JP4276420B2 - 動き補償方法 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、映像信号の符号化方法に関し、特に動き補償予測を用いた符号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば、特許出願公告平2−914に示された従来の映像信号符号化方式の一例を示す概念図である。
【0003】
テレビジョン信号を符号化する場合の高能率符号化方式の一つとして、現フレームと前フレームの差分のみを符号化するフレーム間符号化方式がある。この方式では、フレーム間の差分値のみを送るものであるから、符号化後にエラーが発生すると、エラー部分は永続的にエラーとして画面上に残存することになる。そのために、エラーの有無にかかわらず周期的にフレーム内符号化を用いてフレームメモリをリフレッシュしてエラーを消失させる必要があり、これを周期的リフレッシュと称している。
【0004】
ところで、フレーム間符号化をより高能率化するために動き補償予測を用いたフレーム間符号化が行われている。この動き補償予測とは、前フレームと現フレームとの差分を最小とする動きベクトルを動きベクトル検出回路にて検出し、この動きベクトルと差分値とを符号化して動きに対する符号量の発生を抑圧するものである。この動き補償予測を用いたフレーム間符号化においても、エラーが発生すると永続的にこれが残るうえに、動きベクトルに従ってエラーが移動することから動きに応じてエラーが広がってしまうことになる。このエラーを消すためにフレーム間符号化と同様に周期リフレッシュが必要となる。
しかしながら、動き補償予測を行う場合には、リフレッシュ完了部分において、フレーム間差分量を最小とする動きベクトルとしてリフレッシュ未完了の部分の方向を検出すると、フレーム間差分はリフレッシュ未完了部分との間でとられてしまうことになる。仮にリフレッシュ未完了部分にエラーを含んでいればリフレッシュ完了部分にエラーが移行してしまい、周期的リフレッシュが完全に行なわれないという問題が生じる。
【0005】
図7は、動き補償フレーム間符号化装置の周期的リフレッシュ実行中におけるリフレッシュ完了領域,リフレッシュ未完了領域,リフレッシュ完了領域内のブロックおよびそのブロックに対する動き補償予測範囲を示している。第F画面において、周期的リフレッシュ領域が領域701 である時、領域702 はリフレッシュ完了領域、領域703 はリフレッシュ未完了領域であり、領域704 および領域705はリフレッシュ完了領域内におけるブロックである。また、第F−1画面において、領域706 はリフレッシュ完了領域、領域707 はリフレッシュ未完了領域であり、領域708 は領域704 に対する動き補償予測範囲、領域709 は領域705 に対する動き補償予測範囲である。このとき、リフレッシュ領域701 とリフレッシュ完了領域702 の境界付近のブロック705 の動き補償予測範囲709 はリフレッシュ未完了領域707 を含んでしまうことになる。仮に、ブロック705 で通常の動き補償予測が行われ動きベクトルがリフレッシュ未完了領域707 を示した場合、ブロック705 ではリフレッシュ未完了領域の情報との差分値が採用されることになり、ブロック705 はリフレッシュ完了しているにもかかわらずリフレッシュ未完了の状態になってしまう。すなわちリフレッシュが完全に行われないことになる。
【0006】
図8は、動き補償予測範囲の制限された動き補償フレーム間符号化装置の周期的リフレッシュ実行中におけるリフレッシュ完了領域,リフレッシュ未完了領域,リフレッシュ完了領域内のブロックおよびそのブロックに対する動き補償予測範囲を示している。第F画面において、周期的リフレッシュ領域が領域801 である時、領域802 はリフレッシュ完了領域、領域803 はリフレッシュ未完了領域であり、領域804 および領域805 はリフレッシュ完了領域内におけるブロックである。また、第F−1画面において、領域806 はリフレッシュ完了領域、領域807はリフレッシュ未完了領域であり、領域808 は領域804 に対する動き補償予測範囲、領域809 は領域805 に対する動き補償予測範囲である。このとき、リフレッシュ領域801 とリフレッシュ完了領域802 の境界付近のブロック805 の動き補償予測範囲809 は、リフレッシュ未完了領域807 を含まないように制限されている。