JP4050666B2 - 通信方法及びその装置 - Google Patents
通信方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4050666B2 JP4050666B2 JP2003203062A JP2003203062A JP4050666B2 JP 4050666 B2 JP4050666 B2 JP 4050666B2 JP 2003203062 A JP2003203062 A JP 2003203062A JP 2003203062 A JP2003203062 A JP 2003203062A JP 4050666 B2 JP4050666 B2 JP 4050666B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- identifier
- disclosure
- communication
- receiver
- request
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Telephone Function (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子に応じて、受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する任意の発信者の通信端末とを接続する中継網を用いた通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、公衆電話網やインターネット等の中継網では、受信者を一意に識別可能な受信者識別子に応じて、当該受信者の通信端末と任意の発信者の通信端末とを接続していた。即ち、中継網に対して任意の発信者がその通信端末において電話番号やメールアドレス等の受信者を一意に識別可能な受信者識別子を指定すると、中継網はこの受信者識別子に基づいて受信者を特定し、前記発信者の通信端末と受信者の通信端末とを接続(なお、ここでいう接続とは、通信端末間にリアルタイムの通信路を設定する、一方の通信端末からのメールやデータを他方の通信端末へ送信する等のあらゆる意味を含むものとする。)していた。
【0003】
前述した受信者識別子は、通常、中継網を管理・運営する者(電気通信事業者やインターネットサービスプロバイダ等)より基本的に1回線あるいは1受信者に付き1つ与えられ、受信者は事前にこの受信者識別子を、親戚、知人、取引先等の発信を希望する相手(発信者)に直接伝えたり、電話、FAX、手紙、電子メール等の様々な手段で通知していた(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−198613号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した受信者識別子は、受信者が懸賞に応募したり、通信販売を申し込んだりする際等に連絡先として通知することがあり、このような受信者自身の行為によって開示した利用者識別子が、さらに利用者の許諾のないまま第三者に不正に漏洩してしまうことがある。
【0006】
受信者識別子が一旦、このような第三者に知られてしまうと、セールスや勧誘を目的とした迷惑電話や迷惑メールが頻繁に来るようになり、受信者の想定外の用途に利用されることが多くなって、事実上、その回線やメールアドレスが使用不可能になってしまうことがあった。
【0007】
このような場合、受信者は、この受信者識別子を放棄し、中継網を管理・運営する者から新たな受信者識別子を取得していたが、新たな受信者識別子への連絡先の変更を複数の発信を希望する発信者に伝えなければならず、大きな手間がかかるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、受信者識別子が当該受信者の想定外の用途に利用されることを防ぐことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を含む通信システムにおいて、開示用識別子Tを受信者識別子Rに対応づけてデータベースに登録することにより発行するとともに、前記データベースを用いて前記開示用識別子Tから受信者識別子Rを復元する開示用識別子管理装置と、前記開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を前記開示用識別子管理装置を用いて復元させ、処理方法を選択して中継網へ指示するサービス制御装置を設けることにより、課題を解決する。
【0010】
開示用識別子管理装置は、受信者の登録を要求する者の装置から送信される受信者識別子Rを指定した受信者登録要求を受信し、開示用識別子Tと前記受信者識別子Rとの組み合わせを開示用識別子データベースに登録する手段(受信者登録手段)と、通信条件の設定を要求する者の装置から送信される発信者の識別子S及び当該発信者の受信者に対する通信要求を許諾する条件Cを指定した通信条件設定要求を受信し、これらを前記開示用識別子T及び受信者識別子Rに関係付けて前記開示用識別子データベースに登録する手段(通信条件設定手段)と、サービス制御装置からの開示用識別子T及び識別子Sを指定した復元要求を受け付け、前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子T及び識別子Sに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置へ通知する手段(開示用識別子復元手段)とを少なくとも備える。
【0011】
また、サービス制御装置は、発信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された前記開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信する手段(通信要求受信手段)と、前記通信要求に基づき発信者の識別子S及び前記条件Cに対応する情報C0を取得する手段(判定情報取得手段)と、前記開示用識別子T及び識別子Sを指定して開示用識別子管理装置へ復元を要求する手段(開示用識別子復元要求手段)と、開示用識別子管理装置から受信した条件C及び前記取得した情報C0に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する手段(通信処理方法選択手段)とを少なくとも備える。
【0012】
ここで、受信者の登録を要求する者の装置及び通信条件の設定を要求する者の装置として、開示用識別子を発信者に開示する装置(開示用識別子開示装置)を用いることができ、また、開示用識別子開示装置は受信者の通信端末であっても良い。
【0013】
受信者の登録を要求する者の装置及び通信条件の設定を要求する者の装置として開示用識別子開示装置を用いた場合の本発明の基本構成を図1に示す。
【0014】
図1において、1は受信者の通信端末(受信者端末)、2は発信者の通信端末(発信者端末)、3は中継網、4は開示用識別子開示装置、5は開示用識別子管理装置、6はサービス制御装置であり、受信者端末1及び発信者端末2は中継網3の加入者であり、開示用識別子管理装置5は開示用識別子開示装置4及びサービス制御装置6と通信可能に接続され、サービス制御装置6は中継網4と通信可能に接続されている。
【0015】
開示用識別子管理装置5は、開示用識別子データベース(DB)51と、受信者登録手段52と、通信条件設定手段53と、開示用識別子復元手段54と、開示用識別子Tを開示用識別子開示装置4へ通知する開示用識別子通知手段55とを備え、また、サービス制御装置6は、通信要求受信手段61と、判定情報取得手段62と、開示用識別子復元要求手段63と、要求処理方法選択手段64とを備えている。
【0016】
開示用識別子DB51には、開示用識別子T(a)及び受信者の識別子R(r)の組み合わせに対し、少なくとも1つの発信者の識別子S(s1,s2,……)及び通信条件C(c11,c12,……,c21,c22,……)を記述したエントリが、開示用識別子T(又は受信者の識別子R)の数の分だけ登録されている。
【0017】
なお、開示先の発信者の識別子Sとしては、グループID等も含まれるものとする。
【0018】
前記構成において、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から送信される受信者端末1の受信者識別子Rを指定した受信者登録要求を受信する。前記要求を受信すると、開示用識別子管理装置5の受信者登録手段52は開示用識別子DB51中に当該受信者識別子Rを含むエントリが有るか無いかを調べ、有ればそのまま何もせず、無ければ未使用の開示用識別子Tを払い出し、当該開示用識別子Tと前記受信者識別子Rとを組み合わせたエントリを開示用識別子DB51に追加登録する。
【0019】
次に、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から送信される発信者端末2の識別子S及び当該発信者端末2の受信者端末1に対する通信要求を許諾する通信条件Cを指定した通信条件設定要求を受信を受信する。前記要求を受信すると、開示用識別子管理装置5の通信条件設定手段53は開示用識別子DB51の前記開示用識別子T及び受信者識別子Rを含むエントリ中に識別子S及び通信条件Cを登録し、開示用識別子Tを開示用識別子通知手段54により開示用識別子開示装置4へ通知する。
