JP4275999B2 - エアゾール組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭皮に清涼感を付与するとともにこれを持続させるエアゾール組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
メントールやカンファーは、頭髪化粧料において清涼剤として使用されているが、これらを単に用いただけでは清涼感の持続性に欠けるという問題を有していた。また、これら清涼剤を高濃度に用いた場合には、塗布後即座に清涼感が得られるが、刺激感が伴い、かつ初期感覚が強いため、その後の清涼感を感じ難くなる結果、清涼感の持続性向上には繋がらない。
【0003】
一方、エアゾール組成物における噴射剤として、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の液化ガスが使用されているが、これらは、皮膚に吹き付けた際に気化熱を奪うことにより一時的に肌の温度を下げ、清涼感を付与することができる。しかし、その後の肌温度上昇により、清涼剤による清涼感が消失ないし減少する感覚を生じてしまい、かえって清涼感の持続性に欠けるという問題があった。
【0004】
また、清涼剤を含有する化粧料において、二酸化炭素を噴射剤に用いたエアゾール組成物が提案されている(特許文献1)。しかし、このものも清涼感の持続性という点では十分に満足できるものではなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61-40206号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、清涼剤を配合した頭髪化粧料における清涼感の持続時間を飛躍的に向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、清涼剤、エタノール、多価アルコール及び二酸化炭素を特定の比率で用いることにより、清涼感の持続時間を飛躍的に向上させることに成功した。
【0008】
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(D)
(A) メントール、カンファー又はそれらの混合物:原液中の0.1 〜 0.9重量%
(B) 多価アルコール:原液中の0.1 〜 10重量%
(C) エタノール:原液中の53重量%以上
(D) 水:原液中の40.3重量%〜 43.7 重量%
を含有し、(A):(B)=1:1〜1:12(重量比)、(C):(D)=1.2:1〜1.7:1(重量比)である原液、及び
(E) 二酸化炭素:全組成中の1〜5重量%
を含有する頭皮用エアゾール組成物を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
成分(A)であるメントール、カンファーとしては、l-メントール、dl-メントール、dl-カンファー、d-カンファー等が挙げられる。これら清涼剤は、成分(A)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、原液中の0.01重量%以上とされ、0.01〜5重量%が好ましく、更には0.03〜1.2重量%、特に0.1〜0.9重量%が好ましい。ただし、当該含有量は、後述の成分(B)との関係における量比関係を有することが必要である。
【0010】
成分(B)である多価アルコールは、成分(A)の清涼剤を溶解させるために有用であるとともに、清涼感の持続性を向上させるものである。多価アルコールは、蒸発速度が他成分より遅く、また成分(C)のエタノール及び成分(D)の水との親和性が高いことから、これらの頭皮からの蒸発をコントロールして気化熱の奪い取りを持続させることができ、これと清涼剤の清涼感とが相乗的に作用して清涼感が持続するものと考えられる。また、多価アルコールにより皮膚刺激を和らげることもできる。成分(B)としては、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、分子量700以下のエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
【0011】
多価アルコールは、成分(B)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、原液中の0.01重量%以上とされ、0.01〜20重量%が好ましく、更には0.03〜10重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。ただし、当該含有量は、清涼感を長時間持続させる観点から、前述の成分(A)との間に、(A):(B)=1:1〜1:20(重量比)の関係を満たすことが必要であり、1:1〜1:12、特に1:1〜 1:9の関係を満たすことが好ましい。
【0012】
成分(C)であるエタノールの含有量は、界面活性剤、油剤、その他有効成分を十分に溶解ないし分散し、かつ塗布後の清涼感を効果的に且つ持続的に感じさせる観点から、原液中の53重量%以上とされ、53〜68重量%が好ましく、54〜65重量%、特に54〜60重量%が好ましい。ただし、当該含有量は、後述の成分(D)との関係における量比条件を満たすことが必要である。
【0013】
