JP4279195B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、さらに詳しくは、Cu配線を用いた多層配線構造を有する半導体装置に関する。
近年、半導体集積回路装置(LSI)の高集積化に伴い、LSIの高速動作に関して配線プロセス技術が益々重要視されてきている。これは半導体素子の微細化により、信号伝播遅延の問題が顕著になってきたためである。この信号伝播遅延の増大を抑制するためには、配線の低抵抗化および配線間容量ならびに配線層間容量の低減が必要である。
配線の低抵抗化については、従来用いられてきたアルミニウム合金配線と比較して、低抵抗である銅(Cu)配線を用いた半導体装置が実用化されている。また、配線間容量および配線層間容量の低減については、層間絶縁膜として従来用いられてきた酸化シリコンと比較して、比誘電率の低い絶縁膜(低誘電率膜)が検討されており、Cu配線と低誘電率膜を用いた多層配線技術の導入が検討されている。
ここで、Cuは拡散係数が非常に高い材料であることから、Cu配線からCu配線上の層間絶縁膜へのCuの拡散を防ぐために、Cu配線を覆う状態で、Cu配線が設けられた層間絶縁膜上に、拡散防止絶縁膜を設ける必要がある。
この拡散防止絶縁膜としては、Cuの拡散防止機能を有する比誘電率が7程度の窒化シリコン(SiN)や、比誘電率が5程度の炭窒化シリコン(SiCN)が用いられている。例えば、Cu配線が設けられた層間絶縁膜上に、拡散防止絶縁膜として、Cu配線との密着性の高いSiリッチな下層窒化シリコン系絶縁膜と、化学量論組成の上層窒化シリコン系材料膜とを積層した半導体装置の例が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−183059号公報
しかし、上述したような半導体装置は、拡散防止絶縁膜の比誘電率が高く、半導体装置の微細化にともない、配線層間容量を低減するためには、層間絶縁膜だけでなく、拡散防止絶縁膜の誘電率を低くする必要がある。しかし、拡散防止絶縁膜の誘電率を低くすると、拡散防止絶縁膜の膜密度が低くなるため、Cu配線との表面反応が弱くなり、拡散防止絶縁膜とCu配線との密着性が低下してしまう。その結果、Cuが動き易くなることでボイドが発生し、エレクトロマイグレーション(EM)耐性、ストレスマイグレーション(SM)耐性が低下する等、配線信頼性が悪化するという問題が生じていた。
また、拡散防止絶縁膜の膜密度が低下することで、大気中または拡散防止絶縁膜の上層に設けられる層間絶縁膜からの酸素や水分が拡散防止絶縁膜を透過し、下層のCu配線が酸化されて、配線抵抗が増大するという問題もある。さらに、膜密度が低下することで、拡散防止絶縁膜自体の強度が低下し、TDDB(Time Dependence on Dielectric Breakdown)等の耐圧性が低下する傾向があった。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、基板上に設けられた絶縁膜と、この絶縁膜に形成された溝パターン内に設けられた導電層と、導電層上を含む絶縁膜上に設けられるとともに導電層からの金属の拡散を防ぐ拡散防止絶縁膜とを備えた半導体装置である。そして、特に、拡散防止絶縁膜は、導電層上を含む絶縁膜上に接する状態で設けられる最下層と拡散防止絶縁膜の表面層を構成する最上層との間に、最下層と最上層よりも比誘電率の低い中間層を挟持してなることを特徴としている。
このような構成の半導体装置によれば、拡散防止絶縁膜は、最下層と最上層との間に、最下層および最上層よりも比誘電率の低い中間層を挟持してなることから、拡散防止絶縁膜の低誘電率化が可能となり、半導体装置の微細化にともない、拡散防止絶縁膜が薄膜化された場合であっても、拡散防止絶縁膜の容量が低減される。また、拡散防止絶縁膜の最下層と最上層は、中間層よりも高い比誘電率を有することで、中間層よりも膜密度が高い状態となる。これにより、導電層上を含む絶縁膜上に接する状態で設けられる最下層については、膜密度が高くなることで、拡散防止絶縁膜と導電層との密着性が高くなる。また、拡散防止絶縁膜の表面層を構成する最上層については、膜密度が高くなることで、大気中や上層の層間絶縁膜からの水分や酸素が透過され難くなるため、導電層の酸化が防止される。さらに、最下層と最上層の膜密度が高く構成されることで、拡散防止絶縁膜自体の強度も維持される。
