JP4276769B2 - 機械式駐車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、駐車部内で居場所が不明になった迷子車を救済し得るようにした機械式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
契約利用者が会員操作モードで車両を入出庫する機械式駐車装置において、ある契約利用者が車両を出庫したが、運転盤の扉閉ボタンを押し忘れて出入口扉が開いている場合がある。この状態で、後から別の契約利用者が入庫しようとやって来ると、出入口扉が開放されていることから、自分の暗証番号を入力せずにそのまま車両を入庫することがあり、この場合には、この入庫車両は先に出庫した契約利用者であると認識され、後から入庫した契約利用者が入庫車両を呼び出そうとしても、自分の車両の居場所が判らず呼び出すことができなくなる。
【0003】
このような迷子車発生の事態に対処するために、特開平11−336360号公報に開示されているように、上述の如き不良入庫の可能性が有る場合には、この認識を制御手段の記憶部に先の出庫車両の入庫登録データと関連付けて特定の暗証番号で入庫登録し、出庫時に自分の車両が出てこなかった場合には、管理人に連絡して上記特定の暗証番号を教えてもらい、再度、自分の暗証番号に加えてこの特定の暗証番号を入力することで、先の出庫車両の入庫登録データに該当する自分の車両を強制的に出庫させるようにした機械式駐車装置を本出願人は先に出願している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の先の出願例では、迷子車を確実に救済することができるものの、契約利用者は自分の暗証番号を入力して車両を呼び出そうとしたが、実際には出てこなかったことに気付いた後に、改めて別の特定の暗証番号を管理人から聞き出して再度、自分の暗証番号に加えて上記特定の暗証番号を入力しなければならず、呼出し操作を2回行う必要があって効率面から見ると改善の余地がある。また、不良入庫の可能性有りとの認識を制御手段の記憶部に先の出庫車両の入庫登録データと関連付けて特定の暗証番号で入庫登録しなければならず、制御系が複雑になる。
【0005】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、正規の入庫手続をせずに入庫して居場所が不明になっても、迷子車となることなく確実にかつ短時間に効率良く呼び出し、しかも制御系が複雑にならないようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、暗証番号等の識別データを入力せずに他人の識別データで入庫登録された車両の格納場所データを識別未登録入庫データとして記憶し、出庫時に契約利用者の識別データが記憶部に入庫登録されていない場合に、上記識別未登録入庫データに該当する車両を自動的に呼び出すことを特徴とする。
【0007】
具体的には、請求項1に記載の発明は、運転モードが会員操作モードであり、入出庫時、契約利用者の識別データを制御手段に入力することにより、車両を入出庫室と駐車部との間で自動的に出し入れする機械式駐車装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0008】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記制御手段は、車両の入出庫に伴う運転モードが記憶された記憶部と、会員操作モードによる運転盤からの入力信号を受け、装置各部の駆動部を上記記憶部の運転モードに基づき駆動する制御部とを備え、上記記憶部には、上記運転モード以外に、入庫時、契約利用者の識別データとこの識別データに基づき入庫した車両の格納場所データとが入庫登録データとして関連付けられて入庫登録される一方、出庫時、上記入庫登録データの識別データと格納場所データとの関連付けをなくすようになっており、かつ、車両が上記入出庫室から退出した後、正規の入庫手順を行わずに入庫作業が行われたとき、この入庫車両が先の出庫車両と異なる可能性有りと認識して当該先の出庫車両の格納場所データが識別未登録入庫データとして記憶されるようになっており、上記制御部は、出庫時、契約利用者の識別データが上記記憶部に入庫登録されていなければ、入庫時に取扱いミスがあったものとみなして上記識別未登録入庫データに該当する車両を正規の出庫手順と同様に人手を介することなく出庫可能な状態に自動的に運転制御するようになっていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、出庫のため車両が駐車部から入出庫室に搬出され、契約利用者が車両に乗車して入出庫室から退出すると、制御手段の記憶部に記憶されている入庫登録データの識別データと格納場所データとの関連付けがなくなる。
【0010】
ところで、入出庫室から退出した契約利用者が正規の出庫手順を完全に行っていない場合に入庫車両が入出庫室に進入すると、この入庫車両が先の出庫車両と異なる可能性(不良入庫の可能性)有りと認識されて当該先の出庫車両の格納場所データが制御手段の記憶部に識別未登録入庫データとして記憶される。そして、出庫時、入力した契約利用者の識別データが記憶部に入庫登録されていなければ、入庫時に取扱いミスがあったものとみなして上記識別未登録入庫データに該当する車両、すなわち自分の車両が自動的に呼び出される。
【0011】
したがって、車両が正規の入庫手順を行わずに入庫して居場所が不明になっても、このことが制御手段によって察知されて自動的に呼び出されて通常の出庫呼びと何ら変わらず、契約利用者はこのことに全く気付かないうちに処理される。よって、先の出願例のように自分の暗証番号とは別の特定の暗証番号を管理人に聞いて改めて入力する手間がいらず、1回の呼出し操作で車両が迷子車となることなく確実に、しかも短時間に効率良く呼び出される。また、不良入庫の可能性有りとの認識を制御手段の記憶部に先の出庫車両の入庫登録データと関連付けて特定の暗証番号で入庫登録する必要がなく、制御系が複雑にならない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0013】
(実施形態)
図1はこの発明の実施形態に係る機械式駐車装置としての下部乗入れ方式のエレベータ式立体駐車装置の全体構成を示し、この駐車装置では、契約利用者がそれぞれ与えられた識別データとしての暗証番号を運転盤でテンキー操作により入力することで車両の入出庫をパレットごと行うようになっている。なお、上記識別データは暗証番号以外にIDカードであってもよい。
【0014】
同図において、1は建物、2は、この建物1内部の下端部分及び上端部分を除くスペースに設けられた駐車部であって、この駐車部2の左右両側には複数段の格納スペース3が階層状に設けられ、これら格納スペース3には2本の棚レール3aがそれぞれ設置され、この2本の棚レール3aに車両MをパレットPごと載せて格納するようになっている。
【0015】
