JP4284204B2 - タービン動翼組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、タービンロータに翼を植設する際、翼に改良を加えて植設作業を容易にするタービン動翼組立体に関する。
蒸気タービンの信頼向上技術には、寿命、振動、侵食等多くの技術課題を持っているが、その中でも振動がタービンの健全性を表わす重要な指標の一つになっており、振動を制するものは、タービンを制するとまで言われている。
蒸気タービンの振動には、軸受の油膜変動に伴う軸振動や蒸気量等の変動に伴う翼振動等がある。
従来、蒸気タービンは、翼振動防止対策として、例えば、タービン動翼の頂部に翼カバー(シュラウドカバー)を設け、数枚の翼を翼カバーで綴って一つの翼群として構成する方法や、翼と隣接する翼との高さ方向の中間位置に連結子を設け、互いの連結子の摩擦力を利用して制振効果を高める手法等が実施されていた。
しかし、最近では、翼カバーの側面で隣接する翼同士を摩擦接触させる、いわゆるスナッバータイプと称する摩擦接触型のタービン動翼が使用されている。
この摩擦接触型のタービン動翼は、例えば、特開平10−103003号公報に示されるように、タービン動翼の翼カバー(シュラウドカバー)と隣接するタービン動翼の翼カバーとがタービンロータ軸に直交する面で互いに接触させるものや、また、例えば、特開平11−200806号公報に示されるように、翼カバーにおいて、作製時の円周方向長さを組立時の円周方向長さより長くし、組立後、隣接する翼カバーを互いに押圧し合うものが開示されている。
特開平10−103003号公報 特開平11−200806号公報
上述特許文献1および特許文献2は、ともに翼カバーの端面相互間の摩擦力を利用するので、制振効果が高いものの、それでも幾つかの課題を抱えており、その一つに組立作業の容易化がある。
すなわち、特許文献1および2は、図11に示すように、凹凸状に形成するディスク植込部1に比較的大きな切欠き溝2を加工し、加工した切欠き溝2に、翼カバー3、翼有効部4、凹凸状に形成する翼植込部5のそれぞれを備えたタービン動翼6を装着し、ここで翼植込部5の凹凸とディスク植込部1の凹凸とを嵌合させた後、周方向に向って順次摺動させて組み立てているので、一見、組立が容易に思えるものの、周方向に沿って環状列に配置したタービン動翼6の最後尾の位置に、切欠き溝2を利用して半径方向から止め翼(図示せず)を挿通し、タービン動翼6を群、すなわちタービン動翼組立体として維持させていた。
この場合、止め翼もタービン動翼の構成と同様に、翼先端部に翼カバーを備えているが、翼カバーの周方向の長さを組立時よりも作製時の方が長くなっているので、止め翼の挿入の際、両側のタービン動翼6,6を予め押し退ける等の作業が必要であり、組立員にとって多くの労力を強いられ、新たな作業の簡易化が求められていた。
なお、タービン動翼6は、翼植込部5を、図11で示した翼を半径方向から挿入するタンジェンシャルエントリータイプの鞍形のほかに、翼をタービンロータの軸方向から挿入するアクシャルエントリータイプの逆クリスマスツリー形、フォーク形等数多くの型式にしたものがあるが、これらの型式の場合も最後尾のタービン動翼を挿入する場合、上述と同様の課題を持っていた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、翼の先端部に設けた翼カバーの形状に改良を加えて組立作業をより一層簡易化させるタービン動翼組立体を提供することを目的とする。
本発明に係るタービン動翼組立体は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、翼カバーを翼先端部に有するタービン動翼を、タービンロータに予め組み立てられた互いに隣接するタービン動翼間に挿入する際、前記タービン動翼の翼カバーと前記隣接するタービン動翼の翼カバーとを互いに接触させる構成にしたタービン動翼組立体において、前記タービン動翼の翼カバーは、前記隣接するタービン動翼の翼カバーのとの接触部分である側面と、前記隣接するタービン動翼間に挿入する際、前記隣接するタービン動翼の翼カバーを押し退ける傾斜面状の切欠きと、を備えたものである。
また、本発明に係るタービン動翼組立体は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、前記傾斜面状の切欠きは、前記翼カバーの裏面の隅部に備えたものである。
