JP4279552B2 - 新規アンドロゲンとしてのメチレンステロイド - Google Patents

新規アンドロゲンとしてのメチレンステロイド Download PDF

Info

Publication number
JP4279552B2
JP4279552B2 JP2002549702A JP2002549702A JP4279552B2 JP 4279552 B2 JP4279552 B2 JP 4279552B2 JP 2002549702 A JP2002549702 A JP 2002549702A JP 2002549702 A JP2002549702 A JP 2002549702A JP 4279552 B2 JP4279552 B2 JP 4279552B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
methyl
alkyl
steroid
hydroxymethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002549702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004517091A (ja
Inventor
フアン・デル・ロウ,イエー
レイセン,デー
デ・ホーエイヤー,エム・エー
Original Assignee
ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン filed Critical ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン
Publication of JP2004517091A publication Critical patent/JP2004517091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4279552B2 publication Critical patent/JP4279552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J53/00Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton has been modified by condensation with a carbocyclic rings or by formation of an additional ring by means of a direct link between two ring carbon atoms, including carboxyclic rings fused to the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton are included in this class
    • C07J53/002Carbocyclic rings fused
    • C07J53/0043 membered carbocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
    • A61P15/16Masculine contraceptives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/24Drugs for disorders of the endocrine system of the sex hormones
    • A61P5/26Androgens
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/24Drugs for disorders of the endocrine system of the sex hormones
    • A61P5/36Antigestagens

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

本発明は、強力なアンドロゲンである(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドの分野に属する。
ヒドロキシメチル基である17α部分を有する14β,17α−配置を有するアンドロゲンステロイドは、WO00/53619(ヒドロキシメチル基のOHが置換されているか又は置換されていない)により既知である。そこに記載されたアンドロゲンは、概して非常に強力であり、及び治療用途として高く適したものである。それにもかかわらず、同様に高いか又は好ましくはより高い効力を有する代替のステロイドを供給することが、ほぼ自明のこととして常に望まれている。意外にも、本発明者らは、WO00/53169に記載の化合物の選択された群と構造的に関連性を持ち、驚くほど高い効力を有するステロイドを見出した。
本発明は、ステロイド骨格の炭素原子16及び17を含むβ−配向性の縮環シクロプロピル基を有することを特徴とする、冒頭の段落に記載された型の化合物に属する。「ヒドロキシ」という用語は、置換されたヒドロキシル基を含むように解釈されるべきである。
完全を期すために、ちなみに16,17−メチレン(すなわち縮環シクロプロピル)ステロイドは既知であることに言及しておく。その中のシクロプロピル環は、α−配向性であり、且つアンドロゲンとのいかなる関係についても開示されていない。この型の背景技術は、D.Burn等.,J.Chem.Soc.(1963),4242−4248,BE718660,BE727577,EP411733,及びDD289542を含む。
より詳しくは、本発明は、以下に記載の一般式I
(式中、
は、O、(H,H)、(H,OR)、NOR(Rは水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アシルであり)、O又は(H,βOH)が好ましく、
は、水素又は(C1−6)アルキルであり、
は、水素であるか、又は、ハロゲンで置換されてもよい(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、もしくは(C2−6)アルキニルであり、水素又はメチルが好ましく、
は、水素又は(C1−6)アルキルであり、
は、水素、(C1−6)アルキル、又は(C2−6)アルケニルであり、
は(C1−6)アルキルであり、
は、水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、又は(C1−6)アルコキシであり、
は、水素又は(C1−6)アルキルであり、
及びR10は、独立して水素、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、(C1−4)アルキル、又は(C2−4)アルケニルであり、
11及びR12は、独立してそれぞれ(C1−4)アルコキシもしくはハロゲンで置換されてもよい、水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、(C5−6)シクロアルケニル、又は(C2−6)アルキニルであり、
13は、水素、SOH、又は(C1−15)アシルであり、水素又はアシルが好ましく、及び、
点線は任意の結合を示し、Δ4(5)二重結合が好ましい。)を満たす化合物に関する。
