JP4280863B2 - ミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、例えば、シャツの袖や首回り、ズボンの脚部等といった筒状の被縫製物の縫製作業に適した、略筒状のシリンダベッドを備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミシンによる縫製作業を長期間に亘って行うと、被縫製物に付着している異物や糸屑などのゴミが、シリンダベッドに設けられた送り歯やその下方の送り機構に堆積し、これが原因でミシンの駆動に障害が発生したり、摺動部や連結部等の摩耗が早まる等の問題が発生したりすることから、このようなゴミを時々シリンダベッド内から除去する必要がある。また、ルーパ糸を消耗したり、縫製作業の途中にルーパ糸が切断された場合に新たなルーパ糸と交換する際、その糸をルーパに通し直す必要がある。そこで、従来のこの種のミシンにあっては、そのようなゴミ除去作業やルーパ糸の交換作業を行うための開閉可能な開口部がシリンダベッドの先端部に設けられていた。ところが、シリンダベッドの内部は、その形状が略筒状であることから、内部空間が他の種類のミシンに比べて非常に狭く、このためその内部はルーパ機構や送り機構でほぼ一杯の状態にあり、特に、径の細い筒状の被縫製物用として限度一杯まで細められたシリンダベッドを有するミシンにあってはそれが顕著であり、上記開口部を介してのゴミ除去作業やルーパ糸交換作業は極めて煩わしいものであった。
【0003】
そこで、上記問題を解決するものとして、シリンダベッドの長さを縮めてルーパや送り歯等をシリンダベッドの先端部から完全に露出させるとともに、これら露出したルーパや送り歯を囲繞するシリンダカバーを、シリンダベッドの先端部に着脱可能に設けてなるミシンが創案され、市場に提供されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
図11乃至図14は上記したミシンの一例を示すものである。図11はミシンの概略全体斜視図、図12はシリンダヘッドの先端部の概略拡大分解斜視図、図13はシリンダベッドの断面図、図14はシリンダベッドとこのシリンダベッド内に設けられるルーパ軸及びルーパを示す概略分解斜視図である。
【0005】
このミシンは、図11に示すように、筒状の被縫製物が外嵌可能な形状を有する略筒状のシリンダベッド50を備え、このシリンダベッド50内には、図13及び図14に示すように、ルーパ軸51が、その先端部がシリンダベッド50の先端から突出した状態で設けられている。また、シリンダベッド50の先端部には、ルーパ軸51の先端部及びこの先端部にルーパ台52を介して設けられたルーパ53を囲繞するとともに上面に針板54が嵌装される開口部56を有するシリンダカバー55が着脱可能に設けられている。また、図示は省略するが、上記シリンダベッド50内には、被縫製物を、上記針板54のスリット内に介装された送り歯によりシリンダベッド50の根本方向に送る送り機構も上記ルーパ軸の上方位置にルーパ軸と平行に設けられている。
【0006】
上記シリンダカバー55には、図12に示すように、その基端側の端縁に、2本の取付ピン57,57が設けられており、一方、シリンダベッド50の先端面には、それら取付ピン57,57に対応して一対の取付孔58,58が穿設されている。そして、シリンダカバー55の取付ピン57,57をそれぞれコイルバネ59,59を介在させて上記取付孔58,58に挿入し、シリンダベッド50の先端部下面にネジ60にて装着された係止片61を、シリンダカバー55の下部に形成された係止部62に弾性的に係止させることで、シリンダベッド50の先端部にシリンダカバー55を着脱可能に取り付けることができるようになっている。なお、図中の符号63は、ルーパ軸51の挿通孔を示す。
【0007】
【特許文献1】
中華民國専利公告第158836号公報(図11、図12)
【特許文献2】
中華民國専利公告第465596号公報(図13、図14)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のミシンにあっては次のような問題があった。
【0009】