また、本発明に係るタービン動翼組立体は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、前記隣接するタービン動翼の翼カバーは、表面隅部に他の傾斜面状の切欠きを備えたものである。
また、本発明に係るタービン動翼組立体は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、前記傾斜面状の切欠きは、傾斜角をθとするときtanθ=(1/摩擦係数)に設定したものである。
また、本発明に係るタービン動翼組立体は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、傾斜面状の切欠きは、その表面にショットピーニング、焼入れ、表面改質処理、コーティングのうち、いずれか一つ以上の硬化処理層を備えたものである。
本発明に係るタービン動翼組立体は、隣接するタービン動翼の翼カバー間に別のタービン動翼の翼カバーを装着する際、各翼カバーの隅部に傾斜面状の切欠きを設け、この切欠きのクサビ効果を利用して隣接する翼カバーを押し退けて摩擦接触型の翼カバーを備えたタービン動翼をタービンディスクに装着させるので、運転中でも隣接する翼カバーとの接触を常に高く維持することができ、クサビ効果の利用に伴なう組立作業をより一層容易に行なうことができる。
以下、本発明に係るタービン動翼組立体の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1および図2は、本発明に係るタービン動翼組立体の第1実施形態を示す概念図である。
なお、図1は、例えばタンジェンシャルエントリー鞍形の翼植込部を備えたタービン動翼を後縁の斜め後方から見た斜視図である。また、図2は、図1の翼カバーの上方から見た展開図である。
全体を符号7で示すタービン動翼は、翼植込部8、翼有効部9、翼カバー10で構成されている。
翼植込部8は、底部から翼台11の頂部に向って徐々に絞り込まれるクリスマスツリー形状の鞍形空間12を備え、この鞍形空間12をタービンロータに一体成形加工のタービンディスク7に設けたディスク植込部(図示せず)に嵌装させ、タービン動翼7を固設、支持している。
また、翼有効部9は、タービンノズル(図示せず)から噴出する作動流体を次のタービン段落に案内するもので、一般的には作動流体の粘性を考慮した3次元翼設計になっている。
また、翼カバー10は、隣接するタービン動翼の翼カバーと対峙する面が、タービンロータ軸と平行な面13a、タービンロータ軸に直交する平面に沿う面13b、およびタービンロータ軸と平行な他の面13cの3つの面を持ち、3つの面13a,13b,13cによって段状の側面を備える、いわゆる鉤状になっている。
また、いわゆる鉤状の翼カバー10は、図2に示すように、面13a,13cの翼有効部9側の裏面(下面)のうち、隅部に傾斜面状の切欠き15a,15bを備える。なお、翼カバー10は、面13a,13b,13cに対向する面14a,14b,14cの翼有効部9側の裏面(下面)にも、上述と同様に傾斜面状の切欠き16a,16bを備えている。なお、傾斜面状の切欠き15a,15b,16a,16bは、タービン動翼の翼カバー10に限らず、止め翼の翼カバーの面にも設けられている。
このような構成を備えるタービン動翼の組立方法を図3を引用して説明する。
図3は、両側に配置したタービン動翼7,7の間に止め翼17を装着する際の挙動を説明する図である。
タービン動翼7,7は、翼有効部9,9に捩りを加えるため、翼カバー10,10がその作製時に較べてタービンロータ軸方向およびその周方向から偏位し、翼植込部8,8の翼台11,11に対しても偏位している。
このとき、両側のタービン動翼7,7の間に止め翼17の翼カバー18を矢印(紙面に向って垂直方向)ARに沿って装着すると、接触部分CONTができる。
しかし、本実施形態では、止め翼17の翼カバー18の裏面に傾斜面状の切欠きを備えているので、両側のタービン動翼7,7の翼カバー10,10に対し、止め翼17の翼カバー18が途中まで摺動して止まる。
止め翼17の翼カバー18が、タービン動翼7,7の翼カバー10,10に対し、途中まで摺動して止まると、本実施形態は、移動が止まった止め翼17の翼カバー18に対し、例えば、ハンマーあるいはプレス機械等を用いて叩打し、あるいは押圧力を与えて装着させ、タービン動翼組立体を組み立てる
