JP4278579B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機、特にガラス枠のガラスを通して遊技領域が見えるようにした遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ機においては、表面に遊技領域を形成した遊技盤を前面枠に装着し、この前面枠にガラス枠を開閉可能に軸着し、ガラス枠に設けた2枚のガラスを通して遊技盤の遊技領域が見えるように構成されている。そして、近年はガラス枠にガラスを取り付ける構成の改良も提案されている。例えば、2枚のガラスを保持枠に取り付けてガラスユニットを構成し、このガラスユニットを前扉に取り付けるために、ガイドピンとその係合孔とを組み合わせて回動可能とし、係止部と被係止部とを係止し、係止部は、前扉の裏面に設けられたピポット部に回転可能に支持され、係止部と前面扉の裏面で被係止部を挟持するようにしたパチンコ機が提案されている(特許文献1)。
特開2003−284850号公報
しかしながら、前記した従来のパチンコ遊技機では、遊技者が遊技に熱中してガラスを押したり叩いた場合に、係止部が回転軸でのみ取り付けられているので、係止部が破損したり、あるいは係止部が撓んでガラスが後方に移動し、遊技盤表面とガラスとの距離が小さくなってしまい、球詰まりが発生したり、入賞率が変化してしまうなどの不都合が生じる。また、入賞装置内の特定の領域を球が通過すると大当たりが発生するようにしたパチンコ機では、ガラスを押して故意に球詰まりを発生させて大当たりの発生率を高める不正行為が行われてしまう。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、その目的は、ガラスが押されても叩かれても悪影響なく遊技ができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤を取り付ける前面枠と、
前記遊技盤の遊技領域を視認可能な開口部を有し、前記前面枠に開閉可能に取り付けられる開閉扉と、
前記開閉扉の裏面側から前記開口部を覆うように取り付けられるガラスユニットと、
を備えた遊技機において、
前記ガラスユニットは、
ガラス板と、
該ガラス板の周縁を保持する周縁保持枠と、
を備え、
前記開閉扉は、
前記開口部が形成され略額縁状の開閉扉本体と、
前記開閉扉本体の裏面に設けられ、前記ガラスユニットを係止する係止状態と前記ガラスユニットの係止を解除した解除状態とに変換可能な係止部材と、
を備え、
前記周縁保持枠は、
当該周縁保持枠の所定部位から外側方向に延設され、前記係止部材に係止される被係止部を備え、
前記開閉扉本体は、
前記ガラスユニットを開閉扉本体に取り付けた状態で前記被係止部が当接する当接部と、
前記当接部の上寄りの近傍に設けられ、前記係止部材が回動可能に取り付けられる回動軸と、
当該開閉扉本体の裏面に、解除状態の係止部材が当接してその回動範囲を規制する状態で立設されたストッパ部と、
当該開閉扉本体のうちストッパ部よりも下方に位置し、開閉扉本体からの立設高さがストッパ部よりも低く、且つ立設端部に係止部材を係合して保持可能な状態で設定された保持段部と、
当該開閉扉本体のうち保持段部よりも下方に位置し、開閉扉本体からの立設高さが保持段部よりも高く設定され、且つ立設端部に係止部材をスライド可能な状態で形成されたスライド部と、
を備え、
前記係止部材は、
前記回動軸に軸着されて被係止部の上方に位置する軸着部と、
前記軸着部の外周に腕片状に設けられ、前方の被係止部側に向けて係止突出部を突出し、前記係止部材を前記係止状態に変換した場合には、前記軸着部の下方に位置した状態であって、且つ前記被係止部に貫通された貫通孔に前記係止突出部を係合した状態で前記当接部との間に前記被係止部を挟持して押圧する押圧部と、
前記押圧部から後方に延出され、当該係止部材を操作するための操作部と、
を備え、
前記ガラスユニットを開閉扉へ取り付ける際には、該開閉扉を開き、係止部材の押圧部を保持段部に係合した状態で保持し、
前記ガラスユニットを取り付けた状態で開閉扉を閉じると、係止状態に変換した係止部材の操作部の後端が前記遊技盤の前面側に近接乃至当接するように構成したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記当接部には、後方に向けて突出する位置決め突部を設け、
前記被係止部の前記位置決め突部に対応する位置には、前記位置決め突部に嵌合する位置決め係合部を設け、