好ましい化合物は、RがO(オキソ)又は(H,OH)、特に(3α−H,3β−ヒドロキシ)であり、Rが水素であり、Rがメチルであり、及び、点線がΔ二重結合(すなわちステロイド骨格の炭素原子4と5の間の二重結合)を示す、前記式Iに記載の化合物であり、さらに好ましい化合物は、Rが水素又はメチルである化合物である。特に好ましい化合物は、(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オンであり、この3β−OHアナログは有効なプロドラッグである。
全般的に、本発明を実施するために好ましいステロイドは、Rが水素であり、Rがメチルであり、及びΔ5(10)二重結合とΔ11(12)二重結合のいずれも有さない式Iを有する。さらに、これらの化合物は、より好ましくは、R及びRが上の意味を持ち、及び、RがO、(H,H)、(H,OH)であり、Rが水素又はメチルであり、Rが水素、メチル、エチル、又はビニルであり、Rが水素又はメチルであり、Rが水素であり、Rが水素であり、Rが水素、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、(C1−4)アルキル、又は(C2−4)アルケニルであり、R10は水素であり、並びに、R11及びR12は、独立して、それぞれ(C1−4)アルコキシもしくはハロゲンで置換されてもよい、水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、(C5−6)シクロアルケニル、又は(C2−6)アルキニルである。これらの化合物の中で特に好ましくは、R11及びR12の一方が水素であり、及び他方が水素、又は20Sメチル、20Sエチル、又は20Sエチニルであるステロイドである。この選択の中から、Rが水素であり、Rが水素であり、Rが水素であり、R11及びR12が(H,20Sメチル)であり、及びステロイドがΔ9(10)二重結合を有さないステロイドで特に良い結果が得られる。
式Iの定義において使用される(C1−6)アルキルという用語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ターシャリーブチル、ペンチル、及びヘキシルのような、1〜6の炭素原子を有する分枝鎖又は非分枝鎖のアルキル基を意味する。同様に(C1−4)アルキルという用語は、1〜4の炭素原子を有するアルキル基を意味する。好ましいアルキル基は、1〜4の炭素原子を持ち、及び最も好ましいアルキル基は、メチル及びエチルである。
(C2−6)アルケニルという用語は、少なくとも1つの二重結合及び2〜6の炭素原子を有する分枝鎖又は非分枝鎖のアルケニル基を意味する。同様に(C2−4)アルケニルという用語は、2〜4の炭素原子を有するアルケニル基を意味する。好ましいアルケニル基は、ビニル及びプロペニルのような2又は3の炭素原子を有するものである。
(C2−6)アルキニルという用語は、少なくとも1つの三重結合および2〜6の炭素原子を有する分枝鎖又は非分枝鎖のアルキニル基を意味する。好ましいアルキニル基は、エチニル及びプロピニルのような2〜4の炭素原子を有するものである。
(C3−6)シクロアルキルという用語は、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン及びシクロヘキサンのような、3〜6の炭素原子を有するシクロアルカン環を意味する。
(C5−6)シクロアルケニルという用語は、少なくとも1つの二重結合及び5又は6の炭素原子を有するシクロアルケン環を意味する。
(C1−6)アルコキシという用語は、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、ターシャリーブチルオキシ、ペンチルオキシ、及びヘキシルオキシのような1〜6の炭素原子を有する分枝鎖又は非分枝鎖のアルキルオキシ基を意味する。同様に(C1−4)アルコキシという用語は、1〜4の炭素原子を有する分枝鎖又は非分枝鎖のアルキルオキシ基を意味する。好ましいアルキルオキシ基は、1〜4の炭素原子を持ち、及び最も好ましくはメチルオキシである。
(C1−6)アシルという用語は、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ブチリル、2−メチルプロパノイル、ペンタノイル、ピバロイル、及びヘキサノイルのような1〜6の炭素原子を有するカルボン酸から誘導されるアシル基を意味する。同様に(C1−15)アシルという用語は、1〜15の炭素原子を有するカルボン酸から誘導されるアシル基を意味する。ヘミマロイル、ヘミスクシノイル、ヘミグルタロイル等といったジカルボン酸から誘導されるアシル基もまた、(C1−6)アシル又は(C1−15)アシルの定義の範囲内に含まれる。
ハロゲンという用語は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味する。R、R、R10、R11及びR12の定義におけると同じく、ハロゲンがアルキル基の置換基である場合、塩素及びフッ素が好ましく、フッ素が最も好ましい。
本発明の(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドは、天然の立体配置5α、8β、9α、10β、13βを有すると理解される。
本発明の(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドは、天然の立体配置5α、8β、9α、10β、13βを有し、及び、1又は2以上のさらなる不斉炭素原子をもまた有する。本化合物は、従って、純粋なジアステレオマーとして又はジアステレオマーの混合物として得られてもよい。純粋なジアステレオマーを得る方法は、例えば結晶化又はクロマトグラフィーといった当該技術分野において良く知られた方法である。
治療用途のためには、式Iの化合物の塩[例えばR13がSOHである化合物の塩]は、対イオンが薬学的に許容できるものである。しかしながら、式Iに記載の酸の塩は、例えば薬学的に許容できる化合物の調製又は精製においても用途を見出すことができる。薬学的に許容できるか否かにかかわらず全ての塩が本発明の範囲内に含まれる。本発明の酸の塩の例は、ナトリウム塩、カリウム塩のような無機塩、及び、アンモニア、イミダゾール、エチレンジアミン、トリエチルアミン等のような有機塩基から誘導される塩である。
前記本発明の化合物は、全般に、予期できないアンドロゲン活性を有する。アンドロゲン活性は、さまざまな方法により測定することができる。たとえば、アンドロゲンの効力は、ヒト乳房腫瘍細胞(MCF−7細胞系)からの細胞質アンドロゲン受容体を用いてインビトロで決定することができる;Bergink,E.W.等、「インビトロ及びインビボ条件下でのナンドロロン及びテストステロンの受容体結合特性の比較」、J.Steroid Biochem.22,831−836(1985)を参照。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を、ヒトアンドロゲン受容体で核酸導入して(インキュベーション時間16時間、温度4℃)、5α−ジヒドロテストステロンの親和性と比較することもまた可能である[Bergink,E.W.等、J.Steroid Biochem.19,1563−1570(1983)に記載の手順に従う]。本発明の化合物の転写促進アンドロゲン活性は、例えば、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)を、ヒトアンドロゲン受容体(hAR)で核酸導入して(インキュベーション時間16時間、温度37℃)、マウス乳癌ウイルス(MMTV)及びルシフェラーゼ受容体遺伝子と組み合わせて、5α−ジヒドロテストステロンの活性と比較することにより測定することができる[Schoonen,W.G.E.J等、Analyt.Biochem.261,222−224(1998)に記載の手順に従う]。アンドロゲンのインビボでの効力の測定のために、古典的なHershberger試験を用いることができる。この試験において、7日間毎日投与した後の未成熟の去勢ラットを用いて、化合物のアンドロゲン(前立腺重量を増加)及びタンパク同化作用[肛門挙筋(MLA)の増加]が試験される;Hershberger,L.G.等、「修正した肛門挙筋法により測定された19−ノルテストステロン及び他のステロイドの筋栄養活性」,実験生物学及び医学会会報 83,175−180(1953)を参照。さらに、LH抑制へのアンドロゲン化合物の効果を、Kumar,N.等,「7アルファ−メチル−19−ノルテストステロンの生物学的活性は、テストステロンの生物学的活性がそうであるように男性の生殖器官において増幅されない」,内分泌学 130,3677−3683(1992)に記載された、成熟した去勢ラットにおいて試験することができる。
