JP4275790B2 - 図形選別ユニット及び図形描画装置 - Google Patents

図形選別ユニット及び図形描画装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図形選別ユニット及び図形描画装置に係り、より詳細には、CRT(Cathode ray tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面上にコンピュータグラフィック等で図形を描画する際、描画するべき図形と描画する必要のない図形を選別する図形選別ユニット及び図形描画装置に関する。
【0002】
例えば、コンピュータグラフィック処理で作成した図形をディスプレイ上に描画する場合、ディスプレイの仮想視野空間から外れるような図形は必ずしも描画する必要がなく、描画のための図形データ処理も不要である。そこで、ディスプレイ上に描画すべき図形を選別し、選別された図形のデータ処理のみを行うことで、図形描画に要する時間を短縮化することができる。
【0003】
近年、コンピュータグラフィックを使用した図形描画が盛んになっており、描画の必要な図形又は図形部分のみを高速で選別し、描画することでより速い図形描画を実現する図形描画装置が望まれている。
【0004】
【従来の技術】
従来、描画する図形と描画しない図形の選別は、図形描画装置が有する制御部であるマイクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processor)等の汎用プロセッサ装置の処理手順を記述したプログラムに従って行われていた。
上記処理手順では、先ず、図形の外形を形作る図形端点の座標に基づいて、図形を描画する領域と描画しない領域に区分けされた平面上や空間内で各端点がどの領域にあるかが認識される。そして、図形の各端点の属する領域の位置関係から当該図形を描画するか否かが判断されていた。そして、当該図形が描画される場合、描画領域内の図形部分のみが描画されていた。
【0005】
図26は、図形が描画される領域(描画領域101)と描画されない領域(描画領域外102、103、・・・、109)に平面100が区分けされた例を示す図である。
図26に示すように、平面100は4本の直線X1、X2、Y1、Y2により9つの領域に分割されている。そして、9つの領域には、それぞれ異なる領域コード(0000)〜(1010)が対応付けられている。図形が描画される描画領域101は、4本の直線X1、X2、Y1、Y2に囲まれた部分である。領域コードは、4桁の2進数で各領域を表す。また、平面100上の点に領域コードが付与された場合、領域コードを付与された平面100上の点は、当該領域コードが示す領域内に存在する点であることを意味する。
【0006】
ここで、平面100上の位置を座標(X,Y)で表わすと、直線X1、X2は、それぞれ描画領域101のX座標の最小値Xminと最大値Xmaxを示す直線である。また、直線Y1、Y2は、それぞれ描画領域101のY座標の最小値Yminと最大値Ymaxを示す直線である。
図26に示す9つの領域コードは、以下の基準で各領域に対応付けられる。
【0007】
各領域コードの最下位ビットLSB(Least Significant Bit) は、平面100上の位置座標(X、Y)において、X>Xmaxの場合に1、X≦Xmaxの場合に0とされ、各領域コードの右から2桁目のビットは、X≧Xminの場合に0、X<Xminの場合に1とされる。また、各領域コードの右から3桁目のビットは、Y>Ymaxの場合に1、Y≦Ymaxの場合に0とされ、各領域コードの最上位ビットMSB(Most Significant Bit)は、Y≧Yminの場合に0、Y<Yminの場合に1とされる。
【0008】
図形を描画するか否かの選別の際には、先ず選別対象となる図形の外形を形作る図形端点の領域コードが上記基準に従って決定される。
図形の各端点(X、Y)の領域コードを決定する処理は、例えば、図27に示すようなプログラムに従って行われる。図27において、文字列「Code」は、領域コードのことである。
【0009】
図27に示すプログラムの1行目は、領域コードを一端、(0000)にリセットすることを意味し、2行目は、XmaxとXの値の大小を比較することを意味する。また、プログラムの3行目は、Xmax≧Xならば、5行目のlabel1(ラベル1)で表わされる処理に移ることを意味し、4行目は、領域コードのLSBに1をセットすることを意味する。
【0010】
上記のような処理がXminとX、YmaxとY及びYminとYについても繰り返されて各端点の領域コードが決定される。図形の端点の領域コードが決定されると、次に、領域コードに基づいたプログラム処理が実行され、当該図形を描画するか否かが判断される。
ここで、図形が線分ABであり、線分ABの端点A(座標(X0、Y0))、B(座標(X1、Y1))の領域コードをそれぞれC0、C1とする。このような線分ABを描画するか否かの判断処理は、例えば、図28に示すようなプログラムに基づき行われる。
【0011】
図28に示すプログラムの1行目は、領域コードC0と領域コードC1の論理和を計算することを意味し、2行目は、上記論理和がゼロ(C0=C1=0)ならば、線分ABを描画する処理に移ることを意味する。また、図28に示すプログラムの3行目は、領域コードC0と領域コードC1の論理積を計算することを意味し、4行目は、上記論理積がゼロでなければ線分ABを描画しないことを意味する。また、プログラムの5行目は、上記論理積がゼロの場合、次に、クリップ処理に移ることを意味する。
【0012】
ここで、クリップ処理とは、より詳細に描画領域101と図形との位置関係を把握して、図形が描画領域101と描画領域外102、103、・・・、109にわたって存在する場合に、当該図形の描画領域101内に存在する部分だけを切り取って、描画領域101内に描画する処理のことである。
例えば、線分ABの端点A、Bが共に図26に示す描画領域101内にある場合は、端点A、Bの領域コードC0、C1は、共に(0000)である。この場合、2つの領域コードの論理和は、ゼロである。従って、線分ABは描画される。また、端点A、Bがそれぞれ描画領域外102、104にある場合は、それぞれの領域コードC0、C1が(0110)、(0101)であり、この2つの領域コードの論理積は、ゼロである。従って、線分ABは描画されない。また、端点Aが描画領域101内、端点Bが描画領域外108にあり、端点Bの領域コードが(1000)である場合、2点の領域コードの論理積はゼロである。従って、線分ABに対してクリップ処理が行われる。そして、クリップ処理によってにおいて描画領域101内にある部分のみが選別され、当該部が描画される。
【0013】
上記のようなプログラム処理により、描画領域101内にあって描画される図形と、描画領域外にあって描画されない図形と、クリップ処理が必要な図形が選別されていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなプログラム処理によって描画する図形の選別を行う場合、図形の各端点の位置と、描画領域101を形成する複数の境界線との位置関係をそれぞれ比較し、図形の各端点に対して1つずつ領域コードを決めていく必要がある。このため、選別処理に多くのプログラム数を必要としていた。プログラム数が多いと、プログラムの処理時間が長くなるため、図形描画装置の処理速度の更なる向上に不利であった。
【0015】
そこで、本発明は、図形描画装置が有する制御部によるプログラム処理ではなく、図形描画装置内に設けられた図形選別ユニットの処理によって、より短時間で描画すべき図形の選別を行い得る図形選別ユニット及び図形描画装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、図形選別ユニットとマイクロプロセッサやDSP等の汎用プロセッサ装置とを組み合わせて構成することにより、より短時間で描画すべき図形の選別を行い得る図形描画装置を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とする。
請求項1記載の発明では、図形を描画領域に描画すべきか否かの判定を行う図形選別ユニットを有する図形描画装置において、前記図形選別ユニットは、前記描画領域の境界の座標値を記録する描画領域レジスタと、判定対象である図形の端点の座標値を記録する図形端点座標レジスタと、互いに異なる組み合わせで前記描画領域の境界の座標値と前記図形端点の座標値の大きさの比較を行う第一及び第二の比較器と、前記第一及び第二の比較器による比較結果を所定のデータ形式で記録する比較結果レジスタと、前記比較結果レジスタに記録されたデータに基づき当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するデコーダと、第一、第二、第三のセレクタを有し、前記第一のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から1つの座標値を選択して前記第一の比較器に与え、前記第三のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から前記第一のセレクタが選択する座標値とは異なる1つの座標値を選択して前記第二の比較器に与え、前記第二のセレクタは、前記図形端点座標レジスタが記録する図形端点の座標値から1つの座標値を選択して前記第一及び第二の比較器に与えることを特徴とするものである。
【0018】
請求項記載の発明では、描画領域の境界の座標値と図形の端点の座標値に基づいて図形選別ユニットが図形を描画すべきか否かの判定を行うので、従来例のように多数のプログラム処理を行う必要がなく、描画すべき図形の選別がより短時間で行われる。
【0022】
請求項記載の発明では、請求項1記載の図形描画装置において、前記図形端点座標レジスタに記録された座標値が変更された場合、変更された座標値に関する比較処理のみが行われ、該比較処理の結果に応じて前記比較結果レジスタにおける記録の変更が行われることを特徴とするものである。
請求項記載の発明によれば、変更された座標値に関する比較処理のみが行われて、図形を描画すべきか否かの判定結果が出力されるので不要な比較処理が省略されることになり、描画すべき図形の選別がより短時間で行われる。
【0023】
請求項記載の発明では、請求項1又は2記載の図形描画装置において、前記デコーダは、描画すべきか否かの判定対象である図形が前記描画領域外にあると判断できる時点で描画不必要の判定結果を出力することを特徴とするものである。