成分(D)である水の含有量は、界面活性剤、油剤、その他有効成分を十分に溶解ないし分散でき、かつ塗布後の清涼感を効果的にかつ持続的に感じさせる観点から、原液中の30重量%以上とされ、30〜45重量%が好ましい。ただし、当該含有量は、清涼感を長時間持続させる観点から、成分(C)との間に(C):(D)=1.2:1〜2.2:1(重量比)の関係を満たすことが必要であり、1.2:1〜2:1、特に1.3:1〜1.7:1の関係を満たすことが好ましい。
【0014】
成分(E)である二酸化炭素は、皮膚の血行を促進する作用があるが、この作用は皮膚塗布後徐々に現れることから、皮膚感覚を徐々に鋭敏にしていくものと考えられる。清涼剤による清涼感が徐々に減じていく過程の中で、二酸化炭素により皮膚感覚が徐々に鋭敏になるため、清涼感を持続的に感じさせることが可能になるものと考えられる。また、二酸化炭素は、液化石油ガス、ジメチルエーテル等と異なり、塗布時に強すぎる清涼感を与えないという点で優れている。二酸化炭素の含有量は、本発明のエアゾール組成物中の1〜5重量%とされ、1.8〜2.7重量%、特に2〜2.5重量%が好ましい。
【0015】
本発明のエアゾール組成物には、清涼感の持続をより促すため、更に成分(F)として、血行促進剤を含有させることができる。血行促進剤としては、ニコチン酸誘導体(ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸 dl-α-トコフェロール等)、アセチルコリン、塩化カルプロニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、γ-オリザノール、サークレチン、ニコランジル、ピナシジル、フタリド類、センブリエキス、ニンジンエキス、イチョウエキス、キナエキス、トウヒエキス等が挙げられる。これらのうち、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、センブリエキス、ニンジンエキス、塩化カルプロニウムが特に好ましい。血行促進剤は、成分(F)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、原液中の0.0001〜30重量%、特に0.001〜10重量%が好ましい。
【0016】
本発明のエアゾール組成物には、更に成分(G)として、局所刺激剤を含有させることができる。局所刺激剤は、成分によっては、温感作用を有するものも知られているが、清涼剤との組み合わせにより、清涼感を持続させることができる。局所刺激剤としては、トウガラシチンキ、ノニル酸ワニリルアミド、ショウキョウチンキ、オランダガラシ、カンタリスチンキ、ハッカ油、ワサビ大根エキス等が挙げられ、なかでもトウガラシチンキが好ましい。これら局所刺激剤は、成分(G)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、原液中の0.0001〜30重量%、特に0.001〜10重量%とするのが好ましい。また、当該含有量は、成分(A)との間に、(A):(G)=3:1〜100:1、特に5:1〜10:1(重量比)を満たすことが好ましい。
【0017】
本発明のエアゾール組成物には、更に成分(H)として、抗炎症剤、抗酸化剤、毛包賦活剤、毛母細胞分化増殖促進剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、抗菌剤、抗男性ホルモン剤及びカリウムチャネルオープナーから選ばれる薬効成分を含有させることができる。これらの薬効成分は、成分(A)〜(E)と組み合わせることにより、効果的に皮膚に吸収され、その作用がより有効に発揮される。
【0018】
抗炎症剤としては、カンゾウエキス、グリチルリチン酸類(グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等)、脂溶性グリチルレチン酸類〔グリチルレチン酸(β−グリチルレチン酸)、グリチルレチン酸グリセリン,グリチルレチン酸ステアリル等〕、アズレン、グアイアズレン、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、フマル酸クレマスチン等)、酢酸ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、オウゴンエキス、カミツレエキス、クマザサエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、桃葉エキス、セイヨウノコギリソウエキス、キキョウエキス、ビワ葉エキス、ボダイジュエキス等が挙げられる。これらのうち、カンゾウエキス、グリチルリチン酸類、脂溶性グリチルレチン酸類、アズレン、グアイアズレン、オウゴンエキス、カミツレエキス、クマザサエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、桃葉エキス、セイヨウノコギリソウエキスが好ましい。
【0019】
抗酸化剤としては、紅茶エキス、茶エキス、チョウジエキス、エイジツエキス、黄杞エキス、ビタミンC、ビタミンC誘導体、ビタミンE、ビタミンE誘導体、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられ、なかでも黄杞エキス、ビタミンE、ビタミンE誘導体が好ましい。
【0020】