アンドロゲンホルモンとして、本発明の(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドは、特に男性の避妊及び男性のHRT(ホルモン置換療法)において、使用することができる。従って、例えば男性の避妊は、プロゲスタゲンが避妊効果を達成する役割を果たし、及びアンドロゲンがその結果生じるテストステロンレベルの減少を補う役割を果たすというホルモン投与の処方計画を含む。他の選択肢は、男性の避妊がアンドロゲンホルモン単独で行われることである。このアンドロゲンはまた、部分的にアンドロゲンが欠乏した高齢の男性におけるアンドロゲン補充においても使用することができる。男性での使用に続いて、本発明のアンドロゲンはまた、女性においても、例えば閉経後の女性におけるアンドロゲン置換療法として、使用することができる。
本発明はまた、標準的な参考文献であるGennaro等,Remmington’s Pharmaceutical Sciences,(第18版.,Mack Publishing Company,1990,Part8:「医薬製剤及びその製造」を特に参照)に記載されているような薬学的に許容できる補助剤と混合した本発明のステロイド化合物を含む医薬組成物に関する。本発明のステロイド化合物及び薬学的に許容できる補助剤の混合物は、丸剤、錠剤のような固形製剤単位に圧縮することができ、又はカプセル剤もしくは坐剤に加工することができる。本化合物はまた、医薬として適切な液体を用いて、溶液剤、懸濁液剤、乳剤の形態の注入製剤として、又は例えば点鼻スプレーのようなスプレー剤として適用することもできる。例えば錠剤のような投与単位を製造するために、充填剤、着色剤、高分子結合剤等といった従来の添加剤が意図される。一般的に、活性化合物の作用を妨害しない任意の薬学的に許容できる添加剤を使用することができる。本発明のステロイド化合物はまた、インプラント、膣リング、パッチ、ゲル、及び任意の他の持続放出製剤に含まれていてもよい。
本組成物と共に投与できる適当な担体は、乳糖、デンプン、セルロース誘導体等、又は適切な量で用いられるそれらの混合物を含む。
さらに本発明は、男性又は女性のHRT(ホルモン置換療法)のようなアンドロゲン欠乏の治療における医薬の製造のための本発明のステロイド化合物の使用に関する。従って本発明は、アンドロゲン欠乏を患う男性又は女性の患者に、前記の化合物を(適切な医薬投与形態で)投与することを含む、男性又は女性のHRTの分野における治療方法を含む。
さらに本発明は、避妊作用を有する医薬(当該技術分野において「避妊剤」という用語もまた使用される)の製造のための本発明のステロイド化合物の使用に関する。従って本発明はまた、避妊の医学的適応、すなわち、男性、好ましくはヒト男性である対象に、前記の化合物を(適切な医薬投与形態で)プロゲスタゲンと併用して又は併用せずに投与することを含む避妊方法に関する。
本発明のアンドロゲンはまた、男性の避妊のためのキットにおいて使用することができる。本キットは1又は2以上のアンドロゲンを単独で含むことができるが、プロゲスタゲンの投与のための手段及びアンドロゲンの投与のための手段を含むことが好ましい。後者の手段は、前に記載された本発明の化合物及び薬学的に許容できる担体を含む医薬製剤である。
本発明はまた、アンドロゲン補充を必要とする(特にヒトの)男性又は女性に、治療学的に有効量の前に記載された(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドを投与することを含む治療方法に関する。これは、アンドロゲン補充の必要性がプロゲスタゲンのような不妊剤の投与を伴う男性の避妊の結果として生じたか否かにとらわれない。
さらに本発明は、特にヒトの生殖能力を持つ男性に、前記(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドを、該化合物自体が避妊に有効となる投与量及び処方計画で投与することを含む避妊方法に関する。あるいは本発明で提供される避妊方法は、特にヒトの生殖能力を持つ男性に、避妊に有効であるプロゲスタゲンのような不妊剤と前記(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイドとの併用剤を投与することを含む。
本発明の化合物は、一般的に有機化学の技術分野において、及び特にステロイドの化学の技術分野において知られた多様な方法によって製造することができる(例として、Fried,J.等、「ステロイド化学における有機反応」,第I巻及びII巻,Van Nostrand Reinhold Company,ニューヨーク,1972)。
式I(式中、Rはオキソであり、R、R、R、R及びR13は水素であり、R及びRは水素もしくは(C1−6)アルキルであり、Rがメチルであり、R、R10、R11及びR12は前に与えられた意味を持ち、及び点線はΔ二重結合を示す)の化合物の調製に都合の良い出発原料は、例えば、その合成が文献で既知であるか又は標準的な方法を用いて調製することができる、一般式II(式中、R及びRが水素もしくは(C1−6)アルキルである)の化合物である[例として、US3407217(1965;R=H,R=H)、FR1434172(1966;R=CH,R=H)、DE2539300(1976;R=H,R=CH)、WO99/26962(R=CH,R=CH)を参照]。
本発明の化合物の可能な合成経路は、WO00/53619に記載の方法を用いて式IIの化合物を式IIIの14β−化合物へ変換することから開始する。バーチ還元[Caine,D.,「有機反応 23」中,p.1,Wiley,ニューヨーク,1976]をして、及び得られた(14β,17α)−3−メトキシエストラ−2,5(10)−ジエン−17−オルを加水分解して、(14β,17α)−17−ヒドロキシエストラ−4−エン−3−オン誘導体を得る。17−ヒドロキシ基を酸化し(酸化として、Hudlicky,M.,「有機化学における酸化」,ACS Monograph 186,ワシントン,DC,1990を参照。)、及びC−3のカルボニル基を、例えばサイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタールとして保護する。
