JP4285619B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に多層配線を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)は、通常1メモリセル内に1つのトランジスタと1つのキャパシタを含む。メモリ容量を増大させるためには、限られた面積内になるべく多くのメモリセルを配置する必要がある。メモリセルを動作させるためには、メモリセルトランジスタのゲート電極を兼ねるワード線、キャパシタに電荷を供給し、キャパシタから電荷を読み出すためのビット線を交差して配置する。ワード線とビット線を交差して配置するためには、2層以上の配線層が必要である。
【0003】
又、キャパシタを構成するためには、各メモリトランジスタに接続される蓄積電極と、蓄積電極に対してキャパシタ誘電体膜を介して対向するセルプレート電極が必要である。
【0004】
DRAMの集積度を向上させるため、半導体基板表面上にワード線、ビット線を配置した後、さらにその上方にキャパシタを配置する構成が知られている。これらのキャパシタの蓄積電極は、メモリセルトランジスタの一方のソース/ドレイン領域に接続する必要がある。絶縁層内に接続用開口を確実に形成するため、自己整合コンタクト(self aligned contact)用の構造が提案されている。
【0005】
すなわち、メモリセルトランジスタのワード線の上面及び側面を窒化シリコン膜で覆い、エッチストッパの役割を持たす。トランジスタのソース/ドレイン領域に達する開口を形成する際、開口位置が多少ずれても窒化シリコン膜がエッチストッパとして機能するため、確実にソース/ドレイン領域が露出される。この際、ゲート電極を兼ねるワード線は窒化シリコン膜により絶縁保護される。
【0006】
ワード線を絶縁層で埋め込み、絶縁層表面上にビット線を形成する際にも、SAC構造が採用される。ビット線の上面および側面を窒化シリコン膜で覆い、開口形成のための上方からのエッチングの際、ビット線を絶縁、保護し、確実に接続領域に開口を形成させる。
【0007】
DRAMにおいては、さらなる集積度の向上、生産価格の低下が望まれている。高集積度のDRAMを確実に製造するためには、信頼性の高い製造工程が望まれる。低価格のDRAMを製造するためには、製造プロセスを簡略化することが望まれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、製造プロセスを簡略化した高集積度半導体装置の製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、(a)第1の接続端子を有する半導体メモリ素子と第2の接続端子を有する周辺回路素子とを形成した半導体基板表面上に絶縁層を形成する工程と、(b)前記絶縁層の表面から前記第1及び第2の接続端子に達する第1及び第2の孔を形成する工程と、(c)前記第1及び第2の孔内に第1及び第2の導電体を形成する工程と、(d)前記半導体メモリ素子を含む領域に開口を有し、前記周辺回路素子上を覆うマスク層を前記絶縁層上に形成する工程と、(e)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の第1の孔内の前記第1の導電体をエッチし、その頂面を前記絶縁層表面より下方に移動させる工程と、(f)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の前記絶縁層をエッチして、前記第1の導電体の側壁を露出する工程と、(g)前記第1の導電体の露出した表面を覆うように、基板上にキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、(h)前記キャパシタ誘電体膜上にセルプレート電極層を形成する工程と、(i)前記絶縁層上の前記セルプレート電極層を除去する工程と、(j)前記第2の接続端子上の第2の導電体に接続する配線を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法が提供される。
【0011】
本発明の他の観点によれば、(a)第1の接続端子を有する半導体メモリ素子と第2の接続端子を有する周辺回路素子とを形成した半導体基板表面上に第1の絶縁層を形成する工程と、(b)前記第1の絶縁層の表面から前記第1及び第2の接続端子に達する第1及び第2の孔を形成する工程と、(c)前記第1及び第2の孔内に第1及び第2の導電体を形成する工程と、(d)前記第1及び第2の導電体を覆い、前記第1の絶縁層上に第2の絶縁層を形成する工程と、(e)前記半導体メモリ素子を含む領域に開口を有し、前記周辺回路素子上を覆うマスク層を前記第2の絶縁層上に形成する工程と、(f)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の前記第2及び第1の絶縁層をエッチして、前記第1の導電体の側壁を露出する工程と、(g)前記第1の導電体の露出した表面を覆うように、基板上にキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、(h)前記キャパシタ誘電体膜上にセルプレート電極層を形成する工程と、(i)前記第2の絶縁層上の前記セルプレート電極層を除去する工程と、(j)前記第2の接続端子上の第2の導電体に接続する配線を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法が提供される。
【0012】
本発明のより他の観点によれば、(a)それぞれ第1の接続端子を有する複数の半導体メモリ素子と第2の接続端子を有する周辺回路素子とを形成した半導体基板表面上に絶縁層を形成する工程と、 (b)前記絶縁層の表面から前記第1及び第2の接続端子に達する第1及び第2の孔を形成する工程と、(c)前記第1及び第2の孔内に第1及び第2の導電体を形成する工程と、(d)前記第1及び第2の導電体の少なくとも一部の頂面上に接し、かつ前記半導体メモリ素子を含む領域内に開口を有するマスク層を前記絶縁層上に形成する工程と、(e)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の前記絶縁層をエッチして、前記第1の導電体の側壁を露出する工程と、(f)前記第1の導電体の露出した表面を覆うように、基板上にキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、(g)前記キャパシタ誘電体膜上にセルプレート電極層を形成する工程と、(h)前記絶縁層上の前記セルプレート電極層を除去する工程と、を含む半導体装置の製造方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