前記貫通孔を前記位置決め係合部から後方に貫通し、前記係止部材を係止状態に変換した状態で、前記係止突出部が前記貫通孔に係合するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記開閉扉本体の裏面には、前記回動軸を中心にした仮想円弧上に壁部を立設し、該壁部の立設端の上部に前記ストッパ部を設け、該ストッパ部の下方に前記保持段部を設け、該保持段部の下方に前記スライド部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記遊技盤
前面に前記遊技領域が形成される遊技盤本体と、
前記遊技盤本体の前面で前記遊技領域を区画する遊技盤前面取付部材と、
を備え、
前記遊技盤前面取付部材の前面に、前記係止部材の操作部の後端が当接するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記遊技盤は、
前面に前記遊技領域が形成される遊技盤本体と、
前記遊技盤本体の前面で前記遊技領域を区画する遊技盤前面取付部材と、
を備え、
前記遊技盤前面取付部材から前方に突出した状態で当接受部を設け、
前記当接受部の前面に、前記係止部材の操作部の後端が当接するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
請求項1の発明によれば、ガラスユニットを開閉扉へ取り付ける際には、該開閉扉を開き、係止部材の押圧部を保持段部に係合した状態で保持し、ガラスユニットを取り付けた状態で開閉扉を閉じると、ガラスユニットを係止する係止部材の操作部が開閉扉を閉じた状態で遊技盤前面側に近接乃至当接するので、ガラスユニットが押されたり、叩かれたりした場合に、その力を操作部を介して遊技盤に伝達して受けることができる。したがって、ガラスユニットを開閉扉に取り付けている構造物に大きな荷重が掛かって破損することを防止でき、また、ガラスユニット自体が後退することを防止でき、ガラスと遊技盤表面との距離が狭くなって球詰まり等のトラブルが発生することを確実に防止できる。さらに、ガラスユニットが損傷する事態を防止することができる。そして、ガラスユニットの取り付け作業を容易かつ確実に行うことができる。さらに、開閉扉本体の裏面に、解除状態の係止部材が当接してその回動範囲を規制する状態で立設されたストッパ部と、ストッパ部よりも下方に位置し、開閉扉本体からの立設高さがストッパ部よりも低く、且つ立設端部に係止部材を係合して保持可能な状態で設定された保持段部と、開閉扉本体のうち保持段部よりも下方に位置し、開閉扉本体からの立設高さが保持段部よりも高く設定され、且つ立設端部に係止部材をスライド可能な状態で形成されたスライド部とを備えたので、係止部材が万一回動したとしても、係止部材の押圧部が軸着部よりも低い位置で係止状態となり、重力によって押圧部が下がる方向に付勢されているので、被係止部から外れることはない。
請求項2の発明によれば、当接部には、後方に向けて突出する位置決め突部を設け、被係止部の位置決め突部に対応する位置には、位置決め突部に嵌合する位置決め係合部を設け、貫通孔を位置決め係合部から後方に貫通し、係止部材を係止状態に変換した状態で、係止突出部が貫通孔に係合するようにしたので、ガラスユニットを取り付ける際に所定位置に合わせ易い。さらに、係止部材が適正な係止状態を維持してずれを生じ難くすることができる。
請求項3の発明によれば、開閉扉本体の裏面には、回動軸を中心にした仮想円弧上に壁部を立設し、該壁部の立設端の上部にストッパ部を設け、該ストッパ部の下方に保持段部を設け、該保持段部の下方にスライド部を設けたので、係止部材が万一回動したとしても、係止部材の押圧部が軸着部よりも低い位置で係止状態となり、重力によって押圧部が下がる方向に付勢されているので、被係止部から外れることはない。
請求項4の発明によれば、遊技盤は、前面に前記遊技領域が形成される遊技盤本体と、遊技盤本体の前面で前記遊技領域を区画する遊技盤前面取付部材とを備え、遊技盤前面取付部材の前面に、前記係止部材の操作部の後端が当接するようにしたので、ガラスユニットに加えられた後方への力を係止部材の操作部の後端から遊技盤前面取付部材に伝えることができる。したがって、強い力にも耐え得る。
請求項5の発明によれば、遊技盤は、前面に前記遊技領域が形成される遊技盤本体と、遊技盤本体の前面で前記遊技領域を区画する遊技盤前面取付部材とを備え、遊技盤前面取付部材から前方に突出した状態で当接受部を設け、当接受部の前面に、前記係止部材の操作部の後端が当接するようにしたので、操作部の後方への延出長さを大きくする必要がない。したがって、操作部が撓んだりしないし、倒れる方向のモーメントが大きくなることもなく、遊技盤表面とガラスとの位置関係を確実に保つことができる。
