自装置の前記識別情報取得手段が取得した端末識別情報を第1の通信経路を介して場外管理装置に送信する手段を、さらに具備する。また、場外管理装置の情報送信手段は、自装置の前記識別情報取得手段が取得した端末識別情報を、前記第1の通信経路を介して場内管理装置から送信された端末識別情報と照合し、この照合により両者が整合すると判断した後に前記メンテナンス処理のための情報の送信を開始する。
【0029】
この態様によれば、場外管理装置において、場内管理装置から第1の通信経路を介して送信された端末識別情報が自装置が取得した端末識別情報と整合した場合に、メンテナンス処理のための情報を送信するので、不正な情報を持つ携帯通信端末を用いて場外管理装置からの情報を使用しないメンテナンス処理が行われるのを防止することができる。
【0030】
さらにこの発明にかかる情報管理システムの好適な態様では、前記場内管理装置は、遊技媒体の貸出に使用される遊技用記憶媒体を取り扱う複数の遊技用機器との通信により、前記遊技用記憶媒体の取り扱いに関する情報を収集するように構成される。遊技用記憶媒体は、たとえば有価価値が書き込まれたカード(磁気カードのほか、ICカード,メモリカードなどを使用してもよい。またカードに代えて、円盤状のICチップなどを使用してもよい。)であり、これを取り扱う装置としては、遊技媒体の貸出処理装置(台間機),カード発行装置,精算装置などが含まれる。また場内管理装置が収集する情報としては、カードの発行枚数、売り上げ金額,カードの利用数,実質的な使用度数などを考えることができる。
ただしこの発明は、このような遊技用記憶媒体に関する情報を管理するシステムに限らず、たとえば遊技場内の売り上げ総額や集客情報を管理するようなシステムに適用することもできる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施例にかかる遊技媒体貸出システムの構成を示す。
この遊技媒体貸出システムは、パチンコホールA(以下、単に「ホールA」という。)において、有価価値が書き込まれたカードによりパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体の貸出を行うためのもので、ホールA内の各遊技機9に隣接させて配備された複数の台間機4,カード発行装置5,カード精算装置6,場内管理装置1,ならびにホールA外のシステム管理者B(一般にカード管理会社である。)が保有する場外管理装置2により構成される。なお、ここでは図示しないが、このシステムには、ホールAと同様の構成を具備する複数のホールが含まれる。
【0032】
ホールA内の各台間機4,カード発行装置5,カード精算装置6,場内管理装置1は、双方向性の通信回線41を介して相互に通信可能に接続される。また場内管理装置1は、ISDNのような電話通信回線42を介して場外管理装置2に接続される。なお、各台間機4は、遊技島8毎に配備された中継装置7を介して前記通信回線41に接続される。
【0033】
各台間機4は、貨幣の投入を受け付けて所定の度数が書き込まれたカードを発行する機能を具備する。またこれら台間機4は、隣接の遊技機9に電気接続されており、自装置または他の装置で発行されたカードを受け付けてその度数を引き落とし、隣の遊技機9へ貸出要求信号を送信して、所定数の遊技媒体の貸出処理を行わせる。なお、遊技機9は、パチンコ機であれば、貸出要求信号に応じて機体内より所定数のパチンコ玉を払い出し、スロットマシンであれば、前記貸出要求信号に応じて所定数のメダルを電子データ形式で貯留する処理を行う。
【0034】
カード発行装置5は、貨幣の投入を受け付けて前記台間機4で使用可能なカードを発行する。またカード精算装置6は、残度数のあるカードを受け付けて前記残度数に応じた金額価値分の貨幣を払い出すためのものである。
【0035】
場内管理装置1は、後記するように、特別仕様のコンピュータであり、各台間機4,カード発行装置5,カード精算装置6より、適宜、カードの販売状況や利用状況に関わる情報の送信を受け付けて、ホールA内におけるカードの売り上げ、カードの利用枚数、遊技媒体の貸出に消費された金額(または度数)などを集計する。
【0036】
上記の集計結果は、閉店処理時などに場外管理装置2に送信される。場外管理装置2は、複数のホールからの送信を受け付けることが可能なサーバー用コンピュータであり、日々の送信データを用いて、各ホールに対する請求処理のためのデータを集計する。さらにこの実施例の場外管理装置2は、詳細は後記するが、メンテナンス要員の持つ携帯電話3を介して任意のホールの場内管理装置1に接続され、このホールのメンテナンス処理に必要なプログラムや設定データなどを送信するようにしている。
【0037】
なお、この実施例の遊技媒体貸出システムでは、カード発行装置5のほかに、各台間機4にもカードを発行する機能を持たせており、また発行されたカードの発券情報(発券番号,発券コード,残金額など)を発行元の装置で管理するようにしているが、この情報処理の詳細については、下記特許文献2を参照されたい。ただし、この発明はこのようなシステム構成に限らず、場内管理装置1がカードの登録情報を管理する集中管理型のシステムにも適用することができる。
【0038】
【特許文献2】
特許3205270号 公報
【0039】
図2は、前記場内管理装置1の外観を示す。この実施例の場内管理装置1は、本体部11およびタッチパネルディスプレイ12により構成される。前記本体部11は、前面開口の筐体14に扉部13を組み付けて成る。この扉部13の板面には、錠機構17,キースイッチ15,動作表示ランプ16などが嵌め込まれており、通常は、錠機構17により施錠された状態に設定される。なお、キースイッチ15は、本体部11内の電源スイッチ(図示せず。)を動かすもので、このキースイッチ15のキー孔を垂直方向から水平方向に回動すると、所定時間後に内部電源が遮断されて装置の動作が停止する。またキー孔を一旦水平方向にした後に所定時間後に垂直方向に復帰させると、内部電源が一時的に遮断された後、電源復帰後の装置は初期状態にリセットされる。