得られた(14β)−エストラ−4−エン−3,17ジオン サイクリック3−(1,2−エタンジイルジチオアセタール)は、トリフリック酸無水物及び2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジンで処理するか[Stang,P.J.等,Synthesis 438(1979)]、又はエノール化した後にN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドと反応させることによって[Mascarenas,J.L.等,Tetrahedron 47,3485(1991)]、(14β)−17−[[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール誘導体に変換することができる。エノールトリフレートを、アルコールの存在下で遷移金属触媒[鉛、ニッケル、白金等]カルボニル化することにより、アルキル(14β)−3,3−[1,2−エタンジイルビス(チオ)]エストラ−4,16−ジエン−17−カルボキシレートを製造することができる[Cacci,S.等,Tetrahedron Lett.26,1109(1985)]。アルコキシカルボニル化はまた、16−イオドエストラ−16−エン[Skoda−Foldes,R.等,Tetrahedron 56,3415(2000)]から又は相応するジアルキルホスホネート[Holt,D.A.等,Tetrahedlon Lett.30,5393(1989)]から開始して行うこともできる。
アルキル(14β)−3,3−[1,2−エタンジイルビス(チオ)]エストラ−4,16−ジエン−17−カルボキシレートを、例えばトリメチルスルホキソニウムイオダイド/塩基[Tarzia,G.等,ステロイド 9,387(1967)]と反応させて、アルキル(14β,16α,17α)−3,3−[1,2−エタンジイルビス(チオ)]−16,17−ジヒドロ−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−17−カルボキシレートを製造する[シクロプロパン化反応として、Helquist,P.,「総合有機合成」中,第4巻,p.951,Pergamon Press,オックスフォード,ニューヨーク(1991);Nair,V.,ibid.,第4巻,p.999(1991);Larock,R.C.,「総合有機変換」,VCH Publishers,Inc.,1989,p.71を参照]。エステルを、相応する(14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール誘導体へと還元し、及びC−3のカルボニル基を脱保護して、その後本発明の(14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン誘導体を得る。
場合によって、(14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール誘導体を、相応する17−カルボキシアルデヒドへと酸化することができる。このアルデヒドを、式R11M(式中、R11は水素を除く前に与えられた意味を持ち、及び、MはLi、Na、K、MgX、ZnX、CeX、SiR、又はSnRである)の(有機金属)化合物と反応させて、C−20エピマーの混合物であってもよい17−(CHR11OH)誘導体を生成する。エピマーの混合物は、C−3のカルボニル基を脱保護して、本発明の17−(CHR11OH)誘導体(式中、R11が水素を除く前に与えられた意味を持つ)を得た後で分離することができる。
場合によって、(14β,16α,17α)−17−(CHR11OH)−16,17−ジヒドロ−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタールを酸化して20−ケトンを得て、その後、式R12M(R12は水素を除く前に与えられた意味を持ち、及び、Mは前に与えられた意味を持つ)の(有機金属)化合物と反応させることができる。その場合、C−3のカルボニル基の脱保護によって、本発明の17−(CR1112OH)誘導体(式中、R11及びR12は水素を除く前に与えられた意味を持つ)が得られるであろう。
場合によって、C−20での20−ヒドロキシ化合物の配置を酸化により転換して、その後、LiAlH、NaBH、又は他の還元剤を用いて還元することができる。C−20のエピマー化はまた、ミツノブ反応によって[Dodge,J.A.等,Bioorg. & Med.Chem.Lett. 6,1(1996)]、又は、メタンスルホニルクロライドもしくはp−トルエンスルホニルクロライドで処理した後に酸素求核試薬[例として、カリウムスーパーオキシド、Corey,E.J.等,Tetrahedron Lett.3183(1975)を参照]と反応させることによって達成することができる。
式IIの定義に基づいて記載されたもの以外のC−3、C−4、C−7、C−10、C−11、C−13、C−15、及びC−16の置換基を有する式Iの化合物、又は水素以外のR13を有する化合物、又はステロイド核に二重結合を有さないかもしくはΔ二重結合以外の不飽和を有する化合物を、下記のように調製することができる。
式中、Rが(H,H)、(H,OR)、NORであり、及び、RがH、(C1−6)アルキル、又は(C1−6)アシルである本発明の化合物は、Rがオキソである式Iの化合物から標準的な方法を用いて調製することができる。
式中、Rが(C1−6)アルキルである化合物は、Rが水素である式Iの化合物から標準的な方法を用いて調製することができる。
式中、Rが、水素もしくは(C1−6)アルキルの場合を除く、前記の意味を持つ化合物は、(17β)−17−(アセチルオキシ)エストラ−4,6−ジエン−3−オンに、ビニルチウムもしくはビニルマグネシウム化合物を銅(I)触媒1,6−付加によって調製することができる例えば(7α,17β)−7−エテニル−17−ヒドロキシエストラ−4−エン−3−オンから調製することができる[Syntex,DE1143199(1963)]。7−エテニルから、(7α)−7−エテニル−3−メトキシエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オンに変換すること、並びにC−7での機能的及び/又は不飽和の側鎖を構成することは、標準的な方法を用いて行われる。C−14の立体化学を転換すること、C−17に16,17−メチレン基及びCHOHフラグメントを導入することは、前に記載されたように行われる。これらの操作に必要とされる反応ステップの正確な手順は、合成手段における一般的な方法によって示される。
式中、Rがメチルである化合物は、例えば、(3β)−3−(アセチルオキシ)アンドロスタ−5,14−ジエン−17−オンから調製することができる[Andre,A.F.St.等,J.Am.Chem.Soc.74,5506(1952)]。
式中、Rが(C2−6)アルケニルである化合物は、例えば、(11β)−11−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン サイクリック1,2−エタンジイルアセタール[van den Broek,A.J.等,ステロイド 30,481(1977)]、又は3−メトキシエストラ−1,3,5(10)−トリエン−11,17−ジオン サイクリック17−(1,2−エタンジイルアセタール)[van den Broek,A.J.等,Recl.Trav.Chim.Pays−Bas 94,35(1975)]から得ることができる。式中、Rがエチルである化合物は、例えば13−エチルゴン−4−エン−3,17−ジオン[Brito,M.等,Synth.Comm.26,623(1996)]から調製することができる。
