JP4279290B2 - グループ情報管理システム、グループ内通信システム、グループ退会システム、グループ情報管理装置、加入者情報管理装置、およびグループ情報管理方法 - Google Patents

グループ情報管理システム、グループ内通信システム、グループ退会システム、グループ情報管理装置、加入者情報管理装置、およびグループ情報管理方法 Download PDF

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Description

この発明は、グループ通信システムに関し、特に、ユーザ同士が個人の基本契約番号を互いに知ることなく、テンポラリ番号を交換することで同一グループ内での通話が可能となるグループ情報管理システム、グループ情報管理装置、グループ情報管理方法、グループ内通信システム、およびグループ退会システムに関するものである。
通信システムにおいては、互いに相手の基本契約番号に対して発着信を行うことが前提であるが、個人情報を知られずに通信したい場合は該当システムから一時的に払い出したテンポラリ番号を利用することで、それが可能となる。
しかしながら、従来技術ではその払い出されたテンポラリ番号にはどのユーザからも発信が可能であり、通信を望まないユーザからの発信も許容してしまうというセキュリティ上の問題があった。
この問題を解決するために、あるグループ内でのみ通信が可能なテンポラリ番号を払い出し、その所属するグループ以外からのテンポラリ番号への発信は規制するシステムが必要となる。
このため、特許文献1においては、基本契約番号に対応させた一時的な副電話番号を管理サーバから払い出し、副電話番号にて通信可能し、一時的に払い出された副電話番号は、他のどのユーザとも通信可能な装置が提案されている。
また、特許文献2には、グループ固有の情報をグループごとまたはエリアごとに提供し、さらに、その情報はグループ管理者によって自主的に変更、交信することができるグループ情報配信システムが提案されている。
さらに、特許文献3には、グループIDをキーとして情報のアクセス制御や暗号化を行うことにより、グループの階層に柔軟に対応して情報処理装置の情報を機密保護する情報記憶装置が提案されている。
特開2002‐57802号公報 特開2001‐337983号公報 特開2004‐38222号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、払い出されたテンポラリ番号では他のどのユーザとも通信可能であり、特許文献2においては、データ管理部がグループIDを管理し、特許文献3においては、情報記憶装置がグループIDを管理しているので、通信を希望しないユーザからの着信が起こってしまう可能性がある。従って、いずれの従来技術においてもセキュリティの面で問題があった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであって、この希望しないユーザからの着信を規制し、所属するグループ内でのみ通信可能とするグループ情報管理システム、グループ情報管理装置、グループ情報管理方法、グループ内通信システム、およびグループ退会システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のグループ情報管理システムは、グループ情報を管理するグループ情報管理装置と、通信端末のユーザのテンポラリ番号および基本契約番号を管理する加入者情報管理装置とを含むグループ情報管理システムにおいて、前記グループ情報管理装置は前記通信端末のユーザがグループに加入する際、加入者情報管理装置に対してテンポラリ番号払い出しを要求した後、払い出し番号を受信し、グループIDの元に当該テンポラリ番号を所属させる加入手段と、前記通信端末のユーザのうち親ユーザの通信端末のグループIDと子ユーザの通信端末のグループIDとの一致判定を行う判定手段とを有し、前記加入者情報管理装置は、ユーザのグループ加入手続き要求を受けたグループ情報管理装置からテンポラリ番号払い出し要求を受け、当該テンポラリ番号を一定数プールするテンポラリ番号管理手段と、前記テンポラリ番号に対応させた基本契約番号を管理する基本契約番号管理手段とを有し、前記グループ情報管理装置は、前記通信端末のグループを新規に作成したい親ユーザの通信端末の操作により、新たなグループを作成する新規グループ作成システムを有し、その新規グループに対してグループIDを割り当て、当該親ユーザの通信端末が子ユーザの通信端末の入会管理を行う。したがって、親ユーザの通信端末が作成したグループIDごとに子ユーザの通信端末が所属することになる。
