JP4278784B2

JP4278784B2 - 粉粒体用ディスクフィーダ

Info

Publication number: JP4278784B2
Application number: JP21031999A
Authority: JP
Inventors: 修吉川; 信博吉川; 正彦室田; 茂樹有村
Original assignee: Yoshikawa Corp
Current assignee: Yoshikawa Corp
Priority date: 1999-07-26
Filing date: 1999-07-26
Publication date: 2009-06-17
Anticipated expiration: 2019-07-26
Also published as: JP2001029774A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は粉粒体の定量ディスクフィーダに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の粉粒体用ディスクフィーダは、粉粒体の案内スクレーパを内筒と中央部の固定コーンで支持していた。そのため、従来の粉粒体用ディスクフィーダには、回転テーブル上の中央部に固定式のコーンがあるため、粘着性のある粉体や大きな塊を含む粉粒体などは固定式コーンの支持材や案内スクレーパの上部で架橋現象（ブリッジ）を起した。
【０００３】
粘着性のある粉体などは外筒の内面に付着成長して、また大きな塊を含む粉粒体などは粉粒体通路に設けられた排出スクレーパに引っ掛かり粉粒体通路の流れを妨げた。
【０００４】
油分を含んだものなどのように粉粒体の物性によっては粉粒体通路内でスリップして安定した供給ができないという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、粘着性のある粉体や大きな塊を含んでいたり、スリップしやすい粉粒体でも安定して排出できる定量供給機を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は
機枠に台盤を設け、台盤の中心部に直立回動軸を設け、該回動軸の上端部に水平回転テーブルを設け、台盤の外周に直立円筒を立設し、直立円筒の上端にドーナツ形水平円板の外周を接続し、該水平円板の内周に内筒を設け、該内筒の下端と上記回転テーブルの上面との間に材料排出間隙を介設し、上記直立円筒の内側に外筒を設け、外筒の下端を上記回転テーブルの上面に摺接して内外筒間に粉粒体通路を形成し、かつ該回転テーブルの上面に摺接し両端部を内筒の内面に固定した案内スクレーパを設け、上記通路に面した排出口を設け、該通路に排出スクレーパを設けてなる粉粒体用ディスクフィーダ
案内スクレーパの中央上部に水平回転テーブルと連動して回転する回転羽根を設けた上記第１発明記載の粉粒体用ディスクフィーダ
水平回転テーブル上に固結粉体解砕用突起を設けた上記第１又は第２発明記載の粉粒体用ディスクフィーダ
によって構成される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
機枠１の中心部に立形減速電動機１３を設け、機枠１の上部に水平台盤２を設け、上記電動機１３の直立回転軸３の上端にフランジ３’を設け、該フランジ３’に水平回転テーブル４を設け、該テーブル４を上記台盤２上に配置し、該テーブル４の外周下面に摺接プレート４’を設け、これを該台盤２の上面に摺接して該テーブル４からこぼれ落ちた粉体を排出口１０まで運ぶ役目をする。
【０００８】
上記台盤２の外周には直立円筒５の下端フランジ５”をボルトで固定し、該円筒５の上端にドーナツ形水平円板５’の外周を溶着し、該水平円板５’の内周に内筒６の外周中程を溶着し、該内筒６の下端６’と上記回転テーブル４の上面との間には材料（粉粒体）の排出間隙ｔを介在させる。そして上記直立円筒５の内側に支持板１４によって外筒７を設け、下端を回転テーブル４の上面に摺接（摺動自在に接触）し、内外筒６，７間に粉粒体通路８を形成する。
【０００９】
上記内筒６には直径端内面に案内スクレーパ９の両端上向屈曲部９’、９’を溶接又はボルトで固定し、両端間の水平部分を上記回転テーブル４の上面に摺接する。
【００１０】
