本発明は、ポインティングデバイス及び受信ユニットに関し、特に超広帯域無線(Ultra Wide Band:以下UWBという)を使用したポインティングデバイス及び受信ユニットに関する。
従来の座標入力装置を図1に示す。図1に示すように、座標入力装置は、ユーザが操作するポインティングデバイス部910とこのポインティングデバイス部910から送信された情報を受信する受信ユニット部920とを有して構成される。ポインティングデバイス部910と受信ユニット部920とは数GHzの帯域を用いて無線でデータの送受信を行う。
ポインティングデバイス部910は、例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、アンテナ911とRF部912と制御部913とスイッチ部914とセンサ部915と電源部916とを有して構成される。電源部916は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部914はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。センサ部915はボール式又は光学式の移動量入力手段である。スイッチ部914及びセンサ部915で入力された操作情報及び移動量情報は制御部913に入力される。中でもセンサ部915から入力された移動量情報は、制御部913内に設けられた座標検出部913aに入力される。尚、移動量情報はアナログ信号である。座標検出部913aは入力されたアナログ信号からX,Yの座標情報を算出する。操作情報及び座標情報は制御部913で所定の処理が施された後、データ信号としてRF部912に入力される。RF部912は入力されたデータ信号を周波数信号に変換し、これをアンテナ911から発射する。
また、受信ユニット部920は、アンテナ921とRF部922と制御部923とインタフェース部924とを有して構成される。アンテナ921で受信した周波数信号はRF部921に入力され、データ信号に変換される。データ信号は制御部923に入力された後、インタフェース部924からパーソナルコンピュータ(PC)等へ出力される。尚、インタフェース部924は例えばUSB(Universal Serial Bus)やPS/2マウスやIEEE1394等のインタフェースである。
しかしながら、上記のような構成では、センサ部915がボール又は光学ユニットを含むため、ポインティングデバイス部910が重くなり、操作性が低下するという問題を有する。また、光学ユニットを用いた場合、消費電力が増大し、これに電力を供給するための電源部916に容量の大きな乾電池を使用しなければならないという問題も存在する。これはポインティングデバイス部910の重量増加にも繋がる問題である。
このような中、上記のようなセンサ部915を必要としない座標入力装置が幾つか提案されている。例えば以下に示す特許文献1には、電波を用いてペン先の座標を検出するペン型の座標入力処理装置が開示されている。これをより詳細に説明する。本従来技術による座標入力処理装置は、ペン先の近くにアンテナを有する。このアンテナから発射された電波は、情報処理装置に設けられた2本のアンテナで受信される。情報処理装置は2本のアンテナで受信した信号から三角法の原理に基づいてペン先近くのアンテナの座標を特定する。
また、例えば以下に示す特許文献2には、レーザ光を用いてペン先の座標を検出する座標入力装置が開示されている。これをより詳細に説明する。本従来技術では、鉛筆やボールペン等の通常の筆記具を用い、これの先端(ペン先)にアルミニウムテープ等の反射体を貼り付ける。座標入力装置はこの反射体をレーザ光を用いて2方向からスキャンする。座標入力装置は反射体が検知された際の2経路のビーム進路角度に基づいてペン先の座標を検出する。
特開平9−218742号公報
特開平7−5979号公報
しかしながら、上記した特許文献1による座標入力装置は、操作情報を送信するための送信系と座標情報を送信するための送信系との2つの送信系を必要とするため、消費電力が増大してしまうという問題が存在する。このため、ペン型の座標入力処理装置に大きな容量のバッテリを搭載する必要があり、重量が増加して操作性が損なわれるという問題も存在する。
また、上記した特許文献2による座標入力装置は、レーザ光源やレーザ光の経路を振るミラー等が必要となり、構成が複雑且つ大型化してしまうという問題も存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、小型且つ軽量で低電力消費なポインティングデバイス及び受信ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、請求項1記載のように、UWB信号を用いて受信ユニットとデータを送受信するポインティングデバイスであって、前記受信ユニットから定期的に送信されるUWB信号を受信する複数のアンテナと、前記アンテナ毎の前記UWB信号の受信タイミングを特定する受信タイミング特定手段と、前記UWB信号の送信タイミングを特定する送信タイミング特定手段と、前記送信タイミング及び前記受信タイミングに基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、三角測量に基づいて前記伝搬距離から前記受信ユニットに対する当該ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて当該ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。上述のように、UWBを採用することで回路規模の縮小が可能となり、且つ消費電力の更なる低減も可能となる。また、スペクトラム拡散変調されたUWB信号を用いることで、この信号の送信タイミングと受信タイミングとを容易に特定することができる。結果として、UWB信号の伝搬距離を容易に算出することができる。そこで、ポインティングデバイスに複数のアンテナを設け、これらと受信ユニットのアンテナ間の距離を算出し、得られた3つの距離から三角測量に基づくことで、容易にポインティングデバイスの位置座標を算出することができる。また、この位置座標の変化から容易にポインティングデバイスの移動量を算出することができる。
また、本発明は、請求項2記載のように、UWB信号を用いて受信ユニットとデータを送受信するポインティングデバイスであって、前記受信ユニットから同時且つ定期的に送信される複数のUWB信号を受信するアンテナと、前記UWB信号毎の受信タイミングを特定する受信タイミング特定手段と、前記UWB信号の送信タイミングを特定する送信タイミング特定手段と、前記送信タイミング及び前記受信タイミングに基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、三角測量に基づいて前記伝搬距離から前記受信ユニットに対する当該ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて当該ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。本発明のような構成を有することで、請求項1による作用と同等の作用を得ることができる。すなわち、複数のアンテナは受信ユニット側であってもよい。
また、本発明は、請求項3記載のように、UWB信号を用いて受信ユニットとデータを送受信するポインティングデバイスであって、揺動自在に設けられたアンテナと、前記アンテナを所定の周期で揺動させるアンテナ駆動手段と、前記アンテナから定期的にUWB信号を送信するUWB信号送信手段と、前記受信ユニットで反射された前記UWB信号を受信するUWB信号受信手段と、前記UWB信号を受信した際の前記アンテナの振り角を特定するアンテナ角度特定手段と、前記UWB信号を送信したタイミングから該UWB信号の反射波を受信したタイミングまでをカウントするカウント手段と、前記カウント手段のカウント値に基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、前記伝搬距離と前記振り角に基づいて前記受信ユニットに対する当該ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて当該ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。上述のように、UWBを採用することで回路規模の縮小が可能となり、且つ消費電力の更なる低減も可能となる。また、スペクトラム拡散変調されたUWB信号を用いることで、この信号の送信タイミングと受信タイミングとを容易に特定することができる。結果として、UWB信号の伝搬距離を容易に算出することができる。そこで、ポインティングデバイスに指向性のアンテナを設け、これを揺動させつつ伝搬距離を検出することで、容易にポインティングデバイスに対する受信ユニットの位置を算出することが可能となる。結果として、容易にポインティングデバイスの位置座標を算出することができる。また、この位置座標の変化から容易にポインティングデバイスの移動量を算出することができる。
また、本発明は、請求項4記載のように、UWB信号を用いてポインティングデバイスとデータを送受信する受信ユニットであって、前記ポインティングデバイスから定期的に送信されるUWB信号を受信する複数のアンテナと、前記アンテナ毎の前記UWB信号の受信タイミングを特定する受信タイミング特定手段と、前記UWB信号の送信タイミングを特定する送信タイミング特定手段と、前記送信タイミング及び前記受信タイミングに基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、三角測量に基づいて前記伝搬距離から当該受信ユニットに対する前記ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて前記ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。上述のように、UWBを採用することで回路規模の縮小が可能となり、且つ消費電力の更なる低減も可能となる。また、スペクトラム拡散変調されたUWB信号を用いることで、この信号の送信タイミングと受信タイミングとを容易に特定することができる。結果として、UWB信号の伝搬距離を容易に算出することができる。そこで、受信ユニットに複数のアンテナを設け、これらとポインティングデバイスのアンテナ間の距離を算出し、得られた3つの距離から三角測量に基づくことで、容易にポインティングデバイスの位置座標を算出することができる。また、この位置座標の変化から容易にポインティングデバイスの移動量を算出することができる。