以下、本発明の最良の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ遊技機(以下、パチンコ機という)の斜視図、図2は開閉扉を開放した状態におけるパチンコ機の斜視図、図3は遊技盤を取り外した状態におけるパチンコ機の斜視図、図4はガラスユニットを取り外した状態における開閉扉の斜め後方から見た斜視図、図5はガラスユニットと補強材を分解した状態における開閉扉の斜め後方から見た斜視図である。
本実施形態に示すパチンコ機1は、外枠(機枠あるいは本体枠)2に、大きな開口部を有する略額縁状の前面枠(内枠)3の一側(図中左側)を開閉可能に取り付け、この前面枠3の遊技盤収納部(図3参照)4内に遊技盤5を交換可能な状態で取り付け、遊技盤5の表面には、表示装置、大入賞口、一般入賞口、アウト口(図示せず)などを配設した遊技領域6をガイドレールなどの遊技領域区画部材7により区画することで形成している。なお、遊技領域区画部材7は遊技領域を単に区画する部材ではなく、本実施形態では、遊技領域の外側に取り付けられる遊技盤前面取付部材としても機能している。
また、前面枠3の前面には、一側(図中左側)が軸着された開閉扉8を回動可能に設け、該開閉扉8に透視可能なガラス板9を収納し、このガラス板9を通して遊技領域6を前方から透視可能な状態で覆い、開閉扉8の下方に上皿ユニット10と下皿ユニット11とを左右に少し位置をずらせた状態で上下に設けてある。そして、このパチンコ機1は、その横に設置されたカードユニット(図示せず)のカード挿入口にプリペイドカード等の記憶媒体(遊技価値が記憶されている)を挿入し、開閉扉8の下部に設けられた球貸用操作釦12を操作すると、パチンコ機1の内部に設けられた球排出装置が作動して遊技球が上皿ユニット10に排出されるとともに記憶媒体の記憶内容が書き換えられ、返却用操作釦13を操作するとカードユニット内の記憶媒体がカード挿入口から返却されるように成っている。
前面枠3は、図2及び図3に示すように、矩形状の大きな開口部を少し上寄りに開設した略額縁状の部材であり、前面枠本体15の裏面側に、遊技盤収納部4を一体成型するとともに、遊技盤収納部4の下部に遊技盤載置台16を一体成型した大きな合成樹脂製の枠体であり、遊技盤載置台16の上面に遊技盤5を前方から載置した状態で遊技盤収納部4内に収納し、遊技盤収納部4の壁に設けた止着金具17により遊技盤5を着脱可能な状態で止着することができるように概略構成されている。そして、この前面枠3の裏面の上部には、球排出系アッセンブリーを、下部裏面には裏流路構成ユニットを、該裏流路構成ユニットの背面には制御装置アッセンブリーをそれぞれ取り付け、最下位置には、ファール球回収口から回収したファール球や球流下路の途中でオーバーフローした遊技球を下皿に向けて案内するシュート流路部材などを取り付けてある(いずれも図示せず)。
また、前面枠3の下部にはフレームボード部18が設けられており、このフレームボード部18には、発射操作ユニット19の後方に当たる箇所に、遊技球を遊技領域6に向かって発射するための発射装置20を備えている。
次に、開閉扉8について説明する。
開閉扉8は、遊技盤5の遊技領域6の全体が見える大きさの略円形の開口部21を開設し、前面側にLEDなどで光る装飾部材を設けた合成樹脂製の開閉扉本体22と、この開閉扉本体22の裏側に取り付けられるガラスユニット23と、ガラスユニット23を前記開口部21を裏側から覆うように取り付けるために開閉扉本体22の開口部21の下方部分に配設された裏面部材24と、開閉扉本体22の裏面上部に設けられてガラスユニット23を係止するための係止部材25とから概略構成され、開閉扉本体22の一側上下に設けたヒンジ金具26により前面枠3の一側に開閉可能に軸着される。
開閉扉本体22は、合成樹脂により成形された背面開放の浅いカバー状の部材であり、上部の左右にスピーカー27を設け、前面には前記発光源からの光を通す装飾部を有し、開口部21の外側一側に貸し球スイッチユニット28を備え、下部の裏面に、後方に向けて延出した棚状の荷重支持部29を左右2箇所に一体成形し、該荷重支持部29によりガラスユニット23の荷重を支えるように構成してある。また、この開閉扉本体22の裏面には、開口部21の内周縁に、後方に向けて起立壁30が立設され、その外側に壁状の防犯リブ31が立設され、起立壁30と防犯リブ31との間にガラスユニット23が装着されるように構成されている。