上記左右両側の格納スペース3の間には、上下方向に延びるエレベータ昇降路4が設けられ、上記各格納スペース3(棚レール3a)がこのエレベータ昇降路4の両側方に上下方向に所定の間隔をあけて列設されている。上記エレベータ昇降路4には、エレベータ5を構成する昇降台6がその四隅を4本のワイヤロープ7の一端に連結せしめて昇降可能に吊り下げられて配置され、入出庫時、上記昇降台6を目的の格納スペース3側方に上昇させてこの格納スペース3との間で車両MをパレットPごと受け渡すようになされている。なお、8は従動プーリ、9は駆動プーリ、10はワイヤロープ7の他端に連結されたバランスウェイトであり、これら従動プーリ8及び駆動プーリ9は、建物1内部の上端部分のスペースを機械室11としてこの機械室11に設置されている。上記駆動プーリ9は、後述する出入口扉14の開閉駆動装置(図示せず)、ピット内に設置された旋回装置(図示せず)、及び昇降台6と格納スペース3との間において車載パレットP又は空パレットPの受渡しを行う移載装置等の駆動モータと共に装置各部の駆動部12の一部を構成する駆動モータ(いずれも図示せず)により回転駆動され、昇降台6を昇降させる時、この駆動モータの起動により上記各ワイヤロープ7を巻き取り・巻き戻しするようになっている。
【0016】
上記建物1の下端には、車両Mが入出庫する入出庫室13が形成され、上記エレベータ昇降路4下端の床面には図示しないがピットが凹設され、このピット内には旋回装置が設置され、該旋回装置の作動により、パレットPに乗り入れた車両Mの向きを180°方向転換するようになっている。
【0017】
上記入出庫室13の前面には、出入口扉14が開閉可能に設けられ、この出入口扉14の隣には運転盤15が設置されている。この運転盤15には、契約利用者が暗証番号を入力するためのテンキー16、入庫の意思表示をするための入庫ボタン17、出庫の意思表示をするための出庫ボタン18、出入口扉14を閉鎖するための扉閉ボタン19、及び運転モードを会員操作モード又は専任操作モードに切り換える切換スイッチ20等の各種の操作キーやボタンが配置されている。つまり、このエレベータ式立体駐車装置は、会員操作モード及び専任操作モードのいずれの運転モードでも運転可能であるが、通常は会員操作モードで運転されるよう切換スイッチ20が切り換えられている。
【0018】
上記入出庫室13には、車両Mの進入・退出を検知する光電管等からなる車両検知センサ21が設置され、入庫に際し入出庫室13に進入してきた車両Mや、出庫に際し車両Mが駐車部2から入出庫室13に出て来たことを検知するようになっている。また、上記入出庫室13には、出入口扉14が閉鎖したことを検知する光電管等からなる扉閉センサ22が配置されている。
【0019】
上記運転盤15には、制御手段としてのシーケンス制御回路からなる制御装置23が組み込まれている。この制御装置23は、CPUからなる制御部24と、運転に必要な各種情報を記憶する記憶部25とを備え、上記制御部24には、上記駆動部12、運転盤15、車両検知センサ21及び扉閉センサ22が接続され、上記運転盤15、車両検知センサ21及び扉閉センサ22からの入力信号に基づき駆動部12を制御するようになっている。つまり、契約利用者が入出庫毎に運転盤15を操作すると、制御部24が記憶部25の各種情報に基づき演算処理を行って駆動部12に制御信号を送信し、この駆動部12を記憶部25の各種情報に基づき駆動させて車両Mを入出庫室13と所定の格納スペース3との間で自動的に出し入れするようになっている。
【0020】
上記記憶部25は第1〜5メモリ26〜30を備えている。そのうち、第1メモリ26には、契約利用者の暗証番号が登録されており、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して入力した暗証番号が登録されているか否かを照合するようになっている。第2メモリ27には、車両Mの入出庫に伴う運転モードが予めプログラムされて記憶されている。第3メモリ28には、車両Mが入出庫室13に進入した際、このことを車両検知センサ21が検知することで、契約利用者の暗証番号とこの暗証番号に基づき入庫した車両Mの格納場所データ(パレットNo.)とが入庫登録データとして関連付けられて入庫登録され、この入庫登録データの暗証番号と格納場所データ(パレットNo.)との関連付けは、車両Mが入出庫室13から退出した際、このことを車両検知センサ21が検知することでなくなるようになっている。第4メモリ29には、車両Mが入出庫室13から退出した後、正規の入庫手順を行わずに入庫作業が行われたとき、つまり、出入口扉14を閉鎖させる出庫完了操作がなされる前に、車両Mの入出庫室13への進入を上記車両検知センサ21が検知したとき、この入庫車両Mが先の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識して当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が識別未登録入庫データとしての暗証未登録入庫パレットNo.として記憶するようになっている。第5メモリ30には、入庫時、契約利用者により入力された暗証番号をパレットNo.と一体に記憶するために一時的に記憶するようになっており、この記憶は出入口扉14が閉鎖して入庫が完了すると消去されるようになっている。
【0021】
上記制御部24は、上記運転盤15からの入力信号に基づき暗証番号に対応する車両Mが入庫登録されているか否かを第3メモリ28の格納データから検索するようになっている。
【0022】
そして、入庫時において、検索の結果、車両Mが入庫登録されていなければ、制御部24は、駆動部12を起動させて空パレットPを入出庫室13に呼び出し、出入口扉14を開くようになっている。次いで、車両Mが入出庫室13に進入して空パレットPに乗り入れると、このことを車両検知センサ21が検知して制御部24に検知信号を入力し、これにより、第3メモリ28に暗証番号と格納場所データ(パレットNo.)とを入庫登録データとして登録するようになっている。そして、契約利用者が車両Mから降車し、運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14を閉鎖すると、制御部24は駆動部12を起動させて車両MをパレットPごと入出庫室13から格納スペース3に搬入し、これにより正規の入庫手順による入庫作業を終了するようになっている。
【0023】
一方、出庫時において、検索の結果、車両Mが入庫登録中であれば、制御部24は、駆動部12を駆動させて車両MをパレットPごと格納スペース3から入出庫室13に搬出し、出入口扉14を開くようになっている。次いで、契約利用者が車両Mに乗車して入出庫室13から退出し、車両検知センサ21が車両Mを検知しなくなると、第3メモリ28の当該車両Mに関する入庫登録データの暗証番号と格納場所データ(パレットNo.)との関連付けをなくすようになっている。その後、運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14を閉鎖することで、正規の出庫手順による出庫作業を終了するようになっている。
