JP4286437B2 - 工業用ロボットの手首装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接ロボットといった工業用ロボットのロボットアームの先端に設ける手首装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の手首装置として、ロボットアームの長手方向たるU軸方向の軸線回りに回転自在な第1手首部材に、U軸方向に直交するV軸方向の軸線回りに回転自在な第2手首部材を支持すると共に、第2手首部材に、V軸方向に直交するW軸方向の軸線回りに回転自在な第3手首部材を支持し、第3手首部材に搭載する溶接ガン等の工具をこれら第1乃至第3手首部材の回転で3次元的に任意の姿勢に変更し得るようにしたものが知られている。尚、手首装置には、ロボットアームに第1手首部材をU軸回りに回転自在に連結するものと、ロボットアームをU軸回りに回転自在として、ロボットアームに第1手首部材を固定するものとがある。
また、従来、上記した第3手首部材にツールホルダを介して複数の工具を搭載するようにしたものも知られている(特開平2−247083号公報、特開平8−85085号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車車体等の多数の溶接箇所を有するワークの溶接を行う際、溶接箇所によって使用する溶接ガンの種類を変更することが必要になる場合がある。ここで、従来の溶接ロボットは、1台当り1個の溶接ガンしか搭載しておらず、各溶接ロボットで溶接できるのはこれに搭載した溶接ガンに適合する溶接箇所だけになり、多くの溶接ロボットを使用せざるを得なくなる。
【0004】
この場合、手首装置の第3手首部材にツールホルダを介して第1と第2の2個の溶接ガンを搭載し、1台の溶接ロボットで第1の溶接ガンに適合する溶接箇所の溶接と、第2の溶接ガンに適合する溶接箇所の溶接とを行い得られるようにすれば、溶接ロボットの使用台数を減らすことができる。然し、このものでは、各溶接ガンの姿勢を独立して制御することができず、そのため、一方の溶接ガンでワークの入り組んだ箇所の溶接を行う際に、他方の溶接ガンがワークに干渉してしまうことがあり、実用的ではない。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、2個の工具を搭載可能で、且つ、各工具の姿勢を独立して制御することができるようにした工業用ロボットの手首装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、工業用ロボットのロボットアームの先端に設ける手首装置において、ロボットアームの長手方向をU軸方向、U軸方向に直交する方向をV軸方向、V軸方向に直交する方向をW軸方向として、U軸方向にのびる基部の先端にV軸方向両側にのびる1対の頭部を形成して成るT字形の第1手首部材と、両頭部のV軸方向外端部に、V軸方向の軸線回りに回転自在に支持させた1対の第2手首部材と、両第2手首部材に、W軸方向の軸線回りに回転自在に支持させた1対の第3手首部材と、ロボットアーム内に同軸状に軸支した第2手首部材用と第3手首部材用の各2本または各1本の駆動軸とを備えている。そして、第2手首部材用と第3手首部材用の駆動軸を各2本備える場合、第2手首部材用の各駆動軸は、第1手首部材内の連結機構を介して各第2手首部材に連結され、第3手首部材用の各駆動軸は、第1手首部材内及び第2手首部材内の連結機構を介して各第3手首部材に連結されるようにし、また、第2手首部材用と第3手首部材用の駆動軸を各1本備える場合、第2手首部材用の駆動軸は、第1手首部材内のクッラチ付きの連結機構を介して両第2手首部材に選択的に連結され、第3手首部材用の駆動軸は、第1手首部材内及び第2手首部材内のクラッチ付きの連結機構を介して両第3手首部材に選択的に連結されるようにしている。
【0007】
本発明によれば、各第3手首部材に工具を搭載し、各第2手首部材と各第3手首部材の回転で各工具の姿勢を独立して制御することができる。そして、1対の第3手首部材に夫々溶接ガンを搭載する場合、一方の第3手首部材に搭載した一方の溶接ガンを使用するときは、他方の第3手首部材に搭載した他方の溶接ガンをロボットアーム側に退避させた姿勢にして、ワークに対する他方の溶接ガンの干渉を回避し、この状態で一方の溶接ガンの姿勢を対応する第3手首部材と第2手首部材の回転で適宜に制御しつつワークの溶接を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1(A)は工業用ロボットたる溶接ロボットを示している。このロボットは、鉛直軸線回りに旋回自在なロボット本体1と、ロボット本体1上に水平軸線回りに揺動自在に立設した第1ロボットアーム2と、第1ロボットアーム2の上端に、第1ロボットアーム2の揺動軸線に平行な軸線回りに揺動自在に、且つ、後記するU軸回りに回転自在に連結した第2ロボットアーム3と、第2ロボットアーム3の先端の手首装置4とで構成されている。
【0009】
手首装置4は、図2に示す如く、第2ロボットアーム3の長手方向たるU軸方向にのびる基部40aの先端に、U軸に直交するV軸方向両側にのびる1対の頭部40b,40bを形成して成るT字形の第1手首部材40を備えている。そして、第1手首部材40を基部40aにおいて第2ロボットアーム3の先端に固定し、第1手首部材40が第2ロボットアーム3と一体にU軸方向の軸線回りに回転されるようにしている。
【0010】
また、第1手首部材40の両頭部40b,40bのV軸方向外端部に、サイクロ型の減速機411,412を介して1対の第2手首部材421,422をV軸方向の軸線回りに回転自在に支持し、更に、両第2手首部材421,422に、サイクロ型の減速機431,432を介して1対の第3手首部材441,442をV軸方向に直交するW軸方向の軸線回りに回転自在に支持している。そして、図1(B)に示す如く、一方の第3手首部材441にC形の溶接ガン51を搭載すると共に、他方の第3手首部材442にX形の溶接ガン52を搭載し、両溶接ガン51,52を選択的に使用してワークの溶接を行うようにしている。