前記動作表示ランプ16は、装置が稼働しているか否かを示すためのもので、通常は常時点灯し、通信や集計処理などを行う際に点滅動作する。
【0040】
図3は、前記本体部11を開放した状態を示す。
前記筐体14の内部には、後記する制御部25や通信用のインターフェース基板などを含む制御ユニット19や、ICカード処理用のカードユニット18が収容される。また前記制御ユニット19の前面には、各種データ伝送や電源供給のためのコネクタ21や携帯電話3用のコネクタ20が配備され、さらにカード挿入口22などが形成される。
なお、図3には示していないが、各コネクタ21に接続されるケーブルは、図中右手の空洞部23を介して裏側のケーブル挿通孔(図示せず。)に導かれる。
【0041】
前記カードユニット18は、前面にカード挿入口24を具備する。このカード挿入口24から挿入されるICカードは、他の装置に送信する情報を暗号化したり、他の装置から送信された情報を復号するための副制御部として機能するもので、常時、このカード挿入口24からカードユニット18内に挿入された状態にある。(以下、このICカードを「暗号化用カード」と呼ぶ。)
【0042】
制御ユニット19側のカード挿入口22には、情報の書換えが可能な不揮発性のメモリカードが挿入される。このメモリカードには、場内管理装置1の主要な動作に関わるプログラムが書き込まれるほか、ホールA内の各カード取扱装置(台間機4,カード発行装置5,カード精算装置6)からの送信データやその集計結果などを格納するためのメモリ領域や、後記するメンテナンス履歴情報を格納するためのメモリ領域(以下、「メンテナンス履歴エリア」という。)などが設けられる。(以下、このカードを「メインメモリカード」と呼ぶ。)このメインメモリカードも、前記暗号化用カードと同様に、常時、制御ユニット18内に挿入された状態にある。
【0043】
なお、前記各カード挿入口22,24には、それぞれ被覆板(図示せず。)がネジ止めされる。また前記錠機構17を解錠するための鍵は、システム管理者Bの管理下に置かれ、ホールA側には、前記キースイッチ15を回動するための鍵のみが提供される。
したがってホールA側で実行できるのは、キースイッチ15による起動操作や終了操作のみとなり、扉部13を開けたり、暗号化用カードやメインメモリカードを取り出す行為は、システム管理者Bの派遣するメンテナンス要員のみに許可されることになる。
【0044】
この実施例では、ホールAのメンテナンス処理を行う際には、前記扉部13を開けてシステム管理者Bのメンテナンス要員が持参した携帯電話3を前記コネクタ20に接続するとともに、この携帯電話3を電話会社のパケット通信網を介して場外管理装置2に接続するようにしている。この状態下でメンテナンス要員は、所定の操作により場外管理装置2および場内管理装置1との通信を行いつつ、場外管理装置2の保持するメンテナンス処理用のプログラムや設定データ(以下、「メンテナンス用プログラム」と総称する。)を場内管理装置1に中継する。この後、場内管理装置1において、中継されたメンテナンス用プログラムを用いたメンテナンス処理が実行されるもので、処理が終了すると、メンテナンス用プログラムは直ちに消去される。また携帯電話3に取り込まれたメンテナンス用プログラムも、場内管理装置1に中継された後に速やかに消去される。
【0045】
図4は、前記場内管理装置1の電気構成を、場外管理装置2や携帯電話3との関係とともに示す。
図中、25は、前記制御ユニット19内の制御部であり、CPU26,ROM27,RAM28により構成される。また30,31は、前記したメインメモリカード、暗号化用カードであり、バス29を介して前記制御部25に接続される。
【0046】
メインメモリカード30は、制御部25の拡張メモリとして機能する。一方、暗号化用カード31は、独自のCPU311,ROM312,RAM313を具備しており、ROM312には、暗号化処理および復号処理のためのプログラム,暗号化キー,復号化キーなどが格納される。前記制御部25のCPU26は、各カード取扱装置や場外管理装置2と通信を行う際には、この暗号化用カード31のCPU311に指令を送り、送信情報の暗号化処理や受信情報の復号処理を行わせた後、その処理後のデータの伝送を受ける。
【0047】
このほか、前記バス29には、前記タッチパネルディスプレイ12の表示動作を制御したり、データ入力を受け付けるためのタッチパネル用制御回路32,前記扉部13の開放を検知するための扉開放検知用センサ33(光電スイッチなど),前記場外管理装置2,ホールA内の各カード取扱装置,前記メンテナンス処理用の携帯電話3とそれぞれ通信を行うための通信インターフェース回路34,35,36などが接続される。
【0048】
なお、携帯電話3には、通信用の回路のほか、マイクロコンピュータによる制御回路が組み込まれる。この制御回路には、メンテナンス処理時に、各管理装置からの送信データを受け付けたり、メンテナンス要員に提示する入出力インターフェースを実現するためのプログラムが設定される。
【0049】
上記構成において、キースイッチ15による起動操作が行われると、制御部25のCPU26は、メインメモリカード30から初期起動用のプログラムを読み出してRAM28にセットし、このプログラムに応じて前記タッチパネルディスプレイ12に操作画面を表示する。ここでホールA側の係員がパスワードの入力など所定の設定操作を行うと、CPU25は、各カード取扱装置との通信が可能な状態となり、以下、各装置に起動命令を出力した後に、各装置からの情報送信を受け付け、集計処理などを行う。
【0050】
なお、各カード取扱装置から受信した情報や集計処理の結果は、メインメモリカード30に格納され、後記するように閉店時の終了操作に応じて読み出されて、場外管理装置2に送信される。またメインメモリカード30に格納されたプログラムは、実行時にRAM28に転送されるが、このRAM28内のプログラムは閉店時の終了操作に応じて消去される。
【0051】