【0024】
ところで、上記制御部24は、上述の如くして出庫呼び運転が行われた後に、上記車両検知センサ21が車両Mの入出庫室13からの退出を検知し、通常ならば契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14を閉鎖するのであるが、扉閉ボタン19を押し忘れて出入口扉14が閉鎖されずに開放している場合がある。この発明の特徴として、このような場合において、他の契約利用者の車両Mが入出庫室13に進入すると、つまり、正規の入庫手順を行わずに入庫作業が行われると、このことを車両検知センサ21が検知して制御部24に検知信号を入力し、これにより、この入庫車両Mが先の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識して当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)を暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶するようになっている。そして、上記の他の契約利用者が入庫した車両Mを出庫するために出庫ボタン18を押すと、制御部24は、第3メモリ28に契約利用者の暗証番号が入庫登録されていないためこれを検索することができず、このことを受けて入庫時に取扱いミスがあったものとみなして第4メモリ29に記憶している上記暗証未登録入庫パレットNo.に該当する車両Mを正規の出庫手順と同様に人手を介することなく出庫可能な状態に自動的に運転制御する。つまり、格納スペース3から入出庫室13に搬出するようになっている。これにより、契約利用者は自分の車両Mを迷子車となることなく確実に出庫させることができる。
【0025】
次に、この実施の形態1に係るエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を図2〜図4のフローチャートに基づいて説明する。図2はステップS1-1 〜S1-17の動作手順を、図3はステップS1-18〜S1-30の動作手順を、図4はステップS1-31〜S1-41の動作手順をそれぞれ示す。
【0026】
<正規の入庫手順>
(1) 図2のフローチャートに示すように、契約利用者が出入口扉14前の運転盤15で切換スイッチ20が会員操作モードになっているか否かを確認する(ステップS1-1 )。通常は、契約利用者(会員)を優先して会員操作モードになっている。一時貸しの場合には、目的のパレットPを直接指名して呼び出す専任操作モードに切り換える。
【0027】
(2) 運転モードが会員操作モードになっている場合には、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して自分の暗証番号を入力した後、入庫ボタン17を押す(ステップS1-2 、ステップS1-3 )。
【0028】
(3) 制御装置23の制御部24は、入力された暗証番号が正しいか否かを記憶部25の第1メモリ26で照合し(ステップS1-4 )、正しい暗証番号である場合には、第3メモリ28から該当する暗証番号に対応するパレットNo.を自動検索する(ステップS1-5 )。検索の結果、第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていなければ(ステップS1-6 )、ステップS1-2 でその入力された暗証番号を第5メモリ30に一時記憶する(ステップS1-7 )。
【0029】
(4) 制御部24は、駐車部2の最寄の格納スペース3を自動検索し(ステップS1-8 )、格納スペース3に未入庫パレットPがある場合には、呼出パレットNo.を決定する(ステップS1-9 、ステップS1-10)。
【0030】
(5) 制御部24は、駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS1-11)。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS1-12)、車両Mが入出庫室13に進入して呼出パレットPに乗り入れる(入庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの進入を検知し(ステップS1-13)、入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして第3メモリ28に記憶する(ステップS1-14)。つまり、契約利用者の暗証番号とこの暗証番号に基づき入庫した車両MのパレットNo.とを入庫登録データとして関連付けて第3メモリ28に記憶する。
【0031】
(6) 契約利用者は降車して入出庫室13から退出し、運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了すると(ステップS1-15、ステップS1-16)、ステップS1-7 で第5メモリ30に一時記憶した暗証番号の記憶を消去する(ステップS1-17)。これで、正規の入庫が完了する。
【0032】
<正規の出庫手順>
(1) 図2のフローチャートに示すように、契約利用者が出入口扉14前の運転盤15で切換スイッチ20が会員操作モードになっているか否かを確認する(ステップS1-1 )。通常は、契約利用者(会員)を優先して会員操作モードになっている。一時貸しの場合には、目的のパレットPを直接指名して呼び出す専任操作モードに切り換える。
【0033】
(2) 運転モードが会員操作モードになっている場合には、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して自分の暗証番号を入力した後(ステップS1-2 )、図3のフローチャートに示すように、出庫ボタン18を押す(ステップS1-18)。
【0034】
(3) 制御装置23の制御部24は、入力された暗証番号が正しいか否かを記憶部25の第1メモリ26で照合し(ステップS1-19)、正しい暗証番号である場合には、第3メモリ28から該当する暗証番号に対応するパレットNo.を自動検索する(ステップS1-20)。検索の結果、第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていれば、呼出パレットNo.を決定する(ステップS1-21、ステップS1-22)。
【0035】
(4) 制御部24は、駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS1-23)。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS1-24)、契約利用者が入出庫室13に搬出された出庫車両Mに乗車して退出する(出庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの退出を検知し(ステップS1-25)、入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして第3メモリ28から該当する契約利用者の記憶を消去する(ステップS1-26)。つまり、入庫登録データの暗証番号とパレットNo.との関連付けをなくす。