そして、この開閉扉本体22の裏面の開口部の上方に横長な金属製の上補強板32をねじで固定するとともに、開口部21の一側(軸着側)に縦長な右補強板(後方から見て右)33を、開口部21の他側(自由端側)に縦長な左補強板(後方から見て左)34を、開口部21の下方に横長な下補強板35を右補強板33,左補強板34の下端に接続した状態でそれぞれねじで固定し、上記右補強板33の前側(開閉扉本体22との間)にヒンジ金具26を設ける。なお、上補強板32,右補強板33,左補強板34,下補強板35はそれぞれ金属板製であり、開閉扉本体22の開口部21の四方を囲むように付設される補強材として機能する。そして、下補強板35には、前記荷重支持部29を挿入する挿入孔40を形成してある。したがって、この挿入孔40に前記荷重支持部29を挿入して下補強板35を開閉扉本体22の裏面に取り付け、その後方から下補強板35を挟んだ状態で前記裏面部材24を開閉扉本体22に取り付けることができる。なお、図5中、符号41は開閉扉本体22の上部に取り付けられる配線カバー部材であり、符号42は開閉扉本体22の右側に取り付けられる防犯部材である。
ガラスユニット23は、図6に示すように、略馬蹄形を呈する周縁保持枠45と、この周縁保持枠45に保持された2枚の透明ガラス板9とからなる。
周縁保持枠45は、プラスチック製の枠体であり、ガラス板9を保持する部分の断面形状は、図7(b),(c)に示すように、表側と裏側からガラス板9を嵌合して各ガラス板9の周縁の面を当接する当接部46と、この当接部46の外周縁から前後方向に延出して各ガラス板9の外周を囲繞する囲繞部47とからなる略凸字状に成型されており、頂部には乾燥剤収納室48を形成し、該乾燥剤収納室48の底部、即ち、当接部46に貫通孔(図示せず)を開設して当接部46の内側の空間と外側の空間とを連通してある。また、周縁保持枠45の外周部分(囲繞部47)のうち上部の左右(肩部分)に、略三角形の耳片状の被係止部50を外方(ガラス板9の中心とは反対側)に向けて突設し、直線状底辺の左右に略台形片状の係合部51を下向きに突設してある。被係止部50には、ガラスユニット23の上部の位置決めとして機能するテーパー穴が位置決め係合部52として開設され、このテーパー穴は、前方から後方に向けて次第に内径が小さくなるように内周面が形成され、この位置決め係合部52として機能する部分から後方に貫通した貫通孔53が一連に形成されている。なお、係合部51は、裏面部材24の係合孔55に係合してガラスユニット23を位置決めするための部材であり、被係止部50は、位置決めした状態で係止部材25により係止してガラスユニット23を開閉扉本体22に取り付けるための部材であり、いずれに関しても後で詳述する。
周縁保持枠45にガラス板9を固定する場合には、図7(b)に示すように、ガラス板9を前後から周縁保持枠45の囲繞部47内に嵌合してガラス板9の周縁の面を当接部46に当接し、この状態で接着剤56で固定して一体化する。この様にしてガラス板9を固定すると、両ガラス板9の周縁部分が周縁保持枠45に密着し、両ガラス板9の間の空間が頂部の貫通孔を介して外部と連通する。したがって、両ガラス板9の内側が曇り難く、乾燥剤収納室48内に乾燥剤を収納しておくと一層確実にガラス板9の曇りを防止することができる。
次に、開閉扉本体22の裏面下部に取り付けられる裏面部材24について説明する。
裏面部材24は、図8に示すように、パチンコ機1の表側から見て横長な合成樹脂製の部材であり、横長な背面部60の上端縁から前方に向けて平坦な上面部61を略水平に形成し、背面部60の下端縁から前方に向けて下面部62を形成し、上面部61と下面部62とを接続するようにして補強リブ63を縦方向に一体成形し、また、上面部61の前側には、荷重支持部29に対応する位置に荷重支持部29を収容して配置し得る大きさの配置切欠部64を形成し、各荷重支持部29の外側寄りである左右に、係合孔55の開口を構成するための係合切欠部65を上面と前面が開放した窪部(凹み)状に形成してある。この係合切欠部65は、上記したように裏面部材24を開閉扉本体22に取り付けた状態でガラスユニット23下部の前後左右方向の位置規制をする係合孔55となる上方開口状態の窪部(凹み)であり、左右の側面は、上から下に下がるに従って左右の幅が狭くなるようなテーパーが形成され、後面は、上から下に下がるに従って前後幅が狭くなるようなテーパーが形成されている。すなわち、係合孔55の左壁、右壁、及び後壁は、下方に向けて内側に傾斜した状態で形成されている。
この様な構成からなる裏面部材24を開閉扉本体22の裏側に取り付けるには、図9に示すように、下補強板35の挿入孔内に荷重支持部29を挿入すると共に貫通孔66内に開閉扉本体22側のボス67を挿入した状態で下補強板35を開閉扉本体22の裏面に当接し、その後方から下補強板35を挟んで裏面部材24を取り付ける。この場合、裏面部材24の配置切欠部64を開閉扉8の裏面に向けて当該配置切欠部64内に荷重支持部29を収容した状態で裏面部材24を下補強板35の背面に当接し、裏面部材24に形成してあるネジ孔68内からネジを挿入して締め付けて固定する。