【0011】
第2ロボットアーム3内には、該アーム3の尾端部に搭載した各別の駆動源(図示せず)で駆動される第1乃至第4の4本の駆動軸45,46,47,48が同軸状に軸支されている。そして、一方の第3手首部材441用の減速機431の入力軸43aを、一方の第2手首部材421内のベベルギア45aと、V軸方向内方にのびる連結軸45bと、第1手首部材40内のベベルギア45cとを介して第1駆動軸45に連結し、他方の第3手首部材442用の減速機432の入力軸43aを、他方の第2手首部材422内のベベルギア46aと、V軸方向内方にのびる連結軸46bと、第1手首部材40内のベベルギア46cとを介して第2駆動軸46に連結し、一方の第2手首部材421用の減速機411の入力軸41aを第1手首部材40内のベベルギア47aを介して第3駆動軸47に連結し、他方の第2手首部材422用の減速機412の入力軸41aを第1手首部材40内のベベルギア48aを介して第4駆動軸48に連結し、両第2手首部材421,422と両第3手首部材441,442とを夫々独立して回転し得るようにしている。
【0012】
かくて、2個の溶接ガン51,52の姿勢を独立して制御できるようになり、一方の溶接ガン、例えばC形溶接ガン51を使用してワークの溶接作業を行う際に、X形溶接ガン52を、図1(A)(B)に示す如く、第2ロボットアーム3側に退避させた姿勢に維持し、ワークに対するX形溶接ガン52の干渉を回避することができる。
【0013】
また、上記手首装置4によれば、両第3手首部材441,442の一方に溶接ガン、他方にワーククランパーを搭載し、ワーククランパーを使用してのワークの搬送セット作業と、溶接ガンを使用してのワークの溶接作業とを行うこともできる。
【0014】
また、上記実施形態では、両第2手首部材421,422と両第3手首部材441,442とを各別の駆動軸45〜48で回転させるようにしたが、駆動軸を両第2手首部材421,422に共用する第1の軸と、両第3手首部材441,442に共用する第2の軸との2本とし、第1の軸に両第2手首部材421,422をクラッチを介して選択的に連結すると共に、第2の軸に両第3手首部材441,442をクラッチを介して選択的に連結するようにしても良い。このもので図1に示す如くC形溶接ガン51を使用する際は、X形溶接ガン52用の第2手首部材422と第3手首部材442とを第1と第2の各軸に連結して、X形溶接ガン52を第2ロボットアーム3側に退避させた姿勢にし、その後でC形溶接ガン51用の第2手首部材421と第3手首部材441とを第1と第2の各軸に連結して、C形溶接ガン51を適宜の姿勢に制御する。
【0015】
また、上記実施形態では、第2ロボットアーム3がU軸回りに回転自在であるため、第1手首部材40を第2ロボットアーム3に固定したが、第2ロボットアーム3がU軸回りに回転しないものであって、第2ロボットアーム3に第1手首部材40をU軸方向の軸線回りに回転自在に支持する場合にも同様に本発明を適用できる。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、2個の工具を搭載して、各工具の姿勢を独立して制御することができ、1台のロボットで分担可能な作業範囲を拡大して、生産性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)本発明装置を具備するロボットの側面図、(B)図1(A)のロボットの先端部分の平面図
【図2】 手首装置の断面図
【符号の説明】
3 ロボットアーム 4 手首装置
40 第1手首部材 421,422 第2手首部材
441,442 第3手首部材
Claims (2)
- 工業用ロボットのロボットアームの先端に設ける手首装置において、
ロボットアームの長手方向をU軸方向、U軸方向に直交する方向をV軸方向、V軸方向に直交する方向をW軸方向として、
U軸方向にのびる基部の先端にV軸方向両側にのびる1対の頭部を形成して成るT字形の第1手首部材と、
両頭部のV軸方向外端部に、V軸方向の軸線回りに回転自在に支持させた1対の第2手首部材と、
両第2手首部材に、W軸方向の軸線回りに回転自在に支持させた1対の第3手首部材と、
ロボットアーム内に同軸状に軸支した第2手首部材用と第3手首部材用の各2本の駆動軸とを備え、
第2手首部材用の各駆動軸は、第1手首部材内の連結機構を介して各第2手首部材に連結され、第3手首部材用の各駆動軸は、第1手首部材内及び第2手首部材内の連結機構を介して各第3手首部材に連結されることを特徴とする工業用ロボットの手首装置。 - 工業用ロボットのロボットアームの先端に設ける手首装置において、
ロボットアームの長手方向をU軸方向、U軸方向に直交する方向をV軸方向、V軸方向に直交する方向をW軸方向として、
U軸方向にのびる基部の先端にV軸方向両側にのびる1対の頭部を形成して成るT字形の第1手首部材と、
両頭部のV軸方向外端部に、V軸方向の軸線回りに回転自在に支持させた1対の第2手首部材と、
両第2手首部材に、W軸方向の軸線回りに回転自在に支持させた1対の第3手首部材と、
ロボットアーム内に同軸状に軸支した第2手首部材用と第3手首部材用の各1本の駆動軸とを備え、
第2手首部材用の駆動軸は、第1手首部材内のクッラチ付きの連結機構を介して両第2手首部材に選択的に連結され、第3手首部材用の駆動軸は、第1手首部材内及び第2手首部材内のクラッチ付きの連結機構を介して両第3手首部材に選択的に連結されることを特徴とする工業用ロボットの手首装置。
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