請求項記載の発明によれば、全ての比較処理が終了していない場合であっても、判定対象である図形が描画領域外にあると判断できる時点で描画不必要の判定結果が出力されるので、不要な比較処理が省略されて描画すべき図形の選別がより短時間で行われる。
【0024】
請求項記載の発明では、請求項1乃至の何れか1項記載の図形描画装置において、前記描画領域レジスタは、所定の値を出力する一定値出力部を含むことを特徴とするものである。
一般に、多様な値を出力できるレジスタよりも常に所定の値を出力する一定値出力部の方が簡単に形成でき、故障率も低い。そこで、描画領域において位置が不変の境界がある場合、本発明のように位置不変の境界の座標値を一定出力部が出力する構成にすることで描画領域レジスタの構造が簡単になり、図形描画装置の動作信頼性も向上する。
【0025】
請求項記載の発明では、請求項1乃至の何れか1項記載の図形描画装置において、描画領域レジスタ及び図形端点座標レジスタの少なくとも一方に、所定の座標値が与えられた場合、該座標値に対応する前記比較結果レジスタ内のデータが決定されることを特徴とするものである。
請求項記載の発明によれば、描画領域レジスタ及び図形端点座標レジスタの少なくとも一方に、所定の座標値が与えられた場合に該座標値に対応する比較処理が省略される。従って、描画すべき図形の選別がより短時間で行われる。
【0026】
請求項記載の発明では、請求項1乃至の何れか1項記載の図形描画装置において、前記図形選別ユニットの動作制御及び前記デコーダが出力する判定結果に基づいた図形処理を行う制御部を有し、前記描画領域レジスタ及び前記図形端点座標レジスタの全て又は一部は、前記制御部内に設けられていることを特徴とするものである。
【0027】
請求項記載の発明によれば、制御部に命令を与えて図形選別ユニットの動作制御及請求項び図形処理を行わせることができる。また、描画領域レジスタ及び図形端点座標レジスタの全て又は一部を制御部内に設けることによって、図形描画装置の小型化が実現する。
請求項記載の発明では、請求項記載の図形描画装置において、前記描画領域の境界の座標値及び前記図形端点の座標値を記録するメモリを有し、選択された座標値が前記メモリから前記制御部を介して前記図形選別ユニットに与えられることを特徴とするものである。
【0028】
請求項記載の発明によれば、制御部に命令を与えてメモリから図形選別ユニットに図形選別に必要な座標値を供給することができる。
請求項記載の発明では、請求項記載の図形描画装置において、前記制御部は、前記デコーダによる判定結果が入力される条件分岐制御部を有することを特徴とするものである。
【0029】
請求項記載の発明によれば、デコーダによる判定結果に基づき条件分岐制御部が動作することで制御部が行うべき図形処理が決定される。
請求項記載の発明では、請求項記載の図形描画装置において、前記制御部は、外部からの割り込み信号が入力される割り込み制御部を有することを特徴とするものである。
【0030】
請求項記載の発明によれば、外部から割り込み信号を割り込み制御部に与えて、制御部による図形選別ユニットの動作制御及び図形処理を割り込み制御することができる。
請求項10記載の発明では、図形を描画領域に描画すべきか否かの判定を行う図形選別ユニットであって、前記描画領域の境界の座標値を記録する描画領域レジスタと、判定対象である図形の端点の座標値を記録する図形端点座標レジスタと、互いに異なる組み合わせで前記描画領域の境界の座標値と前記図形端点の座標値の大きさの比較を行う第一及び第二の比較器と、前記第一及び第二の比較器による比較結果を所定のデータ形式で記録する比較結果レジスタと、前記比較結果レジスタに記録されたデータに基づき当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するデコーダと、第一、第二、第三のセレクタを有し、前記第一のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から1つの座標値を選択して前記第一の比較器に与え、前記第三のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から前記第一のセレクタが選択する座標値とは異なる1つの座標値を選択して前記第二の比較器に与え、前記第二のセレクタは、前記図形端点座標レジスタが記録する図形端点の座標値から1つの座標値を選択して前記第一及び第二の比較器に与えることを特徴とするものである。
【0031】
請求項10記載の発明によれば、短時間で描画すべき図形の選別を行うことのできる図形選別ユニットを提供することができる。
【0038】
一般に、多様な値を出力できるレジスタよりも常に所定の値を出力する一定値出力部の方が簡単に形成でき、故障率も低い。従って、描画領域において位置が不変の境界がある場合、本発明のように位置不変の境界の座標値を一定出力部が出力する構成にすることで描画領域レジスタの構造が簡単になり、図形描画装置の動作信頼性も向上する。
【0039】
請求項11記載の発明は、図形を描画領域に描画すべきか否かの判定を行う図形選別ユニットを有する図形描画装置において、前記図形選別ユニットは、前記描画領域の境界の座標値及び描画すべきか否かの判定対象である図形の端点の座標値に基づいたデータを出力するコプロセッサと、前記コプロセッサの出力データに基づいて当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するメインプロセッサとを有し、前記コプロセッサは、前記描画領域の境界の座標値を記録する描画領域レジスタと、前記図形端点の座標値を記録する図形端点座標レジスタと、前記描画領域の境界の座標値と前記図形端点の座標値の大きさの比較を行う比較器を有し、前記メインプロセッサは、前記比較器の比較結果を所定のデータ形式で記録する比較結果レジスタと、前記比較結果レジスタに記録されたデータに基づいて当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するデコーダを有し、前記描画領域レジスタ及び前記図形端点座標レジスタの少なくとも一方に、所定の座標値が与えられた場合、該座標値に対応する前記比較結果レジスタ内のデータが決定されることを特徴とするものである。
請求項11記載の発明によれば、描画領域レジスタ及び図形端点座標レジスタの少なくとも一方に、所定の座標値が与えられた場合に該座標値に対応する比較処理が省略される。従って、描画すべき図形の選別がより短時間で行われる。
【0040】
請求項12記載の発明では、請求項11記載の図形描画装置において、前記図形選別ユニットの動作制御及び前記デコーダが出力する判定結果に基づいた図形処理を行う制御部を有し、前記描画領域レジスタ及び前記図形端点座標レジスタの全て又は一部は、前記制御部内に設けられていることを特徴とするものである。
【0041】
請求項12記載の発明によれば、制御部に命令を与えて図形選別ユニットの動作制御及請求項び図形処理を行わせることができる。また、描画領域レジスタ及び図形端点座標レジスタの全て又は一部を制御部内に設けることによって、図形描画装置の小型化が実現する。
請求項13記載の発明では、請求項11又は12記載の図形描画装置において、前記メインプロセッサは、前記デコーダによる判定結果が入力される条件分岐制御部を有することを特徴とするものである。
【0042】
請求項13記載の発明によれば、デコード結果により条件分岐されるため、デコード結果がメインプロセッサの動作に反映される。
請求項14記載の発明では、請求項11又は12の何れか1項記載の図形描画装置において、前記メインプロセッサは、外部からの割り込み信号が入力される割り込み制御部を有することを特徴とするものである。
【0043】
請求項14記載の発明によれば、デコード結果によって割り込みを発生させることができるので、デコード結果がメインプロセッサの動作に反映される。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1〜図25を用いて説明する。
本発明の原理は、描画領域の座標データと描画すべきか否かの判定対象となる図形の座標データとに基づき、ハードウェアである図形選別ユニットが当該図形を描画するべきか否かの判定結果を出力するというものである。図形選別ユニットは、レジスタ、比較器、デコーダ等で構成され、図形描画装置内に配置されている。
【0045】
図1は、本発明の図形選別ユニット80を有する図形描画装置1を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成図である。
図1に示すように、このコンピュータシステムは、それぞれバスBで相互に接続されている入力ユニット10、表示ユニット20、CPU(Central Processing Unit) 30、メモリユニット40、出力ユニット50、補助記憶ユニット60、ドライブユニット70、図形選別ユニット80を有している。
【0046】
入力ユニット10は、本システムのユーザが操作するキーボードやマウス等を有し、図形描画時に図形に関する情報や図形の描画条件等を入力するために用いられる。表示ユニット20は、入力ユニット10から入力された情報や作成された図形等を表示する。CPU30は、図形の作成、描画の際に本システムの各構成部の動作を制御する。メモリユニット40は、描画する図形の作成や修正が行われる領域を有する。出力ユニット50は、ユーザの必要に応じて描画された図形をプリントアウトする。
【0047】
図形描画装置1を利用して図形を描画するためのプログラムは、例えば、CD−ROM等の記録媒体によって提供することも可能である。本図形描画装置1に関するプログラムを格納した記録媒体がドライブユニット70にセットされると、プログラムが記録媒体からドライブユニット70を介して補助記憶ユニット60にインストールされ、図形描画装置1が動作可能状態となる。補助記憶ユニット60は、上記のように図形描画装置1の動作時に実行されるプログラムを格納すると共に、多様な図形に関する情報等も格納する。
【0048】
図形選別ユニット80は、図形に対して描画する必要があるか否かの判定を行う。
図形描画の際は、先ず、ユーザのデータ入力あるいは補助記憶ユニット60からのデータ送信によって、図形が描画される描画領域の範囲を示す座標データと描画するか否かの選別対象になる図形の座標データとが図形選別ユニット80に入力される。