また、請求項2に記載のグループ情報管理システムは、請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、前記グループ情報管理装置にて、あるグループに対して子ユーザの通信端末が加入したい場合、当該子は親ユーザの通信端末から伝えられたグループIDを指定して加入可能とする加入システムと、当該子ユーザの通信端末が呼制御装置を介して前記加入者情報管理装置に対して、テンポラリ番号の払い出し要求を行い、払い出されたテンポラリ番号を加入するグループIDに登録する登録システムとを有する。
また、請求項3に記載のグループ情報管理システムは、請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、子ユーザの通信端末がグループに加入したい場合、親ユーザの通信端末から伝えられたグループIDを指定して加入可能とする加入システムと、親ユーザの通信端末が設定可能なオプション機能として認証情報を設定し、当該認証情報としてパスワードを設定可能とする認証システムとを有する。したがって、より安全性を高めたグループ管理を可能とする。
また、請求項4に記載のグループ情報管理システムは、請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、テンポラリ番号の発着信を行う際に、発側通信端末から発信すると、当該発側通信端末の呼を制御する発側呼制御装置と、前記発側呼制御装置を介して、発側および着側のテンポラリ番号から、所属するグループIDをそれぞれ導出するグループ情報管理装置とを有し、前記グループ情報管理装置は、発側グループIDと着側グループIDとが同一であることを判定し、この判定により発側グループIDと着側グループIDが同一であることが確認された場合に通話可能とする。
また、請求項5に記載のグループ情報管理システムは、請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、ユーザの通信端末がグループから退会する場合に、当該子がグループ情報管理装置にて所属するグループIDを指定し、加入者情報管理装置に対してテンポラリ番号利用停止要求を行い、当該子ユーザの通信端末のテンポラリ番号を利用停止にする第1の利用停止手段と、親ユーザの通信端末がグループ情報管理装置にてグループIDを指定し、所属する子ユーザの通信端末を一括して削除し、加入者情報管理装置にてその子ユーザの通信端末のテンポラリ番号利用停止を行う第2の利用停止手段とを有するグループ退会システムを有する
また、請求項に記載のグループ情報管理方法は、通信端末のユーザのテンポラリ番号および基本契約番号とを用いてグループ情報を管理するグループ情報管理方法において、前記通信端末のグループを新規に作成したいユーザが親となり、当該親のユーザ操作にて新たなグループを作成し、その新規グループに対してグループIDを割り当て、当該親が子の入会管理を行う。
例えば、海岸清掃ボランティアに一時的に集まった人々が、本システムを利用することにより、自分の基本契約番号を相手に公開せずに、ボランティアグル一プ内においてボランティア実施時のみ通信可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るグループ情報管理システムについて詳細に説明する。
なお、このグループ情報管理システムにおいては、新規グループ作成処理、グループ加入/テンポラリ番号払出処理、発着信処理、退会処理の各々を行うので、各処理システムに分けて順次説明していく。
[新規グループ作成システム]
まず、図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係るグループ情報管理システムにおける新規グループ作成システムについて説明する。
図1は、本発明のグループ情報管理システムにおける新規グループ作成システムの構成を示すブロック図である。
