JP4282132B2 - 自動改札機と自動改札システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉄道などの各駅に設けられ、利用者の駅構内への入場あるいは駅構外への出場などの改札処理を行う自動改札機と自動改札システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動改札システムでは、各駅の改札口に設けられた自動改札機により複数枚の乗車券に対する入出場判定を行うようになっている。このような複数枚対応の自動改札機では、乗車券に対する入出場判定を行う際に、有効区間、有効期限を判定するとともに、乗車券に記録される入出場状態により入出場サイクルチェックを行って入出場の判定を行う場合がある。この入出場サイクルチェックは、出場時に利用者が入場時の乗車券あるいは入場駅から区間が連続する複数枚の乗車券により出場しているか否かを判定するものである。この入出場サイクルチェックは、入場駅および出場駅付近の乗車券のみで中間の駅を無賃乗車するきせる乗車などの不正防止することを目的とするものである。
【0003】
例えば、入場駅(A駅)から出場駅(C駅)までの区間をA駅からC駅までの間に存在する駅(B駅)に対して、A駅からB駅までが有効区間の乗車券aとB駅からC駅までが有効区間の乗車券bとを用いて、A駅で入場した利用者がC駅で出場する場合について説明する。すわなち、複数枚対応自動改札機では、乗車券の入出場サイクルチェックを以下のような処理で行っている。
【0004】
(1)C駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入して出場した際、C駅で区間が有効な乗車券bの入出場状態が「出」、区間が無効な乗車券aの入出場状態が「入」である場合に、入出場サイクルチェックをOK(許可)とし、それ以外はNG(不許可)とする。また、判定OKの時には区間が無効な乗車券aの入出場状態を「出」に書き換える。
【0005】
つまり、出場駅の自動改札機に区間が連続する2枚の乗車券を投入した場合、出場駅で区間が有効な方の乗車券の入出場状態が「出」、区間が無効な方の乗車券の入出場状態が「入」である場合に、入出場サイクルチェックをOK(許可)とし、それ以外はNG(不許可)とする。また、判定OKの時には区間が無効な方の乗車券の入出場状態を「出」に書き換える。
【0006】
(2)A駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入して入場した際、乗車券aおよび乗車券bの入出場状態が共に「出」の場合に、入出場サイクルチェックOKとし、それ以外はNGとする。判定OKの時には区間が有効な乗車券aの入出場状態を「入」に書き換える。
【0007】
つまり、入場駅で自動改札機に区間が連続する2枚の乗車券を投入した際、投入された両方の乗車券の入出場状態が共に「出」の場合に、入出場サイクルチェックOKとし、それ以外はNGとする。判定OKの時には区間が有効な方の乗車券の入出場状態を「入」に書き換える。
【0008】
(3)C駅で乗車券bのみを投入して出場した際、乗車券bの入出場状態が「入」の場合に、入出場サイクルチェックをOKとし、それ以外はNGあるいは追加投入待ちとする。また、判定OKの時には乗車券bの入出場状態を「出」に書き換える。
【0009】
つまり、出場駅の自動改札機にその出場駅で区間が有効な方の乗車券のみを投入した際、投入され乗車券の入出場状態が「入」の場合に、入出場サイクルチェックをOKとし、それ以外はNGあるいは追加投入待ちとする。また、判定OKの時には投入された乗車券の入出場状態を「出」に書き換える。
【0010】
(4)A駅で乗車券aを投入した際、またはB駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入した際、乗車券a、または乗車券aおよび乗車券bの入出場状態が「出」の場合に、入出場サイクルチェックをOKとし、それ以外はNGとする。また、判定OKの時には乗車券a、または乗車券aおよび乗車券bの入出場状態を「入」に書き換える。
【0011】
つまり、入場駅あるいは区間接続駅の自動改札機にその駅で有効な乗車券を投入した際(投入枚数は問わない)、投入された乗車券の入出場状態が「出」の場合に、入出場サイクルチェックをOKとし、それ以外はNGとする。また、判定OKの時には投入された乗車券の入出場状態を「入」に書き換える。
【0012】
しかしながら、上記した入出場サイクルチェックでは、以下の(A)〜(C)で説明するように、不正を意図しない利用者の入出場サイクルチェックがNGとなってしまう場合がある。
【0013】
(A)B駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入して入場した際、乗車券aおよび乗車券bの入出場状態は、共に「入」となる。この後、C駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入して出場しようとした場合に、乗車券aの入出場状態が「入」であるために、入出場サイクルチェックがNGとなる。
【0014】
(B)B駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入して入場した際、乗車券aおよび乗車券bの入出場状態は、共に「入」となる。この後、C駅で乗車券bのみを投入して出場した場合、入出場サイクルチェックOKとなる。この際、出場後の乗車券aの入出場状態は「入」、乗車券bの入出場状態は「出」となる。再び、C駅で、この状態の2枚の乗車券a、bを投入して入場しようとした場合、乗車券aの入出場状態が「入」のために、入出場サイクルチェックがNGとなる。