【0036】
(5) 契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS1-27,ステップS1-28)。これで、正規の出庫が完了する。この際、出入口扉14が閉鎖する前に、つまり、契約利用者は入出庫室13から退出したが、出入口扉14を閉め忘れる等して出入口扉14が開放している場合において、正規の入庫手順を行わずに車両Mの進入があると(ステップS1-29)、この入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶される(ステップS1-30)。
【0037】
<正規の入庫手順を行わずに入庫した車両Mの出庫手順>
(1) 上記の<正規の出庫手順>のステップS1-21では、自分の暗証番号を入力せずに入庫した車両MのパレットNo.は第3メモリ28に記憶されておらず、この場合、図4のフローチャートに示すように、入庫時に取扱いミスの疑いがあったものとみなされる(ステップS1-31)。この場合、ステップS1-30を経て、入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶されておれば(ステップS1-32) 、上記第4メモリ29に記憶されているパレットNo.を呼び出すこととなる(ステップS1-33)。
【0038】
(2) 制御部24が駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS1-38)。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS1-35)、契約利用者が入出庫室13に搬出された出庫車両Mに乗車して退出する(出庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの退出を検知し(ステップS1-36)、上記暗証未登録入庫パレットNo.の記憶を第4メモリ29から消去する(ステップS1-37)。
【0039】
(3) 契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS1-38、ステップS1-39)。これで、自分の暗証番号を入力せずに入庫した車両Mが迷子車とならずに出庫される。この際にも、ステップS1-29、ステップS1-30と同様に、出入口扉14が閉鎖する前に、つまり、契約利用者は入出庫室13から退出したが、出入口扉14を閉め忘れる等して出入口扉14が開放している場合において、正規の入庫手順を行わずに車両Mの進入があると(ステップS1-40)、この入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶される(ステップS1-41)。
【0040】
このように、先に出庫した契約利用者の不備等で後から入庫した契約利用者の車両Mが、上記先に出庫した契約利用者のパレットNo.で登録されて自分の車両Mの格納場所が判らなくなっても、この入庫車両Mが先の出庫車両Mと異なる可能性(不良入庫の可能性)有りと認識して当該先の出庫車両Mを第4メモリ29に記憶した暗証未登録入庫パレットNo.を基にして自動的に呼び出すことができる。
【0041】
したがって、当の本人は上述の如きトラブルに気付かず、表面上は正規の出庫手順と何ら変わらない手順にて迷子車となることなく確実に、しかも短時間に自分の車両Mを呼び出すことができる。
【0042】
また、先の出願例のように自分の暗証番号とは別の特定の暗証番号を管理人に聞いて改めに入力する手間がいらず、1回の呼出し操作で自分の車両Mを簡単に呼び出すことができる。
【0043】
さらに、不良入庫の可能性有りとの認識を制御手段の記憶部に先の出庫車両の入庫登録データと関連付けて特定の暗証番号で入庫登録する必要がなく、制御系の複雑化を回避することができる。
【0044】
(参考形態)
図5はこの発明の参考形態に係る機械式駐車装置としての下部乗入れ方式のエレベータ式立体駐車装置の全体構成を示し、この駐車装置も上記実施の形態1と同様に、契約利用者がそれぞれ与えられた識別データとしての暗証番号を運転盤でテンキー操作により入力することで車両の入出庫をパレットごと行うようになっている。この参考形態は、運転盤15の構成と制御装置23の構成及び制御動作とが実施形態と異なるほかは、実施形態と同様に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略することとし、ここでは、上記相違点のみ説明することにする。
【0045】
すなわち、参考形態における運転盤15には、契約利用者が暗証番号を入力するためのテンキー16、出入口扉14を閉鎖するための扉閉ボタン19、及び運転モードを会員操作モード又は専任操作モードに切り換える切換スイッチ20がある点で実施の形態1と共通する。しかし、参考形態では、入庫の意思表示をするための入庫ボタン17、及び出庫の意思表示をするための出庫ボタン18がない代わりに、制御装置23を起動するためのスタートボタン31が設けられている。また、複数の表示灯32aが格納スペース3の数に対応して配列された実車・空車状態表示部32を備えている点でも実施形態と異なる。つまり、スタートボタン31を押しただけでは、入庫呼びか出庫呼びかは判らず、制御装置23の第3メモリ28に入庫登録データが登録されていない場合は入庫呼びと判断し、第3メモリ28に入庫登録データが登録されている場合は出庫呼びと判断するようになっている。また、参考形態では、第5メモリ30を設けていないが、その機能を第3メモリ28に持たせているので、以下の動作説明では省略している。
【0046】
また、通常では、制御部24は、出庫呼び運転が行われた後に、車両検知センサ21が車両Mの入出庫室13からの退出を検知し、契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14を閉鎖するのであるが、扉閉ボタン19を押し忘れて出入口扉14が閉操作されずに開放している場合、他の契約利用者の車両Mが入出庫室13に進入すると、つまり、正規の入庫手順を行わずに入庫作業が行われると、このことを車両検知センサ21が検知して制御部24に検知信号を入力し、これにより、この入庫車両Mが先の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識して当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)を暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶するようになっている点は、実施形態と同様であるが、以下の点で実施形態とは異なる。すなわち、上記他の契約利用者が入庫した車両Mを出庫するためにスタートボタン31を押すと、制御部24は、第3メモリ28に契約利用者の暗証番号が入庫登録されていないためこれを検索することができず、このことを受けて入庫時に取扱いミスがあったものとみなして運転盤15の実車・空車状態表示部32にその旨を表示する。つまり、該当する表示灯32aのパレットNo.を点滅させるようになっている。そして、契約利用者は、出庫呼びしているのに自分の車両Mが搬出されずに空パレットPが搬出されてきたことで上記入庫時の取扱いミスに気付き、この際、上記実車・空車状態表示部32の点滅している表示灯32aのパレットNo.を目視により確認して運転モードを会員操作モードから専任操作モードに切り換え、上記点滅している表示灯32aのパレットNo.に従って、そのパレットNo.をテンキー16により入力して第4メモリ29に記憶している暗証未登録入庫パレットNo.に該当する車両Mを呼び出し、これにより、契約利用者は自分の車両Mを出庫させることができる。
