JP4287518B2 - 操作レバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作レバーを回転させてコントロールワイヤ等の操作力伝達媒体をスライド操作する操作レバー装置に関する。更に詳述すると、本発明は、操作レバーを引っ張った状態でセルフロック可能な操作レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
操作レバーを引っ張った状態でセルフロック可能とする操作レバー装置としては、例えば図5に示すように、支持軸102を中心に回転する操作レバー101に操作力伝達媒体例えば玉付きワイヤ103を接続して、操作レバー101の支持軸102を中心とする回転によってワイヤ103を引っ張るようにしたものが従来ある。この操作レバー装置は、図示していないが椅子のアウターカバーなどにコントロールワイヤのチューブを取り付けて固定した状態で、ワイヤ103の玉105を回転する操作レバー101で引っ張るようにしたものである。ワイヤ103には該ワイヤ103をチューブ側へ戻そうとするばね力が常時しているため、先端の玉105と支持軸102及びチューブ固定位置が直線で結ばれるデッドポイント上あるいはこれを越える位置に玉105が配置されるまで操作レバー101を回転させると、操作レバー101を押し上げる方向(ワイヤ103を引っ張る方向)に回転させるように力が働くのでセルフロックされる。
【0003】
また、別のタイプの従来の操作レバー装置として、図6に示すように、操作レバー201にワイヤ203の先端の玉205を収納して上下方向にスライドさせるガイドレール204を設け、操作レバー201を回転させることによってガイドレール204を傾けてその中の玉205を移動させてワイヤ203を出し入れするようにしている。ガイドレール204は前面にスリット206を設けた断面C形であり、ワイヤ203が玉205の移動と共にスリット206内を移動する。このタイプの操作レバー装置では、玉205と支持軸202及びチューブ固定位置が直線で結ばれるデッドポイントを越える位置に玉205が移動するまで操作レバーを回転させると、操作レバー201を押し上げる方向(ワイヤ203を引っ張る方向)に回転させるように力が働くのでセルフロックされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5の装置の場合、ワイヤ103の引張量(スライド量)を大きくするには操作レバー101をより大きく回転させる必要がある。しかも、デッドポイントを越えるまで操作レバー101を回転させなければ確実にセルフロックできない。したがって、ワイヤの操作角を大きくせざるを得ない。このため、設置スペースが狭く操作レバー101の回転角を大きく設定できない場合には、ワイヤ103を大きく引っ張ることができなかった。
【0005】
また、図6の装置の場合、玉205やガイドレール204にバリ等が残っていた場合に玉205の円滑な移動が妨げられて作動不良を起こす虞がある。また、操作レバー201の回転に伴ってガイドレール204内を玉205がスライドするため、セルフロックのための操作角は小さくて済むが、操作角の割にワイヤ引張量(スライド量)が小さくなる問題がある。
【0006】
本発明は、操作レバーの回転角に対する操作力伝達媒体の操作量を大きくすることができ、また、ワイヤの反力を利用して確実に操作レバーをロックすることができる操作レバー装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、レバー部を窓から突出させている操作レバーを有し、窓内でレバー部を移動させながらの操作レバーの回転によって操作力伝達媒体をスライドさせる操作レバー装置において、操作力伝達媒体が接続され揺動する回転体と、該回転体とは異なる回転中心で揺動する操作レバーと、該操作レバーの回転を回転体に伝達し回転体を揺動させる回転力伝達機構とを備え、回転体の回転平面に関して、回転体の回転中心から操作力伝達媒体の接続端までの距離が、回転体の回転中心から前記回転力伝達機構により回転体に回転が伝えられる入力位置までの距離よりも長く、操作レバーの回転により開いた窓を回転体によって塞ぐようにしている。
【0008】