【0020】
この後、開示用識別子開示装置4から発信者端末2へ開示用識別子Tが通知(開示)されることになるが、その際の具体的な方法としては、開示用識別子開示装置4を管理する者が発信者に直接伝えるものであっても良く、また、電話、メール、FAX、郵便等によるものであっても良い。
【0021】
一方、前記開示用識別子Tを受け取った発信者端末2は、これを宛先に指定して中継網3に通信を要求する。中継網3では、開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信すると、これをサービス制御装置6へ転送する。
【0022】
サービス制御装置6の通信要求受信手段61は開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信すると、判定情報取得手段62を起動するとともに開示用識別子Tを開示用識別子復元要求手段63へ送る。
【0023】
サービス制御装置6の判定情報取得手段62は、前記通信要求に基づき発信者の識別子S及び前記条件Cに対応する情報C0を取得し、識別子Sを開示用識別子復元要求手段63へ送るとともに、情報C0を要求処理選択手段64へ送る。また、開示用識別子復元要求手段63は、前記開示用識別子T及び識別子Sを指定して開示用識別子管理装置5へ当該開示用識別子Tの復元を要求する。
【0024】
開示用識別子管理装置5の開示用識別子復元手段55は、前記開示用識別子Tの復元要求を受信すると、前記開示用識別子DB51から前記開示用識別子T及び識別子Sを含むエントリを検索し、当該エントリ中の識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置6へ返送する。なお、開示用識別子T及び識別子Sを含むエントリがない場合はその旨を通知する。
【0025】
サービス制御装置6の開示用識別子復元要求手段63を介して前記識別子R及び条件Cを受信した要求処理方法選択手段64は、前記条件C及び情報C0に基づいて識別子Rの受信者端末1に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網3に指示する。この際、前記指示が通信要求を許諾するものであれば、中継網3は前記識別子Rを用いて受信者端末1への通信を確立する。
【0026】
ここで、条件Cに発信者又は発信者端末を識別する情報や利用可能期間を限定する情報を含ませることにより、開示用識別子Tの利用条件を限定することができる。発信者又は発信者端末を限定する情報の例として、発信者又は発信者端末の識別子やこの識別子から計算されるハッシュ値がある。また、利用可能期間を限定する情報の例として、開示用識別子Tの有効期限、有効時間帯(夜間禁止など)などがある。
【0027】
この場合、前述した如く、サービス制御装置63の要求処理方法選択手段64において、開示用識別子Tを復元して得た条件Cと、判定情報取得手段62で取得した情報C0、即ち中継網3から通信要求と同時に転送されてきた発信者の識別子Sや要求受付時の日時等とを比較照合することにより、通信要求を許可するか拒絶するかを決定することができる。
【0028】
また、条件Cとして開示用識別子Tの有効利用回数を用いることもできる。但し、この場合は制御装置に通信履歴の記録手段を設けるとともに、通信要求を受信した際、識別子Sの発信者が識別子Rの受信者に対して発信した回数を表す通信履歴を走査し、該走査結果と前記条件Cとを比較し、結果に応じて通信要求の処理方法を選択し、通信要求を受け付ける場合は前記通信履歴を更新する処理を実行する必要がある。
【0029】
なお、前述した条件Cとしては、開示先の発信者毎の識別子Sを単位とするものと、受信者識別子Rを単位とするものとが考えられ、前者の場合は識別子Sとともに通信条件設定手段により登録され、また、後者の場合は後述するように受信者識別子Rとともに受信者登録手段により登録される。
【0030】
また、開示用識別子の開示を受けていない不正な発信者からの通信要求を拒絶することもできる。
【0031】
図2はこのような本発明方法による通信システムの基本構成を示すもので、図中、65は不正な発信を行った発信者の識別子Sを登録した不正発信者リストであり、また、66は不正発信者リスト65を、判定情報取得手段62で取得した発信者の識別子Sで検索し、当該発信者の識別子Sが前記不正発信者リスト65に登録されている場合は通信要求を拒絶する機能を追加した開示用識別子復元要求手段であり、また、67は通信要求中の開示用識別子Tに基づき、当該通信要求が不正であるか否かを判定し、不正な場合は発信者の識別子Sを不正発信者リスト65に登録する機能を追加した要求処理選択手段である。なお、その他の構成は図1の場合と同様である。
【0032】
前記構成において、サービス制御装置6の開示用識別子復元要求手段66は通信要求受信手段61から開示用識別子Tを受信すると、判定情報取得手段62で取得した発信者の識別子Sで不正発信者リスト65を検索し、当該発信者の識別子Sが登録されている場合は通信要求を拒絶する。また、不正発信者リスト65に登録されていない場合は前記同様、開示用識別子管理装置5への開示用識別子Tの復元を要求する。
【0033】
また、要求処理選択手段67は、前記復元要求の結果として、開示用識別子DB51に前記開示用識別子T及び識別子Sを含むエントリがない旨が通知された場合など、前記通信要求が不正であると判定すると、当該識別子Sを不正発信者リスト65に登録する。
【0034】
前述したシステムでは、1つの開示用識別子Tを複数の発信者で共用しているが、発信者毎に異なるものを使用したい場合がある。この場合、単純に、発信者毎に異なる開示用識別子Tを払い出し、受信者の識別子R及び発信者の識別子Sとともに開示用識別子DBに登録するという方法もあるが、発信者の数に比例してエントリ数が多く、即ちDBサイズが大きくなるという問題があった。
【0035】
本発明では、一の受信者に対してN(Nは2以上の整数)個の仮開示用識別子Hを払い出し、データベースに登録し、そのうちの1つを開示用識別子Tとして発信者に開示することにより、前記課題を解決する。図3に前述した方法に対応する本発明のシステムの基本構成を示す。
【0036】
図3において、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子通知手段54と、開示用識別子データベース(DB)56と、受信者登録手段57と、開示用識別子選択手段58と、復元手段59とを備え、サービス制御装置6は、通信要求受信手段61と、要求処理方法選択手段64と、判定情報取得手段68と、開示用識別子復元要求手段69とを備えている。なお、その他の構成は図1の場合と同様である。
【0037】
開示用識別子DB56には、N個の仮開示用識別子H(a1,a2,…)と受信者の識別子R(r)及び通信条件C(c11,c12,……,c21,c22,……)とを組み合わせたエントリが、仮開示用識別子H(又は受信者の識別子R)の数の分だけ登録されている。
【0038】
受信者登録手段57は、受信者の登録を要求する者の装置から送信される受信者識別子R及び通信要求を許諾する条件Cを指定した受信者登録要求を受信し、N個の仮開示用識別子Hを払い出し、当該N個の仮開示用識別子Hと前記受信者識別子R及び条件Cとの組み合わせを開示用識別子データベース56に登録する。開示用識別子選択手段58は、前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを開示用識別子Tとして選択する。復元手段59は、サービス制御装置6からの開示用識別子Tを指定した復元要求を受け付け、前記開示用識別子データベース56から前記開示用識別子Tを含むN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置6へ通知する。
【0039】
判定情報取得手段68は、通信要求に基づき前記条件Cに対応する情報C0を取得する。開示用識別子復元要求手段69は、前記開示用識別子Tを指定して開示用識別子管理装置5へ復元を要求する。
【0040】
前記構成において、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から送信される受信者端末1の受信者識別子R及び通信条件Cを指定した受信者登録要求を受信する。前記要求を受信すると、開示用識別子管理装置5の受信者登録手段57は開示用識別子DB56中に当該受信者識別子Rを含むエントリが有るか無いかを調べ、有れば当該エントリに通信条件Cを追加登録し、無ければ未使用のN個の仮開示用識別子Hを払い出し、N個の仮開示用識別子Hと前記識別子R及び通信条件Cとを組み合わせたエントリを開示用識別子DB56に追加登録する。
【0041】
次に、開示用識別子管理装置5の開示用識別子選択手段58は、前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを、例えばランダムに選択し、該選択した識別子を開示用識別子Tとして開示用識別子通知手段54へ送り、該開示用識別子通知手段54はこれを開示用識別子開示装置4へ通知する。この後、開示用識別子Tは、前記同様に開示用識別子開示装置4から発信者端末2へ通知(開示)される。
【0042】