15−置換化合物は以下のとおりに得ることができる。WO00/53619に記載の方法により式IIの化合物から調製される(14β)−3−メトキシエストラ−1,3,5(10),15−テトラエン−17−オン誘導体に、式RM(式中、R及びMは前に与えられた意味を持つ)の(有機金属)化合物を共役付加することによって、C−15が置換された(14β)−3−メトキシエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オンを得て、その後これを前記のとおりに本発明の15−置換化合物に変換することができる。
16−置換化合物は、通常は結果的に16β異性体の形成が優勢となる(14β)−3−メトキシエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン誘導体のC−16のアルキル化によって得られる。場合によってC−16の立体化学は、脱プロトン化した後で加水分解することにより転換することができる。
式中、R13がSOH又は(C1−15)アシルである本発明の化合物は、当該技術分野において知られた方法を用いて、式中、R13が水素である式Iの化合物から得られる。
ステロイド核に不飽和を有さない本発明の化合物は、式中、RがオキソであるΔ化合物から生成される。
Δ5(10)二重結合、又はΔ4,9ジエン系を有する本発明の化合物は、式中、RがオキソであるΔ化合物から製造される。
Δ11二重結合を有する化合物は、例えばエストラ−4,11−ジエン−3,17−ジオン[Broess,A.I.A.等,ステロイド 57,514(1992)]から調製することができる。
本発明は以下の実施例の参照によりさらに以下に説明されるであろう。
(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン
i)無水テトラヒドロフラン(460ml)中の(7α,14β)−3−メトキシ−7−メチルエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン[WO00/53619;29.24g]を、液体アンモニア(1800ml)中のリチウムの溶液に添加し、−60℃に冷却した。1時間攪拌した後、tert−ブタノール(60ml)及び無水テトラヒドロフラン(60ml)を添加して、引き続き30分間攪拌した。エタノール(765ml)を添加し、及びアンモニアを留去した。混合物を水中に注ぎ、及び生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、(7α,14β,17α)−3−メトキシ−7−メチルエストラ−2,5(10)−ジエン−17−オル(31.23g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
ii)アセトン(500ml)中の前記ステップで得られたジエン(31.23g)の溶液を、塩酸(4M,50ml)で処理した。室温で45分間攪拌した後、反応混合物を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液中に注いだ。生成物を酢酸エチル中に抽出して、複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、(7α,14β,17α)−17−ヒドロキシ−7−メチルエストラ−4−エン−3−オン(28.69g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
iii)アセトン(2648ml)中の前記ステップで得られた生成物(47.8g)の溶液を0℃に冷却した。10℃より低い温度を保ちながら、Jones試薬(8M,52.8ml)を滴下して添加した。反応混合物を10分間攪拌した。2−プロパノール(45ml)を添加して、10分間攪拌した後、混合物をジカライト上で濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル中に溶解した。結果として得られた溶液を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、(7α,14β)−7−メチルエストラ−4−エン−3,17−ジオン(45.8g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
iv)三フッ化ホウ素ジエチルエテレート(9.8ml)を、前記ステップで得られた生成物(45.8g)、1,2−エタンジチオール(13.8ml)、及び無水メタノール(414ml)の混合物に添加し、0℃に冷却した。温度を20℃まで上げながら2時間攪拌した後、反応混合物を水中に注いだ。生成物を酢酸エチル中に抽出して、複合有機層を、水酸化ナトリウム水溶液(10%)及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で乾燥した。カラムクロマトグラフィーによって、(7α,14β)−7−メチルエストラ−4−エン−3,17−ジオン サイクリック3−(1,2−エタンジイルジチオアセタール)(47.4g)を得た。
v)無水テトラヒドロフラン(392ml)中の前記ステップで得られた生成物(47.48g)の溶液を0℃に冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中の1M溶液、392ml)で処理した。30分間攪拌した後、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(141g)を添加し、引き続き30分間攪拌した。混合物を水中に注ぎ、及び、生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、(7α,14β)−7−メチル−17−[[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール(21.49g)を得た。
vi)ジメチルホルムアミド(160ml)、メタノール(49ml)及びトリエチルアミン(8ml)の混合物中の前記ステップで得られた生成物(11.0g)の溶液を、アルゴンで脱気し、その後、一酸化炭素で飽和した。これを、トリフェニルホスフィン(1.02g)及びパラジウム(II)アセテート(0.568g)で処理した。反応混合物に一酸化炭素を通過させながら、室温で2時間攪拌した。混合物を水中に注ぎ、及び、生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、メチル(7α,14β)−3,3−[1,2−エタンジイルビス(チオ)]−7−メチルエストラ−4,16−ジエン−17−カルボキシレート(7.08g)を得た。
vii)無水ジメチルスルホキシド(606ml)中のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(29.1g)の懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱物油中60%懸濁液、5.28g)を添加し、及び、混合物を室温で30分間攪拌した。無水テトラヒドロフラン(70ml)中の前記ステップで得られた生成物(13.7g)の溶液を添加し、及び、反応混合物を一晩中攪拌した。混合物を氷水中に注ぎ、及び、生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、メチル(7α,14β,16α,17α)−3,3−[1,2−エタンジイルビス(チオ)]−16,17−ジヒドロ−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−17−カルボキシレート(15.5g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