先ず、図面を参照して本発明者の先の提案を説明する。図15(A)、(B)、図16(C)、(D)、図17(E)は、本発明者の先の提案による半導体記憶装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【0015】
図15(A)に示すように、p型表面領域を有する半導体基板101の表面に、LOCOSにより素子分離用酸化シリコン層102を形成する。酸化シリコン層102は、半導体基板表面上に複数の活性領域を画定する。
【0016】
各活性領域の半導体基板表面上に、ゲート酸化膜103が形成され、その上にゲート電極(ワード線)104が多結晶シリコン、ポリサイド、金属等により形成される。ゲート電極の上面は、窒化シリコン層105によって覆われる。窒化シリコン層105は、ゲート電極104と共にパターニングされ、同一形状を有する。窒化シリコン層105、ゲート電極104をマスクとし、半導体基板101表面にn型不純物をイオン注入し、低濃度のソース/ドレイン領域106が形成される。その後、半導体基板全面上に窒化シリコン層が堆積され、異方性エッチを受けることにより、ゲート電極構造側面上にのみ窒化シリコンのサイドスペーサ107が形成される。
【0017】
必要に応じ、サイドスペーサ107形成後さらにイオン注入を行ない、高濃度のソース/ドレイン領域を形成する。2回のイオン注入を行なったトランジスタは、LDD構造を有するトランジスタとなる。
【0018】
このようにして、SAC用構造を有するトランジスタを形成した後、半導体基板表面上に酸化シリコン等の絶縁層111を形成する。絶縁層111表面上にレジストパターンを形成し、絶縁層111をエッチングすることにより、所望のソース/ドレイン領域に達する開口が形成される。右側のトランジスタの右側のソース/ドレイン領域に対しては図示されていない位置で開口が形成される。この際、ゲート電極上面及び側面上の窒化シリコン膜は、エッチストッパとして機能し、自己整合的にコンタクト開口を形成させる。
【0019】
開口を埋め戻すように多結晶シリコン等の導電層を堆積し、絶縁層111上面上の導電層を化学機械研磨(CMP)等によって除去する。このようにして導電性プラグ112を埋め込んだ平坦な表面が形成される。図において、左側に並列に配置されているゲート電極104はメモリセル領域のワード線(WL)を構成する。図中右側に示されたトランジスタは、周辺回路のトランジスタである。絶縁層111上に必要に応じてさらに他の絶縁膜を形成した後、ビット線BLが形成される。
【0020】
図13(A)に、メモリセル領域における活性領域AR、ワード線WL、ビット線BLの配置例を示す。各活性領域ARは、横方向に長く、左右両端に蓄積キャパシタが接続されるソース/ドレイン領域を有する。又、中央部にはビット線が接続されるソース/ドレイン領域が形成される。このらの2種類のソース/ドレイン領域の間の領域には、図中縦方向にワード線WLが配置されている。すなわち、1つの活性領域ARに2つのメモリセルトランジスタが形成され、中央の共通のソース/ドレイン領域にはビット線BLが接続される。ビット線BLとワード線WLは、半導体基板表面上に交差して配置される。
【0021】
図15(A)に戻り、絶縁層を貫通し、ビット線コンタクト用の開口が形成され、ビット線が形成される。ビット線の上面及び側面も、SAC用の窒化シリコン層により覆われる。ビット線を覆い、他の絶縁層116が形成され、その表面が平坦化される。
【0022】
必要に応じ、他の絶縁層116にもコンタクト用開口が形成され、開口を埋め込んでW等の導電層が形成される。導電層形成後、絶縁層116上面上の導電層が除去され、導電性プラグ117を埋め込んだ平坦な表面が形成される。平坦化した表面全面に、エッチストッパ用の窒化シリコン膜120が成膜され、さらにその上に酸化シリコン等の厚い絶縁層121が形成される。
【0023】
絶縁層121上面上にレジストパターンが形成され、エッチングにより開口AP1、LG、AP2が形成される。開口AP1は、それぞれ蓄積キャパシタを形成するための領域を画定する。
【0024】
開口LGは、メモリセル領域を覆うループ状に形成される。このループ状の形状はメモリセル領域を浴槽状に取り囲むのでバスタブとも呼ばれる。開口AP2は、周辺回路トランジスタの接続配線用の開口である。
【0025】
図15(B)に示すように、開口を埋め込んで絶縁層121表面上に、Ru層122及びW層123を順次堆積し、各開口内を埋め戻す。メモリセル領域のRu層122aは、メモリセルの蓄積電極を形成する電極層となる。W層123aは、セルプレート電極が形成されるべき領域を一時的に占拠する。
【0026】
なお、メモリセル領域の開口の埋め込みと同時にループ状溝LG内及び周辺回路用開口AP2内にもRu層122b、122c及びW層123b、123cが堆積される。その後、絶縁層121上面上に堆積したRu層122、W層123をCMP等により除去する。
【0027】
図16(C)に示すように、メモリセル領域に開口を有するマスク層125を絶縁層121表面上に形成する。マスク層125は、メモリセル領域内の絶縁層121除去用のマスクであり、酸化シリコンとエッチング特性が異なるレジスト、レジストを用いてパターニングされた窒化シリコン、多結晶シリコン等により形成することができる。マスク層125は、ループ状開口LGよりも外側の領域を覆って形成される。
【0028】