以上説明したように、本発明の半導体装置によれば、拡散防止絶縁膜が薄膜化された場合であっても、拡散防止絶縁膜の容量が低減されることから、配線層間容量を低減することができる。また、拡散防止絶縁膜と導電層との密着性が高くなることで、導電層中の金属元素が動き易くなることによるボイドの発生が防止されるため、導電層のEM耐性およびSM耐性を向上させることができ、配線信頼性を向上させることができる。さらに、導電層の酸化が防止されるため、配線抵抗を低い状態で維持できる。また、拡散防止絶縁膜自体の強度が維持されることから、TDDB等の耐圧性も向上させることができる。
これにより、配線層間容量を低減することができるとともに、配線信頼性や拡散防止絶縁膜の耐圧性も向上でき、配線抵抗も低い状態で維持できることから、高密度、高速度CMOSデバイスが実現可能となる。したがって、コンピュータ、ゲーム機およびモバイル製品の性能を著しく向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の半導体装置に係わる実施の形態の一例を、図1の断面図によって説明する。図1に示すように、半導体素子等が形成された基板11上に、層間絶縁膜12が形成されている。
また、層間絶縁膜12には、溝パターン13が設けられており、この溝パターン13の内壁を覆う状態で、バリア層(図示省略)が設けられている。また、溝パターン13内には、このバリア層を介して、例えばCuからなる導電層(配線14)が設けられている。ここで、バリア層は、配線14から層間絶縁膜12へのCuの拡散を防止するものである。
そして、配線14上を含む層間絶縁膜12上には、拡散防止絶縁膜15が設けられている。この拡散防止絶縁膜15は、この上層に設けられる層間絶縁膜(図示省略)への配線14からのCuの拡散を防止するものである。拡散防止絶縁膜15は65nmルールの場合には、設計上35nm以下の膜厚で設けられており、ここでは、例えば35nmの膜厚で設けられることとする。
ここで、本発明の半導体装置における拡散防止絶縁膜15は、配線14上を含む層間絶縁膜12上に接する状態で設けられる最下層15aと、拡散防止絶縁膜15の表面層を構成する最上層15cとの間に、中間層15bを挟持した状態で構成されている。そして、中間層15bは、最下層15aおよび最上層15cよりも低い比誘電率を有している。このため、半導体装置の微細化により拡散防止絶縁膜15が薄膜化された場合であっても、拡散防止絶縁膜15の低誘電率化が可能となる。また、最下層15aおよび最上層15cは、中間層15bよりも高い誘電率を有することから、中間層15bよりも高い膜密度で形成される。
具体的には、最上層15cと最下層15aは、例えば比誘電率が4.0以上6.0未満となるように構成されており、中間層15bは、例えば比誘電率が4.0未満となるように構成されることとする。
ここで、拡散防止絶縁膜15の積層構造の一例について説明する。拡散防止絶縁膜15において、配線14上を含む層間絶縁膜12上に接する状態で設けられる最下層15aは、例えばSiCN膜からなり、比誘電率は4.7以上5.2以下となるように構成されている。この比誘電率は、後述するように、最下層15a上に設けられる中間層15bの比誘電率よりも高く、最下層15aは中間層15bと比較して高い膜密度で形成される。このため、拡散防止絶縁膜15と下層の配線14との表面反応が強化され、密着性を向上させることが可能となる。