この様にして、開閉扉本体22の裏側に裏面部材24を取り付けると、図7及び図10〜図11に示すように、開閉扉本体22から突設した荷重支持部29の上面が裏面部材24の上面部61よりも少し高い位置となり、荷重支持部29の上面が裏面部材24の上面から少し上方に突出した状態となり、また、裏面部材24に形成した係合切欠部65の前面開放部分が下補強板35の背面により塞がれるので、上面だけが開口した係合孔55が形成される。したがって、両係合孔55内にガラスユニット23の係合部51が上方から挿入されると、左右の側壁のテーパー面(傾斜面)が係合部51を所定の左右位置に案内して左右方向の位置決めを行い、後壁のテーパー面(傾斜面)が係合部51を所定の前後位置に案内して前後方向の位置決めを行い、これによりガラスユニット23の下部を開閉扉本体22に対して所定の位置に取り付け可能とする。また、係合部51を係合孔55内に係合させてガラスユニット23を十分に下降すると、ガラスユニット23の底面が荷重支持部29の上面にのみ当接した状態で支持され(図7(c))、ガラスユニット23の底面と裏面部材24の上面部61とは当接することなく間に僅かな空間が形成される。このため、ガラスユニット23の重量はすべて荷重支持部29に作用して、裏面部材24にガラスユニット23の重量が作用することはない。
また、下補強板35を挟んで取り付けるので、荷重支持部29の剛性が増し、ひいては開閉扉8の剛性も増す。
次に、ガラスユニット23の上部を開閉扉本体22に取り付ける構成について説明する。
開閉扉本体22の裏面の上部であってガラスユニット23の被係止部50に対応する位置(即ち、開口部21の外側上部の左右)に、被係止部50が当接する当接部70を形成すると共に、その近傍に係止部材25が回動可能に取り付けられる回動軸71を設ける。この当接部70は、被係止部50が当接してその位置を規制する構成であればどのような構成でもよい。図12に示すように、先端から基端に向けて次第に拡径するテーパーを形成した円筒突起状の位置決め突部69を設け、この位置決め突部69の基端の外側に位置する平坦な面を当接部70として機能させてもよいし、位置決め突部69の先端にも当接させてもよい。また、位置決め突部69は、被係止部50に開設されたテーパー孔(位置決め係合部52)が丁度嵌合する大きさと長さに形成されている。一方、回動軸71は、後述する係止部材25の軸孔内に丁度嵌合し得る円筒状の突起である。そして、この回動軸71を中心にした仮想円弧上に壁部72を立設し、この壁部72の先端(立設端)に高さ(詳しくは、開閉扉本体22からの立設高さ)を異ならせることにより、上端部分が最も高いストッパ部72aを形成し、その下方に最も低い保持段部72bを形成し、その下方に保持段部よりも少し高いスライド部72cを形成する。
係止部材25は、図13に示すように、前記した回動軸71に嵌合して軸着される円筒状の軸着部73と、この軸着部73の先端から軸線に対して直交する方向に腕片状に延設されて前記被係止部50を押圧する押圧部74と、この押圧部74から上記軸線方向の後方に向けて延設した板状の操作部75とからなり、押圧部74の前面側の面に略球面状に隆起した係止突出部76を形成してある。そして、この様な構成からなる係止部材25を開閉扉本体22に取り付けるには、軸着部73を回動軸71に嵌合して軸着部73の孔内に抜け止め部材としてネジを締め込んで回動可能な状態で取り付ける。なお、係止部材25の操作部75は、ガラスユニット23が押圧された際の力を遊技盤5側に伝える押圧力伝達部の機能を備えているので、開閉扉本体22に取り付けられて開閉扉8を閉じた状態で遊技盤5の表面あるいは遊技領域区画部材7等に当接し得る前後寸法に形成されている。
次に、ガラスユニット23を開閉扉本体22の裏側に取り付ける際の一連の操作について説明する。なお、開閉扉本体22は開いた状態で係止部材25は、図15に示すように、押圧部74を上方に回動して保持段部72bに係合した状態で保持しておく。