すなわち、シリンダカバー55の取付ピン57,57をシリンダベッド50の取付孔58,58に挿入する際、取付孔58,58がルーパ機構や送り機構よりも下方位置にあるため、これら両機構が邪魔になって作業者からは取付孔58,58の位置が確認し辛く、特に縫製作業の途中で新しいルーパ糸の挿通作業を行う際、多くの場合、縫製途上の布がシリンダベッド50に被さったままであることから、余計に取付孔58,58の位置が確認しにくかった。このため、作業者は、シリンダカバー55をシリンダベッド50に取り付ける際に、一々屈んで取付孔58,58の位置を確認する必要があり、取扱性が悪いといった問題があった。また、それとともに、取付ピン57,57は、シリンダカバー55の比較的肉薄となっている基端部の端縁に溶接等により取着されているとともに、その長さも単にシリンダカバー55の位置決め固定に足るだけの比較的短いものとされているため、縫製時にシリンダカバー55に対して上方から加わる強い衝撃に十分耐えることができず、その結果、ミシンの振動によりシリンダカバーがはずれやすくなったり、シリンダカバーの振動音が増幅されるといった問題があるばかりか、金属疲労によって取付ピン57,57がその根元から折損することがあり、耐久性に劣るといった問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来のミシンが有する上述の問題点を解消すべく創案されたものであり、シリンダカバーの取扱性に優れ、しかも耐衝撃性及び耐久性に優れたミシンを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るミシンは、筒状の被縫製物が外嵌可能な形状を有する略筒状のシリンダベッド内に、ルーパ軸が、その先端部が前記シリンダベッドの先端から突出した状態で設けられ、このルーパ軸の先端部及び該先端部に設けられたルーパを囲繞するとともに上面に針板が嵌装される開口部を有するシリンダカバーが、前記シリンダベッドの先端に着脱可能に設けられたミシンにおいて、
前記シリンダベッドの先端部に1つ又は複数の支持杆取付孔が穿設され、該支持杆取付孔にカバー支持杆の基端部が螺入または強制嵌入されることにより、シリンダヘッドの先端から1本または複数本のカバー支持杆が、前記ルーパ軸と平行に、且つ、前記ルーパと干渉しないよう突設されるとともに、該カバー支持杆は、その先端部が前記シリンダカバーの先端壁又はその近傍にまで達する長さを有するものとされる一方、前記シリンダカバーにはその内壁面に、前記カバー支持杆と嵌合する嵌合孔を穿設した肉盛り部が形成され、又は、前記カバー支持杆と嵌合するパイプが固着され、或いは、前記カバー支持杆と嵌合する複数個のリングが同心軸上に配設固着され、これらシリンダカバーの嵌合孔又はパイプ或いはリングと前記カバー支持杆との嵌合状態を維持する嵌合維持手段がシリンダカバーの先端部側に設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
このようなミシンにあっては、カバー支持杆がシリンダベッドの先端からルーパ軸と平行に突設されているから、カバー支持杆の位置が確認し易く、カバー支持杆と、これと嵌合されるシリンダカバーの嵌合部との位置合わせが上方から見ながらでも難なく行うことができる。
【0013】
また、カバー支持杆は、シリンダカバーよりも遥かに肉厚で堅牢なシリンダベッドから突設されるとともに、その先端部がシリンダカバーの先端壁又はその近傍にまで達する長さを有するものとされているため、耐衝撃性及び耐久性に富む。
【0014】
さらに、嵌合維持手段により、シリンダカバーが不測にカバー支持杆から抜け外れる虞はない。
【0015】
ここで、カバー支持杆は、1本であるとき、その断面形状が円形以外の任意の形状とされ、且つ、縫製時の衝撃に耐えうる強度が付与されたものとされていてもよい。
【0016】
このように、断面形状が円形以外の任意の形状とされた場合は、カバー支持杆が1本であっても、シリンダカバーがカバー支持杆周りに回転してしまうようなことはなく、また、十分な強度が付与されていれば、たとえ1本であっても耐衝撃性及び耐久性に問題はない。
【0017】
また、カバー支持杆は、複数本であるとき、それらのうち、ルーパの糸通し作業領域及びルーパの調整作業領域に近接するものの方の太さが他の方のそれよりも細くされていてもよい。
【0018】
この場合、ルーパの糸通し作業やルーパの調整作業を行う際、カバー支持杆が邪魔になるようなことはない。
【0019】
また、嵌合維持手段は、カバー支持杆の先端部に形成された係合凸部又は係合凹部と、シリンダカバーの内壁面に該係合凸部又は係合凹部と対応して設けられた係合凹部又は係合凸部とで構成されていてもよい。
【0020】
この場合、嵌合維持手段の構成が簡素なものとなるので、シリンダカバーの着脱容易性を確保して尚且つ部品点数を抑えることができる。
【0021】