一方、前記開示用識別子Tを受け取った開示先端末2は、これを宛先に指定して中継網3に通信を要求する。中継網3では、開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信すると、これをサービス制御装置6へ転送する。
【0043】
サービス制御装置6の通信要求受信手段61は開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信すると、判定情報取得手段68を起動するとともに開示用識別子Tを開示用識別子復元要求手段63へ送る。
【0044】
サービス制御装置6の判定情報取得手段68は、前記通信要求に基づき前記条件Cに対応する情報C0を取得し、要求処理選択手段64へ送る。また、開示用識別子復元要求手段69は、前記開示用識別子Tを指定して開示用識別子管理装置5へ当該開示用識別子Tの復元を要求する。
【0045】
開示用識別子管理装置5の開示用識別子復元手段59は、前記開示用識別子Tの復元要求を受信すると、前記開示用識別子DB56から前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hを含むエントリを検索し、当該エントリ中の識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置6へ返送する。なお、開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hを含むエントリがない場合はその旨を通知する。
【0046】
サービス制御装置6の開示用識別子復元要求手段69を介して前記識別子R及び条件Cを受信した要求処理方法選択手段64は、前記条件C及び情報C0に基づいて識別子Rの受信者端末1に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網3に指示する。この際、前記指示が通信要求を許諾するものであれば、中継網3は前記識別子Rを用いて受信者端末1への通信を確立する。
【0047】
開示用識別子管理装置5の開示用識別子選択手段58において前述したN個の仮開示用識別子Hのうちの1つを選択する場合、開示用識別子開示装置4等から指定された第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて行うことができる。
【0048】
この場合、開示用識別子管理装置5の復元手段59において開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cとともに、当該開示用識別子Tを含むN個の仮開示用識別子Hをサービス制御装置6へ通知し、サービス制御装置6の判定情報取得手段68において前記条件Cに対応する情報C0とともに第2の条件C2に対応する情報C02を取得し、要求処理方法選択手段64においてN個の仮開示用識別子Hのうちの1つを前記情報C02を引数とする関数Fを用いて選択し、これと前記受信した開示用識別子Tとが一致するか否かを判定し、該判定結果又は前記条件C及び情報C0のいずれか一方もしくは両方に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示することができる。
【0049】
この際、条件C2として開示先の発信者の識別子Sを用い、情報C02として通信要求受信時に取得した発信者の識別子を用いれば、開示用識別子の開示を受けた発信者と通信を要求した発信者との同一性を検証できる。
【0050】
また、本システムでは、前述したN個の仮開示用識別子Hからの開示用識別子Tの選択を開示用識別子開示装置において行うようにしても良い。図4に前述した方法に対応する本発明のシステムの基本構成を示す。
【0051】
図4において、開示用識別子開示装置4は、開示用識別子選択手段41を備え、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子データベース(DB)56と、受信者登録手段57と、復元手段59と、情報転送手段510とを備え、サービス制御装置6は、通信要求受信手段61と、要求処理方法選択手段64と、判定情報取得手段68と、開示用識別子復元要求手段69とを備えている。なお、その他の構成は図1の場合と同様である。
【0052】
開示用識別子選択手段41は、開示用識別子管理装置5から受信するN個の仮開示用識別子Hのうちの1つを開示用識別子Tとして選択する。情報転送手段510は、N個の仮開示用識別子Hを開示用識別子開示装置へ送信する。
【0053】
前記構成において、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から送信される受信者端末1の受信者識別子R及び通信条件Cを指定した受信者登録要求を受信する。前記要求を受信すると、開示用識別子管理装置5の受信者登録手段57は開示用識別子DB56中に当該受信者識別子Rを含むエントリが有るか無いかを調べ、有れば当該エントリに通信条件Cを追加登録し、無ければ未使用のN個の仮開示用識別子Hを払い出し、N個の仮開示用識別子Hと前記識別子R及び通信条件Cとを組み合わせたエントリを開示用識別子DB56に追加登録する。
【0054】
次に、開示用識別子管理装置5の情報転送手段510は、前記N個の仮開示用識別子Hを開示用識別子開示装置4へ送信する。
【0055】
開示用識別子開示装置4の開示用識別子選択手段41は、前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを、例えばランダムに選択し、該選択した識別子を開示用識別子Tとする。この後、開示用識別子Tは、前記同様に開示用識別子開示装置4から発信者端末2へ通知(開示)され、以後の動作は図3の場合と同様である。
【0056】
なお、この際、開示用識別子管理装置5の情報転送手段510において、N個の仮開示用識別子Hとともに関数Fのアルゴリズム又は当該アルゴリズムを構成するパラメータのいずれか一方もしくは両方を開示用識別子開示装置4へ送信し、開示用識別子開示装置4の選択手段41において、N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを前述した第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて開示用識別子Tとして選択するようにしても良い。
【0057】
また、図3、図4のシステムにおいても、図2のシステムで示したような不正発信者リストを用いて、不正な発信者からの通信要求を拒絶することができる。但し、その場合は、判定情報取得手段において情報C0(又はこれに加えてC02)とともに発信者の識別子Sを取得する必要がある。
【0058】
さらにまた、図1乃至図4のシステムにおいて、サービス制御装置6は、前記取得した条件C及び情報C0を受信者識別子Rの受信者端末1へ通知し、当該受信者端末1において条件C及び情報C0に基づき、通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示するようになしても良い。
【0059】
また、本システムにおいて、開示用識別子開示装置から発信者へ開示用識別子Tを開示する際、発信者による逆変換が不可能な発信者の識別子Sに依存した変換処理を行ってから開示し、サービス制御装置が中継網を介して前記変換された開示用識別子Tを発信者の通信端末から受信する際、前記発信者による逆変換が不可能な発信者の識別子Sに依存した変換の逆変換処理を行うようになしても良い。また、前述した可逆変換処理として、発信者の識別子Sに対応する鍵を用いた暗号化・復号処理を行うようにしても良い。
【0060】
また、開示用識別子Tの発信者への開示(通知)は、受信者の端末装置からの発信者の識別子Sを宛先に指定した開示用識別子T通知用の通信要求を、サービス制御装置にてその発信元の識別子を前記開示用識別子Tとして転送することにより行うこともできる。図5に前述した方法に対応する本発明のシステムの基本構成を示す。
【0061】
図5において、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子データベース(DB)51と、開示用識別子取得手段511とを備え、サービス制御装置6は、通信要求受信手段610と、発信元情報取得手段611と、開示用識別子取得要求手段612と、通信要求送信手段613とを備えている。なお、その他の構成は図1の場合と同様であるが、開示用識別子の生成・復元に関わる構成については省略した。
【0062】
開示用識別子取得手段511は、サービス制御装置6からの識別子S及び識別子Rを指定した開示用識別子Tの取得要求を受信し、開示用識別子データベースから前記識別子S及び識別子Rに対応する開示用識別子Tを取得し、サービス制御装置へ通知する。
【0063】
通信要求受信手段610は、受信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を受信する。発信元情報取得手段611は、前記通信要求に基づき発信元の識別子、即ち受信者の識別子Rを取得する。開示用識別子取得要求手段612は、前記識別子S及び識別子Rを指定して開示用識別子管理装置へ開示用識別子Tの取得を要求する。通信要求送信手段613は、前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を、その発信元の識別子を、開示用識別子管理装置5から受信した開示用識別子Tとして中継網に送信する。
