JP4275781B2 - 排ガス浄化用金属担体触媒 - Google Patents

排ガス浄化用金属担体触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、触媒を担持させる担体として金属シートあるいは金属箔で形成された金属担体を備え、オートバイなどの内燃機関から排出される排ガスを浄化する排ガス浄化用金属担体触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
排ガス浄化用触媒の一つに、金属シートあるいは金属箔で形成された金属担体と、この金属担体の表面に形成された耐熱性セラミックからなる担持層と、この担持層に担持された金属触媒と、からなる排ガス浄化用金属担体触媒がある。この排ガス浄化用金属担体触媒は、外部からの機械的な衝撃に強く、また排気抵抗が小さいなどの利点をもつことから、自動車やオートバイなどに多く用いられている。
【0003】
この排ガス浄化用金属担体触媒には、SUS304(18Cr−8Ni)やSUS430(16Crフェライト系ステンレス鋼)などの鋼材から形成された金属担体を用いたものがある。このような鋼材よりなる金属担体を用いた排ガス浄化用金属担体触媒は、極めて高い機械的強度をもつ。
ところで、オートバイなどの内燃機関から排出される排ガスのように、水分が比較的多く含まれているなど酸化性をもち、かつ高温である排ガスがある。従来の排ガス浄化用金属担体触媒では、このように酸化性をもつ排ガスが比較的低温にあるときには、優れた排ガスの浄化性を発揮することができる。しかし、排ガスが高温になると触媒表面に酸化鉄や酸化クロムなどのスケールが発生し、このスケールが担持層内に侵入して排ガスの浄化性を低下させてしまうことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、排ガスが高温と酸化性を有しても、優れた排ガスの浄化性が得られる排ガス浄化用金属担体触媒を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の排ガス浄化用触媒は、金属シートあるいは金属箔で形成された金属担体と、該金属担体の表面に形成された耐熱性セラミックからなる担持層と、該担持層に担持された金属触媒と、からなる排ガス浄化用金属担体触媒であって、前記金属シートあるいは金属箔は、17重量%以上のクロムと、0.2重量%以上のニオブ及び0.2重量%以上の銅、並びに0.2重量%以上のニオブ及び0.2重量%以上のモリブデンの少なくとも一つと、残部鉄と、からなる合金で形成されていることを特徴とする。
【0006】
本発明の排ガス浄化用金属担体触媒では、高温、特に700℃以上の酸化雰囲気においても、触媒の表面に酸化鉄や酸化クロムなどの酸化スケールがほとんど発生せず、担持層へ酸化スケールがほとんど侵入することがない。それゆえ、排ガスが酸化性をもち、かつ高温、特に700℃以上にあっても、優れた排ガスの浄化性が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の排ガス浄化用金属担体触媒は、以下のような金属担体、担持層および金属触媒で構成することができる。
金属担体については、その材料となる前記金属シートあるいは金属箔が、17重量%以上のクロムと、0.2重量%以上のニオブ及び0.2重量%以上の銅、並びに0.2重量%以上のニオブ及び0.2重量%以上のモリブデン少なくとも一つと、残部鉄と、からなる合金で形成されている。
【0008】
本発明の排ガス浄化用金属担体触媒では、この合金中に含有量を限定して含ませた元素、すなわち17重量%以上のCrと、0.2重量%以上のNb及び0.2重量%以上のCu、並びに0.2重量%以上のNb及び0.2重量%以上のMo少なくとも一つと、が協働して、触媒の表面に酸化スケールが生成するのを抑制するとともに、担持層へのスケールの侵入を抑制していると考えられる。
【0009】
このとき、特にNb酸化鉄の生成を抑制していると考えられる。また、CuやMoは、Nbは酸化鉄の生成を抑制するのを助長していると考えられる。
また、前記金属シートあるいは金属箔は、18重量%以上のCrと、0.4重量%以上のNb及び0.4重量%以上のCu、並びに0.3重量%以上のNb及び0.5重量%以上のMo少なくとも一つと、残部鉄と、からなる合金で形成されていることがさらに好ましい。このような金属シートあるいは金属箔で金属担体を形成することにより、900℃以上の高温の酸化雰囲気において、触媒の表面における酸化スケールの発生を抑制し、担持層へ酸化スケールの侵入を抑制することができる。それゆえ、排ガスが900℃以上の高温をもつ酸化性のガスであっても、排ガスの浄化性が高いまま維持される。
【0010】
こうした金属担体の形状については特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択することができる。例えば、金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを交互に積層したハニカム体や、あるいはそれぞれを重ね合わせてロール状に巻回して形成されたハニカム体などを用いることができる。このとき、ハニカム体を外筒でもって収納保持することにより、機械的強度が得られる。この外筒は、ハニカム体と同じ組成をもつ金属シートで形成することができる。また、公知の方法でハニカム体と外筒とを一体化することができる。なお、いずれの形態においても、金属シートあるいは金属箔の厚さは用途に応じて適宜選択することができる。
