JP4286428B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み構造の携帯無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、データの高速伝送が可能なPDC(Personal Digital Cellular)、CDMA(Code Division Multiple Access)、GSM(Global System for Mobile Communication)やPHS(Personal Handy-phone System)等の通信手段を用いた携帯無線機が広く用いられ、さらに、次世代の技術として開発されているWCDMA(Wide band CDMA)、CDMA2000等の通信手段を用いたものが開発されつつある。
【0003】
この種の携帯無線機には、携帯性を高めるために、折り畳み構造のものが知られているが、このように折り畳み式の携帯無線機では、折り畳んだ際に、表示部が外部から見えなくなってしまっていた。
このため、折り畳んだ状態でも、表示機能が損なわれない構造の携帯無線機として、特開平6−37697号公報に示されているように、折り畳んだときにも外部から見ることができる第2の表示部を設けたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、折り畳み構造の携帯無線機には、折り畳んだ時にも外部から見ることのできる表示部が設けられたものもあるが、この様な表示部は、補助的なものと考えられ、通常の表示部に比べて、表示面積が小さいものであった。
【0005】
本発明は、以上のことに鑑みてなされたものであり、その目的は、折り畳んだときに外部から見ることができる表示部で、受信したデータに対応する文字または画像の全てを表示できる折り畳み構造の携帯無線機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用した。
【0007】
本発明は、各種信号を入力させる入力手段と、各種通信データの通信を行う通信手段とを有する携帯無線機であって、第1の筐体と、前記第1の筐体に回動可能に連結されて前記第1の筐体に対して開閉可能とされた第2の筐体と、前記第2の筐体を開いた際に露出される第1の表示手段と、前記第2の筐体の開閉に関係なく露出される第2の表示手段と、所定の操作がなされると、前記第2の表示手段に、前記通信手段により受信した前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させ、その後、前記所定の操作がなされると、前記前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像の内、表示されていない文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させることを指示する表示駆動制御手段と、を有することを特徴とする。
上記の構成とすることによって、表示駆動制御手段の指示により、受信したデータに対応する文字または画像を切り換えて表示するので、折り畳んだときに外部から見ることができる表示部で、受信したデータに対応する文字または画像の全てを表示できる。
また、例えば、所定の操作にキーを用いる場合、所定の操作に用いるキーを共通の1つのキーとすることができるので、携帯無線機の部品点数を少なくすることができ、より小型,軽量な携帯無線機とすることができる。
【0008】
また、本発明は、各種信号を入力させる入力手段と、各種通信データの通信を行う通信手段とを有する携帯無線機であって、第1の筐体と、前記第1の筐体に回動可能に連結されて前記第1の筐体に対して開閉可能とされた第2の筐体と、前記第2の筐体を開いた際に露出される第1の表示手段と、前記第2の筐体の開閉に関係なく露出される第2の表示手段と、第1の操作キーが押下された場合に、前記第2の表示手段に、前記通信手段により受信した前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像を、所定の時間毎にスクロールしながら表示させ、第2の操作キーが押下された場合に、前記第2の表示手段に、受信した前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させその後、第3の操作キーが押下されると、前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像の内、表示されていない文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させることを指示する表示駆動制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記携帯無線機において、前記第2の操作キーと前記第3の操作キーとは、同一の操作キーであることを特徴とする。
上記構成とすることにより、第2の操作キーと第3の操作キーとを共通の1つのキーとすることができるので、携帯無線機の部品点数を少なくすることができ、より小型,軽量な携帯無線機とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の携帯無線機を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、符号1は、携帯無線機である。この携帯無線機は、第1の筐体2と、この第1の筐体2の上端部に、ヒンジ3によって回動可能に連結された第2の筐体4とを有しており、ヒンジ3による連結箇所にて第2の筐体4を回動させることにより、第2の筐体4が第1の筐体2に対して開閉されるようになっている。
つまり、第2の筐体4が閉じた状態(図2の状態)から第2の筐体4を回動させることにより、第2の筐体4が開いた状態(図1の状態)とされ、これとは逆に、第2の筐体4が開いた状態から第2の筐体4を逆方向へ回動させることにより、第2の筐体4が閉じた状態とされるようになっている。
【0010】
第2の筐体4には、閉じることにより第1の筐体2と合わされる側である正面側に、メイン表示部用窓11aが設けられ、また、その裏面に、メイン表示部用窓より小さいサブ表示部用窓12bが設けられている。これらメイン表示部用窓11a及びサブ表示部用窓12bは、それぞれ第2の筐体4内に設けられた液晶板を臨む位置に設けられており、携帯無線機1の使用者は、このメイン表示用窓11aまたはサブ表示部用窓12bを透して液晶板に表示された文字や画像を見ることができる。また、第2の筐体4には、その正面側における上端部に、スピーカ(音声出力手段)13が設けられている。
【0011】
第1の筐体2には、第2の筐体4によって閉ざされる正面側に、操作用の複数の操作キー(入力手段)14が配設されており、これら操作キー14から各種の入力を行うことができるようになっている。また、側面側には、操作キー17−1,17−2,17−3が設けられている。
また、第1の筐体2には、その正面側における下端部にマイク(音声入力手段)15が設けられており、さらに、上端には、その背面側に、伸縮可能なアンテナ16が設けられ、このアンテナを介して音声データ、文字データ、画像データ等の各種通信データの通信が行われるようになっている。
【0012】
そして、この携帯無線機1によれば、第2の筐体4を開いた状態にて、そのマイク15にて音声入力が行われ、スピーカ13から相手方の音声、着信音、アラーム等が発せられるようになっている。
【0013】
次に、上記携帯無線機1の機能について図3に示す機能ブロック図を参照して説明する。
図において、符号21は、表裏への表示が可能な一枚の液晶表示板からなる表示デバイスであり、この表示デバイス21は、第2の筐体4内に配設されている。符号21aは、メイン表示部用窓11aを臨む表示デバイス21のメイン表示デバイス部であり、メイン表示部用窓11aがない面には、メイン表示部用反射板22が設けられている。また、符号21bは、サブ表示部用窓12bを臨む表示デバイス21のサブ表示デバイス部であり、サブ表示部用窓12bがない面には、サブ表示部用反射板23が設けられている。
【0014】
符号24は、表示デバイス21の一端に設けられた表示ドライバであり、この表示ドライバ24は、無線部26(後述)から入力された文字データや画像データ等の情報を、制御部25(表示駆動制御手段)からの指示により、表示デバイス21に表示する。
なお、メイン表示部用窓11a,メイン表示デバイス部21a,表示ドライバ24で第1の表示手段を構成し、サブ表示部用窓12b,サブ表示デバイス部21b,表示ドライバ24で第2の表示手段を構成する。
【0015】
また、無線部(通信手段)26は、アンテナ16を介して相手方端末との間にて、無線通信回線を用いて音声データ、文字データ、画像データ等の各種通信データの送受信を行うものである。
そして、この無線部26にて受信された通信データは、図示しない音声処理部にて音声データが取り出されてスピーカ13から音声を出力させるようになっている。また、マイク15より入力された音声は、音声信号として音声処理部に入力され、この音声処理部から音声データに変換されて通信データとして無線部26へ送信され、無線部26からアンテナ16を介して相手方端末へ送信されるようになっている。
なお、符号27は、この携帯無線機1の全ての電力をまかなうバッテリーである。
【0016】
そして、上記の携帯無線機1では、制御部25からの制御信号により表示ドライバ24が駆動されて、表示デバイス21に各種文字情報や画像情報が表示される。
ここで、上述したように、サブ表示部用窓12bは、メイン表示部用窓11aよりも小さいので、表示できる情報が少ない。そこで、携帯無線機1では、サブ表示デバイス部21bが表示する画面を以下のように制御している。
【0017】
図4は、サブ表示デバイス部21bの制御を示すフローチャートである。
無線部26は、文字データまたは画像データを受信すると(ステップS101でYES)、表示ドライバ24にそのデータを出力すると共に、受信したデータが文字データまたは画像データであることを制御部25に知らせる(ステップS102)。
制御部25は、無線部26の受信したデータが文字データまたは画像データであることを知ると、操作キー17−1または操作キー17−2が押されるのを待つ(ステップS103,105)。
【0018】
操作キー17−1が押されると(ステップS103でYES)、制御部25は、表示ドライバ24に操作キー17−1が押されたことを知らせ、これにより、表示ドライバ24は、サブ表示デバイス部21bに、受信したデータに対応する文字または画像をスクロール表示する(ステップS104)。
【0019】
すなわち、操作キー17−1が押されると、表示ドライバ24は、制御部25からの指示により、サブ表示デバイス部21bに表示する文字または画像を所定の時間毎に自動的にスクロールして表示する。
従って、携帯無線機1の使用者は、操作キー17−1を押すことでサブ表示部用窓12bから全ての文字または画像を見ることができる。
【0020】
また、操作キー17−2が押されると(ステップS105でYES)、制御部25は、表示ドライバ24に操作キー17−2が押されたことを知らせ、これにより、表示ドライバ24は、サブ表示デバイス部21bに、受信したデータに対応する文字または画像を手動切り換え表示する。
【0021】
すなわち、操作キー17−2が押されると、表示ドライバ24は、制御部25からの指示により、サブ表示デバイス部21bに、受信したデータに対応する文字または画像を表示可能なだけ表示し(ステップS106)、制御部からの指示を待つ。
その後、操作キー17−3が押されると(ステップS107でYES)、制御部25は、表示ドライバ24に操作キー17−3が押されたことを知らせ、これにより、表示ドライバ24は、サブ表示デバイス部21bに表示されている文字または画像を消去し、まだ表示していない文字または画像を表示可能なだけ表示する(ステップS108)。
【0022】
以後、表示されていない文字または画像がある限り、操作キー17−3が押される度に同様のことを繰り返す(ステップS107とステップS108)。
従って、携帯無線機1の使用者は、操作キー17−2を押した後に、操作キー17−3を複数回押すことで、サブ表示部用窓12bから全ての文字または画像を見ることができる。
【0023】
なお、表示デバイス21のメイン表示デバイス部21aの表示内容は、メイン表示部用窓11aから見ることができ、表示デバイス21のサブ表示デバイス部21bの表示内容は、サブ表示部用窓12bから見ることができる。
【0024】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、この発明には、上述した実施形態のみならず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計,変更等も勿論含まれる。
例えば、第1の筐体2に表示デバイス21を設けて、この第1の筐体2にメイン表示部用窓11a及びサブ表示部用窓12bを設けても良い。
また、操作キー17−2と17−3を共通の操作キーとしてもよい。
また、サブ表示デバイス部21bの表示をスクロール表示とするか、手動切り換え表示とするかを予め設定しておき、文字データまたは画像データを受信すると、自動的にサブ表示デバイス部21bの表示を開始してもよい。この場合、操作キー17−1と17−2を共通のキーとしてもよい。
また、操作キー17−1,17−2,17−3は、携帯無線機1の折り畳み時に、操作可能な位置であるらば、どこに設けられていてもよい。また、その形状も操作キー14と同じ形状である必要はない。さらに、操作の便宜を図るために、操作キー17−1,17−2,17−3を、特定の領域(例えば、他のキーが設けられている面とは別の面)にまとめて設けられていることが望ましい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、折り畳んだときに外部から見ることができる表示部で、受信したデータに対応する文字または画像の全てを表示できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による携帯無線機の外観図である。
【図2】 本発明の一実施形態による携帯無線機の外観図である。
【図3】 本発明の一実施形態による携帯無線機の構成を示すブロック図である。
【図4】 サブ表示デバイス部21bの制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯無線機
11a メイン表示部用窓
12b サブ表示部用窓
13 スピーカ
14 操作キー
15 マイク
17−1,17−2,17−3 操作キー
21 表示デバイス
21a メイン表示デバイス部
21b サブ表示デバイス部
24 表示ドライバ
25 制御部
26 無線部

Claims (3)

  1. 各種信号を入力させる入力手段と、各種通信データの通信を行う通信手段とを有する携帯無線機であって、
    第1の筐体と、
    前記第1の筐体に回動可能に連結されて前記第1の筐体に対して開閉可能とされた第2の筐体と、
    前記第2の筐体を開いた際に露出される第1の表示手段と、
    前記第2の筐体の開閉に関係なく露出される第2の表示手段と、
    所定の操作がなされると、前記第2の表示手段に、前記通信手段により受信した前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させ、その後、前記所定の操作がなされると、前記前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像の内、表示されていない文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させることを指示する表示駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする携帯無線機。
  2. 各種信号を入力させる入力手段と、各種通信データの通信を行う通信手段とを有する携帯無線機であって、
    第1の筐体と、
    前記第1の筐体に回動可能に連結されて前記第1の筐体に対して開閉可能とされた第2の筐体と、
    前記第2の筐体を開いた際に露出される第1の表示手段と、
    前記第2の筐体の開閉に関係なく露出される第2の表示手段と、
    第1の操作キーが押下された場合に、前記第2の表示手段に、前記通信手段により受信した前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像を、所定の時間毎にスクロールしながら表示させ、第2の操作キーが押下された場合に、前記第2の表示手段に、受信した前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させその後、第3の操作キーが押下されると、前記文字データまたは前記画像データに対応する文字または画像の内、表示されていない文字または画像を、前記第2の表示手段の表示面の面積分だけ表示させることを指示する表示駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする携帯無線機。
  3. 前記第2の操作キーと前記第3の操作キーとは、同一の操作キーであることを特徴とする請求項に記載の携帯無線機。
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