先ず、ガラスユニット23を開閉扉本体22の裏側に臨ませて上部を後方に少し傾けた姿勢で下端の係合部51を係合孔55内に上方から差し込む。この時、裏面部材24の上面部61をガイドとして機能させながら係合部51を係合孔55内に係合(嵌合)でき、更には係合孔55の内面が傾斜したガイド面として機能するので所定位置に容易に係合できる作業であり、また、荷重支持部29が嵌合する際の邪魔になることはない。係合部51を係合孔55内に係合したならば、ガラスユニット23を十分に下降する。すると、ガラスユニット23の底面が荷重支持部29の上面に当接して裏面部材24の上面から僅かに離隔した状態で支持されると共に係合部51と係合孔55の内面に案内されて下部の左右及び前後の位置決めがなされる。
次に、ガラスユニット23の上部を開閉扉本体22の裏面側に押圧して周縁保持枠45を防犯リブ31の内側に入れると共に被係止部50の位置決め係合部52内に開閉扉本体22の位置決め突部69を嵌合してガラスユニット23の上部の位置決めを行なう。そして、左右の係止部材25を操作部75に指を掛けて回動することにより、ガラスユニット23の被係止部50上に押圧部74を移動し、押圧部74の前面側の係止突出部76を被係止部50の貫通孔53の開口に係合する所定位置で停止し(係止状態)、これによりガラスユニット23の上部を所定位置に固定する。この係止状態では押圧部74と当接部70との間でガラスユニット23の被係止部50が挟持されるので、所定の位置で固定される。
この様にしてガラスユニット23を開閉扉本体22の裏面に取り付けると、複数のピンを各孔内に同時に嵌合するなどの面倒な操作が不要であり、しかもガラスユニット23の下部を取り付ける際にはガラスユニット23を上方から係合孔55に係合するように構成し、ガラスユニット23の上部を取り付ける際には開閉扉本体22側に押圧して係止部材25を回動するだけで成し得るように構成したので、従来に比較して、取り付け作業が容易且つ確実である。また、係止部材25の押圧部74に突設した係止突出部76が被係止部50の貫通孔53に係合しているので、振動などによって係止部材25が不用意に回動することを防止することができ、また、係止部材25により被係止部50を正確な位置で係止することができる。そして、係止部材25が万一回動したとしても、係止部材25の押圧部74が軸着部73よりも低い位置で係止状態となり、重力によって押圧部74が下がる方向に付勢されているので、被係止部50から外れることはない。なお、係止部材25をロックする手段は、前記した係止突出部76を被係止部50の貫通孔53に係合する構成に限定されるものではなく、公知のロック機構を採用することができる。また、荷重支持部29でガラスユニット23の荷重を支持するので、開閉扉本体22とは別部材の裏面部材24に荷重がかかり破損してしまうようなことがない。
上記した操作により開閉扉本体22の裏側にガラスユニット23を取り付けたならば、開閉扉8を閉じる。すると、図17及び図18に示すように、係止部材25の操作部75の後端が遊技盤5に近接乃至当接する。したがって、万一、遊技者がガラスユニット23を手で押したり叩いたとしても、ガラスユニット23の下部は係合部51から係合孔55の内面に伝達されて裏面部材24で受け止めることができ、ガラスユニット23の上部は係止部材25の操作部75の後端から遊技盤5に伝達されて受け止めることができる。このため、ガラスユニット23が後退して遊技盤5の表面とガラス板9との間隔が狭くなる不都合を防止でき、また、ガラスユニット23や係止部材25が外れたり、損傷することを防止することができる。なお、図14(b)に示すように、開閉扉本体22の当接部70、被係止部50、係止部材25、その操作部75を一直線上に配置して遊技盤5の前面に直交する方向に力が伝わるように構成すると、余分なモーメントが発生することなく遊技盤5に力が伝達されるので、確実に力を受け止めることができる。
また、係止部材25の操作部75が当接する部位は、遊技盤5のいずれの位置でも良いが、十分な強度を期待できる部位であることが望ましい。例えば、遊技領域区画部材7など遊技領域の外側に設ける遊技盤前面取付部材の前面、あるいは遊技盤5の表面であることが望ましい。そして、係止部材25の操作部75は当接する部位までの距離に応じて後方への延出寸法を適宜設定する。
例えば、図14に示すように、サイドケースとの呼ばれている遊技領域区画部材7の前面でもよいし、図18に示すように、サイドケースに遊技盤表面までの貫通空間77を開設し、この貫通空間77内に操作部75を通して遊技盤5の表面に当接させてもよい。この様に、遊技盤5の表面に直接操作部75を当接すると、一層正確に間隔を保ち得る。