viii)無水トルエン(290ml)中の前記ステップで得られた化合物(15.0g)の溶液を、−78℃に冷却して、水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中20%溶液、91.8ml)で処理した。反応混合物を1時間攪拌して、酢酸水溶液(10%、100ml)で急冷した。生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール(15.5g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
ix)ジクロロメタン(11ml)及びメタノール(11ml)の混合物中の前記ステップで得られた生成物(2.16g)の溶液を、過ヨウ素酸の水溶液(0.13g/ml、4.44ml)で処理した。室温で45分間攪拌した後、反応混合物を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液中に注ぎ、及び、生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層をチオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン(0.67g)を得た。
(7α,14β,16α,17α,20S)−16,17−ジヒドロ−20−ヒドロキシ−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]−19−ノルプレグナ−4,16−ジエン−3−オン
i)テトラプロピルアンモニウムペルセネート(0.753g)を、アセトン(274ml)中の(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール(実施例1、ステップviii;13.4g)及び4−メチルモルホリンN−オキシド(12.3g)の溶液に添加した。室温で2時間攪拌した後、反応混合物をジカライト及びシリカ上で濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物のカラムクロマトグラフィーによって、(7α,14β,16α,17α)−17−ホルミル−16,17−ジヒドロ−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック3−(1,2−エタンジイルジチオアセタール)(5.86g)を得た。
ii)無水テトラヒドロフラン(5ml)中の前記ステップで得られた生成物(1.50g)の溶液を、塩化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中1.5M溶液、25ml)に滴下して添加して、0℃に冷却した。30分間攪拌した後、反応混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液中に注いだ。生成物をジエチルエーテル中に抽出して、複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、(7α,14β,16α,17α,20R)−16,17−ジヒドロ−20−ヒドロキシ−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]−19−ノルプレグナ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール(1.59g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
iii)ジエチルアゾジカルボキシレート(1.37ml)を、無水トルエン(34.4ml)中の前記ステップで得られた生成物(1.28g)、トリフェニルホスフィン(2.18g)、及びp−ニトロ安息香酸(1.39g)の氷冷溶液に滴下して添加した。反応混合物を2時間攪拌して、その後食塩水に注いだ。生成物を酢酸エチル中に抽出し、複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、(7α,14β,16α,17α,20R)−16,17−ジヒドロ−7−メチル−20−[(p−ニトロベンゾイル)オキシ]−3’H−シクロプロパ[16,17]−19−ノルプレグナ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール(0.83g)を得た。
iv)テトラヒドロメタン(4ml)、メタノール(3ml)、及び水(1ml)中の前記ステップで得られた生成物(0.83g)の溶液に、水酸化カリウム(0.34g)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌して、その後食塩水中に注いだ。生成物を酢酸エチル中に抽出して、複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して、(7α,14β,16α,17α,20S)−16,17−ジヒドロ−20−ヒドロキシ−7−メチル−3H’H−シクロプロパ[16,17]−19−ノルプレグナ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック1,2−エタンジイルジチオアセタール(0.50g)を得た。生成物を、さらに精製することなく以下のステップに使用した。
v)実施例1のixに記載されたものと類似の手順に従って、前記ステップで得られた生成物(0.20g)を、(7α,14β,16α,17α,20S)−16,17−ジヒドロ−20−ヒドロキシ−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]−19−ノルプレグナ−4,16−ジエン−3−オン(0.125g)に変換した。
実施例2に記載の手順と類似の方法で、(7α,14β,16α,17α)−17−ホルミル−16,17−ジヒドロ−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン サイクリック3−(1,2−エタンジイルジチオアセタール)(実施例2、ステップi)を出発原料として用いて、以下の生成物を調製した。
a)[7α,14β,16α,17α(20S)]−16,17−ジヒドロ−20−(1−ヒドロキシプロピル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン
b)[7α,14β,16α,17α(20S)]−16,17−ジヒドロ−20−(1−ヒドロキシ−2−プロピニル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン
(3β,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オル
i)無水テトラヒドロフラン(4ml)中の(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン(実施例1;0.074g)の溶液を、0℃に冷却して、固体の水素化リチウムアルミニウム(0.038g)で処理した。30分間攪拌した後、反応を、硫酸ナトリウムの飽和水溶液を添加することにより急冷した。酢酸エチルを添加して、混合物をジカライト上で濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、(3β,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オル(0.069g)を得た。