また、本発明は、請求項5記載のように、UWB信号を用いてポインティングデバイスとデータを送受信する受信ユニットであって、前記ポインティングデバイスから同時且つ定期的に送信される複数のUWB信号を受信するアンテナと、前記UWB信号毎の受信タイミングを特定する受信タイミング特定手段と、前記UWB信号の送信タイミングを特定する送信タイミング特定手段と、前記送信タイミング及び前記受信タイミングに基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、三角測量に基づいて前記伝搬距離から当該受信ユニットに対する前記ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて前記ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。本発明のような構成を有することで、請求項4による作用と同等の作用を得ることができる。すなわち、複数のアンテナはポインティングデバイス側であってもよい。
また、本発明は、請求項6記載のように、UWB信号を用いてポインティングデバイスとデータを送受信する受信ユニットであって、揺動自在に設けられたアンテナと、前記アンテナを所定の周期で揺動させるアンテナ駆動手段と、前記アンテナから定期的にUWB信号を送信するUWB信号送信手段と、前記ポインティングデバイスで反射された前記UWB信号を受信するUWB信号受信手段と、前記UWB信号を受信した際の前記アンテナの振り角を特定するアンテナ角度特定手段と、前記UWB信号の送信タイミングを特定する送信タイミング特定手段と、前記UWB信号の受信タイミングを特定する受信タイミング特定手段と、前記送信タイミング及び前記受信タイミングに基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、前記伝搬距離と前記振り角に基づいて当該受信ユニットに対する前記ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて前記ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。上述のように、UWBを採用することで回路規模の縮小が可能となり、且つ消費電力の更なる低減も可能となる。また、スペクトラム拡散変調されたUWB信号を用いることで、この信号の送信タイミングと受信タイミングとを容易に特定することができる。結果として、UWB信号の伝搬距離を容易に算出することができる。そこで、受信ユニットに指向性のアンテナを設け、これを揺動させつつ伝搬距離を検出することで、容易に受信ユニットに対するポインティングデバイスの位置を算出することが可能となる。また、この位置座標の変化から容易にポインティングデバイスの移動量を算出することができる。
また、本発明は、請求項7記載のように、複数の受信ユニットから送信されたUWB信号を受信可能なポインティングデバイスであって、前記複数の受信ユニットから定期的に送信される複数のUWB信号を受信するアンテナと、前記UWB信号毎の受信タイミングを特定する受信タイミング特定手段と、前記UWB信号の送信タイミングを特定する送信タイミング特定手段と、前記送信タイミング及び前記受信タイミングに基づいて前記UWB信号の伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、三角測量に基づいて前記伝搬距離から前記受信ユニットに対する当該ポインティングデバイスの位置座標を算出する位置座標算出手段と、前回算出した位置座標と今回算出した位置座標との差に基づいて当該ポインティングデバイスの移動量を算出する移動量算出手段とを有して構成される。上述のように、UWBを採用することで回路規模の縮小が可能となり、且つ消費電力の更なる低減も可能となる。また、スペクトラム拡散変調されたUWB信号を用いることで、この信号の送信タイミングと受信タイミングとを容易に特定することができる。結果として、UWB信号の伝搬距離を容易に算出することができる。そこで、ポインティングデバイスが複数の受信ユニットからUWB信号を受信できるように構成し、これらとポインティングデバイスのアンテナ間の距離を算出し、得られた3つの距離から三角測量に基づくことで、容易にポインティングデバイスの位置座標を算出することができる。また、この位置座標の変化から容易にポインティングデバイスの移動量を算出することができる。
本発明によれば、小型且つ軽量で低電力消費なポインティングデバイス及び受信ユニットを実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。図2は、実施例1による座標入力装置100の構成を示す上視図である。図2に示すように、座標入力装置100は、ポインティングデバイス部110と受信ユニット部120とを有する。ポインティングデバイス部110と受信ユニット部120とは、UWB信号を用いてデータの送受信を行う。
ここで、UWBの特徴について以下に説明する。UWBは、テレビ放送やラジオ放送等で使用される狭帯域通信や、無線LAN(Local Area Network)等で使用されるスペクトラム拡散通信よりも非常に広い帯域(1.5GHz以上、比帯域25%以上)を使ってデータを送受信する通信技術である。図3に、テレビ放送等の狭帯域通信で使用する通信帯域と、無線LAN等のスペクトラム拡散通信で使用する通信帯域と、UWBで使用する通信帯域とを比較したグラフを示す。
図3に示すように、UWBで使用する通信帯域は、テレビ放送や無線LAN等で使用する通信帯域よりも非常に広範囲である。このように広い通信帯域を使用するUWBでは、スペクトラム拡散通信方式を採用し、非常に短いパルス信号を広い周波数帯域に拡散して送信するため、搬送波(キャリア)の概念が無く、また送信出力を非常に小さく抑えることができる。例えば連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)が定めるところの放射電磁雑音の規制値は−41.3dBm/MHz(図3の破線参照)であるが、UWBではこの規制値以下での通信が可能である。すなわち、テレビ放送や無線LAN等のデータ通信において雑音とされる出力レベルを用いて通信することが可能である。これは他の通信方式と帯域を共有することが可能であることを意味していると共に、他の通信方式と比較して消費電力を非常に小さくできることを示唆している。
また、UWBの他の特徴としては、100Mbps以上の高速通信が可能であることを挙げられる。これは上記したように非常に広い通信帯域を使用することから得られる特徴である。更に、低出力での通信が可能であることから、従来の無線LAN等と比較して伝送距離を飛躍的に伸ばすことが可能である。
更にまた、UWBは送信側及び受信側の回路構成を簡略化することができるという特徴も有する。すなわち、UWBはベースバンド信号をそのまま送信する方式を採用しているため、一般的なスーパーヘテロダイン方式で使用するような、非常に高い搬送周波数を作り出すためのVCO(Voltage Controlled Oscillator)や周波数シンセサイザやミキサや中間周波数用のフィルタ等の回路を必要としない。このため、回路規模の縮小が可能であり、且つ消費電力の更なる低減も可能となる。
この他、UWBはその機能として測距機能(レーダ機能ともいう)を有する。このレーダ機能について、図4を用いて以下に説明する。図4(a)において、送受信機10はUWBを用いた通信機器であり、物体20は送受信機10から出力された送信波を反射する物体である。送受信機10から出力された送信波は、物体20の表面で反射し、反射波として送受信機10で受信される(図4(b)参照)。ここでUWB信号は1n(ナノ)secという極短い時間幅のパルス波であるため、送受信機10は反射波の受信タイミング(=送信波を送信したタイミングから反射波を受信したタイミングまでの遅延時間t)を数p(ピコ)secの精度で測定することができる。数psecという時間間隔はパルス波の伝搬速度に対して十分に短いため、この遅延時間tを距離に換算することで、高精度に物体20までの距離を測定することが可能である。
また、UWBは物体の透過率が高い低周波成分を多く含むため、壁の先の様子を把握するウォールスルーセンサ等に使用することも可能である。
以上のような特徴を有するUWBを使用することで、本実施例では、消費電力の低減及び回路規模の縮小によるローコスト化並びに軽量化が図られた、高精度の座標入力装置100を実現することができる。また、UWBを用いることで、場所の制限を受けることもない座標入力装置100を実現することができる。
図2に戻って説明する。図2に示すように、ポインティングデバイス部110は、受信ユニット部120のアンテナ121から発射されたUWB信号を3つのアンテナ111a,111b,111cで受信する。ここで、アンテナ121から発射したUWB信号をアンテナ111a,111b,111cで受信するタイミング(これを受信タイミングという)がアンテナ121とアンテナ111a,111b,111cとの距離La,Lb,Lcに依存する。実施例1では、この原理を利用し、アンテナ121とアンテナ111a,111b,111cとの距離La,Lb,Lc、すなわちUWB信号の伝搬距離を求め、これに三角測量の原理を適用することで、ポインティングデバイス部110の受信ユニット部120に対する位置座標(x,y)を特定する。以下、これを実現するための構成を図面と共に説明する。尚、本説明では、受信ユニット部120(特にアンテナ121)を原点(0,0)とする。
図5は、実施例1によるポインティングデバイス部110と受信ユニット部120との構成を示すブロック図である。図5において、ポインティングデバイス部110は、例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、3つのアンテナ111a,111b,111cとRF部112と制御部113とスイッチ部114と電源部116とを有する。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部113に入力される。制御部113は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部112に入力する。RF部112は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータ信号を拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ111a,111b,111cから発射する。
受信ユニット部120は、アンテナ121とRF部122と制御部123とインタフェース部124とを有する。アンテナ121で受信したUWB信号はRF部122に入力される。RF部122は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号を用いて拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部123に入力され、所定の処理が施された後、インタフェース部124からPCへ出力される。尚、インタフェース部124は、例えばUSBやPS/2マウスやIEEE1394等のインタフェースである。