【0015】
(C)B駅で乗車券aおよび乗車券bを共に投入して入場した際、乗車券aおよび乗車券bの入出場状態は、共に「入」となる。この後、C駅で乗車券bのみを投入して出場した場合、入出場サイクルチェックOKとなる。この際、出場後の乗車券aの入出場状態は「入」、乗車券bの入出場状態は「出」となる。この後、C駅で乗車券bのみで入場しすると、乗車券bの入出場状態は「入」に変更され、A駅で出場する場合に、乗車券aのみ、または、乗車券aおよび乗車券bの2枚を投入すると、乗車券aの入出場状態は「入」のままであるために、入出場サイクルチェックがNGとなる。
【0016】
上記(A)〜(C)のように、上記の従来の手法では、入場時に2枚の有効な乗車券を自動改札機に投入した場合、自動改札機はその2枚の入出場状態を「入」に書き換える。そこで、投入された2枚の券の有効区間内で出場する場合、また出場後さらに入場する場合に不正を思図としていない乗客に対して入出場サイクルチェックをNGと判定をしてしまうことがある。これは乗客の不満、および駅員の乗客対応の負担増加の原因となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、複数枚の乗車券に対する入出場判定において、不正を思図としていない利用者に対して入出場が不許可となってしまうことがあり、利用者の不満、また駅員の乗客対応の負担増加の原因となるという欠点を除去したもので、複数枚の乗車券に対する入出場判定において、不正を思図としていない利用者に対して入出場が不許可となってしまうことがなく、利用者の不満をなくすことができ、また、駅員の乗客対応の負担を減少させることができる自動改札機と自動改札システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明の自動改札機は、利用者ごとに対応する1つあるいは複数の乗車券の記録内容に基づいて処理を行うものにおいて、入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が複数である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る読取手段、およびこの読取手段により利用者に対応する乗車券が読取られた際に、読取った乗車券のうち区間が有効な乗車券の入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に利用者の入場を許可する許可手段から構成されている。
【0022】
この発明の自動改札機は、利用者ごとに対応する1つあるいは複数の乗車券の記録内容に基づいて処理を行うものにおいて、出場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が複数である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る読取手段、およびこの読取手段により1つの乗車券のみが読取られた際に、読取った乗車券の区間が有効でなく、入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段から構成されている。
【0023】
この発明の自動改札機は、利用者ごとに対応する1つあるいは複数の乗車券の記録内容に基づいて処理を行うものにおいて、出場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が複数である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る読取手段、この読取手段により1つの乗車券のみが読取られた際に、読取った乗車券の区間が有効でなく、入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段、この案内手段による案内から所定時間内に他の乗車券を読取った際に、その乗車券がこの出場駅で区間が有効で、入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に利用者の出場を許可する許可手段、およびこの許可手段により利用者の出場を許可した際に、上記読取手段により読取った乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする記録手段から構成されている。
【0027】
この発明の自動改札システムは、第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機とからなるものにおいて、上記第1の自動改札機が、入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段、この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段、およびこの第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンにする第1の記録手段とからなり、上記第2の自動改札機が、出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段、およびこの第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効でない第1の乗車券のみを読取った際に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段とからなる。
