JP4284736B2 - 情報送信方法及び情報送信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報センターから配信されたデータを一旦端末装置に記憶し、上記端末装置において記憶されているデータの中から不要なデータを削除すると、上記削除されたデータに対する等価変換率を演算して、情報センターにおいて、上記端末装置による次回の新規データの購入時に上記等価変換率に応じて課金処理をフリー若しくはディスカウントするように処理するようにした伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、再生装置から出力されるバックグランドミュージックに合わせてユーザが歌唱する、いわゆるカラオケが広まっている。上記カラオケでは、通常、上記再生装置から再生された演奏音楽とマイクロホンから入力される歌唱音声を混合して出力するカラオケ装置が使用される。上記カラオケ機器でオーディオ信号を出力するには、例えば光ディスクなどの記録媒体からバックグランドミュージックであるオーディオ信号及びビデオ信号が再生される方式や、情報センターであるサーバーからネットワークを介して送信されるバックグランドミュージックであるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データを端末側で受信及び記憶することで、選択された楽曲に応じたMIDIデータを再生する通信カラオケシステムなどが知られている。
【0003】
このうち、カラオケ店などで採用されている上記通信カラオケシステムでは、データの配信を行うホスト局側と利用者となるカラオケ店側とで契約を行い、利用時に公衆電話回線等を介してホスト局側からカラオケ店側にカラオケデータが供給されるようになっている。
【0004】
公衆電話回線は例えばISDN(Integrated services digital network )やモデムを介した伝送や衛星を介した伝送が考えられる。
【0005】
通信カラオケシステムでは、例えばニューリリースされた曲が発売されると、ホスト局側がその新曲に対応するMIDIデータにて構成されるカラオケデータを作成してカラオケボックスに供給できるように準備する必要が生じる。現在の通信カラオケシステムでは、発売後間もない新曲のカラオケデータについてもいち早く供給されるようになり、ユーザの満足度も高くなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した通常のカラオケシステムのような音楽配信では、その場でサービスが終了し、時間的、空間的にサービスを移動させることはできない。例えば情報伝送システムを用いたインターネットカラオケなどの音楽配信においては、ユーザが曲を購入してダウンロードした後、ダウンロードした曲に聞き飽きても、ダウンロードした曲のデータを情報センター側に返却することができなかった。
【0007】
上述した従来の音楽配信システムにおいては、ユーザが情報センターからダウンロードして購入した音楽データが陳腐化して不要になった場合でも、消去することができるだけでその音楽データについての有効活用がなされていなかったため、ユーザの金銭的負担が大きかった。
【0008】
なお、中古レコード市場においては金銭を伴ったレコードの返却行為が行われているが、これを上述した通信手段により音楽配信を行うシステムで適用することは難点が多かった。具体的には、音楽を配信するシステムにおいては、著作権が絡んだ配信料の分配が煩雑であること、情報転送システム上での金銭の取引を伴うことはセキュリティ上の危険が大きいこと、等の問題点が指摘されていた。
【0009】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであって、データの返却の機会を設けることによりユーザに廉価な値段でサービスを与えることができ、かつ煩わしい金銭の授受を伴わずセキュリティ上も安全な情報送信方法及び情報送信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、それぞれコンテンツデータと当該コンテンツデータのダウンロード日、コピー履歴,再生回数を示す付加情報が関連付けて記憶されている記憶部からユーザがアップロードコンテンツデータとして上記コンテンツデータをいくつか選択する選曲部と、上記選曲部により選択されたアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連づけられた付加情報を情報センターに送信する送受信部と、上記送受信部により送信した上記アップロードコンテンツデータとして上記選曲部で選択された上記コンテンツデータと当該コンテンツデータと関連づけられた付加情報を上記記憶部から消去する演算部とを備え、上記送受信部は、送信した上記アップロードコンテンツデータに対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロード可能数を受信し、受信したダウンロード可能数に基づいて、上記選曲部によりユーザが選択した上記情報センターからダウンロードするダウンロードコンテンツデータの送信を情報センターに要求するダウンロード要求情報を上記情報センターに送信し、送信したダウンロード要求情報に対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロードコンテンツデータを受信する情報送受信装置を備える少なくとも1つの端末装置と情報センターとを有する伝送システムにおける上記情報センター側の情報送信方法であって、端末から送信されてくるいくつかのアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報を送受信部により受信する受信ステップと、上記受信ステップで受信したアップロードコンテンツデータの正当性を当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報により示されるコピー履歴に基づいて判定演算部により判定する判定ステップと、上記判定ステップで正当性が判定された正当なアップロードコンテンツデータと当該正当なアップロードコンテンツデータに関連付けられた付加情報により示されるダウンロード日又は再生回数に基づいて上記端末に提供するダウンロードコンテンツデータの提供可能数を上記判定演算部により算出するコンテンツデータ提供可能数算出ステップと、上記コンテンツデータ提供可能数算出ステップで算出したコンテンツデータ提供可能数を上記送受信部により上記端末に送信するコンテンツデータ提供可能数送信ステップと、上記コンテンツデータ提供可能数送信ステップで送信した上記コンテンツデータ提供可能数に対応して、上記端末から送信されてくるいくつかのコンテンツデータの送信を要求するダウンロード要求情報を上記送受信部により受信するダウンロード要求受信ステップと、上記コンテンツデータ提供可能数送信ステップで送信した上記コンテンツデータ提供可能数に対応して、上記端末から送信されてくるいくつかのコンテンツデータの送信を要求するダウンロード要求情報を上記送受信部により受信するダウンロード要求受信ステップと、上記ダウンロード要求受信ステップで受信したダウンロード要求情報により送信が要求されたダウンロードコンテンツデータを上記送受信部により上記端末に送信する送信ステップと、上記コンテンツデータ提供可能数算出ステップで算出したコンテンツデータ提供可能数と上記ダウンロード要求受信ステップで受信したダウンロード要求情報に応じて上記送信ステップで上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数を上記判定演算部により比較する比較ステップと、上記比較ステップにおいて、上記ダウンロード要求情報に応じて上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数が上記コンテンツデータ提供可能数よりも少ないときに、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数と上記コンテンツデータ提供可能数に基づいて次回のコンテンツデータ提供で用いる次回コンテンツデータ提供可能数を上記判定演算部により算出する次回コンテンツデータ提供可能数算出ステップと、上記次回コンテンツデータ提供可能数算出ステップで上記判定演算部により算出した次回コンテンツデータ提供可能数を記憶部に記憶する記憶ステップとを有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、それぞれコンテンツデータと当該コンテンツデータのダウンロード日、コピー履歴,再生回数を示す付加情報が関連付けて記憶されている記憶部からユーザがアップロードコンテンツデータとして上記コンテンツデータをいくつか選択する選曲部と、上記選曲部により選択されたアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連づけられた付加情報を情報センターに送信する送受信部と、上記送受信部により送信した上記アップロードコンテンツデータとして上記選曲部で選択された上記コンテンツデータと当該コンテンツデータと関連づけられた付加情報を上記記憶部から消去する演算部とを備え、上記送受信部は、送信した上記アップロードコンテンツデータに対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロード可能数を受信し、受信したダウンロード可能数に基づいて、上記選曲部によりユーザが選択した上記情報センターからダウンロードするダウンロードコンテンツデータの送信を情報センターに要求するダウンロード要求情報を上記情報センターに送信し、送信したダウンロード要求情報に対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロードコンテンツデータを受信する情報送受信装置を備える少なくとも1つの端末装置と情報センターとを有する伝送システムにおける上記情報センターに備えられる情報送信装置であって、端末から送信されてくるいくつかのアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報を受信する送受信部と、上記送受信部で受信したアップロードコンテンツデータの正当性を当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報により示されるコピー履歴に基づいて判定する判定演算部とを備え、上記判定演算部は、正当性を判定した正当なアップロードコンテンツデータと当該正当なアップロードコンテンツデータに関連付けられた付加情報により示されるダウンロード日又は再生回数に基づいて上記端末に提供するダウンロードコンテンツデータの提供可能数を算出し、上記送受信部は、上記判定演算部で算出されたコンテンツデータ提供可能数を上記端末に送信し、送信した上記コンテンツデータ提供可能数に対応して、上記端末から送信されてくるいくつかのコンテンツデータの送信を要求するダウンロード要求情報を受信し、受信した上記ダウンロード要求情報により送信が要求されたダウンロードコンテンツデータを上記端末に送信し、上記送受信部は、上記判定演算部で算出されたコンテンツデータ提供可能