つぎにメンテナンス処理を行う場合には、システム管理者B側のメンテナンス要員が専用の鍵を用いて前記錠機構17を解除して扉部13を開放し、前記コネクタ20に携帯電話3を接続する。この後、メンテナンス要員は、携帯電話3のテンキーを操作して場外管理装置2に接続し、メンテナンス用プログラムのダウンロード処理を行う。この後、ダウンロードされたプログラムは場内管理装置1に送信される。前記CPU26は、この送信を受けて送信されたプログラムをRAM28内にセットし、以下、このプログラムに基づき、一連のメンテナンス処理を実行する。
【0052】
なお、この実施例では、場内管理装置1は、接続された携帯電話3からその電話番号を取り込むとともに、前記前記扉開放検知用センサ33により扉部13の開放が検知された時刻,メンテナンス用プログラムを起動した時刻,および前記携帯電話番号を、メンテナンス履歴情報としてメインメモリカード30内のメンテナンス履歴エリアに書き込み、これらの履歴情報を、閉店時の終了処理時に場外管理装置2に送信するようにしている。
【0053】
一方、場外管理装置2は、携帯電話3との接続時に、電話会社の発信番号通知サービスに基づき送信された携帯電話3の電話番号を取り込むとともに、メンテナンス要員に携帯電話3から暗証番号を入力させるようにしている。さらに場外管理装置2は、これら電話番号や暗証番号などから成るメンテナンス履歴情報を作成してメモリ内に保持し、場内管理装置1から前記メンテナンス履歴情報の送信を受けると、この送信情報を自装置内のメンテナンス履歴情報と照合することによって、ホールAで適正なメンテナンス処理が行われたか否かなどを判別するようにしている。
【0054】
図5は携帯電話3における通信処理の手順を、図6は場外管理装置2における通信処理の手順を、図7は場内管理装置1におけるメンテナンス処理時の手順を、それぞれ示すもので、以下、これらの図を並行して参照しつつ、メンテナンス処理の詳細を説明する。なお、各図のステップは「ST」と示し、図5の携帯電話3におけるステップは1〜2桁の数字により、図6の場外管理装置2におけるステップは100番台の数字により、図7の場内管理装置1におけるステップは200番台の数字により、それぞれ示す。
【0055】
前記したように、メンテナンス要員は、メンテナンス処理のために場内管理装置1の扉部13を開け、前記コネクタ20に携帯電話3を接続する。場内管理装置1のCPU26は、前記扉開放検知用センサ33からの信号によって扉部13の開放を検知すると、現在時刻を扉開放時刻として取り込み、これを前記メンテナンス履歴エリアに保存する(ST201,202)。この後、携帯電話3の接続を確認すると、その携帯電話番号を取り込み、同様にメンテナンス履歴エリアに保存する(ST203,204)。以後は、ST205において、携帯電話3から店番号の送信要求があるまで待機する。
【0056】
メンテナンス要員は、場内管理装置1に携帯電話3を接続すると、この携帯電話3のテンキーから場外管理装置2に付与された電話番号を入力して接続操作を行う。携帯電話3は、この操作に応じて図5の手順を開始し、まず場外管理装置2への接続処理を実行する(ST1)。
【0057】
場外管理装置2は、この携帯電話3からの着信を受け付けると、その電話番号を取り込んでメモリ内のメンテナンス履歴エリアに保存する(ST101,102)。この後、場外管理装置2は、携帯電話3に対し、暗証番号および店番号の送信要求を行う(ST103)。
【0058】
暗証番号は、あらかじめ各メンテナンス要員に個別に付与されたものである。同様に、店番号は各ホールAに付与された固有の番号であり、それぞれそのホールAの場内管理装置1のメインメモリカード30に登録されている。また場外管理装置2のメモリには、すべての暗証番号,店番号を、これら番号を付与した係員やホールの名前などに対応づけたデータベースが設定されている。
【0059】
前記の送信要求においては、場外管理装置2は、各番号毎に個別の送信要求信号を作成して順に出力する。携帯電話3は、これらの送信要求信号を受け付けた後、店番号の送信要求信号の方を場内管理装置1に転送する(ST2,3)。場内管理装置1は、この送信を受けて前記メインメモリカード30に登録された店番号を読み出し、これを携帯電話3に返送する(ST205,206)。
【0060】
つぎに携帯電話3は、この店番号を受信した後、表示パネルに暗証番号の入力画面を表示して入力を受け付ける(ST4,5)。さらに暗証番号が入力されると、この暗証番号および場内管理装置1から送信された店番号を、場外管理装置2に送信する(ST6)。
【0061】
場外管理装置2は、前記ST103で送信要求を行った後は、携帯電話3からの送信に待機しており、返信を受けると、送信された暗証番号および店番号を自装置内の登録情報と照合する(ST104,105)。この照合により各番号が適正であると判断すると、前記店番号に対応したメンテナンス用プログラムを読み出して携帯電話3に送信する(ST106,107)。さらにこの送信が終了すると、前記暗証番号,店番号,および送信したメンテナンス用プログラムの種別コード,送信時刻などによるメンテナンス履歴情報を作成し、これを先に保存した携帯電話3の電話番号に加えて、メンテナンス履歴エリアに保存する(ST108)。なお、暗証番号または店番号が不適正であると判断したときは、メンテナンス用プログラムの送信は行わずに、メンテナンス履歴情報の作成、保存処理のみを行う。
【0062】
つぎに携帯電話3では、場外管理装置2からメンテナンス用プログラムの送信を受けると、これを順次取り込んでメモリ内に保存する(ST7,8)。この受信処理が終了すると、受信したメンテナンス用プログラムを場内管理装置1に転送し(ST9)、さらにこの送信終了を確認すると、前記メンテナンス用プログラムを消去し(ST10)、処理を終了する。
なお、ここでは図示していないが、上記のメンテナンスプログラムの送信終了確認のためには、場内管理装置1から携帯電話3に受信完了を示す信号を送信するのが望ましい。
【0063】
場内管理装置1では、携帯電話3からこのメンテナンス用プログラムを受信すると、これを順に取り込んでRAM28内に保存する(ST207,208)。つぎに場内管理装置1は、前処理用のプログラムを起動させる(ST209)。このプログラムはパスワードの入力を受け付けるためのもので、メンテナンス要員はタッチパネルディスプレイ12上でパスワードを入力する(ST210)。なお、前処理用のプログラムは、前記したメンテナンス用プログラムに含むことができるが、これに限らず、通常のプログラムの一部として、メインメモリカード30に格納してもよい。
