JP4284222B2 - ろ過槽 - Google Patents

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本発明は、下水処理場に設置して雨天時に流入する下水を高速簡易処理するに適したろ過槽に関するものである。
下水処理設備が古くから普及している東京その他の大都市部では、下水と雨水が分離されずに下水処理場に流入する合流式下水処理方式が採用されている場合が多い。ところが一般に下水処理場は晴天時の下水流入量を基準として処理能力が定められているため、降雨時に大量の雨水が流入すると全量を処理することができず、未処理のまま河川や海などに放流され、環境汚染の原因となる。
そこで本発明者等は、既存下水処理場の最初沈殿池のスペースを利用して設置することができる下水ろ過槽(特許文献1)を開発し、多数の地方自治体において実証試験中である。このろ過槽は図1に示すように、有効水深が2.5m程度の処理槽1の内部に上部スクリーン2を設けてその下方に浮上ろ材3を充填するとともに、処理槽1の底部に原水流入口4と逆洗水排出口5とを設けた構造である。なお、上部スクリーン2としては開口率が50%以上のパンチングメタルが用いられている。
降雨時に下水処理場に流入してくる合流水は調圧水路6を経由して原水流入口4から処理槽1の底部に入り、浮上ろ材3の充填層を上向流として通過する間に浮上ろ材3にSSを捕捉され、簡易処理された処理水として上部の処理水槽7に流入する。この処理水は河川等に放流されるが、SSの大部分を除去できるので降雨時における環境汚染を確実に防止することができる。
このろ過槽は1000m/dayを越える高速ろ過が可能であるため大量の雨天時下水を高速処理することができるうえ、逆洗が容易であるという利点をもつ。すなわち、浮上ろ材3の充填層が多量のSSを捕捉して圧損が高まった場合には、図2のように逆洗水排出口5を開く。すると上部の処理水槽7内の処理水が浮上ろ材3の充填層を下向きに流れ、SS捕捉により固まった浮上ろ材3を均一分散させつつ逆洗し、分離されたSSとともに逆洗水排出口5から排出される。浮上ろ材3の比重が小さいため、逆洗の際にも浮上ろ材3が流失するおそれがなく、下部スクリーンを必要としない。
ところが実設備規模のろ過槽による実証試験を行った際に、逆洗が均一に行われないトラブルに遭遇した。すなわち、逆洗水排出口5を開いて上部の処理水槽7内の処理水を浮上ろ材3の充填層に下向流として流した際に、図3に示すように浮上ろ材3の充填層の一部が崩れ、その部分のみに逆洗水(処理水)が集中的に流れる反面、浮上ろ材3の充填層のその他の部分は固まったまま残ることがある。
このような現象が生ずると浮上ろ材3に捕捉されたSSの多くが逆洗されないままとなり、ろ過時には短時間で閉塞に至り、所期の処理能力が発揮できなくなる。しかも一箇所に集中して流下する逆洗水に同伴して浮上ろ材3が逆洗水排出口5に吸引され、流失してしまう可能性さえある。上記の問題は処理槽1のろ過面積が狭い実験設備では観察されないが、面積を広くした実設備規模のろ過槽においてはじめて観察されるものである。
特開2003−136088号公報
本発明は上記した従来の問題点を解決し、処理槽の面積を広くした場合にもSSにより固まった浮上ろ材を均一分散させつつ逆洗することができるろ過槽を提供するためになされたものである。本発明者はこの課題を解決するために試行錯誤を繰り返した結果、ろ過時の圧損を小さくするために大きな開口率を持たせていた上部スクリーンを開口率の小さいものに変更することによって、逆洗水を均一に流下させることに成功した。
本発明は上記の知見に基づいて完成されたものであって、上向流式の処理槽の内部全面に上部スクリーンを設けてその下方に浮上ろ材を充填するとともに、処理槽の底部に原水流入口と逆洗水排出口とを設けたろ過槽において、該上部スクリーンを、均一網目形状を有するスクリーンとスクリーン保持部材とから構成し、上部スクリーン全体の開口率を1〜30%とすることにより、該上部スクリーンを通過する逆洗水を均一分散させることを特徴とするものである。なお、上部スクリーンの開口率を1〜10%とすることがより好ましく、上部スクリーンの孔径は1mmより大きく、浮上ろ材のサイズよりも小さいことが好ましい。
本発明のろ過槽は、開口率を1〜30%と従来よりもはるかに小さくした上部スクリーンを使用し、逆洗の際には上部の処理水槽内の処理水を逆洗水としてこの上部スクリーンを介して浮上ろ材の充填層に下向きに流す。逆洗水は上部スクリーンにより均一分散されるため、図3に示したような集中的な水路が形成されず、処理槽のろ過面積を広くした場合にもSSにより固まった浮上ろ材を均一分散させつつ逆洗することができる。
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