数を上記端末に送信し、送信した上記コンテンツデータ提供可能数に対応して、上記端末から送信されてくるいくつかのコンテンツデータの送信を要求するダウンロード要求情報を受信し、受信した上記ダウンロード要求情報により送信が要求されたダウンロードコンテンツデータを上記端末に送信し、上記判定演算部は、算出した上記コンテンツデータ提供可能数と上記送受信部で受信したダウンロード要求情報に応じて上記端末に送信したコンテンツデータの数を比較し、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数が上記コンテンツデータ提供可能数よりも少ないときに、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数と上記コンテンツデータ提供可能数に基づいて次回のコンテンツデータ提供で用いる次回コンテンツデータ提供可能数を算出し、算出した次回コンテンツデータ提供可能数を記憶部に記憶することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
本発明は、例えば図1に示すような構成の通信カラオケシステム1に適用される。
【0018】
この図1に示す通信カラオケシステム1は、ホスト側である情報センター2とサービスの提供を受ける複数の端末装置3A,3B,3C・・・が公衆電話回線などの信号伝送路を介して接続されている。
【0019】
情報センター2は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データから成るカラオケデータのライブラリーが格納されたハードディスクアレイ23等を有しており、各端末装置3A,3B,3C・・・側から送信されるリクエスト情報やユーザID情報等に基づき、要求されたカラオケデータを例えば公衆電話回線を介して要求元の端末装置3A,3B,3C・・・に供給して、このカラオケデータの供給に対して所定の課金処理を行うようになっている。
【0020】
各端末装置3A,3B,3C・・・としては、例えば一般家庭やカラオケボックス等に設置される据置型端末、専用携帯端末、据置型中継装置に装着して使用される携帯端末などが提供される。
【0021】
例えば端末装置3Aは、据置型端末装置であって、端末本体4、端末本体4と接続されたアンプ5、アンプ5と接続されたマイクロホン6,スピーカ7a,7b,モニタ8、及び端末本体4を遠隔制御するためのリモートコントローラ10等により構成される。端末本体4は、ハードディスク16A等を備えており、情報センター2や他の端末装置3B,3C・・・から供給されるカラオケデータをハードディスク16Aに一旦格納し、このカラオケデータをユーザからの要求に応じてオーディオ信号及び映像信号として再生する。アンプ5は、端末本体4から供給されるオーディオ信号及び映像信号のうち映像信号をモニタ8に出力する。またアンプ5は、端末本体4から供給されるオーディオ信号及び映像信号のうちのオーディオ信号とマイクロホン6から供給されるユーザの歌唱とをミキシングし、これに適宜エコー等の所定処理を施してスピーカ7a,7bに出力する。
【0022】
リモートコントローラ10は、端末本体4の動作を制御するものであり、歌唱を希望するリクエスト曲のタイトル、入手したいカラオケデータの曲番号、端末本体4のハードディスクから削除したいカラオケデータについての曲名等についての、楽曲を特定する情報について保存及び送信できるようになっている。
【0023】
このリモートコントローラ10には、LCD(Liquid Crystal Display)11、ジョグダイヤル12及び各種操作キー13、及び図示しない制御部,メモリ,送信部等が搭載されている。そして、リモートコントローラ10は、これらジョグダイヤル12等を操作して、かな文字や数字等の選択及び入力を行うことにより、事前にリクエスト曲のタイトル等を入力し、メモリに記憶することにより、上記楽曲を特定する情報を保存する。保存した情報は、操作キー13の例えば送信ボタンを押圧することによって、送信部から端末本体4に赤外線等の信号により送信される。特定のカラオケデータを端末本体4のハードディスク16Aから削除する場合も、上述と同様の操作により楽曲を特定する情報を保存し、操作キー13の例えば削除ボタンを押圧することによって保存した情報が端末本体4に送信される。
【0024】
端末本体4は、図2に示すように、リモートコントローラ10から送信される信号を受信する受信部14Aと、情報センター2や他の端末装置3B,3C・・・と信号伝送路を介して信号の送受信を行うためのモデムからなる送受信部15Aと、情報センター2や他の端末装置3B,3C・・・から送信されるカラオケデータや端末本体4のユーザについてのユーザID情報等を格納するデータ格納手段としてのハードディスクドライブ(HDD)16Aと、処理プログラムを実行する中央演算装置(CPU)17Aと、CPU17Aの作業領域となるRAM18Aと、CPU17Aの処理プログラム及びHDD16Aの管理情報を記憶したROM19Aとを備えて構成される。上記CPU17Aの内部には、さらにメモリ17aを備えている。
【0025】
また、端末装置3Bは、上述の如き据置型端末装置3Aにおける端末本体4及びアンプ5の機能を内蔵した小型の専用携帯端末装置であって、図3に示すように、情報センター2や他の端末装置3A,3C・・・と信号伝送路を介して信号の送受信を行うための送受信部15B、カラオケデータやユーザID情報等を格納するデータ格納手段としてのメモリ16B、処理プログラムを実行するCPU17B、上記CPU17Bに接続された選択キー13a、選曲キー13bや消去キー13c等の各種操作入力キー、表示部11B及びアンプ5Bなどを備えて構成される。
