JP4276055B2 - グラスウールを用いた壁断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、グラスウールを用いた壁断熱構造に関する。
グラスウールは、圧縮に対する復元性に優れ、施工時の取扱いによる傷みや性能低下も生じにくい等の利点を有することから、住宅用等の建物の壁用断熱材として広く用いられている。
しかしながら、建方時の降雨や、コーキングの切れなどによって、建物の壁に組み込まれているグラスウール断熱材の下端側に水が浸入してしまうことがあり、グラスウール断熱材は、吸水性が高いことから、その浸入水を次から次に吸い取って、多くの水を含んでしまい、それが原因で、周囲を腐食させてしまう等の弊害を生じることがある。
特に、グラスウール断熱材が、その下端部を上向き開放の溝形材の溝内に差し込んだ状態にして設置されているような場合には、溝形材の溝内に浸入してそこに貯まろうとする水や、溝形材の溝内から外に排出されようとする水がグラスウール断熱材に次々に吸い取られてしまうことがある。
そのため、グラスウールに替え、同じく繊維系断熱材でありながら撥水性を備えたロックウールを用いることも行われているが、ロックウールは、グラスウールに比べ、はるかに高価であり、断熱に要するコストが高くついてしまうのみならず、圧縮に対する復元性に劣り、施工時の取扱いによる傷みや性能低下を生じやすいという欠点がある。
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、断熱材が、圧縮に対する復元性に優れ、施工時の取扱いによる傷みや性能低下を生じることもなく、しかも、断熱に要するコストを低く抑えることができ、それでいて、下端部に浸入した水を断熱材が吸い取ってしまうこともない、壁断熱構造を提供することを課題の一つとする。
上記の課題は、壁断熱材がグラスウールからなり、該グラスウール断熱材は、下端から所定の高さ範囲の部分のみが撥水処理され、残る部分は撥水処理されていないものからなっていることを特徴とするグラスウールを用いた壁断熱構造によって解決される。
この構造では、断熱材としてグラスウールが用いられているので、断熱材は、圧縮に対する復元性に優れ、施工時の取扱いによる傷みや性能低下を生じることもない。しかも、このグラスウール断熱材は、下端から所定の高さ範囲の部分が撥水処理されているので、建物の壁に組み込まれたグラスウール断熱材の下端側に水が浸入しても、その水をグラスウール断熱材が吸い取ってしまうということもない。
加えて、断熱材が、安価なグラスウールからなり、しかも、このグラスウール断熱材は、下端から所定の高さ範囲の部分のみが撥水処理され、残る部分は撥水処理されていないものからなっているので、撥水処理に伴うコスト増も低く抑えることができ、ひいては、断熱のためのコストを低く抑えることができる。
上記の壁断熱構造において、壁用グラスウール断熱材が、その下端部を上向き開放の溝形材の溝内に差し込んで設置されている場合は、グラスウール断熱材の下端部を溝形材によって安定良く保持することができながら、溝形材の溝内に浸入し、そこに貯まろうとする水、あるいは、溝から排出されようとする水をグラスウール断熱材が吸い取ってしまうのを効果的に防ぐことができる。
また、本発明は、壁断熱材がグラスウールからなり、該グラスウール断熱材は、下端から所定の高さ範囲の部分及び/又は外壁目地近傍部分のみが撥水処理され、残る部分は撥水処理されていないものからなっていることを特徴とするグラスウールを用いた壁断熱構造もその内容の一つとする。
この壁断熱構造では、グラスウール断熱材の外壁目地近傍部分が撥水処理されている場合に、外壁目地のコーキング材等の止水材の切れによってそこから雨水等が浸入するような場合に、その雨水をグラスウール断熱材が吸い取ってしまうのを防ぐことができる。
本発明の壁断熱構造は、以上のとおりのものであるから、断熱材が、圧縮に対する復元性に優れ、施工時の取扱いによる傷みや性能低下を生じることもなく、しかも、断熱に要するコストを低く抑えることができ、それでいて、下端部に浸入した水を断熱材が吸い取ってしまうこともない。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示す実施形態の壁断熱構造は、住宅用等の鉄骨軸組構造の建物の壁の断熱に適用した場合のもので、図2において、1は鋼製の柱、2は外壁パネルである。外壁パネル2は、図1及び図3に示すように、外装面材3の背面側に、左右の側枠4a,4aと上下の枠4b,4cで構成された方形環状のパネルフレーム4を備えたものからなっていて、パネルフレーム4を構成する各枠材4a,4a,4b,4cは、溝形材からなり、その溝開口部側を内向きにするようにして備えられ、これら枠材4a,4a,4b,4cの溝内に周端部を差し込むようにして、グラスウール断熱材5が組み込まれている。外壁は、図2に示すように、外壁パネル2のパネルフレーム4の側枠4aが柱1と緊結されるなどして形成されている。
