JP4282421B2 - 洗浄機能付電気集塵機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気集塵機に関し、特に、荷電極と集塵極の各電極に付着した油分等のミストを洗浄する機能を備えた洗浄機能付電気集塵機に関する。
洗浄機能を備えた電気集塵機に関しては、従来より、例えば特許文献1に記載の電気集塵装置に見られるように、集塵機本体内の上部又は側部、或いは電極間に配設したスプレーノズルから洗浄水を噴射させて、集塵機の電極を洗浄するように構成したものが存在する。
また、特許文献2に記載の乾式電気集塵装置の洗浄装置には、集塵機内の集塵極が配置併設されている合間に集塵極と直交する方向に走行レールを敷き、該レール上には、電極側にスプレーノズルを向けて洗浄水を噴射可能にした移動台車を走行させる旨の記載がある。
さらに、特許文献3に記載の湿式電極集塵機には、洗浄ノズルをシリンダのような移動装置にて移動させながら電極を洗浄する旨の記載がある。
しかし、上記特許文献1に記載の電気集塵装置の場合、洗浄ノズルが気流中に固定して設置されているため、気流の流れに支障をもたらすと共に、ノズル自身や、ノズルを有する配管等にミストが付着し、その処理が困難であると云った問題がある。また、電極の気流方向への長さが長い場合、ノズルに近い部分は良いが、ノズルから遠い部分や死角になる部分は、十分な洗浄が行われないと云った問題がある。
また特許文献2に記載の洗浄装置の場合、集塵極のある空間内に走行レールを設け、該走行レール上に洗浄ノズルを有する移動台車を出入り可能にしたから、集塵時においては洗浄ノズルを気流から回避して、気流に支障を及ぼすことは避けられるが、走行レール自身は相変わらず気流中に残され、気流に支障を及ぼすと共に、走行レールへのミストの付着等の問題が残る。
更に特許文献3に記載の湿式電気集塵機の場合は、荷電極と集塵極を荷電極側の片側方向から同時に洗浄するから、洗浄ノズルから遠い部分は洗浄が不十分である所が生ずる。又、ノズルを極板に対して連続的に移動させながら洗浄液を噴射するものであるから、死角となる場所もあり、噴射された洗浄水が洗浄に寄与しないまま無駄に消費されることがある。
実開昭53−130577号公報 特開平5−104029号公報 実開昭63−185464号公報
従って、解決しようとする問題点は、集塵時において洗浄ノズル等の存在が気流に支障を与える点、並びに、距離の長い集塵極の洗浄が困難であって、洗浄水の利用に無駄がある点である。
本発明は、上記問題点を解決するために、集塵時において洗浄ノズル等の存在が気流に支障を与えず、又、洗浄ノズルやレール等の支え部材に対するミストの付着を防止し、洗浄時において、荷電極並びに集塵極を同時に洗浄することが出来ると共に、洗浄部における死角がなく、比較的距離の長い集塵極の洗浄が容易であり、洗浄水の利用を無駄なく効率的に行うようにすることである。
(1) 本発明の洗浄機能付電気集塵機は、請求項1に記載の如く、気流中のダスト又はミストを帯電させる荷電極と、前記荷電極によって荷電された荷電ダスト又は荷電ミストを捕集する集塵極とを気流方向に沿って横に配列すると共に、前記電極に付着したダスト又はミストをスプレー洗浄するスプレー洗浄装置とを備えた洗浄機能付電気集塵機において、上記荷電極と集塵極との間には、上記荷電極と集塵極の双方に向けて洗浄液を噴射可能にした第一のスプレー洗浄器を気流方向に対して上下並びに左右方向に移動自在に配設し、上記集塵極の上部で、且つ、気流方向に対して集塵極全長の中央位置より後方側には、上部集塵極に向けて上方からノズルを介して洗浄液を噴射する第二のスプレー洗浄器を配設し、上記各電極の洗浄に際しては、第一のスプレー洗浄器と第二のスプレー洗浄器とによる洗浄を、第一のスプレー洗浄器を動作させた後に第二のスプレー洗浄器を動作させるように、それぞれスプレータイミングをずらて行うように構成したことを特徴とする。
(2) また、請求項2に記載の如く、集塵機の集塵運転時には、第一のスプレー洗浄器を気流への影響が少ない位置に待避するように構成したことを特徴とする。
(3) また、請求項に記載の如く、第一のスプレー洗浄器を、荷電極と集塵極との間の空間にあって気流通路開口部を有する枠体と、枠体に対して該開口部を左右に横切るように横設した複数のノズルを有する洗浄ノズル部とによって構成すると共に、上記枠体の全体を集塵機本体に対して左右横方向に往復移動するように構成し、且つ、上記洗浄ノズル部を枠体に対して上下方向に往復移動するように構成したことを特徴とする。