【0049】
入力されたデータは図形選別ユニット80内で処理される。そして、図形選別ユニット80は、図形を描画すべきか否かの判定結果をCPU30に送信する。図形選別ユニット80が図形を描画する必要があると判断した場合、CPU30は、補助記憶ユニット60内の図形データ、または、ユーザにより入力された図形データ等に基づき表示ユニット20に図形を描画させる。一方、図形選別ユニット80が図形を描画する必要が無いと判断した場合、当該図形は描画されない。
【0050】
尚、図形選別ユニット80は、例えば、CPU30内等、他のユニット内に配置された構成としてもよい。
次に、図形選別ユニット80の構成について説明する。以下の各実施例における図形選別ユニットは、平面上に定められた描画領域に端点座標がA(X0、Y0)、B(X1、Y1)である線分ABを描画するべきか否かを判断するものである。上記平面は、図26を用いて既に説明した平面100と同一のものであり、描画領域101のX軸方向の最小値Xminを示す直線X1、最大値Xmaxを示す直線X2、Y軸方向の最小値Yminを示す直線Y1、最大値Ymaxを示す直線Y2により9つの領域に区分けされている。
【0051】
図2は、本発明の第一実施例である図形選別ユニット80Aの全体構成図である。
図2に示すように、図形選別ユニット80Aは、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、セレクタ130A、130B、比較器140、比較結果レジスタ150、デコーダ160及び制御回路170等から構成される。
【0052】
描画領域レジスタ110、111、112、113には、図21に示す描画領域101のX軸方向の最小値Xmin、最大値XmaxとY軸方向の最小値Ymin、最大値Ymaxがそれぞれ記録される。
図形端点座標レジスタ120、121、122、123には、線分ABの端点A、Bの位置座標(X0、Y0)、(X1、Y1)を構成する値X0、Y0、X1、Y1がそれぞれ記録される。
【0053】
図3は、描画領域レジスタ110の構成例を示す図である。
描画領域レジスタ110は、例えば、16ビットのレジスタであり、データ値Xmaxを記録するために16個のDフリップフロップ(DFF)110(0)、110(1)、・・・、110(15)を有する。各DFFは、ライトイネーブル信号入力端子W及びクロック信号入力端子Cを有する。ライトイネーブル信号入力端子Wには、データの書き込み制御を行うためのライトイネーブル信号WE7が図2に示す制御回路170から供給される。また、クロック信号入力端子Cには、回路動作の同期をとるためのクロック信号CKが供給される。更に、各DFFは、非同期のデータD0、D1、D2、・・・、D15が入力するデータ入力端子Dと、クロック信号CKにより同期化されたデータQ0、Q1、Q2、・・・、Q15が出力するデータ出力端子Qを有する。
【0054】
上記構成により、描画領域レジスタ110は最大16桁の2進数でデータ値Xmaxを記録し、同期化されたデータとして出力することができる。
他の描画領域レジスタ111、112、113及び図形端点座標レジスタ120、121、122、123の構成は、描画領域レジスタ110と同様のものであり、その説明を省略する。
【0055】
尚、上記レジスタのビット数は16に限らず、平面100上の座標の設定方法に応じて他のビット数のレジスタを使用してもよい。
図2に示すセレクタ130Aは、描画領域レジスタ110、111、112、113の中から1つを選択し、選択したレジスタに記録されているデータを比較器140に送信する。また、セレクタ130Bは、図形端点座標レジスタ120、121、122、123の中から1つを選択し、選択したレジスタに記録されているデータを比較器140に送信する。
【0056】
図2に示す比較器140は、セレクタ130Aから送信された描画領域に関するデータ値とセレクタ130Bから送信された端点A、Bの座標に関するデータ値の大きさを比較する。そして、比較器140は、比較結果に応じて「0」又は「1」の出力データを比較結果レジス150に送信する。比較器140からの出力は、X0(X1)≦Xmax、Xmin≦X0(X1)、Y0(Y1)≦Ymax、Ymin≦Y0(Y1)の何れかの場合に「0」、X0(X1)>Xmax、X0(X1)<Xmin、Y0(Y1)<Ymin、Y0(Y1)>Ymaxの何れかの場合に「1」となる。
【0057】
比較器140の出力データは、比較結果レジスタ150には供給される。この時、比較結果レジスタ150に4桁の2進数で表わされる端点A、Bの領域コードC0、C1が記録される。図4は、比較結果レジスタ150の構成例を示す図である。
図4に示すように、比較結果レジスタ150は、8ビットのレジスタであり、線分ABの端点A、Bの領域コードC0、C1を記録するために8個のDFF150(0)、150(1)、・・・、150(7)を有する。各DFFは、描画領域レジスタ110を構成するDFF110(0)、110(1)、・・・、110(15)と同様にライトイネーブル信号入力端子W、クロック信号入力端子C、データ入力端子D、データ出力端子Qを有する。比較結果レジスタ150へのデータの書き込み制御は、各DFFへの個別のライトイネーブル信号WE0、WE1、・・・、WE7によって行われる。
【0058】
比較器140によるデータ値XmaxとX1、XminとX1、YmaxとY1、YminとY1の大きさの比較結果に基づく出力データは、それぞれDFF150(0)、150(1)、150(2)、150(3)に供給される。また、比較器140によるデータ値XmaxとX0、XminとX0、YmaxとY0、YminとY0の大きさの比較結果に基づく出力データは、それぞれDFF150(4)、150(5)、150(6)、150(7)に供給される。
【0059】
従って、DFF150(0)、150(1)、150(2)、150(3)のハイレベル又はロウレベルの状態は、それぞれ端点Bの領域コードC1の最下位(LSB)、右から2桁目、右から3桁目、最上位(MSB)の値「0」又は「1」を表わし、DFF150(4)、150(5)、150(6)、150(7)のハイレベル又はロウレベルの状態は、それぞれ端点Aの領域コードC0のLSB、右から2桁目、右から3桁目、MSBの値「0」又は「1」を表わす。
【0060】
図2に示すデコーダ160には、比較結果レジスタ150から端点A、Bの領域コードC0、C1が入力される。そして、デコーダ160の処理によって線分ABを描画するか否かの判断結果が出力される。図5は、デコーダ160の構成例を示す図である。
図5に示すように、デコーダ160は、入力端子a0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、AND回路161、162、163、164、OR回路165、NOR回路167、168及び出力端子b1、b2、b3から構成される。入力端子a0、a1、a2、a3には、端点B(X1、Y1)の領域コードC1のLSB、右から2桁目、右から3桁目、MSBのデータがそれぞれ入力し、入力端子a4、a5、a6、a7には、端点A(X0、Y0)の領域コードC0のLSB、右から2桁目、右から3桁目、MSBのデータがそれぞれ入力する。
【0061】
デコーダ160内でデータ処理が実行され、出力端子b1から「1」が出力された場合は線分ABが描画される。また、出力端子b2から「1」が出力された場合は、線分ABに対してクリップ処理が行われる。更に、出力端子b3から「1」が出力された場合は、線分ABが描画されない。
制御回路170は、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、セレクタ130A、130B、比較器140、比較結果レジスタ150、デコーダ160に接続され、それぞれの回路の動作制御を行う。
【0062】
次に、本第一実施例の図形選別ユニット80Aの動作説明を行う。
図6は、描画領域101と描画領域外102、103、・・・、109に区分けされた平面100上に線分ABが存在する様子を示す図である。また、図7は、セレクタ130A、130B、ライトイネーブル信号WE0、WE1、WE2、WE3、WE4、WE5、WE6、WE7及び比較結果レジスタ150の動作タイミング図である。以下、図2及び図4〜図7を参照して、端点A、Bが図6に示すようにそれぞれ描画領域外102、104にある線分ABについての図形選別ユニット80Aの動作説明を行う。
【0063】
先ず、図形を描画する描画領域101と、描画するか否かの判定対象とする線分ABが決定した時点で描画領域101に係る座標データは、描画領域レジスタ110、111、112、113に格納され、線分ABに係る座標データは、図形端点座標レジスタ120、121、122、123に格納される。
次に図7に示す期間(1)において、セレクタ130A、130Bは、それぞれデータ値Xmax、X1を描画領域レジスタ110及び図形端点座標レジスタ122から取得し、比較器140に与える。
【0064】
比較器140は、データ値XmaxとX1の大きさを比較する。ここで、端点Bが描画領域外104にあり、X1>Xmaxなので、データ「1」が比較結果レジスタ150に供給される。この時、図7に示すように、比較結果レジスタ150を構成するDFF150(0)に入力されるライトイネーブル信号WE0がハイレベルであるので、比較器140からされたデータ「1」は、DFF150(0)に書き込まれる。
【0065】
続いて、期間(2)ではセレクタ130A、130Bは、それぞれデータ値Xmin、X1を描画領域レジスタ111及び図形端点座標レジスタ122から取得し、比較器140に与える。そして、比較器140は、データ値XminとX1の大きさを比較する。ここで、X1>Xminなので、データ「0」が比較結果レジスタ150に供給される。この時、図7に示すように、比較結果レジスタ150を構成するDFF(1)に入力されるライトイネーブル信号WE1がハイレベルであるので、比較器140から供給されたデータ「0」は、DFF150(1)に書き込まれる。
【0066】
更に、期間(3)から(8)まで比較器140によって、上記のような比較処理がYmaxとY1、YminとY1、XmaxとX0、XminとX0、YmaxとY0、YminとY0の組み合わせで行われ、比較結果レジスタ150のDFF150(7)、150(6)、・・・、150(0)には、それぞれデータ0、1、1、0、0、1、0、1が入力される。このデータ列の左右4つずつの(0110)及び(0101)がそれぞれ端点A、Bの領域コードになる。