マスク層125をエッチングマスクとし、メモリセル領域内の絶縁層121を反応性イオンエッチング(RIE)、またはフッ酸等によるウェットエッチングにより除去する。なお、メモリセル領域内の絶縁膜121を異方性の反応性イオンエッチング(RIE)を用いてエッチングする時には、横方向へのエッチングの広がりを心配する必要がないので、マスク層125の材料として酸化シリコンを用いることも可能である。又、蓄積電極122aの内側領域を埋め込んでいたW層123aも除去する。このようにして、蓄積電極の内側表面、外側表面が露出する。なお、絶縁層116表面上の窒化シリコン層120が、エッチングストッパの役割を果たし、絶縁層116はエッチングされない。又、ループ状開口LGにおいては、埋込金属層がエッチストッパとして機能する。Ru層122bの内部空間をW層123bが埋め込んだ形状が保たれる。同様、周辺回路用コンタクト領域においては、Ru層122cとその内部空間を埋めるW層123cがピラー状の電極プラグを構成する。
【0029】
図16(D)に示すように、マスク層125を除去し、基板表面上にTa25等のキャパシタ用誘電体層127を堆積し、さらにセルプレート(対向電極)層128をRu、TiON等の導電材料で形成する。その後、セルプレート層128上面にレジストマスク130を形成し、エッチングなどによりセルプレート層128をパターニングしてセルプレート電極128aを作成する。
【0030】
図17(E)に示すように、パターニングしたセルプレート電極128aを覆うように、絶縁層131を形成し、エッチバック、CMP等により表面を平坦化する。絶縁層131表面上にレジストパターンを形成し、接続用開口132を周辺回路用ピラー電極上等に形成する。
【0031】
その後、Alなどの配線層を成膜し、ホトリソグラフィを用いたパターニングにより、配線133,134を形成する。配線133はRu層122c、W層123cのピラー等を介して周辺トランジスタのソース/ドレインに接続される。
【0032】
このような製造工程によれば、各配線層は平坦な表面上に形成されるため、信頼性高く各配線層を形成することができる。又、プラグ、ピラー電極などにより、順次導電領域を上方に向って形成するため、配線を接続すべき開口の高さを制限することができ、確実に配線を形成することができる。
【0033】
しかしながら、さらに製造工程を簡略化し、低価格でDRAMを形成するためには、より製造工程を簡略化することが望まれる。特に、使用するマスク枚数を低減することが望まれる。
【0034】
例えば、メモリセル領域において蓄積電極周囲の絶縁層を除去するために一回、セルプレート電極をパターニングするために一回、それぞれマスク工程を用いている。これらの工程を1枚のマスクによって処理できるようになれば、製造工程は簡略化できる。
【0035】
又、セルプレート電極を形成した後、絶縁層を形成すると、その表面を平坦化する工程が必要である。周辺回路等の接続用に絶縁層に開口を形成することが必要になる。この開口形成用に一枚のマスクを用いる。このマスクが、他の工程と共用できるようになれば、製造工程を簡略化できる。
【0036】
又、メモリセル領域のビット線は、周辺回路領域においてセンスアンプを構成するトランジスタのゲート電極などに接続する必要がある。ビット線とゲート電極(ワード線)とは、それぞれSAC用構造で構成され、窒化シリコン等のエッチストッパ層で覆われている。メモリセルトランジスタのソース/ドレイン領域に対するビット線のコンタクト孔形成工程は、SAC工程により行なわれるため、エッチストッパ層をエッチングすることはできない。ゲート電極上面を覆うエッチストッパ層に開口を形成するためには、独自のマスク工程が必要となる。このマスク工程を簡略化できれば、製造工程を簡略化することができる。
【0037】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0038】
図1(A)、(B)、図2(C)、(D)、図3(E)は、本発明の一実施例によるDRAMの製造工程を概略的に示す基板断面図である。
【0039】
図1(A)に示すように、半導体基板1の表面領域にトランジスタ構造を形成する。半導体基板1の表面には、活性領域を画定する形状にシャロートレンチが形成される。シャロートレンチ内を酸化シリコン等の絶縁層で埋め戻し、活性領域上の絶縁膜をCMPで除去することによりシャロートレンチ素子分離(STI)領域2が形成されている。素子分離領域2の形成前又は後に、半導体基板1にイオン注入が行なわれ、必要なウエル領域が形成される。nチャネルMOSトランジスタを形成する領域では、半導体基板表面にp型不純物がイオン注入され、p型ウエルが形成される。
【0040】
図13(A)に示すように、各活性領域ARは、素子分離領域2に囲まれ、縦方向、横方向に整列して配置される。なお、縦方向に隣接する活性領域は、横方向に1/2ピッチずれて配置され、基板面積の有効利用を図っている。各活性領域ARは、2つのMOSトランジスタを形成するための領域であり、その上に2本のワード線WLが形成される。活性領域ARは、ほぼ矩形の領域であり、その両端および中央のワード線WLに覆われていない領域に不純物のイオン注入が行なわれソース/ドレイン領域が形成される。ソース/ドレイン領域上には、ハッチングを付した破線で示す領域のように、ポリシリコンプラグ等のコンタクト領域12が形成される。中央のソース/ドレイン領域上のコンタクト領域は、図中上方に引き出され、ビット線BLとのコンタクト領域を確保している。ビット線BLは、図中横方向に延在して配置される。
【0041】
図1(A)に戻り、半導体基板1の活性領域表面に酸化シリコン膜等のゲート絶縁膜3が形成される。ゲート絶縁膜3上に、ゲート電極層4及び窒化シリコン層5が形成され、その上にレジストパターンが形成され、窒化シリコン層5、ゲート電極層4、ゲート絶縁膜3が揃ってパターニングされる。このゲート電極(ワード線)構造をマスクとし、n型不純物がイオン注入され、ソース/ドレイン領域6が形成される。
【0042】
イオン注入後、基板全面上に窒化シリコン層が堆積され、異方性エッチングされることにより、ゲート電極構造側面上にのみ窒化シリコンのサイドスペーサ7が形成される。すなわち、ゲート電極(ワード線)4は、その上面を窒化シリコン層5で覆われると共に、その側面も窒化シリコンのサイドスペーサ7によって覆われる。
【0043】