【0064】
前記構成において、受信者端末1が発信者端末2の識別子Sを宛先に指定して中継網3に通信を要求すると、中継網3では、これをサービス制御装置6へ転送する。
【0065】
サービス制御装置6の通信要求受信手段610は発信者の識別子Sを宛先に指定した開示用識別子T通知用の通信要求を受信すると、発信元情報取得手段611を起動するとともに識別子Sを開示用識別子取得要求手段612へ送る。
【0066】
サービス制御装置6の発信元情報取得手段611は、前記通信要求に基づき受信者の識別子Rを取得し、これを開示用識別子取得要求手段612へ送る。また、開示用識別子取得要求手段612は、前記識別子S及び識別子Rを指定して開示用識別子管理装置5へ開示用識別子Tの取得を要求する。
【0067】
開示用識別子管理装置5の開示用識別子取得手段511は、開示用識別子Tの取得要求を受信すると、前記開示用識別子DB51から前記識別子S及び識別子Rを含むエントリを検索し、当該エントリ中の開示用識別子Tを取得し、サービス制御装置6へ返送する。なお、識別子S及び識別子Rを含むエントリがない場合はその旨を通知する。
【0068】
サービス制御装置6の開示用識別子取得要求手段612を介して前記開示用識別子Tを取得した通信要求送信手段613は、前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を、その発信元の識別子を前記開示用識別子Tとして中継網3に送信する。
【0069】
中継網3では前記通信要求を発信者端末2へ転送し、発信者端末2では当該通信要求から受信者端末1の開示用識別子Tを取得することができる。
【0070】
また、図3、図4のシステムにおいても、図5のシステムで示したような開示用識別子の発信者端末への通知を行うことができる。但し、その場合は、受信者の識別子Rのみに基づいてN個の仮開示用識別子Hを取得し、開示用識別子取得手段又は通信要求送信手段においてN個の仮開示用識別子Hのうちの1つを選択する必要がある。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下、前述した構成を前提として、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0072】
<第1の実施の形態>
以下、前述した通信システムの構成を前提として、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0073】
以下の説明においては、電話番号”03−1234−5678”(=R)の受信者に対し、電話番号”0422−59−8912”(=S)の発信者からの4月30日を期限とする開示用識別子(開示用電話番号)による電話通信サービスを提供する場合を例にとって説明する。
【0074】
また、サービス制御装置は、図6に示すように、本発明に基づく番号変換機能を備えた中継交換機(図1中のサービス制御装置そのもの)6として中継網、ここでは公衆電話網3に実装され、開示用識別子開示装置4及び開示用識別子管理装置5とインターネットを介して通信可能であるとする。なお、サービス制御装置6の代表番号は050−1111−xxxx(但し、xは任意の数字)とする。
【0075】
図7は本発明の第1の実施の形態を示すシーケンス図であり、以下、図6とともに動作を説明する。
【0076】
Step1:開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から受信者端末1の識別子R、即ち本来の電話番号”03−1234−5678”を指定した受信者登録要求を受信し、開示用電話番号Tを払い出し、当該開示用電話番号Tと前記電話番号Rとの組み合わせを開示用識別子DBに登録する。
【0077】
より具体的には、開示用識別子DB中に当該電話番号Rに対応するエントリが有るか無いかを調べ、無ければ当該開示用識別子DB中で未使用の加入者番号を払い出し、この加入者番号に中継交換機6の市外局番及び市内局番”050−1111”を追加した電話番号、例えば”050−1111−1111”(=T)を生成し、この開示用電話番号T及び前記電話番号Rを含むエントリを開示用識別子DBに追加登録する。
【0078】
Step2:開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から発信者の識別子S、即ち電話番号”0422−59−8912”と、通信条件C、即ち利用期限”4月30日まで”と指定した通信条件設定要求を受信し、これらを前記開示用識別子T及び識別子Rに関係付けて開示用識別子DBに登録する。
【0079】
より具体的には、開示用識別子DBの前記開示用電話番号T及び電話番号Rを含むエントリ内に電話番号S及び通信条件C(利用期限)を記述する。
【0080】
開示用識別子DB301の具体な内容の一例を図8に示す。
【0081】
Step3:開示用識別子管理装置5は、前記開示用電話番号Tを開示用識別子開示装置4へ通知する。
【0082】
Step4:開示用識別子開示装置4は、開示用電話番号Tを発信者端末2へ通知(開示)する。なお、この通知は、開示用識別子開示装置4を管理する者が発信者に直接伝えるものであっても良く、また、電話、メール、FAX、郵便等によるものであっても良い。
【0083】
Step5:発信者端末2は、前記開示用電話番号Tを着信先として発呼する。
【0084】
より具体的には、発信者端末2は、標準の発呼手順に基づき、公衆電話網3に発呼要求を送信する。公衆電話網3はこの発呼要求を転送するが、当該発呼要求の着信先の電話番号の市外局番及び市内局番が”050−1111“であるので、当該発呼要求はいくつかの交換機を経て、中継交換機6で受信される。
【0085】
Step6:中継交換機6は、前述した発呼要求を受信すると、サービス処理方法を選択するための情報、ここでは発信者の電話番号Sを公衆電話網3から取得し、また、前記発呼要求を受信した時刻を図示しない時計装置から取得する。
【0086】
Step7:中継交換機6は、受信した発呼要求中の着信先の開示用電話番号T及び前記取得した発信者の電話番号Sを指定して開示用識別子管理装置5へ当該開示用電話番号Tの復元を要求する。
【0087】
Step8:開示用識別子管理装置5は、受信した着信先の開示用電話番号T及び発信元の電話番号Sから、開示用識別子DBを用いて電話番号R及び条件Cを復元し、中継交換機6へ返送する。
【0088】
より具体的には、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子DBから前記開示用電話番号T及び発信元の電話番号Sを含むエントリ中の受信者端末1の電話番号R、即ち電話番号”03−1234−5678”及び通信条件C、即ち利用期限”4月30日まで”を読み出し、これらを中継交換機6へ送信する。
【0089】
Step9:中継交換機6は、前記取得した発呼要求の受信時刻と通信条件Cとに基づき、通信要求の処理方法を選択、ここでは前記受信者端末1への発呼要求の転送可否を判定する。
【0090】
より具体的には、中継交換機6は、通信条件C中の有効期限と発呼要求の受信時刻とを比較し、受信時刻が有効期限内であれば転送可と判定する。
【0091】
Step10:中継交換機6は転送可の場合、Step8で取得した電話番号Rを着信先として、当該発呼要求を公衆電話網3へ転送する。また、転送不可、つまり受信時刻が有効期限を超過している場合、中継交換機6は要求を拒絶、即ち当該発呼要求を拒絶する。
【0092】
Step11:前記発呼要求は、公衆電話網3において、標準の発呼手順に基づいて受信者端末1へ転送され、この際、受信した受信者端末1が応答すれば、発信者端末2と受信者端末1とが通話接続され、電話通信が可能となる。
【0093】
<第2の実施の形態>
次に、第1の実施の形態において、不正発信者リストによる不正な発呼要求を拒絶する場合の実施の形態を説明する。システムの概要は図6に示した第1の実施の形態の場合と同様とする。
【0094】
図9は本発明の第2の実施の形態を示すシーケンス図であり、以下、図6とともに動作を説明するが、Step1〜Step6までは図7に示した第1の実施の形態の場合と同様であるから省略する。
【0095】
Step12:中継交換機6は、Step6で取得した発信者の電話番号Sで不正発信者リストを検索し、当該発信者の識別子Sが登録されている場合は通信要求を拒絶する。また、不正発信者リストに登録されていない場合はStep7、Step8の動作を前記同様に実行する。
【0096】
Step13:中継交換機6は、Step7、Step8の動作の結果として、開示用識別子DBに前記開示用識別子T及び識別子Sを含むエントリがない旨が通知された場合など、前記通信要求が不正であると判定すると、当該識別子Sを不正発信者リストに登録する。
【0097】
なお、開示用識別子T及び識別子Sに対応する識別子R及び条件Cが取得できた場合は、以後、Step9〜Step11の動作を前記同様に実行する。
【0098】
<第3の実施の形態>
次に、開示用識別子、ここではN個の仮開示用識別子のうちの1つを選択、特に第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて選択して用いる場合の実施の形態を説明する。