【0026】
さらに、端末装置3Cは、情報センター2や他の端末装置3A,3B・・・と信号伝送路を介して信号の送受信を行う送受信部の機能を有する据置型中継装置3cに対して赤外線通信により接続される小型の携帯端末装置であって、上述の専用携帯端末装置3Bにおける送受信部15Bを赤外線通信用の送受信部に変えた構成となっている。
【0027】
ここで、上記据置型端末装置3Aの端末本体4に備えられたCPU17Aは、ROM19Aに格納された処理プログラムを読み出して実行することにより、以下のような処理を行う。CPU17Aは、リモートコントローラ10から送信されるリクエスト曲に対応するリクエスト情報を受信部14Aで受信すると、HDD16Aから上記ユーザID情報を読み出して、リクエスト情報及びユーザID情報として情報センター2に送受信部15Aから送信するように制御する。また、CPU17Aは、情報センター2から送信されるカラオケデータを送受信部15Aで受信して、受信したカラオケデータをHDD16Aに格納するように各ブロックを制御する。これにより、カラオケデータの購入が行われたことになる。
【0028】
CPU17Aは、上記ダウンロード動作に先立って、カラオケデータの付加情報を記録するための付加情報リストをRAM18A内に作成した後に、メモリ17aに格納する。この付加情報リストは、例えば図4に示すように、ダウンロードしたカラオケデータのデータ名,カラオケデータのダウンロード日,カラオケデータを他の記録媒体にコピーしたか否かを示すコピー履歴,カラオケデータの再生回数などについて記録する。そして、CPU17Aは、カラオケデータについてのダウンロード,コピー,再生,消去等の処理がなされる毎に、この付加情報リストを更新する。
【0029】
また、CPU17Aは、HDD16Aに格納されたカラオケデータに対してデコード、D/A変換等の再生処理を施してオーディオ信号及び映像信号を生成し、このオーディオ信号及び映像信号をアンプ5に出力する。
【0030】
さらにまた、CPU17Aは、所定条件下でHDD16Aに格納されたカラオケデータを他の端末装置3B,3C・・・に譲渡したり、情報センター2に返却して、そのカラオケデータについて消去する処理を行う。なお、この処理の詳細については後述する。
【0031】
なお、他の端末装置3B,3C・・・に備えられたCPUも上記CPU17Aと同様な制御機能を有している。
【0032】
この通信カラオケシステム1におけるカラオケデータの配信等のシステム管理は、情報センター2側で行われる。ここで、情報センター2は、各端末装置に対する信号の送受信を行うための送受信部21と、認証部22a,検索部22b,及び課金処理部22cを備えたマイクロコンピュータ(μ-com)22と、カラオケデータが蓄積されるハードディスクアレイ23と、マイクロコンピュータ22の作業領域となるRAM24と、マイクロコンピュータ22の処理結果等を出力するモニタ25とを有して構成されている。
【0033】
情報センター2においては、各端末装置3A,3B,3C・・・からのリクエスト情報及びユーザID情報が例えば公衆電話回線を介して送受信部21で受信され、ユーザID情報がマイクロコンピュータ22の認証部22aに、リクエスト情報がマイクロコンピュータ22の検索部22bに、それぞれ記憶される。そして、マイクロコンピュータ22は、このユーザID情報が正規のユーザのIDであるか否かを認証部22aで認証し、正規であると認証された場合にのみ検索部22bによる検索処理を行う。検索部22bは、リクエスト情報に対応するカラオケデータをハードディスクアレイ23から検索して読み出す。そして、マイクロコンピュータ22は、読み出したカラオケデータを上記公衆電話回線を介して要求元の端末装置3A,3B,3C・・・に送信するように各ブロックを制御する。さらに、マイクロコンピュータ22は、ユーザID情報に基づいて課金徴収者を特定し、課金処理部22cにより所定の課金処理を行う。
【0034】
この通信カラオケシステム1において、各端末装置3A,3B,3C・・・にダウンロードしたカラオケデータは、各端末装置3A,3B,3C・・・間で次のようにして複製又は移動の処理を行うことができる。
【0035】
すなわち、コピー履歴が0のカラオケデータは、各端末装置3A,3B,3C・・・間で複製の処理を行うことができ、例えば端末装置3Aから端末装置3Bにコピーすることができる。この場合、複製元の端末装置3Aの端末本体4のCPU17は、コピー履歴を1に変更した付加情報とともにカラオケデータを複製先の端末装置3Bに転送する制御を行う。複製先の端末装置3Bは、転送されてきたカラオケデータを付加情報とともにメモリ16Bに格納することにより、メモリ16B上に上記カラオケデータを複製する。上記端末装置3Bのメモリ16B上に複製されたカラオケデータは、コピー履歴が1に変更されているので、さらに別な端末装置で複製することはできない。
【0036】
また、各端末装置3A,3B,3C・・・間でカラオケデータの移動の処理を行うことができ、例えば端末装置3Aから端末装置3Bに移動する場合、移動元の端末装置3Aの端末本体4のCPU17Aは、コピー履歴を変更することなく付加情報とともにカラオケデータを移動先の端末装置3Bに転送する制御を行う。そして、移動先の端末装置3Bは、転送されてきたカラオケデータを付加情報とともにメモリ16Bに正常に格納し終わると、上記カラオケデータの消去命令を上記移動元の端末装置3Aに送信する。これにより、上記移動元の端末装置3Aは、移動したカラオケデータをHDD16Aから消去する。
【0037】
さらに、この通信カラオケシステム1において、各端末装置3A,3B,3C・・・にダウンロードしたカラオケデータは、ユーザが不要となった場合、情報センター2に返却することができる。
【0038】
例えば端末装置3AのHDD16Aにダウンロードしたカラオケデータのうちユーザが不要となったものについて、このカラオケデータを情報センター2に返却する処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0039】
ステップS1では、端末本体4のCPU17Aがアップロード要求のプログラムを実行することにより、端末本体4の送受信部15からアップロード要求コマンドとユーザID情報が情報センター2側に送信される。これにより、端末装置3側から情報センター2側に対してデータ返却の意思表示が行われたことになる。
【0040】
情報センター2側は、ステップS2において、このアップロード要求コマンドとユーザID情報を送受信部21で受信すると、次のステップS3でマイクロコンピュータ22の認証部22aがユーザIDの認証を行うことによりアップロードについて許可するか否かを判定し、その判定結果のデータを端末装置3A側に送信する。
【0041】
端末装置3Aの端末本体4は、ステップS4で情報センター2からの上記判定結果についてのデータを送受信部15Aで受信し、続くステップS5でアップロードが許可されたか否についてCPU17Aが判定する。この判定結果については、アンプ5を介してモニタ8の画面に出力される。ここで、許可されなかったと判定した場合にはステップS6に移行して終了ルーチンの処理を行い、一方許可されたと判定した場合にはステップS7以下の処理を行う。
【0042】
ステップS7において、端末装置3Aでは、情報センター2に返却するカラオケデータを選択する処理が行われる。具体的には、ユーザがモニタ8の画面を見て行うリモートコントローラ10の入力操作に基づいて、情報センター2にアップロードするm個のカラオケデータが選択され、このm個のカラオケデータがHDD16Aから読み出される。
【0043】
次のステップS8では、端末本体4のCPU17Aは、選択されたm個のカラオケデータを付加情報リストとともに公衆電話回線を介して情報センター2側に送信するようにHDD16A及び送受信部15Aを制御する。送信されたm個のカラオケデータと付加情報リストは、続くステップS9において情報センター2の送受信部21で受信され、例えばRAM24に記憶される。
【0044】
情報センター2のマイクロコンピュータ22は、次のステップS10において、データが改ざんされているかどうか等を個々のカラオケデータ毎に判定することにより、データの正当性を判定して、正当と判定された正当データ数m’を算出する処理を行う。この処理は、マイクロコンピュータ22が例えば図4に示した付加情報リストのコピー履歴を参照し、コピー履歴が0の場合は正当であり、1の場合は正当でないデータと判定するものとする。なお、電子透かしなどの認証システムを用いて、そのカラオケデータが以前に配信したデータであるか或いはコピーしたデータであるかを確かめることによってデータの正当性を判定することとしても良い。
【0045】
ここで、すべてのデータが不正なコピーが行われたデータであるのならば、以下の等価交換のための演算は中止する。
【0046】
マイクロコンピュータ22は、続くステップS11において、正当なm’個のカラオケデータに対してダウンロード可能なデータ数nについて算出する。この算出に当たっては、マイクロコンピュータ22が付加情報リストのダウンロード日と再生回数を個別に参照し、例えばダウンロード日が古いデータについてはnの数が少なくなるようにし、再生回数が少ないデータについてはnの数が多くなるような算出方法で算出する。なお、ダウンロード日と再生回数のいずれか一方のみを参照してnの数を算出することとしてもよい。このような算出方法とすることで、不要なカラオケデータが再生されないままいつまでも端末本体4のHDD16Aに残っているという事態が防止され、システム活用の活性化が図られるようになる。
【0047】
このようにダウンロード日と再生回数のいずれか一方のみを参照してnの値を決定することで、一般のコンパクトディスクなどの物品の下取りと同様に使用回数、使用期間に応じた下取り価格を決定する点でユニークなシステムが提供できる。
【0048】
なお、このときマイクロコンピュータ22は、図6に示すような課金情報リストを作成し、このリストをRAM24に記憶する。この課金情報リストには、少なくともユーザIDとダウンロード可能なデータ数nについて記載する。なお、既に当該ユーザについての課金情報リストが作成されている場合には、ステップS11のダウンロード可能なデータ数nの算出については、上述のm’と付加情報リストとから算出されたnに対して、この課金情報リストに記載されているnの数を加えることとすればよい。また、このnの値は、1,2,3 といった自然数だけでなく、0.4,0.5,1.2といった小数まで用いることができる。
【0049】
そして、マイクロコンピュータ22は、次のステップS12で、算出したm’とnについてのデータを端末装置3A側に送信するように送受信部15Aを制御する。これにより、通信カラオケシステム1においては、返却すべきm’個のデータとn個のデータとのいわば等価交換を許可する旨の意思表示が情報センター2側から発せられたこととなる。
【0050】
端末装置3Aの端末本体4は、正当データ数m’とダウンロード可能データ数nについてのデータをステップS13で送受信部15Aにより受信すると、CPU17Aが正当データ数m’とダウンロード可能データ数nについてアンプ5を介してモニタ8に出力する。そして、続くステップS14においては、選択したm個のカラオケデータの中から消去すべきm’個について選択する処理が行われる。この処理は、ユーザがモニタ8の画面を見てリモートコントローラ10の入力操作を行うことにより、最終的に消去するm’個のカラオケデータを選択することによって行われる。
【0051】
次のステップS15において、端末本体4のCPU17Aは、選択したm’個のカラオケデータについてHDD16Aから消去する処理を行う。これにより、通信カラオケシステム1においては、HDD16Aに格納されたカラオケデータが疑似的に情報センター2に返却されたことになる。なお、このとき、端末本体4では、CPU17Aによりメモリ17aの付加情報リストの内容が書き換えられる。
【0052】
さらに、続くステップS16において、端末本体4では、ダウンロードするn個のカラオケデータを選択する処理を行う。この処理は、リモートコントローラ10で例えば曲名や検索番号を入力すること等により行う。そして、端末本体4のCPU17Aは、次のステップS17において、選択したn個のカラオケデータについてダウンロード要求のコマンドを情報センター2側に送信するように送受信部15Aを制御する。
【0053】
情報センター2側は、続くステップS18においてこのn個のカラオケデータについてのダウンロード要求のコマンドを送受信部21で受信すると、次のステップS19で、マイクロコンピュータ22が該当するn個のデータについてハードディスクアレイ23から検索して端末装置3A側に送信する。送信されたn個のカラオケデータは、ステップS20で端末装置3A側で受信される。
【0054】
そして、情報センター2のマイクロコンピュータ22は、上述した課金情報リストを参照することにより、課金処理部22cを制御して所定の課金処理を行う(ステップS21)。この課金処理については、通常は上述の等価交換により課金徴収がされないこととなるが、例えばステップS16でnより多い数のカラオケデータのダウンロード指定をした場合に、当該nより多い分のカラオケデータについて課金徴収を行うようにする。また、例えばステップS16でn=0.5に対して1曲のカラオケデータのダウンロード指定をした場合には、徴収する課金を正規の半額とすれば良い。
【0055】
なお、ステップS16でnより少ない数のカラオケデータのダウンロード指定をした場合には、次回のダウンロード要求のときに上述の課金情報リストを参照して課金処理が行われることになる。すなわち、この場合には、次回のダウンロード指定時に前回の残ったダウンロード可能曲数を情報センター2側でストックしておくことで、次回のダウンロードにおける課金額が安くなる。
【0056】
情報センター2のマイクロコンピュータ22は、この課金処理が終了すると、必要に応じて課金情報リストのnの値を書き換えて、処理を終了する。
【0057】
以上のように、この通信カラオケシステム1によれば、ユーザが不要となったカラオケデータを情報センター2に擬似的に返却し、それに対して別のカラオケデータを等価交換するように構成したので、ユーザが廉価な値段でサービスを享受することができ、また、課金処理部22cを制御することによって煩わしい金銭の授受が発生せず、第3者が介入する危険がないセキュリティ上も安全なシステムとなる。
【0058】
上記通信カラオケシステムにおいては、さらに端末側で使用回数に基づいて等価交換率を変化させるようにしたので、一般のコンパクトディスクなどの物品の下取りと同様に使用回数に応じた下取り価格を決定する点でユニークなシステムが提供できる。
【0059】
なお、上述した実施の形態においては、各端末装置3A,3B,3C・・・側から情報センター2側にアップロードするカラオケデータの対象を、先に情報センター2からダウンロードしたものとしたが、これに限定せず、例えばユーザが独自に制作したカラオケデータをアップロードするカラオケデータの対象に加えてもよい。
【0060】
また、上記通信カラオケシステムにおいて、情報センター2側で端末装置側での使用回数に基づいて等価交換率を演算した例を示したが、当然端末装置3A側で使用回数に基づいて等価交換率を演算して上記演算した等価交換率を情報センター2側に送信してもよい。この場合、上記端末装置3Aでは、図5に示す情報センター2側で行った処理ステップS9〜S11と同様な処理をCPU17Aにて行えばよい。このようした端末装置3Aから情報センター2に送信する情報は、演算した削除する曲に対応する等価交換率のみでよい。
【0061】
また、上記通信カラオケシステムにおいて、情報センター2側で端末装置側での使用回数に基づいて等価交換率を演算した例を示したが、端末装置側から返却される曲の販売量に応じて、販売量の多い流行歌に対しては高い交換率で演算を行い、販売量の少ないマイナーな曲に対しては低い交換率で演算を行うようにしてもよい。この場合、端末装置から情報センターに送信する情報は、削除する曲に対応するデータ名のみでよい。これによって一般のコンパクトディスクなどの物品の下取りと同様に物品の流通上の人気に応じた下取り価格を決定する点でユニークなシステムが提供できる。
【0062】