このように、動き補償予測範囲をリフレッシュ完了領域に制限することにより、リフレッシュを完全に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の映像信号の符号化方式は、動き補償予測の参照を行うフレームが直前の1フレームに限られていた。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、動き補償予測を行う参照フレームを複数とすることで、動き補償予測の精度を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る動き補償方法は、
画像情報を構成する画像フレーム列に含まれる現フレームと、当該現フレームよりも時間的に前にある複数の参照フレームとに基づいて、上記現フレーム内の動き補償の対象領域内の各ブロックについて動き補償を行う動き補償方法であって、
上記各ブロックは、上記現フレーム内の上記対象領域を矩形形状に分割されたブロックであり、
上記各ブロックについて行われる動き補償は、上記参照フレーム内における動き補償範囲から求められた動きベクトルに従って行われ、
上記各ブロックにおける動き補償に用いる参照フレームは、当該各ブロックにおいて複数の上記参照フレームのうち少なくとも上記現フレームの時間的に1つ前或いは2つ前にある参照フレームから選択され、上記現フレームには、1つ前の参照フレームから動き補償されたブロックと、2つ前の参照フレームから動き補償されたブロックを含み、
上記参照フレームは、所定フレームから時間的に後にあるフレームであり、
上記所定フレームは、当該所定フレームよりも時間的に前にあるフレームを上記参照フレームとして用いないためのものであって、上記各ブロックの動き補償範囲として使用され得る領域がフレーム内符号化されたフレームである。
【0011】
【作用】
この発明における動き補償方法は、現フレーム内の各ブロックにおける動き補償の参照フレームとして、現フレームよりも時間的に前にある複数の参照フレームを用いる。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例について説明する。
近年の映像信号のディジタル化への潮流は、広範囲な分野に広まりつつあり、その波及は放送分野にまで及んでいる。現在の映像信号の高能率符号化方式の主流は、動き補償予測と変換符号化方式を組み合わせた方式であり、これを用いた数種の規格が制定されつつある。
動き補償予測は、基本的には時間領域の予測符号化であるため、初期値を設定する必要がある。また、符号化後に偶発的に発生したエラーの伝播を防ぐために、適当な周期で初期値に設定する必要がある。
この周期的な初期値設定の作業を一般に周期的リフレッシュと称している。動き補償予測と変換符号化を用いた方式の場合の周期的リフレッシュは、具体的には動き補償予測を行わない同一画面内での変換符号化となる。
【0013】
一般に、放送のように一つの符号器に対して複数の復号器を有するシステムの場合には、上記リフレッシュ周期がシステム性能に関与してくる。たとえば、テレビジョン画像受信における電源投入時、あるいはチャンネル変更時にその影響は露出される。なぜならば、リフレッシュされた符号化信号が到達するまで、所望の画像を再生することは不可能である。
前記観点からはリフレッシュ周期は短い方が好ましいが、過度なリフレッシュ、すなわち頻繁な同一画面内での変換符号化は、圧縮効率の劣化を招くため、実際にはリフレッシュ周期は0.3 〜0.5 秒程度に設定される。
【0014】
一般に、リフレッシュ方式としては、画面を一括して行う方式と画面を分割して行う方式とがある。従来の実施例で参照した方式は、この後者にあたる。
画面分割リフレッシュ方式の場合には、たとえば画面を10程度の領域に分割し、1画面に対し1領域ずつリフレッシュを行うことになる。
従来例で述べているように、動き補償予測を適用するシステムでは、画面分割リフレッシュ方式における分割の境界において、動き補償予測範囲をせばめるという制限が必要となる。なぜならば画面の分割境界面に発生するリフレッシュ未完了部分からの予測は、所望画像の獲得を永久に妨げることになるからである。
画面分割リフレッシュ方式は、その分割手法により様々な方式が考えられる。図9に主な分割手法を示す。
【0015】