このようなSAC用構造のゲート電極構造を覆い、酸化シリコン等の絶縁層11が形成され、その表面が平坦化される。図13(B)は、半導体基板表面上のゲート電極構造を拡大して示す。絶縁層11の表面を平坦化した後、必要に応じて破線で示すような開口が形成され、開口内を埋め込んで多結晶シリコン層等のコンタクトプラグ12などを形成する導電層が成膜される。絶縁層11表面上の導電層をエッチバック、CMPなどにより除去し、平坦な表面を形成すると共に絶縁層11表面を露出させる。このようにして、図1(A)に示すように絶縁層11を貫通する導電性プラグ12が形成される。さらに導電性プラグ12を絶縁する窒化膜等の絶縁層等が形成される。
【0044】
窒化膜等の絶縁層の表面上に、酸化シリコン等の他の絶縁層が形成される(これらの絶縁膜をまとめて16で示す)。なお、絶縁層16内には、ビット線が埋め込んで形成される。又、絶縁層16を貫通する開口が形成され、Wなどの導電性材料によりプラグ17が形成される。
【0045】
図13(C)は、ビット線構造の例を概略的に示す。絶縁層16aに開口が形成され、開口を埋め込んで絶縁層16a上にビット線BLを形成する配線パターン13が形成される。なお、配線層13の上に窒化シリコン層14が重ねて形成されており、同時にパターニングされる。その後、全面上に窒化シリコン層を堆積し、異方性エッチングを行なうことによりビット線13側面上にサイドスペーサ15を残す。このようにして、絶縁層11上に形成されるビット線13は、SAC用構造を有する。ビット線構造作成後、絶縁層16bが形成され、その表面が平坦化される。
【0046】
なお、ビット線はセンスアンプトランジスタのゲート電極に接続する必要がある。ところで、ビット線のコンタクト孔形成工程は、SAC工程によって行なわれる。従って、ビット線のコンタクト孔形成工程において、ゲート電極上方の窒化シリコン膜を貫通してゲート電極にコンタクトを取ることはできない。
【0047】
図13(D)は、ビット線からセンスアンプトランジスタのゲート電極へのコンタクトを取る方法を示す断面図である。
【0048】
シリコン基板1表面上にセンスアンプトランジスタのゲート絶縁膜3a、ゲート電極4a、ゲート電極上の窒化シリコンのエッチストッパ層5aが積層され、ホトリソグラフィを用い、同一形状にパターニングされている。又、側壁上には窒化シリコンのサイドスペーサ7aが形成されている。このゲート電極構造は、絶縁膜11、16aによって覆われている。絶縁膜11、16a上には、ビット線13が形成され、ビット線13の上面及び側面は、窒化シリコン膜14、15により覆われている。ビット線構造を覆って、酸化シリコン等の絶縁層16bが形成されている。絶縁層16上に、ビット線13の接続領域と、センスアンプトランジスタのゲート電極4aとを含む領域に開口を有するレジストパターンPR1が形成される。
【0049】
レジストパターンPR1をマスクとし、酸化膜、窒化膜を共通にエッチングできるエッチング条件でエッチングが行なわれる。ビット線13上の窒化シリコン膜14をエッチングした後、ビット線13が露出すると、エッチングは進行しにくくなる。ビット線13がない領域においては、エッチングは絶縁層16、11を通り、ゲート電極4a上の窒化シリコン膜5aをエッチする。窒化シリコン膜5aをエッチングした後、ゲート電極4aが露出すると、エッチングは進行しにくくなる。なお、この時、開口部(PR1)に露出するサイドウォール15はエッチング除去されても良いし、エッチング除去されずに残っても良い。
【0050】
その後、レジストパターンPR1を除去し、開口内を埋め戻す配線を形成することによりビット線13とゲート電極4aは接続される。
【0051】
なお、このエッチングは独自のマスクを用いるのではなく、他の配線層のコンタクト用開口形成と共通のマスクを用いることができる。従って、マスク数を増加させず、SAC用構造の上下配線間を接続することが可能となる。
【0052】
図1(A)に戻り、平坦化された絶縁層16表面上に窒化シリコン等のエッチストップ層20、厚い酸化シリコン等の絶縁層21が形成される。絶縁層21表面上にレジストパターンを形成し、蓄積電極用の開口AP1および周辺回路のコンタクト用開口AP2がパターニングされる。蓄積電極用開口AP1は、メモリセルトランジスタの一方のソース/ドレイン領域に接続されたプラグ17上に配置されている。周辺回路のコンタクト用開口AP2は、周辺回路のトランジスタのソース/ドレイン領域に接続されたプラグ17上に配置されている。
【0053】
なお、この時レジストでパターニングされたハードマスクを用いても良い。ハードマスクは導電体膜でも絶縁体膜でも良い。また除去は開口AP1のパターニングターニングの際除去しても良いし、後の適当な工程で除去しても良い。
【0054】
図1(B)に示すように、絶縁層21に形成した開口AP1、AP2内の内壁を覆って、外側金属層であるRu膜22を堆積し、さらに凹部を埋め込むように内側金属層であるW層又は単なる詰め物としてレジスト層またはSiO2、SOG(スピンオンガラス)等の内側層23を形成する。このようにして開口AP1、AP2内を埋め戻す。
【0055】
内側層23の主目的は外側金属層の内壁を保護するためである。従って、開口AP1、AP2を完全に埋め戻さなくても良い。内側層23を金属等の導電材料で形成した場合、周辺回路領域の開口AP2等のメモリ領域以外の領域では外側金属層と内側金属層を併せて導電体として利用できる。以下特に断らない限り、内側層23をWで形成した場合を説明する。
【0056】
なお、これらの工程と共に、絶縁層21表面上にもRu層22及びW又はレジストの層23が形成される。絶縁層21表面上の電極層等は、エッチバック、CMPなどにより除去する。メモリセル領域では内側層23aで内壁を保護された蓄積電極22aが形成され、周辺回路ではコンタクト電極が形成される。周辺回路領域では、外側金属層22cと内側金属層23cとの組合せを導電性ピラーとして用いることができる。シリンダ状電極を作るためには、内側層23cはレジスト、SiO2、SOGなどの絶縁物でよい。
【0057】
図2(C)に示すように、絶縁層21表面上のRu層22、W層23を除去した後、メモリセル領域上に開口を有するレジストパターン25を形成する。このレジストパターン25をマスクとして用い、さらにメモリセル領域内のRu層22a、およびW層23aのエッチングを行なう。このエッチングにより、開口AP1内のRu層22a、W層23aは、徐々にその上面を下方に移動させる。絶縁層21上面と、Ru層22a、W層23aの上面との間に十分な高さの差が生じた時点でエッチングを停止する。