また、嵌合維持手段は、シリンダカバーに設けられ、該シリンダカバーの外側からの操作により、カバー支持杆を掴持及び開放するレバーで構成されていてもよい。
【0022】
この場合、カバー支持杆と嵌合部との嵌合状態を外部から目視で確認することができ、シリンダカバーの取付をより確実なものとすることができる。
【0023】
さらに、嵌合維持手段は、マグネットにより構成されていてもよい。
【0024】
この場合も、嵌合維持手段の構成が簡素なものとなるので、シリンダカバーの着脱容易性を確保して尚且つ部品点数を抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1乃至図4は、本発明の実施の形態の一例を示し、図1は、本発明の要部を示す部分分解斜視図、図2は、シリンダカバーをシリンダベッドに取り付けた状態を、シリンダベッドの図示を省略して示す平面図、図3は、図2におけるIII−III線に沿う断面図、図4は、図2におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【0026】
このミシンは、筒状の被縫製物が外嵌可能な形状を有する略筒状のシリンダベッド1内に、図示しないルーパ軸が、その先端部がシリンダベッド1の先端から突出した状態で設けられ、このルーパ軸の先端部及び該先端部に設けられたルーパを囲繞するとともに上面に針板(図示省略)が嵌装される開口部16を有するシリンダカバー2が、シリンダベッド1の先端に着脱可能に設けられたものである。なお、図1中、符号17は、ルーパ軸が挿通されるルーパ挿通孔、18は、送り機構が装填される溝、19は、その溝18を覆うカバーをシリンダベッド1に取り付ける取付ネジのためのネジ孔、20は、シリンダカバー2の先端面上部に装着される、図示しない布ガイド取付用ネジ孔、21は、後述するヒンジバネ取付用ネジ孔をそれぞれ示す。
【0027】
上記シリンダベッド1の先端からは、2本のカバー支持杆3,4が、ルーパ軸と平行に、且つ、ルーパと干渉しないよう突設されている。これら2本のカバー支持杆3,4は、いずれもその基端部が、シリンダベッド1の先端部の所定箇所に穿設された支持杆取付孔5,6に螺入或いは強制嵌入等適宜の手段により取り付けられている。また、このようにしてシリンダベッド1の先端に突設されたカバー支持杆3,4は、その先端部がシリンダカバー2の先端壁又はその近傍にまで達する長さを有するものとされている。さらに、一方の支持杆3には、その先端部に、後述する嵌合維持手段を構成する球状の係止部7が切削加工されている。なお、係止部7は、この例では一方の支持杆3にのみ形成されているが、他方の支持杆4に形成されていてもよく、両方の支持杆3,4に形成されていてもよい。また、これらカバー支持杆3,4の突設位置は、ルーパ軸やルーパと干渉したり、ルーパ糸の挿通作業を邪魔しない限り任意である。
【0028】
一方、上記シリンダカバー2には、その内壁面下部に2カ所に亘って肉盛り部8,9が形成されるとともに、これら肉盛り部8,9に上記カバー支持杆3,4と嵌合する嵌合部としての嵌合孔10,11が穿設されている。それら肉盛り部8,9のうち、前記係止部7を有する支持杆3と嵌合する嵌合孔10が穿設される方の肉盛り部8は、シリンダカバー2の先端壁の手前で途切れており、先端壁との間に、後述するヒンジバネ12が装填される空間が確保されている。また、他方の肉盛り部9は、先端壁にまで達している。
【0029】
また、シリンダカバー2内には、上記肉盛り部8と先端壁との間に設けられた上記空間に、嵌合維持手段を構成するヒンジバネ12がネジ13により装着されている。このヒンジバネ12は、開口端が狭窄部14とされた側面視略コ字状に形成されるとともに、シリンダカバー2の先端壁と接する面に、上記ネジ13が挿通される取付片15が延設されており、その内部空間に、前記一方のカバー支持杆3の係止部7を受容しこれと係合するものである。
【0030】
上記のようになるシリンダカバー2は、その嵌合孔10,11と、シリンダベッド1の先端に突設されたカバー支持杆3,4とを嵌合させることで所定の姿勢でシリンダベッド1の先端に装着されるとともに、一方のカバー支持杆3の係止部7を、ヒンジバネ12の狭窄部14における弾性力に抗してその内部空間に圧入させてこれら係止部7とヒンジバネ12とを係止させることで、シリンダカバー2の嵌合孔10とカバー支持杆3との嵌合状態が維持される。
【0031】