【0047】
次に、この参考形態に係るエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を図6〜図8のフローチャートに基づいて説明する。図6はステップS10-1 〜S10-16の動作手順を、図7はステップS10-17 〜S10-25 の動作手順を、図8はステップS10-26 〜S10-41 の動作手順をそれぞれ示す。
【0048】
<正規の入庫手順>
(1) 図6のフローチャートに示すように、契約利用者が出入口扉14前の運転盤15で切換スイッチ20が会員操作モードになっているか否かを確認する(ステップS10-1)。通常は、契約利用者(会員)を優先して会員操作モードになっている。一時貸しの場合には、目的のパレットPを直接指名して呼び出す専任操作モードに切り換える。
【0049】
(2) 運転モードが会員操作モードになっている場合には、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して自分の暗証番号を入力した後、スタートボタン31を押す(ステップS10-2、ステップS10-3)。この段階では、契約利用者は単にスタートボタン31を押しただけで入庫呼びか出庫呼びかの意思表示はしていない。
【0050】
(3) 制御装置23の制御部24は、入力された暗証番号が正しいか否かを記憶部25の第1メモリ26で照合し(ステップS10-4)、正しい暗証番号である場合には、第3メモリ28から該当する暗証番号に対応するパレットNo.を自動検索する(ステップS10-5)。検索の結果、第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていなければ(ステップS10-6)、制御部24は、駐車部2の最寄の格納スペース3を自動検索し(ステップS10-7)、格納スペース3に未入庫パレットPがある場合には、呼出パレットNo.を決定する(ステップS10-8、ステップS10-9)。
【0051】
(4) 制御部24は、駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS10-10 )。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開く(ステップS10-11 )。ここで、契約利用者が入庫が目的である場合(ステップS10-12 )には、車両Mが入出庫室13に進入して呼出パレットPに乗り入れる(入庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの進出を検知し(ステップS10-13 )、入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして第3メモリ28に記憶する(ステップS10-14 )。つまり、契約利用者の暗証番号とこの暗証番号に基づき入庫した車両MのパレットNo.を入庫登録データとして関連付けて第3メモリ28に記憶する。
【0052】
(5) 契約利用者は降車して入出庫室13から退出し、運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了し(ステップS10-15 、ステップS10-16 )、これで、正規の入庫が完了する。
【0053】
<正規の出庫手順>
(1) 図6のフローチャートに示すように、契約利用者が出入口扉14前の運転盤15で切換スイッチ20が会員操作モードになっているか否かを確認する(ステップS10-1)。通常は、契約利用者(会員)を優先して会員操作モードになっている。一時貸しの場合には、目的のパレットPを直接指名して呼び出す専任操作モードに切り換える。
【0054】
(2) 運転モードが会員操作モードになっている場合には、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して自分の暗証番号を入力した後、スタートボタン31を押す(ステップS10-2、ステップS10-3)。この段階では、契約利用者は単にスタートボタン31を押しただけで入庫呼びか出庫呼びかの意思表示はしていない。
【0055】
(3) 制御装置23の制御部24は、入力された暗証番号が正しいか否かを記憶部25の第1メモリ26で照合し(ステップS10-4)、正しい暗証番号である場合には、第3メモリ28から該当する暗証番号に対応するパレットNo.を自動検索する(ステップS10-5)。検索の結果、第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていれば(ステップS10-6)、図7のフローチャートに示すように、呼出パレットNo.を決定する(ステップS10-17 )。
【0056】
(4) 制御部24は、駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS10-18 )。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS10-19 )、契約利用者が入出庫室13に搬出された出庫車両Mに乗車して退出する(出庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの退出を検知し(ステップS10-20 )、入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして第3メモリ28から該当する契約利用者の記憶を消去する(ステップS10-21 )。つまり、入庫登録データの暗証番号とパレットNo.との関連付けをなくす。
【0057】
(5) 契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS10-22 、ステップS10-23 )。これで、正規の出庫が完了する。この際に、出入口扉14が閉鎖する前に、つまり、契約利用者は入出庫室13から退出したが、出入口扉14を閉め忘れる等して出入口扉14が開放している場合において、正規の入庫手順を行わずに車両Mの進入があると(ステップS10-24 )、この入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶されるとともに、運転盤15の実車・空車状態表示部32に配列されている表示灯32aの該当パレットNo.を点滅させる(ステップS10-25 )。