ところで、前述したように、復号化はリフレッシュ周期に対してランダムに開始される。すなわち、復号化開始時においては、画面内はすべてリフレッシュ未完了領域である。そのため符号化の際に各リフレッシュ領域に対し、図9(a) の例では上下左右の境界において、図9(b) の例では上下の境界において、図9(c) の例では左右の境界において、それぞれ動き補償予測範囲を制限する必要がある。
しかしながら、図9(b) の例では以下の証明のように下境界のみにその制限を緩和することができる。(図9(c) も同様な考察が可能である。)
【0016】
図9(b) のような例に関し、復号化開始時のリフレッシュ領域の場所に応じて、図10および図11のような2者に分類して考えてみる。
図10のようにリフレッシュ領域1001が画面最上部に位置している第F画面から復号化が開始された場合、第F画面のリフレッシュ領域位置に対応する第F+1画面におけるリフレッシュ完了領域1003(領域1004を含む)は、上境界における未完了領域からの予測による汚染は存在しないため、下境界における領域1004に属するブロックのみ予測範囲制限が行われていればよい。また第F+1画面のリフレッシュ領域位置に対応する第F+2画面におけるリフレッシュ完了領域1007(領域1008を含む)も、上境界における未完了領域からの予測による汚染は存在しないため、下境界における領域1008に属するブロックのみ予測範囲制限が行われていればよい。つまり当初の画面(第F画面)において画面最上部から復号化が開始された場合はこのようにして下境界の制限のみで周期的リフレッシュが完了することになる。
このとき、画面をn領域に分割している場合には、n画面にてリフレッシュが完了することになる。
【0017】
図11のようにリフレッシュ領域が画面最上部以外に位置している第F画面から復号化が開始された場合、厳密には上境界および下境界において予測範囲制限が行われている必要がある。しかしながら、下境界の予測範囲制限のみでも、以下のように周期的リフレッシュは完全に実行される。
図11のようにリフレッシュ領域が画面最上部以外に位置している第F画面から復号化が開始した場合、第F画面のリフレッシュ領域位置に対応する第F+1画面におけるリフレッシュ完了領域は、上境界において未完了領域からの予測による汚染が存在する可能性がある。この汚染領域を領域1105として図に示す。
【0018】
しかしながら、実際には画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域の幅が汚染領域の幅よりも大きいため、以下のような条件にて周期的リフレッシュは完全に実施される。
1画面のライン数をLライン、垂直方向の予測範囲を±yラインとしたとき、f画面後にリフレッシュが完了しているライン数は、
{(L/n)×f}−{y×(f−1)}
となる。これがLラインより大きくなればリフレッシュは完了されたことになるから、
{(L/n)×f}−{y×(f−1)}≧L
{(L/n)−y}×f+y≧L
となり、
f≧(L−y)/{(L/n)−y}
となる。f以上の最も小さな整数をfint とすると、fint 画面経過後にリフレッシュは完全に実施されることになる。
【0019】
以上の二者の場合を統合することにより、以下のような結論を得る。
復号化開始時のリフレッシュ領域が第i領域である場合のリフレッシュ完了時間Trは、
Tr=min[n+{n−(i−1)},fint ] (単位:画面時間)
となる。
尚、リフレッシュ方式が異なる場合も同様な手法にて、リフレッシュ完了時間Trを得ることができる。
【0020】
実施例1.
以下、この発明の第1の実施例について説明する。
図1はこの発明の第1の実施例における動き補償予測の概念図である。
【0021】
次に動作について説明する。
従来の実施例では、下境界において動き補償範囲を制限することにより周期的リフレッシュを実行していた。しかしながら、第1の実施例では、図1のようにリフレッシュ領域をオーバーラップさせて周期的リフレッシュを実施する。
第F+1画面を例に説明する。領域107 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。領域106 はリフレッシュ領域のオーバーラップ領域として付加された領域である。領域106 をオーバーラップされたリフレッシュ領域とすることにより、領域106 における未完了領域からの予測を防ぐことができる。これにより、完全に周期的リフレッシュを完了することができる。
【0022】
実施例2.