この案内スクレーパ９の中心部９”は円板形で、その中心は回転テーブル４の中心に一致し、該スクレーパ９の両端に向う円板形中心部９”の接線に沿って片刃１５，１５が形成される。
【００１１】
直立円筒５の一部を切欠いて排出口１０を形成し、排出口１０はコ形直立板１０”の両端を上記切欠部に溶着してなり、内筒６の外面から該直立板１０”に至る直立斜板の下端を上記通路８の上面に摺接させて排出スクレーパ１０’を形成する。
【００１２】
上記案内スクレーパ９の中心部９”の円形板に図３、図４に示すように透孔９ａを穿設し、直立回動軸３のフランジ３’及び水平回転テーブル４と一体の円錐突起１６（コーン）を設け、又図５、図６に示すように該円錐突起１６の基部フランジ１６’に互いに直交する４枚の回転羽根１１を設け、該回転羽根１１に上記スクレーパ９の片刃１５と反対向の片刃１５’を形成する。
【００１３】
又水平回転テーブル４の粉粒体通路８にはラジアル方向の無数の極浅い溝８’を形成し粉粒体のスリップを防止する。又上記回転テーブル４上には図２に示すように等間隔に複数の上向小突起（固結粉体解砕用突起１２）を内筒６の直下や外筒７の内面に接して設け、外筒７の内面に摺接し或は内筒６の直下を上記テーブル４と共に回動して固結又は生長した粘性粉体や塊を解砕又は切断し、又は排出スクレーパ１０’に堰き止められて停止した大塊を切断して上記通路８の流れの妨げを解除することができる。この突起１２には進行方向にシャープな片刃を設けると良い。
【００１４】
尚図２（ロ）図中１７は上記突起１２の通過溝である。
【００１５】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【００１６】
水平回転テーブル上に摺接する案内スクレーパの中央部に固定コーンが無いため粘着性のある粉体や大きな塊を含む粉粒体でも架橋現象を起こすことなく安定した切り出しが可能になる。
【００１７】
又、案内スクレーパ上に乗った粉粒体も案内スクレーパ上に設けた回転羽根により回転テーブル上に掻き出される。
【００１８】
外筒内面に付着した粉体や粉粒体通路に設けられたスクレーパに引っ掛った大塊などは回転テーブル上に設けられた上記突起により粉粒体通路を閉塞することなくスムースに払い出される。
【００１９】
回転テーブルと一体の円錐突起により案内スクレーパの浮き上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（イ）図は本発明の粉粒体用ディスクフィーダであって内外筒間のドーナツ形水平円板を取除いて示す平面図である。
（ロ）図は（イ）図の縦断側面図である。
【図２】（イ）図は固結粉体解砕用突起を設けた状態の平面図である。
（ロ）図は（イ）図の縦断側面図である。
【図３】（イ）図は中央部に回転円錐を設けた平面図である。
（ロ）図は（イ）図の縦断側面図である。
【図４】（イ）図は上記解砕用突起を設けた状態の平面図である。
（ロ）図は（イ）図の縦断側面図である。
【図５】（イ）図は案内スクレーパの中央上部に回転羽根を設けた状態の平面図である。
（ロ）図は（イ）図の縦断側面図である。
【図６】（イ）図は案内スクレーパの中央上部に回転羽根を設けかつ上記解砕用突起を設けた状態の平面図である。
（ロ）図は（イ）図の縦断側面図である。
【符号の説明】
１機枠
２台盤
３直立回転軸
４水平回転テーブル
５直立円筒
５’ ドーナツ形水平円板
６内筒
７外筒
ｔ材料排出間隙
８粉粒体通路
９案内スクレーパ
１０排出口
１０’ 排出スクレーパ
１１回転羽根
１２固結粉体解砕用突起

Claims

機枠に台盤を設け、台盤の中心部に直立回動軸を設け、該回動軸の上端部に水平回転テーブルを設け、台盤の外周に直立円筒を立設し、直立円筒の上端にドーナツ形水平円板の外周を接続し、該水平円板の内周に内筒を設け、該内筒の下端と上記回転テーブルの上面との間に材料排出間隙を介設し、上記直立円筒の内側に外筒を設け、外筒の下端を上記回転テーブルの上面に摺接して内外筒間に粉粒体通路を形成し、かつ該回転テーブルの上面に摺接し両端部を内筒の内面に固定した案内スクレーパを設け、上記通路に面した排出口を設け、該通路に排出スクレーパを設けてなる粉粒体用ディスクフィーダ。
案内スクレーパの中央上部に水平回転テーブルと連動して回転する回転羽根を設けた請求項１記載の粉粒体用ディスクフィーダ。
水平回転テーブル上に固結粉体解砕用突起を設けた請求項１又は２記載の粉粒体用ディスクフィーダ。