【0058】
<正規の入庫手順を行わずに入庫した車両Mの出庫手順>
(1) 上記の<正規の入庫手順>のステップS10-12 で、契約利用者が入庫が目的でない場合には、自分の暗証番号を入力せずに入庫した車両MのパレットNo.は第3メモリ28に記憶されておらず、したがって、自分の車両Mは呼び出されず、空パレットPが呼び出されることになる。これにより、契約利用者は、図8のフローチャートに示すように、入庫時に取扱いミスの疑いがあったことを初めて知り(ステップS10-26 )、運転盤15の実車・空車状態表示部32を見ると、表示灯32aの該当パレットNo.が点滅していることに気付く(ステップS10-27 )。
【0059】
(2) 契約利用者は運転モードを会員操作モードから専任操作モードに切り換え(ステップS10-28 )、上記点滅している表示灯32aの該当パレットNo.を目視により確認し、この該当パレットNo.を直接に運転盤15のテンキー16を操作して入力した後、スタートボタン31を押す(ステップS10-29 、ステップS10-30 )。
【0060】
(3) 制御部24が駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS10-31 )。これにより、入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶されている当該先の出庫車両MのパレットNo.を呼び出すこととなる。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS10-32 )、契約利用者が自分の車両Mが呼び出されたことを確認する(ステップS10-33 )。契約利用者が入出庫室13に搬出された出庫車両Mに乗車して退出する(出庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの退出を検知し(ステップS10-34 )、上記暗証未登録入庫パレットNo.の記憶を第4メモリ29から消去する(ステップS10-35 )。これにより、実車・空車状態表示部32の上記該当パレットNo.の表示灯32aが点滅を停止する(ステップS10-36 )。
【0061】
(4) 契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS10-37 、ステップS10-38 )。これで、自分の暗証番号を入力せずに入庫した車両Mが迷子車とならずに出庫される。この際にも、ステップS10-24 、ステップS10-25 と同様に、出入口扉14が閉鎖する前に、つまり、契約利用者は入出庫室13から退出したが、出入口扉14を閉め忘れる等して出入口扉14が開放している場合において、正規の入庫手順を行わずに車両Mの進入があると(ステップS10-39 )、この入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶されるとともに、運転盤15の実車・空車状態表示部32に配列されている表示灯32aの該当パレットNo.が点滅する(ステップS10-40 )。
【0062】
(5) 一方、ステップS10-33 で自分の車両Mが呼び出されていない場合には、他に点滅している表示灯32aのパレットNo.があるか否かを確認し(ステップS10-41 )、他に点滅している表示灯32aのパレットNo.があれば、ステップS10-39 に戻って以下の手順を踏み、自分の車両Mを出庫する。
【0063】
このように、先に出庫した契約利用者の不備等で後から入庫した契約利用者の車両Mが、上記先に出庫した契約利用者のパレットNo.で登録されて自分の車両Mの格納場所が判らなくなっても、この入庫車両Mが先の出庫車両Mと異なる可能性(不良入庫の可能性)有りと認識して該当パレットNo.の表示灯32aを点滅させ、これを契約利用者が確認して運転モードを会員操作モードから専任操作モードに切り換え、テンキー16の操作により上記該当パレットNo.を入力することで、当該先の出庫車両Mを第4メモリ29に記憶した暗証未登録入庫パレットNo.を基にして自動的に呼び出すことができる。
【0064】
したがって、車両が正規の入庫手順を踏まずに入庫して居場所が不明になった車両Mを確実に、しかも短時間に呼び出すことができる。
【0065】
また、先の出願例のように、自分の暗証番号とは別の特定の暗証番号を管理人に聞いて改めに入力する手間がいらず、運転盤15の表示灯32aの点滅を確認して専任操作モードに切り換え、該当するパレットNo.を入力するだけで、自分の車両Mを簡単に呼び出すことができる。
【0066】
さらに、不良入庫の可能性有りとの認識を制御装置の記憶部に先の出庫車両の入庫登録データと関連付けて特定の暗証番号で入庫登録する必要がなく、制御系の複雑化を回避することができる。
【0067】
(実施形態の変形例)
図9〜図12はこの発明の実施形態の変形例に係る機械式駐車装置としての下部乗入れ方式のエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートである。この変形例では、制御装置23の記憶部25における第3メモリ28に対する記憶・消去タイミングが実施形態と異なっているほかは実施形態と同じであるので、その説明は省略する。
【0068】
すなわち、この変形例の第3メモリ28は、運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14が閉鎖することで、契約利用者の暗証番号とこの暗証番号に基づき入庫した車両Mの格納場所データ(パレットNo.)とが入庫登録データとして関連付けられて入庫登録され、この入庫登録データの暗証番号と格納場所データ(パレットNo.)との関連付けは、車両Mが入出庫室13から退出した後、契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14が閉鎖することでなくなるようになっている。なお、このことは、参考形態の変形例にも適用できるが、本発明では説明を省略した。
【0069】
次に、この変形例に係るエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を図9〜図12のフローチャートに基づいて説明する。図9はステップS100-1 〜S100-9 の動作手順を、図10はステップS100-10〜S100-19の動作手順を、図11はステップS100-20〜S100-34の動作手順を、図12はステップS100-35〜S100-47の動作手順をそれぞれ示す。
【0070】
<正規の入庫手順>
(1) 図9のフローチャートに示すように、契約利用者が出入口扉14前の運転盤15で切換スイッチ20が会員操作モードになっているか否かを確認する(ステップS100-1 )。通常は、契約利用者(会員)を優先して会員操作モードになっている。一時貸しの場合には、目的のパレットPを直接指名して呼び出す専任操作モードに切り換える。