また、受信ユニット部120は、アンテナ121から測距用信号を定期的(例えば30m(ミリ)sec毎)に送信する。測距用信号はスペクトラム拡散符号で拡散変調されたUWB信号である。ポインティングデバイス部110は、この測距用信号を3つのアンテナ111a,111b,111cで受信する。受信された測距用信号はRF部112に入力され、それぞれの受信タイミングで発生されたスペクトラム拡散符号により拡散復調される。ここで、アンテナ121から測距用信号が発射されたタイミング(これを送信タイミングという)と受信タイミングとを比較することで、測距用信号がアンテナ111a,111b,111cに到達するまでの伝搬時間を特定することができる。また、伝搬時間に電波の伝搬速度を乗算することで、距離La,Lb,Lcを算出することができる。以下、この処理について詳細に説明する。
測距用信号を受信すると、RF部112はスペクトラム拡散符号を発生させ、測距用信号を拡散復調する。拡散復調された測距用信号は制御部113に入力される。また、RF部112はスペクトラム拡散符号を発生させたタイミング(位相)を受信タイミングとして制御部113の位置検出部113aに入力する。すなわち、RF部112は受信タイミングを特定する手段として機能する。
拡散復調された測距用信号が入力された制御部113は、これから送信タイミングを特定する。すなわち、制御部113は送信タイミングを特定する手段として機能する。送信タイミングとは、受信ユニット部120がスペクトラム拡散符号を発生させたタイミング(位相)である。受信ユニット部120がスペクトラム拡散符号を発生させたタイミングは測距用信号に含めて送信される。従って、制御部113は、入力された測距用信号から上記のタイミングを抽出することで、送信タイミングを特定することができる。また、特定した送信タイミングは、位置検出部113aに入力される。
送信タイミングと3つの受信タイミングとが入力された位置検出部113aは、受信タイミングと送信タイミングとを比較することで、それぞれのアンテナ111a,111b,111cまでの伝搬時間を算出し、これに伝搬速度を乗算する。これにより、距離La,Lb,Lcが求まる。すなわち、位置検出部113aは測距用信号の伝搬距離を算出する手段として機能する。但し、受信ユニット部120とポインティングデバイス部110とに時刻のずれ(これをオフセット時間という)が存在する場合、このオフセット時間が送信タイミングに含まれるため、正確な伝搬時間を特定することができない。そこで受信ユニット部120は、起動時にポインティングデバイス部110との時刻同期を図る必要がある。
以上のように距離La,Lb,Lcを求めると、位置検出部113aは、三角測量を用いてポインティングデバイス部110に対する受信ユニット部120の位置座標を算出する。次に位置検出部113aは、受信ユニット部120の位置座標からポインティングデバイス部110の位置座標(x,y)を逆算により算出する。すなわち、位置検出部113aは受信ユニット部120に対するポインティングデバイス部110の位置座標を算出する手段としても機能する。尚、ポインティングデバイス部110の基準となる位置は、例えばアンテナ111a,111b,111cが形成する三角形の中心としてもよい。
以上のように算出された位置座標(x,y)は、座標算出部113bに入力される。座標算出部113bは、今回入力された位置座標(これを(x1,y1)とする)が前回入力された位置座標(これを(x0,y0)とする)と異なる場合、これら2つの位置座標からポインティングデバイス部110の移動量(x1−x0,y1−y0)を算出する。すなわち、座標算出手段113bはポインティングデバイス部110の移動量を算出する手段として機能する。但し、初回の場合には移動量は算出されない。
また、座標算出部113bは、入力された位置座標(x,y)を制御部113内のメモリ(キャッシュ等)に格納しておく。但し、このメモリに前回の位置座標(x0,y0)が格納されている場合、制御部113はこれを今回の位置座標(x1,y1)で更新する。
以上のように算出された移動量(x1−x0,y1−y0)は、受信ユニット部120へ送信される。受信ユニット部120は、受信した移動量(x1−x0,y1−y0)をインタフェース部124からPCへ出力する。
次に、ポインティングデバイス部110と受信ユニット部120との全体的な動作を図面と共に説明する。図6(a)及び(c)は受信ユニット部120の動作を示すフローチャートであり、図6(b)はポインティングデバイス部110の動作を示すフローチャートである。
受信ユニット部120は、図6(a)に示すように、起動後、先ず同期補足用の信号をアンテナ121から送信し、ポインティングデバイス部110との同期を確立する(ステップS121)。次に受信ユニット部120は、測距用信号をアンテナ121から送信する(ステップS122)。次に受信ユニット部120は、予め設定しておいた送信間隔が経過したか否かを判定し(ステップS123)、経過した場合(ステップS123のYes)、ステップS122に帰還することで測距用信号を送信する。
一方、ポインティングデバイス部110は、図6(b)に示すように、受信ユニット部120との同期確立が完了すると(ステップS111)、次に、受信ユニット部120から測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS112)、受信した場合(ステップS112のYes)、受信タイミングを記憶しておく(ステップS113)。尚、ポインティングデバイス部110は、受信タイミングと対応づけて、受信したアンテナ(111a,111b,111cの何れか)を識別するためのデータも記憶する。
次にポインティングデバイス部110は、全てのアンテナ111a,111b,111cで同一の測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS114)、受信していない場合(ステップS114のNo)、ステップS112に帰還して新たな受信を待機する。また、ステップS114の判定の結果、全てのアンテナ111a,111b,111cでの受信が完了した場合(ステップS114のYes)、これらの受信タイミングと送信タイミングとに基づいて位置座標を算出する(ステップS115)。その後、ポインティングデバイス部110は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS116)、これを受信ユニット部120へ送信する(ステップS117)。その後、ステップS112に帰還して新たな受信を待機する。
また、図6(c)に示すように、受信ユニット部120は、ポインティングデバイス部110から移動量(x1−x0,y1−y0)を受信すると(ステップS126のYes)、これをPCへ出力する(ステップS127)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
また、座標入力装置100を例えば机上で使用する場合、受信ユニット部120に対するポインティングデバイス部110の位置を、ある領域に限定できる場合が存在する。ここで、ある領域とは、机上の領域をポインティングデバイス部110の2つのアンテナ(例えば111a及び111b)を結ぶ直線で区切った領域の何れか一方である。例えば受信ユニット部120を机上の端に設置した場合などがこれにあたる。
このような場合、ポインティングデバイス部110に設けるアンテナの数は、図7に示すように2つでもよい。換言すれば、実施例1における3つのアンテナの何れか(好ましくは111c)を省略することができる。この際、位置検出部113aが算出する距離はLa,Lbの2つとなる。これら距離La,Lbから三角測量の原理に基づいてアンテナ121の位置座標を算出した場合、実存するアンテナ121の位置座標の他に、架空のアンテナの位置座標も算出される。そこで位置検出部113aは、予め設定された一方の領域に属する位置座標を正しい位置座標として選択する。例えばアンテナ111a及び111bを結ぶ直線をx軸とし、これと垂直な水平方向をy軸とした場合、位置検出部113aは、y座標が正である位置座標を正しい位置座標として選択する。以降、上記説明と同様に、この位置座標に基づいて座標データを生成し、これを受信ユニット部120へ送信することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することを可能とする。
次に、本発明の実施例2について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
図8は、実施例2による座標入力装置200の構成を示す上視図である。図8に示すように、座標入力装置200は、ポインティングデバイス部210と受信ユニット部220とを有する。ポインティングデバイス部210と受信ユニット部220とは、UWB信号を用いてデータの送受信を行う。
ポインティングデバイス部210は、受信ユニット部220の3つのアンテナ221a,221b,221cからそれぞれ発射された3つのUWB信号をアンテナ211で受信する。ここで、アンテナ221a,221b,221cから発射したUWB信号をアンテナ211で受信する受信タイミングが、実施例1と同様に、アンテナ211とアンテナ221a,221b,221cとの距離La,Lb,Lcに依存する。実施例2では、この原理を利用し、アンテナ211とアンテナ221a,221b,221cとの距離La,Lb,Lc、すなわちUWB信号の伝搬距離を求め、これに三角測量の原理を適用することで、ポインティングデバイス部210の受信ユニット部220に対する位置座標(x,y)を特定する。以下、これを実現するための構成を図面と共に説明する。尚、本説明では、アンテナ221a,221b,221cが形成する三角形の中心を原点(0,0)とする。
図9は、実施例2によるポインティングデバイス部210と受信ユニット部220との構成を示すブロック図である。図9において、ポインティングデバイス部210は、実施例1と同様に例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、アンテナ211とRF部212と制御部213とスイッチ部114と電源部116とを有する。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部213に入力される。制御部213は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部212に入力する。RF部212は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータ信号を拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ211から発射する。
受信ユニット部220は、3つのアンテナ221a,221b,221cとRF部222と制御部223とインタフェース部124とを有する。アンテナ221a,221b,221cの何れか1つで受信したUWB信号はRF部222に入力される。RF部222は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号を用いて拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部223に入力され、所定の処理が施された後、インタフェース部124からPCへ出力される。