以下、この発明の第2の実施例について説明する。
図2はこの発明の第2の実施例における動き補償予測の概念図である。
【0023】
次に動作について説明する。
従来の実施例では、動き補償予測の参照画面は1画面に限られていた。
第2の実施例は、複数の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式に関する。
図2は、2枚の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式の概念図である。
図2において第F+2画面における参照画面は、第F+1画面と第F画面の2画面である。このとき、図2のようにリフレッシュ完了領域における動き補償予測範囲がリフレッシュ未完了領域を含まないようにリフレッシュ完了領域の動き補償予測範囲を制限するとともに参照画面も制限する。
【0024】
第F+2画面を例に説明する。領域218 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。このとき、予測範囲制限領域214 は第F画面の下方からの予測は禁止され、予測範囲制限領域215 は第F画面の下方および平行方向からの予測は禁止され、予測範囲制限領域216 は第F画面からの予測は禁止され、予測範囲制限領域217 は第F画面および第F+1画面の下方からの予測は禁止される。これにより、完全に周期的リフレッシュを完了することができる。
尚、予測範囲および参照画面の制限は、リフレッシュ未完了領域を含まなければ、どのように制限してもよい。
【0025】
実施例3.
以下、この発明の第3の実施例について説明する。
図3はこの発明の第3の実施例における動き補償予測の概念図である。
【0026】
次に動作について説明する。
第3の実施例も、複数の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式に関する。
図3は、2枚の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式の概念図である。
【0027】
図3において第F+2画面における参照画面は、第F+1画面と第F画面の2画面である。このとき、図3のようにリフレッシュ完了領域における動き補償予測範囲がリフレッシュ未完了領域を含まないようにリフレッシュ領域をオーバーラップさせて周期的リフレッシュを実施する。
第F+2画面を例に説明する。領域312 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。領域311 および領域310 はリフレッシュ領域のオーバーラップ領域として付加された領域である。領域311 および領域310 をリフレッシュ領域とすることにより、領域311 および領域310 における未完了領域からの予測を防ぐことができる。これにより、完全に周期的リフレッシュを完了することができる。
【0028】
実施例4.
以下、この発明の第4の実施例について説明する。
図4はこの発明の第4の実施例における動き補償予測の概念図である。
【0029】
次に動作について説明する。
第4の実施例も、複数の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式に関する。
図4は、2枚の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式の概念図である。このとき、図4のように2画面毎にリフレッシュ領域を変更し、リフレッシュ完了領域における動き補償予測範囲がリフレッシュ未完了領域を含まないようにリフレッシュ完了領域の動き補償予測範囲を制限する。
第F+2画面および第F+3画面を例に説明する。第F+2画面において、領域411 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。このとき、予測範囲制限領域410 は第F画面および第F+1画面の下方からの予測は禁止される。また、第F+3画面において、領域415 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。このとき、予測範囲制限領域414 は第F+1画面の下方からの予測は禁止される。これにより、完全に周期的リフレッシュを完了することができる。
尚、予測範囲および参照画面の制限は、リフレッシュ未完了領域を含まなければ、どのように制限してもよい。
【0030】
実施例5.
以下、この発明の第5の実施例について説明する。
図5はこの発明の第5の実施例における動き補償予測の概念図である。
【0031】
次に動作について説明する。
第5の実施例も、複数の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式に関する。
図5は、2枚の参照画面より動き補償予測する場合の周期的リフレッシュ方式の概念図である。このとき、図5のように2画面毎にリフレッシュ領域を変更し、リフレッシュ完了領域における動き補償予測範囲がリフレッシュ未完了領域を含まないようにリフレッシュ領域をオーバーラップさせる。
【0032】
第F+2画面および第F+3画面を例に説明する。第F+2画面において領域511 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。領域510 はリフレッシュ領域のオーバーラップ領域として付加された領域である。領域510 をリフレッシュ領域とすることにより、領域510 における未完了領域からの予測を防ぐことができる。また、第F+3画面において領域515 は画面を分割し割り当てられたリフレッシュ領域である。領域514 はリフレッシュ領域のオーバーラップ領域として付加された領域である。領域514 をリフレッシュ領域とすることにより、領域514 における未完了領域からの予測を防ぐことができる。これにより、完全に周期的リフレッシュを完了することができる。
【0033】
実施例6.