上述した実施の形態においては、カラオケ用のMIDIデータを送信する通信カラオケシステムの例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、オーディオデータ又はビデオデータのみ、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)データ等の圧縮データ、ゲームソフト等のプログラムデータやテキストデータ等について送信するシステム全般に適用することができる。例えば、テキストデータのダウンロードに関しては、新聞、雑誌、小説等を電子配信する際に、本願発明のように下取りサービスを行えば、電子配信というアンビジュアルな流通に対しても廉価なサービスが提供できる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ユーザがアップロードした正当なコンテンツデータに基づいて、上記ユーザに提供可能なコンテンツの提供可能数を決定し、上記ユーザからのダウンロード要求に応じてコンテンツを提供することができる。また、ユーザ側の端末装置から送信される不要な曲に対応する曲情報に応じて情報センター側で課金処理を制御するので、ユーザにデータの返却の機会が与えられ、これによりユーザに廉価な値段でサービスを与えることができる。また、情報センター側で課金処理を制御することで、煩わしい金銭の授受を伴わず、第3者が介入する危険がないのでセキュリティ上も安全となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した通信カラオケシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】上記通信カラオケシステムに用いられる据置型端末装置の装置本体の構成例を示すブロック図である。
【図3】上記通信カラオケシステムに用いられる専用携帯端末装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図4】上記通信カラオケシステムにおける端末装置側で作成される付加情報リストの一例を示す図である。
【図5】上記通信カラオケシステムにおけるステム全体の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】上記通信カラオケシステムにおける情報センター側で作成される課金情報リストの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 通信カラオケシステム、2 情報センター、3A,3B,3C 端末装置、4 端末本体、5,5B アンプ、6 マイクロホン、7a,7b スピーカ、8 モニタ、10 リモートコントローラ、11 LCD、12 ジョグダイヤル、13,13a,13b,13c 操作キー、14 受信部、15A,15B 送受信部、16A HDD、16b メモリ、17A,17B CPU、18A RAM、19A ROM、21 送受信部、22 マイクロコンピュータ、22a 認証部、22b 検索部、22c 課金処理手段、23 ハードディスクアレイ、24 RAM、25 モニタ
Claims (4)
- それぞれコンテンツデータと当該コンテンツデータのダウンロード日、コピー履歴,再生回数を示す付加情報が関連付けて記憶されている記憶部からユーザがアップロードコンテンツデータとして上記コンテンツデータをいくつか選択する選曲部と、上記選曲部により選択されたアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連づけられた付加情報を情報センターに送信する送受信部と、上記送受信部により送信した上記アップロードコンテンツデータとして上記選曲部で選択された上記コンテンツデータと当該コンテンツデータと関連づけられた付加情報を上記記憶部から消去する演算部とを備え、上記送受信部は、送信した上記アップロードコンテンツデータに対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロード可能数を受信し、受信したダウンロード可能数に基づいて、上記選曲部によりユーザが選択した上記情報センターからダウンロードするダウンロードコンテンツデータの送信を情報センターに要求するダウンロード要求情報を上記情報センターに送信し、送信したダウンロード要求情報に対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロードコンテンツデータを受信する情報送受信装置を備える少なくとも1つの端末装置と情報センターとを有する伝送システムにおける上記情報センター側の情報送信方法であって、
端末から送信されてくるいくつかのアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報を送受信部により受信する受信ステップと、
上記受信ステップで受信したアップロードコンテンツデータの正当性を当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報により示されるコピー履歴に基づいて判定演算部により判定する判定ステップと、
上記判定ステップで正当性が判定された正当なアップロードコンテンツデータと当該正当なアップロードコンテンツデータに関連付けられた付加情報により示されるダウンロード日又は再生回数に基づいて上記端末に提供するダウンロードコンテンツデータの提供可能数を上記判定演算部により算出するコンテンツデータ提供可能数算出ステップと、
上記コンテンツデータ提供可能数算出ステップで算出したコンテンツデータ提供可能数を上記送受信部により上記端末に送信するコンテンツデータ提供可能数送信ステップと、
上記コンテンツデータ提供可能数送信ステップで送信した上記コンテンツデータ提供可能数に対応して、上記端末から送信されてくるいくつかのコンテンツデータの送信を要求するダウンロード要求情報を上記送受信部により受信するダウンロード要求受信ステップと、
上記ダウンロード要求受信ステップで受信したダウンロード要求情報により送信が要求されたダウンロードコンテンツデータを上記送受信部により上記端末に送信する送信ステップと、