また、受信ユニット部220は、アンテナ221a,221b,221cから測距用信号を同時且つ定期的(例えば30msec毎)に送信する。測距用信号はスペクトラム拡散符号で拡散変調されたUWB信号である。ポインティングデバイス部210は、この3つの測距用信号をアンテナ211で受信する。受信された3つの測距用信号はRF部212に入力され、それぞれの受信タイミングで発生されたスペクトラム拡散符号により拡散復調される。ここで、アンテナ221a,221b,221cから測距用信号が発射された送信タイミングとこれらを受信した受信タイミングとを比較することで、3つの測距用信号がそれぞれアンテナ211に到達するまでの伝搬時間を特定することができる。また、伝搬時間に電波の伝搬速度を乗算することで、距離La,Lb,Lcを算出することができる。尚、距離La,Lb,Lcを算出する過程は、実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、算出した距離La,Lb,Lcから三角測量の原理に基づいて位置検出部213aが位置座標(x,y)を算出する過程、及び位置座標(x,y)から座標算出部213bが移動量(x1−x0,y1−y0)を算出する過程も実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ポインティングデバイス部210と受信ユニット部220との全体的な動作を図面と共に説明する。図10(a)及び(c)は受信ユニット部220の動作を示すフローチャートであり、図10(b)はポインティングデバイス部210の動作を示すフローチャートである。
受信ユニット部220は、図10(a)に示すように、起動後、先ず同期補足用の信号をアンテナ221から送信し、ポインティングデバイス部210との同期を確立する(ステップS221)。次に受信ユニット部220は、測距用信号をアンテナ221a,221b,221cからそれぞれ送信する(ステップS222〜S224)。次に受信ユニット部220は、予め設定しておいた送信間隔が経過したか否かを判定し(ステップS225)、経過した場合(ステップS225のYes)、ステップS222〜S224に帰還することで測距用信号を送信する。
一方、ポインティングデバイス部210は、図10(b)に示すように、受信ユニット部220との同期確立が完了すると(ステップS211)、次に受信ユニット部220から測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS212)、受信した場合(ステップS212のYes)、受信タイミングを記憶しておく(ステップS213)。尚、ポインティングデバイス部210は、受信タイミングと対応づけて、この測距用信号を発射したアンテナ(221a,221b,221cの何れか)を識別するためのデータも記憶する。このデータは測距用信号に含まれている。
次にポインティングデバイス部210は、アンテナ221a,221b,221cから同時に発射された全ての測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS214)、受信していない場合(ステップS214のNo)、ステップS212に帰還して新たな受信を待機する。また、ステップS214の判定の結果、全ての測距用信号の受信が完了した場合(ステップS214のYes)、これらの受信タイミングと送信タイミングとに基づいて位置座標を算出する(ステップS215)。その後、ポインティングデバイス部210は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS216)、これを受信ユニット部220へ送信する(ステップS217)。その後、ステップS212に帰還して新たな受信を待機する。
また、図10(c)に示すように、受信ユニット部220は、ポインティングデバイス部210から移動量(x1−x0,y1−y0)を受信すると(ステップS226のYes)、これをPCへ出力する(ステップS227)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
また、座標入力装置200を例えば机上で使用する場合、受信ユニット部220に対するポインティングデバイス部210の位置を、ある領域に限定できる場合が存在する。ここで、ある領域とは、机上の領域を受信ユニット部220の2つのアンテナ(例えば221a及び221b)を結ぶ直線で区切った領域の何れか一方である。例えば受信ユニット部220を机上の端に設置した場合などがこれにあたる。
このような場合、受信ユニット部220に設けるアンテナの数は、図11に示すように2つでもよい。換言すれば、実施例2における3つのアンテナの何れか(このましくは221c)を省略することができる。この際、位置検出部213aが算出する距離はLa,Lbの2つとなる。これら距離La,Lbから三角測量の原理に基づいてアンテナ211の位置座標を算出した場合、実存するアンテナ211の位置座標の他に、架空のアンテナの位置座標も算出される。そこで位置検出部213aは、予め設定された何れか一方の領域に属する位置座標を正しい位置座標として選択する。例えばアンテナ221a及び221bを結ぶ直線をx軸とし、これと垂直な水平方向をy軸とした場合、位置検出部213aは、y座標が負である位置座標を正しい位置座標として選択する。以降、上記説明と同様に、この位置座標に基づいて座標データを生成し、これを受信ユニット部220へ送信することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することを可能とする。
次に、本発明の実施例3について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
実施例3では、UWBが持つレーダ機能を使用する。図12は、実施例3による座標入力装置300の構成を示す上視図である。図12に示すように、座標入力装置300は、ポインティングデバイス部310と受信ユニット部320とを有する。ポインティングデバイス部310と受信ユニット部320とは、UWB信号を用いてデータの送受信を行う。
ポインティングデバイス部310のアンテナ311は指向性アンテナであり、電波の発射方向を回転可能に構成されている。図13にアンテナ311の構成を示す。図13において、(a)はアンテナ311の上視図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)はアンテナ311を右回転させた際の上視図であり、(d)はアンテナ311を左回転させた際の上視図である。
図13(a)及び(b)に示すように、アンテナ311はSW押下用板317上に取り付けられている。SW押下用板317は駆動モータ318aで揺動可能に構成されている。SW押下用板317には、アーム部317aが取り付けられている。SW押下用板317が右回転すると、図13(c)に示すように、アーム部317aは回転面上の所定の位置に設けられたスイッチSW2を押す。スイッチSW2が押されると、駆動モータ318aはSW押下用板317を左回転するように制御される。SW押下用板317が左回転すると、図13(d)に示すように、アーム部317aは回転面上の所定の位置に設けられたスイッチSW1を押す。スイッチSW1が押されると、駆動モータ318aはSW押下用板317を右回転するように制御される。以上のような動作を繰り返すことで、アンテナ311は周期性を持って揺動する。
次に、実施例3によるポインティングデバイス部310と受信ユニット部320との構成を図14に示す。図14において、ポインティングデバイス部310は、実施例1と同様に例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、アンテナ311とRF部312と制御部313とスイッチ部114と電源部116とアンテナ駆動部318とを有する。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部313に入力される。制御部313は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部312に入力する。RF部312は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータ信号を拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ311から発射する。
受信ユニット部320は、アンテナ121とRF部322と制御部323とインタフェース部124と反射体325とを有する。反射体325は受信ユニット部320の筐体表面に設けられる。また、アンテナ121で受信したUWB信号はRF部322に入力される。RF部322は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号を用いて拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部323に入力され、所定の処理が施された後、インタフェース部124からPCへ出力される。
また、ポインティングデバイス部310のアンテナ駆動部318は、駆動モータ318aと2つのスイッチSW1,SW2とを含んで構成される。駆動モータ318aは制御部313により制御されることで、アンテナ311を揺動する。すなわち、アンテナ駆動部318はアンテナ311を駆動する手段として機能する。スイッチSW1,SW2は、アーム部317aにより押下されると、所定の電圧信号を制御部313に入力する。制御部313は、一方のスイッチSW1/SW2が押下されたタイミングから他方のスイッチSW2/SW1が押下されたタイミングまでを、内部クロックでカウントする。アンテナ311は所定の周期に従って揺動しているため、上記で得られるカウント値は、アンテナ311の現在の振り角(以下、アンテナ角度という)と対応する。これに基づくことで、制御部313はアンテナ311のアンテナ角度を特定することができる。
揺動するアンテナ311からは定期的にUWB信号のパルスが発射される。発射されるUWB信号のパルスは、制御部313において生成される。すなわち、制御部313はUWB信号を送信する手段として機能する。ここで、電波の方向が受信ユニット部320の反射体325を向いている場合、アンテナ311から発射されたパルス(これを送信波という)は反射体325で反射される。反射されたパルス(これを反射波という)はアンテナ311で受信される。ポインティングデバイス部310のRF部312は、送信波を発射したタイミング(送信タイミング)と反射波を受信したタイミング(受信タイミング)とを内部クロックでカウントする。すなわち、RF部312は、UWB信号を送信したタイミングからこれの反射波を受信したタイミングまでをカウントする手段として機能する。これにより、伝搬時間を算出することができる。