さらに、遊技盤5に操作部75が当接する当接受部80を突設してもよい。例えば、図19に示す遊技盤5は、前面に前記遊技領域6がほぼ円形に形成される遊技盤本体5aと、前記遊技盤本体5aの前面に設けられ、遊技領域6を区画する遊技領域区画部材(サイドケース)7と、を備え、遊技盤前面取付部材として機能する前記遊技領域区画部材7に該遊技領域区画部材7から前方に突出した状態で当接受部80を設け、前記当接受部80の前面に、前記係止部材25の操作部75の後端が当接するようにしたものである。具体的には、上部左右のサイドケース7側から略三角柱状の当接受部80を前方に向けて突設し、この当接受部80の三角形の平坦な前面に操作部75を当接するように構成してある。この様に、当接受部80をサイドケース7側から突設すると、操作部75の前後寸法を然程大きく設定する必要がなく、操作部75に作用する倒れモーメントも小さくて、操作性も良好である。
また、この当接受部80の前面に、図20に示すように、断面略V字状の溝81を形成し、係止部材25が係止状態となった位置で、操作部75の後端が溝81の最深部に入り込んで当接するように構成しても良い。この様な溝81を形成すると、溝81の左右の傾斜面81a,81bが案内面として機能し、操作部75を最適当接位置である溝81の最深部に案内することができ、確実性を高めることができ、また、振動等により操作部が溝81から外れることを未然に防止することができる。さらには、係止部材25が適正位置でない場合に、溝81の左右の傾斜面81a,81bが係止状態に案内することも期待できる。なお、この溝81は、別途設けた当接受部80の前面に形成するものに限らず、サイドケースの前面に直接形成しても良い。
また、前記した裏面部材24に関しても、ガラスユニット23が押されたり、叩かれた場合に、力を遊技盤5に伝達して裏面部材24の破損を防止するように構成しても良い。例えば、図22に示すように、裏面部材24の裏面の左右側部に角片状の遊技盤当接部82を上向きに延設し、開閉扉8を閉じた状態で、この遊技盤当接部82が遊技盤5の下端の前面に当接して力を遊技盤5側に伝達する、すなわち、逃がすようにしても良い。この様に構成すると、一層強度が高められ、破損を確実に防止できる。
また、ガラスユニット23を開閉扉8に取り付ける取付部材である係止部材25、被係止部50、係合部51は、前記実施形態においては2箇所であるが、その数を増加するとさらに確実に受け止めることができる。
なお、係止部材25だけでガラスユニット23を取り付けるように構成してもよい。
なお、上記の実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、その他、ガラス板などの透明部材を通して遊技領域を見るようにした遊技機であればよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ機の斜視図である。 開閉扉を開いた状態におけるパチンコ機の斜視図である。 遊技盤を取り外した状態におけるパチンコ機の斜視図である。 ガラスユニットを開閉扉本体から分離した状態における開閉扉の裏側後方から見た斜視図である。 開閉扉本体から各補強板とガラスユニットを分離した状態における開閉扉の裏側後方から見た斜視図である。 ガラスユニットの斜視図である。 (a)は開閉扉の左下部分の背面図、(b)は(a)中のA−A断面図、(c)は(a)中のB−B断面図である。 裏面部材の前面側から見た斜視図である。 裏面部材の取り付け状態を示す開閉扉本体の下部の斜視図である。 裏面部材を取り付けた開閉扉本体の下部の斜視図である。 ガラスユニットと裏面部材との関係を示す正面図である。 開閉扉本体の左上部に取り付ける係止部材、及びその取付部分の斜視図である。 係止部材の斜視図である。 (a)は係止部材を取り付けた開閉扉本体の右上部の背面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 ガラスユニットを取り付けて係止部材を解除状態にした開閉扉の左上部の斜視図である。 ガラスユニットを取り付けて係止部材を係止状態にした開閉扉の左上部の斜視図である。 係止部材の操作部を遊技盤の遊技領域区画部材に当接した状態の説明図である。 係止部材の操作部を遊技盤の表面に当接した状態の説明図である。 当接受部を突設した遊技盤の斜視図である。 当接受部の斜視図である。 当接受部を突設した遊技盤の平面図である。 遊技盤当接部を一体成形した裏面部材を取り付けた開閉扉の背面図である
符号の説明
1 パチンコ機
3 前面枠
5 遊技盤
6 遊技領域
7 遊技領域区画部材
8 開閉扉
9 ガラス
21 開閉扉の開口部
22 開閉扉本体
23 ガラスユニット
24 裏面部材
25 係止部材
29 荷重支持部
35 下補強板
45 周縁保持枠
50 被係止部
51 係合部
52 位置決め係合部
53 貫通孔
55 係合孔
56 接着剤
61 裏面部材の上面部
64 配置切欠部