【0064】
適正なパスワードは、あらかじめメインメモリカード30などに登録されており、入力されたパスワードが適正であると判断すると、前記メンテナンス用プログラム内のメインプログラムを起動する(ST211,212)。さらに場内管理装置1は、現在時刻を取り込み、これをプログラムの起動時刻としてメンテナンス履歴エリアに格納する(ST213)。
【0065】
この後、場内管理装置1は、RAM28に格納したメンテナンス用プログラムに基づき、タッチパネルディスプレイ12上で指定された内容に応じたメンテナンスを実行する(ST214)。
メンテナンス処理が終了すると、メンテナンス要員はキースイッチ15の回動操作により内部電源を一旦遮断した後、キースイッチ15を垂直方向に戻して装置を再起動させる。この終了操作が行われると、場内管理装置1では、RAM28内のメンテナンス用プログラムを消去し、通常の状態に復帰する(ST215,216)。
【0066】
なお、図7の場内管理装置1の手順は、場内の各カード取扱装置に対する通常の処理を行う間に、所定時間毎に割込み処理として実行されるもので、最初のST201において扉部13の開放が検出されていないと判断した場合には、すぐに処理を終了して通常の手順に復帰する。
また図5〜7には記載していないが、他の装置との接続やデータの送信に待機するステップ(ST2,ST7,ST104,ST203,ST205,ST207)において、所定時間が経過しても送信データを得られなかった場合や、送信情報や入力情報の適否を判断するステップ(ST106,ST211)で前記情報を不適正であると判断した場合には、処理を中止し、所定のエラー処理へと移行する。
【0067】
つぎに図8は、前記場内管理装置1の閉店時の処理手順を示す。この処理も、前記図7のメンテナンス時処理と同様に、所定時間毎に最初のST221の判別処理、すなわち終了操作の有無をチェックする。なおこの終了操作が行われていない場合には、すぐに通常の処理に復帰する。
一方、前記タッチパネルディスプレイ12上で終了操作が行われると、ST221が「YES」となり、ST222以下の処理を実行する。
【0068】
ST222では、各カード取扱装置に順にアクセスして、終了処理の実行を指示する。またこのとき未送信の情報があれば、この情報送信を指示し、送信された情報を取り込んで最終の集計処理を実行する。
【0069】
つぎにキースイッチ15による電源オフ操作が行われると、ST223からST224に移行し、場外管理装置2に接続する。さらにつぎのST225では、メインメモリカード30内に蓄積された1日の集計データを、場外管理装置2に送信する。
【0070】
上記の送信が終了すると、つぎのST226では、メインメモリカード30のメンテナンス履歴エリア内に新規のデータが保存されているかどうかをチェックする。ここでメンテナンス履歴エリアに、本日の時刻データがあれば、ST226が「YES」となり、つぎのST227で、この新規のメンテナンス履歴情報(正常なメンテナンス処理が行われている場合、扉開放時刻,メンテナンスプログラムの起動時刻,携帯電話3の電話番号により表される。)が送信され、しかる後にST228で場外管理装置2との通信を終了する。
【0071】
なお、ST223の電源オフ操作が行われると、タッチパネルディスプレイ12への電源供給が遮断されて、入力やキャンセル操作を受け付けられない状態となる。またST228で場外管理装置2との接続が終了した後は、内部電源が遮断されて、制御部25の動作は完全に停止する。
【0072】
上記図5〜8に示した処理によれば、場外管理装置2の保持するメンテナンス用プログラムを場内管理装置1に取り込んでメンテナンス処理を実行するので、メンテナンス要員は記憶媒体を持ち運ぶ必要がなくなり、外回りの負担を軽減することができる。また記憶媒体の紛失や取り違えといった問題を解消することができる。また場外管理装置2にホールAの店番号を送信することによって、そのホールA内の場内管理装置1の機種に対応し、かつ最新のバージョンのプログラムを読み出して送信するので、場内管理装置1は、適正なメンテナンス処理を効率良く進めることができる。
【0073】
また場外管理装置2から場内管理装置1へのメンテナンス用プログラムの受け渡しは、携帯電話3を介した間接的な通信によって行われるので、場内管理装置1から離れた場所で送信情報を不正に読み取るのは、非常に困難になり、通常の通信回線10を介してプログラムを送信する場合よりも、はるかに高いセキュリティーを確保することができる。
【0074】
さらに場外管理装置2には、前記したように、メンテナンス要員の携帯電話3の電話番号や前記メンテナンス要員の暗証番号を含むメンテナンス履歴情報が保存されるので、図8の手順により場内管理装置1から送信されたメンテナンス履歴情報を自装置内のメンテナンス履歴情報と照合して、適正なメンテナンスが行われたか否かを判別することができる。なお、この判別処理は必ずしも自動的に行う必要はなく、場外管理装置2から送信されたメンテナンス履歴情報を出力するなどして、システム管理者の係員による判別処理を行うようにしてもよい。
【0075】
よって、万一、場内管理装置1に不正なプログラムを持つ携帯電話3が接続され、場外管理装置2が関与しないメンテナンス処理が行われたり、扉部13を無断で開放するなどの不正行為が行われた場合には、そのメンテナンス履歴情報によって前記不正を速やかに検出することができ、その不正なメンテナンスが行われたホールを摘発して、しかるべき対応をとることができる。
また場外管理装置2では、各メンテナンス要員を暗証番号や携帯電話番号によって特定することができるので、メンテナンス処理後に何らかの不備が発生した場合にメンテナンスを行った係員を呼び出すなど、適切な対応をとることができる。さらに各ホールの場内管理装置1からの送信情報により、どの係員がどのホールにいつ出向いたかをチェックすることができ、メンテナンスの日程調整や労務管理などに役立てることもできる。