毛包賦活剤としては、例えばN-アセチル-L-メチオニン、タマサキツヅラフジ、セファランチン、アデノシン三リン酸ジナトリウム、アスパラギン酸カリウム、感光色素301、ペンタデカングリセリド、パントテン酸エチル、チクセツニンジン、ビオチン、モノニトログアヤコールナトリウム、酵母エキス、ニンニク成分、真珠蛋白抽出液、タイソウエキス、プラセンタエキス、ローヤルゼリー等が挙げられ、これらのうち、タマサキツヅラフジ、セファランチン、アデノシン三リン酸ジナトリウム、ペンタデカングリセリド、パントテン酸エチル、チクセツニンジン、ビオチン、モノニトログアヤコールナトリウム、プラセンタエキス、ローヤルゼリーが好ましい。
【0021】
毛母細胞分化増殖促進剤としては、例えば特開平8-157334号公報記載のフラバノノール誘導体が挙げられ、中でもトランス-3,4'-ジメチルフラバノノール、トランス-4'-クロロ-3-メチルフラバノノールが好ましい。
【0022】
角質溶解剤としては、例えばアスピリン等が挙げられる。
【0023】
抗脂漏剤としては、例えばイオウ、レシチン、カシュウエキス、チオキソロン等が挙げられる。
【0024】
抗菌剤としては、例えばイソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、オクトピロックス、感光色素101、感光色素201、クロルヘキシジン、サリチル酸、ジンクピリチオン、ソルビン酸カリウム、ヒノキチオール、フェノール等が挙げられ、このうち、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、オクトピロックス、ジンクピリチオン、ヒノキチオールが好ましい。
【0025】
抗男性ホルモン剤としては、例えばサイプロテロンアセテート、11α-ハイドロキシプロゲステロン、フルタマイド、3-デオキシアデノシン、酢酸クロルマジノン、エチニルエストラジオール、スピロノラクトン、エピテステロン、アロエ、サンショウ、オタネニンジン等が挙げられる。
【0026】
カリウムチャンネルオープナーとしては、ミノキシジル、クロマカリム、ジアゾキシド及びその誘導体、ピナシジル等が挙げられる。
【0027】
成分(H)に包含されるこれら薬効成分は、いずれかを単独で、又はいずれかの群に属する2種以上、若しくは複数群に属する1種以上ずつを組み合わせて用いることもできる。成分(H)の含有量は、原液中の0.0001〜30重量%、特に0.001〜10重量%が好ましい。
【0028】
本発明品には、更に界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、各成分の可溶化、安定性の向上に効果的である。
【0029】
カチオン界面活性剤としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塗布時の滑らかさの点から、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましい。
【0030】
アニオン界面活性剤としては、アルキル(又はアルケニル)硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル(又はアルケニル)スルホコハク酸塩、ジアルキル(又はジアルケニル)スルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)スルホコハク酸塩、アルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルリン酸塩、脂肪酸塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルタウリン酸塩、N-アシルメチルタウリン等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルリン酸塩、脂肪酸塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルタウリン酸塩、N-アシルメチルタウリン等が好ましい。
【0031】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが特に好ましい。
【0032】
界面活性剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、原液中の0.1〜20重量%が好ましく、更には0.5〜10重量%、特に1〜8重量%が好ましい。
【0033】
本発明のエアゾール組成物には、更に有機酸又は無機酸を含有させることができる。有機酸及び無機酸は、本発明のエアゾール組成物のpHを低めに保ち、充填された二酸化炭素をイオン化しないように調整するほか、機能性物質の浸透を促進することができる。有機酸としては、モノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸が挙げられ、モノカルボン酸としては、酢酸、乳酸、グリコール酸等が挙げられ、ジカルボン酸としては、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等が挙げられ、トリカルボン酸としては、クエン酸が挙げられる。また、ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシアクリル酸、オキシ酪酸、グリセリン酸、クエン酸等が挙げられる。無機酸としては、リン酸、硫酸、硝酸等が挙げられる。これらのうち、乳酸、リンゴ酸、クエン酸が好ましい。有機酸及び無機酸の含有量は、原液中の0.001〜10重量%が好ましい。