【0067】
期間(1)から期間(8)の間は、比較結果レジスタ150に対してデータの書き込み途中であるので、制御回路170の制御によって比較結果レジスタ150からデコーダ160へのデータ出力は行われない(invalid状態)。
比較結果レジスタ150の全てのビットにデータ入力された後の期間(9)では、比較結果レジスタ150へのデータの書き込みが完了したことを伝える完了通知信号が制御回路170から比較結果レジスタ150に送られる。この時点で、比較結果レジスタ150は、期間(1)から期間(8)の間に記録した8ビットデータをデコーダ160に送信可能な状態(valid状態)になり、8つのデータがデコーダ160に送信される。そして、8つのデータはデコーダ160の入力端子a0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7にそれぞれ入力される。
【0068】
図5に示したデコーダ160において、入力端子a7、a6、a5、a4に端点Aの領域コード(0110)のMSB、右から2桁目、右から3桁目、LSBのデータがそれぞれ入力され、入力端子a3、a2、a1、a0に端点Bの領域コード(0101)のMSB、右から2桁目、右から3桁目、LSBのデータがそれぞれ入力された場合、出力端子b3からデータ「1」が出力される。従って、線分ABは描画不要と判断される。
【0069】
上記のように、本発明の図形描画装置1は、図形選別ユニット80Aを構成する図形端点座標レジスタ120、121、122、123、デコーダ160等の装置のデータ処理によって、図形を描画すべきか否かの判別を行う。このため、図形描画装置1では、図26〜図28を用いて説明した従来例のような多数のプログラム処理が不要となり、短時間で描画図形が判別される。
【0070】
図8は、本発明の第二実施例である図形選別ユニット80Bの全体構成図である。
図8に示すように、図形選別ユニット80Bは、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、セレクタ131A、132A、130B、比較器141a、141b、比較結果レジスタ151、デコーダ160、制御回路171等から構成される。
【0071】
ここで、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、セレクタ130B、デコーダ160の構成は、第一実施例で説明した図形選別ユニット80Aのものと同一であり、その説明を省略する。また、制御回路171も図形選別ユニットの各構成部に接続され、各構成部の動作制御を行うという点で図形選別ユニット80Aが備える制御回路170と同様であり、その説明を省略する。
【0072】
セレクタ131Aは、描画領域レジスタ110、111の何れか一方を選択し、選択したレジスタに記録されているデータを比較器141aに送信する。またセレクタ132Aは、描画領域レジスタ112、113の何れか一方を選択し、選択したレジスタに記録されているデータを比較器141bに送信する。
比較器141aは、セレクタ131A及びセレクタ130Bからデータを受け取り、比較器141bは、セレクタ132A及びセレクタ130Bからデータを受け取る。そして、比較器141a、141bはそれぞれ受け取った2つのデータ値の大きさを比較し、比較結果に応じて「0」又は「1」の出力を比較結果レジスタ151に送信する。比較器141aからの出力は、比較結果がX0(X1)≦Xmax又はY0(Y1)≦Ymaxの場合に「0」、X0(X1)>Xmax又はY0(Y1)>Ymaxの場合に「1」となる。また、比較器141bからの出力は、比較結果がXmin≦X0(X1)又はYmin≦Y0(Y1)の場合に「0」、X0(X1)<Xmin又はY0(Y1)<Yminの場合に「1」となる。
【0073】
図9は、比較結果レジスタ151の構成例を示す図である。
比較結果レジスタ151は、第一実施例の図形選別ユニット80Aが備える比較結果レジスタ150と同様に8ビットのレジスタであり、8個のDFF151(0)、151(1)、・・・、151(7)を有する。これらのDFFもライトイネーブル信号入力端子W、クロック信号入力端子C、データ入力端子D、データ出力端子Qを有する。比較結果レジスタ151は、2ビット毎に異なるライトイネーブル信号WE0、WE1、WE2、WE3で書き込み制御される点が比較結果レジスタ150と異なる。具体的には、DFF151(0)、151(1)のライトイネーブル信号入力端子Wには、ライトイネーブル信号WE0が入力され、DFF151(2)、151(3)のライトイネーブル信号入力端子Wには、ライトイネーブル信号WE1が入力され、DFF151(4)、151(5)のライトイネーブル信号入力端子Wには、ライトイネーブル信号WE2が入力され、DFF151(6)、151(7)のライトイネーブル信号入力端子Wには、ライトイネーブル信号WE3が入力される。
【0074】
比較器141aのXmaxとX1、YmaxとY1、XmaxとX0、YmaxとY0との比較結果は、それぞれDFF151(0)、151(2)、151(4)、151(6)に入力される。また比較器141bのXminとX1 、YminとY1 、XminとX0、YminとY0との比較結果は、それぞれDFF151(1)、151(3)、151(5)、151(7)に入力される。
【0075】
続いて、本第二実施例の図形選別ユニット80Bの動作説明を行う。
図10は、セレクタ131A、132A、130B、ライトイネーブル信号WE0、WE1、WE2、WE3及び比較結果レジスタ151の動作タイミング図である。以下、図8〜図10を参照して、図6に示す線分ABについての図形選別ユニット80Bの動作説明を行う。
【0076】
先ず、図10の期間(1)において、セレクタ131Aは、データ値Xmaxを描画領域レジスタ110から取得し、比較器141aに与える。また、セレクタ132Aは、データ値Xminを描画領域レジスタ112から取得し、比較器141bに与える。この時、セレクタ130Bは、データ値X1を図形端点座標レジスタ122から取得し、比較141a、141bに与える。そして、比較器141a、141bは、それぞれデータ値XmaxとX1、XminとX1の大きさを比較する。ここで、図6に示すように、端点Bは描画領域外104にあり、X1>Xmaxなので、比較の結果として比較器141a、141bからはそれぞれ「1」、「0」が比較結果レジスタ151に供給される。
【0077】
この時、図10に示すように、比較結果レジスタ151のDFF151(0)、151(1)に入力されるライトイネーブル信号WE0がハイレベルであるので、データ「1」はDFF151(0)に書き込まれ、データ「0」はDFF151(1)に書き込まれる。
続いて、期間(2)ではセレクタ131Aは、データ値Ymaxを描画領域レジスタ111から取得し、比較器141aに与える。また、セレクタ132Aは、データ値Yminを描画領域レジスタ113から取得し、比較器142bに与える。この時、セレクタ130Bは、データ値Y1を図形端点座標レジスタ123から取得し、比較141a、141bに与える。そして、比較器141a、141bは、それぞれデータ値YmaxとY1、YminとY1の大きさを比較する。ここで、図6に示すように、端点Bが描画領域外104にあり、Y1>Ymaxなので、比較の結果として比較器141a、141bからはそれぞれ「1」、「0」が比較結果レジスタ151に供給される。
【0078】
この時、図10に示すように、比較結果レジスタ151のDFF151(2)、151(3)に入力されるライトイネーブル信号WE1がハイレベルであるので、データ「1」はDFF151(2)に書き込まれ、データ「0」はDFF151(3)に書き込まれる。
更に、期間(3)から(4)まで上記のような比較がXmaxとX0、XminとX0、YmaxとY0、YminとY0の組み合わせで行われ、比較結果レジスタ151のDFF151(7)、151(6)、・・・、151(0)には、それぞれデータ0、1、1、0、0、1、0、1が入力される。このデータ列の左右4つずつの(0110)及び(0101)がそれぞれ端点A、Bの領域コードになる。
【0079】
期間(1)から(4)までは、比較結果レジスタ151に対してデータの書き込み途中であるので、制御回路171の制御によって比較結果レジスタ151からデコーダ160へのデータ出力は行われない(invalid状態)。
比較結果レジスタ151の全てのビットにデータ入力された後の期間(5)では、比較結果レジスタ151へのデータの書き込みが完了したことを伝える完了通知信号が制御回路171から比較結果レジスタ151に送られる。この時、比較結果レジスタ151は、期間(1)から期間(4)の間に記録した8ビットデータをデコーダ160に送信可能な状態(valid状態)になり、8つのデータはデコーダ160に送信される。そして、8つのデータはデコーダ160の入力端子a0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7にそれぞれ入力される。
【0080】
図5に示したデコーダ160の回路構成において、入力端子a7、a6、a5、a4に端点Aの領域コード(0110)のMSB、右から2桁目、右から3桁目、LSBのデータがそれぞれ入力され、入力端子a3、a2、a1、a0に端点Bの領域コード(0101)のMSB、右から2桁目、右から3桁目、LSBのデータがそれぞれ入力された場合、出力端子b3からデータ「1」が出力される。従って、線分ABは描画不要と判別される。
【0081】
上記のように、図形選別ユニット80Bは、図形選別ユニット80Aに比してセレクタと比較器が1つずつ多い構成となっている。このような構成により、図形選別ユニット80Bは、1サイクルで2つのデータ比較を行うことができるので、より短時間で描画図形の判別を行うことができる。
ここで、上記図形選別ユニット80A、80Bにおいて、線分ABの描画可否の判定後、例えば端点D(X2、Y2)を有する線分DBの描画可否判定を行う場合、図形端点レジスタ120、121のデータのみがX2、Y2に書き換わる構成とする。
【0082】
この時の回路処理としては、X2とXmax、X2とXmin、Y2とYmax、Y2とYminの大きさの比較が行われ、比較結果に応じて端点Dの領域コードが決定される。一方、端点Bの領域コードを決定するための回路処理は行われず、端点Bの領域コードは以前のまま用いられる。従って、上記構成では図形選別ユニット80A、80Bは、線分ABの端点の1つを同じくする線分DBの描画可否判定を、線分ABに対する判定時よりも短時間で行うことができる。