上記コンテンツデータ提供可能数算出ステップで算出したコンテンツデータ提供可能数と上記ダウンロード要求受信ステップで受信したダウンロード要求情報に応じて上記送信ステップで上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数を上記判定演算部により比較する比較ステップと、
上記比較ステップにおいて、上記ダウンロード要求情報に応じて上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数が上記コンテンツデータ提供可能数よりも少ないときに、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数と上記コンテンツデータ提供可能数に基づいて次回のコンテンツデータ提供で用いる次回コンテンツデータ提供可能数を上記判定演算部により算出する次回コンテンツデータ提供可能数算出ステップと、
上記次回コンテンツデータ提供可能数算出ステップで上記判定演算部により算出した次回コンテンツデータ提供可能数を記憶部に記憶する記憶ステップと
を有する情報送信方法。 - 上記比較ステップにおいて、上記ダウンロード要求情報に応じて上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数が上記コンテンツデータ提供可能数よりも多いときに、上記判定演算部により、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数と上記コンテンツデータ提供可能数に基づいて課金する金額を計算する金額計算ステップと、
上記金額計算ステップで計算した上記課金する金額を上記送受信部により上記端末に送信する課金送信ステップと
を有する請求項1に記載の情報送信方法。 - それぞれコンテンツデータと当該コンテンツデータのダウンロード日、コピー履歴,再生回数を示す付加情報が関連付けて記憶されている記憶部からユーザがアップロードコンテンツデータとして上記コンテンツデータをいくつか選択する選曲部と、上記選曲部により選択されたアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連づけられた付加情報を情報センターに送信する送受信部と、上記送受信部により送信した上記アップロードコンテンツデータとして上記選曲部で選択された上記コンテンツデータと当該コンテンツデータと関連づけられた付加情報を上記記憶部から消去する演算部とを備え、上記送受信部は、送信した上記アップロードコンテンツデータに対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロード可能数を受信し、受信したダウンロード可能数に基づいて、上記選曲部によりユーザが選択した上記情報センターからダウンロードするダウンロードコンテンツデータの送信を情報センターに要求するダウンロード要求情報を上記情報センターに送信し、送信したダウンロード要求情報に対応して、上記情報センターから送信されてくるダウンロードコンテンツデータを受信する情報送受信装置を備える少なくとも1つの端末装置と情報センターとを有する伝送システムにおける上記情報センターに備えられる情報送信装置であって、
端末から送信されてくるいくつかのアップロードコンテンツデータと当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報を受信する送受信部と、
上記送受信部で受信したアップロードコンテンツデータの正当性を当該アップロードコンテンツデータと関連付けられた付加情報により示されるコピー履歴に基づいて判定する判定演算部と
を備え、
上記判定演算部は、正当性を判定した正当なアップロードコンテンツデータと当該正当なアップロードコンテンツデータに関連付けられた付加情報により示されるダウンロード日又は再生回数に基づいて上記端末に提供するダウンロードコンテンツデータの提供可能数を算出し、
上記送受信部は、上記判定演算部で算出されたコンテンツデータ提供可能数を上記端末に送信し、送信した上記コンテンツデータ提供可能数に対応して、上記端末から送信されてくるいくつかのコンテンツデータの送信を要求するダウンロード要求情報を受信し、受信した上記ダウンロード要求情報により送信が要求されたダウンロードコンテンツデータを上記端末に送信し、
上記判定演算部は、算出した上記コンテンツデータ提供可能数と上記送受信部で受信したダウンロード要求情報に応じて上記端末に送信したコンテンツデータの数を比較し、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数が上記コンテンツデータ提供可能数よりも少ないときに、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数と上記コンテンツデータ提供可能数に基づいて次回のコンテンツデータ提供で用いる次回コンテンツデータ提供可能数を算出し、算出した次回コンテンツデータ提供可能数を記憶部に記憶する情報送信装置。 - 上記判定演算部は、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数が上記コンテンツデータ提供可能数よりも多いときに、上記端末に送信したダウンロードコンテンツデータの数と上記コンテンツデータ提供可能数に基づいて課金する金額を計算し、
上記送受信部は、上記判定演算部で計算した上記課金する金額を上記端末に送信する請求項3に記載の情報送信装置。
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