【0028】
この発明の自動改札システムは、第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機とからなるものにおいて、上記第1の自動改札機が、入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段、この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段、およびこの第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンとする第1の記録手段とからなり、上記第2の自動改札機が、出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段、この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効でない第1の乗車券のみを読取った際に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段、この案内手段による案内から所定時間内に上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な第2の乗車券を読取った際に、利用者の出場を許可する第2の許可手段、およびこの第2の許可手段により利用者の出場を許可した際に、上記第1の乗車券および第2の乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする第2の記録手段とからなる。
【0029】
この発明の自動改札システムは、第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機と、上記第1の駅に設けられる第3の自動改札機とからなるものにおいて、上記第1の自動改札機が、入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段、この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段、およびこの第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンにする第1の記録手段とからなり、上記第2の自動改札機が、出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段、この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な上記第2の乗車券のみを読取った際に、利用者の出場を許可する第2の許可手段、この第2の許可手段により出場を許可した際に、上記第2の乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする第2の記録手段、入場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第3の読取手段、この第3の読取手段により上記第2の記録手段により入出場状態が出場となった第2の乗車券を読取った際に、利用者の入場を許可する第3の許可手段、およびこの第3の許可手段により入場が許可された際に、上記第2の乗車券に対して、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオフにする第3の記録手段とからなり、上記第3の自動改札機が、出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第4の読取手段、この第4の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの第1の乗車券と、上記第2の自動改札機で処理された入場かつ上記ビット情報がオフの第2の乗車券とを共に読取った際に、利用者の出場を許可する第4の許可手段、およびこの第4の許可手段により出場を許可した際に、上記第1の乗車券および上記第2の乗車券に対して、共に、入出場状態を出場、上記ビット情報をオフにする第4の記録手段とからなる。
【0030】
この発明の自動改札システムは、第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機と、上記第1の駅に設けられる第3の自動改札機とからなるものにおいて、上記第1の自動改札機が、入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段、この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段、およびこの第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンにする第1の記録手段とからなり、上記第2の自動改札機が、出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段、この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な上記第2の乗車券のみを読取った際に、利用者の出場を許可する第2の許可手段、およびこの第2の許可手段により出場を許可した際に、上記第2の乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする第2の記録手段とからなり、上記第3の自動改札機が、入場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第3の読取手段、この第3の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な第1の乗車券のみを読取った際に、利用者の入場を許可する第3の許可手段、およびこの第3の許可手段により入場を許可した際に、上記第1の乗車券に対して、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオフにする第3の記録手段とからなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、この発明の実施の形態に係わる自動改札機および自動改札システムの概略構成を示す図である。