【0099】
以下の説明においては、電話番号”03−1234−5678”(=R)の受信者に対し、電話番号”0422−59−8912”(=S)の発信者からの4月30日を期限とする開示用識別子(開示用電話番号)による電話通信サービスを提供する場合を例にとって説明する。なお、システム概要は図6に示した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0100】
図10は本発明の第3の実施の形態を示すシーケンス図であり、以下、図6とともに動作を説明する。
【0101】
Step21:開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から受信者端末1の識別子R、即ち本来の電話番号”03−1234−5678”及び通信条件C、即ち”4月30日まで”を指定した受信者登録要求を受信し、N個の仮開示用電話番号Hを払い出し、当該N個の仮開示用電話番号Hと前記電話番号R及び通信条件Cとの組み合わせを開示用識別子DBに登録する。
【0102】
より具体的には、開示用識別子DB中に当該電話番号Rに対応するエントリが有るか無いかを調べ、無ければ当該開示用識別子DB中で未使用のN個、ここでは10個の仮加入者番号”1110〜1119”を払い出し、この10個の仮加入者番号に中継交換機6の市外局番及び市内局番”050−1111”を追加した電話番号、例えば”050−1111−1110〜1119”(=H)を生成し、この仮開示用電話番号H、前記電話番号R及び通信条件Cを含むエントリを開示用識別子DBに追加登録する。
【0103】
開示用識別子DB311の具体な内容の他の例を図11に示す。
【0104】
Step22:開示用識別子管理装置5は、N個の仮開示用電話番号Hのうちの1つを選択する。
【0105】
より具体的には、10個の仮開示用電話番号H”050−1111−1110”,”050−1111−1111”,”050−1111−1112”,”050−1111−1113”,”050−1111−1114”,”050−1111−1115”,”050−1111−1116”,”050−1111−1117”,”050−1111−1118”,”050−1111−1119”のうちの1つを第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて選択、例えば電話番号”050−1111−1111”を選択する。
【0106】
Step23:開示用識別子管理装置5は、前記選択した仮開示用電話番号を、開示用電話番号Tとして開示用識別子開示装置4へ通知する。
【0107】
Step24:開示用識別子開示装置4は、開示用電話番号Tを発信者端末2へ通知(開示)する。なお、この通知は、開示用識別子開示装置4を管理する者が発信者に直接伝えるものであっても良く、また、電話、メール、FAX、郵便等によるものであっても良い。
【0108】
Step25:発信者端末2は、前記開示用電話番号Tを着信先として発呼する。
【0109】
より具体的には、発信者端末2は、標準の発呼手順に基づき、公衆電話網3に発呼要求を送信する。公衆電話網3はこの発呼要求を転送するが、当該発呼要求の着信先の電話番号の市外局番及び市内局番が”050−1111“であるので、当該発呼要求はいくつかの交換機を経て、中継交換機6で受信される。
【0110】
Step26:中継交換機6は、前述した発呼要求を受信すると、サービス処理方法を選択するための情報、ここでは第2の条件C2に対応する情報C02を取得し、また、前記発呼要求を受信した時刻を図示しない時計装置から取得する。
【0111】
Step27:中継交換機6は、受信した発呼要求中の着信先の開示用電話番号Tを指定して開示用識別子管理装置5へ当該開示用電話番号Tの復元を要求する。
【0112】
Step28:開示用識別子管理装置5は、受信した着信先の開示用電話番号Tから、開示用識別子DBを用いて電話番号R及び条件Cを復元し、中継交換機6へ返送する。
【0113】
より具体的には、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子DBから前記開示用電話番号Tが属するN個の仮開示用識別子Hを含むエントリ中の受信者端末1の電話番号R、即ち電話番号”03−1234−5678”及び通信条件C、即ち利用期限”4月30日まで”を読み出し、これらを前記開示用電話番号Tが属するN個の仮開示用識別子Hとともに中継交換機6へ送信する。
【0114】
Step29:中継交換機6は、前記取得した情報C02及び発呼要求の受信時刻と第2の条件C2及び通信条件Cとに基づき、通信要求の処理方法を選択、ここでは前記受信者端末1への発呼要求の転送可否を判定する。
【0115】
より具体的には、中継交換機6は、前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを、前記情報C02を引数とする関数Fにより求め、これと発呼要求中の着信先の電話番号、即ち開示用電話番号Tとを比較し、これらが一致するか否かを判定する。一致すれば、さらに通信条件C中の有効期限と発呼要求の受信時刻とを比較し、受信時刻が有効期限内であれば転送可と判定する。
【0116】
Step30:中継交換機6は転送可の場合、Step28で取得した電話番号Rを着信先として、当該発呼要求を公衆電話網3へ転送する。また、転送不可、つまり前記選択したN個の仮開示用識別子Hのうちの1つと開示用開示用電話番号Tとが一致しない、あるいは受信時刻が有効期限を超過している場合、中継交換機6は要求を拒絶、即ち当該発呼要求を拒絶する。
【0117】
Step31:前記発呼要求は、公衆電話網3において、標準の発呼手順に基づいて受信者端末1へ転送され、この際、受信した受信者端末1が応答すれば、発信者端末2と受信者端末1とが通話接続され、電話通信が可能となる。
【0118】
<第4の実施の形態>
次に、第3の実施の形態において、N個の仮開示用識別子Hからの開示用識別子Tの選択を開示用識別子開示装置において行うようになした場合の実施の形態を説明する。なお、システム概要は図6に示した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0119】
図12は本発明の第4の実施の形態を示すシーケンス図であり、以下、図6とともに動作を説明する。
【0120】
Step21:開示用識別子管理装置5は、開示用識別子開示装置4から受信者端末1の識別子R、即ち本来の電話番号”03−1234−5678”及び通信条件C、即ち”4月30日まで”を指定した受信者登録要求を受信し、N個の仮開示用電話番号Hを払い出し、当該N個の仮開示用電話番号Hと前記電話番号R及び通信条件Cとの組み合わせを開示用識別子DBに登録する。
【0121】
Step32:開示用識別子管理装置5は、前記N個の仮開示用識別子Hと、関数Fのアルゴリズム又は当該アルゴリズムを構成するパラメータのいずれか一方もしくは両方とを開示用識別子開示装置4へ送信する。
【0122】
Step33:開示用識別子開示装置4は、N個の仮開示用電話番号Hのうちの1つを、前記Step22の場合と同様に選択する。
【0123】
以後、Step24〜Step31の動作は第3の実施の形態の場合と同様である。
【0124】
なお、第3又は第4の実施の形態において、第2の実施の形態で説明した不正発信者リストによる通信要求可否判定を行う場合は、Step26とStep27との間でStep12と同様な動作を実行し、また、Step28とStep29との間で必要に応じてStep13と同様な動作を実行すれば良い。
【0125】
<第5の実施の形態>
次に、開示用識別子Tの発信者への開示(通知)を、受信者の端末装置からの発信者の識別子Sを宛先に指定した開示用識別子T通知用の通信要求を用いて行う場合の実施の形態を説明する。
【0126】
以下の説明においては、電話番号”0422−59−8912”(=S)の発信者に対し、電話番号”03−1234−5678”(=R)の受信者が通信を要求して開示用識別子Tを通知する場合を例にとって説明する。なお、システム概要は図6に示した第1の実施の形態の場合と同様であり、開示用識別子管理装置5において受信者登録及び通信条件設定は終了しているものとする。
【0127】
図13は本発明の第5の実施の形態を示すシーケンス図であり、以下、図6とともに動作を説明する。
【0128】
Step41:受信者端末1は、発信者端末2の電話番号Sを着信先として発呼する。
【0129】
より具体的には、受信者端末1は、発信者端末2の電話番号Sの前に、開示用識別子T通知用の発呼要求であることを示す特番、例えば”1XY”を付し、”1XY−0422−59−8912”として、公衆電話網3に発呼要求を送信する。公衆電話網3はこの発呼要求を転送するが、当該発呼要求が特番”1XY”を含むため、当該発呼要求はいくつかの交換機を経て、中継交換機6で受信される。
【0130】
Step42:中継交換機6は、前述した発呼要求を受信すると、発信元を特定する情報、受信者の電話番号Rを取得する。
【0131】
Step43:中継交換機6は、受信した発呼要求中の着信先の電話番号S及び前記取得した受信者の電話番号Rを指定して開示用識別子管理装置5へ開示用電話番号Tの取得を要求する。