【0083】
ところで、例えば、端点A、Bがそれぞれ図6に示す描画領域外107、109にある場合、両端点の領域コードのMSBは共に「1」である。また、端点A、Bがそれぞれ図6に示す描画領域外106、109にある場合、両端点の領域コードのLSBは共に「1」である。このように線分ABの端点A、Bの領域コードの同じ位の値が共に「1」の場合、直ちに線分ABは描画領域101外にあると判断できる。
【0084】
そこで、端点A、Bの領域コードの同じ位の値が共に「1」の場合、図形選別ユニット80A、80Bが備える制御回路170、171は、残りの座標データの比較処理等を中止させ、デコーダ160に描画不必要の判定を出力させる。このように、全ての組の座標値の大小比較を完了する前に図形が描画領域101外にあると判断できる場合、残りの比較を行わずに直ちに図形描画不要と判別することで描画図形の判別時間がより短縮化される。
【0085】
図11は、本発明の第三実施例である図形選別ユニット80Cの全体構成図である。
図11に示すように、図形選別ユニット80Cは、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、比較器142、143、144、145、146、147、148、149、比較結果レジスタ152、デコーダ160及び図示しない制御回路等から構成される。
【0086】
ここで、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、デコーダ160及び制御回路の構成は、第一実施例で説明した図形選別ユニット80Aと同一であり、その説明を省略する。
図11に示すように、比較器142、143、・・・、149にはそれぞれデータ値XmaxとX0、XminとX1、XminとX0、XmaxとX1、YmaxとY0、YminとY1、YminとY0、YmaxとY1が入力される。比較器142、143、・・・、149の機能は、第一実施例で説明した比較器140と同様であり、入力されたデータ値の大きさの比較を行い、比較結果に応じて出力「0」又は「1」を比較結果レジスタ152に送信する。
【0087】
図12は、比較結果レジスタ152の構成例を示す図である。
比較結果レジスタ152は、第一実施例の図形選別ユニット80Aが有する比較結果レジスタ150と同様に8ビットのレジスタであり、8個のDFF152(0)、152(1)、・・・、152(7)を有する。これらのDFFもライトイネーブル信号入力端子W、クロック信号入力端子C、データ入力端子D、データ出力端子Qを有する。比較結果レジスタ152の各DFFは、同一のライトイネーブル信号WEで書き込み制御される点が比較結果レジスタ150と異なる。
【0088】
比較器142、143、・・・、149における各比較結果は、それぞれDFF152(4)、152(1)、152(5)、152(0)、152(6)、152(3)、152(7)、152(2)に入力される。
上記のような構成の図形選別ユニット80Cでは、1サイクルで各比較器から「0」又は「1」のデータが同時に比較結果レジスタ152に入力され、端点A、Bの領域コードが決定する。そして、各DFFのデータはデコーダ160に入力され、デコーダ160の処理により線分ABを描画するか否かの判定結果が出力される。従って、図形選別ユニット80Cは、描画図形の判別処理をより短時間で行うことができる。
【0089】
図13は、本発明の第四実施例である図形選別ユニット80Dの全体構成図である。
図13に示すように、図形選別ユニット80Dは、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、比較器142、143、144、145、146、147、148、149、デコーダ160及び図示しない制御回路等から構成される。
【0090】
本図形選別ユニット80Dは、図形選別ユニット80Cから比較結果レジスタ152を除いた構成を有し、他の部分は図形選別ユニット80Cと同一である。
比較器142、143、・・・、149における各比較結果は、それぞれ図5に示すデコーダ160の入力端子a4、a1、a5、a0、a6、a3、a7、a2に入力される。
【0091】
上記のような構成の図形選別ユニット80Dでは、1サイクルで各比較器から「0」又は「1」のデータが同時にデコーダ160に入力され、デコーダ160の処理により線分ABを描画するか否かの判定結果が出力される。従って、図形選別ユニット80Dは、描画図形の判別処理をより短時間で行うことができる。また、図形選別ユニット80Dは、図形選別ユニット80Cと比して、比較結果レジスタ152が無い分だけ小型化することが可能である。
【0092】
図14は、本発明の第五実施例である図形選別ユニット80Eの全体構成図である。
図14に示すように、図形選別ユニット80Eは、図形選別ユニット80Aにおける描画領域レジスタ111の代わりに常に一定のデータ値「0」を出力する定数出力器111aを備える。他の構成は、図形選別ユニット80Aと同一であり、各構成部の説明を省略する。
【0093】
図15は、描画領域101のXminを示す直線X1がX1=0である平面100を示す図である。図15に示すような範囲で描画領域101が設定されている場合、Xminの値は常に一定値「0」である。図14に示す図形選別ユニット80Eは、図15に示すような描画領域101が設定された場合に使用される。この場合、Xminに対応する描画領域レジスタの出力は、常に一定値「0」であればよいので、図形選別ユニット80Eには定数出力器111aが設けられている。
【0094】
一般に多様な数値を出力可能な描画領域レジスタ111よりも一定値を出力する定数出力器111aの方が構造が簡単であり、故障率も低い。従って、描画領域101が図15に示すような範囲にある場合は、定数出力器111aを備えた図形選別ユニット80Eを使用することによって、図形描画装置1の動作信頼性を向上させることができる。
【0095】
定数出力器111aで代用されるレジスタは、描画領域レジスタ111に限らず図2に示す他のレジスタでもよい。また、定数出力器111aが使用される図形選別ユニットは、図形選別ユニット80Aに限らず、図形選別ユニット80B、80C、80D等他の図形選別ユニットでもよい。更に、定数出力器111aから出力される固定値はゼロに限らない。例えば、描画領域101の範囲に応じて定数出力器111aが常に「1」を出力するようにしてもよい。定数出力器111aの端子をグランドや電源に接続することにより、常にその出力値を「0」や「1」に固定することができる。
【0096】
図16は、描画領域101のXmaxが無限大に設定された平面100を示す図である。図16に示すような範囲で描画領域101が設定されている場合、明らかにX0<Xmax、X1<Xmaxなので、データX0、X1に関しては比較器140による比較処理は不要である。従って、図14に示す図形選別ユニット80EがXmaxが無限大である描画領域101内に描画する図形の選別を行う場合、図7に示す期間(1)、(5)の処理を省略することができる。このような場合、図形描画の可否判定がより短時間で行われる。
【0097】
尚、比較器140による比較処理が省略可能となるのは、Xmaxが常に無限大である場合に限らず、他の描画領域データXmax、Xmin、Ymax、Yminの何れか1つ又は複数が常に無限大に設定された場合でもよい。
図17は、本発明の第六実施例である図形選別ユニット80FとCPU30のの構成図である。図形選別ユニット80Fは、描画領域レジスタ111以外は、第1実施例の図形選別ユニット80Aと同様の構成を有する。
【0098】
図形選別ユニット80Fでは、CPU30内のレジスタFR0が図形選別ユニット80Aにおける描画領域レジスタ111として機能する。また、図形選別ユニット80Fでは、デコーダ160の出力値はCPU30内のレジスタ部221に入力される構成になっている。
図17に示すように、CPU30は、大きくは制御部210と演算部220から構成される。制御部210は、与えられたプログラムに従って図示しない制御信号を演算部220に送り、演算部220を制御する。演算部220は、レジスタ部221とALU(Arithmetic and Logic Unit) 222等を有し、レジスタ部221に記録されるデータに対して各種演算や処理を行う。
【0099】
ALU222は、制御部210から与えられる制御信号に従って、数値データに対する算術演算と論理データに対する論理演算を行う回路である。また、レジスタ部221は、レジスタFR0、FR10等を有し、各種データやALU222の演算結果を記録する。
ここで、レジスタFR0、FR10はそれぞれデータ値Xmax、Xmin、Ymax、Ymin、X0、Y0、X1、Y1の何れかを記録できるだけのビット数を有するフリップフロップ回路とする。
【0100】
上記構成において例えば、データ値XminがレジスタFR10に記録されている場合、「MOV FR10,FR0」というプログラムによりFR0にデータ値Xminを与えることができる。また、図形選別ユニット80Fによる図形を描画するか否かの判定結果は、CPU30内のレジスタ部221に入力される。
【0101】
図17に示す構成のCPU30は、与えられたプログラムを実行することでデータ値Xminを図形選別ユニット80Fに供給し、図形選別ユニット80Fを動作させる。そして、CPU30は、図形選別ユニット80Fの処理結果に基づき、図形を描画すべきか否かを判定することができる。図17に示すような図形選別ユニット80Fは、構成部の一部をCPU30と共有化しているので図形描画装置1の小型化が可能になる。また、汎用プロセッサであるCPU30に対して簡単な加工を行って、図17に示す接続関係を有する図形選別ユニット80FをCPU30内に組み込むことも可能である。
【0102】
尚、図形選別ユニット80B、80C、80D、80Eが描画領域レジスタ111(レジスタFR0)をCPU30と共有する構成としてもよい。また、CPU30内部のレジスタFR0は、Xminを記録する描画領域レジスタ111に限らず描画領域レジスタ110や図形端点座標レジスタ120等、他のレジスタとして用いられてもよい。また、図形選別ユニット80Fにおいて、複数の描画領域レジスタや図形端点座標レジスタがCPU30内の複数のレジスタで構成されるようにしてもよい。