(4) 更にまた、請求項に記載の如く、前記第一のスプレー洗浄器を極板の間隔に応じた複数の定位置に順次横移動させ、かつ各横移動した位置において前記洗浄ノズル部の複数のノズルが洗浄液の噴射を行うように構成したことを特徴とする。
上記の手段によれば、次のような作用が得られる。即ち、
上記(1)で述べた手段によれば、電極を洗浄する場合、荷電極と集塵極との中間における第一のスプレー洗浄器が、荷電極と集塵極の両方を同時に洗浄するから、極めて能率的であることと、第一のスプレー洗浄器が気流方向に対して上下、左右方向に自在に移動して洗浄を行うため、電極の隅々まできれいに洗浄することができる。
また、上記(1)で述べた手段によれば、第一のスプレー洗浄器と第二のスプレー洗浄器とのスプレータイミングを同じにせずに、第一のスプレー洗浄器を動作させた後、第二のスプレー洗浄器を動作させるから、第一のスプレー洗浄器で一旦気流方向に押し寄せられた油等の層を、第二のスプレー洗浄器によって下方に向けて洗い流すことができる。その際、第一のスプレー洗浄器と第二のスプレー洗浄器とは、異なったタイミングで動作させるから、お互いの洗浄スプレーが互いに緩衝し合うことが無く、本来のスプレーの勢いで洗浄することができる。
更に、上記(1)で述べた手段によれば、第二のスプレー洗浄器を集塵極の中央部より後ろ側上方部に設置したから、中央部に溜まった油等のミスト分を効率よく下方に洗い流すことができる。
上記(2)で述べた手段によれば、通常の集塵中は、第一のスプレー洗浄器を気流の領域から離れた位置に待避させるから、気流に対する障害にはならない。
上記(3)で述べた手段によれば、荷電極側と集塵極側に向けた複数のノズルを有する洗浄ノズル部を、気流開口部枠体に対して開口部を横切るように横設し、且つ、枠体を気流に対して左右方向に移動可能にし、又、洗浄ノズルを上記枠体に対して上下移動可能にして設けたから、荷電極と集塵極の洗浄をくまなく行うことができると共に、集塵運転を行う際は、洗浄ノズル部を最上部に引き上げて、洗浄ノズル部に係わる一切の障害物を気流開口部に存在させることにならないから、気流の正常な流れを邪魔しない。
上記(4)で述べた手段によれば、電極における洗浄効果の高い定位置にノズルを一旦移動した後に停止させて、洗浄水を噴射させるものであるから、例えば死角部分へ噴射したりするような移動中における洗浄水の無駄な消費が無く、直接洗浄に役立つ噴射が行われる。
以上述べた次第で、本発明に係わる洗浄機能付電気集塵機によれば、洗浄時において洗浄ノズル等の存在が気流に支障を与えることがなく、また、洗浄ノズル等へのミストの付着を防止できると共に、洗浄時には死角が無い状態で荷電極と集塵極を同時に洗浄できるものであって、比較的少ない量の洗浄水にて効率良く洗浄できる経済性と、電極の隅々まできれいに洗浄できる機能性を備えた画期的な電気集塵機を提供することができる。
本発明の実施例による洗浄機能付電気集塵機は、集塵(濾過)すべき空気を通気するケーシング10と、このケーシング10内に形成され、空気に含有する塵埃やミストを捕集する集塵部20と、集塵部20を洗浄する第一の洗浄部30と、第二の洗浄部40と、第三の洗浄部40’および、各洗浄部30,40,40’を駆動制御する洗浄駆動制御部(図示省略)によって構成される。
以下に本発明の洗浄機能付電気集塵機について図1から図11を参照しながら説明すると、図1と図2に示すように、ケーシング10の内部は吸引口を有する吸塵室11と、排気口を有する排気室12と、これ等吸塵室11と排気室12の間に形成される集塵室13、及び集塵室13の下方に位置する洗浄水タンク14からなり、集塵部20は、集塵室13の通気上流側に配設されたエリミネータ21と、エリミネータ21に対して通気下流側に配設され荷電極板23・・・を有する荷電極22と、荷電極22に対して通気下流側に配設され集塵電極板26・・・を有する集塵極25とによって構成される。また、第一の洗浄部30は第一のスプレー洗浄器31からなり、第二の洗浄部40は第二のスプレー洗浄器41からなり、上記エリミネータ21用の第三の洗浄部40’は第三のスプレー洗浄器41’からなる。更に、24・・・は荷電極22と集塵極25の各碍子を洗浄するためのスプレー洗浄器である。