RF部312で得られたカウント値は制御部313の位置検出部313aに入力される。位置検出部313aは入力されたカウント値を時間に換算することで、UWB信号の伝搬時間を算出する。ここで、算出した伝搬時間は実際の距離Lの往復の距離(2L)であるため、位置検出部313aは入力された伝搬時間に電波の伝搬速度の半値を乗算することで、UWB信号の伝搬距離を算出する。すなわち、位置検出手段313aはUWB信号の伝搬距離を算出する手段として機能する。また、位置検出部313aには、制御部313が特定したアンテナ角度も入力される。位置検出部313aは算出した伝搬距離(Lに相当)とアンテナ角度とに基づいて、アンテナ121の位置座標(x,y)を算出する。すなわち、位置検出手段313aは受信ユニット部320に対するポインティングデバイス部310の位置座標を算出する手段としても機能する。尚、本説明では、アンテナ121の位置座標は受信ユニット部320の位置座標に相当する。
上記のように算出した位置座標(x,y)は、座標算出部313bに入力される。座標算出部313bの動作は、実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ポインティングデバイス部310と受信ユニット部320との全体的な動作を図面と共に説明する。図15(a)はポインティングデバイス部310の動作を示すフローチャートであり、図15(b)は受信ユニット部320の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス部310は、図15(a)に示すように、先ず送信波(UWB信号)を発射し(ステップS311)、これの反射波を受信したか否かを判定する(ステップS312)。反射波を受信しない場合(ステップS312のNo)、ポインティングデバイス部310はステップS311に帰還し、次のタイミングで送信波を発射する。また、反射波を受信した場合(ステップS312のYes)、ポインティングデバイス部310は、伝搬距離とアンテナ角度とを求め、これらに基づいて受信ユニット部320の位置座標を検出する(ステップS313)。その後、ポインティングデバイス部310は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS314)、これを受信ユニット部320へ送信する(ステップS315)。
また、図15(b)に示すように、受信ユニット部320は、ポインティングデバイス部310から移動量(x1−x0,y1−y0)を受信すると(ステップS321のYes)、これをPCへ出力する(ステップS322)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
次に、本発明の実施例4について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成については実施例1と同様である。
図16は、実施例4による座標入力装置400の構成を示す上視図である。図16に示すように、座標入力装置400は、ポインティングデバイス部410と受信ユニット部420とを有する。ポインティングデバイス部410と受信ユニット部420とは、UWB信号を用いてデータの送受信を行う。
受信ユニット部420は、ポインティングデバイス部410のアンテナ411から発射されたUWB信号を3つのアンテナ421a,421b,421cで受信する。ここで、アンテナ411から発射したUWB信号をアンテナ421a,421b,421cで受信するタイミングが、実施例1と同様に、アンテナ411とアンテナ421a,421b,421cとの距離La,Lb,Lcに依存する。実施例4では、この原理を利用し、アンテナ411とアンテナ421a,421b,421cとの距離La,Lb,Lc、すなわちUWB信号の伝搬距離を求め、これに三角測量の原理を適用することで、ポインティングデバイス部410の受信ユニット部420に対する位置座標(x,y)を特定する。以下、これを実現するための構成を図面と共に説明する。尚、本説明では、アンテナ421a,421b,421cが形成する三角形の中心を原点(0,0)とする。
図17は、実施例4によるポインティングデバイス部410と受信ユニット部420との構成を示すブロック図である。図17において、ポインティングデバイス部410は、実施例1と同様に例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、アンテナ411とRF部412と制御部413とスイッチ部114と電源部116とを有する。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等を操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部413に入力される。制御部413は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部412に入力する。RF部412は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータ信号を拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ411から発射する。
受信ユニット部420は、3つのアンテナ421a,421b,421cとRF部422と制御部423とインタフェース部124とを有する。アンテナ421a,421b,421cの何れかで受信したUWB信号はRF部422に入力される。RF部422は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号で拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部423に入力され、所定の処理が施された後、インタフェース部124からPCへ出力される。
また、ポインティングデバイス部410は、アンテナ411から測距用信号を定期的(例えば30msec毎)に送信する。測距用信号はスペクトラム拡散符号で拡散変調されたUWB信号である。受信ユニット部420は、この測距用信号を3つのアンテナ421a,421b,421cで受信する。受信された測距用信号はRF部412に入力され、それぞれの受信タイミングで発生されたスペクトラム拡散符号で拡散復調される。ここで、アンテナ411から測距用信号が発射された送信タイミングと受信タイミングとを比較することで、測距用信号がアンテナ421a,421b,421cに到達するまでの伝搬時間を特定することができる。また、伝搬時間に電波の伝搬速度を乗算することで、距離La,Lb,Lcを算出することができる。尚、距離La,Lb,Lcを算出する過程は、実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、算出した距離La,Lb,Lcから三角測量の原理に基づいて位置検出部423aが位置座標(x,y)を算出する過程、及び位置座標(x,y)から座標算出部423bが移動量(x1−x0,y1−y0)を算出する過程も実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ポインティングデバイス部410と受信ユニット部420との全体的な動作を図面と共に説明する。図18(a)はポインティングデバイス部410の動作を示すフローチャートであり、図18(b)は受信ユニット部420の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス部410は受信ユニット部420が起動すると、図18(a)に示すように、先ず受信ユニット部420から送信された同期補足用の信号を受信し、受信ユニット部420との同期を確立する(ステップS411)。次にポインティングデバイス部410は、測距用信号をアンテナ411から送信する(ステップS412)。次にポインティングデバイス部410は、予め設定したおいた送信間隔が経過したか否かを判定し(ステップS413)、経過した場合(ステップS413のYes)、ステップS412に帰還することで測距用信号を送信する。
一方、受信ユニット部420は、図18(b)に示すように、起動後、先ず同期補足用の信号をアンテナ421から送信し、ポインティングデバイス部410との同期を確立する(ステップS421)。次に受信ユニット部420は、ポインティングデバイス部410から測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS422)、受信した場合(ステップS422のYes)、受信タイミングを記憶しておく(ステップS423)。尚、受信ユニット部420は、受信タイミングと対応づけて、受信したアンテナ(421a,421b,421cの何れか)を識別するためのデータも記憶する。
次にポインティングデバイス部410は、全てのアンテナ421a,421b,421cで同一の測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS424)、受信していない場合(ステップS424のNo)、ステップS422に帰還して新たな受信を待機する。また、ステップS424の判定の結果、全てのアンテナ421a,421b,421cでの受信が完了した場合(ステップS424のYes)、これらの受信タイミングと送信タイミングとに基づいて位置座標を算出する(ステップS425)。その後、受信ユニット部420は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS426)、これをPCへ出力する(ステップS427)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
また、座標入力装置400を例えば机上で使用する場合、ポインティングデバイス部410に対する受信ユニット部420の位置を、ある領域に限定できる場合が存在する。ここで、ある領域とは、机上の領域を受信ユニット部420のアンテナ(例えば421a及び421b)を結ぶ直線で区切った領域の何れか一方である。例えば受信ユニット部420を机上の端に設置した場合などがこれにあたる。
このような場合、受信ユニット部420に設けるアンテナの数は、図19に示すように2つでもよい。換言すれば、実施例4における3つのアンテナの何れか(好ましくは421c)を省略することができる。この際、位置検出部423aが算出する距離はLa,Lbの2つとなる。これら距離La,Lbから三角測量の原理に基づいてアンテナ411の位置座標を算出した場合、実存するアンテナ411の位置座標の他に、架空のアンテナの位置座標も算出される。そこで位置検出部423aは、予め設定された何れか一方の領域に属する位置座標を正しい位置座標として選択する。例えばアンテナ421a及び421bを結ぶ直線をx軸とし、これと垂直な水平方向をy軸とした場合、位置検出部423aは、y座標が負である位置座標を正しい位置座標として選択する。以降、上記説明と同様に、この位置座標に基づいて座標データを生成し、これをPCへ出力することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することを可能とする。
次に、本発明の実施例5について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
図20は、実施例5による座標入力装置500の構成を示す上視図である。図20に示すように、座標入力装置500は、ポインティングデバイス部510と受信ユニット部520とを有する。ポインティングデバイス部510と受信ユニット部520とは、UWB信号を用いてデータの送受信を行う。