【0132】
Step44:開示用識別子管理装置5は、受信した着信先の電話番号S及び受信者の電話番号Rから、開示用識別子DBを用いて開示用電話番号Tを取得し、中継交換機6へ返送する。
【0133】
より具体的には、開示用識別子管理装置5は、開示用識別子DBから前記着信先の電話番号S及び受信者の電話番号Rを含むエントリ中の開示用電話番号T、即ち電話番号”050−1111−1111”を読み出し、これを中継交換機6へ送信する。
【0134】
Step45:中継交換機6は、発信者電話番号Sを宛先に指定した開示用電話番号T通知用の発呼要求を、その発信元の電話番号を前記開示用電話番号Tとして公衆電話網3に送信する。
【0135】
より具体的には、中継交換機6は、発信者電話番号”0422−59−8912”を宛先に指定し、開示用電話番号T”050−1111−1111”を発信元に指定した発呼要求を中継網3に送信する。
【0136】
Step46:前記発呼要求は、公衆電話網3において、標準の発呼手順に基づいて発信者端末2へ転送され、この際、受信した発信者端末2が応答すれば、受信者端末1と発信者端末2とが通話接続され、電話通信が可能となるとともに、発信者端末2に前記開示用電話番号Tが通知される。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信者はスパム等の理由により受信者識別子を放棄せざるを得なくなっても、新たな受信者識別子を取得する必要が無くなった。従って、連絡先の変更を複数の発信者に伝える必要も無くなった。また、本発明により、1つの受信者識別子に対して膨大な数の条件付き受信者識別子を作成することができる。これにより、1つの受信者端末を膨大な数の用途に別個に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信システムの一例を示す構成図
【図2】本発明による通信システムの他の例を示す構成図
【図3】本発明による通信システムのさらに他の例を示す構成図
【図4】本発明による通信システムのさらに他の例を示す構成図
【図5】本発明による通信システムのさらに他の例を示す構成図
【図6】本発明の第1の実施の形態を説明するシステム構成図
【図7】本発明の第1の実施の形態を説明するシーケンス図
【図8】開示用識別子DBの具体的な内容の一例を示す説明図
【図9】本発明の第2の実施の形態を説明するシーケンス図
【図10】本発明の第3の実施の形態を説明するシーケンス図
【図11】開示用識別子DBの具体的な内容の他の例を示す説明図
【図12】本発明の第4の実施の形態を説明するシーケンス図
【図13】本発明の第5の実施の形態を説明するシーケンス図
【符号の説明】
1:受信者端末、2:発信者端末、3:中継網、4:開示用識別子開示装置、5:開示用識別子管理装置、6:サービス制御システム。
Claims (24)
- 通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を用いた通信方法において、
開示用識別子管理装置が受信者の登録を要求する者の装置から送信される受信者識別子Rを指定した受信者登録要求を受信し、開示用識別子Tと前記受信者識別子Rとの組み合わせを開示用識別子データベースに登録する受信者登録段階と、
開示用識別子管理装置が通信条件の設定を要求する者の装置から送信される発信者の識別子S及び当該発信者の受信者に対する通信要求を許諾する条件Cを指定した通信条件設定要求を受信し、これらを前記開示用識別子T及び受信者識別子Rに関係付けて前記開示用識別子データベースに登録する通信条件設定段階と、
サービス制御装置が発信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された前記開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信する通信要求受信段階と、
サービス制御装置が前記通信要求に基づき発信者の識別子S及び前記条件Cに対応する情報C0を取得する判定情報取得段階と、
サービス制御装置が前記開示用識別子T及び識別子Sを指定して開示用識別子管理装置へ復元を要求する開示用識別子復元要求段階と、
開示用識別子管理装置が前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子T及び識別子Sに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置へ通知する開示用識別子復元段階と、
サービス制御装置が前記条件C及び情報C0に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する通信要求処理方法選択段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1記載の通信方法において、
開示用識別子復元要求段階は、
不正な発信者の識別子を登録した不正発信者リストを、判定情報取得段階で取得した発信者の識別子Sで検索し、当該発信者の識別子Sが前記不正発信者リストに登録されている場合は通信要求を拒絶する段階を含み、
通信要求処理方法選択段階は、
通信要求中の開示用識別子Tに基づき、当該通信要求が不正であるか否かを判定し、不正な場合は発信者の識別子Sを不正発信者リストに登録する段階を含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1又は2記載の通信方法において、
サービス制御装置が受信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を受信する開示用識別子T通知用通信要求受信段階と、
サービス制御装置が前記通信要求に基づき受信者の識別子Rを取得する発信元情報取得段階と、
サービス制御装置が前記識別子S及び識別子Rを指定して開示用識別子管理装置へ開示用識別子Tの取得を要求する開示用識別子取得要求段階と、
開示用識別子管理装置が開示用識別子データベースから前記識別子S及び識別子Rに対応する開示用識別子Tを取得し、サービス制御装置へ通知する開示用識別子取得段階と、
サービス制御装置が前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を、その発信元の識別子を前記開示用識別子Tとして中継網に送信する開示用識別子T通知用通信要求送信段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を用いた通信方法において、
開示用識別子管理装置が受信者の登録を要求する者の装置から送信される受信者識別子R及び通信要求を許諾する条件Cを指定した受信者登録要求を受信し、N個の仮開示用識別子Hと前記受信者識別子R及び条件Cとの組み合わせを開示用識別子データベースに登録する受信者登録段階と、
開示用識別子管理装置が前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを開示用識別子Tとして選択する開示用識別子選択段階と、
サービス制御装置が発信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された前記開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信する通信要求受信段階と、
サービス制御装置が前記通信要求に基づき前記条件Cに対応する情報C0を取得する判定情報取得段階と、
サービス制御装置が前記開示用識別子Tを指定して開示用識別子管理装置へ復元を要求する開示用識別子復元要求段階と、
開示用識別子管理装置が前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置へ通知する開示用識別子復元段階と、
サービス制御装置が前記条件C及び情報C0に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する通信要求処理方法選択段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項4記載の通信方法において、
開示用識別子選択段階に代えて、
開示用識別子管理装置が前記N個の仮開示用識別子Hを開示用識別子開示装置へ送信する段階と、
開示用識別子開示装置が前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを開示用識別子Tとして選択する段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項4記載の通信方法において、
開示用識別子管理装置が前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて開示用識別子Tとして選択する開示用識別子選択段階と、
サービス制御装置が前記通信要求に基づき前記条件C及び第2の条件C2に対応する情報C0及びC02を取得する判定情報取得段階と、
開示用識別子管理装置が前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、前記開示用識別子Tを含むN個の仮開示用識別子Hとともにサービス制御装置へ通知する開示用識別子復元段階と、