したがって、操作レバーを回転操作すると、回転体が回転して操作力伝達媒体をスライドさせる。回転体の回転平面に関して、回転体の回転中心から操作力伝達媒体の接続端までの距離は、回転体の回転中心から入力位置までの距離よりも長くなっているので、操作レバーの回転角が僅かであり回転力伝達機構により回転体に伝えられる回転角が僅かであっても、操作力伝達媒体の接続端は大きく移動し操作力伝達媒体は大きくスライドする。
【0009】
また、請求項記載の操作レバー装置は、回転力伝達機構が、操作レバーと回転体のうちいずれか一方に設けられたピンと、いずれか他方に設けられ且つピンが摺動する摺動面を備えるようにしている。
【0010】
したがって、操作レバーの回転は、ピンが摺動面に対して相対的に滑りながら回転体に伝えられる。ピンは操作レバー又は回転体の側面から突出して回転体又は操作レバーに設けられた摺動面に摺動するので、操作レバーと回転体とを隣り合わせに配置することができる。即ち、回転体の回転平面に関して、操作レバーと回転体とを重ねるように配置することができる。
【0011】
さらに、請求項記載の操作レバー装置は、操作レバーをセルフロック位置に回転させたときに、回転体の回転平面に関して、回転体の回転中心と入力位置とを結ぶ直線に直交し且つ入力位置を通過する直線が、操作レバーの回転中心上又はこの回転中心を挟んで操作力伝達媒体とは反対側の位置を通過するようにしている。
【0012】
この場合、操作レバーを回転操作して操作力伝達媒体をスライドさせると、操作力伝達媒体からの反力を受けて回転体は元の位置に戻る方向に回転しようとする。しかしながら、回転体の回転中心と入力位置とを結ぶ直線に直交し且つ入力位置を通過する直線が、操作レバーの回転中心上の位置又はこの回転中心を挟んで操作力伝達媒体とは反対側の位置を通過するようにしているので、回転体を元の位置に戻す方向に発生する回転力は操作レバーに対してデッドポイントを構成するように作用しあるいは当該操作レバーを更にワイヤを引っ張る方向即ち回転操作させる方向に作用することになり、操作レバーは操作力伝達媒体を引き張った状態でセルフロックされる。
【0013】
また、請求項記載の操作レバー装置は、回転体が、操作レバーの回転方向と逆方向に回転するようにしている。この場合、回転体を操作レバーと同方向に回転するようにした場合に対して、操作力伝達媒体のスライド操作方向を逆にして操作力を伝達することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1から図3に、本発明を適用した操作レバー装置の実施形態の一例を示す。この操作レバー装置は、操作レバー1の回転によって操作力伝達媒体2をスライドさせるもので、操作力伝達媒体2が接続され揺動する回転体3と、該回転体3とは異なる回転中心で揺動する操作レバー1と、該操作レバー1の回転を回転体3に伝達し回転体3を揺動させる回転力伝達機構4とを備えている。
【0016】
なお、本実施形態は、操作レバー装置を、例えば椅子の背もたれを脚部に傾動可能に取り付けるロッキング装置のガススプリングを操作するものに適用した場合を例に説明する。この実施形態の場合、操作レバー1及び回転体3は座のアウタシェル5に取り付けられる。
【0017】
操作力伝達媒体2は、例えば玉付きワイヤである。ワイヤ2の端部には玉7が固定されている。このワイヤ2はチューブ8内を通って椅子の調節装置、例えば図示しないロッキング装置のガススプリングのレバーに接続されている。
【0018】
操作レバー1の両側面には回転軸1aがそれぞれ形成されており、これら各回転軸1aをアウタシェル5に一体成形された各溝5aにはめ込むことで当該操作レバー1はアウタシェル5に回転自在に取り付けられている。ただし、操作レバー1のレバー部1bはアウタシェル5に形成された窓5cから突出しており、操作レバー1の回転角はレバー部1bが窓5cの縁5bに度当たりする範囲に制限されている。この操作レバー1の幅方向中央には、回転体3が挿入される溝6が形成されている。
【0019】