【0076】
なお、上記実施例では、メンテナンス処理時の携帯電話3は、場内管理装置1,場外管理装置2の双方に同時に接続されて、これら装置間で情報を中継しているが、これに代えて、まず携帯電話3を場外管理装置2に接続してメンテナンス用プログラムのダウンロードを受けた後、この接続を場内管理装置1側に切り替えて、前記メンテナンス用プログラムを送信するようにしてもよい。
【0077】
このように上記実施例では、場外管理装置2の保持するメンテナンス用プログラムを携帯電話3を介して場内管理装置1に転送して、メンテナンス処理を行わせるようにした。これに対し、つぎの第2の実施例では、場外管理装置2側でメンテナンス処理に関わる主要な制御を行いながら、適宜、前記携帯電話3を介した通信によって場内管理装置1にデータを送信し、場内管理装置1がこのデータの保存処理を行う、という方法を実施するようにしている。
なお、この第2の実施例のシステム構成は、第1の実施例と同様であるので、以下では、各装置における具体的な処理のみを説明する。
【0078】
図9,10は、携帯電話3について、図11は場外管理装置2について、図12は、場内管理装置1について、それぞれメンテナンス処理時における制御の手順を示す、なお、これらの図では、図5〜8のステップと区別するために、各ステップを「st」と示す。また以下の説明では図番を省略するが、第1の実施例と同様に、1〜2桁の数字によるステップは携帯電話3における処理を、100番台のステップは場外管理装置2における処理を、200番台のステップは場内管理装置1における処理を、それぞれ示す。
【0079】
各図中、st1〜6,st101〜105,st201〜206は、メンテナンス処理のための接続時における手順であって、前記第1の実施例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
つぎに場外管理装置2は、接続された携帯電話3から受信した暗証番号や店番号が適正であると判断すると、この携帯電話3にメンテナンス開始許可信号を送信する(st106,107)。この信号を受けた携帯電話3は、表示パネルにメンテナンスが許可された旨を示す情報を表示するなどして開始操作を受け付ける。ここでメンテナンス要員が表示操作を確認して開始操作を行うと、携帯電話3は場外管理装置2に対し、メンテナンス処理の開始を要求する信号(メンテナンス要求信号)を送信する(st7,8,9)。
【0080】
場外管理装置2は、このメンテナンス要求信号に応じて内部のメンテナンス用プログラムを起動させた後、携帯電話3にメンテナンス処理の準備が完了したことを示す信号(メンテナンス処理レディ信号)を送信する(st108,109,110)。
【0081】
携帯電話3は、このメンテナンス処理レディ信号に応じて表示パネルにメンテナンスの種別を示すメニュー画面などを表示して、メンテナンス要員の選択操作に待機する。ここでメンテナンス要員が所定の処理を選択すると、このメンテナンス処理の種別を示す信号(種別信号)を作成して場外管理装置2に送信する(st10,11,12)。
【0082】
場外管理装置2は、前記種別信号を受け取ると、前記メンテナンス用プログラム中の前記種別信号に応じたプログラムを起動して、メンテナンス処理を開始する(st111,112)。なお、この実施例では、説明を簡単にするために、場内管理装置1のメインメモリカード30内の設定データやプログラム(ここでは単に「データ」という。)の書換え処理のみを対象としたメンテナンスを行うようにしており、まず携帯電話3に対し、書き換えるべきデータの送信を要求する(st113)。
【0083】
携帯電話3は、このデータ送信要求を場内管理装置1に転送する(st13,14)。場内管理装置1では、店番号を送信した後は、このデータ送信要求の転送があるまで待機しており、データ送信要求を受けると、前記メインメモリカード30から要求に対応するデータを読み出し、これをRAM28内の専用領域(以下、「メンテナンスデータエリア」という。)に保存する(st207,208)。この後、場内管理装置1は、前記メンテナンスデータエリアに格納したデータを携帯電話3に送信する(ST209)。携帯電話3は、この送信データをそのまま場外管理装置2に転送する(st15,16)。
【0084】
このようにして場外管理装置2は、前記データ要求に応じたデータを取得する。つぎに場外管理装置2は、この取得したデータに置き換えるべきデータ(以下、「メンテナンスデータ」と呼ぶ。)を作成または自装置のメモリから読み出す(st114,115)。なお、メンテナンスデータの作成には、携帯電話3から受信したデータを前記メンテナンス用プログラムに基づき補正するなどの方法が用いられる。
【0085】
こうして作成または読み出されたメンテナンスデータは、携帯電話3に送信される(ST116)。このメンテナンスデータは、さらに携帯電話3から場内管理装置1に転送され(st17,18)、場内管理装置1は、このメンテナンスデータにより前記メンテナンスエリアに格納した古いデータを置き換える(st210,211)。この書換え処理が完了すると、場内管理装置1から携帯電話3に処理完了信号が送信され(ST212)、さらにこの処理完了信号が場外管理装置2に転送されて、書換え処理の完了が場外管理装置2に伝えられる(st19,20,117)。
【0086】
以下、同様にして、場外管理装置2と場内管理装置1との間で携帯電話3を介した通信によって、メンテナンスの対象となるデータおよび対応するメンテナンスデータのやりとりが行われ、各メンテナンスデータが場内管理装置1のメンテナンスデータエリアに蓄積される。メンテナンスに必要なすべてのデータの送信を確認すると、場外管理装置2は、携帯電話3にメンテナンス完了信号を送信する(st118,119)。携帯電話3は、このメンテナンス完了信号を場内管理装置1に転送し(st21,22)、場内管理装置1は、このメンテナンス完了信号に応じて前記メンテナンスデータエリアに蓄積されたメンテナンスデータをメインメモリカード30内の元の格納場所に転送して古いデータを書き換える(st213,214)。さらに場内管理装置1では、st202,204で記憶した扉開放時刻や携帯電話番号に加え、前記メンテナンスデータエリアに蓄積されたメンテナンスデータやその受信時刻など、メンテナンス処理の内容を示すデータを、メンテナンス履歴エリアに格納し(st215)、携帯電話3に処理正常終了信号を送信する(st216)。この送信処理によって、場内管理装置1側のメンテナンス処理は完了し、メンテナンスデータエリアの蓄積データをクリアし(st217)、しかる後に通常の処理に戻る。
【0087】
携帯電話3では、場内管理装置1からの処理正常終了信号を場外管理装置2に転送する(st23,24)。場外管理装置2は、この信号の受信に応じて了解信号を返送し(st120,121)、メンテナンス用プログラムの実行を終了して通常のモードに戻る。携帯電話3も、前記了解信号の受信によってメンテナンス処理の正常終了を確認すると、同様に、メンテナンス処理用の通信処理を終了し(st25)、通常のモードに戻る。
【0088】
なお、上記第2の実施例では、いずれの装置においても他の装置からのデータ送信に待機するステップが多くなる。各図には記載していないが、これらのステップにおいて、所定時間が経過してもデータ送信がない場合は、第1の実施例と同様に処理を中止し、所定のエラー処理へと移行する。またデータの照合処理を行うステップ(st106)でデータが適正でないと判断した場合も、同様にエラー処理へと移行する。
【0089】
また上記第2の実施例では、場内管理装置1のメインメモリカード30内のデータを書き換えるメンテナンス処理のみを説明したが、これに限らず、メインメモリカード30に新規に設定するデータを場内管理装置1に送信して書込み処理を行わせるようにしてもよい。また場内管理装置1に接続される各種カード取扱装置についても、同様に、場内管理装置1に書換えデータや新規データを送信して、各装置との通信によるデータの書込みや書換えを行わせることができる。
【0090】
さらにこの第2の実施例でも、場内管理装置1は、図8と同様の手順で終了時処理を実行する。また場外管理装置2は、携帯電話番号や携帯電話3から送信された暗証番号に加え、送信したメンテナンスデータなどをメンテナンス履歴情報として保存しており、場内管理装置1から送信されたメンテナンス履歴情報を自装置内のメンテナンス履歴情報と照合することにより、ホールA側で適正なメンテナンス処理が行われたかどうかを判別するようにしている。
【0091】
上記第2の実施例によれば、場外管理装置2でメンテナンス用プログラムを実行しつつ、場内管理装置1に書き換えさせるべきデータを送信するので、第1の実施例と同様に、メンテナンス用の記憶媒体を不要として、適正なメンテナンス処理を効率良く行うことができる。また第1の実施例と同様に、場外管理装置2と場内管理装置1との間で、携帯電話3を介した間接的な通信が行われるので、メンテナンスデータを不正に読み取るのは非常に困難となる。しかもメンテナンス用プログラムを場外管理装置2の内部に保持することができるので、メンテナンス用プログラムの漏洩を防止でき、高いセキュリティーを維持することができる。
【0092】
なお、第1,第2のいずれの実施例においても、場内管理装置1と場外管理装置2との通信を中継する装置として携帯電話を使用しているが、これに代えて、PDAやノート型のパーソナルコンピュータなどを使用できることは言うまでもない。
【0093】
また、第1,第2のいずれの実施例においても、メンテナンス処理を開始する前に、各管理装置1,2が接続された携帯電話3の電話番号を取り込むとともに、場内管理装置1から自装置の取り込んだ電話番号を通常処理用の通信回線2を介して場外管理装置2に送信してもよい。このようにすれば、場外管理装置2において送信された電話番号を自装置の取り込んだ電話番号と照合することによって、適正な携帯電話3が接続されていることを確認した上で情報の送信を開始することができ、セキュリティーが万全になる。また万一、場外管理装置2に接続されていない携帯電話3により不正なメンテナンス処理を行おうとしても、場内管理装置1からの送信情報によって不適正な接続を直ちに検出することができ、場外管理装置2から場内管理装置1にエラーコードを送信するなどの対応によって、不正なメンテナンス処理の実行を禁止することができる。
【0094】
さらに第1,第2の実施例においては、携帯電話3から場外管理装置2に電話をかけて、メンテナンス用プログラムやメンテナンスデータの送信を受けるようにしているが、これに代えて、まず場内管理装置1が、前記電話通信回線42を介して、場外管理装置2に、データの送信要求や送信先の携帯電話3の電話番号を送信し、場外管理装置2が指定された携帯電話3に接続して、データを送信するようにしてもよい。または、場内管理装置1との通信を終えた場外管理装置2が、携帯電話3からの接続を受け付け、その電話番号が先に場内管理装置1から指定された電話番号であることを確認した上で、データを送信するようにしてもよい。
【0095】
なお、上記のような処理を行う場合、場内管理装置1は、前記タッチパネルディスプレイ12を用いて携帯電話3の電話番号の入力を受け付けたり、携帯電話3との通信によりその電話番号を取り込み、場外管理装置2に転送することができる。また、場外管理装置2では、上記各実施例と同様に、各メンテナンス要員の持つ携帯電話3の電話番号をあらかじめ登録し、場内管理装置1から送信された電話番号を照合した上で、データの送信処理を行うようにするのが望ましい。
【0096】
さらに、第1,第2の実施例では、場外管理装置2を1台の装置として構成しているが、これに代えて、図13に示すように、場内管理装置1との通信専用の装置2Aと、携帯電話3との通信専用の装置2Bとを含むコンピュータネットワークシステムとして構成することも可能である。また、いずれの装置2A,2Bも、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータを含むものとすることができる。
【0097】
なお、この図13の実施例では、場内管理装置1側に、ブルートゥースのような近距離無線用の通信インターフェース37を設けるとともに、携帯電話3側に、この通信インターフェース37に対応する規格の無線通信機能を組み込むことにより、両者間で無線による通信を行うようにしている。他の構成については、図4に示したのと同様であり、図4と同じ符号で示すことによって、各部の詳細な説明は省略する。
【0098】
図14は、この発明の他の実施例にかかる構成を示す。なお、この実施例も、前記図13の実施例と同様、図4と同じ構成については、符号を統一することによって、説明を省略する。
この実施例では、前記携帯電話3の代わりに、無線通信機能を具備する通信カード40を介して、メンテナンス処理用のデータやプログラムの送受信を行うようにしている。
【0099】
この実施例の場内管理装置1には、前記通信カード40を挿入するための挿入口(図示せず。)が設けられる。前記通信カード40は、前記携帯電話3と同様に、通信回路のほか、マイクロコンピュータ(いずれも図示せず。)などを具備しており、前記挿通口の内部の端子(図示せず。)を介して場内管理装置1の通信インターフェース38に接続される。通信カード40のメモリには、前記第1または第2の実施例の携帯電話3で実行されるのと同様のプログラム(前記図5または図9,10に示した手順を実行するためのプログラム)が格納されており、前記通信インターフェース38に接続されると、前記プログラムを起動して場外管理装置2への接続処理を実行する。そしてこの接続が完了すると、前記携帯電話3と同様の手順に基づき、場外管理装置2からメンテナンス用プログラムまたはメンテナンスデータの送信を受け、場内管理装置1に転送する処理を実行する。
【0100】
なお、この実施例では、データ入力のための操作部を持たない通信カード40を使用するため、メンテナンス要員によるデータ入力や場外管理装置2への接続操作などは、場内管理装置1のタッチパネルディスプレイ12を用いて行われる。このため、場内管理装置1のROM27またはメインメモリカード30には、接続された通信カード40からの要求に応じて、前記タッチパネルディスプレイ12に、データ入力用の画面を立ち上げ、画面上で入力されたデータを通信カード40に転送する処理を実行するためのプログラムが、組み込まれる。ただし、必ずしも場内管理装置1側にこのプログラムを組み込んでおく必要はなく、通信カード40側に組み込まれたプログラムを、接続時に、場内管理装置1に転送して実行させるようにしてもよい。
【0101】
また場内管理装置1において、前記通信カード40の挿入口は、前記メインメモリカード30や暗号化用カード31用の挿入口22,24と同様に、本体部11の内部に設けても良いが、これに限らず、本体部11の外周面に設けても良い。これは、この実施例の通信カード40には、特別のプログラムが格納されており、それ以外の通信カードを挿入しても、場内管理装置1や場外管理装置2との通信処理を行うことは不可能である、という理由による。このように、通信カード40の挿入口を、本体部11の外周面に設けたり、前記図13の実施例のように、場内管理装置1と携帯電話3との通信を無線により行うようにすれば、メンテナンス処理時に扉部12を開放する必要がなくなり、メンテナンス処理の開始前の準備に要する時間を、大幅に短縮することができる。またメンテナンス要員は、前記錠機構17を解錠するための鍵を携帯する必要がなくなるので、鍵の紛失や盗難などの事故を防止することができる。
【0102】
【発明の効果】
この発明によれば、遊技場内のメンテナンス処理を行う場合に、携帯通信端末を介して場外管理装置から場内管理装置にメンテナンス処理に関わる情報を間接的に送信し、この送信情報に基づき遊技場内のメンテナンス処理を実行するようにしたから、場内管理装置の機種や遊技場の環境に応じた適切なメンテナンス処理を効率良く行うことができる。また通常の情報処理結果の送信用の回線を使用せずにメンテナンス処理に関わる情報を送信することができるので、送信情報への不正なアクセスを防止して、セキュリティの高いメンテナンス処理を行うことができる。さらに、万一、不正な情報を持つ携帯通信端末を用いて場外管理装置からの情報を使用しないメンテナンス処理が行われたとしても、そのメンテナンス処理に伴い場内管理装置に保存されたメンテナンス履歴情報を場外管理装置に送信して、場外管理装置側のメンテナンス履歴情報と照合することにより、不正を速やかに検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる遊技媒体貸出システムの構成を示すブロック図である。
【図2】場内管理装置の外観を示す正面図である。
【図3】場内管理装置の本体部の内部構成を示す正面図である。
【図4】場内管理装置の電気構成を場外管理装置や携帯電話との関係とともに示すブロック図である。
【図5】携帯電話のメンテナンス時の通信処理手順を示すフローチャートである。
【図6】場外管理装置のメンテナンス時処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】場内管理装置のメンテナンス時処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】場内管理装置の閉店時処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】携帯電話のメンテナンス時の通信処理手順を示すフローチャートである。
【図10】携帯電話のメンテナンス時の通信処理手順を示すフローチャートである。
【図11】場外管理装置のメンテナンス時処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】場内管理装置のメンテナンス時処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】この発明にかかる他のシステム構成を示すブロック図である。
【図14】この発明にかかる他のシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 場内管理装置
2 場外管理装置
3 携帯電話
4 台間機
5 カード発行装置
6 カード精算装置
25 制御部
26 CPU
40 通信カード