以下、この発明の第6の実施例について説明する。
図6はこの発明の第6の実施例における復号器の概略ブロック図である。
図6において、入力端子1より入力される符号化されたデータ系列601 は、復号化回路3を介して画像メモリ4および選択回路5の第1の入力に与えられる。画像メモリ4の出力603 は選択回路5の第2の入力に与えられる。選択回路の第3の入力にはフリーズ信号発生回路6よりフリーズ信号604 が与えられる。選択回路5の出力は画像信号605 として出力端子2よりされる。
【0034】
次に動作について説明する。
第6の実施例は、復号器における処理に関する。
前述したように、たとえば、テレビジョン画像受信における電源投入時あるいはチャンネル変更時には、リフレッシュが完全に実施されるまで、所望の画像を再生できる保証はない。よって、上記のような場合には、リフレッシュが完全に実施されるまでは、特定の画像あるいは正確に復号された最新の画像をフリーズする。
【0035】
図6において、通常再生しているときには、選択回路は復号化回路の出力を選択し送出している。このとき、画像メモリには常に最新画像が蓄積される。電源投入時あるいはチャンネル変更時には、選択回路は画像メモリの出力を選択し送出する。このとき、画像メモリの蓄積内容は更新されない。選択回路の切り換えは、フリーズ信号により行われる。フリーズ信号発生回路では、電源投入時あるいはチャンネル変更時のような場合にリフレッシュが完了するまでの不正確画像復号期間を検出し、フリーズ信号を送出する。不正確画像復号期間は、たとえば前述した例では次のように与えられる。
min[n+(n−i),fint ]
また、
n+(n−i)
あるいは、
fint
としてもよい。
また、
min[n+(n−i),fint ]
よりも大きな値ならば他の近似を行ってもよい。
尚、リフレッシュ方式が異なる場合も前記と同様な手法にて、不正確画像復号期間を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、動き補償予測の精度を向上させることが可能な動き補償方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例における動き補償予測の概念図である。
【図2】 この発明の第2の実施例における動き補償予測の概念図である。
【図3】 この発明の第3の実施例における動き補償予測の概念図である。
【図4】 この発明の第4の実施例における動き補償予測の概念図である。
【図5】 この発明の第5の実施例における動き補償予測の概念図である。
【図6】 この発明の第6の実施例における復号器の概略ブロック図である。
【図7】 従来の映像信号符号化復号化方式における動き補償予測の概念図である。
【図8】 従来の映像信号符号化復号化方式における予測範囲を制限された動き補償予測の概念図である。
【図9】 画面分割リフレッシュ方式を示す図である。
【図10】 リフレッシュ領域が画面最上部に位置する場合を示す図である。
【図11】 リフレッシュ領域が画面最上部以外に位置する場合を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子
2 出力端子
3 復号化回路
4 画像メモリ
5 選択回路
6 フリーズ信号発生回路

Claims (1)

  1. 画像情報を構成する画像フレーム列に含まれる現フレームと、当該現フレームよりも時間的に前にある複数の参照フレームとに基づいて、上記現フレーム内の動き補償の対象領域内の各ブロックについて動き補償を行う動き補償方法であって、
    上記各ブロックは、上記現フレーム内の上記対象領域を矩形形状に分割されたブロックであり、
    上記各ブロックについて行われる動き補償は、上記参照フレーム内における動き補償範囲から求められた動きベクトルに従って行われ、
    上記各ブロックにおける動き補償に用いる参照フレームは、当該各ブロックにおいて複数の上記参照フレームのうち少なくとも上記現フレームの時間的に1つ前或いは2つ前にある参照フレームから選択され、上記現フレームには、1つ前の参照フレームから動き補償されたブロックと、2つ前の参照フレームから動き補償されたブロックを含み、
    上記参照フレームは、所定フレームから時間的に後にあるフレームであり、
    上記所定フレームは、当該所定フレームよりも時間的に前にあるフレームを上記参照フレームとして用いないためのものであって、上記各ブロックの動き補償範囲として使用され得る領域がフレーム内符号化されたフレームであること
    を特徴とする動き補償方法。
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