(3E,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−3−(ヒドロキシイミノ)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−17−メタノール(a)、及び、(3Z,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−3−(ヒドロキシイミノ)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−17−メタノール(b)
ピリジン(0.5ml)中の(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン(実施例1;0.041g)の溶液に、塩酸ヒドロキシアミド(0.122g)を添加した。反応混合物を還流温度で45分間攪拌した。冷却後、混合物を水中に注いだ。生成物をジエチルエーテル中に抽出して、複合有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、(3E,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−3−(ヒドロキシイミノ)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−17−メタノール(0.0125g)、
及び、(3Z,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−3−(ヒドロキシイミノ)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−17−メタノール(0.0146g)、
を得た。
(14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン
標記化合物を、(14β)−3−メトキシエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン[Johnson,W.S.等,J.Am.Chem.Soc.79,2005(1957)]から、実施例1に記載されたものと類似の手順を用いて調製した。
(5α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−16−エン−3−オン
液体アンモニア(10ml)及び無水テトラヒドロフラン(3.0ml)の混合物中の(14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン(実施例6;0.050g)の還流溶液を、その後青色が消えなくなるまで、顆粒状リチウムで処理した。反応混合物を30分間攪拌して、その後、固体の塩化アンモニウムで急冷した。アンモニアを留去し、水を添加して、生成物を酢酸エチル中に抽出した。複合有機層を塩化アンモニウムの飽和水溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって、(5α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−16−エン−3−オン(0.022g)を得た。
生物学的結果
本発明の化合物を、アンドロゲン活性について試験して(手順は前に記載されている)、以下のスキームに従って評価した:
(+)アンドロゲン活性が見られた;
(++)高いアンドロゲン活性;
(+++)強力なアンドロゲン活性。
比較例
転写促進アンドロゲン活性を、以下の化合物:本発明の実施例1の化合物、すなわち(7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン、及び、本発明の化合物ではないC1及びC2で示される化合物(それぞれWO00/53619に開示されている(7α,14β,16α,17α)−17−(ヒドロキシメチル)−7,16−ジメチルエストラ−4−エン−3−オン及び(7α,14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)−7,17−ジメチルエストラ−4−エン−3−オンである)を比較することにより決定した。結果を以下に示す。

Claims (9)

  1. ステロイド骨格の炭素原子16及び17を含むβ−配向縮環シクロプロピル基を有することを特徴とする、(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイド。
  2. 構造式I:
    (式中、
    は、O、(H,H)、(H,OR)、NOR、であり、Rは、水素、(C1−6)アルキル、(C1−6)アシルであり、
    は、水素又は(C1−6)アルキルであり、
    は、水素であるか、又は、ハロゲンで置換されてもよい(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、もしくは(C2−6)アルキニルであり、
    は、水素又は(C1−6)アルキルであり、
    は、水素、(C1−6)アルキル、又は(C2−6)アルケニルであり、
    は、(C1−6)アルキルであり、
    は、水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、又は(C1−6)アルコキシであり、
    は、水素又は(C1−6)アルキルであり、
    及びR10は、独立して水素、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、(C1−4)アルキル、又は(C2−4)アルケニルであり、
    11及びR12は、独立してそれぞれ(C1−4)アルコキシもしくはハロゲンで置換されてもよい、水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、(C5−6)シクロアルケニル、又は(C2−6)アルキニルであり、
    13は、水素、SOH、又は(C1−15)アシルであり、及び、
    点線は任意の結合を示す。)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の(14β,17α)−17−(ヒドロキシメチル)ステロイド。
  3. は水素であり、Rはメチルであり、及び、Δ5(10)二重結合もΔ11(12)二重結合もないことを特徴とする、請求項2に記載のステロイド。
  4. は、O、(H,H)、(H,OH)であり、
    は、水素又はメチルであり、
    は、水素、メチル、エチル、又はビニルであり、
    は、水素又はメチルであり、
    は、水素であり、
    は、水素であり、
    は、水素、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、(C1−4)アルキル、又は(C2−4)アルケニルであり、
    10は、水素であり、
    11及びR12は、独立してそれぞれ(C1−4)アルコキシもしくはハロゲンで置換されてもよい、水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、(C5−6)シクロアルケニル、又は(C2−6)アルキニルであることを特徴とする、請求項3に記載のステロイド。
  5. 11及びR12の一つが水素であり、及びもう一方が、水素、又は、20Sメチル、20Sエチルもしくは20Sエチニルであることを特徴とする、請求項4に記載のステロイド。
  6. が水素であり、Rが水素であり、Rが水素であり、R11及びR12が(H,20Sメチル)であり、及び、該ステロイドがΔ9(10)二重結合を有さないことを特徴とする、請求項5に記載のステロイド。