叩打し、あるいは押圧力が与えられた止め翼17の翼カバー18は、切欠きの傾斜面におけるクサビ効果が利用できるので、両側に位置するタービン動翼7,7の翼カバー10,10を押し退け、破線Pで示す位置に装着され、両側に位置するタービン動翼7,7の翼カバー10における面13a,13b,14a,…と止め翼17の翼カバー18における面との接触力を確実に確保することができる。
なお、くさび効果を充分に発揮させるには、摩擦力と両側に位置するタービン動翼7,7の翼カバー10,10との間に発生する面圧との関係から、クサビ角度θは、tanθ>1/μの式を満たすことが必要である。ここで、μは摩擦係数である。通常、正常な金属面では、摩擦係数は0.1〜0.2である。
また、タービン動翼7および止め翼17のそれぞれの翼カバー10,18に設けた傾斜面状の切欠き13a,13b,…は、装着時、両側に位置するよくカバー10,10との接触が生じたときにおける接触角として考えることができるので、翼カバー10,18の隅部は、切欠き13a,13b,…に限らず、例えば、球面状の面取りでもよい。
また、両側に位置するタービン動翼7,7の翼カバー10,10の間に止め翼17の翼カバー18を装着する際、叩打や押圧力で面圧上昇や片当りが発生した場合、接触面が荒れたり、カジリが発生する。この場合、摩擦係数が1以上になることがある。これを防ぐために、傾斜状の切欠き13a,13b,…、あるいは球面状の面取りにはショットピーニング、焼入れ、表面改質、コーティング等の硬化処理を行うことが好ましい。
このように、本実施形態は、翼カバー10,18における裏面の隅部に傾斜面状の切欠き15a,15b,…を設け、この切欠き15a,15b,…のクサビ効果を利用して隣接する翼カバーを押し退けて摩擦接触型の翼カバーを備えたタービン動翼をタービンディスクに装着させるので、運転中でも隣接する翼カバーとの接触を常に高く維持することができ、クサビ効果の利用に伴なう組立作業をより一層容易に行うことができる。
図4および図5は、本発明に係るタービン動翼組立体の第2実施形態を示す概念図である。
なお、図4は、例えばフォーク形の翼植込部を備えたタービン動翼を後縁の斜め後方から見た斜視図である。また、図5は、図4の翼カバーの上方から見た展開図である。
翼台11に複数の脚19を設ける翼植込部8を備えたタービン動翼7は、脚19に設けたピン孔20にピンを挿通させてタービンディスク(図示せず)に固設している。
また、タービン動翼7は、翼有効部9の先端に翼カバー10を備え、この翼カバー10をタービンロータ軸に沿って長く延び、面21a,21bを形成する矩形状の平板で構成している。
また、翼カバー10は、図4および図5に示すように、面21a,21bの翼有効部9側の裏面(下面)のうち、隅部に傾斜面状の切欠き22a,22bを備え、傾斜面状の切欠き22a,22bをタービンロータ軸に沿って中間位置まで延在させている。
このように、本実施形態は、フォークタイプの翼植込部を備えたタービン動翼の翼カバー10における裏面の隅部に傾斜面状の切欠き22a,22bを設け、この切欠き22a,22bを翼カバー10の中間位置まで延在させ、延在させた切欠き22a,22bのクサビ効果をより一層有効に利用して隣接する翼カバーを押し退け、摩擦接触型の翼カバーを備えたタービン動翼をタービンディスクに装着させるので、運転中でも隣接する翼カバーとの接触力を常に高く維持させることができ、クサビ効果の利用に伴なう組立作業をより一層容易に行うことができる。
図6および図7は、本発明に係るタービン動翼組立体の第3実施形態を示す概念図である。
なお、図6は、タンジェンシャルエントリー鞍形、フォーク形に限らず、例えばクリスマスツリー形等、色々な種数のタイプの翼植込部を持つタービン動翼における翼カバーを示す展開図である。また、図7は、隣接する翼カバー間に別の翼カバーを装着する際の挙動を説明する図である。
本実施形態に係るタービン動翼7は、第2実施形態と同様に、翼有効部9の先端に備えた翼カバー10をタービンロータ軸に沿って長く延在させ、面21a,21bを形成する矩形状の平板に構成するとともに、翼カバー10における面21a,21bの翼有効部9側の裏面および表面のそれぞれの隅部に、傾斜面状の切欠き22a,22b,22c,22dまたは球面状の面取り23a,23b,23c,23dのいずれかを備えている。