第一のスプレー洗浄器31は、図2及び図5に示すように、洗浄導管32と、この洗浄導管32にその長さ方向に沿って設けられた複数の洗浄ノズル33・・・からなる。第二のスプレー洗浄器41と第三のスプレー洗浄器41’とは、図1に示すようにケーシング10の上部内壁に固定されており、また第二のスプレー洗浄器41は、図2及び図5に示すように洗浄導管42と複数のノズル45・・・とによって構成され、更に、第三のスプレー洗浄器41’は、図1に示すように、洗浄導管42’と複数のノズル43’・・・とによって構成されている。
そして、上記第一のスプレー洗浄器31の洗浄導管32は、給水用のパイプ47を介して電磁弁(ソレノイドバルブ)SV12に接続され、第二のスプレー洗浄器41の洗浄導管42は、給水用のパイプ48を介して電磁弁SV11に接続され、エリミネータ21用の第三のスプレー洗浄器41’の洗浄導管42’は、給水用のパイプ48を介して電磁弁SV13に接続されている。また、上記碍子洗浄用の各スプレー洗浄器24・・・は、パイプ49を介して電磁弁SV14に接続されている。
また、上述した洗浄駆動制御部は、図1乃至図5に示すように、洗浄水タンク14内に設けられているストレーナ51を接続したポンプ52と、上下方向駆動シリンダ53及びシリンダロッド54からなる。更に、洗浄駆動制御部は、図3に示すように、ケーシング10内に配設される枠体55と、案内溝56(ガイドレール)と、ローラ57と、滑車58と、シリンダ取り付けブラケット59と、シリンダ取り付けブラケット60と、ブラケット59に取り付けられた例えば10mmのストロークを有する水平方向駆動用の第1シリンダ61、61と、ブラケット60に取り付けられた例えば30mmのストロークを有する水平方向駆動用の第2シリンダ62を備えている。
上記の上下方向駆動シリンダ53は、枠体55の上壁面に固定され、そのシリンダロッド54の先端部には第一のスプレー洗浄器31の洗浄導管32が水平に取り付けられ、洗浄導管32は枠体55の案内溝56に案内されながら、ローラ57を介してシリンダロッド54により矢印に示すように上下方向に移動可能である。また、枠体55は、水平方向駆動用の各シリンダ61、61、62及び滑車58により、矢印A2に示すように水平方向の4位置(具体的な位置は後述する)に移動可能である。なお、63は気流通路開口部である。図4は、上述した枠体55を上下二段に設けたものであり、処理空気量により適宜構成を変えれば良い。
図5は、第一スプレー洗浄器31を上方に待避の状態にしたものであり、このように待避させると気流を直接受けることが無く、ノズル33・・・や、ノズル等の移動部にミストが付着することが少なくて都合が良い。また、図5に示すように、ケーシング10内には仕切り板19・・・が設けられている。更に図5は、第二のスプレー洗浄器41を構成する洗浄導管42とノズル45の配置を具体的に示すものであって、集塵極25の気流方向への距離において、中央部より後に洗浄導管42とノズル45を設けるのが有効である。
すなわち、ノズル噴霧圧力、噴霧量、噴霧角度、ノズルから洗浄体までの距離、極板の汚れ状態(付着油の種類、量による)により、ノズル圧力が到達する距離が決まる。この要素により個々に設定する事が望ましいが、実機確認においては、油層の位置はノズル先端から約140〜220の距離に形成されることが多い(ノズル圧力が3Kg/cm2の時は160前後、ノズル圧力が5Kg/cm2の時は200前後)。この為ノズル位置は0.4〜0.5Lの位置と、残りの洗浄していない部分をくまなく洗浄カバーするために0.7〜0.8Lの位置に配置する(L=340の場合であり、L寸法が異なれば比率も異なるが、極板寸法は250から350が一般的に多い)。又、固定ノズル全体を移動できるようにしておく事は更に良い手段である。
図6は、洗浄システムの詳細な電気的構成を示すものであり、洗浄用水18は、電磁弁SV1を介して洗浄水タンク14に供給され、また、集塵極リンスとして電磁弁SV2を介して集塵極上部洗浄用として集塵極25に供給される。碍子リンスは電磁弁SV3を介して碍子洗浄用として碍子用のスプレー洗浄器24・・・に供給される。タンク14内の洗浄水18は、ヒータによって加熱されると共に、ポンプ52によって上記の電磁弁SV11を介して集塵極上部洗浄として供給され、更に、電磁弁SV12を介して荷電極22と集塵極25の洗浄水として供給され、電磁弁SV13を介してエリミネータ21洗浄用として供給されると共に、電磁弁SV14を介して碍子洗浄用として供給される。また、タンク14内の底部に溜った汚水は、バルブVA1を介して排水され、洗浄を終えた汚水はバルブVA2を開にして自動排水される。これらの電磁弁とバルブ、ヒータおよびポンプは電気制御装置によって駆動制御される。