【0058】
図2(D)に示すように、レジストパターン25をマスクとして用い、メモリセル領域に露出している絶縁層21の除去を行なう。例えば、反応性イオンエッチング(RIE)又はウエットエッチングにより、レジストパターン25から露出している絶縁層21をエッチング除去する。又、Ru層22aの内部空間を占拠するW層23aも除去する。このようにして、蓄積電極22aの表面が露出する。その後レジストパターン25は除去する。
【0059】
図3(E)に示すように、露出した蓄積電極22a及び絶縁層20、21表面上に、Ta25等のキャパシタ誘電体層27を堆積し、続いてAu、TiN、TiON、SRO、Ru、Pt、W、WNなどの導電材でセルプレート電極層をCVDにより堆積する。蓄積電極22a上に十分な厚さのセルプレート電極層28が堆積した後、絶縁層21表面上に堆積したセルプレート電極層、キャパシタ誘電体層が除去され、メモリセル領域のキャパシタ誘電体層27、セルプレート電極28aが残る。また、図示の場合、絶縁層21とセルプレート電極28aの共通平面が形成される。
【0060】
なお、場合によっては絶縁層21上にキャパシタ誘電体膜27を残したままにしてもよい。セルプレート電極28aは、誘電体層27を介して蓄積電極22aの表面を覆えば良く、完全に平坦な上面を形成しなくてもよい。また、セルプレート電極と絶縁層の積層を形成した後、絶縁層21上面上の絶縁層、セルプレート電極層を除去してもよい。セルプレート電極を2層以上の導電層の積層で形成してもよい。
【0061】
図3(F)に示すように、セルプレート電極28a、絶縁層21を覆って酸化シリコン層等の絶縁層41を形成する。ホトリソグラフィとエッチングにより必要なコンタクト孔を形成した後、上層配線層を形成する。上層配線層をパターニングして配線42a、42bを得る。図の構成においては、配線42aはセルプレート電極28a上の絶縁層41上に形成され、配線42bはプラグ状電極を介して周辺回路領域のトランジスタに接続されている。
【0062】
以上の工程によれば、一枚のレジストマスク25を用いることにより、メモリセル領域内の絶縁層の除去と、セルプレート電極のパターニングとが行なえる。マスクを一枚省略することができ、DRAMの製造工程が簡略化される。
【0063】
なお、メモリ領域に開口を有するマスクパターン25はレジストパターンでもよいが、レジストパターンをマスクにパターニングされたハードマスクを用いてもよい。ハードマスクは導電体膜でも、絶縁体膜でも(例えばポリシリコン、アモルファスシリコン、BST、Ta25、窒化膜やAl23膜)良い。ハードマスクが導電体の場合は、絶縁体膜21や20をエッチングした後から、多層配線形成に至るまでの間の適当な工程で除去すれば良い。また、ハードマスクが絶縁体膜の場合は、除去せずにそのまま残すことも可能である。
【0064】
以上の実施例においては、蓄積電極の高さを周辺の絶縁層の表面よりも下方に変化させた。同様の効果は、メモリセル領域周辺の絶縁層21の表面を高くすることによっても得ることができる。
【0065】
図4(A)、(B)は、周辺領域の絶縁層上にさらに絶縁層を形成することにより、セルプレート電極と絶縁層との共通平面を得る方法を示す。
【0066】
図4(A)に示すように、図1(B)の状態に続き、絶縁層21表面上にSiO2、SiN、Al23、Ta25、BSTなどの他の絶縁層26をさらに成膜し、その上にレジストパターン25を形成し、絶縁層26をパターニングする。レジストパターン25、絶縁層26をマスクとし、メモリセル領域内の絶縁層21、W又はSiO2、レジストの内側層23aを除去する。その後、レジストパターン25は除去する。
【0067】
図4(B)に示すように、半導体基板表面上にキャパシタ誘電体膜27、セルプレート電極層を成膜し、絶縁層26表面上に堆積したセルプレート電極層をCMPなどにより除去し、セルプレート電極28aをパターニングする。この時、絶縁層26表面とセルプレート電極28aの表面が同一の平面を構成する。
【0068】
なお、前述の実施例同様セルプレート電極28aの全表面が平坦面とならなくてもよく、セルプレート電極28上に絶縁層を積層してから平坦化しても良い。また、積層導電層でセルプレート電極を形成しても良い。
【0069】
さらに、図3(F)の工程と同様に、セルプレート電極28aが露出している場合は、セルプレート電極28a、絶縁層26を覆って絶縁層を形成し、下部配線(コンタクト用プラグ)を露出する開口を形成し、上層配線を形成する。また、前述の実施例と本実施例とを組み合わせても良い。例えば、絶縁層26をパターニングした後、蓄積電極を掘り下げてもよい。
【0070】
上述の方法によっても、一枚のレジストマスク25を用いることにより、メモリセル領域内の絶縁層21の除去およびセルプレート電極のパターニングを行なうことができる。
【0071】
また、上述の実施例においては、メモリセル領域内の絶縁層の除去の際、マスク下方の絶縁層21側面は露出されている。エッチングを、HF等を用いたウエットエッチングによって行なう場合には、マスク下方にサイドエッチが生じてしまう。メモリセル領域内における絶縁層の除去を、より精度良く行なえる構成を以下に説明する。
【0072】
図5(A)に示すように、絶縁層21に蓄積電極用開口AP1を形成すると共に、メモリセル領域を取り囲むループ状の溝LGを形成する。溝LGはメモリセル領域周囲に浴槽状の囲い、いわゆるバスタブ構造を作成するためのものである。
【0073】
図5(B)に示すように、前述の実施例同様Ru層22、W層23の堆積を行ない、絶縁層21上面上のW層、Ru層除去をCMPなどにより除去して、表面を平坦化する。ここで、ループ状溝内を埋め込んだRu層22b、W層23bは、メモリセル領域周辺を取り囲んで囲い(以下バスタブと呼ぶ)を形成した形状となる。
【0074】
図6(C)に示すように、基板表面上にSiN、SiO2などの絶縁層26を形成し、その上にメモリセル領域に開口を有するレジストパターン25を形成する。レジストパターン25は、ループ状開口LGの表面を覆う形状に形成されている。なお、レジストパターン25はループ状開口LG内の外側金属層22bの外周よりも内側まで延在していればその機能を果たせる。
【0075】