【0033】
この自動改札システムは、鉄道などの改札口に各駅ごとに設けられ、入場用の自動改札機および出場用の自動改札機により利用者の入出場処理を行う複数の自動改札機1、…が監視装置2に接続されている。
【0034】
これらの自動改札機1、…は、2台1組で複数組の自動改札機が駅の改札口に並べて設置され、駅構内からの出場用の通路および駅構外からの入場用の通路を形成している。そして、駅の構内への入場用の通路を通過する利用者に対して入場処理を行い、駅の構内からの出場用の通路を通過する利用者に対して出場処理を行う。
【0035】
また、自動改札機1、…では、利用者の所持する1枚あるいは複数枚の乗車券に記録されている記録内容を読取って入場あるいは出場の許可不許可を判定することにより入出場処理を実行する。
【0036】
さらに、この自動改札機および自動改札システムで利用される乗車券は、自動改札機1、…で読取りおよび書込みが可能な記録部21aを有する、非接触式のICカード(無線カード)、接触式のICカード、磁気記録式の磁気カードなどのカード21が用いられる。
【0037】
このような乗車券として用いられるカード21の記録部21aには、後述する自動改札機1のカードリーダライタ13により読取り及び書込みが行われるようになっている。また、上記乗車券21の記録部21aには、入出場可能な駅の区間を示す有効区間、発行日、および入出場状態を示す情報などに加えて、入場時に入場駅で有効な乗車券が2枚投入されたことを示す2枚投入ビット(ビット情報)が記録される。
【0038】
また、各自動改札機1、…は、図1に示すように、それぞれCPU11、メモリ12、カードリーダライタ13、および表示部14を具備している。
【0039】
上記CPU11は、利用者の入場あるいは出場の許可不許可を判定したり、自動改札機全体の制御を行うものである。
【0040】
上記メモリ12は、入出場判定に係わる種々のデータが記憶されてたり、制御プログラムが記憶されていたりするものである。
【0041】
上記カードリーダライタ13は、利用者が所持している乗車券の記録内容を読取ったり、乗車券にデータを記録するものである。乗車券としてのカード21が磁気式カードの場合、利用者が投入口より投入する乗車券を受入れて記録部21aの記録内容の読取りおよび書込みを行う。また、乗車券としてのカード21が無線式のカードの場合、利用者が所定の通信範囲に提示する乗車券に対して、無線通信を行って記録部21aの記録内容の読取りおよび書込みを行う。
【0042】
上記表示部14は、利用者に通行の許可不許可の案内や他の乗車券の投入(提示)を促す旨の案内を表示するものである。
【0043】
次に、自動改札機1、…に2枚の当駅での区間が有効な乗車券(当駅迄有効券)が投入された場合の処理について説明する。ここで、対象とする乗車券は、連続する区間を持った2枚の乗車券で、前提条件としては、上記2枚の乗車券が共に有効である駅(区間接続の駅)の自動改札機1、…に上記乗車券が2枚とも投入されることとする。
【0044】
すなわち、区間接続駅の自動改札機1、…に2枚の乗車券が投入された場合、自動改札機1は、投入された両方の乗車券の入出場状態を「入」にするとともに、当駅迄有効券の2枚投入ビットを「オン」とする。さらに、これらの当駅迄有効券の「2枚投入ビット」がオンである乗車券に対する出場時の処理は、
(a)出場駅に設置されている自動改札機(集札機)1、…に2枚の乗車券が投入された場合、投入された乗車券の入出場状態が共に「入」、当駅迄有効券の2枚投入ビットが共に「オン」となっている。この場合、その駅で区間が有効な券のみを入出場サイクルチェックの対象とする。そして、当駅迄有効券の2枚投入ビットを2枚ともオフとし、入出場状態を2枚とも「出」にする。
【0045】
(b)集札機1にその駅で区間が有効な券が投入された場合、投入された券の入出場状態が「入」、当駅迄有効券2枚投入ビットが「オン」となっている。この場合、投入された乗車券のみを入出場サイクルチェックの対象とする。そして、自動改札機1は、投入された乗車券の当駅迄有効券の2枚投入ビットをオフ、入出場状態を「出」にする。ただし、投入されなかった方の乗車券は、2枚投入ビットが「オン」、入出場状態が「入」のままとなっているため、後述する(e)の処理で対応する。
【0046】
(c)集札機1にその駅で区間が無効な乗車券のみが投入された場合、投入された券の入出場状態が「入」、当駅迄有効券2枚投入ビットが「オン」となっている。この場合、表示部14に「券をもう1枚投入してください」という表示を行うことにより、区間接続駅での入場時に投入した他方の乗車券の投入を促す。また、一定時間の経過後、利用者による乗車券の投入がない場合、投入された乗車券を放出し、出場判定をNG(出場不許可)とする。
【0047】
(d)集札機1に2枚の乗車券が投入され、1枚の入出場状態が「入」で、当駅迄有効券の2枚投入ビットが「オン」、かつ他方の乗車券の入出場状態が「入」で、当駅迄有効券の2枚投入ビットが「オフ」の場合、(a)と同じ処理を行う。
【0048】
また、2枚投入ビットがオンである乗車券に対する入場時の処理は、
(e)入場する駅に設けられている自動改札機(改札機)1にその駅で区間が有効で入出場状態が「入」、当駅迄有効券の2枚投入ビットが「オン」となっている乗車券が投入された場合、自動改札機1は入出場サイクルチェック判定をOK(入場許可)とし、当駅迄有効券の2枚投入ビットを「オフ」、入出場状態を「入」とする。
【0049】
次に、具体例として図2に示す区間における入出場処理について説明する。
【0050】
すなわち、この例では、図2に示すように、利用者がA駅からC駅までの区間に対して、A駅からA駅〜C駅の間にあるB駅までの乗車券aと、B駅からCまでの乗車券bとを用いて入出場を行う。
【0051】
以下の説明では、乗車券の状態を入出場状態、および当駅迄有効な乗車券の2枚投入ビットの状態を「入(出)、オン(オフ)」の形式で示す。つまり、「入、オフ」は、乗車券の入出場状態が入、かつ2枚投入ビットがオフであることを示し、「出、オン」は、乗車券の入出場状態が出、かつ2枚投入ビットがオンであることを示す。
【0052】
以下、処理の対象となる乗車券の前提条件として、B駅の自動改札機に、「出、オフ」の乗車券aと、「出、オフ」の乗車券bとが同時投入され、2枚の乗車券の状態が共に「入、オン」になった後の事例1〜事例6について説明する。
【0053】
(事例1) C駅での出場時に、C駅の出場用の自動改札機(集札機)1に乗車券aおよび乗車券bが同時投入された場合、入出場サイクルチェックをOK(出場許可)と判定し、乗車券aおよび乗車券bの状態を共に「出、オフ」にする。
【0054】
これにより、区間が連続する2枚の乗車券のうち区間が有効な乗車券の入出場状態が出場でなく、入場となっている場合でも、不正を意図しない利用者の出場を許可することができる。
【0055】
(事例2) C駅での出場時に、C駅の自動改札機1に乗車券bのみが投入された場合、入出場サイクルチェックをOK(出場許可)と判定し、乗車券bの状態を「出、オフ」にする。この際、乗車券aは「入、ON」のままとなっている。
【0056】
これにより、出場駅で区間が有効な乗車券の入出場状態が出場でなく、入場となっている場合でも、不正を意図しない利用者の出場を許可することができる。
【0057】
(事例3) C駅での出場時に、C駅の自動改札機1に乗車券aのみが投入された場合、乗車券aが投入された自動改札機1の表示部14により「券をもう1枚投入してください」という案内表示を行う。
【0058】
これにより、入場時に2枚の有効な乗車券が投入されていることが判断でき、出場時に2枚の乗車券の区間が有効でない乗車券が投入された場合に、利用者に対して区間が有効な他の乗車券を投入する旨の案内を行うことができる。
【0059】
(事例4) 事例3の後、案内から所定時間内に、C駅の自動改札機1に乗車券bが追加投入された場合、入出場サイクルチェックをOK(出場許可)と判定し、乗車券aおよび乗車券bの状態を共に「出、オフ」にする。
【0060】
これにより、上記事例4の後に、案内に基いて投入される区間が有効な乗車券の入出場状態が出場でなく、入場の場合でも、不正を意図しない利用者の出場を許可できる。
【0061】
(事例5) 事例2の後、C駅での入場時に、C駅の入場用の自動改札機(改札機)1に乗車券bのみが投入された場合、入出場サイクルチェックをOK(入場許可)と判定し、乗車券bを「入、オン」とする。この際、乗車券aが「入、オン」、乗車券bが「入、オフ」となっている。その後、A駅での出場時に、A駅の自動改札機1に乗車券aおよび乗車券bが共に投入された場合、入出場サイクルチェックをOK(出場許可)と判定し、乗車券aおよび乗車券bの状態を共に「出、オフ」にする。
【0062】
これにより、前回の利用した際に入出場状態が入場のままとなっている乗車券を利用して出場する場合にも、不正を意図しない利用者の出場を許可できる。
【0063】
(事例6) 事例2の後、A駅の入場時に、A駅の自動改札機1に乗車券aのみが投入された場合、入出場サイクルチェックをOK(入場許可)と判定し、乗車券aの状態を「入、オフ」にする。
【0064】
これにより、前回の利用した際に入出場状態が入場のままとなっている乗車券を利用して入場する場合にも、不正を意図しない利用者の入場を許可できる。
【0065】
次に、図2に示すB駅のように、2枚の有効な乗車券により入場処理を行う場合について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。ここで、乗車券は、自動改札機に投入されて記録部に読取り書込みが行われる場合について説明する。
【0066】
すなわち、自動改札機1のCPU11は、図示しないセンサの検知結果などにより利用者が接近すると出場か否かを判断する(ステップ1)。この判断により出場と判断すると、CPU11は、後述する出場処理を行う。また、出場でなく利用者により入場用の自動改札機1に乗車券が投入された際、カードリーダライタ13は、乗車券の記録内容を読取る(ステップ2)。すると、CPU11は、読取った乗車券に区間などが有効な乗車券(有効券)で、入出場状態が入場、かつ2枚投入ビットがオン(「有効、入、ON」)の乗車券があるか否かを判定する(ステップ3)。この判定により「有効、入、ON」の乗車券があると判定すると、CPU11は、入出場サイクルチェックをOKとして利用者の入場を許可し、上記「有効、入、ON」の乗車券に対して、入出場状態を出場、かつ2枚投入ビットをオフ(「出、OFF」)にして記録する(ステップ5)。
【0067】
また、「有効、入、ON」の乗車券がない場合、CPU11は、2枚投入ビットに関係しない通常の入出場サイクルチェックの判定を行う(ステップ6)。この判定結果、入出場サイクルチェックがOKと判定した利用者の入場を許可すると(ステップ7)、CPU11は、上記カードリーダライタ13により読取った乗車券のうち区間などが有効な乗車券(有効券)が2枚(複数)あるか否かを判定する(ステップ8)。
【0068】
この判定により有効券が2枚であると判定すると、CPU11は、カードリーダライタ13により読取った乗車券に対して、入出場状態を入場、2枚投入ビットをオン(「入、ON」)として記録し(ステップ9)、投入された乗車券を排出する。
【0069】
また、有効券が1枚であると判定すると、CPU11は、カードリーダライタ13により読取った乗車券に対して、入出場状態を入場、2枚投入ビットをオフ(「入、OFF」)として記録し(ステップ10)、投入された乗車券を排出する。
【0070】
また、上記ステップ7で、利用者の入場を不許可と判定した際に、図示しないドア等により利用者の通行を阻止することにより利用者の入場を不許可とし(ステップ7)、投入された乗車券を排出する。
【0071】
次に、自動改札機1における出場処理について図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。ここで、乗車券は、自動改札機に投入されて記録部21aの読取り書込みが行われる場合について説明する。
【0072】
すなわち、利用者が自動改札機1に接近すると、CPU11は、図示しないセンサの検知結果に基づいて、入場か出場かを判断する(ステップ21)。この判断により入場であると判断すると、CPU11は上記した入場処理を行う。
【0073】
また、出場であると判断すると、CPU11は、カードリーダライタ13により利用者が投入する乗車券の記録内容を読取る(ステップ22)。CPU11は、この読取った内容により投入された乗車券が2枚で、その2枚共、入出場状態が入場で、2枚投入ビットがオン(2枚共「入、ON」)であるか、あるいは2枚投入で、一方が入出場状態が入場、かつ2枚投入ビットがオン(「入、ON」)、他方が入出場状態が入場、かつ2枚投入ビットがオフ(「入、OFF」)か否かを判定する(ステップ23)。
【0074】
この判定により2枚投入で、2枚共「入、ON」、あるいは一方が「入、ON」かつ他方が「入、OFF」であると判定した際、CPU11は、入出場サイクルチェックをOKとして利用者の入場を許可し、投入された乗車券を2枚共に、入出場状態を出場、2枚投入ビットをオフ(「出、OFF」)として記録し(ステップ24)、利用者に返却する。
【0075】
また、1枚投入で、その乗車券が有効券であり、入出場状態が入場、かつ2枚投入ビットがオン(「有効、入、ON」)の場合(ステップ25)、入出場サイクルチェックをOKとして利用者の出場を許可し、投入された乗車券を「出、OFF」として記録し(ステップ24)、利用者に返却する。
【0076】
また、1枚投入で、投入された乗車券が区間が有効でない非有効券であり、入出場状態が入場、かつ2枚投入ビットがオン(「非有効、入、ON」)の場合(ステップ26)、追加投入待ちとし、表示部14により「もう一枚券を投入してください」という案内を表示する(ステップ27)。なお、この際、図示しないスピーカなどにより音声による案内を行うようにしても良い。そして、一定時間内に乗車券が追加投入されなかった際(ステップ28)、CPU11は、利用者の出場を不許可とし、投入されている乗車券を放出する(ステップ29)。また、一定時間内に乗車券が追加投入された際(ステップ28)、CPU11は、上記ステップ23からの処理を実行する。
【0077】
また、上記ステップ23、ステップ25、およびステップ6で判定する何れの場合でもない場合、CPU11は、通常の入出場サイクルチェックを実行し(ステップ30)、利用者の出場の許可不許可を判定する。
【0078】
上記のように、入場時に有効な乗車券が2枚投入された際に、それぞれの乗車券に入出場状態を記録するとともに、2枚の有効な乗車券で入場したことを示す2枚投入ビットをオンにする。そして、入出場の際に、乗車券に記録されている入出場状態と2枚投入ビットのオンオフとの組合わせで、入出場の判定を行うようにしたものである。
【0079】
つまり、区間が連続する複数枚の乗車券による出場の際に、入出場状態が入場であっても2枚投入ビットがオンの場合に、利用者の出場を許可するようにしたものである。また、入場の際に、入出場が入場であっても2枚投入ビットがオンの場合に、利用者の入場を許可するようにしたものである。
【0080】
これにより、2枚の乗車券を利用して入出場を行う利用者が不正を行っていないにもかかわらず、入場あるいは出場が不許可となってしまうことを防止できる。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、複数枚の乗車券に対する入出場判定において、不正を思図としていない利用者に対して入出場が不許可となってしまうことがなく、利用者の不満をなくすことができ、また、駅員の乗客対応の負担を減少させることができる自動改札機と自動改札システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を説明するための自動改札機および自動改札システムの概略構成を説明するための図。