【0011】
担持層の耐熱性セラミックについて、その材質については特に限定されるものではないが、耐熱性に優れる活性アルミナを主成分とするものが好ましく、さらには活性アルミナにセリウムやジルコニアなどの酸化物を含ませたものがより好ましい。担持層の層厚については特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択することができる。
【0012】
金属触媒の種類については特に限定されるものではなく、用途に応じて選択することができる。特に、金属触媒として白金(Pt)、パラジウム(Pd)及びロジウム(Rh)の少なくとも1種を用いることにより、排ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)および窒素酸化物(NOX)を効率よく除去できることができる。また、金属触媒の担持量も特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択することができる。
【0013】
本発明の排ガス浄化用金属担体触媒を製造する方法については特に限定されるものではなく、公知の製造方法で製造できるが、例えば次の要領で形成することができる。
先ず、金属担体を形成する。次に、白金およびロジウムを担持した活性アルミナ粉末などを含むスラリーを調製し、このスラリーを先に用意しておいた金属担体の表面上に塗布する。塗布されたスラリーをよく乾燥させた後、適当な温度で焼成することにより、活性アルミナを主成分とする耐熱性セラミックからなり白金およびロジウムを担持した担持層を金属担体の表面に形成する。
【0014】
あるいは、本発明の排ガス浄化用金属担体触媒は、金属担体上に担持層を被覆し、この担持層に触媒金属を担持することによって形成してもよい。
【0015】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
本実施例の排ガス浄化用金属担体触媒は以下のようにして形成した。
表1の実施例1の欄に示される組成をもつ金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とをそれぞれ用意した。なお、表1の組成の値は、合金全体に対する重量%で示した。以下の実施例および比較例でも同じである。
【0016】
平板と波板とを重ね合わせてロール状に巻回し、ハニカム体を形成した。このハニカム体を外筒に収納して金属担体を得た。なお、この外筒は、ハニカム体と同じ組成をもつ金属シートを用いて形成した。
白金およびロジウムを含む活性アルミナ粉末と、硝酸アルミニウム粉末と、硝酸セリウム粉末と、硝酸ジルコニウム粉末と、純水とを表3に示す混合比で混合し、さらにアンモニア水溶液を適量添加してスラリーを調製した。なお、この活性アルミナ粉末は、白金およびロジウムを粉末全体に対してそれぞれ3.5重量%および0.7重量%含むものである。
【0017】
このスラリーを金属担体の表面上に塗布した。塗布されたスラリーをよく乾燥させた後、適当な温度で焼成することにより、活性アルミナを主成分とする耐熱性セラミックからなり白金およびロジウムを担持した担持層を金属担体の表面に形成した。
この担持層の活性アルミナ中にはCeO2及びZrO2が含まれ、そのCeとZrとのモル比は50/50であった。また、本実施例では、担持層の層厚が約40μmとなるように、スラリーの塗布量を調節した。
【0018】
(実施例2)
本実施例では、金属担体の形成に際し、表1の実施例2の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
(実施例3)
本実施例では、金属担体の形成に際し、表1の実施例3の欄に示される組成の鋼材よりなる金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
【0019】
(実施例4)
本実施例では、金属担体の形成に際し、表1の実施例4の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した
【0020】
(比較例1)
本比較例では、金属担体の形成に際し、表2の比較例1の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
(比較例2)
本比較例では、金属担体の形成に際し、表2の比較例2の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
【0021】
(比較例3)
本比較例では、金属担体の形成に際し、表2の比較例3の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
(比較例4)