レジストパターン25をマスクとし、絶縁層26をパターニングする。パターニングされた絶縁層26は、ループ状溝LG内のバスタブ(Ru層22b、W層23b)の表面の少なくとも一部を覆っている。レジストパターン25、絶縁層26をマスクとし、メモリセル領域内の絶縁層21及びW層23aの除去を行なう。この除去工程は、ウエッチエッチング、ドライエッチングいずれによって行なっても良い。ループ状溝領域LGにRu層22b、W層23bのバスタブ壁が形成されているため、メモリセル領域外側の絶縁層21はエッチングから保護される。なお、W層23bは露出し、エッチングで除去されてもよい。
【0076】
図6(D)に示すように、図3(B)同様のキャパシタ誘電体膜27の形成、セルプレート電極28aの形成を行なう。その後、周知技術により、さらに層間絶縁膜を形成し、接続孔を開口し、必要に応じてプラグを埋め込み、上層配線を形成する。
【0077】
本実施例によれば、メモリセル領域外周はバスタブ(ループ状溝領域)によって画定され、セルプレート電極28a形成後は、メモリセル領域と周辺領域とに共通の平坦化された平面が提供される。
【0078】
以上の実施例においては、メモリセル領域の外側には1つのMOSトランジスタのみが図示されていた。実際上は、メモリセル領域の周辺に周辺回路が種々形成される。
【0079】
図7(A)は、メモリセル領域を取り囲むループ状のバスタブ、周辺回路トランジスタ用のピラー状電極を蓄積キャパシタと同時に形成する場合を示す。絶縁層21に、蓄積電極形成用開口AP1、メモリセル領域を取り囲むループ状溝部LG、周辺回路トランジスタの周辺電極を形成する開口AP2を形成する。
【0080】
蓄積電極形成用開口AP1、メモリセル領域を取り囲むループ状溝部LG、周辺回路のコンタクトプラグ用開口AP2は、同一露光でレジストパターンが形成されることが望ましいが、別の露光で行われてもよい。この場合にも、エッチングと導電体膜の埋め込みは一緒にできるので工程短縮効果は幾分減るが、全部は損なわれない。同様、場合によってはエッチングも別々に行なうこともできる。この場合にも、導電体の埋め込みは一緒にできるので、工程短縮効果は残る。
【0081】
図7(B)に示すように、前述の実施例同様、絶縁層21表面上に外側金属層であるRu層22、内側金属層であるW層23の堆積を行ない、CMPなどにより平坦化を行なう。
【0082】
図8(C)に示すように、全面にSiO2、SiN等の絶縁層を堆積した後、メモリセル領域周辺上にレジストマスク25を形成し、絶縁層をレジストマスク25を用いてパターニングして周辺領域上の絶縁層26を形成する。その後、メモリセル領域内の絶縁層21及び内側金属層であるW層23aの除去を行なう。その後レジストパターン25は除去する。
【0083】
図8(D)に示すように、図3(E)に示す工程と同様の工程により、キャパシタ用誘電体膜27及びセルプレート電極28aを形成する。メモリセル領域外側においては、絶縁層26の下にメモリセル領域を取り囲むバスタブのRu層22b、W層23b、および周辺回路トランジスタの接続用プラグ上に外側金属層であるRu層22cと内側金属層であるW層23cで形成されたピラー状電極が蓄積電極形成工程によって作成されている。なお、外側金属層22cのみを残し、シリンダ状電極を作っても良い。
【0084】
なお、上述の実施例においては、メモリセルキャパシタとしてシリンダ状キャパシタを作成したが、同様の工程でピラー状キャパシタを作成することもできることは当業者に自明であろう。この場合、開口の埋め込みは一種類の導電材料で行ってもよい。
【0085】
メモリセル用のキャパシタを形成する工程において、蓄積電極が下面でのみ支持される状態が出現する。この状態において、蓄積電極の倒れ等が発生する可能性がある。
【0086】
図9(A)、(B)、図10(C)は、蓄積電極の倒れを防止することのできる実施例を示す概略断面図である。
【0087】
図9(A)に示すように、絶縁層21に蓄積電極形成用開口AP1、ループ用溝形成用開口LG、周辺回路トランジスタ用開口AP2を形成する。その後、絶縁層21上にRu層等の導電層を堆積し、開口を埋め戻す。絶縁層21表面上に堆積した導電層をエッチング、CMPなどにより除去することにより、図示の構成が得られる。
【0088】
なお、本構成においては、蓄積電極をピラー状電極31aにより構成している。バスタブ領域31b、周辺回路電極31cもピラー状電極で形成される。
【0089】
図9(B)に示すように、絶縁層21表面上に、SiN絶縁層21のエッチングに対しエッチング耐性のある絶縁層26を形成し、その上にレジストパターン25を形成する。なお、レジストパターン25は、メモリセル領域外側においては周辺回路トランジスタの接続電極31c上に開口を有する。メモリセル領域においては、レジストパターン25は全領域の絶縁層21を露出するのではなく、各蓄積電極の一部の表面上には、連続する絶縁層26の一部が残るようなパターンに形成される。このレジストパターン25をマスクとし、絶縁層26をエッチングする。各蓄積電極は上下で支持されるため、倒れの発生が防止される。
【0090】
なお、蓄積電極が倒れる心配がない、又は少ない場合には、一部の蓄積電極上には絶縁層26が残らないパターンとしても良い。たとえば、メモリセル領域中上層配線を形成する領域にのみ絶縁層26を残しても良い。
【0091】
図14(A)は、この状態の概略上面図を示す。絶縁層26は、周辺回路のピラー状電極31cの上に開口26cを有し、メモリセル領域においては各蓄積電極の一部上面上に絶縁層26が存在し、開口26aはメモリセル領域の一部領域上にのみ形成されている。但し、蓄積電極31aは、行列状に分散配置されているため、蓄積電極31aの周囲の絶縁層21は連続している。
【0092】
この状態で、絶縁層26の開口から絶縁層21の除去を行なう。この除去は、ウエットエッチングで行なうことが望ましいが、ある程度等方的にエッチングが行なえる条件であれば、ドライエッチングで行なうこともできる。例えば、HFを用いたウエットエッチングにより酸化シリコンの絶縁層21を除去する。絶縁層21は、開口26aを介したエッチングにより除去される。絶縁層21は蓄積電極31aを取り囲んで連続しているため、メモリセル領域内の全絶縁層21が除去される。メモリセル領域外側にはループ状溝領域を埋めたバスタブRu層31bが存在するため、メモリセル領域外側にはエッチングは及ばない。また、絶縁層21の下にはSiN膜20が存在するため、SiN膜20の表面より下方にはエッチングは及ばない。このようにして、メモリセル領域内の絶縁層21のみが除去される。その後レジストマスク25は除去する。