新規グループ作成システム1は、通信端末(親ユーザ)10が新規グループを作成するシステムであり、通信端末(親ユーザ)10と、呼制御装置20と、グループ情報管理装置30と、加入者情報管理装置40とから構成されている。呼制御装置20、グループ情報管理装置30、および加入者情報管理装置40は、通信ネットワーク内に配置されている。
グループを作成する親ユーザの通信端末10は、基本契約番号「090−999−…」を持つ。
呼制御装置20は、通信端末(親ユーザ)10からグループ作成要求を受ける。
グループ情報管理装置30は、新規グループ作成を管理し、例えば、グループID<A222X>、グループID<A333X>、グループID<A111X>などのグループIDを有し、オプション機能として、パスワードの追加設定を可能とする。
加入者情報管理装置40は、加入者情報を管理し、テンポラリ番号管理部41と、基本契約番号管理部42とを有している。
図2は、本発明の新規グループ作成処理の手順を示すシーケンス図である。
この例は、呼制御装置20からいったんグループ情報管理装置30を経て加入者情報装置40に対して親ユーザ登録要求を行い、親ユーザ登録を行った後に新規グループ作成を行うシーケンスを示す。
まず、親ユーザとなる通信端末10から、呼制御装置20に対して新規グループ作成要求を行い(ステップS101)、呼制御装置20はグループ情報管理装置30に対して新規グループ作成要求を行う(ステップS102)。グループ作成要求を受けたグループ情報管理装置30は、発側通信端末の親ユーザ登録手続きを開始する(ステップS103)。グループ情報管理装置30は加入者情報管理装置40に対して親ユーザ登録要求を行い(ステップS104)、加入者情報管理装置40にて発側通信端末の基本契約番号に対して親ユーザ登録処理を行う(ステップS105)。なおテンポラリ番号の払い出しも可とする。
次に、加入者情報管理装置40からグループ情報管理装置30に対して親ユーザ登録応答を送信し(ステップS106)、グループ情報管理装置30にて新規にグループID<A111X>を払い出す(ステップS107)。またオプションとして、パスワード設定を可とする。グループ情報管理装置30から呼制御装置20に対してグループ作成完了応答を返信し(ステップS108)、呼制御装置20も通信端末10に対してグループ作成完了応答を返信する(ステップS109)。
[グループ加入/テンポラリ番号払出処理システム]
次に、図3〜図5を参照して、本発明の実施形態に係るグループ情報管理システムにおけるグループ加入/テンポラリ番号払出システムについて説明する。
図3は、本発明のグループ情報管理システムにおけるグループ加入/テンポラリ番号払出処理システムの構成を示すブロック図である。
グループ加入/テンポラリ番号払出システム2は、グループ加入およびテンポラリ番号の払出しを行うシステムであり、通信端末(子ユーザ)13と、呼制御装置20と、グループ情報管理装置30と、加入者情報管理装置40とから構成されている。呼制御装置20、グループ情報管理装置30、および加入者情報管理装置40は、通信ネットワーク内に配置されている。
通信端末(子ユーザ)13は、基本契約番号「090−1111−…」をあらかじめ持ち、テンポラリ番号の払い出しを要求する端末である。
呼制御装置20は、通信の呼処理を行う通信ネットワークにおいて、通信端末(子ユーザ)13との信号処理、グループ情報管理装置30および加入者情報管理装置40との信号処理を行い、呼制御を担う装置である。
グループ管理情報装置30は、1つのグループIDごとに複数のテンポラリ番号を管理する装置である。例えば、新規ユーザのグループ加入前は、グループID<A111X>、ユーザA1「080−1234…」、ユーザA2「080−2345…」であったものが、新規ユーザのグループへの加入完了後は、グループID<A111X>、ユーザA1「080−1234…」、ユーザA2「080−2345…」、ユーザ3「080−3456…」となる。
加入者情報管理装置40は、通信端末(子ユーザ)13の加入者情報を管理する装置で、内部に基本契約番号管理部42と、テンポラリ番号管理部41とを持つ。
図4は、本発明のグループ情報管理システムによるグループ加入/テンポラリ番号払出処理の手順を示すシーケンス図である。この例は、グループ情報管理装置30にてグループを指定した後、加入者情報管理装置40に対してテンポラリ番号払出要求を行う場合のグループ加入およびテンポラリ番号の払い出し処理シーケンスを示す。