65 係合切欠部
70 当接部
71 回動軸
73 軸着部
74 押圧部
75 操作部
76 係止突出部
77 貫通空間
80 当接受部
81 溝
82 遊技盤当接部

Claims (5)

  1. 遊技盤を取り付ける前面枠と、
    前記遊技盤の遊技領域を視認可能な開口部を有し、前記前面枠に開閉可能に取り付けられる開閉扉と、
    前記開閉扉の裏面側から前記開口部を覆うように取り付けられるガラスユニットと、
    を備えた遊技機において、
    前記ガラスユニットは、
    ガラス板と、
    該ガラス板の周縁を保持する周縁保持枠と、
    を備え、
    前記開閉扉は、
    前記開口部が形成され略額縁状の開閉扉本体と、
    前記開閉扉本体の裏面に設けられ、前記ガラスユニットを係止する係止状態と前記ガラスユニットの係止を解除した解除状態とに変換可能な係止部材と、
    を備え、
    前記周縁保持枠は、
    当該周縁保持枠の所定部位から外側方向に延設され、前記係止部材に係止される被係止部を備え、
    前記開閉扉本体は、
    前記ガラスユニットを開閉扉本体に取り付けた状態で前記被係止部が当接する当接部と、
    前記当接部の上寄りの近傍に設けられ、前記係止部材が回動可能に取り付けられる回動軸と、
    当該開閉扉本体の裏面に、解除状態の係止部材が当接してその回動範囲を規制する状態で立設されたストッパ部と、
    当該開閉扉本体のうちストッパ部よりも下方に位置し、開閉扉本体からの立設高さがストッパ部よりも低く、且つ立設端部に係止部材を係合して保持可能な状態で設定された保持段部と、
    当該開閉扉本体のうち保持段部よりも下方に位置し、開閉扉本体からの立設高さが保持段部よりも高く設定され、且つ立設端部に係止部材をスライド可能な状態で形成されたスライド部と、
    を備え、
    前記係止部材は、
    前記回動軸に軸着されて被係止部の上方に位置する軸着部と、
    前記軸着部の外周に腕片状に設けられ、前方の被係止部側に向けて係止突出部を突出し、前記係止部材を前記係止状態に変換した場合には、前記軸着部の下方に位置した状態であって、且つ前記被係止部に貫通された貫通孔に前記係止突出部を係合した状態で前記当接部との間に前記被係止部を挟持して押圧する押圧部と、
    前記押圧部から後方に延出され、当該係止部材を操作するための操作部と、
    を備え、
    前記ガラスユニットを開閉扉へ取り付ける際には、該開閉扉を開き、係止部材の押圧部を保持段部に係合した状態で保持し、
    前記ガラスユニットを取り付けた状態で開閉扉を閉じると、係止状態に変換した係止部材の操作部の後端が前記遊技盤の前面側に近接乃至当接するように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記当接部には、後方に向けて突出する位置決め突部を設け、
    前記被係止部の前記位置決め突部に対応する位置には、前記位置決め突部に嵌合する位置決め係合部を設け、
    前記貫通孔を前記位置決め係合部から後方に貫通し、前記係止部材を係止状態に変換した状態で、前記係止突出部が前記貫通孔に係合するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開閉扉本体の裏面には、前記回動軸を中心にした仮想円弧上に壁部を立設し、該壁部の立設端の上部に前記ストッパ部を設け、該ストッパ部の下方に前記保持段部を設け、該保持段部の下方に前記スライド部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤は、
    前面に前記遊技領域が形成される遊技盤本体と、
    前記遊技盤本体の前面で前記遊技領域を区画する遊技盤前面取付部材と、
    を備え、
    前記遊技盤前面取付部材の前面に、前記係止部材の操作部の後端が当接するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記遊技盤は、
    前面に前記遊技領域が形成される遊技盤本体と、
    前記遊技盤本体の前面で前記遊技領域を区画する遊技盤前面取付部材と、
    を備え、
    前記遊技盤前面取付部材から前方に突出した状態で当接受部を設け、
    前記当接受部の前面に、前記係止部材の操作部の後端が当接するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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