回転体3の両側面には回転軸3aがそれぞれ形成されており、これら各回転軸3aをアウタシェル5に一体成形された各溝5dにはめ込むことで当該回転体3はアウタシェル5に回転自在に取り付けられている。回転体3には、凹部3bとワイヤ接続部3cが形成されている。凹部3bは各回転軸3aの近傍に、ワイヤ接続部3cは各回転軸3aから離れた位置にそれぞれ形成されている。ワイヤ接続部3cは、例えば孔3gを有する一対の側板3dでワイヤ2の端部の玉7を回転自在に挟み込むもので、玉7の直径よりも狭い各側板3d間のスリット3eからワイヤ2を取り出している。また、各側板3d間に玉7を挿入するには、即ちワイヤ接続部3cにワイヤ2を接続するには、一方の側板3dに形成されたスリット3fにワイヤ2を通しながら当該一方の側板3dの孔3gに玉7を挿入すれば良い。この様にして玉7を各側板3d間に挿入した後、玉7を回転させながらワイヤ2をスリット3e内で移動させて当該ワイヤ2の向きを変える。そして、ワイヤ2をチューブ8内に挿入する。
【0020】
回転力伝達機構4は、操作レバー1と回転体3のうちいずれか一方に設けられたピン9と、いずれか他方に設けられ且つピン9が摺動する摺動面10を備えて構成されている。本実施形態では、操作レバー1にピン9を、回転体3に摺動面10を設けている。即ち、ピン9は溝6内を横切るようにして操作レバー1に取り付けられており、回転体3の凹部3bを通過している。操作レバー1が回転すると、このピン9は凹部3bの一側面を摺動しながら回転体3を回転させる。即ち、凹部3bの一側面が摺動面10となっている。摺動面10の回転軸3aから遠い位置には窪み10aが設けられており、ピン9が窪み10aに落ち込むことでセルフロックされたことを操作者にクリック感として与えることができる。
【0021】
この操作レバー装置では、回転体3の回転平面に関して、換言すると回転体3の回転軸3aに直交する平面を想定してこの平面で考えた場合、回転体3の回転中心O1からワイヤ2の接続端O2までの距離L1は、回転体3の回転中心O1から回転力伝達機構4により回転体3に回転が伝えられる入力位置P、即ち摺動面10にピン9が接触する位置Pまでの距離L2よりも長く設定されている。ここで、操作レバー1及び回転体3の回転に伴って入力位置Pは摺動面10上を移動するために距離L2は変化するが、距離L2が最大値をとった場合においても距離L1の方が大きくなるように設定されている。即ち、回転体3の回転中心O1に対して、ワイヤ2の接続端O2は常に入力位置Pよりも遠い位置に存在するようになっている。なお、ワイヤ2の接続端O2については、玉7の大きさを無視するために玉7の中心位置として考える。
【0022】
また、操作レバー1を回転操作してワイヤ2をスライドさせた場合において、回転体3の回転平面に関して、回転体3の回転中心O1と入力位置Pとを結ぶ直線Aに直交し且つ入力位置Pを通過する直線Bが、操作レバー1の回転中心O3上又はこの回転中心O3よりも入力位置Pにおける操作レバー1の回転方向D側の位置を通過するように設定されいてる。本実施形態では、入力位置Pにおける操作レバー1の回転方向は図3中矢印D方向であり、直線Bは操作レバー1の回転中心O3よりも矢印D方向側の位置を通過するようになっている。
【0023】
図1に示す操作レバー1を回転させていない状態から、図3に示す操作位置まで操作レバー1を回転操作すると、回転力伝達機構4のピン9は回転中心O3を中心にした円周上を移動する。このとき、ピン9は摺動面10上を滑りながら移動して回転体3を操作レバー1とは逆方向に回転させる。このため、回転体3のワイヤ接続部3cはチューブ8から離れる方向に移動し、ワイヤ2を引っ張るようにスライド操作する。ここで、距離L1>距離L2となっているので、回転体3の僅かな回転でワイヤ接続部3cをより大きく移動させることができ、ワイヤ2をより大きくスライド操作することができる。また、回転体3は操作レバー1とは逆方向に回転するので、操作レバー1のレバー部1bへの移動方向とほぼ同じ方向にワイヤ2をスライドさせることができる。
【0024】