なお、シリンダカバー2は、図示例では、その先端面と外周面との境界部分が曲面を描くように面取り22されているが、これは、縫製時に被縫製物の滑りを良くするためであり、この例に限定されず、シリンダカバー2の全体形状それ自体は任意である。また、嵌合部は、シリンダカバー2の内壁面に肉盛り部8,9を設け、これらにそれぞれ嵌合孔10,11を穿設することで構成しているが、これに限るものではなく、例えば、シリンダカバー2の内壁面適所に、カバー支持杆3,4と嵌合するパイプを固着することで、あるいは、シリンダカバー2の内壁面適所に、カバー支持杆3,4と嵌合する複数個のリングを同軸心上に配設固着することで構成してもよい。
【0032】
上記したようなミシンにあっては、カバー支持杆3,4がシリンダベッド1の先端からルーパ軸と平行に突設されているから、カバー支持杆3,4の位置が確認し易く、カバー支持杆3,4と、これと嵌合されるシリンダカバー2の嵌合孔10,11との位置合わせが上方から見ながらでも難なく行うことができる。
【0033】
また、カバー支持杆3,4は、シリンダカバー2よりも遥かに肉厚で堅牢なシリンダベッド1から突設されるとともに、その先端部がシリンダカバー2の先端壁又はその近傍にまで達する長さを有するものとされているため、耐衝撃性及び耐久性に富む。さらに、カバー支持杆3とヒンジバネ12とで構成される嵌合維持手段により、シリンダカバー2が不測にカバー支持杆3,4から抜け外れる虞はない。
(実施の形態2)
この実施の形態を図5及び図6に示す。この実施の形態は請求項2の発明に対応するものである。なお、ここでは、上記した実施の形態1との相違点についてのみ説明し、また実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付している。
【0034】
この実施の形態では、カバー支持杆3を1本のみとするとともに、その断面形状を円形以外の任意の形状、図5に示すものでは六角形とし、また図6に示すものでは円弧状とし、且つ、縫製時の衝撃に耐えうる強度が得られる太さとされている。これらのカバー支持杆3においても、実施の形態1のものと同様、その先端部に前記した球状の係止部7が形成されている。また、シリンダカバー2の肉盛り部8も、カバー支持杆の本数に対応して一カ所にだけ設けられている。その余の構成は実施の形態1と同様である。
【0035】
このように、カバー支持杆3の断面形状が円形以外の任意の形状とされた場合は、カバー支持杆が1本であっても、シリンダカバー2がカバー支持杆3周りに回転してしまうようなことはなく、また、十分な強度が得られるだけの太さを有していれば、たとえ1本であっても耐衝撃性及び耐久性に問題はない。
(実施の形態3)
この実施の形態を図7及び図8に示す。この実施の形態は請求項3及び4の発明に対応するものである。なお、ここでは、上記した実施の形態1との相違点についてのみ説明し、また実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付している。
【0036】
この実施の形態では、カバー支持杆3,4は、実施の形態1と同様2本であるが、そのうちルーパの糸通し作業領域及びルーパの調整作業領域23に近接するものの方4の太さが、他の方3のそれよりも細くされている。
【0037】
また、嵌合維持手段は、太い方のカバー支持杆3の先端部に形成された係合凸部24と、シリンダカバー2の内壁面適所に係合凸部24と対応して設けられた係合凹部25とで構成されている。すなわち、上記係合凸部24は、太い方のカバー支持杆3の先端部に、その表面からバネ26により出没自在に設けられた係止ピンである。一方、この係止ピン24と係合する係合凹部25は、シリンダカバー2の肉盛り部8に、その内部の嵌合孔10に向けて上方から穿設された通孔で構成されている。なお、これとは逆に、カバー支持杆3に係合凹部が、シリンダカバー2にそれと係合する係合凸部が設けられていてもよく、また、係合凸部と係合凹部の形態は上記したものに限るものではない。
【0038】
この実施の形態の場合、カバー支持杆3,4は、2本であるが、そのうちルーパの糸通し作業領域及びルーパの調整作業領域23に近接するものの方4の太さが、他の方3のそれよりも細くされていることにより、ルーパの糸通し作業やルーパの調整作業を行う際、カバー支持杆(細い方のカバー支持杆)4が邪魔になるようなことはない。
【0039】
また、嵌合維持手段の構成が簡素なものとなるので、シリンダカバー2の着脱容易性を確保して尚且つ部品点数を抑えることができる。
(実施の形態4)
この実施の形態を図9に示す。この実施の形態は請求項5の発明に対応するものである。なお、ここでは、上記した実施の形態1との相違点についてのみ説明し、また実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付している。