42 通信回線

Claims (6)

  1. 遊技場内に複数の遊技用機器に接続された状態で配備されて、各遊技用機器から情報を収集して所定の情報処理を実行する場内管理装置と、複数の遊技場の前記場内管理装置と通信を行って前記情報処理結果の送信を受け付ける場外管理装置とを具備するシステムにおいて、
    前記場内管理装置と場外管理装置との間には、前記情報処理結果をやりとりするための第1の通信経路が設けられるとともに、各管理装置がそれぞれ同一の携帯通信端末に接続されることによって、当該携帯通信端末を介して前記遊技場の情報処理に関わるメンテナンス処理のための情報を各管理装置間で間接的にやりとりするための第2の通信経路が設定され、
    前記場外管理装置は、
    各遊技場にそれぞれ個別に付与された遊技場識別情報が登録された登録手段と、
    自装置に接続された携帯通信端末の端末識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    自装置の識別情報取得手段による前記端末識別情報を取得する処理が終了した後の携帯通信端末からメンテナンス対象の遊技場の遊技場識別情報の送信を受け付けて、この遊技場識別情報を自装置の登録手段の登録情報と照合する照合手段と、
    前記照合処理により、前記携帯通信端末から受け付けた遊技場識別情報が適正であると判断されたことを条件に、前記遊技場のメンテナンス処理のための情報を前記携帯通信端末に送信する情報送信手段と、
    自装置の識別情報取得手段が取得した前記携帯通信端末の端末識別情報とこの携帯通信端末から送信された遊技場識別情報とを含むメンテナンス履歴情報を保存するメンテナンス履歴情報記憶手段とを具備し、
    前記場内管理装置は、
    自装置が配備されている遊技場の遊技場識別情報が登録された登録手段と、
    自装置に接続された携帯通信端末の端末識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    自装置の識別情報取得手段による前記端末識別情報を取得する処理が終了した後の携帯通信端末に、自装置の登録手段に登録されている遊技場識別情報を送信する識別情報送信手段と、
    前記遊技場識別情報の送信後に前記携帯通信端末からメンテナンス処理のための情報の送信を受けたとき、この情報に基づくメンテナンス処理を実行するメンテナンス実行手段と、
    自装置の識別情報取得手段が取得した前記携帯通信端末の識別情報と、この携帯通信端末から送信された情報に基づくメンテナンス処理を実行した時刻とを含むメンテナンス履歴情報を保存するメンテナンス履歴情報記憶手段と、
    自装置に保存されているメンテナンス履歴情報を所定のタイミングで読み出して、読み出されたメンテナンス履歴情報を前記第1の通信経路を用いて前記場外管理装置に送信する履歴情報送信手段とを、具備し、
    前記場外管理装置は、前記場内管理装置から第1の通信経路を介して受信したメンテナンス履歴情報を自装置に保存されているメンテナンス履歴情報と照合することにより、前記メンテナンス履歴情報の送信元の場内管理装置において適正なメンテナンス処理が行われた否かを判別する判別手段を、さらに備えている、遊技場の情報管理システム。
  2. 前記場外管理装置の前記登録手段には、前記携帯通信端末の使用者にあらかじめ付与された使用者識別情報がさらに登録され、
    前記場外管理装置の前記照合手段は、自装置の前記識別情報取得手段による前記端末識別情報を取得する処理が終了した後の携帯通信端末から、前記遊技場識別情報とともに当該携帯通信端末の使用者の使用者識別情報の送信を受け付けて、受け付けた各識別情報を自装置の登録手段の登録情報と照合し、
    前記場外管理装置の前記情報送信手段は、前記照合処理により遊技場識別情報および端末識別情報の双方が適正であると判断されたことを条件に、前記遊技場のメンテナンス処理のための情報を前記携帯通信端末に送信し、
    場外管理装置のメンテナンス履歴情報記憶手段は、自装置の前記識別情報取得手段が取得した前記携帯通信端末の端末識別情報と、この携帯通信端末から送信された遊技場識別情報および使用者識別情報とを含むメンテナンス履歴情報を保存する、請求項1に記載された遊技場の情報管理システム。
  3. 前記場外管理装置の情報送信手段は、前記メンテナンス処理のための情報として、前記場内管理装置に所定のメンテナンス処理を実行させるためのメンテナンス用プログラムを前記携帯通信端末に送信し、
    前記場内管理装置の前記メンテナンス実行手段は、前記携帯通信端末からメンテナンス用プログラムの送信を受け付けて、受信したプログラムを実行する手段として構成される、請求項1または2に記載された遊技場の情報管理システム。
  4. 前記場外管理装置の情報送信手段は、メンテナンスのために前記場内管理装置または遊技場内の各遊技用機器に保存すべきデータを前記携帯通信端末に送信し、
    前記場内管理装置の前記メンテナンス実行手段は、前記携帯通信端末から前記保存すべきデータの送信を受け付けて、受信したデータを自装置または自装置との通信が可能な遊技用機器に保存する、請求項1または2に記載された遊技場の情報管理システム。
  5. 前記場内管理装置は、自装置の前記識別情報取得手段が取得した端末識別情報を前記第1の通信経路を介して場外管理装置に送信する手段を、さらに具備し、
    前記場外管理装置の情報送信手段は、自装置の前記識別情報取得手段が取得した端末識別情報を、前記第1の通信経路を介して場内管理装置から送信された端末識別情報と照合し、この照合により両者が整合すると判断した後に前記メンテナンス処理のための情報の送信を開始する、請求項1に記載された遊技場の情報管理システム。
  6. 前記場内管理装置は、遊技媒体の貸出に使用される遊技用記憶媒体を取り扱う複数の遊技用機器との通信により、前記遊技用記憶媒体の取り扱いに関する情報を収集する、請求項1〜5のいずれかに記載された遊技場の情報管理システム。
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