この最下層15aの膜厚は1nm以上10nm以下であることが好ましく、1nm以上5nm以下であることがさらに好ましい。1nm以上とすることで、この最下層15aにより拡散防止絶縁膜15と配線14との密着性を確実に向上させることが可能となる。また10nm以下、さらに好ましくは5nm以下とすることで、拡散防止絶縁膜15の膜厚は35nmであることから、最下層15aの膜厚が薄くなる分、最下層15aよりも比誘電率の低い中間層15bの膜厚を厚くできるため、拡散防止絶縁膜15の低誘電率化が図れる。
なお、ここでは、最下層15aをSiCN膜で構成することとしたが、本発明はこれに限定されず、例えばSiC膜で比誘電率4.5以上5.0以下となるように構成してもよい。ただし、最下層15aは窒素(N)を含む膜で形成した方が、配線14からのCuの拡散を確実に防止できるため、好ましい。
また、最下層15a上に設けられる中間層15bは、例えばSiC膜からなり、比誘電率は3.2以上4.0未満となるように構成されている。この中間層15bの膜厚は、拡散防止絶縁膜15の低誘電率化を図るため、厚いほど好ましく、拡散防止絶縁膜15の全体の膜厚から最下層15aと後述する最上層15cの膜厚を差し引いて決定される。
さらに、中間層15b上に設けられ、拡散防止絶縁膜15の表面層を構成する最上層15cは、例えばSiCN膜からなり、比誘電率は4.7以上5.2以下となるように構成されている。これにより、最上層15cは、上述した中間層15bと比較して高い膜密度で形成されるため、大気中または上層の層間絶縁膜(図示省略)からの水分や酸素の透過を防止することが可能となる。
この最上層15cの膜厚は5nm以上15nm以下であることが好ましい。5nm以上とすることにより、この最上層15cで大気中または上層の層間絶縁膜からの水分や酸素の透過が確実に防止され、拡散防止絶縁膜15の下層の配線14の酸化が防止される。また、15nm以下とすることで、拡散防止絶縁膜15の膜厚は35nmであることから、最上層15cの膜厚が薄くなる分、最上層15cよりも比誘電率の低い中間層15bの膜厚を厚くできるため、拡散防止絶縁膜15の低誘電率化が図れる。
なお、ここでは、最上層15cをSiCN膜で構成することとしたが、本発明はこれに限定されず、例えばSiC膜で比誘電率4.5以上5.0以下となるように最上層15cを構成してもよい。
このような構成の半導体装置は、例えば、ダマシン法等の溝配線法により製造される。ここで、この半導体装置の製造方法について、図2の製造工程断面図を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、基板11上に層間絶縁膜12を形成する。そして、通常のフォトリソグラフィー技術とレジストパターンをマスクに用いた反応性エッチング技術により、層間絶縁膜12に配線溝となる溝パターン13を形成する。その後、この溝パターン13の内壁を覆う状態で、層間絶縁膜12上にバリア層(図示省略)を形成し、溝パターン13内を埋め込む状態で、バリア層上に導電膜を形成する。その後、CMP法により、層間絶縁膜12の表面が露出するまで、導電膜を除去することで、溝パターン13内にバリア層を介して、Cuからなる配線14を形成する。
次に、例えば、アンモニア(NH3)または水素(H2)等の還元性ガスによってプラズマ処理を行うことにより、配線14の表面処理を行う。これにより、配線14の表面に生じるCuの酸化物を除去することで、後工程で成膜する拡散防止絶縁膜の最下層との密着性を向上させる。また、このプラズマ処理を安定して行うために、上記の還元性ガスとともに、反応性の低い窒素(N2)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)またはキセノン(Xe)等の不活性ガスを用いてもよい。