【0034】
本発明のエアゾール組成物には、更に保湿作用等を有する高分子、動植物エキス等を含有させることができる。このような成分としては、例えばオトギリソウエキス、オーツ麦エキス、可溶性コラーゲン、コンドロイチン硫酸、チューベロースポリサッカライド、ユーカリエキス、冬虫夏草エキス、延命草エキス、オオムギエキス、オレンジエキス、ブドウエキス、クアチャララーテエキス、海藻エキス、ボタンピエキス、ジオウエキス、デュークエキス、マイカイ花エキス、ヨクイニンエキス等が挙げられ、これらのうち、オトギリソウエキス、オーツ麦エキス、チューベロースポリサッカライド、ユーカリエキス、冬虫夏草エキス、延命草エキス、オオムギエキス、オレンジエキス、ブドウエキス、クアチャララーテエキス、海藻エキス、ボタンピエキス、ジオウエキス、デュークエキス、マイカイ花エキス、ボタンピエキス、ヨクイニンエキスが好ましい。
【0035】
本発明のエアゾール組成物には、以上の成分のほかに、通常の化粧料に用いられる種々の添加成分を、目的に応じて含有させることができる。例えば、トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌剤;ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;塩化ナトリウム等の塩類;その他パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを配合することができる。
【0036】
本発明のエアゾール組成物を製造するには、成分(E)の二酸化炭素以外の成分を混合し原液を調製してエアゾール用耐圧容器に入れ、これに高圧炭酸ガスを封入する方法、耐圧容器に炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩を含ませた炭酸ガスを発生する成分を入れ、これに適当なpH調整剤を加えて炭酸ガスを発生させ、直ちに密封する方法、ドライアイスペレットを容器内に入れて密封する方法等を採用することができるが、特に高圧炭酸ガスを封入する方法が好ましい。
【0037】
二酸化炭素の一部は組成物中に溶解して配合され、また一部は容器中に気体として存在する。本発明においては清涼感の持続性や配合された薬効成分の薬効の点から、二酸化炭素が組成物中に溶けて配合されていることが重要であり、頭皮に噴射された内溶液中の二酸化炭素濃度が60ppm以上であることが好ましい。二酸化炭素の配合量の調節は、二酸化炭素の注入(圧入)量によって行うことができ、一般に容器中の圧力が35℃の温度で1.2〜10kg/cm2(ゲージ圧)になるようにするのが好ましく、特に4.5〜10kg/cm2(ゲージ圧)になるようにするのが好ましい。
【0038】
【実施例】
処方例1〜4
表1に示す処方において、二酸化炭素以外の各成分を混合して原液を調製して耐圧容器に入れ、これに高圧炭酸ガスを封入してエアゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物について、下記基準に従って評価した結果を表1に併せて示す。
【0039】
・清涼感の持続性、刺激感の有無
専門パネラー5名が、各自の頭皮の右半分と左半分に、それぞれ処方例1〜4と標準品の各1.5gをプラスチック製のスポイトで塗布し、垂れない程度に指先でマッサージを行い、処方例の清涼感と刺激感について標準品と比較した。
なお、炭酸ガスを含有するエアゾール組成物は、一度エアゾール容器から別途ガラス容器に噴射し、サンプル溶液とした。
【0040】
・頭皮の状態の変化(荒れの程度、きめの細かさ)
頭皮に鱗屑がある25名の被験者を5グループに分け、エアゾール組成物を1ヶ月間朝晩各1回約3g塗布する。1名の試験官がリングコームで髪をかき上げて、蛍光灯下で各被験者の頭皮の状態を目視観察し、開始時と終了時の頭皮の状態を比較した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】
本発明のエアゾール組成物は、清涼感の持続時間が飛躍的に向上したものである。
Claims (3)
- 次の成分(A)〜(D)及び (G)
(A) メントール、カンファー又はそれらの混合物:原液中の0.1〜0.9重量%
(B) 多価アルコール:原液中の0.1〜10重量%
(C) エタノール:原液中の53重量%以上
(D) 水:原液中の40.3重量%〜43.7重量%
(G) トウガラシチンキ:原液中の 0.001 〜 10 重量%
を含有し、(A):(B)=1:1〜1:12(重量比)、(C):(D)=1.2:1〜1.7:1(重量比)である原液、並びに
(E) 二酸化炭素:全組成中の1〜5重量%
を含有する頭皮用エアゾール組成物。 - 更に、成分(F)として、血行促進剤を含有する請求項1記載の頭皮用エアゾール組成物。
- 更に、成分(H)として、抗炎症剤、抗酸化剤、毛包賦活剤、毛母細胞分化増殖促進剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、抗菌剤、抗男性ホルモン剤及びカリウムチャネルオープナーから選ばれる薬効成分を含有するものである請求項1又は2記載の頭皮用エアゾール組成物。
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