  7. が水素又はメチルであることを特徴とする、請求項2から6のいずれかに記載のステロイド。
  8. 13が水素又はアシルであり、RがO又は(H,βOH)であり、該化合物がΔ4(5)二重結合を有することを特徴とする、請求項2〜7のいずれかに記載のステロイド。
  9. (7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ−4,16−ジエン−3−オン、又は(3β,7α,14β,16α,17α)−16,17−ジヒドロ−17−(ヒドロキシメチル)−7−メチル−3’H−シクロプロパ[16,17]エストラ-4,16−ジエン−3−オルであることを特徴とする、請求項8に記載の化合物。
JP2002549702A 2000-12-11 2001-12-05 新規アンドロゲンとしてのメチレンステロイド Expired - Lifetime JP4279552B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP00204459 2000-12-11
PCT/EP2001/014481 WO2002048171A1 (en) 2000-12-11 2001-12-05 Methylene steroids as novel androgens

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004517091A JP2004517091A (ja) 2004-06-10
JP4279552B2 true JP4279552B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=8172416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002549702A Expired - Lifetime JP4279552B2 (ja) 2000-12-11 2001-12-05 新規アンドロゲンとしてのメチレンステロイド

Country Status (18)

Country Link
US (1) US6949531B2 (ja)
EP (1) EP1343806B1 (ja)
JP (1) JP4279552B2 (ja)
CN (1) CN1226304C (ja)
AR (1) AR035404A1 (ja)
AT (1) ATE397010T1 (ja)
AU (2) AU2002224923B2 (ja)
BR (1) BR0116069A (ja)
CA (1) CA2431355C (ja)
CY (1) CY1108172T1 (ja)
DE (1) DE60134266D1 (ja)
DK (1) DK1343806T3 (ja)
ES (1) ES2305131T3 (ja)
IL (2) IL156175A0 (ja)
MX (1) MXPA03005224A (ja)
PE (1) PE20020688A1 (ja)
PT (1) PT1343806E (ja)
WO (1) WO2002048171A1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3732209A (en) * 1971-03-15 1973-05-08 Hoffmann La Roche Novel 17beta-oxygenated cyclopropa(16alpha,17alpha)steroids
US6881728B1 (en) * 1999-03-08 2005-04-19 Akzo Nobel N.V. 14-β, 17-α-hydroxymethylandrostane derivatives as androgens

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002048171A1 (en) 2002-06-20
AU2492302A (en) 2002-06-24
JP2004517091A (ja) 2004-06-10
PE20020688A1 (es) 2002-08-03
ATE397010T1 (de) 2008-06-15
PT1343806E (pt) 2008-07-04
ES2305131T3 (es) 2008-11-01
US20040030165A1 (en) 2004-02-12
CA2431355A1 (en) 2002-06-20
CN1479747A (zh) 2004-03-03
CN1226304C (zh) 2005-11-09
MXPA03005224A (es) 2004-03-26
DE60134266D1 (de) 2008-07-10
DK1343806T3 (da) 2008-09-22
US6949531B2 (en) 2005-09-27
AU2002224923B2 (en) 2007-01-04
IL156175A (en) 2009-08-03
CY1108172T1 (el) 2014-02-12
EP1343806B1 (en) 2008-05-28
AR035404A1 (es) 2004-05-26
BR0116069A (pt) 2004-02-17
CA2431355C (en) 2009-11-24
EP1343806A1 (en) 2003-09-17
IL156175A0 (en) 2003-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60007530T2 (de) Oral wirksame androgene
MX2007008074A (es) 18-metil-19-nor-17-pregn-4-en-21, 17-carbolactonas, asi como preparaciones farmaceuticas que las contienen.
ES2258037T3 (es) Androgenos sustituidos con 14,15-beta-metilen.
JP2012528075A6 (ja) C−環−置換されたプレグン−4−エン−21,17−カルボラクトン、及びそれを含んで成る医薬製品
JP2012528075A (ja) C−環−置換されたプレグン−4−エン−21,17−カルボラクトン、及びそれを含んで成る医薬製品
JP2010529153A (ja) 17β−シアノ−19−ノル−アンドロスタ−4−エン誘導体、その使用、及び当該誘導体を含む医薬
JP4749550B2 (ja) アンドロゲンとしての14β,17α−ヒドロキシメチルアンドロスタン誘導体
JP4279552B2 (ja) 新規アンドロゲンとしてのメチレンステロイド
JP2002541153A (ja) 経口活性アンドロゲン
US20040059140A1 (en) 14(15)-unsaturated 15- and/or 16-substituted androgens with mixed androgen-progrestational profile
KR100730010B1 (ko) 신규 안드로겐
AU2002224923A1 (en) Methylene steroids as novel androgens

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081008

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4279552

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term