図7は、集塵機の運転並びに電極洗浄における各構成機器の動作を各ステップ毎に示した詳細フローチャートであり、図7に示すように、電気集塵機運転にあたって、ステップS1で条件として洗浄運転不可とし、ステップS2で電気集塵機をONにして運転を行い、ステップS3で電気集塵機をOFFにして運転を停止する。
図8は汚水排水処理のフローチャートを示し、ステップS4で条件として電気集塵機運転を不可とすると共に極板洗浄不可とし、ステップS5でバルブVA2を開き、ステップS6でポンプ52をONにして汚水を排水する。
図9は、電極板23,26を洗浄する際のノズル移動状態を表すものであり、本発明の一例として、4位置にノズルを移動させ、それぞれの位置で洗浄水を噴射する状態を説明するものである。尚、上記の如く、停止、噴射位置が4位置であれ、倍の8位置であれ、又は2位置であれ、その位置の数は自在に変えて実施できるものである。図9に示すように、電極板23,26の洗浄にあたって、ステップS7で電気集塵機運転不可(停止)とし、ステップS8で電磁弁SV1をONにして洗浄水18をタンク14に供給すると共に、洗浄剤を投入口17より投入する。また、ステップS9でヒータをONにし、ステップS10で電磁弁SV13をONにし、ステップS11でポンプP52をONにして第三のスプレー洗浄器41’によるエリミネータ21の洗浄を行った後、ステップS12で電磁弁SV12をONにすると共に、電磁弁SV13をOFFにする。
次いで、第一のスプレー洗浄器31の位置制御にあたって、ステップS13で上記水平方向用第1シリンダ61,61(SV22)をOFFにすると共に、同じく水平方向第2シリンダ62(SV23)をOFFにして1位置にした後、ステップS14で上下方向シリンダ53(SV21)のON、OFFを繰り返して上下に4〜6回往復を行いながら1位置での洗浄を行う。その後、ステップS15で上記のシリンダ61,61(SV22)をONにし、水平方向シリンダ62(SV23)をOFFにして2位置にし、ステップS16で上下方向シリンダ53(SV21)のONとOFFを繰り返して上下に4〜6回往復を行いながら2位置での洗浄を行う。次ぎに、ステップ17で上記のシリンダ61,61(SV22)をOFFにし水平方向用第2シリンダ62(SV23)をONにして3位置にし、次いで、ステップS18で上下方向シリンダ53(SV21)のONとOFFを繰り返して上下に4〜6回往復しながら、3位置での洗浄を行う。更に、ステップS19で上記のシリンダ61,61(SV12)をONにし水平方向用第2シリンダ62(SV23)をONにして4位置にする。次に、ステップS20で上下方向シリンダ53(SV21)のONとOFFを繰り返して上下に4〜6回往復しながら、4位置での洗浄を行う。
ステップS21では、電磁弁SV11をONにして電磁弁SV12をOFFにすることにより、第二のスプレー洗浄器41による集塵極25の洗浄を行い、次いで、ステップS22で電磁弁SV14をONにし電磁弁SV11をOFFにすることにより、碍子24・・・の洗浄を行う。次いで、ステップS23で電磁弁SV14をOFFにすると共に、ステップS24に至って電磁弁SV2をONにして集塵極25のリンスを行い、更にステップS25で電磁弁SV3をONにして碍子24のリンスを行う。次のステップS26でファン運転により極板乾燥を行うか、又はステップS27で自然乾燥を行う。ここでリンスは集塵極25、碍子24のどちらかのみ行うか又はどちらも行わない場合もある。
図10は、集塵極25の電極板26,27を洗浄する際の、ノズル移動状態を示すものであり、一例として、4位置にノズルを移動させ、それぞれの位置で洗浄水を噴射する状態を説明するものである。尚、停止、噴射位置が、4位置であれ倍の8位置であれ、又は2位置であれ、その位置の数は自在にかえて実施出来るものである。図10に示すように、極板洗浄の特徴として、ノズルピッチPに対して、帯電極板27を挟んで対向する極板26、26間の極板ピッチAに合わせて最も効率の良いノズルピッチ噴射角度θを設定する。実施例では、A=15,P=60,θ=60°であり、ノズル移動4位置は0、10、30、40とする。第一のスプレー洗浄器31の洗浄導管32から極板の左右に洗浄水を噴射して、極板の表、裏面をまんべんなく洗浄する。4位置に移動洗浄することで、洗浄水量の削減と、ノズル数の削減を図る。