この壁断熱構造において、上記のグラスウール断熱材5は、図1及び図3等に示すように、下端から所定の高さ範囲の部分のみが撥水処理部5aからなり、残る部分は非撥水処理部5bからなっている。本実施形態では、パネルフレーム4の下枠4cが水の貯まりやすい溝形形状をしており、そこにグラスウール断熱材5の下端部が差し込まれる構造となっているので、図4等に示すように、少なくとも下枠4cの溝内に差し込まれる部分を含んでそれよりも上方部分まで撥水処理がなされたものであるのがよい。撥水処理部5aの高さ位置の上限については、下端側からの吸水を阻止しうる範囲でできるだけ低く設定しておくとよい。
なお、上記のグラスウール断熱材5は、一体物のグラスウールに局部的に撥水処理を施して形成されたものであってもよいし、全体に撥水処理を施したグラスウール材と、撥水処理の施されていないグラスウール材とを組み合わせて構成されたものであってもよい。後者の場合は、一部分のみ撥水処理の施された特別のグラスウール断熱材を用意する必要がない等の利点を有する。
なお、柱1内のグラスウール断熱材5についても、下端側の部分のみを撥水処理部とする同様の構造が採用されているとよい。
上記の壁断熱構造では、断熱材5としてグラスウールが用いられているので、断熱材5は、圧縮に対する復元性に優れ、施工時の取扱いによる傷みや性能低下を生じることもない。しかも、このグラスウール断熱材5は、下端から所定の高さ範囲の部分が撥水処理部5aからなっているので、建物の壁に組み込まれたグラスウール断熱材5の下端側に水が浸入しても、その水をこのグラスウール断熱材5が吸い取ってしまうこともない。
特に、本実施形態では、外壁パネル2…の建方時や、隣り合う外壁パネル2,2間などに設置されている止水材6に劣化を生じたような場合に、水がパネルフレーム4の下枠4cの溝内に浸入しても、その水をグラスウール断熱材5が吸い取ってしまうことがない。従って、本実施形態のように、建物が鉄骨軸組構造であるような場合に、周囲の鋼材が錆などで腐食するのを防ぐことができる。
そして、断熱材5が、安価なグラスウールからなり、しかも、このグラスウール断熱材5は、下端から所定の高さ範囲の部分のみが撥水処理部5aからなり、残る部分は非撥水処理部5bで構成されているから、撥水処理によるコスト贈も低く抑えることができ、ひいては、断熱のためのコストを低く抑えることができる。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態は、鉄骨軸組構造の建物に適用した場合のものであるが、本発明は、木造軸組構造など各種構造の建物の壁の断熱構造として広く用いることができるものであることはいうまでもない。
また、上記の実施形態では、グラスウール断熱材の下端から所定の高さ範囲の部分のみを撥水処理した場合を示しているが、グラスウール断熱材の下端からの雨水等の吸い取りのおそれがなく、外壁目地近傍部分にグラスウール断熱材が存在していて、外壁目地における止水材の切れによってそこから雨水が浸入するおそれがあるような場合には、外壁目地近傍部分のみを撥水処理の対象としてもよい。また、グラスウール断熱材の下端からの雨水等の吸い取りのおそれがあり、かつ、外壁目地近傍部分にグラスウール断熱材が存在していて、外壁目地における止水材の切れによってそこから雨水が浸入するおそれもあるような場合には、グラスウール断熱材の下端から所定の高さ範囲の部分、及び、外壁目地近傍部分のみを撥水処理の対象としてもよい。なお、この場合の外壁目地近傍部分とは、グラスウール断熱材において、その上下左右のいずれかあるいは全部の辺部であることもあれば、面内を横切る部分であることもあれば、面内の一部であることもある。
実施形態の壁断熱構造に用いられる外壁パネルを示すもので、図(イ)は背面図、図(ロ)は図(イ)のI−I線断面図である。 同外壁パネルを用いた壁断面構造を示す断面平面図で、図1(イ)のII−II線矢視断面図である。 図(イ)はグラスウール断熱材を省略した外壁パネルの斜視図、図(ロ)はグラスウール断熱材の斜視図である。 外壁パネルへのグラスウール断熱材の組込み状態を示す切欠き斜視図である。
符号の説明
2…外壁パネル
4…パネルフレーム
4c…下枠
5…グラスウール断熱材
5a…撥水処理部
5b…非撥水処理部

Claims (2)

  1. 壁断熱材がグラスウールからなり、該グラスウール断熱材は、下端から所定の高さ範囲の部分のみが撥水処理され、残る部分は撥水処理されていないものからなっており、
    該壁用グラスウール断熱材は、その下端部が鉄骨軸組構造における上向き開放の溝形材の溝内に差し込まれて設置され、
    該溝形材は、建方時の降雨によって溝内に水が侵入するようになされていると共に、溝内に侵入した水は、該溝内から外に排出されるようになされていることを特徴とするグラスウールを用いた鉄骨軸組構造の建物の壁断熱構造
  2. 壁断熱材がグラスウールからなり、該グラスウール断熱材は、下端から所定の高さ範囲の部分及び外壁目地近傍部分のみが撥水処理され、残る部分は撥水処理されていないものからなっており、
    該壁用グラスウール断熱材は、その下端部が鉄骨軸組構造における上向き開放の溝形材の溝内に差し込まれて設置され、
    該溝形材は、建方時の降雨によって溝内に水が侵入するようになされていると共に、溝内に侵入した水は、該溝内から外に排出されるようになされていることを特徴とするグラスウールを用いた鉄骨軸組構造の建物の壁断熱構造。
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