次に、図2(b)に示すように、配線14上を含む層間絶縁膜12上に、拡散防止絶縁膜15(前記図1参照)を形成する。この場合には、まず、配線14上を含む層間絶縁膜12上に、例えばSiCN膜からなる最下層15aを形成する。この成膜は、例えば化学的気相成長(Chemical Vapor Deposition(CVD))法により、プラズマCVD装置を用いて行うこととする。成膜条件の一例としては、成膜ガスにトリメチルシラン〔流量:200cm3/min〕とアンモニア(NH3)〔流量:400cm3/min〕とヘリウム(He)〔流量:300cm3/min〕を用い、成膜雰囲気の圧力を400Pa、CVD装置のRF(Radio Frequency)電力を300Wに設定する。尚、ガス流量は標準状態における体積流量を示すものとする。ここで、拡散防止絶縁膜15を構成する各層の比誘電率は、各層の材質だけでなく、成膜条件を調整することで決定される。上記の条件で成膜することで、比誘電率4.7以上5.2以下のSiCN膜が得られる。
なお、最下層15aとして、SiC膜を形成する場合の成膜条件の一例としては、成膜ガスにトリメチルシラン〔流量:300cm3/min〕とHe〔流量:800cm3/min〕とを用い、成膜雰囲気の圧力を1200Pa、RF電力を450Wに設定する。これにより比誘電率4.5以上5.0以下のSiC膜が得られる。
次に、図2(c)に示すように、最下層15a上に、例えばSiCからなる中間層15bを成膜する。この成膜は、例えばCVD法により、プラズマCVD装置を用いて行うこととする。成膜条件の一例としては、成膜ガスにトリメチルシラン〔流量:300cm3/min〕とHe〔流量:1000cm3/min〕とを用い、成膜雰囲気の圧力を800Pa、RF電力を200Wに設定する。これにより比誘電率3.2以上4.0未満のSiC膜が得られる。
続いて、図2(d)に示すように、中間層15b上に、例えばSiCNからなる最上層15cを成膜する。この成膜は、例えばCVD法により、プラズマCVD装置を用いて行うこととする。成膜条件の一例としては、成膜ガスにトリメチルシラン〔流量:200cm3/min〕とNH3〔流量:400cm3/min〕とHe〔流量:300cm3/min〕を用い、成膜雰囲気の圧力を400Pa、CVD装置のRF電力を300Wに設定する。これにより、比誘電率4.7以上5.2以下のSiCN膜が得られる。
なお、最上層15cとして、SiC膜を形成する場合の成膜条件の一例としては、成膜ガスにトリメチルシラン〔流量:300cm3/min〕とHe〔流量:800cm3/min〕とを用い、成膜雰囲気の圧力を1200Pa、RF電力を450Wに設定する。これにより比誘電率4.5以上5.0以下のSiC膜が得られる。
この後の工程は、例えば、拡散防止絶縁膜15上に層間絶縁膜を成膜した後、この層間絶縁膜に配線溝を形成し、配線溝の底部に配線14に達する接続孔を形成する。その後、配線溝と接続孔を導電膜で埋め込むことで、配線溝と接続孔に配線およびヴィアをそれぞれ形成する。その後、配線上に再び拡散防止絶縁膜を形成し、上述したプロセスを繰り返すことにより、多層配線構造を形成する。
なお、ここでは、トリメチルシランを含有する成膜ガスを用いて、ガス流量や成膜雰囲気の圧力、RF電力等を調整することで、拡散防止絶縁膜15を構成する比誘電率の異なる各層を形成する例について説明したが、成膜条件は上記例に限らず、Simnlの組成式からなる化合物を含有する成膜ガスを用い、この組成比を変化させることによっても、比誘電率の異なる各層を形成することが可能である。
以上説明したように、このような構成の半導体装置によれば、拡散防止絶縁膜15は、配線14上を含む層間絶縁膜12上に接する状態で設けられる最下層15aと、拡散防止絶縁膜15の表面層を構成する最上層15cとの間に、最下層15aおよび最上層15cよりも比誘電率の低い中間層15bを挟持した状態で構成されている。これにより、半導体装置の微細化により拡散防止絶縁膜15が薄膜化された場合であっても、拡散防止絶縁膜15の低誘電率化が可能となるため、配線層間容量を低減することができる。