図11は、第一のスプレー洗浄器31により油分を集塵極25の奥側に向けて押し流すと、中央部に油層70が溜まった状態となり、上部に設けられた第二のスプレー洗浄器41により層状に溜まった油を含む汚れた集塵極25を下方に向けて洗い流す状態を示すものである。極板26は、気流の流れの入口側の方が汚れ側ひどく、出口側は汚れ方が少ない。第一のスプレー洗浄器31の噴霧圧力限界点に他の油層70ができる。従って、第二のスプレー洗浄器41の洗浄導管42は極板の後方側に配置し、極板の出口側を洗浄する。これにより、極板上方ノズルで、噴霧打力の限界点に形成された油層70を流し落とし、極板の出口側の洗浄を行い、極板全面洗浄をカバーする。極板上方ノズルは広角ノズルを使用し、極板全体をまんべんなく洗浄する。
要約すると、図1の示すように、ミスト含有空気は、集塵部20の入口に設けたエリミネータ21にて粒子の大きいミストを捕集した後、粒子の小さいミストは荷電極22にて荷電され、荷電されたミストは集塵極25の集塵極板26にて捕集されて清浄化され、清浄化された空気はダクト16及びファン15を経由して排出される。
図2に示すように、荷電極22と集塵極25との間には、第一のスプレー洗浄器31が配設されており、通常の集塵運転を行う場合は気流に影響を及ぼさない上方の場所に待避しており、電極板の洗浄を必要とする時には、図面のように荷電極22と集塵極25間に移動する仕組になっている。
第一のスプレー洗浄器31は、洗浄導管32と複数のノズル33を電極の板方向に沿って縦方向に取り付けたノズル列とし、該ノズル列を極板の間隔方向に複数列設けた一体的なユニットを構成している。又、ノズル列は、荷電極22側と集塵極25側のいずれの側にもノズル33が設けられていることで、同時に両電極22,25を洗浄することができる。
一体的なノズル構成とした第一のスプレー洗浄器31は、電極を洗浄する場合においては、例えば、シリンダ53により荷電極22と集塵極25との間に移動する仕組になっている。集塵極25の上方部には、集塵極25に向けて上方から洗浄水を噴霧することが可能な複数のノズル45を有する第二のスプレー洗浄器41が備えられている。このスプレー洗浄器41は、集塵極25のほぼ中央部から後ろ側に於いて、集塵極25に付着した油等のミストを洗い落とすものであり、特に、第一のスプレー洗浄器31から噴射されるスプレー洗浄水で集塵極25の中央部に向けて押し出され層状に溜まった油層70を、下に向けて洗い落とすように使用するものである。
電極の洗浄は、第一のスプレー洗浄器31と、第二のスプレー洗浄器41とを組み合わせて行うものであるが、特に、第一のスプレー洗浄器31と第二のスプレー洗浄器41との動作時期をずらせることで、お互いのスプレー圧力の干渉を防止し、効率の良いものとするものである。
また、第一のスプレー洗浄器31は、電極板の間隔方向に向けて往復移動するものであるが、その際、予め定めた定位置において移動を停止し、その定位置においてノズル33から洗浄液を噴射するように構成したものであり、その結果、ノズル33が移動中に無駄に消費する洗浄液を無くし、又、定位置において効果的に洗浄を行うことで、電極板にこびりついた油分を奇麗に除去することが可能である。
第一のスプレー洗浄器31は、気流に影響を及ぼさない位置に、具体的には、ケーシング10の最上部に待避し、電極を洗浄する際には、シリンダ53を動作させて気流の通過する領域に移動し、所定の洗浄動作を行うことが出来る。従って、ミストの付着の問題も無く、気流の障害生じない。
図3、図4に示すように、シリンダ取り付けブラケット59は、集塵機本体に固定して取り付けられ、このブラケット59に対して、水平方向駆動シリンダ61、61が取り付けられる。各シリンダ61のロッドの先端部には、集塵機取り付けブラケット60が取り付けられる。シリンダ取り付けブラケット60には、シリンダ62が取り付けられ、シリンダ62のシリンダロッド先端部には枠体55が取り付けられる構成である。
以上の構成において、シリンダ取り付けブラケット59に取り付けられた水平方向駆動シリンダ61,61が作動すると、各シリンダ61のシリンダロッドが例えば10ミリ伸びる。その結果、シリンダ取り付けブラケット60に取り付けられたシリンダ62も10ミリ移動し、合わせてシリンダ62のロッド先端に取り付けられた枠体55が10ミリ移動することになる。そして枠体55に取り付けられた洗浄導管32は10ミリ移動し、その位置で洗浄水を噴射する。同様に、シリンダ62が作動すると30ミリ移動し、合わせて洗浄導管32も30ミリ移動し、同様な洗浄水の噴射を行うものである。このように、シリンダの作動を組み合わせることで、洗浄ノズルをスタート位置から複数の定位置に移動させ、それらの定位置において洗浄水を噴射することで、電極板の洗浄を効果的に行うことができる。
本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の概略構成図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の集塵部の構成図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の洗浄駆動制御部の斜視図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の洗浄駆動制御部の他の例を示す斜視図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の洗浄部の第一のスプレー洗浄器の待避状態を示す説明図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の電気的構成を示す説明図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の動作フローチャート。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の動作フローチャート。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の動作フローチャート。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の極板洗浄の特徴を示す説明図。 本発明の実施の形態による洗浄機付電気集塵機の極板洗浄の特徴を示す説明図。
10 ケーシング
20 集塵部
21 エリミネータ
22 荷電極
25 集塵極
30 第一の洗浄部
31 第一のスプレー洗浄器
32 洗浄導管
33 ノズル
40 第二の洗浄部
41 第二のスプレー洗浄器
42 洗浄導管
43 ノズル
44 洗浄導管
45 ノズル

Claims (4)

  1. 気流中のダスト又はミストを帯電させる荷電極と、前記荷電極によって荷電された荷電ダスト又は荷電ミストを捕集する集塵極とを気流方向に沿って横に配列すると共に、前記各電極に付着したダスト又はミストをスプレー洗浄するスプレー洗浄装置とを備えた洗浄機能付電気集塵機において、
    上記荷電極と集塵極との間には、上記荷電極と集塵極の双方に向けて洗浄液を噴射可能にした第一のスプレー洗浄器を気流方向に対して上下並びに左右方向に移動自在に配設し、
    上記集塵極の上部で、且つ、気流方向に対して集塵極全長の中央部位置より後方側には、集塵極に向けて上方からノズルを介して洗浄液を噴射する第二のスプレー洗浄を配設し
    上記各電極の洗浄に際しては、上記第一のスプレー洗浄器と第二のスプレー洗浄器とによる洗浄を、第一のスプレー洗浄器を動作させた後に第二のスプレー洗浄器を動作させるように、それぞれスプレータイミングをずらて行うように構成したことを特徴とする洗浄機能付電気集塵機。
  2. 集塵機の集塵運転時には、第一のスプレー洗浄器を気流への影響が少ない位置に待避するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の洗浄機能付電気集塵機。
  3. 第一のスプレー洗浄器を、荷電極と集塵極との間の空間にあって気流通路開口部を有する枠体と、枠体に対して該開口部を左右に横切るように横設した複数のノズルを有する洗浄ノズル部とによって構成すると共に、上記枠体の全体を集塵機本体に対して左右横方向に往復移動するように構成し、且つ、上記洗浄ノズル部を枠体に対して上下方向に往復移動するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄機能付電気集塵機。
  4. 前記第一のスプレー洗浄器を極板の間隔に応じた複数の定位置に順次横移動させ、かつ各横移動した位置において前記洗浄ノズル部の複数のノズルが洗浄液の噴射を行うように構成したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の洗浄機能付電気集塵機。
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