図4に示すように、本発明のろ過槽の基本的な構造は図1に示した従来品と同様であり、処理槽1の内部にパンチングメタルからなる上部スクリーン2を設け、その下方に浮上ろ材3を充填するとともに、処理槽1の底部に原水流入口4と逆洗水排出口5とを設けた構造である。なおこの実施形態の処理槽1は、5m×5mの面積を有する実設備規模のものである。上部スクリーン2の上方は処理水槽7となっており、逆洗の際には処理水が逆洗水として使用される。
浮上ろ材3としては、発泡樹脂からなる比重が0.1〜0.4程度のものが用いられる。またこの実施形態ではSSの捕捉率を高めるために、図示のような十字型(風車型)の浮上ろ材3が用いられている。そのサイズ(最大寸法)は5〜10mmとすることが好ましい。しかし本発明においては浮上ろ材3の形状やサイズは特に限定されるものではない。
前記したように従来は上向流ろ過時の圧損をできるだけ小さくするために、50%を越える大きな開口率を持つ上部スクリーンが用いられていたのであるが、スクリーン2の開口率を1〜30%、より好ましくは1〜10%としてある。図5は本発明のその具体的な構成を示すもので、格子状の強度部材8に開口率の小さいパンチングメタル9を固定し、上部スクリーン2の全体の平均として開口率を1〜30%、より好ましくは1〜10%と小さくしてある。
このように上部スクリーン2の開口率を小さく設定すると、逆洗の際に上部の処理水槽7内の処理水が上部スクリーン2の開口に分散して浮上ろ材3の充填層に下向流として流下する。このために浮上ろ材3の充填層の一部のみに逆洗水が集中することがなくなり、浮上ろ材3の充填層全体を均一に洗浄することができる。このため、処理槽1の有効水深を2.5m程度と浅くしても逆洗水の下向流速が局部的に大きくなることもなくなり、浮上ろ材3が逆洗水排出口5から流失することもない。
本発明において上部スクリーン2の開口率を1〜30%としたのは、30%を越えると逆洗水を均一分散させる効果が得られなくなり、逆に1%未満では上向流ろ過時のろ過抵抗が急激に大きくなるのみならず、逆洗時の抵抗も大きくなって上部処理水槽と下部逆洗水排水口の自然の水位差だけでは、所定の下向流速の確保が難しくなり逆洗効果が不十分となるためである。また、上部スクリーン2の開口率を10%以下とした場合には、雨天時のみの運転に限らず、常時運転することも可能になり、本装置の運転管理性が向上する。本実施形態では開口率を5%としたが、1%よりも大きくしておけば上向流ろ過の性能にほとんど影響しないことを確認した。
なお上部スクリーン2は浮上ろ材3のろ過水側への浮上流失を防止するためのものであるから、その孔径は浮上ろ材3のサイズよりも小さいことはもちろんであるが、少なくとも1mm以上としておくことが好ましい。開口率が上記の範囲にあっても、上部スクリーン2の孔径が小さすぎるとやはり逆洗効果が低下するからである。
このように構成された本発明のろ過槽は、従来と同様に降雨時に下水処理場に流入してくる下水を原水流入口4から処理槽1の底部に導き、浮上ろ材3の充填層を上向流として通過する間にSSを捕捉し、より高度な簡易処理水として河川等に放流するものであり、このような機能に関しては従来と変わるところはない。しかし本発明のろ過槽は上記したように逆洗特性に優れ、処理槽1の面積を大きくしたときにも浮上ろ材3の充填層の全体を均一に逆洗することができる。また浮上ろ材3が逆洗水排出口5から流失することもない利点がある。
なお、浮上ろ材3が逆洗水排出口5から流失することをより確実に防止するためには、図4に示すように逆洗水排出口5を下向きにし、処理槽1の底面付近に設置することが好ましい。
ろ過槽の断面図である。 逆洗状態を示す断面図である。 逆洗が局部的に行われた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態のろ過槽を示す断面図である。 本発明の実施形態の上部スクリーンを示す平面図である。
符号の説明
1 処理槽
2 上部スクリーン
3 浮上ろ材
4 原水流入口
5 逆洗水排出口
6 調圧水路
7 処理水槽
8 格子状の強度部材
9 パンチングメタル

Claims (3)

  1. 上向流式の処理槽の内部全面に上部スクリーンを設けてその下方に浮上ろ材を充填するとともに、処理槽の底部に原水流入口と逆洗水排出口とを設けたろ過槽において、
    該上部スクリーンを、均一網目形状を有するスクリーンとスクリーン保持部材とから構成し、
    上部スクリーン全体の開口率を1〜30%とすることにより、該上部スクリーンを通過する逆洗水を均一分散させることを特徴とするろ過槽。
  2. 上部スクリーンの開口率を1〜10%としたことを特徴とする請求項1記載のろ過槽。
  3. 上部スクリーンの孔径が1mmより大きく、浮上ろ材のサイズよりも小さいことを特徴とする請求項1記載のろ過槽。
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