このような構成を備える翼カバー10において、図7に示されるように、隣接する翼カバー10a,10bの間に装着する際、一方の翼カバー10は、裏面側に設けた傾斜面状の切欠き22,22bと隣接する翼カバー10a,10bの表面側に設けた傾斜面状の切欠き22c,22dとの間にクサビ効果が利用でき、中間位置まで摺動して止まる。
中間位置まで摺動して止まった一方の翼カバー10は、例えば、ハンマーあるいはプレス機械等を用いて叩打または押圧力が与えられて隣接する翼カバー10a,10bとの間に高い接触力を持つ。
なお、本実施形態は、翼カバー10の裏面および表面における隅部に傾斜面状の切欠き22a,22b,…を設けたが、この例に限らず、隅部に球面状の面取り23a,23b,…を備えても隣接する翼カバー10a,10bとの間に高い接触力を維持することができる。
このように、本実施形態は、装着する翼カバー10および隣接する翼カバー10a,10bのいずれの裏面および表面にも傾斜面状の切欠き22a,22b,…または球面状の面取り23a,23b,…のいずれかを備え、クサビ効果をより一層有効に利用して隣接する翼カバー10a,10bを押し退け、摩擦接触型の翼カバーを備えたタービン動翼をタービンディスクに装着させるので、運転中でも隣接する翼カバーとの接触力を常に高く維持させることができ、クサビ効果の利用に伴なう組立作業をより一層容易に行うことができる。
なお、本実施形態は、装着する翼カバーおよび隣接する翼カバー10a,10bのいずれの裏面および表面にも傾斜面状の切欠き22a,22b,…または球面状の面取り23a,23b,…のいずれかを備えたが、この例に限らず、止め翼の翼カバーの裏面および表面のそれぞれにも、上述と同様に、傾斜状の切欠き、または球面状の面取りを設けてもよい。
図8〜図10は、本発明に係るタービン動翼組立体の第4実施形態を示す概念図である。
なお、図8は、隣接する翼カバー10a,10bの間に他の別の翼カバー10を装着する際、各翼カバー10,10a,10bの隅部に備えた傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角αが大きい場合を示す図である。図9は、隣接する翼カバー10a,10bの間に他の別の翼カバー10を装着する際、各翼カバー10,10a,10bの隅部に備えた傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角βが小さい場合を示す図である。また、図10は、小さい傾斜角βの切欠22a,22b,…を備えた翼カバー10,10a,10bを装着後、機械加工を加えて最終形状の翼カバー10,10a,10bを示す図である。
本実施形態は、各翼カバー10,10a,10bの隅部に備えた傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角α,βのうち、傾斜角βの小さい方を選択し、より一層クサビ効果を有効に利用して組立作業の容易化を図ったものである。
クサビ効果をより一層有効に活用するには、傾斜角の小さい方が有利である。
しかし、傾斜角は、翼カバーの厚み、翼カバーの接触度合、翼カバーの装着時における叩打または押圧による荷重の大小、翼カバーの接触時における塑性変形のない板厚や幅等に左右されて制約を受ける。
図8では、翼カバー10,10a,10bの隅部に設けた傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角αを大きくしたため、傾斜面の長さを長く確保できなくなり、クサビ効果を充分に活用できない。
これに対し、図9では、隣接する翼カバー10a,10bの厚みTを予め厚くし、隅部に設けた傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角βを小さくし、傾斜面の長さを長く確保させるので、クサビ効果をより一層有効に活用することができる。
本実施形態は、このような観点から傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角βを小さくし、傾斜面の長さを長く確保し、図9に示すように、隣接する翼カバー10a,10bの間に他の別の翼カバー10を装着後、例えば、ハンマーあるいはプレス機械等を用いて叩打または押圧力を与えて押し込み、図10に示すように、隣接する厚みTを厚くした翼カバー10a,10bの破線部分BLを切削工具24等を用いて機械加工を行い、翼カバー10a,10bを平坦加工するものである。
このように、本実施形態は、隣接する翼カバー10a,10b間に他の別の翼カバー10を装着する際、隣接する翼カバー10a,10bの厚みTを厚くし、隅部に設けた傾斜面状の切欠き22a,22b,…の傾斜角βを小さくし、傾斜面の長さを長く確保し、クサビ効果を充分に活用して他の別の翼カバー10を装着し、他の別の翼カバー10の装着後、隣接する翼カバー10a,10bに機械加工を行って平坦加工するので、タービン動翼の組立作業をより一層容易に行うことができる。
本発明に係るタービン動翼組立体の第1実施形態を示し、例えばタンジェンシャルエントリー鞍形の翼植込部を備えたタービン動翼を後縁の斜め後方から見た斜視図。 図1の翼カバーの上方から見た展開図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第1実施形態を示し、両側に配置したタービン動翼の間に止め翼を装着する際の挙動を説明する図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第2実施形態を示し、例えばフォーク形の翼植込部を備えたタービン動翼を後縁の斜め後方から見た斜視図。 図4の翼カバーの上方から見た展開図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第3実施形態を示し、タービン動翼における翼カバーを示す展開図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第3実施形態を示し、隣接する翼カバー間に別の翼カバーを装着する際の挙動を説明する図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第4実施形態を示し、翼カバーの隅部に備えた傾斜面状の切欠きの傾斜角を大きくした場合を示す図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第4実施形態を示し、翼カバーの隅部に備えた傾斜面状の切欠きの傾斜角を小さくした場合を示す図。 本発明に係るタービン動翼組立体の第4実施形態を示し、隣接する翼カバー間に別の翼カバーを装着後、機械加工を行って最終形状の翼カバーを示す図。 タービンディスク植込部に翼植込部を植設する従来のタービン動翼を示す斜視図。
符号の説明
1 ディスク植込部
2 切欠き溝
3 翼カバー
4 翼有効部
5 翼植込部
6 タービン動翼
7 タービン動翼
8 翼植込部
9 翼有効部
10,10a,10b 翼カバー
11 翼台
12 鞍形空間
13a,13b,13c 面
14a,14b,14c 面
15a,15b 切欠き
16a,16b 切欠き
17 止め翼
18 翼カバー
19 脚
20 ピン孔
21a,21b 面
22a,22b 切欠き
23a,23b 面取り
24 切削工具

Claims (5)

  1. 翼カバーを翼先端部に有するタービン動翼を、タービンロータに予め組み立てられた互いに隣接するタービン動翼間に挿入する際、前記タービン動翼の翼カバーと前記隣接するタービン動翼の翼カバーとを互いに接触させる構成にしたタービン動翼組立体において、
    前記タービン動翼の翼カバーは、
    前記隣接するタービン動翼の翼カバーのとの接触部分である側面と、
    前記隣接するタービン動翼間に挿入する際、前記隣接するタービン動翼の翼カバーを押し退ける傾斜面状の切欠きと、を備えたことを特徴とするタービン動翼組立体
  2. 前記傾斜面状の切欠きは、前記翼カバーの裏面の隅部に備えたことを特徴とする請求項1記載のタービン動翼組立体
  3. 前記隣接するタービン動翼の翼カバーは、表面隅部に他の傾斜面状の切欠きを備えたことを特徴とする請求項1記載のタービン動翼組立体
  4. 前記傾斜面状の切欠きは、傾斜角をθとするときtanθ=(1/摩擦係数)に設定したことを特徴とする請求項1記載のタービン動翼組立体
  5. 傾斜面状の切欠きは、その表面にショットピーニング、焼入れ、表面改質処理、コーティングのうち、いずれか一つ以上の硬化処理層を備えたことを特徴とする請求項1記載のタービン動翼組立体
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