また、配線14上を含む層間絶縁膜12上に接する状態で設けられる最下層15aについては、膜密度が高くなることで、拡散防止絶縁膜15と配線14との密着性が高くなることから、配線14中のCuが動き易くなることによるボイドの発生が防止されるため、配線14のEM耐性およびSM耐性を向上させることができ、配線信頼性を向上させることができる。さらに、拡散防止絶縁膜15の表面層を構成する最上層15cについては、膜密度が高くなることで、大気中または上層の層間絶縁膜からの水分や酸素が透過され難くなるため、配線14の酸化が防止され、配線抵抗を低い状態で維持できる。また、最下層15aと最上層15cの膜密度が高くなることで、拡散防止絶縁膜15自体の強度も維持されることから、TDDB等の耐圧性も向上させることができる。
これにより、配線層間容量を低減することができるとともに、配線信頼性や拡散防止絶縁膜15の耐圧性も向上でき、配線抵抗を低い状態で維持できることから、高密度、高速度CMOSデバイスが実現可能となる。したがって、コンピュータ、ゲーム機およびモバイル製品の性能を著しく向上させることができる。
なお、ここでは、拡散防止絶縁膜15が最下層15aと最上層15c、そしてこれらの層で挟持された中間層15bの3層構造で形成された例について説明するが、拡散防止絶縁膜15は3層以上の積層構造で構成されていてもよい。例えば最下層15aと中間層15bとの間および中間層15bと最上層15cとの間の少なくとも一方に、中間層15bと最下層15aまたは最上層15cとの密着性を高める密着層が設けられていてもよい。
この場合には、例えば中間層15bと最下層15aの中間の比誘電率となるように密着層を構成することで、密着層は、中間層15bと最下層15aの中間の膜密度を有するように構成される。これにより、中間層15bと最下層15aとの膜密度の差が大きい場合であっても、その差が緩和され、密着性を高めることが可能となる。この密着層は、中間層15bと最上層15cとの間にも同様に設けることができる。
また、本実施形態では、配線14にCuを用いた場合の例について説明したが、配線14にCu以外のアルミニウム(Al)、タングステン(W)、銀(Ag)、金(Au)、またはCu合金等これら金属の合金を用いた場合についても、本発明は適用可能である。
(実施例1)
本実施例では、図1に示す実施形態で説明した半導体装置の拡散防止絶縁膜15における最上層15cの水分の透過防止効果について検証した。
まず、シリコン(Si)基板上に吸湿し易いテトラエトキシシラン(tetraethoxy shilane(TEOS))膜を形成した後、このTEOS膜上に、比誘電率3.5の膜密度の低いSiC膜を形成した。このSiC膜は本実施形態の拡散防止絶縁膜15における中間層15bに相当する。その後、SiC膜上に、比誘電率4.9の膜密度の高いSiCN膜を5nmの膜厚で形成した。このSiCN膜は、本実施形態の拡散防止絶縁膜15における最上層15cに相当する。これを試料1とした。また、Si基板上にTEOS膜を形成した後、TEOS膜上に、中間層15bに相当する比誘電率3.5のSiC膜を形成したものを試料2とした。さらに、Si基板上に、中間層15bに相当する比誘電率3.5のSiC膜を形成したものを試料3とした。
これらの試料1〜3について加熱した場合の水分の放出量について測定した結果を図3のグラフに示す。このグラフは横軸に温度、縦軸に水分の放出量の指標となるイオン電流(Ion current)の値をとり、各試料を加熱した場合の水分の放出量を測定した結果を示している。このグラフに示すように、試料1については、吸湿し易いTEOS膜を下層に配置したにも関わらず、加熱しても水分の放出を示すピークがほとんど認められなかった。
これに対し、試料2は、約300℃に水分の放出を示す大きなピークが確認され、本実施形態の中間層15bに相当する比誘電率3.5の膜密度の低いSiC膜は、水分透過防止効果を有さないことが確認された。また、試料3については、約200℃に水分の放出を示す小さなピークが確認された。