本比較例では、金属担体の形成に際し、表2の比較例4の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
【0022】
(比較例5)
本比較例では、金属担体の形成に際し、表2の比較例5の欄に示される組成の金属シートあるいは金属箔からなる平板と波板とを用いた他は、実施例1と同様にして排ガス浄化用金属担体触媒を形成した。
【0023】
【表1】
Figure 0004275781
【0024】
【表2】
Figure 0004275781
【0025】
【表3】
Figure 0004275781
表1の実施例1〜および表2の比較例1〜5の欄に示される組成をもつ板材(サイズ:32mm×100mm×1.0mm)をそれぞれ二つずつ用意した。各板材の表面に実施例1と同じ要領で担持層を形成し、以下の耐久試験に用いる試料をそれぞれ得た。
【0026】
(耐久試験1)
炉内温度を900℃以上に一定時間保つことができ、かつ炉内に導入するガスによって炉内雰囲気のガス組成を任意に変えることができる加熱炉を用意し、実施例1〜5および比較例1〜5の二つずつ用意した試料の一方をそれぞれこの加熱炉の中に設置した。炉内を十分に真空引きした後、先ずH2O(水蒸気)を含む窒素ガス(ガスの全圧に対して10%のH2Oを含む)を導入して、炉内温度を700℃に昇温した。
【0027】
次に、H2OとO2を含む窒素ガス(全圧に対して10%のH2Oと1%のO2が含まれる)を60秒導入し、続いてH2OとCO2を含む窒素ガス(全圧に対して10%のH2Oと2%のCO2が含まれる)を60秒導入した。そして、このH2OとO2を含むガスを導入した後にH2OとCO2を含むガスを導入するという一連のガス導入を炉内温度を700℃に保ちながらその後引き続いて繰り返した。本試験ではこの一連のガス導入操作を5時間行った。
【0028】
(耐久試験2)
耐久試験1で用いた加熱炉と同じ加熱炉を用意し、実施例1〜および比較例1〜5の二つずつ用意した試料のもう一方をこの加熱炉の中に設置した。そして、炉内温度を900℃とする他は耐久試験2と同じ耐久条件の耐久試験を行った。
【0029】
(耐熱性の評価)
[評価方法]
上記の耐久試験がなされた各試料について、走査型顕微鏡(SEM)を用いてそれぞれの試料の外観を観察した。図1〜6にその観察例をSEM写真で示す。
図1および図2のSEM写真は、耐久試験2を行った後の比較例1の試料の表層部分の断面を写したものである。図1は100倍に拡大したものであり、図2は1000倍に拡大したものである。
【0030】
図1および図2に示されるように、本試料においては、試料表面に発生した酸化スケールが担持層をすべて浸食している(Feが侵入している)。その浸食は深さにして50μm以上あり、箇所によっては100μmにも達している。このような酸化スケールによる担持層の浸食は、排ガスの浄化性を大きく低下させる。
【0031】
この例のように、酸化スケールによる担持層の浸食の深さが50μm以上見られる試料については、耐久試験の炉内温度に対する耐熱性が著しく低いとして、表の耐熱性の評価の欄には×を記した。
図3および図4のSEM写真は、耐久試験2を行った後の比較例3の試料の表層部分の断面を写したものである。図3は100倍に拡大したものであり、図4は1000倍に拡大したものである。
【0032】
図3および図4に示されるように、本試料においては、試料表面に発生した酸化スケールが担持層を浸食している。その浸食は深さにして20μm以上あり、箇所によっては30μmにも達している。このような酸化スケールによる担持層の浸食は、先述した耐久試験2を行った後の比較例1の試料ほどではないにしても、排ガスの浄化性を低下させる。
【0033】
この例のように、酸化スケールによる担持層の浸食の深さが20μm以上見られる試料については、耐久試験の炉内温度に対する耐熱性が低いとして、表の耐熱性の評価の欄には△を記した。
図5および図6のSEM写真は、耐久試験2を行った後の実施例1の試料の表層部分の断面を写したものである。図1は100倍に拡大したものであり、図2は1000倍に拡大したものである。
【0034】
図5および図6に示されるように、本試料においては、試料表面には若干酸化スケールが発生しているものの、その酸化スケールによる担持層の浸食は深さにして10μm以下であり、担持層をほとんど浸食していない。このような酸化スケールによる担持層の浸食は、触媒の働きにはほとんど影響せず、排ガスの浄化性をほとんど低下させることがない。
【0035】
この例のように、酸化スケールによる担持層の浸食の深さが10μm以下である試料については、耐久試験の炉内温度に対する耐熱性が高いとして、表の耐熱性の評価の欄には○を記した。
【0036】
化スケールによる担持層の浸食がほとんど見られない試料については、耐久試験の炉内温度に対する耐熱性が著しく高いとして、表の耐熱性の評価の欄には◎を記した。
[評価結果]
実施例1の試料については、耐久試験2の900℃の炉内温度に対して耐熱性が高いことは先に述べた。耐久試験1を行った試料についてもその外観を観察した結果、700℃の炉内温度に対しても表1に示すように耐熱性が高いことがわかった。これらの耐久試験の結果より、実施例1の排ガス浄化用金属担体触媒では、排ガスの温度が900℃以上になっても排ガスの浄化性がほとんど低下しないことが容易に予想される。