受信ユニット部520は、ポインティングデバイス部510の3つのアンテナ511a,511b,511cからそれぞれ発射された3つのUWB信号をアンテナ521で受信する。ここで、アンテナ511a,511b,511cから発射したUWB信号をアンテナ521で受信する受信タイミングが、実施例1と同様に、アンテナ521とアンテナ511a,511b,511cとの距離La,Lb,Lcに依存する。実施例5では、この原理を利用し、アンテナ521とアンテナ511a,511b,511cとの距離La,Lb,Lc、すなわちUWB信号の伝搬距離を求め、これに三角測量の原理を適用することで、ポインティングデバイス部510の受信ユニット部520に対する位置座標(x,y)を特定する。以下、これを実現するための構成を図面と共に説明する。尚、本説明では、受信ユニット部520(特にアンテナ521)を原点(0,0)とする。
図21は、実施例5によるポインティングデバイス部510と受信ユニット部520との構成を示すブロック図である。図21において、ポインティングデバイス部510は、実施例1と同様に例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、3つのアンテナ511a,511b,511cとRF部512と制御部513とスイッチ部114と電源部116とを有する。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部513に入力される。制御部513は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部512に入力する。RF部512は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータ信号を拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ511a,511b,511cの何れか1つから発射する。
受信ユニット部520は、アンテナ521とRF部522と制御部523とインタフェース部124とを有する。アンテナ521で受信したUWB信号はRF部522に入力される。RF部522は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号を用いて拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部523に入力され、所定の処理が施された後、インタフェースからPCへ出力される。
また、ポインティングデバイス部510は、アンテナ511a,511b,511cから測距用信号を同時且つ定期的(例えば30msec)に送信する。測距用信号はスペクトラム拡散符号で拡散されたUWB信号である。受信ユニット部520は、この3つの測距用信号をアンテナ521で受信する。受信された3つの測距用信号はRF部522に入力され、それぞれの受信タイミングで発生されたスペクトラム拡散符号により拡散復調される。ここで、アンテナ511a,511b,511cから測距用信号が発射された送信タイミングとこれらを受信した受信タイミングとを比較することで、3つの測距用信号がそれぞれアンテナ521に到達するまでの伝搬時間を特定することができる。また、伝搬時間に電波の伝搬速度を乗算することで、距離La,Lb,Lcを算出することができる。尚、距離La,Lb,Lcを算出する過程は、実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、算出した距離La,Lb,Lcから三角測量の原理に基づいて位置検出部523aが位置座標(x,y)を算出する過程、及び位置座標(x,y)から座標算出部523bが移動量(x1−x0,y1−y0)を算出する過程も実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ポインティングデバイス部510と受信ユニット部520との全体的な動作を図面と共に説明する。図22(a)はポインティングデバイス部510の動作を示すフローチャートであり、図22(b)は受信ユニット部520の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス部510は受信ユニット部520が起動すると、図22(a)に示すように、先ず受信ユニット部520から送信された同期補足用の信号を受信し、受信ユニット部520との同期を確立する(ステップS511)。次にポインティングデバイス部510は、測距用信号をアンテナ511a,511b,511cからそれぞれ送信する(ステップS512〜S514)。次にポインティングデバイス部510は、予め設定しておいた送信間隔が経過したか否かを判定し(ステップS515)、経過した場合(ステップS515のYes)、ステップS512〜S514に帰還することで測距用信号を送信する。
一方、受信ユニット部520は、図22(b)に示すように、起動後、先ず同期補足用の信号をアンテナ521から送信し、ポインティングデバイス部510との同期を確立する(ステップS521)。次に受信ユニット部520は、ポインティングデバイス部510から測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS522)、受信した場合(ステップS522のYes)、受信タイミングを記憶しておく(ステップS523)。尚、受信ユニット部520は、受信タイミングと対応づけて、この測距用信号を発射したアンテナ(511a,511b,511cの何れか)を識別するためのデータも記憶する。このデータは測距用信号に含まれている。
次に受信ユニット部520は、アンテナ511a,511b,511cから同時に発射された全ての測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS524)、受信していない場合(ステップS524のNo)、ステップS522に帰還して新たな受信を待機する。また、ステップS524の判定の結果、全ての測距用信号の受信が完了した場合(ステップS524のYes)、これらの受信タイミングと送信タイミングとに基づいて位置座標を算出する(ステップS525)。その後、受信ユニット部520は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS526)、これをPCへ出力する(ステップS527)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
また、座標入力装置500を例えば机上で使用する場合、受信ユニット部520に対するポインティングデバイス部510の位置を、ある領域に限定できる場合が存在する。ここで、ある領域とは、机上の領域をポインティングデバイス部510の2つのアンテナ(例えば511a及び511b)を結ぶ直線で区切った領域の何れか一方である。例えば受信ユニット部520を机上の端に設置した場合などがこれにあたる。
このような場合、受信ユニット部520に設けるアンテナの数は、図23に示すように2つでもよい。換言すれば、実施例5における3つのアンテナの何れか(好ましくは511c)を省略することができる。この際、位置検出部523aが算出する距離はLa,Lbの2つとなる。これら距離La,Lbから三角測量の原理に基づいてアンテナ521の位置座標を算出した場合、実存するアンテナ521の位置座標の他に、架空のアンテナの位置座標も算出される。そこで座標算出部523bは、予め設定された何れか一方の領域に属する位置座標を正しい位置座標として選択する。例えばアンテナ511a及び511bを結ぶ直線をx軸とし、これと垂直な水平方向をy軸とした場合、位置検出部523aは、y座標が正である位置座標を正しい位置座標として選択する。以降、上記説明と同様に、この位置座標に基づいて座標データを生成し、これをPCへ出力することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することを可能とする。
次に、本発明の実施例6について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
実施例6では、UWBが持つレーダ機能を使用する。図24は、実施例6による座標入力装置600の構成を示す上視図である。図24に示すように、座標入力装置600は、ポインティングデバイス部610と受信ユニット部620とを有する。ポインティングデバイス部610と受信ユニット部620とは、UWB信号を用いてデータの送受信を行う。
受信ユニット部620のアンテナ621は指向性アンテナであり、電波の発射方向を回転可能に構成されている。図25にアンテナ621の構成を示す。図25において、(a)はアンテナ621の上視図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)はアンテナ621を右回転させた際の上視図であり、(d)はアンテナ621を左回転させた際の上視図である。
図25(a)及び(b)に示すように、アンテナ621はSW押下用板317上に取り付けられている。SW押下用板317は駆動モータ318aで揺動可能に構成されている。SW押下用板317には、アーム部317aが取り付けられている。SW押下用板317が右回転すると、図25(c)に示すように、アーム部317aは回転面上の所定の位置に設けられたスイッチSW2を押す。スイッチSW2が押されると、駆動モータ318aはSW押下用板317を左回転するように制御される。SW押下用板317が左回転すると、図25(d)に示すように、アーム部317aは回転面上の所定の位置に設けられたスイッチSW1を押す。スイッチSW1が押されると、駆動モータ318aはSW押下用板317を右回転するように制御される。以上のような動作を繰り返すことで、アンテナ621は周期性を持って揺動する。
次に、実施例6によるポインティングデバイス部610と受信ユニット部620との構成を図26に示す。図26において、ポインティングデバイス部610は、実施例1と同様に例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、アンテナ611とRF部612と制御部613とスイッチ部114と電源部116と反射体615とを有する。反射体615はポインティングデバイス部610の筐体表面に設けられる。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部613に入力される。制御部613は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部612に入力する。RF部612は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータ信号を拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ611から発射する。