ところで、操作レバー1を回転操作すると直線Bは移動する。即ち、直線Bは図1に示す状態から矢印E方向に回転し、操作レバー1を図3に示す操作位置まで回転させることで、操作レバー1の回転中心O3を越えて当該回転中心O3よりも矢印D方向側の位置を通過するようになる。この状態では、引っ張り操作しているワイヤ2の反力は、操作レバー1を操作位置に保持する力となる。即ち、ワイヤ2の反力は回転体3を図中反時計回り方向に回転させるようとする力となり、この力は入力位置Pからピン9に伝わる。この力は直線Bが回転中心O3を越えて回転中心O3の矢印D側に位置していることで操作レバー1を図中反時計回り方向に回転させる方向に働き、操作レバー1を操作位置に度当たりさせる力となる。つまり、直線Bが回転中心O3を越える位置即ち回転中心O3上の位置がワイヤ2の反力が操作レバー1を回転させる力の操作レバー1の回転方向に対する思案点となっており、直線Bがこの思案点を越えることで、ワイヤ2の反力を利用して操作レバー1を操作位置に保持することができる。このことは、ワイヤ2側から加わるワイヤを引き戻す力に着目すると、入力位置Pと操作レバー1の回転中心たる軸1aとを結ぶ直線が力の作用方向と一致するデッドポイントとなり、ワイヤ2側から加わる力では操作レバー1は揺動しない。なお、操作レバー1の操作位置では、ピン9が摺動面10の窪み10aに落ち込んでおり、操作レバー1を操作する者に小気味よいクリック感を与えることができると共に、確実に操作されたことを伝えて安心感を与えることができる。
【0025】
この操作レバー装置では、操作レバー1とは別に回転体3を設けており、この回転体3にワイヤ2を接続するようにしているので、回転体3の回転平面において、ワイヤ2の接続端O2を操作レバー1の回転中心O3の近くに配置することができる。即ち、従来の操作レバー装置のように操作レバー自体にワイヤ2を接続する場合には、操作レバーの回転中心O3から十分離れた位置にワイヤ2を接続しなければワイヤ2のスライド量を大きくすることはできないが、本発明の操作レバー装置では操作レバー1とは別に設けた回転体3にワイヤ2を接続するようにしているので、回転体3の回転中心O1からワイヤ接続部3cを十分離れた位置に設けた場合であっても、このワイヤ接続部3cを操作レバー1の回転中心O3に近づけて配置することができ、ワイヤ接続端3cを大きくスライドさせることができる。このため、装置を大型化することなくワイヤ2のスライド量を十分大きく確保することができる。
【0026】
また、従来の操作レバー装置のように、回転体3のワイヤ接続端3cに対してワイヤ2の端部の玉7をスライドさせる必要がないので、玉7等にバリが生じていたとしてもこのバリによって操作レバー装置が作動不良を起こすこともない。
【0027】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、回転力伝達機構4のピン9を操作レバー1に、摺動面10を回転体3にそれぞれ設けるようにしているが、ピン9を回転体3に、摺動面10を操作レバー1にそれぞれ設けるようにしても良い。また、上述の説明では、操作レバー1の回転方向と逆方向に回転体3を回転させるようにしていたが、操作レバー1の回転方向と同方向に回転体3を回転させるようにしても良い。この場合には、操作レバー1のレバー部1bの移動方向と逆方向にワイヤ2をスライドさせることができる。図4に、ピン9を回転体3に、摺動面10を操作レバー1にそれぞれ設け、操作レバー1の回転方向と同方向に回転体3を回転させる操作レバー装置の例を示す。操作レバー1を回転操作すると回転体3は操作レバー1と同方向に回転し、操作レバー1のレバー部1bの移動方向とは逆方向にワイヤ2を大きくスライドさせる。
【0028】
また、上述の説明では、操作レバー1の操作位置では、直線Bを操作レバー1の回転中心O3を越えてこれよりも矢印D方向側に位置させることでワイヤ2の反力を利用して操作レバー1をロックするようにしているが、直線Bを回転中心O3上に位置させることで、即ち直線Bをデッドポイント上に位置させることでワイヤ2の反力を利用して操作レバー1をロックするようにしても良い。
【0029】
また、椅子の調節装置として例えばロッキング装置のガススプリングを操作する操作レバー装置について説明したが、操作する椅子の調節装置としてはこれに限るものではなく、また、椅子の調節装置に限るものではないことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
かかる目的を達成するために請求項1記載の操作レバー装置は、操作力伝達媒体が接続され揺動する回転体と、該回転体とは異なる回転中心で揺動する操作レバーと、該操作レバーの回転を回転体に伝達し回転体を揺動させる回転力伝達機構とを備え、回転体の回転平面に関して、回転体の回転中心から操作力伝達媒体の接続端までの距離を、回転体の回転中心から回転力伝達機構により回転体に回転が伝えられる入力位置までの距離よりも長くしているので、操作レバーの回転角が僅かであっても操作力伝達媒体の接続端を大きく移動させて操作力伝達媒体を大きくスライド操作することができる。即ち、操作レバーの回転角に対する操作力伝達媒体の操作量を大きくすることができる。