以上の結果から、5nmの膜厚で形成された拡散防止絶縁膜15の最上層15cに相当する比誘電率4.9のSiCN膜が、下層に配置されるTEOS膜およびSiC膜からの水分の透過を防止することが確認された。
(実施例2)
本実施例では、実施形態で説明した半導体装置における拡散防止絶縁膜15のEM耐性について検証した。
まず、図1に示すように、実施形態と同様の配線構造において、実施形態と同様の構成の拡散防止絶縁膜15を形成した。具体的には、拡散防止絶縁膜15において、最下層15aと最上層15cを、比誘電率4.9で膜密度の高い5nmの膜厚のSiCN膜とし、中間層15bを比誘電率3.5の膜密度の低いSiC膜とした。これを試料aとする。また、拡散防止絶縁膜15に、本実施形態の中間層15bに相当する比誘電率3.5のSiC膜を用いたものを試料b、同様に、本実施形態の中間層15bに相当する比誘電率3.8のSiC膜を用いたものを試料cとする。さらに、拡散防止絶縁膜15に比誘電率4.9のSiCN膜を用いたものを試料dとする。ここで、この試料dの構成は、背景技術で説明した従来例の構成となる。
これらの試料a〜dについて、EM耐性を測定した結果を図4のグラフに示す。このグラフは横軸に時間、縦軸に配線14の累積故障率(Cumulative failure)を示しており、この時間が大きくなるほど高いEM耐性を示す。このグラフに示すように、本実施形態の構成の拡散防止絶縁膜15を有する試料aは、中間層15bに膜密度の低いSiC膜を有しているが、最下層15aの膜密度は高く構成されていることから、配線14との密着性が向上し、従来例の構成の拡散防止絶縁膜15を有する試料dと同等のEM耐性を示すことが確認された。
また、本実施形態の中間層15bに相当する比誘電率3.5または3.8の膜密度の低いSiC膜からなる拡散防止絶縁膜15を有する試料b、cは、拡散防止絶縁膜15と配線14との密着性が低下し、EM耐性の悪化が確認された。
本発明の半導体装置に係る実施形態を説明するための断面図である。 本発明の半導体装置に係る実施形態を説明するための製造工程断面図である。 本発明の半導体装置に係る実施例における水分放出量を示すグラフである。 本発明の半導体装置に係る実施例におけるEM耐性を示すグラフである。
符号の説明
11…基板、12…層間絶縁膜、13…溝パターン、14…配線、15…拡散防止絶縁膜、15a…最下層、15b…中間層、15c…最上層

Claims (3)

  1. 基板上に設けられた絶縁膜と、当該絶縁膜に形成された溝パターン内に設けられた導電層と、当該導電層上を含む前記絶縁膜上に設けられるとともに前記導電層からの金属の拡散を防ぐ拡散防止絶縁膜とを備えた半導体装置であって、
    前記拡散防止絶縁膜は、前記導電層上を含む前記絶縁膜上に接する状態で設けられる炭窒化シリコン(SiCN)または炭化シリコン(SiC)からなる最下層と、前記拡散防止絶縁膜の表面層を構成する炭窒化シリコン(SiCN)または炭化シリコン(SiC)からなる最上層との間に、前記最上層および最下層よりも比誘電率の低い炭化シリコン(SiC)からなる中間層を挟持してなり、
    前記最下層および前記最上層の比誘電率は、4.0以上6.0未満であり、前記中間層の比誘電率は4.0未満である
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記最下層が窒素を含む材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記最下層と前記中間層との間および前記中間層と前記最上層との間の少なくとも一方には、前記中間層と前記最下層または前記最上層との密着性を高める密着層として上下の層の中間の比誘電率を有する層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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