【0040】
この実施の形態では、嵌合維持手段は、シリンダカバー2に設けられ、シリンダカバー2の外側からの操作により、カバー支持杆4の適所を掴持及び開放するレバー27で構成されている。すなわち、シリンダカバー2において、その嵌合孔11を側方から臨む位置に開口部28が設けられるとともに、この開口部28にこれを開閉するレバー27が適宜のヒンジ手段を介して取り付けられており、レバー27の内面には、カバー支持杆4を掴持及び開放する略C字状の係止バネ29が設けられている。そして、シリンダカバー2をシリンダベッド1に装着する際は、上記レバー27を開いておいてから、シリンダカバー2の嵌合孔10,11とカバー支持杆3,4とを嵌合させ、その後レバー27を上記開口部28を閉じる方向に回動させることで、上記係止バネ29がカバー支持杆4の周面を滑りながらその弾性力に抗して開き、さらにレバー27を回動させることで係止バネ29がカバー支持杆4を掴持し、これによりカバー支持杆4と嵌合孔11との嵌合状態が維持される。
【0041】
なお、レバー27の数や設ける位置、及び、カバー支持杆4に対する掴持手段は上記した例に限定されるものではない。例えば、後述するマグネットをレバー27の内面に設け、このマグネットでカバー支持杆4を掴持するようにしてもよい。また、例えば、上記係止バネ29に対応するようにカバー支持杆4の周面に環状溝を設けておくと、上記掴持がより強固なものとなる。
【0042】
この実施の形態では、レバー27の開閉状態を通じてカバー支持杆4と嵌合部(嵌合孔)11との嵌合状態を外部から目視で確認することができ、シリンダカバー2の取付をより確実なものとすることができる。
(実施の形態5)
この実施の形態を図10に示す。この実施の形態は請求項6の発明に対応するものである。なお、ここでは、上記した実施の形態1との相違点についてのみ説明し、また実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付している。
【0043】
この実施の形態では、実施の形態1で例示したヒンジバネ12に代えてマグネット30を採用している。なお、当然のことながら、この場合のカバー支持杆3は全体または少なくともマグネット30と対応する箇所が磁性材料からなる必要がある。また、マグネット30の装着位置は、図示例のものに限るものではない。
【0044】
この場合も、嵌合維持手段の構成が簡素なものとなるので、シリンダカバー2の着脱容易性を確保して尚且つ部品点数を抑えることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カバー支持杆がシリンダベッドの先端からルーパ軸と平行に突設されているから、カバー支持杆の位置が確認し易く、カバー支持杆と、これと嵌合されるシリンダカバーの嵌合部との位置合わせが上方から見ながらでも、たとえシリンダベッド上に布があっても難なく行うことができ、取扱性に優れている。したがって、シリンダカバーの着脱の煩わしさが原因で縫製作業が不測に中断されるといった虞がなく、生産性を向上させることができる。
【0046】
また、カバー支持杆は、シリンダカバーよりも遥かに肉厚で堅牢なシリンダベッドから突設されるとともに、その先端部がシリンダカバーの先端壁又はその近傍にまで達する長さを有するものとされているため、耐衝撃性及び耐久性にも優れている。
【0047】
さらに、嵌合維持手段により、シリンダカバーが不測にカバー支持杆から抜け外れる虞はない。したがって、シリンダカバーの脱落に起因する縫製作業中の事故を未然に防止することができる。
【0048】
またさらに、カバー支持杆が1本であるとき、あるいは複数本であって、それらのうち、ルーパの糸通し作業領域及びルーパの調整作業領域に近接するものの方の太さが他の方のそれよりも細くされている場合は、ルーパの糸通し作業やルーパの調整作業を行う際、カバー支持杆が邪魔になるようなことはないので、作業性に優れている。
【0049】
また、嵌合維持手段を、カバー支持杆の先端部に形成された係合凸部又は係合凹部と、シリンダカバーの内壁面に該係合凸部又は係合凹部と対応して設けられた係合凹部又は係合凸部とで構成した場合や、マグネットで構成した場合、嵌合維持手段の構成が簡素なものとなるので、シリンダカバーの着脱容易性を確保して尚且つ部品点数を抑えることができ、製造コストの低減に寄与することができる。
【0050】