【0071】
(2) 運転モードが会員操作モードになっている場合には、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して自分の暗証番号を入力した後、入庫ボタン17を押す(ステップS100-2 、ステップS100-3 )。
【0072】
(3) 制御装置23の制御部24は、入力された暗証番号が正しいか否かを記憶部25の第1メモリ26で照合し(ステップS100-4 )、正しい暗証番号である場合には、第3メモリ28から該当する暗証番号に対応するパレットNo.を自動検索する(ステップS100-5 )。検索の結果、第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていなければ(ステップS100-6 )、ステップS100-2 でその入力された暗証番号を第5メモリ30に一時記憶する(ステップS100-9 )。一方、ステップS100-6 で第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていれば、これから入庫しようとしているのに既に格納されていることになっているため出庫時に何らかの取扱いミスの疑いがあったものとみなし(ステップS100-7 )、入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして記憶する第3メモリ28から該当契約利用者の記憶を消去した後(ステップS100-8)、ステップS100-9 に進む。
【0073】
(4) 図10のフローチャートに示すように、制御部24は、駐車部2の最寄の格納スペース3を自動検索し(ステップS100-10)、格納スペース3に未入庫パレットPがある場合には、呼出パレットNo.を決定する(ステップS100-11、ステップS100-12)。
【0074】
(5) 制御部24は、駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS100-13)。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS100-14)、車両Mが入出庫室13に進入して呼出パレットPに乗り入れ(入庫し)、契約利用者が降車して入出庫室13から退出して運転盤15の扉閉ボタン19を押し、出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS100-15、ステップS100-16)。入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして第3メモリ28に記憶し(ステップS100-18)。上述の如く出入口扉14が閉鎖する前に車両Mが入出庫室13に進入すると(ステップS100-17)、ステップS100-9 で第5メモリ30に一時記憶した暗証番号の記憶を消去する(ステップS100-19)。これで、正規の入庫が完了する。
【0075】
<正規の出庫手順>
(1) 図9のフローチャートに示すように、契約利用者が出入口扉14前の運転盤15で切換スイッチ20が会員操作モードになっているか否かを確認する(ステップS100-1 )。通常は、契約利用者(会員)を優先して会員操作モードになっている。一時貸しの場合には、目的のパレットPを直接指名して呼び出す専任操作モードに切り換える。
【0076】
(2) 運転モードが会員操作モードになっている場合には、契約利用者が運転盤15のテンキー16を操作して自分の暗証番号を入力した後(ステップS100-2 )、図11のフローチャートに示すように、出庫ボタン18を押す(ステップS100-20)。
【0077】
(3) 制御装置23の制御部24は、入力された暗証番号が正しいか否かを記憶部25の第1メモリ26で照合し(ステップS100-21)、正しい暗証番号である場合には、第3メモリ28から該当する暗証番号に対応するパレットNo.を自動検索する(ステップS100-22)。検索の結果、第3メモリ28にパレットNo.が記憶されていれば、呼出パレットNo.を決定する(ステップS100-23、ステップS100-24)。
【0078】
(4) 制御部24は、駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS100-25)。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS100-26)、契約利用者が入出庫室13に搬出された出庫車両Mに乗車して退出する(出庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの退出を検知し(ステップS100-27)、契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS100-28,ステップS100-29)。これで、正規の出庫が完了する。この際、出入口扉14が閉鎖する前に、つまり、契約利用者は入出庫室13から退出したが、出入口扉14を閉め忘れる等して出入口扉14が開放している場合において、正規の入庫手順を行わずに車両Mの進入があると(ステップS100-30)、この入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶される(ステップS100-31)。一方、ステップS100-30で車両Mの進入がない場合には、入庫したパレットPに対しその車両Mの契約利用者の暗証番号を一体にして第3メモリ28から該当する契約利用者の記憶を消去する(ステップS100-32)。つまり、入庫登録データの暗証番号とパレットNo.との関連付けをなくす。
【0079】
(5) 一方、ステップS100-27で車両検知センサ21が車両Mの退出を検知していない場合には、出庫目的ではなく忘れ物等を取る等の何らかの目的で一時的に呼び出したものとみなし、所定の用事を終えた後、契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14を閉鎖する(ステップS100-33,ステップS100-34)。
【0080】
<正規の入庫手順を行わずに入庫した車両Mの出庫手順>
(1) 上記の<正規の出庫手順>のステップS100-23では、自分の暗証番号を入力せずに入庫した車両MのパレットNo.は第3メモリ28に記憶されておらず、この場合、図12のフローチャートに示すように、入庫時に取扱いミスの疑いがあったものとみなされる(ステップS100-35)。この場合、ステップS100-31を経て、入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶されておれば(ステップS100-36) 、上記第4メモリ29に記憶されているパレットNo.を呼び出すこととなる(ステップS100-37)。
【0081】
(2) 制御部24が駆動部12を駆動して駐車装置を起動させ、呼出パレットPを搬出する(ステップS100-38)。呼出パレットPが入出庫室13に到着すると、出入口扉14が開き(ステップS100-39)、契約利用者が入出庫室13に搬出された出庫車両Mに乗車して退出する(出庫する)と、車両検知センサ21が車両Mの退出を検知する(ステップS100-40)。
【0082】
(3) 契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14の閉鎖が完了する(ステップS100-41、ステップS100-42)。これにより、上記暗証未登録入庫パレットNo.の記憶を第4メモリ29から消去する(ステップS100-43)。これで、自分の暗証番号を入力せずに入庫した車両Mが迷子車とならずに出庫される。この際にも、ステップS1-29、ステップS1-30と同様に、出入口扉14が閉鎖する前に、つまり、契約利用者は入出庫室13から退出したが、出入口扉14を閉め忘れる等して出入口扉14が開放している場合において、正規の入庫手順を行わずに車両Mの進入があると(ステップS100-44)、この入庫車両Mが先に出庫した契約利用者の出庫車両Mと異なる可能性有りと認識されて当該先の出庫車両Mの格納場所データ(パレットNo.)が暗証未登録入庫パレットNo.として第4メモリ29に記憶される(ステップS100-45)。
【0083】
(5) 一方、ステップS100-40で車両検知センサ21が車両Mの退出を検知していない場合には、出庫目的ではなく忘れ物等を取る等の何らかの目的で一時的に呼び出したものとみなし、所定の用事を終えた後、契約利用者が運転盤15の扉閉ボタン19を押して出入口扉14を閉鎖する(ステップS100-46,ステップS100-47)。
【0084】
したがって、この変形例においても、実施形態と同様の作用効果を奏することができるものである。
【0085】
なお、上記の実施形態及び参考形態では、機械式駐車装置がエレベータ式立体駐車装置である場合を示したが、車両MをパレットPに搭載して格納するタイプの駐車装置に限ることはなく、また、垂直循環式、多層循環式、水平循環式あるいは多段式等そのタイプを問わず適用できるものである。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、車両が入出庫室から退出した後、正規の入庫手順を行わずに入庫作業が行われたとき、このことを識別未登録入庫データとして記憶し、出庫時に自分の識別データが入庫登録されていないことに関連付けて上記識別未登録入庫データに該当する車両を正規の出庫手順と同様に人手を介することなく自動的に出庫するようにしたので、外見上は何らトラブルがなかったが如き正規の出庫手順で自分の車両を迷子車になることなく確実に、しかも短時間に効率良く呼び出すことができる。また、先の出願例のように自分の格納データ以外に特定の暗証番号を入力せずに済むので、制御系を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の全体構成図である。
【図2】 この発明の実施形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS1-1 〜S1-17の動作手順である。
【図3】 この発明の実施形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS1-18〜S1-30の動作手順である。
【図4】 この発明の実施形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS1-31〜S1-41の動作手順である。
【図5】 この発明の参考形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の全体構成図である。
【図6】 この発明の参考形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS10-1〜S10-16 の動作手順である。
【図7】 この発明の参考形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS10-17 〜S10-25 の動作手順である。
【図8】 この発明の参考形態に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS10-26 〜S10-41 の動作手順である。
【図9】 この発明の実施形態の変形例に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS100-1 〜S100-9 の動作手順である。
【図10】 この発明の実施形態の変形例に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS100-10〜S100-19の動作手順である。
【図11】 この発明の実施形態の変形例に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS100-20〜S100-34の動作手順である。
【図12】 この発明の実施形態の変形例に係る機械式駐車装置としてのエレベータ式立体駐車装置の入出庫手順を示すフローチャートにおいてステップS100-35〜S100-47の動作手順である。
【符号の説明】
2 駐車部
13 入出庫室
15 運転盤
23 制御装置(制御手段)
24 制御部
25 記憶部
27 第2メモリ
28 第3メモリ
29 第4メモリ
32 実車・空車状態表示部
M 車両
Claims (1)
- 運転モードが会員操作モードであり、入出庫時、契約利用者の識別データを制御手段に入力することにより、車両を入出庫室と駐車部との間で自動的に出し入れする機械式駐車装置であって、
上記制御手段は、車両の入出庫に伴う運転モードが記憶された記憶部と、会員操作モードによる運転盤からの入力信号を受け、装置各部の駆動部を上記記憶部の運転モードに基づき駆動する制御部とを備え、
上記記憶部には、上記運転モード以外に、入庫時、契約利用者の識別データとこの識別データに基づき入庫した車両の格納場所データとが入庫登録データとして関連付けられて入庫登録される一方、出庫時、上記入庫登録データの識別データと格納場所データとの関連付けをなくすようになっており、かつ、車両が上記入出庫室から退出した後、正規の入庫手順を行わずに入庫作業が行われたとき、この入庫車両が先の出庫車両と異なる可能性有りと認識して当該先の出庫車両の格納場所データが識別未登録入庫データとして記憶されるようになっており、
上記制御部は、出庫時、契約利用者の識別データが上記記憶部に入庫登録されていなければ、入庫時に取扱いミスがあったものとみなして上記識別未登録入庫データに該当する車両を正規の出庫手順と同様に人手を介することなく出庫可能な状態に自動的に運転制御するようになっていることを特徴とする機械式駐車装置。
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