まず、基本契約番号「090−1111−…」を持つ通信端末(子ユーザ)13は、呼制御装置20に対してグループ加入手続き要求およびテンポラリ番号払い出し要求を行う(ステップS201)。その際の基本契約番号は「090−1111−…」、グループIDは<A111X>で、必要に応じてパスワード情報を付加する。そして、呼制御装置20は、その払い出し要求を中継し、グループ情報管理装置30にグループ加入手続き要求を行う(ステップS202)。次に、グループ情報管理装置30は、その要求を受け、通信端末(子ユーザ)13が指定したグループID<A111X>に対してテンポラリ番号追加処理(グループ加入手続き)を開始する(ステップS203)。その際、オプションとしてパスワードが設定されている場合は、追加でパスワードを指定する。
次に、グループ情報管理装置30は、加入者情報管理装置40に対してテンポラリ番号払い出し要求を行う(ステップS204)。そのテンポラリ番号要求を受けた加入者情報管理装置40では、基本契約番号管理部42からテンポラリ番号管理部41に要求が渡され(ステップS205)、テンポラリ番号管理部41により、テンポラリ番号「080−3456−…」の払い出しを行う(ステップS206)。次に、テンポラリ番号管理部41から基本契約番号管理部42に対して、テンポラリ番号の送信を行い(ステップS207)、基本契約番号管理部42により、該当ユーザの基本契約番号「090−1111−…」とそのテンポラリ番号「080−3456−…」とをくくりつける(ステップS208)。次に、くくりつけを完了した基本契約番号管理部42からグループ情報管理装置30に対して、テンポラリ番号払い出し完了応答を行う(ステップS210)。
完了応答を受信したグループ情報管理装置30は、グループIDへのテンポラリ番号の追加処理を行う(ステップS211)。この処理は、例えば、グループID<A111X>に対してテンポラリ番号「080−3456−…」を追加する。そして、グループ情報管理装置30から呼制御装置20を中継し、通信端末(子ユーザ)13に対して、テンポラリ番号払い出し完了通知を行い(ステップS212,S213)、グループ加入手続きを完了する。
図5は、本発明のグループ加入/テンポラリ番号払出処理の手順を示すシーケンス図である。この例は、加入者情報管理装置40に対して番号払出要求を行った後に、グループ情報管理装置にて加入するグループを指定する場合のグループ加入およびテンポラリ番号の払い出し処理シーケンスを示す。
まず、基本契約番号「090−1111−…」を持つ通信端末(子ユーザ)は、呼制御装置20に対してグループ加入手続き要求を行い(ステップS301)、呼制御装置20から加入者情報管理装置40に対してテンポラリ番号払出要求を行う(ステップS302)。これ以降の加入者情報管理装置40での処理は、上記図4で示した加入者情報管理装置40での処理と同様であるが、手順が前後している部分もあるので、再度説明する。テンポラリ番号払出要求は、基本契約番号管理部42からテンポラリ番号管理部41に渡され(ステップS303)、テンポラリ番号の払出が行われる(ステップS304)。そして、基本契約番号管理部42にて、テンポラリ番号と基本契約番号のくくりつけが行われる(ステップS305)。次に、くくりつけを完了した基本契約番号管理部42から呼制御装置20に対して、テンポラリ番号払出し完了応答が行われ(ステップS306)、続いて、呼制御装置20から通信端末(子ユーザ)13に対してテンポラリ番号払出し完了応答が行われる(ステップS307)。一方、呼制御装置20は、グループ情報管理装置30に対してグループ加入手続きを要求し(ステップS308)、グループ情報管理装置30にてグループ加入手続きを開始する(ステップS309)。これ以降のグループ情報管理装置30での処理は、上記図4で示したグループ情報管理装置30での処理と同様である(ステップS310)。そして、グループ情報管理装置30から呼制御装置20を介して通信端末(子ユーザ)13に対してグループ加入手続き完了応答が行われる(ステップS311、S312)。
[発着信処理システム]
次に、図6〜図9を参照して、本発明の実施形態に係るグループ情報管理システムにおけるテンポラリ番号による発着信処理システムについて説明する。