またさらに、嵌合維持手段を、シリンダカバーの外側からの操作により、カバー支持杆を掴持及び開放するレバーで構成した場合、カバー支持杆と嵌合部との嵌合状態を外部から目視で確認することができ、シリンダカバーの取付をより確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す部分分解斜視図である。
【図2】シリンダカバーをシリンダベッドに取り付けた状態を、シリンダベッドの図示を省略して示す平面図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2を示す図3相当図である。
【図6】本発明の実施の形態2の他の例を示す図3相当図である。
【図7】本発明の実施の形態3の要部を示す部分分解斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態4を示す図3相当図である。
【図9】本発明の実施の形態4を示す図1相当図である。
【図10】本発明の実施の形態5を示す図4相当図である。
【図11】従来のミシンの概略全体斜視図である。
【図12】シリンダヘッドの先端部の概略拡大分解斜視図
【図13】従来のシリンダベッドの断面図である。
【図14】従来のシリンダベッドとこのシリンダベッド内に設けられるルーパ軸及びルーパを示す概略分解斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダベッド
2 シリンダカバー
3 カバー支持杆
4 カバー支持杆
7 係止部
10 嵌合孔
11 嵌合孔
12 ヒンジバネ
16 開口部
23 ルーパの糸通し作業領域及びルーパの調整作業領域
24 係合凸部
25 係合凹部
27 レバー
30 マグネット

Claims (6)

  1. 筒状の被縫製物が外嵌可能な形状を有する略筒状のシリンダベッド内に、ルーパ軸が、その先端部が前記シリンダベッドの先端から突出した状態で設けられ、このルーパ軸の先端部及び該先端部に設けられたルーパを囲繞するとともに上面に針板が嵌装される開口部を有するシリンダカバーが、前記シリンダベッドの先端に着脱可能に設けられたミシンにおいて、
    前記シリンダベッドの先端部に1つ又は複数の支持杆取付孔が穿設され、該支持杆取付孔にカバー支持杆の基端部が螺入または強制嵌入されることにより、シリンダヘッドの先端から1本または複数本のカバー支持杆が、前記ルーパ軸と平行に、且つ、前記ルーパと干渉しないよう突設されるとともに、該カバー支持杆は、その先端部が前記シリンダカバーの先端壁又はその近傍にまで達する長さを有するものとされる一方、前記シリンダカバーにはその内壁面に、前記カバー支持杆と嵌合する嵌合孔を穿設した肉盛り部が形成され、又は、前記カバー支持杆と嵌合するパイプが固着され、或いは、前記カバー支持杆と嵌合する複数個のリングが同心軸上に配設固着され、これらシリンダカバーの嵌合孔又はパイプ或いはリングと前記カバー支持杆との嵌合状態を維持する嵌合維持手段がシリンダカバーの先端部側に設けられたことを特徴とするミシン。
  2. 前記カバー支持杆は、1本であるとき、その断面形状が円形以外の任意の形状とされ、且つ、縫製時の衝撃に耐えうる強度が付与されたものであることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記カバー支持杆は、複数本であるとき、それらのうち、前記ルーパの糸通し作業領域及びルーパの調整作業領域に近接するものの方の太さが他の方のそれよりも細くされたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  4. 前記嵌合維持手段は、前記カバー支持杆の先端部に形成された係合凸部又は係合凹部と、前記シリンダカバーの内壁面に該係合凸部又は係合凹部と対応して設けられた係合凹部又は係合凸部とで構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のミシン。
  5. 前記嵌合維持手段は、前記シリンダカバーに設けられ、該シリンダカバーの外側からの操作により、前記カバー支持杆を掴持及び開放するレバーで構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のミシン
  6. 前記嵌合維持手段は、マグネットにより構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のミシン。
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