【0037】
実施例2および実施例3の試料については、耐久試験1を行った試料についてその外観を観察した。表1に示すように、耐久試験1の炉内温度に対して耐熱性が高いことがわかった。この耐久試験1の結果より、実施例2および実施例3の排ガス浄化用金属担体触媒では、排ガスの温度が700℃以上になっても排ガスの浄化性がほとんど低下しないことが容易に予想される。
【0038】
実施例4の試料についても、耐久試験1を行った試料についてその外観を観察した。表1に示すように、耐久試験1の炉内温度に対して耐熱性が相当高いことがわかった。この耐久試験1の結果より、実施例4の排ガス浄化用金属担体触媒試料では、排ガスの温度が700℃以上になっても排ガスの浄化性が高いまま維持されることが容易に予想される。
【0040】
一方、比較例1の試料については、耐久試験2の900℃の炉内温度に対して耐熱性が著しく低いことは先に述べた。耐久試験1を行った試料についてもその外観を観察した結果、700℃の炉内温度に対しても表2に示すように耐熱性が著しく低いことがわかった。これらの耐久試験の結果より、比較例1の排ガス浄化用金属担体触媒では、排ガスの温度が700℃以上になると排ガスの浄化性が著しく低下してしまうことが容易に予想される。
【0041】
比較例2および比較例3の試料については、耐久試験1を行った試料についてその外観を観察した。表2に示すように、耐久試験1の炉内温度に対して耐熱性が著しく低いことがわかった。これより、炉内温度がさらに高く設定された耐久試験2の炉内温度に対しても耐熱性が著しく低いことは容易に予想される。これらの耐久試験の結果より、比較例2および比較例3の排ガス浄化用金属担体触媒試料では、排ガスの温度が700℃以上になると排ガスの浄化性が著しく低下してしまうことが容易に予想される。
【0042】
比較例4の試料についても、耐久試験1を行った試料についてその外観を観察した。表2に示すように、耐久試験1の炉内温度に対して耐熱性が低いことがわかった。これより、炉内温度がさらに高く設定された耐久試験2の炉内温度に対しても耐熱性が低いことは容易に予想される。これらの耐久試験の結果より、比較例4の排ガス浄化用金属担体触媒試料では、排ガスの温度が700℃以上になると排ガスの浄化性が低下してしまうことが容易に予想される。
【0043】
比較例5の試料については、耐久試験1および耐久試験2を行った両方の試料についてその外観を観察した。表2に示すように、耐久試験1の炉内温度に対しては耐熱性が低く、耐久試験2の炉内温度に対しては耐熱性が著しく低くことがわかった。これらの耐久試験の結果より、比較例5の排ガス浄化用金属担体触媒試料では、排ガスの温度が700℃以上になると排ガスの浄化性が低下してしまうことが容易に予想される。
【0044】
【効果】
本発明の排ガス浄化用金属担体触媒では、上記のように排ガスが高温をもつ酸化性のガスであっても、優れた排ガスの浄化性が得られる。それゆえ、それゆえ、オートバイなどの内燃機関から排出される排ガスのように、水分が比較的多く含まれているなど酸化性をもち、高温である排ガスを極めて浄化性良く浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、比較例1の排ガス浄化用金属担体触媒について、耐久試験2を行った後の試料の表層部分の断面を写したSEM写真である。
【図2】この図は、図1に写される試料の表層部分を拡大して写したSEM写真である。
【図3】この図は、比較例3の排ガス浄化用金属担体触媒について、耐久試験2を行った後の試料の表層部分の断面を写したSEM写真である。
【図4】この図は、図3に写される試料の表層部分を拡大して写したSEM写真である。
【図5】この図は、実施例1の排ガス浄化用金属担体触媒について、耐久試験2を行った後の試料の表層部分の断面を写したSEM写真である。
【図6】この図は、図5に写される試料の表層部分を拡大して写したSEM写真である。

Claims (3)

  1. 金属シートあるいは金属箔で形成された金属担体と、該金属担体の表面に形成された耐熱性セラミックからなる担持層と、該担持層に担持された金属触媒と、からなる排ガス浄化用金属担体触媒であって、
    前記金属シートあるいは金属箔は、17重量%以上のクロムと、0.2重量%以上のニオブ及び0.2重量%以上の銅、並びに0.2重量%以上のニオブ及び0.2重量%以上のモリブデンの少なくとも一つと、残部鉄と、からなる合金で形成されていることを特徴とする排ガス浄化用金属担体触媒。
  2. 前記金属シートあるいは金属箔は、18重量%以上のCrと、0.4重量%以上のNb及び0.4重量%以上のCu、並びに0.3重量%以上のNb及び0.5重量%以上のMoの少なくとも一つと、残部鉄と、からなる合金で形成されている請求項1に記載の排ガス浄化用金属担体触媒。
  3. 前記金属触媒は、白金、パラジウム及びロジウムの少なくとも1種である請求項1に記載の排ガス浄化用金属担体触媒。
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