図6は、本発明のグループ情報管理システムにおける発着信処理システムの構成を示すブロック図である。
発着信処理システム3は、テンポラリ番号による発着信処理を行い、発側通信端末(親ユーザ)11と、着側通信端末12と、発側呼制御装置21と、着側呼制御装置22と、グループ情報管理装置30と、加入者情報管理装置40とから構成されている。発側呼制御装置21、着側呼制御装置22、グループ情報管理装置30、および加入者情報管理装置40は、通信ネットワーク内に配置されている。
発側通信端末11は、テンポラリ番号「080‐3456‐…」を持つ。また、基本契約番号「090−1111…」を知っている。着側通信端末12は、テンポラリ番号「080‐1234‐…」を持ち、発側通信端末は着側のテンポラリ番号のみを知る(基本契約番号は知らない)。他の構成については、図3で前述した構成と同様であるので省略する。
図7は、本発明の発着信処理の手順を示すシーケンス図である。
この例は、発側呼制御装置21から加入者情報管理装置40を経由せず、直接グループ情報管理装置30に対して発側および着側テンポラリ番号を送信する。すなわち、発側呼制御装置21から加入者情報管理装置40を経由せず、グループ情報管理装置30に対して、発側および着側テンポラリ番号を同時に送信し、グループ情報管理装置30にて発着および着側テンポラリ番号からグループIDを導出し、グループIDの一致判定を行う場合のテンポラリ番号発着信処理シーケンスを示す。
まず、発側通信端末11は、発側呼制御装置21に対して着側テンポラリ番号「080‐1234−…」への発信要求を行う(ステップS401)。次に、発側呼制御装置21は、グループ情報管理装置30に対して発側および着側テンポラリ番号を送信し(ステップS402)、グループ情報管理装置30ではそのテンポラリ番号の所属するグループIDを検索し、それらのグループIDが等しいことを確認し(ステップS403)、発側グループID=着側グループIDであることを認識する(ステップS404)。そして、グループ情報管理装置30から発側呼制御装置21に発信可能応答を送信する(ステップS405)。
次に、発信可能応答を受けた発側呼制御装置21は、加入者情報管理装置40に対して着側テンポラリ番号ユーザの在圏情報問い合わせを行い(ステップS406)、加入者情報管理装置40は、着側テンポラリ番号から基本契約番号を参照し、着側の在圏情報を認識し(ステップS407)、着側在圏情報から着側呼制御装置22に接続要求を行う(ステップS408)。接続要求を受けた着側呼制御装置22は、着側通信端末12に対して一斉呼び出しを行い(ステップS409)、通信可能であることを確認し、加入者情報管理装置40に接続応答を返信する(ステップS410)。接続応答を受けた加入者情報管理装置40は、発側呼制御装置21に対して在圏問い合わせ応答を送信する(ステップS411)。
在圏問い合わせ応答を受信した発側呼制御装置21は、着側呼制御装置22に直接接続要求を行い(ステップS412)、着側呼制御装置22から着側通信端末12に接続要求を行う(ステップS413)。着側通信端末13ではテンポラリ番号発信であることを認識し(ステップS414)、着側呼制御装置22に対して接続応答を行う。着側呼制御装置22は発側呼制御装置21に対して接続応答を行い、発側呼制御装置21から発側通信端末11に対して接続応答を行う(ステップS415)。そして通話可能状態となる。
図8は、本発明の発着信処理の手順を示すシーケンス図である。
この例は、発側呼制御装置21から加入者情報管理装置40に対して、発側通信端末11がテンポラリ番号ユーザであるかの判定要求を行い、加入者情報管理装置40において発側ユーザがテンポラリ番号ユーザであるかを判定し、加入者情報管理装置40からグループ情報管理装置30に対してグループID検索要求をかけ、グループ情報管理装置30にて発側通信端末11のテンポラリ番号ユーザ判定を行うシーケンスを示す。
まず、発側通信端末11からテンポラリ番号への発信を行い(ステップS501)、発信を受けた発側呼制御装置21は、テンポラリ番号への発信であることを認識し(ステップS502)、加入者情報管理装置40に対して発側基本契約番号および着側テンポラリ番号を送信して、発側テンポラリ番号導出要求を行う(ステップS503)。
導出要求を受けた加入者情報管理装置40は、発側基本契約番号から発側テンポラリ番号を導出し、発側通信端末11がテンポラリ番号ユーザであることを認識する。この際、着側テンポラリ番号から着側在圏情報も取得する(ステップS504)。
次に、加入者情報管理装置40は、グループ情報管理装置30に対して発側および着側テンポラリ番号を送信し、グループID導出および一致判定処理を要求する(ステップS505)。
グループ情報管理装置30では、そのテンポラリ番号の所属するグループIDを検索し、それらのグループIDが等しいことを確認し(ステップS506)、発側グループID=着側グループIDであることを認識する(ステップS507)。そして、加入者情報管理装置40に対して発信可能応答を行い(ステップS508)加入者情報管理装置40は、着側呼制御装置22に対して着側在圏情報から着側呼制御装置に接続要求を行う(ステップS509)。これ以降の説明は、図7で前述した説明と同様であるので省略する。
図9は、本発明の発着信処理の手順を示すシーケンス図である。
この例は、発側呼制御装置21からテンポラリ番号ユーザの判定要求を受けた加入者情報管理装置40が、図8で示した例のようにグループ情報管理装置30に対してグループID検索要求を送信せずに、−旦発側呼制御装置21にテンポラリ番号導出応答を返信し、発側呼制御装置21からグループ情報管理装置30に対してグループID検索要求を送信するシーケンスを示す。すなわち、加入者情報装置40において、発側ユーザがテンポラリ番号ユーザであるかを判定し、その応答を呼制御装置21に行った後に、呼制御装置21からグループ情報管理装置30に対して、グループID検索要求をかける例である。
まず、発側通信端末11からテンポラリ番号への発信を行い(ステップS601)、発信を受けた発側呼制御装置21は、テンポラリ番号への発信であることを認識し、加入者情報管理装置40に対して発側基本契約番号を送信して、発側テンポラリ番号導出要求を行う(ステップS603)。
導出要求を受けた加入者情報管理装置40は、発側基本契約番号から発側テンポラリ番号を導出し、発側通信端末11がテンポラリ番号ユーザであることを認識する(ステップS604)。そして発側呼制御装置21に対してテンポラリ番号導出応答とともに、テンポラリ番号を返信する(ステップS605)。
テンポラリ番号導出応答を受けた発側呼制御装置21は、グループ情報管理装置30に対して発側テンポラリ番号および着側テンポラリ番号とともにグループID導出および一致判定処理を要求する(ステップS606)。これ以降の処理については、図7で前述した説明と同様であるので省略する。
[退会処理システム]
次に、図10〜図13を参照して、本発明の実施形態に係るグループ情報管理システムにおけるグループ退会処理システムについて説明する。
図10は、本発明のグループ情報管理システムにおけるグループ退会処理システムの構成を示すブロック図である。
このグループ退会処理システム4は、子が退会する場合の子によるグループ退会処理を行うシステムであり、子自身が所属するグループ<A111X>から退会することでその子のテンポラリ番号が消去される。なお、オプションとしてパスワードが設定されている場合は、追加でパスワードを指定する。その構成としては、図3で前述したグループ加入/テンポラリ番号払出システムとほぼ同様の構成であるので省略する。
図11は、子が退会する場合の子によるグループ退会処理シーケンスを示す。
まず、通信端末(子ユーザ)13が呼制御装置20を介してグループ情報管理装置30に対してグループ退会手続き要求を行う(ステップS701、S702)。それを受けたグループ情報管理装置30は、子ユーザ13の所属するグループ<A111X>を指定し、グループ退会処理を行う。なお、オプションとしてパスワードが設定されている場合は、パスワードを指定する(ステップS703)。
次に、加入者情報管理装置40に対してテンポラリ番号利用停止要求を行う(ステップS704)。それを受けた加入者情報管理装置40では、テンポラリ番号利用停止処理を行い(ステップS705)、グループ情報管理装置30に対してテンポラリ番号利用停止応答を返信する(ステップS706)。そしてグループ情報管理装置30にて該当グループIDからのテンポラリ番号削除処理を行い(ステップS707)、呼制御装置20を介して通信端末10にグループ退会手続き完了応答を返信する(ステップS708、S709)。
図12は、本発明のグループ情報管理システムにおけるグループ退会処理システムの構成を示すブロック図である。
このグループ退会処理システム5は、親が子を一括退会させる場合の親によるグループ退会処理システムであり、親によってグループ<A111X>に所属する子をすべて退会させる。その構成としては、図1で前述した新規グループ作成システムとほぼ同様の構成であるので省略する。
図13は、親が子を一括退会する場合のグループ退会処理シーケンスを示す。
この例は、親が子を一括退会させる場合の親によるグループ退会処理シーケンスを示す。
まず、親10は呼制御装置20を介して(ステップS801)、グループ情報管理装置30に対して、グループ一括退会手続き要求を行う(ステップS802)。それを受けたグループ情報管理装置30では、グループ一括退会手続き要求であることを認識し、一括退会させたいグループ<A111X>を指定する(ステップS803)。次に、発側通信端末が親ユーザであるかどうかの判定を行うために、グループ情報管理装置30は加入者情報管理装置40に対して親ユーザ判定要求を行い(ステップS804)、加入者情報管理装置40にて親ユーザ判定を行った後(ステップS805)、加入者情報管理装置40はグループ情報管理装置30に対して親ユーザ判定応答を送信する(ステップS806)。親ユーザ判定応答を受けたグループ情報管理装置30は、発側通信端末が親ユーザであることを認識しグループ一括退会手続きに進む(ステップS807)。次に、グループ情報管理装置30は加入者情報管理装置40に対して、グループに所属する子のテンポラリ番号利用停止要求を行う(ステップS808)。それを受けた加入者情報管理装置40では、テンポラリ番号の利用停止処理を行い(ステップS809)、グループ情報管理装置30に対してテンポラリ番号利用停止完了応答を返信する(ステップS810)。そして、グループ情報管理装置30にてグループIDからのテンポラリ番号削除処理を行い(ステップS811)、呼制御装置20を介して(ステップS812)通信端末10にグループ退会手続き完了応答を返信する(ステップS813)。
以上、新規グループ作成処理、グループ加入/テンポラリ番号払出処理、発着信処理、退会処理の各々を行う実施形態により、グループを新たに設け、所属するグループ内でのみ通信可能とすることで、安全性を高めた通信を実現することができる。
また、テンポラリ番号によるグループ内通信を可能とすることで、個人情報の秘匿性を高めた上でのグループ内通信が自由に行えることになり、通信の利便性も高まる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱することなく、種々の変更が可能である。例えば、前述した実施形態においては、新規グループ作成処理、グループ加入/テンポラリ番号払出処理、発着信処理、退会処理の各々について説明したが、これに限定されず、グループ内で通信を行うための全ての処理を含むものとする。
本発明の実施形態に係る新規グループ作成システムの構成を示すブロック図である。 新規グループ作成処理の手順を示すシーケンス図である。 グループ加入/テンポラリ番号払出システムの構成を示すブロック図である。 グループ加入/テンポラリ番号払出処理の手順を示すシーケンス図である。 グループ加入/テンポラリ番号払出システムの構成を示すブロック図である。 テンポラリ番号による発着信システムの構成を示すブロック図である。 テンポラリ番号による発着信処理の手順を示すシーケンス図である。 テンポラリ番号による発着信処理の他の手順を示すシーケンス図である。 テンポラリ番号による発着信処理の他の手順を示すシーケンス図である。 グループ退会システムの構成を示すブロック図である。 グループ退会処理の手順を示すシーケンス図である。 グループ退会システムの他の構成を示すブロック図である。 グループ退会処理の他の手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…新規グループ作成システム、2…グループ加入/テンポラリ番号払出システム、3…発着信処理システム、4,5…グループ退会処理システム、10…通信端末(親ユーザ)、11…発側通信端末、12…着側通信端末、13…通信端末(子ユーザ)、20…呼制御装置、21…発側呼制御装置、22…着側呼制御装置、30…グループ情報管理装置、40…加入者情報管理装置、41…テンポラリ番号管理部、42…基本契約番号管理部