【0103】
図18は、CPU30に図形選別ユニット80Fとアドレスデコーダ240とメモリユニット40が接続された様子を示す図である。
図18に示すように、メモリ40には、データ値X0、X1、Y0、Y1、・・・、が記録される領域と、図形選別ユニット80Fによるデコード結果等が記録される領域が割り当てられている。
【0104】
上記構成において例えば、Xminの値をレジスタ部221のレジスタFR10に書き込む命令をCPU30が実行すると、先ず、データ値Xminが記録されたメモリ領域に対応するアドレスが入出力制御部230によって指示される。
そして、当該アドレスの示すメモリ領域に記録されていたデータ値Xminは、入出力制御部230を介してレジスタ部221に与えられ、レジスタFR10に記録される。
【0105】
続いて、例えば、既に図17を用いて説明したように「MOV FR10、FR0」というプログラムをCPU30が実行すると、レジスタFR10からレジスタFR0にデータ値Xminが供給される。このレジスタFR0は、図形選別ユニット80Fの描画領域レジスタ111として機能するものである。
図形選別ユニット80Fの動作による図形を描画するか否かの判定結果は、入出力制御部230を介して図形選別ユニット80FからCPU30に与えられる。
【0106】
上記のような構成により、CPU30がプログラムを実行することでメモリユニット40に格納されていたデータ値Xminを図形選別ユニット80Fに与えて図形選別ユニット80Fを動作させることができる。また、CPU30は、図形選別ユニット80Fによる判定結果を取得することができる。また、図18に示すような構成とすることで、図形選別装置1のユーザが例えば、データ値Xmin等をメモリ40に書き込み、描画図形を選別させることが容易となる。
【0107】
図19は、図形選別ユニット80Fによる判定結果がCPU30内に設けられた条件分岐制御部211に入力されるように図形選別ユニット80FとCPU30が接続された様子を示す図である。
図19に示すように、CPU30の制御部210は、条件分岐制御部211、分岐アドレス部212、プログラムカウンタ(PC)213、セレクタ214を有する。
【0108】
条件分岐制御部211は、図形選別ユニット80Fから与えられる判定結果に基づき図示しない条件分岐命令を出す。具体的には、条件分岐制御部211が図形選別ユニット80Fから判定結果を受け取ると、条件分岐制御部211からセレクタ214に対して図示しない選択信号が出力され、プログラムカウンタ値を1つ増やすか、または、分岐アドレス部212に格納される所定のアドレスのプログラムを実行するかが選択される。そして、選択された結果に基づき次の図形選別処理、当該図形の描画処理、クリップ処理の何れかが行われる。
【0109】
上記のような構成では、図形選別ユニット80Fによる判定結果がCPU30に入力されると、その結果に応じて条件分岐され、直ちに次の図形選別処理、当該図形の描画処理、クリップ処理の何れかの処理が実行される。
図20は、図形選別ユニット80Fの制御回路170がCPU30内に設けられた割り込み制御部216に接続された様子を示す図である。
【0110】
図20に示すように、CPU30が有する制御部210は、割り込み制御部216、タイマ215等を有する。
制御回路170は、図示しない割り込み信号によってCPU30の動作を制御することができる。例えば、図形描画をするか否かの結果が明らかになった時点で、制御回路170は割り込み信号をCPU30に与えて、CPU30が全てのプログラム処理を終了する前にCPU30に判定結果を通知することができる。この場合、CPU30の不要なプログラム処理が省略され、より短時間でCPU30が次の図形選別処理、当該図形の描画処理、クリップ処理の何れかの処理に移ることができる。
【0111】
割り込み制御部216は、タイマ215と接続されており、タイマ215による割り込みも可能となっている。また、CPU30の外部からタイマ以外の他のリソースによる割り込み信号でCPU30の割り込み制御が可能な構成としてもよい。
図21は、本発明の第七実施例である図形選別ユニット80Gの構成図であるる。図21に示すように、図形選別ユニット80Gは、入出力インターフェース300、ディスパッチャ302、コプロセッサ304、306、メインプロセッサ308、制御回路310等を有する。
【0112】
入出力インターフェース300は、図形選別ユニット80Gの外部とのデータの授受を行う。ディスパッチャ302は、入出力インターフェース300を介して外部から供給された座標データをコプロセッサ304、306に与える。コプロセッサ304は、図6に示す描画領域101のデータ値Xmax、Xmin、及び、線分ABに係るデータ値X0、X1をディスパッチャ302から受け取り、後述するような処理を行う。また、コプロセッサ306は、図6に示す描画領域101のデータ値Ymax、Ymin、及び、線分ABに係るデータ値Y0、Y1をディスパッチャ302から受け取り、後述するような処理を行う。メインプロセッサ308は、コプロセッサ304、306のデータ処理結果に基づき、線分ABを描画領域101に描画すべきか否かの判定結果を出力する。制御回路310は、入出力インターフェース300、ディスパッチャ302、コプロセッサ304、306、及び、メインプロセッサ308の動作を制御する。
【0113】
図22は、本発明の第七実施例である図形選別ユニット80Gが備えるコプロセッサ304、306及びメインプロセッサ308の構成図である。
図22に示すように、コプロセッサ304は、描画領域レジスタ110、111、図形端点座標レジスタ120、122、セレクタ304A、304B、比較器312、レジスタ314等から構成される。また、コプロセッサ306は、描画領域レジスタ112、113、図形端点座標レジスタ121、123、セレクタ306A、306B、比較器316、レジスタ318等から構成される。また、メインプロセッサ308は、比較結果レジスタ150、デコーダ160等から構成される。
【0114】
ここで、描画領域レジスタ110、111、112、113、図形端点座標レジスタ120、121、122、123、比較結果レジスタ150、デコーダ160の構成は、第一実施例で説明した図形選別ユニット80Aが備えるものと同一であり、その説明を省略する。
コプロセッサ304において、セレクタ304Aは、描画領域レジスタ110、111のいずれか一方を選択し、選択したレジスタに記録されているデータ値を比較器312に供給する。また、セレクタ304Bは、図形端点座標レジスタ120、122のいずれか一方を選択し、選択したレジスタに記録されているデータ値を比較器312に供給する。
【0115】
比較器312は、セレクタ304A、304Bから供給されたデータ値を比較し、比較結果に応じて出力値「0」又は「1」をレジスタ314に与える。比較器312は、比較結果がX0(X1)≦XmaxまたはXmin≦X0(X1)の場合に「0」を出力し、比較結果がX0(X1)>XmaxまたはX0(X1)<Xminの場合に「1」を出力する。
【0116】
レジスタ314は4ビットのレジスタであり、各ビットにそれぞれXminとX0、XmaxとX0、XminとX1、XmaxとX1の大きさの比較結果を記録する。
また、コプロセッサ306において、セレクタ306Aは、描画領域レジスタ112、113のいずれか一方を選択し、選択したレジスタに記録されているデータ値を比較器316に供給する。また、セレクタ306Bは、図形端点座標レジスタ121、123のいずれか一方を選択し、選択したレジスタに記録されているデータ値を比較器316に供給する。
【0117】
比較器316は、セレクタ306A、306Bから供給されたデータ値を比較し、比較結果に応じて出力値「0」又は「1」をレジスタ318に与える。比較器316は、比較結果がY0(Y1)≦YmaxまたはYmin≦Y0(Y1)の場合に「0」を出力し、比較結果がY0(Y1)>YmaxまたはY0(Y1)<Yminの場合に「1」を出力する。
【0118】
レジスタ318はレジスタ314と同様の4ビットのレジスタであり、各ビットにそれぞれYminとY0、YmaxとY0、YminとY1、YmaxとY1の大きさの比較結果を記録する。
メインプロセッサ308が備える比較結果レジスタ150には、コプロセッサ304、306が有するレジスタ314、318に記録されたデータ値が与えられる。比較器312によるデータ値XmaxとX1、XminとX1、XmaxとX0、XminとX0の比較結果は、それぞれ図4に示すDFF150(0)、150(1)、150(4)、150(5)に入力される。また、比較器316によるデータ値YmaxとY1、YminとY1、YmaxとY0、YminとY0の比較結果は、それぞれ図4に示すDFF150(2)、150(3)、150(6)、150(7)に入力される。
【0119】
そして、比較結果レジスタ150に記録されたデータ値がデコーダ160に入力され、線分ABを描画すべきか否かの判定結果がデコーダ160によって出力される。
制御回路310は、既に説明した制御回路170、171と同様に、セレクタ304A、304B、306A、306Bやレジスタ314、318及び比較結果レジスタ150等の動作制御を行う。
【0120】
コプロセッサ304、306は、後述するような並列動作によってデータ処理を行い、コプロセッサ304、306とメインプロセッサ308は、パイプライン動作を行う。
続いて、本第七実施例の図形選別ユニット80Gの動作説明を行う。
図23は、セレクタ304A、304B、306A、306B、及び、比較結果レジスタ150の各ビットに与えられるライトイネーブル信号WE0〜WE7のタイミング図である。以下、図22及び図23を参照して、図6に示す線分ABについての図形選別ユニット80Gの動作説明を行う。
【0121】
先ず、図23の期間(1)において、コプロセッサ304が有するセレクタ304Aは、データ値Xmaxを描画領域レジスタ110から取得し、比較器312に与える。また、セレクタ304Bは、データ値X1を図形端点座標レジスタ122から取得し、比較器312に与える。
一方、期間(1)において、コプロセッサ306が有するセレクタ306Aは、データ値Ymaxを描画領域レジスタ112から取得し、比較器316に与える。また、セレクタ306Bは、データ値Y1を図形端点座標レジスタ123から取得し、比較器316に与える。
【0122】