受信ユニット部620は、アンテナ621とRF部622と制御部623とインタフェース部124とアンテナ駆動部628とを有する。アンテナ621で受信したUWB信号はRF部622に入力される。RF部622は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号を用いて拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部623に入力され、所定の処理が施された後、インタフェース部124からPCへ出力される。
また、受信ユニット部620のアンテナ駆動部628は、駆動モータ318aと2つのスイッチSW1,SW2とを含んで構成される。駆動モータ318aは制御部623により制御されることで、アンテナ621を揺動する。スイッチSW1,SW2は、アーム部317aにより押下されると、所定の電圧信号を制御部623に入力する。制御部623は、一方のスイッチSW1/SW2が押下されたタイミングから他方のスイッチSW2/SW1が押下されたタイミングまでを、内部クロックでカウントする。アンテナ621は所定の周期に従って揺動しているため、上記で得られるカウント値は、アンテナ621の現在のアンテナ角度と対応する。これに基づくことで、制御部623はアンテナ621のアンテナ角度を特定することができる。
揺動するアンテナ621からは定期的にUWB信号のパルスが発射される。発射されるUWB信号のパルスは、制御部623において生成される。ここで、電波の方向がポインティングデバイス部610の反射体615を向いている場合、アンテナ621から発射されたパルス(これを送信波という)は反射体615で反射される。反射されたパルス(反射波)はアンテナ621で受信される。受信ユニット部620のRF部622は、送信波を発射したタイミング(送信タイミング)と反射波を受信したタイミング(受信タイミング)とを内部クロックでカウントする。これにより、伝搬時間を算出することができる。
RF部622で得られたカウント値は制御部623の位置検出部623aに入力される。位置検出部623aは入力されたカウント値を時間に換算することで、UWB信号の伝搬時間を算出する。ここで、算出した伝搬時間は実際の距離Lの往復の距離(2L)であるため、位置検出部623aは入力された伝搬時間に電波の伝搬速度の半値を乗算することで、UWB信号の伝搬距離を算出する。また、位置検出部623aには、制御部623が特定したアンテナ角度も入力される。位置検出部623aは、算出した伝搬距離(Lに相当)とアンテナ角度とに基づいて、アンテナ611の位置座標(x,y)を算出する。尚、本説明では、アンテナ611の位置座標はポインティングデバイス部610の位置座標に相当する。
上記のように算出した位置座標(x,y)は、座標算出部623bに入力される。座標算出部623bの動作は、実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ポインティングデバイス部610と受信ユニット部620との全体的な動作を図面と共に説明する。図27は受信ユニット部620の動作を示すフローチャートである。
受信ユニット部620は、図27に示すように、起動後、先ず送信波(UWB信号)を発射し(ステップS621)、これの反射波を受信したか否かを判定する(ステップS622)。反射波を受信しない場合(ステップS622のNo)、受信ユニット部620はステップS621に帰還し、次のタイミングで送信波を発射する。また、反射波を受信した場合(ステップS622のYes)、受信ユニット部620は、伝搬距離とアンテナ角度とを求め、これらに基づいてポインティングデバイス部610の位置座標を検出する(ステップS623)。その後、受信ユニット部620は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS624)、これをPCへ出力する(ステップS625)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
次に、本発明の実施例7について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
図28は、実施例7による座標入力装置700の構成を示す上視図である。図28に示すように、座標入力装置700は、3つのPC7301,7302,7303にそれぞれ接続された受信ユニット部7201,7202,7203と、受信ユニット部7201,7202,7203に対応づけられたポインティングデバイス部7101,7102,7103とを有する。ポインティングデバイス部7101,7102,7103と受信ユニット部7201,7202,7203とは、それぞれUWB信号を用いてデータの送受信を行う。
以下、PC7301に接続された受信ユニット部7201及びこれと対応付けられたポインティングデバイス部7101に着目して説明する。PC7301と受信ユニット部7201とは、例えばUSBやIEEE1394等のインタフェースを介して接続される。受信ユニット部7201は、アンテナ7211から測距用信号を定期的(例えば30msec毎)に送信する。受信ユニット部7202及び7203も同様に、アンテナ7212又は7213から測距用信号を定期的(例えば30msec毎)に送信する。ポインティングデバイス部7101は、受信ユニット部7201,7202,7203から送信された3つの測距用信号を受信し、それぞれの伝搬時間を検出する。また、ポインティングデバイス部7101は、検出した伝搬時間に基づいて、測距用信号それぞれの伝搬距離L1,L2,L3を算出し、この伝搬距離から三角測量の原理に基づいて自己の位置座標(x,y)を算出する。ここで、全ての測距用信号に関して正確な伝搬距離を算出する場合、ポインティングデバイス部7101は、全ての受信ユニット部7201,7202,7203と同時に同期を確立する必要がある。但し、移動量(x1−x0,y1−y0)を最終的に算出するためには、正確な位置座標でなく、基準となる位置座標が特定できれば良い。そこで本実施例では、ポインティングデバイス部7101がオフセット時間(ポインティングデバイス部7101の時刻と各受信ユニット部7201,7202,7203との時刻のずれ)を含めたまま位置座標(x,y)を算出し、この位置座標の変化に基づいて移動量を算出する。
次に、実施例7によるポインティングデバイス部7101と受信ユニット部7201との構成を図面と共に説明する。図29は、ポインティングデバイス部7101と受信ユニット部7201との構成を示すブロック図である。図29において、ポインティングデバイス部7101は、実施例1と同様に例えばマウスやペン型の座標入力装置であり、アンテナ711とRF部712と制御部713とスイッチ部114と電源部116とを有する。電源部116は乾電池等を含んで構成され、各部へ電力を供給する。スイッチ部114はクリックボタンやホイールボタン等の操作入力手段である。スイッチ部114から入力された操作情報は制御部713に入力される。制御部713は操作情報に所定の処理を施した後、データ信号としてRF部712に入力する。RF部712は、予め設定されたスペクトラム拡散符号を用いてデータを拡散変調した後、このベースバンド信号をそのままUWB信号としてアンテナ711から発射する。
受信ユニット部7201は、アンテナ7211とRF部722と制御部723とインタフェース部124とを有する。アンテナ7211で受信したUWB信号はRF部722に入力される。RF部722は入力されたUWB信号を所定のスペクトラム拡散符号を用いて拡散復調することで、元のデータ信号を得る。データ信号は制御部723に入力され、所定の処理が施された後、インタフェース部124からPCへ出力される。受信ユニット部7202及び7203も同様な構成を有し、それぞれ対応づけられたポインティングデバイス部7102又は7103とデータの送受信を行う。
また、受信ユニット部7201,7202,7203は、任意のポインティングデバイス部で受信可能な測距用信号を定期的(例えば30msec毎)に送信する。本説明では任意のポインティングデバイス部を7101とする。測距用信号はスペクトラム拡散符号で拡散変調されたUWB信号である。ポインティングデバイス部7101は、この3つの測距用信号をアンテナ711で受信する。受信された3つの測距用信号はRF部712に入力され、それぞれの受信タイミングで発生されたスペクトラム拡散符号により拡散復調される。ここで、受信ユニット部7201,7202,7203から測距用信号が発射された送信タイミングとこれらを受信した受信タイミングとを比較することで、3つの測距用信号がそれぞれアンテナ711に到達するまでの伝搬時間を特定することができる。但し、上述にもあるように、この伝搬時間にはオフセット時間が含まれるが、本実施例ではこれを無視することができる。
また、ポインティングデバイス部7101は、特定した伝搬時間に電波の伝搬速度を乗算することで、距離L1,L2,L3を算出することができる。尚、距離La,Lb,Lcを算出する過程は、実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、算出した距離La,Lb,Lcから三角測量の原理に基づいて位置検出部713aが位置座標(x,y)を算出する過程、及び位置座標(x,y)から座標算出部713bが移動量(x1−x0,y1−y0)を算出する過程も実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、ポインティングデバイス部7101と受信ユニット部7201との全体的な動作を図面と共に説明する。図30(a)は受信ユニット部7201,7202及び7203の動作を示すフローチャートであり、(b)はポインティングデバイス部7101の動作を示すフローチャートであり、(c)は受信ユニット部7201の動作を示すフローチャートである。
受信ユニット部7201,7202及び7203は、図30(a)に示すように、起動後、先ず測距用信号を送信する(ステップS721)。次に受信ユニット部7201,7202及び7203は、予め設定しておいた送信間隔が経過したか否かを判定し(ステップS722)、経過した場合(ステップS722のYes)、ステップS721に帰還することで測距用信号を送信する。
一方、ポインティングデバイス部7101は、図30(b)に示すように、受信ユニット部7201,7202及び7203の何れかから測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS711)、受信した場合(ステップS711のYes)、受信タイミングを記憶しておく(ステップS712)。尚、ポインティングデバイス部7101は、受信タイミングと対応づけて、この測距用信号を発射した受信ユニット部(7201,7202及び7203の何れか)を識別するためのデータも記憶する。このデータは測距用信号に含まれている。