Claims (6)

  1. グループ情報を管理するグループ情報管理装置と、通信端末のユーザのテンポラリ番号および基本契約番号を管理する加入者情報管理装置とを含むグループ情報管理システムにおいて、
    前記グループ情報管理装置は前記通信端末のユーザがグループに加入する際、加入者情報管理装置に対してテンポラリ番号払い出しを要求した後、払い出し番号を受信し、グループIDの元に当該テンポラリ番号を所属させる加入手段と、前記通信端末のユーザのうち親ユーザの通信端末のグループIDと子ユーザの通信端末のグループIDとの一致判定を行う判定手段とを有し、
    前記加入者情報管理装置は、ユーザのグループ加入手続き要求を受けたグループ情報管理装置からテンポラリ番号払い出し要求を受け、当該テンポラリ番号を一定数プールするテンポラリ番号管理手段と、前記テンポラリ番号に対応させた基本契約番号を管理する基本契約番号管理手段とを有し、
    前記グループ情報管理装置は、前記通信端末のグループを新規に作成したい親ユーザの通信端末の操作により、新たなグループを作成する新規グループ作成システムを有し、その新規グループに対してグループIDを割り当て、当該親ユーザの通信端末が子ユーザの通信端末の入会管理を行うグループ情報管理システム。
  2. 請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、前記グループ情報管理装置にて、あるグループに対して子ユーザの通信端末が加入したい場合、当該子は親ユーザの通信端末から伝えられたグループIDを指定して加入可能とする加入システムと、当該子ユーザの通信端末が呼制御装置を介して前記加入者情報管理装置に対して、テンポラリ番号の払い出し要求を行い、払い出されたテンポラリ番号を加入するグループIDに登録する登録システムとを有するグループ情報管理システム。
  3. 請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、子ユーザの通信端末がグループに加入したい場合、親ユーザの通信端末から伝えられたグループIDを指定して加入可能とする加入システムと、親ユーザの通信端末が設定可能なオプション機能として認証情報を設定し、当該認証情報としてパスワードを設定可能とする認証システムとを有するグループ情報管理システム。
  4. 請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、テンポラリ番号の発着信を行う際に、発側通信端末から発信すると、当該発側通信端末の呼を制御する発側呼制御装置と、前記発側呼制御装置を介して、発側および着側のテンポラリ番号から、所属するグループIDをそれぞれ導出するグループ情報管理装置とを有し、前記グループ情報管理装置は、発側グループIDと着側グループIDとが同一であることを判定し、この判定により発側グループIDと着側グループIDが同一であることが確認された場合に通話可能とするグループ情報管理システム
  5. 請求項1に記載のグループ情報管理システムにおいて、ユーザの通信端末がグループから退会する場合に、当該子がグループ情報管理装置にて所属するグループIDを指定し、加入者情報管理装置に対してテンポラリ番号利用停止要求を行い、当該子ユーザの通信端末のテンポラリ番号を利用停止にする第1の利用停止手段と、親ユーザの通信端末がグループ情報管理装置にてグループIDを指定し、所属する子ユーザの通信端末を一括して削除し、加入者情報管理装置にてその子ユーザの通信端末のテンポラリ番号利用停止を行う第2の利用停止手段とを有するグループ退会システムを有するグループ情報管理システム
  6. 通信端末のユーザのテンポラリ番号および基本契約番号とを用いてグループ情報を管理するグループ情報管理方法において、
    前記通信端末のグループを新規に作成したい親ユーザの通信端末の操作により、新たなグループを作成し、その新規グループに対してグループIDを割り当て、当該親ユーザの通信端末が子ユーザの通信端末の入会管理を行うグループ情報管理方法。
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