【図2】区間が連続する2枚の乗車券による使用例を説明するたの図。
【図3】自動改札機による入場時の処理を説明するためのフローチャート。
【図4】自動改札機による出場時の処理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…自動改札機
11…CPU
12…メモリ
13…カードリーダライタ
14…表示部
21…乗車券(カード)
21a…記録部
Claims (7)
- 利用者ごとに対応する1つあるいは複数の乗車券の記録内容に基づいて処理を行う自動改札機において、
入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が複数である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る読取手段と、
この読取手段により利用者に対応する乗車券が読取られた際に、読取った乗車券のうち区間が有効な乗車券の入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に利用者の入場を許可する許可手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 利用者ごとに対応する1つあるいは複数の乗車券の記録内容に基づいて処理を行う自動改札機において、
出場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が複数である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る読取手段と、
この読取手段により1つの乗車券のみが読取られた際に、読取った乗車券の区間が有効でなく、入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 利用者ごとに対応する1つあるいは複数の乗車券の記録内容に基づいて処理を行う自動改札機において、
出場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が複数である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る読取手段と、
この読取手段により1つの乗車券のみが読取られた際に、読取った乗車券の区間が有効でなく、入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段と、
この案内手段による案内から所定時間内に他の乗車券を読取った際に、その乗車券がこの出場駅で区間が有効で、入出場状態が入場、かつ上記ビット情報がオンの場合に利用者の出場を許可する許可手段と、
この許可手段により利用者の出場を許可した際に、上記読取手段により読取った乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする記録手段と、
を具備したことを特徴とする自動改札機。 - 第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機とからなる自動改札システムにおいて、
上記第1の自動改札機が、
入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段と、
この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段と、
この第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンにする第1の記録手段とからなり、
上記第2の自動改札機が、
出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段と、
この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効でない第1の乗車券のみを読取った際に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段とからなる、
ことを特徴とする自動改札システム。 - 第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機とからなる自動改札システムにおいて、
上記第1の自動改札機が、
入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段と、
この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段と、
この第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンとする第1の記録手段とからなり、
上記第2の自動改札機が、
出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段と、
この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効でない第1の乗車券のみを読取った際に、他の乗車券を上記読取手段にて読取らせる旨の案内を行う案内手段と、
この案内手段による案内から所定時間内に上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な第2の乗車券を読取った際に、利用者の出場を許可する第2の許可手段と、
この第2の許可手段により利用者の出場を許可した際に、上記第1の乗車券および第2の乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする第2の記録手段とからなる、
ことを特徴とする自動改札システム。 - 第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機と、上記第1の駅に設けられる第3の自動改札機とからなる自動改札システムにおいて、
上記第1の自動改札機が、
入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段と、
この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段と、
この第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンにする第1の記録手段とからなり、
上記第2の自動改札機が、
出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段と、
この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な上記第2の乗車券のみを読取った際に、利用者の出場を許可する第2の許可手段と、
この第2の許可手段により出場を許可した際に、上記第2の乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする第2の記録手段と、
入場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第3の読取手段と、
この第3の読取手段により上記第2の記録手段により入出場状態が出場となった第2の乗車券を読取った際に、利用者の入場を許可する第3の許可手段と、
この第3の許可手段により入場が許可された際に、上記第2の乗車券に対して、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオフにする第3の記録手段とからなり、
上記第3の自動改札機が、
出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第4の読取手段と、
この第4の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの第1の乗車券と、上記第2の自動改札機で処理された入場かつ上記ビット情報がオフの第2の乗車券とを共に読取った際に、利用者の出場を許可する第4の許可手段と、
この第4の許可手段により出場を許可した際に、上記第1の乗車券および上記第2の乗車券に対して、共に、入出場状態を出場、上記ビット情報をオフにする第4の記録手段とからなる、
ことを特徴とする自動改札システム。 - 第1の駅から第2の駅までの区間内に存在する第3の駅に設けられる第1の自動改札機と、上記第2の駅に設けられる第2の自動改札機と、上記第1の駅に設けられる第3の自動改札機とからなる自動改札システムにおいて、
上記第1の自動改札機が、
入場する利用者ごとに対応する乗車券に記録されている有効区間、入出場状態、および入場駅で有効な乗車券が2枚である場合にオンとなるビット情報を含む記録内容を読取る第1の読取手段と、
この第1の読取手段により読取った乗車券うち少なくとも1つの乗車券の区間が有効である際に、利用者の入場を許可する第1の許可手段と、
この第1の許可手段により利用者の入場を許可した際に、上記第1の読取手段により少なくとも上記第1の駅から上記第3の駅までの区間が有効な第1の乗車券と、少なくとも上記第3の駅から上記第2の駅までの区間が有効な第2の乗車券とを共に読取った場合、上記第1の乗車券と第2の乗車券とに対して、共に、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオンにする第1の記録手段とからなり、
上記第2の自動改札機が、
出場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第2の読取手段と、
この第2の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な上記第2の乗車券のみを読取った際に、利用者の出場を許可する第2の許可手段と、
この第2の許可手段により出場を許可した際に、上記第2の乗車券に対して、入出場状態を出場とし、上記ビット情報をオフにする第2の記録手段とからなり、
上記第3の自動改札機が、
入場する利用者ごとに対応する乗車券の記録内容を読取る第3の読取手段と、
この第3の読取手段により上記第1の自動改札機で処理された入場かつビット情報がオンの区間が有効な第1の乗車券のみを読取った際に、利用者の入場を許可する第3の許可手段と、
この第3の許可手段により入場を許可した際に、上記第1の乗車券に対して、入出場状態を入場とし、上記ビット情報をオフにする第3の記録手段とからなる、
ことを特徴とする自動改札システム。
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-
1999
- 1999-02-18 JP JP04013099A patent/JP4282132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015041294A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | ファナック株式会社 | モータ制御システム |
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