比較器312、316は、それぞれデータ値XmaxとX1、YmaxとY1の大きさを比較する。ここで、図6に示すように、端点B(X1、Y1)が描画領域外104にあり、X1>Xmax、Y1>Ymaxなので、比較の結果として比較器312、316からはそれぞれ「1」、「1」が出力される。この出力値は、レジスタ314、318を介して比較結果レジスタ150に供給される。
【0123】
この時、図23に示すように、比較結果レジスタ150のDFF150(0)、150(2)に入力されるライトイネーブル信号WE0、WE2がハイレベルであるので、データ「1」がDFF150(0)、150(2)に書き込まれる。
続いて、期間(2)では、コプロセッサ304が有するセレクタ304Aは、データ値Xminを描画領域レジスタ111から取得し、比較器312に与える。また、セレクタ304Bは、データ値X1を図形端点座標レジスタ122から取得し、比較器312に与える。
【0124】
一方、期間(2)において、コプロセッサ306が有するセレクタ306Aは、データ値Yminを描画領域レジスタ113から取得し、比較器316に与える。また、セレクタ306Bは、データ値Y1を図形端点座標レジスタ123から取得し、比較器316に与える。
比較器312、316は、それぞれデータ値XminとX1、YminとY1の大きさを比較する。ここで、図6に示すように、端点B(X1、Y1)が描画領域外104にあり、X1>Xmin、Y1>Yminなので、比較の結果として比較器312、316からはそれぞれ「0」、「0」が出力される。この出力値は、レジスタ314、318を介して比較結果レジスタ150に供給される。
【0125】
この時、図23に示すように、比較結果レジスタ150のDFF150(1)、150(3)に入力されるライトイネーブル信号WE1、WE3がハイレベルであるので、データ「0」がDFF150(1)、150(3)に書き込まれる。
更に、期間(3)から(4)まで上記のような比較がXmaxとX0、XminとX0、YmaxとY0、YminとY0の組み合わせで行われ、比較結果レジスタ150のDFF150(7)、150(6)、・・・、150(0)には、それぞれデータ0、1、1、0、0、1、0、1が入力される。このデータ列の左右4つずつの(0110)及び(0101)がそれぞれ端点A、Bの領域コードになる。
【0126】
期間(1)から(4)の間は、比較結果レジスタ150に対してデータの書き込み途中であるので、制御回路310の制御によって比較結果レジスタ150からデコーダ160へのデータ出力は行われない(invalid状態)。
比較結果レジスタ150の全てのビットにデータ入力された後の期間(5)では、比較結果レジスタ150へのデータの書き込みが完了したことを伝える完了通知信号が制御回路310から比較結果レジスタ150に送られる。この時点で、比較結果レジスタ150は、期間(1)から期間(4)の間に記録した8ビットデータをデコーダ160に送信可能な状態(valid状態)になり、8つのデータがデコーダ160に送信される。そして、8つのデータはデコーダ160の入力端子a0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7にそれぞれ入力される。
【0127】
図5に示すデコーダ160の入力端子a0、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7に、それぞれデータ0、1、1、0、0、1、0、1が入力された場合、デコーダ160の出力端子b3からデータ「1」が出力される。従って、線分ABは描画不要と判別される。
上記のように、図形選別ユニット80Gは、X座標に関するデータ処理を行うコプロセッサ304とY座標に関するデータ処理を行うコプロセッサ306を有する。そして、図23を用いて説明したように、コプロセッサ304とコプロセッサ306が並列動作を行うことによって、より短時間で描画図形の判別が行われるようになっている。なお、例えば、コプロセッサ304、306及びメインプロセッサ308は、図24に示すようなタイミングで動作するようにしてもよい。
【0128】
図25は、本発明の第八実施例である図形選別ユニット80Hが備えるコプロセッサ324、326及びメインプロセッサ308の構成図である。
図25に示すように、図形選別ユニット80Hは、コプロセッサ324、326、メインプロセッサ308及び制御回路310等から構成される。コプロセッサ324は、描画領域レジスタ110、111、図形端点座標レジスタ120、122、比較器328、330、332、334、レジスタ314等から構成される。また、コプロセッサ326は、描画領域レジスタ112、113、図形端点座標レジスタ121、123、比較器336、338、340、342、レジスタ318等から構成される。
【0129】
ここで、本第八実施例の図形選別ユニット80Hは、第七実施例の図形選別ユニット80Gと比して、コプロセッサ324、326の構成のみが異なる。他の構成は図形選別ユニット80Gのものと同一であり、その説明を省略する。
図形選別ユニット80Hが有するコプロセッサ324において、比較器328、330、332、334には、それぞれデータ値XmaxとX0、XminとX1、XminとX0、XmaxとX1が入力される。比較器328、330、332、334は、供給されたデータ値を比較し、比較結果に応じて出力値「0」又は「1」をレジスタ314に与える。比較器328、330、332、334は、比較結果がX0(X1)≦XmaxまたはXmin≦X0(X1)の場合に「0」を出力し、比較結果がX0(X1)>XmaxまたはX0(X1)<Xminの場合に「1」を出力する。
【0130】
また、図形選別ユニット80Hが有するコプロセッサ326において、比較器336、338、340、342には、それぞれデータ値YmaxとY0、YminとY1、YminとY0、YmaxとY1が入力される。比較器336、338、340、342は、供給されたデータ値を比較し、比較結果に応じて出力値「0」又は「1」をレジスタ318に与える。比較器336、338、340、342は、比較結果がY0(Y1)≦YmaxまたはYmin≦Y0(Y1)の場合に「0」を出力し、比較結果がY0(Y1)>YmaxまたはY0(Y1)<Yminの場合に「1」を出力する。
【0131】
そして、レジスタ314、318に与えられたデータ値は、メインプロセッサ308が備える比較結果レジスタ150及びデコーダ160によって処理され、図形を描画すべきか否かの判定結果が出力される。
上記のように、図形選別ユニット80Hは、図形選別ユニット80Gと同様に、X座標に関するデータ処理を行うコプロセッサ324とY座標に関するデータ処理を行うコプロセッサ326を有する。そして、コプロセッサ324とコプロセッサ326が並列動作することによって、より短時間で描画図形の判別が行われるようになっている。
【0132】
なお、図15に示すような描画領域101が設定された場合、図形選別ユニット80G、80Hの描画領域レジスタ111を図14に示す図形選別ユニット80Eと同様に定出力器111aで構成してもよい。一般に、多様な数値を出力する描画領域レジスタ111よりも定出力器111aの方が構造が簡単で故障率も低いので、定出力器111aを使用することによって、図形選別ユニット80G、80Hの小型化や動作信頼性の向上が図られる。
【0133】
また、図16に示すような描画領域101が設定された場合、明らかにX0<Xmax、X1<Xmaxである。そこで、例えば、図形選別ユニット80G、80Hが備える描画領域レジスタ110に無限大のデータ値が与えられた場合、図形選別ユニット80G、80Hでは、直ちに比較結果レジスタ150のDFF150(0)、150(4)に値「0」が書き込まれる構成とされている。この結果、座標値Xmaxに係る比較器312、328、334の比較処理を省略することができるので、より短時間で描画図形の判別が行われる。
【0134】
また、図17に示す図形選別ユニット80Fと同様に、図形選別ユニット80G、80HをCPU30と接続してもよい。この場合、CPU30に命令を与えて、描画領域や図形端点のデータ値をCPU30から図形選別ユニット80G、80Hに供給し、図形を描画すべきか否かの判定結果を出力させることができる。また、レジスタの一部をCPU30と共有化することで図形選別ユニット1が小型化される。
【0135】
また、メインプロセッサ308内に図19に示すような条件分岐制御部211を設け、デコーダ160の出力を条件分岐制御部211に与える構成としてもよい。この場合、デコード結果により条件分岐されるため、デコード結果がメインプロセッサ308の動作に反映される。
また、メインプロセッサ308内に図20に示すような割り込み制御部216を設け、デコーダ160の出力を割り込み制御部216に与える構成としてもよい。この場合、デコード結果によって割り込みを発生させることができるため、デコード結果がメインプロセッサ308の動作に反映される。
【0136】
以上の実施例の説明では、便宜上、線分ABを2次元空間である平面100上に描画する際の処理について述べたが、描画する図形が多角形や立体であったり、図形が描画される空間が3次元であってもよい。
上記実施例において、図2又は図8に示す比較器140、141aが特許請求の範囲に記載の第一の比較器に対応し、比較器141bが特許請求の範囲に記載の第二の比較器に対応する。また、図2、図8及び図22に示すセレクタ130A、131A、304A、306Aが特許請求の範囲に記載の第一のセレクタに対応し、セレクタ130B、304B、306Bが特許請求の範囲に記載の第二のセレクタに対応し、セレクタ132Aが特許請求の範囲に記載の第三のセレクタに対応する。更に、図14に示す定数出力器111aが特許請求の範囲に記載の一定値出力部に対応し、図17に示すCPU30が特許請求の範囲に記載の制御部に対応し、図16に示す無限大の座標値Xmaxが特許請求の範囲に記載の所定の座標値に対応する。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜及び請求項11〜14記載の発明によれば、図形描画装置の有する制御部によるプログラム処理ではなく、図形描画装置に設けられた図形選別ユニットの回路動作によって、より短時間で描画すべき図形の選別を行う図形描画装置を提供することができる。
【0138】
また、請求項10記載の発明によれば、描画すべき図形を短時間で選別することが可能な図形選別ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるコンピュータシステムのハードウェア構成図である。