次にポインティングデバイス部7101は、受信ユニット部7201,7202及び7203から所定期間内に発射された全ての測距用信号を受信したか否かを判定し(ステップS713)、受信していない場合(ステップS713のNo)、ステップS711に帰還して新たな受信を待機する。尚、所定期間内とするのは、受信ユニット部7201,7202及び7203間で同期が図られていないためである。ステップS713の判定の結果、全ての測距用信号の受信が完了した場合(ステップS713のYes)、これらの受信タイミングと送信タイミングとに基づいて位置座標を算出する(ステップS714)。その後、ポインティングデバイス部7101は、前回の位置座標(x0,y0)と今回の位置座標(x1,y1)とに基づいて移動量(x1−x0,y1−y0)を算出し(ステップS215)、これを受信ユニット部7201へ送信する(ステップS716)。その後、ステップS711に帰還して新たな受信を待機する。
また、図30(c)に示すように、受信ユニット部7201は、ポインティングデバイス部7101から移動量(x1−x0,y1−y0)を受信すると(ステップS726のYes)、これをPCへ出力する(ステップS727)。
以上のように動作することで、PCのディスプレイに表示されたポインタを操作することが可能となる。
次に、本発明の実施例8について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では、測距用信号の伝搬時間からポインティングデバイス部の位置座標(x,y)を算出する方法の他の例を示す。以下の説明では、実施例1,2,4及び5のうち実施例1で使用した座標入力装置100の構成を引用して説明する。尚、以下の説明では、ポインティングデバイス部110における3つのアンテナ111a,111b及び111cが形成する三角形の中心を原点(0,0)として説明する。
実施例1において、ポインティングデバイス部110と受信ユニット部120との時刻同期が図られていない場合、ポインティングデバイス部110の移動量を算出する際の未知数は、受信ユニット部120(アンテナ121)の2次元の座標(X,Y)と、ポインティングデバイス部110と受信ユニット部120との時刻のずれ(これをオフセット時間Tとする)との3つ(X,Y,T)となる。そこで本実施例では、測距用信号の3つの伝搬経路に基づいて3つの方程式を立て、これを解くことで3つの未知数を特定する。
オフセット時間Tを式1のようにポインティングデバイス部110の時刻を基準とした受信ユニット部120の時刻のずれとすると、3つの伝搬経路から以下の式2に示す3つの連立方程式が得られる。
式1において、T110はポインティングデバイス部110の時刻であり、T120は受信ユニット部120の時刻である。また、式2において、cは測距用信号の伝搬速度である。Laはアンテナ111aまでの伝搬距離であり、Lbはアンテナ111bまでの伝搬距離であり、Lcはアンテナ111cまでの伝搬距離である。traはアンテナ111aでの受信タイミングであり、trbはアンテナ111bでの受信タイミングであり、trcはアンテナ111cでの受信タイミングであり、tsは送信タイミングである。(xa,ya)はアンテナ111aの位置座標であり、(xb,yb)はアンテナ111bの位置座標であり、(xc,yc)はアンテナ111cの位置座標である。尚、c,tra,trb,trc,ts,(xa,ya),(xb,yb)及び(xc,yc)は既知の値である。
式2に示す3つの連立方程式を解くことで、受信ユニット部120の位置座標(X,Y)及びオフセット時間Tを求めることができる。尚、算術過程は明らかであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
tra,trb,trc,tsは位置検出部113aに入力される。位置検出部113aは、予め設定されているc,(xa,ya),(xb,yb)及び(xc,yc)と、入力されたtra,trb,trc及びtsとに基づいて、式2の連立方程式を立て、これを解く。これにより、受信ユニット部120の位置座標(X,Y)が算出される。また、ポインティングデバイス部110の位置座標(x,y)は、受信ユニット部120の位置座標(X,Y)から逆算することで、容易に算出することができる。
その後、位置検出部113aは、算出した位置座標(x,y)を座標算出部113bに入力する。座標算出部113bは、今回入力された位置座標(x1,y1)と前回入力された位置座標(x0,y0)とに基づいて、実施例1と同様に移動量(x1−x0,y1−y0)を算出する。尚、他の構成及び動作は、実施例1と同様であるためここでは詳細な説明を省略する。
また、上記の連立方程式から算出した未知数のうち、オフセット時間Tをキャッシュしておくことで、未知数を1つ減らすことができる。これにより、算出過程を簡素化でき、処理を高速化することができる。
次に、本発明の実施例9について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では、測距用信号の伝搬時間からポインティングデバイス部の位置座標(x,y)を算出する方法の他の例を示す。以下の説明では、実施例1,2,4及び5のうち実施例1で使用した座標入力装置100の構成を引用して説明する。
ここで、全ての測距用信号に関して正確な伝搬距離を算出する場合、ポインティングデバイス部110は、受信ユニット部120と同時に同期を確立する必要がある。但し、移動量(x1−x0,y1−y0)を最終的に算出するためには、正確な位置座標でなく、基準となる位置座標が特定できれば良い。そこで本実施例では、ポインティングデバイス部110がオフセット時間を含めたまま位置座標(x,y)を算出し、この位置座標の変化に基づいて移動量を算出する。これにより、実施例1における同期確立の処理(図6におけるステップS111及びS121参照)を省略できる。尚、他の構成及び動作は、実施例1と同様であるためここでは詳細な説明を省略する。
また、上記実施例1から実施例9は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
従来技術による座標入力装置900の構成を示す上視図である。
本発明の実施例1による座標入力装置100の構成を示す上視図である。
テレビ放送等の狭帯域通信で使用する通信帯域と無線LAN等のスペクトラム拡散通信で使用する通信帯域とUWBで使用する通信帯域とを比較したグラフである。
(a)はUWBが持つレーダ機能を説明するための図であり、(b)は送受信機10から出力された送信波が物体20の表面で反射して送受信機10で受信される際のタイミングを示す図である。
本発明の実施例1によるポインティングデバイス部110と受信ユニット部120との構成を示すブロック図である。
(a)及び(c)は受信ユニット部120の動作を示すフローチャートであり、(b)はポインティングデバイス部110の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス部110に設けるアンテナを1つ減らした際に検出されるアンテナ121の位置座標を示す図である。
本発明の実施例2による座標入力装置200の構成を示す上視図である。
本発明の実施例2によるポインティングデバイス部210と受信ユニット部220との構成を示すブロック図である。
(a)及び(c)は受信ユニット部220の動作を示すフローチャートであり、(b)はポインティングデバイス部210の動作を示すフローチャートである。
受信ユニット部220に設けるアンテナを1つ減らした際に検出されるアンテナ211の位置座標を示す図である。
本発明の実施例3による座標入力装置300の構成を示す上視図である。
(a)はアンテナ311の上視図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)はアンテナ311を右回転させた際の上視図であり、(d)はアンテナ311を左回転させた際の上視図である。
本発明の実施例3によるポインティングデバイス部310と受信ユニット部320との構成を示すブロック図である。
(a)は受信ユニット部320の動作を示すフローチャートであり、(b)はポインティングデバイス部310の動作を示すフローチャートである。
本発明の実施例4による座標入力装置400の構成を示す上視図である。
本発明の実施例4によるポインティングデバイス部410と受信ユニット部420との構成を示すブロック図である。
(a)及び(c)はポインティングデバイス部410の動作を示すフローチャートであり、(b)は受信ユニット部420の動作を示すフローチャートである。
受信ユニット部420に設けるアンテナを1つ減らした際に検出されるアンテナ411の位置座標を示す図である。
本発明の実施例5による座標入力装置500の構成を示す上視図である。
本発明の実施例5によるポインティングデバイス部510と受信ユニット部520との構成を示すブロック図である。
(a)はポインティングデバイス部510の動作を示すフローチャートであり、(b)は受信ユニット部520の動作を示すフローチャートである。
ポインティングデバイス部510に設けるアンテナを1つ減らした際に検出されるアンテナ521の位置座標を示す図である。
本発明の実施例6による座標入力装置600の構成を示す上視図である。
(a)はアンテナ621の上視図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)はアンテナ621を右回転させた際の上視図であり、(d)はアンテナ621を左回転させた際の上視図である。
本発明の実施例6によるポインティングデバイス部610と受信ユニット部620との構成を示すブロック図である。
受信ユニット部620の動作を示すフローチャートである。
本発明の実施例7による座標入力装置700の構成を示す上視図である。
本発明の実施例7によるポインティングデバイス部7101と受信ユニット部7201,7202,7203との構成を示すブロック図である。
(a)は受信ユニット部7201,7202,7203の動作を示すフローチャートであり、(b)はポインティングデバイス部7101の動作を示すフローチャートであり、(c)は受信ユニット部7201の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100、200、300、400、500、600、700 座標入力装置
110、210、310、410、510、610、7101、7102、7103 ポインティングデバイス部
111a、111b、111c、121、211、221a、221b、221c、311、411、421a、421b、421c、511a、511b、511c、521、611、621、711、7211、7212、7213 アンテナ
112、122、212、222、312、322、412、422、512、522、612、622、712、722 RF部
113、123、213、223、313、323、413、423、513、523、613、623、713、723 制御部
113a、213a、313a、413a、423a、523a、623a、713a 位置検出部
113b、213b、313b、413b、423b、523b、623b、713b 座標算出部
114 スイッチ部
116 電源部
120、220、320、420、520、620、7201、7202、7203 受信ユニット部
124 インタフェース部
317 SW押下用板
317a アーム部
318、628 アンテナ駆動部
318a 駆動モータ
325、615 反射体
730 PC