【0031】
また、請求項記載の操作レバー装置では、回転力伝達機構として、操作レバーと回転体のうちいずれか一方に設けられたピンと、いずれか他方に設けられ且つピンが摺動する摺動面を備えているので、ピンを操作レバー又は回転体の側面から突出させて回転体又は操作レバーに設けた摺動面に摺動させることで、操作レバーの回転を回転体に伝えることができる。このため、回転体の回転平面に関して、操作レバーと回転体とを重ねるように配置することができ、装置を小型化することができる。
【0032】
さらに、請求項記載の操作レバー装置では、操作レバーを回転させて操作力伝達媒体をスライドさせた場合において、回転体の回転平面に関して、回転体の回転中心と入力位置とを結ぶ直線に直交し且つ入力位置を通過する直線が、操作レバーの回転中心上又はこの回転中心を挟んで操作力伝達媒体とは反対側の位置を通過するので、回転力伝達機構から働く媒体を引き戻す力が作用しても操作レバーをその操作位置に保持する。即ち、回転体を介して操作レバーに伝わる力がデッドポイント上又はこれを越えて操作レバーを操作力伝達媒体を引っ張る方向に作用することになるので、操作力伝達媒体の反力を利用して操作力伝達媒体を引っ張った状態でセルフロックすることができる。
【0033】
また、請求項記載の操作レバー装置では、回転体は、操作レバーの回転方向と逆方向に回転するので、回転体を操作レバーと同方向に回転するようにした場合に対して、操作力伝達媒体のスライド操作方向を逆にすることができる。このため、操作レバー装置の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した操作レバー装置の実施形態の一例を示し、操作レバーを回転させる前の状態の断面図である。
【図2】図1の操作レバー装置の操作レバーと回転体を示す平面図である。
【図3】図1の操作レバー装置を示し、操作レバーを回転させた後の状態の断面図である。
【図4】本発明を適用した操作レバー装置の他の実施形態を示し、操作レバーと回転体の作動を示す概略構成図である。
【図5】従来の操作レバー装置の一例を示す側面図である。
【図6】従来の操作レバー装置の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 操作レバー
2 ワイヤ(操作力伝達媒体)
3 回転体
4 回転力伝達機構
9 ピン
10 摺動面
O1 回転体の回転中心
O2 ワイヤの接続端
P 入力位置

Claims (2)

  1. レバー部を窓から突出させている操作レバーを有し、前記窓内で前記レバー部を移動させながらの前記操作レバーの回転によって操作力伝達媒体をスライドさせる操作レバー装置において、前記操作力伝達媒体が接続され揺動する回転体と、該回転体とは異なる回転中心で揺動する前記操作レバーと、該操作レバーの回転を前記回転体に伝達し前記回転体を揺動させる回転力伝達機構とを備え、前記回転体の回転平面に関して、前記回転体の回転中心から前記操作力伝達媒体の接続端までの距離は、前記回転体の回転中心から前記回転力伝達機構により前記回転体に回転が伝えられる入力位置までの距離よりも長く、前記操作レバーの回転により開いた前記窓を前記回転体によって塞ぎ、また、前記回転力伝達機構は、前記操作レバーと前記回転体のうちいずれか一方に設けられたピンと、いずれか他方に設けられ且つ前記ピンが摺動する摺動面を備え、さらに、前記操作レバーをセルフロック位置に回転させたときに、前記回転体の回転平面に関して、前記回転体の回転中心と前記入力位置とを結ぶ直線に直交し且つ前記入力位置を通過する直線が、前記操作レバーの回転中心上又はこの回転中心を挟んで前記操作力伝達媒体とは反対側の位置を通過することを特徴とする操作レバー装置。
  2. 前記回転体は、前記操作レバーの回転方向と逆方向に回転することを特徴とする請求項1記載の操作レバー装置。
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