サービス制御装置が前記取得したN個の仮開示用識別子Hのうちの1つを前記情報C02を引数とする関数Fを用いて選択し、これと前記受信した開示用識別子Tとが一致するか否かを判定し、該判定結果又は前記条件C及び情報C0のいずれか一方もしくは両方に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する通信要求処理方法選択段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項6記載の通信方法において、
開示用識別子選択段階に代えて、
開示用識別子管理装置が前記N個の仮開示用識別子Hと、関数Fのアルゴリズム又は当該アルゴリズムを構成するパラメータのいずれか一方もしくは両方とを開示用識別子開示装置へ送信する段階と、
開示用識別子開示装置が前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて開示用識別子Tとして選択する段階とを含む
ことを特徴とする開示用識別子生成・復元方法。 - 請求項4乃至7いずれか記載の通信方法において、
判定情報取得段階は、
前記通信要求に基づき発信者の識別子Sを取得する段階を含み、
開示用識別子復元要求段階は、
不正な発信者の識別子を登録した不正発信者リストを、判定情報取得段階で取得した発信者の識別子Sで検索し、当該発信者の識別子Sが前記不正発信者リストに登録されている場合は通信要求を拒絶する段階を含み、
通信要求処理方法選択段階は、
通信要求中の開示用識別子Tに基づき、当該通信要求が不正であるか否かを判定し、不正な場合は発信者の識別子Sを不正発信者リストに登録する段階を含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項4乃至8いずれか記載の通信方法において、
サービス制御装置が受信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を受信する開示用識別子T通知用通信要求受信段階と、
サービス制御装置が前記通信要求に基づき受信者の識別子Rを取得する発信元情報取得段階と、
サービス制御装置が前記識別子Rを指定して開示用識別子管理装置へ開示用識別子Tの取得を要求する開示用識別子取得要求段階と、
開示用識別子管理装置が開示用識別子データベースから前記識別子Rに対応するN個の仮開示用識別子Hを取得し、そのままもしくはそのうちの1つを選択してサービス制御装置へ通知する開示用識別子取得段階と、
サービス制御装置が前記開示用識別子T通知用の発信者の識別子Sを宛先に指定した通信要求を、その発信元の識別子を前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つとして中継網に送信する開示用識別子T通知用通信要求送信段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至9いずれか記載の通信方法において、
受信者の登録を要求する者の装置とは、開示用識別子開示装置である
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至3いずれか記載の通信方法において、
通信条件の設定を要求する者の装置とは、開示用識別子開示装置である
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項10又は11記載の通信方法において、
開示用識別子開示装置とは、受信者の通信端末である
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至12いずれか記載の通信方法において、
通信要求処理方法選択段階に代えて、
サービス制御装置が前記取得した条件C及び情報C0を受信者識別子Rの受信者の通信端末へ中継網を介して通知する段階を含み、
受信者の通信端末が前記条件C及び情報C0に基づき、通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する通信要求処理方法選択段階を含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至13いずれか記載の通信方法において、
条件Cとして通信要求処理方法選択段階において発信者を識別するための情報を用いる
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至13いずれか記載の通信方法において、
条件Cとして開示用識別子Tの有効期限を用いる
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至13いずれか記載の通信方法において、
条件Cとして開示用識別子Tの有効利用回数を用い、
判定情報取得手段は、
識別子Sの発信者が識別子Rの受信者に対して発信した回数を表す通信履歴を走査する段階を含み、
通信要求処理方法選択段階は、
前記条件C及び前記走査結果を比較し、結果に応じて通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する段階と、
通信要求を受け付ける場合は前記通信履歴を更新する段階とを含む
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至16いずれか記載の通信方法において、
開示用識別子Tを発信者へ開示する際、発信者による逆変換が不可能な当該発信者の識別子Sに依存した変換処理を行い、
前記変換された開示用識別子Tを指定した通信要求を受信した際、前記発信者による逆変換が不可能な当該発信者の識別子Sに依存した変換の逆変換処理を行う
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項17記載の通信方法において、
発信者の識別子Sに依存した変換処理とは、当該発信者の識別子Sに対応する鍵を用いた暗号化処理であり、
発信者の識別子Sに依存した変換の逆変換処理とは、当該発信者の識別子Sに対応する鍵を用いた復号処理である
ことを特徴とする通信方法。 - 通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を含む通信システムにおける開示用識別子開示装置であって、
受信者の登録を要求する者の装置から送信される受信者識別子Rを指定した受信者登録要求を受信し、開示用識別子Tと前記受信者識別子Rとの組み合わせを開示用識別子データベースに登録する手段と、
通信条件の設定を要求する者の装置から送信される発信者の識別子S及び当該発信者の受信者に対する通信要求を許諾する条件Cを指定した通信条件設定要求を受信し、これらを前記開示用識別子T及び受信者識別子Rに関係付けて前記開示用識別子データベースに登録する手段と、
サービス制御装置からの開示用識別子T及び識別子Sを指定した復元要求を受け付け、前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子T及び識別子Sに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置へ通知する手段とを備えた
ことを特徴とする開示用識別子管理装置。 - 通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を含む通信システムにおけるサービス制御装置であって、
発信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信する手段と、
前記通信要求に基づき発信者の識別子Sを取得する手段と、
前記開示用識別子T及び識別子Sを指定して開示用識別子管理装置へ開示用識別子の受信者識別子への復元を要求し、当該開示用識別子管理装置から前記開示用識別子T及び識別子Sに対応する受信者識別子R及び条件Cを受信する手段と、
開示用識別子管理装置から受信した条件Cに基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する手段とを備えた
ことを特徴とするサービス制御装置。 - 通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を含む通信システムにおける開示用識別子開示装置であって、
受信者の登録を要求する者の装置から送信される受信者識別子R及び通信要求を許諾する条件Cを指定した受信者登録要求を受信し、N個の仮開示用識別子Hと前記受信者識別子R及び条件Cとの組み合わせを開示用識別子データベースに登録する手段と、
前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを開示用識別子Tとして選択する手段と、
サービス制御装置からの開示用識別子Tを指定した復元要求を受け付け、前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、サービス制御装置へ通知する手段とを備えた
ことを特徴とする開示用識別子管理装置。 - 通信を受ける受信者を一意に識別可能な受信者識別子Rに応じて受信者の通信端末と当該受信者へ通信を発する発信者の通信端末とを接続する中継網を含む通信システムにおけるサービス制御装置であって、
発信者の通信端末から中継網に対して送信され、当該中継網から転送された開示用識別子Tを宛先に指定した通信要求を受信する手段と、