【0093】
図10(C)に示すように、前述の実施例同様キャパシタ誘電体膜の堆積及びセルプレート電極の形成を行なう。CVDなどのプロセスを用いることにより、絶縁層26の開口から絶縁層21を除去した空間内にソースガスが入り込み、蓄積電極31a上にキャパシタ誘電体膜27、セルプレート電極28aの堆積が行なわれる。セルプレート電極が十分形成された後、絶縁層26表面上に堆積したセルプレート電極層をエッチバック、CMPなどにより除去する。この段階で平坦表面が形成される。
【0094】
図10(C)に示すように、絶縁層26表面上に他の絶縁層30を成膜し、ホトリソグラフィによりパターニングする。周辺回路領域においては、ピラー状電極及びその上の絶縁層26内の開口26cに合わせて開口30cを形成する。又、メモリセル領域においては、所望の配線層を絶縁層26上に形成するための開口30aを形成する。
【0095】
絶縁層30に開口を形成した段階で、絶縁層26内の開口26cはキャパシタ誘電体層及びセルプレート電極層によって埋められている。この状態では、周辺回路領域のピラー状電極31cに上方から配線を接続することはできない。そこで、絶縁層30に形成した開口30cを介してセルプレート電極層及びキャパシタ誘電体層除去のためのエッチングを行なう。
【0096】
なおこの段階で、メモリセル領域におけるセルプレート電極は絶縁層26、30により実質的に被覆されているため、メモリセル領域においてはエッチングはほとんど進行しない。これに対し、周辺回路領域においては開口30cが絶縁層26の開口26cを広く開放しているため、絶縁層26の開口26c内に形成されたセルプレート電極層、キャパシタ誘電体層は有効にエッチング除去される。
【0097】
その後Al、銅等の導電層を堆積し、エッチバック、CMP等により絶縁層30上の導電層を除去することにより、ダマシン配線32が形成される。
【0098】
図9、10の実施例においては、蓄積電極をピラー状電極で形成した。シリンダ状電極を用い、同様の工程を行なうことも可能である。
【0099】
図11(A)は、図9(A)の状態で、開口内を単一の導電層で埋め戻さず、2層の導電層22、23で埋め戻した状態を示す。
【0100】
図11(B)は、図9(B)と同様、メモリセル領域上に部分的な開口を有するレジストマスク25、絶縁層26を用い、メモリセル領域の絶縁層21及びRu層22aの内部空間を占めるW層23aを除去した状態を示す。なお、周辺回路領域においてもピラー状電極の上部に開口が形成され、Ru層22cの内部空間を充填していたW層23cが除去された状態が示されている。その後レジストマスク25は除去する。
【0101】
図14(B)はマスクの平面形状を概略的に示す。メモリセル領域の開口26a、周辺回路領域の開口26cが示されている。なお、周辺回路領域においては、開口26cがRu層22cの表面のみを露出するようにしてもよい。図9(A)に示す開口AP2の平面形状又は/及び図11(B)に示す絶縁層26の開口形状を調整することにより、Ru層22c上にのみ開口を形成することも可能である。W層23cは、無くても良く、絶縁層26に覆われてもよい。
【0102】
図12(C)は、図10(C)に対応する状態を示す。絶縁層26の開口を介してキャパシタ誘電体膜27、セルプレート電極28aの堆積が行なわれる。絶縁層26上の堆積物はエッチバック、CMP等により除去される。その後、絶縁層26の上に他の絶縁層30が形成され、図9、10の実施例と同様の開口が形成される。
【0103】
周辺回路領域の開口30cを介し、開口26c内に一旦形成されたキャパシタ誘電体層及びセルプレート電極層を除去した後、新たに導電層32をCVDなどにより開口内に堆積し、その後CMP等により絶縁層30上の導電層を除去し、ダマシン配線32を作成する。
【0104】
図9、10、図11、12の実施例によれば、配線層を作成するためのマスクとなる絶縁層30により、同時に絶縁層26の開口を露出し、セルプレート電極層、キャパシタ誘電体膜を除去することにより、新たに作成する配線層と周辺回路領域のピラー状(シリンダ状)電極とを接続することが可能となる。このようにして、マスク枚数を低減し、DRAM装置の製造工程を簡略化することができる。
【0105】
なお、上述の実施例においてはDRAM装置を作成したが、キャパシタ誘電体層を強誘電体膜に変更することにより、FRAM装置を作成することもできる。外側金属層、内側金属層はエッチング特性の異なる導電材であればよい。外側導電層としては、Ru,RuO,W,WN,SROの単層、W/Ru、WN/Ru、TiN/Ru、Ti/Ru、Cu/Ru、W/WN、TiN/W、Ti/W、Cu/W、TiN/WN、Ti/WN、Cu/WN、W/SRO、WN/SRO、Ti/SRO、TiN/SRO、Cu/SRO、W/RuO,WN/RuO、TiN/RuO、Ti/RuO、Cu/RuOの2層構造、内側導電体層としてはW、TiN、TiON、SRO、Ru、RuO、誘電体膜としてはTa25やBST、STO等を使用することができる。
【0106】
プラグ17を形成せず、蓄積電極形成時に絶縁層16も貫通する開口を形成してもよい。すなわち、プラグ12上面に外側金属層22が接続されるようにしてもよい。
【0107】
その他種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明であろう。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、製造の容易な半導体装置が提供される。
【0109】
又、信頼性のある半導体装置を少ない製造工程数で作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図2】本発明の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図3】本発明の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図4】半発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例による半導体装置の製造工程を示すは導体基板の概略断面図である。
【図7】本発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図9】本発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図10】本発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図12】本発明の他の実施例による半導体装置の製造工程を示す半導体基板の概略断面図である。
【図13】本発明の実施例による半導体装置を説明するための概略平面図及び概略断面図である。
【図14】本発明の実施例を説明するための概略平面図である。
【図15】本発明者の先の提案を説明するための半導体基板の概略断面図である。
【図16】本発明者の先の提案を説明するための半導体基板の概略断面図である。
【図17】本発明者の先の提案を説明するための半導体基板の概略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極(ワードライン)
5 窒化シリコン層
6 ソース/ドレイン領域
7 窒化シリコンのサイドスペーサ
11、16,21、26,30 絶縁層
12、17 導電性プラグ
20 窒化シリコン層
22 外側金属層
23 内側層
AP 開口
BL ビットライン
WL ワードライン
25 レジスト層
31 蓄積電極
32 配線

Claims (4)

  1. (a)第1の接続端子を有する半導体メモリ素子と第2の接続端子を有する周辺回路素子とを形成した半導体基板表面上に絶縁層を形成する工程と、
    (b)前記絶縁層の表面から前記第1及び第2の接続端子に達する第1及び第2の孔を形成する工程と、
    (c)前記第1及び第2の孔内に第1及び第2の導電体を形成する工程と、
    (d)前記半導体メモリ素子を含む領域に開口を有し、前記周辺回路素子上を覆うマスク層を前記絶縁層上に形成する工程と、
    (e)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の第1の孔内の前記第1の導電体をエッチし、その頂面を前記絶縁層表面より下方に移動させる工程と、
    (f)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の前記絶縁層をエッチして、前記第1の導電体の側壁を露出する工程と、
    (g)前記第1の導電体の露出した表面を覆うように、基板上にキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、
    (h)前記キャパシタ誘電体膜上にセルプレート電極層を形成する工程と、
    (i)前記絶縁層上の前記セルプレート電極層を除去する工程と、
    (j)前記第2の接続端子上の第2の導電体に接続する配線を形成する工程と
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. (a)第1の接続端子を有する半導体メモリ素子と第2の接続端子を有する周辺回路素子とを形成した半導体基板表面上に第1の絶縁層を形成する工程と、
    (b)前記第1の絶縁層の表面から前記第1及び第2の接続端子に達する第1及び第2の孔を形成する工程と、
    (c)前記第1及び第2の孔内に第1及び第2の導電体を形成する工程と、
    (d)前記第1及び第2の導電体を覆い、前記第1の絶縁層上に第2の絶縁層を形成する工程と、
    (e)前記半導体メモリ素子を含む領域に開口を有し、前記周辺回路素子上を覆うマスク層を前記第2の絶縁層上に形成する工程と、
    (f)前記マスク層をマスクとし、前記開口内の前記第2及び第1の絶縁層をエッチして、前記第1の導電体の側壁を露出する工程と、
    (g)前記第1の導電体の露出した表面を覆うように、基板上にキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、
    (h)前記キャパシタ誘電体膜上にセルプレート電極層を形成する工程と、
    (i)前記第2の絶縁層上の前記セルプレート電極層を除去する工程と、
    (j)前記第2の接続端子上の第2の導電体に接続する配線を形成する工程と
    を含む半導体装置の製造方法。
  3. さらに、前記工程(b)が、前記半導体メモリ素子を含む領域を取り囲むループ状の溝も形成し、前記工程(c)が前記ループ状の溝内に導電体の囲いを形成し、前記マスク層が前記ループ状の溝より外側の領域を覆い、前記工程(f)が前記導電体の囲いをエッチストッパとして用いて行なわれる請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. (a)それぞれ第1の接続端子を有する複数の半導体メモリ素子と第2の接続端子を有する周辺回路素子とを形成した半導体基板表面上に絶縁層を形成する工程と、
    (b)前記絶縁層の表面から前記第1及び第2の接続端子に達する第1及び第2の孔を形成する工程と、
    (c)前記第1及び第2の孔内に第1及び第2の導電体を形成する工程と、
    (d)前記第1及び第2の導電体の少なくとも一部の頂面上に接し、かつ前記半導体メモリ素子を含む領域内に開口を有するマスク層を前記絶縁層上に形成する工程と、
    (e)前記マスク層をマスクとし、前記絶縁層をエッチして、前記第1の導電体の側壁を露出する工程と、
    (f)前記第1の導電体の露出した表面を覆うように、基板上にキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、
    (g)前記キャパシタ誘電体膜上にセルプレート電極層を形成する工程と、
    (h)前記絶縁層上の前記セルプレート電極層を除去する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
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