【図2】本発明の第一実施例である図形選別ユニット80Aの全体構成図である。
【図3】描画領域レジスタ110の構成例を示す図である。
【図4】比較結果レジスタ150の構成例を示す図である。
【図5】デコーダ160の構成例を示す図である。
【図6】平面100上に線分ABが存在する様子を示す図である。
【図7】図形選別ユニット80Aの動作タイミング図である。
【図8】本発明の第二実施例である図形選別ユニット80Bの全体構成図である。
【図9】比較結果レジスタ151の構成例を示す図である。
【図10】図形選別ユニット80Bの動作タイミング図である。
【図11】本発明の第三実施例である図形選別ユニット80Cの全体構成図である。
【図12】比較結果レジスタ152の構成例を示す図である。
【図13】本発明の第四実施例である図形選別ユニット80Dの全体構成図である。
【図14】本発明の第五実施例である図形選別ユニット80Eの全体構成図である。
【図15】描画領域101のXminを示す直線X1がX1=0である平面100を示す図である。
【図16】描画領域101のXmaxが無限大に設定された平面100を示す図である。
【図17】図形選別ユニット80FとCPU30の構成図である。
【図18】CPU30に図形選別ユニット80Fとアドレスデコーダ240とメモリユニット40が接続された様子を示す図である。
【図19】図形選別ユニット80Fの動作によるデコード結果がCPU30の条件分岐制御部211に入力されるように接続された様子を示す図である。
【図20】図形選別ユニット80F内の制御回路170がCPU30の割り込み制御部216に接続された様子を示す図である。
【図21】本発明の第七実施例である図形選別ユニット80Gの全体構成図である。
【図22】図形選別ユニット80Gが備えるコプロセッサ304、306、メインプロセッサ308の構成図である。
【図23】図形選別ユニット80Gの動作タイミング図である。
【図24】図形選別ユニット80Gにおける動作タイミングの他の例を示す図である。
【図25】本発明の第八実施例である図形選別ユニット80Hが備えるコプロセッサ324、326、メインプロセッサ308の構成図である。
【図26】図形が描画される領域と描画されない領域に平面100が区分けされた例を示す図である。
【図27】図形の各端点(X、Y)の領域コードを決定する処理のためのプログラムである。
【図28】 線分ABに対する描画するか否かの判断処理のためのプログラムである。
【符号の説明】
1 図形描画装置
10 入力ユニット
20 表示ユニット
30 CPU
40 メモリユニット
50 出力ユニット
60 補助記憶ユニット
70 ドライブユニット
80A、80B、80C、80D、80E、80F、80G 80H 図形選別ユニット
100 平面
101 描画領域
110、111、112、113 描画領域レジスタ
120、121、122、123 図形端点座標レジスタ
130A、130B、131A、132A セレクタ
140、141a、141b 比較器
142、143、144、145、146、147、148、149 比較器
150、151、152 比較結果レジスタ
160 デコーダ
170、171 制御回路
210 制御部
211 条件分岐制御部
212 分岐アドレス部
216 割り込み制御部
220 演算部
221 レジスタ部
222 ALU
230 入出力制御部
240 アドレスデコーダ
300 入出力インターフェース
302 ディスパッチャ
304、306、324、326 コプロセッサ
308 メインプロセッサ
310 制御回路

Claims (14)

  1. 図形を描画領域に描画すべきか否かの判定を行う図形選別ユニットを有する図形描画装置において、
    前記図形選別ユニットは、前記描画領域の境界の座標値を記録する描画領域レジスタと、
    判定対象である図形の端点の座標値を記録する図形端点座標レジスタと、
    互いに異なる組み合わせで前記描画領域の境界の座標値と前記図形端点の座標値の大きさの比較を行う第一及び第二の比較器と、
    前記第一及び第二の比較器による比較結果を所定のデータ形式で記録する比較結果レジスタと、
    前記比較結果レジスタに記録されたデータに基づき当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するデコーダと、
    第一、第二、第三のセレクタを有し、前記第一のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から1つの座標値を選択して前記第一の比較器に与え、前記第三のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から前記第一のセレクタが選択する座標値とは異なる1つの座標値を選択して前記第二の比較器に与え、前記第二のセレクタは、前記図形端点座標レジスタが記録する図形端点の座標値から1つの座標値を選択して前記第一及び第二の比較器に与えることを特徴とする図形描画装置。
  2. 請求項1記載の図形描画装置において、
    前記図形端点座標レジスタに記録された座標値が変更された場合、変更された座標値に関する比較処理のみが行われ、該比較処理の結果に応じて前記比較結果レジスタにおける記録の変更が行われることを特徴とする図形描画装置。
  3. 請求項1又は2記載の図形描画装置において、
    前記デコーダは、描画すべきか否かの判定対象である図形が前記描画領域外にあると判断できる時点で描画不必要の判定結果を出力することを特徴とする図形描画装置。
  4. 請求項1乃至の何れか1項記載の図形描画装置において、
    前記描画領域レジスタは、所定の値を出力する一定値出力部を含むことを特徴とする図形描画装置。
  5. 請求項1乃至の何れか1項記載の図形描画装置において、
    描画領域レジスタ及び図形端点座標レジスタの少なくとも一方に、所定の座標値が与えられた場合、該座標値に対応する前記比較結果レジスタ内のデータが決定されることを特徴とする図形描画装置。
  6. 請求項1乃至の何れか1項記載の図形描画装置において、
    前記図形選別ユニットの動作制御及び前記デコーダが出力する判定結果に基づいた図形処理を行う制御部を有し、前記描画領域レジスタ及び前記図形端点座標レジスタの全て又は一部は、前記制御部内に設けられていることを特徴とする図形描画装置。
  7. 請求項記載の図形描画装置において、
    前記描画領域の境界の座標値及び前記図形端点の座標値を記録するメモリを有し、選択された座標値が前記メモリから前記制御部を介して前記図形選別ユニットに与えられることを特徴とする図形描画装置。
  8. 請求項記載の図形描画装置において、
    前記制御部は、前記デコーダによる判定結果が入力される条件分岐制御部を有することを特徴とする図形描画装置。
  9. 請求項記載の図形描画装置において、
    前記制御部は、外部からの割り込み信号が入力される割り込み制御部を有することを特徴とする図形描画装置。
  10. 図形を描画領域に描画すべきか否かの判定を行う図形選別ユニットであって、
    前記描画領域の境界の座標値を記録する描画領域レジスタと、
    判定対象である図形の端点の座標値を記録する図形端点座標レジスタと、
    互いに異なる組み合わせで前記描画領域の境界の座標値と前記図形端点の座標値の大きさの比較を行う第一及び第二の比較器と、
    前記第一及び第二の比較器による比較結果を所定のデータ形式で記録する比較結果レジスタと、
    前記比較結果レジスタに記録されたデータに基づき当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するデコーダと
    第一、第二、第三のセレクタを有し、前記第一のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から1つの座標値を選択して前記第一の比較器に与え、前記第三のセレクタは、前記描画領域レジスタが記録する描画領域の境界の座標値から前記第一のセレクタが選択する座標値とは異なる1つの座標値を選択して前記第二の比較器に与え、前記第二のセレクタは、前記図形端点座標レジスタが記録する図形端点の座標値から1つの座標値を選択して前記第一及び第二の比較器に与えることを特徴とする図形選別ユニット。
  11. 図形を描画領域に描画すべきか否かの判定を行う図形選別ユニットを有する図形描画装置において、
    前記図形選別ユニットは、前記描画領域の境界の座標値及び描画すべきか否かの判定対象である図形の端点の座標値に基づいたデータを出力するコプロセッサと、
    前記コプロセッサの出力データに基づいて当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するメインプロセッサとを有し、
    前記コプロセッサは、前記描画領域の境界の座標値を記録する描画領域レジスタと、前記図形端点の座標値を記録する図形端点座標レジスタと、前記描画領域の境界の座標値と前記図形端点の座標値の大きさの比較を行う比較器を有し、
    前記メインプロセッサは、前記比較器の比較結果を所定のデータ形式で記録する比較結果レジスタと、前記比較結果レジスタに記録されたデータに基づいて当該図形を描画すべきか否かの判定結果を出力するデコーダを有し、
    前記描画領域レジスタ及び前記図形端点座標レジスタの少なくとも一方に、所定の座標値が与えられた場合、該座標値に対応する前記比較結果レジスタ内のデータが決定されることを特徴とする図形描画装置。
  12. 請求項11記載の図形描画装置において、前記図形選別ユニットの動作制御及び前記デコーダが出力する判定結果に基づいた図形処理を行う制御部を有し、前記描画領域レジスタ及び前記図形端点座標レジスタの全て又は一部は、前記制御部内に設けられていることを特徴とする図形描画装置。
  13. 請求項11又は12記載の図形描画装置において、前記メインプロセッサは、前記デコーダによる判定結果が入力される条件分岐制御部を有することを特徴とする図形描画装置。
  14. 請求項11又は12記載の図形描画装置において、前記メインプロセッサは、外部からの割り込み信号が入力される割り込み制御部を有することを特徴とする図形描画装置。
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