前記通信要求に基づき前記条件Cに対応する情報C0を取得する手段と、
前記開示用識別子Tを指定して開示用識別子管理装置へ開示用識別子の受信者識別子への復元を要求し、当該開示用識別子管理装置から前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを受信する手段と、
開示用識別子管理装置から受信した前記条件C及び情報C0に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する手段とを備えた
ことを特徴とするサービス制御装置。 - 請求項21記載の開示用識別子管理装置において、
前記N個の仮開示用識別子Hのうちの1つを第2の条件C2を引数とする関数Fを用いて開示用識別子Tとして選択する手段と、
サービス制御装置からの開示用識別子Tを指定した復元要求を受け付け、前記開示用識別子データベースから前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを取得し、前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hとともにサービス制御装置へ通知する手段とを備えた
ことを特徴とする開示用識別子管理装置。 - 請求項22記載のサービス制御装置において、
前記通信要求に基づき前記条件C及び第2の条件C2に対応する情報C0及びC02を取得する手段と、
前記開示用識別子Tを指定して開示用識別子管理装置へ開示用識別子の受信者識別子への復元を要求し、当該開示用識別子管理装置から前記開示用識別子Tが属するN個の仮開示用識別子Hに対応する受信者識別子R及び条件Cを、前記開示用識別子Tを含むN個の仮開示用識別子Hとともに受信する手段と、
開示用識別子管理装置から受信したN個の仮開示用識別子Hのうちの1つを前記情報C02を引数とする関数Fを用いて選択し、これと前記受信した開示用識別子Tとが一致するか否かを判定し、該判定結果又は前記条件C及び情報C0のいずれか一方もしくは両方に基づいて受信者識別子Rの受信者の通信端末に対する通信要求の処理方法を選択し、中継網へ指示する手段とを備えた
ことを特徴とするサービス制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003203062A JP4050666B2 (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 通信方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003203062A JP4050666B2 (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 通信方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005051306A JP2005051306A (ja) | 2005-02-24 |
JP4050666B2 true JP4050666B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=34262564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003203062A Expired - Fee Related JP4050666B2 (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 通信方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4050666B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4279290B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2009-06-17 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | グループ情報管理システム、グループ内通信システム、グループ退会システム、グループ情報管理装置、加入者情報管理装置、およびグループ情報管理方法 |
CN100512500C (zh) * | 2006-11-27 | 2009-07-08 | 华为技术有限公司 | 处理呼叫的方法和业务控制设备及呼叫处理系统 |
JP4865752B2 (ja) * | 2008-03-21 | 2012-02-01 | 日本電信電話株式会社 | 電話交換システム及び方法 |
TWI430648B (zh) * | 2009-06-12 | 2014-03-11 | Univ Nat Chiao Tung | 與通訊對象相關之即時可重組電話號碼系統及運用該系統之通訊方法 |
JP5017343B2 (ja) * | 2009-09-25 | 2012-09-05 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 通信制御システム及び通信制御方法 |
JP6818382B1 (ja) * | 2020-11-02 | 2021-01-20 | 株式会社カウリス | 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
-
2003
- 2003-07-29 JP JP2003203062A patent/JP4050666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005051306A (ja) | 2005-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6553110B1 (en) | Selective telephone caller identification service | |
US7580980B2 (en) | Email system restoring recipient identifier based on identifier-for-disclosure for establishing communication between sender and recipient | |
CN100556052C (zh) | 电话号码改变通知方法以及电话号码改变通知系统 | |
US7925257B2 (en) | Method for operating a database | |
JPH05506138A (ja) | マルチサービスネットワークにおける情報伝達方法 | |
JP2003330861A (ja) | ユーザデータ自動変更システム | |
WO2007099591A1 (ja) | 識別子変更通知方法、識別子変更通知プログラム及び識別子変更通知装置 | |
JP4050666B2 (ja) | 通信方法及びその装置 | |
JP6706596B2 (ja) | 通信システム、通信装置および通信方法 | |
JP2004179946A (ja) | メールアドレス発行方法、メールアドレス発行システムおよびサーバ装置 | |
US20050259666A1 (en) | Method for distributing and collecting address information | |
JP2005026963A (ja) | 通信方法、その装置及びそのプログラム | |
JP4643438B2 (ja) | 通信制御装置、発信電話番号制御方法および発信電話番号制御プログラム | |
JP5558921B2 (ja) | 携帯電話機の管理システム、携帯電話機の管理装置、携帯電話機の管理方法 | |
JP2004260792A (ja) | 通信方法、通信システム、中継システム、通信プログラムおよび中継システム用プログラム | |
JP4113061B2 (ja) | 開示用識別子生成・復元方法、同一性確認方法及びその装置 | |
JPH06188905A (ja) | 電子メールシステム | |
KR100765328B1 (ko) | 사설 교환 시스템의 악의적 전화 신고 방법 및 그 장치 | |
CN100426821C (zh) | 一种短信息处理方法 | |
JP2004173129A (ja) | 通信端末の番号情報変更通知システム、センター装置、番号情報変更通知方法、番号情報変更通知プログラムおよびプログラム記録媒体 | |
JP2004343492A (ja) | 留守番電話装置および留守番電話制御方法 | |
KR101070543B1 (ko) | 통신망에서의 개인정보 보호 시스템 및 그 방법 | |
JP3971352B2 (ja) | 個人情報開示方法及びシステム、通信端末 | |
WO2020105739A1 (ja) | メッセージ転送装置、方法及びプログラム | |
JP4465022B2 (ja) | 着信規制方法、識別情報管理装置、発信端末 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070605 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |