JP4275350B2 - 検体回収袋展開用の自動離脱式後退防止機構付き外科用器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、組織を取り出すための外科用器具に関し、特に、小さな切開部を通して組織を取り出すための内視鏡下外科用器具、例えば、パウチ又は検体回収袋に関する。
【0002】
【発明の背景】
内視鏡下手術は、手術を一連の小さな開口(小孔)又は切開部を通して行われる手技である。この種の手術は、大きな切開部の必要を軽減し又は無くし、主要な開放式外科手技のうち幾つか、例えば胆嚢除去を簡単な外来患者向き手術に変えた。その結果、患者の回復期間は、数週間から数日になった。これら形式の手術は、欠陥部の修復又は体の種々の部位、例えば腹腔から疾患のある組織又は器官を取り出すために利用できる。
【0003】
小孔、例えば切開部、小さな生まれつきの開口又は小径の腹腔鏡下手術用アクセスポート、例えばトロカールを通して生物学的物質又は組織を体から取り出すこと又は切除することが関心の対象となっている。組織は、多数のタイプ又は形態をとる場合があるが、大まかに3つのカテゴリー、即ち、筋肉や固い腫瘍のような堅い組織(堅組織)、肝臓のような軟らかい組織(軟組織)及び嚢胞、胆嚢、脾臓又は炎症を起こしている虫垂のような流体の入っている組織に属する。組織の中には多数のカテゴリーの組合せとなっているものがある。例えば、炎症を起こしている胆嚢は、硬くなった胆石、胆汁や膿のような流体及び堅組織の外側被膜を組み合わせたものといって良い。
【0004】
最小侵襲手術に関して存在する1つの課題は、小孔を通して切除した組織を取り出すことにある。昔ながらの解決策は、大きな組織の塊を手作業で切断して小孔を挿通できる小片の状態にすることである。しかしながら、この手法では、組織の破片が落下する場合があり、しかも流体が体腔内へ流れ込む場合がある。これにより、もし切除した組織が癌性又は感染性であれば、合併症、例えば、健常な組織への癌種の接種及び再拡散又は炎症の拡散が生じる場合がある。
【0005】
上述の課題に答えて、外科用パウチ又は検体回収袋が開発された。検体回収袋を体の内腔内に配置し、袋を開き、疾患のある組織をこの中に入れる。次に、検体回収袋を閉じて袋から体の内腔への組織及び流体の移動を防止する。疾患のある組織を開いた状態の検体回収袋内に入れた後、袋を閉じ、患者の開口から引き出す。典型的には、通しひもを用いて体の中で検体回収袋を閉じ、そして、袋を体の開口から引き出す。
【0006】
開口が小さいということで幾つかの興味をそそる設計上の課題が検体回収パウチの製造業者に突きつけられている。即ち、検体回収パウチは、患者の小孔内へ嵌まり込むようしっかりと丸く巻かれ又は拘束され、これを患者の内部で展開させたときには一杯に開かれ又は広げられなければならない。上述の目標を達成するため、外科用展開器具が開発された。外科用展開器具は、しっかりと巻かれ又は拘束された検体回収袋及び袋を器具の遠位端部から突き出してこれを開く展開機構を有している。外科医は、検体回収袋がいったん患者の体内に位置すると、展開レバーを押すことにより展開機構を作動させる。しっかりと巻かれた袋を外科用展開器具から押し出し、袋の開口部を拡開させるのに一般的に金属製ばねアームが用いられる。切除した組織を開いている検体回収袋に入れ、そして、袋をばねアームから外すと同時に通しひもを用いて袋の開口部を閉鎖することにより袋を閉じる。展開レバーを外科用展開器具から引き戻すことによりばねアームを外科用展開器具内へ引き戻す。通しひもを引いて検体回収袋を患者から引き出すことにより捕捉した組織を患者の開口から取り出す。この種の外科用器具は、当該技術分野では周知であり、ベル氏等に付与された米国特許第5,465,731号、カマラー氏等に付与された米国特許第5,480,404号、トーベイ氏等に付与された米国特許第5,647,372号に記載されており、これら米国特許の開示内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。
【0007】
検体取出し器具は、切除した組織を保持するのに用いられる検体回収袋を有している。検体回収袋は一般に、細長い支持管内に拘束状態で保持される。検体回収袋を拘束状態で患者に挿入し、外科用取出し器具を作動させて袋を細長い支持管から突き出してこれを開き状態に展開させる。切除した組織を開いた状態の検体回収袋に挿入し、袋を閉じてこれを検体取出し器具から外す。作動後の検体取出し器具と一杯になっている検体回収袋は、別々に患者から取り出される。検体取出し器具は、当該技術分野で周知であり、例えば、カマラー氏等に付与された上記米国特許第5,480,404号及びルソー氏等に付与された米国特許第5,971,995号に記載されているものであり、これら米国特許の開示内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。
【0008】
上述の検体回収袋及び外科用展開機構は良好に働くが、場合によっては、外科医が不注意により袋展開機構を部分的又は中途半端に作動させると共に袋を器具から部分的又は中途半端に展開させる場合がある。外科医が展開機構を非動作状態にすることにより間違いを直そうとすると、袋が金属製アームから部分的に外れてしまい、正しく開かないようになる場合がある。部分的に開いた袋は、或る場合には使用できず、交換品としての外科用器具が必要になる場合がある。この問題を解決するため、運動制御機構又は一方向ラチェット機構を外科用展開器具に組み込む場合がある。複式一方向ラチェット機構が、ルソー氏に付与された米国特許第5,971,995号に教示されており、各ラチェット機構はいつでも完全係合又は作用状態にある。一方のラチェット機構は、近位側への運動を制限し、もう一方のラチェット機構は遠方側への運動を制限する。3つの互いに嵌め合わされて入れ子状になった要素が設けられ、2つの要素のうちの一方は袋を展開させるために器具内に入る展開レバーであり、別の1つの要素は、検体回収袋を閉じてリリースするために器具から出る展開レバーである。一方のラチェット機構は、器具内へ入る上記2つの要素のうち一方の移動距離を制限し、別のラチェット機構は、器具から出る展開レバーの移動距離を制限する。しかしながら、ルソー氏の米国特許第5,971,995号に記載された器具の複式ラチェット機構は、外科医が展開レバーを部分的又は中途半端に挿入したり展開レバーを部分的又は中途半端に引き出すのを防ぐことはできない。これらの動作により、検体回収袋が外科用器具から中途半端に展開される場合がある。
【0009】
上述の利点を全て奏するが、上述の問題を解決する構造が簡単で安価な外科用展開器具が要望されている。かくして、検体回収袋の部分的又は中途半端な展開を防止する構造が簡単な改良型の運動制御機構又はラチェット機構を提供できれは有利である。現時点においては、外科医に上述の改良策及び利点を与えることができる外科用展開器具は知られていない。
【0010】
【発明の概要】
本発明によれば、患者から組織を取り出す外科用器具が提供される。この器具は、近位端部及び遠位端部を備えた細長い支持管と、支持管内に同軸状且つ摺動自在に設けられた細長い内側ロッドとを有する。ロッドには着脱自在な袋が取り付けられており、袋は当初、支持管内に設けられ、ロッドを遠位側へ動かすと、支持管から突き出される。上記器具は、ロッドが当初、遠位側へ動かされた後、ロッドの近位側への運動を阻止するようにロッドに係合する機構を更に有している。この機構は、袋が支持管から完全に突き出されると離脱し、しかる後、ロッドの遠位側及び近位側への運動が可能になる。
【0011】
本発明の新規な特徴は、特許請求の範囲に明確に記載されている。しかしながら、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、構成と動作原理の両方に関する本発明の内容をその別の目的及び利点と併せて最もよく理解できよう。
【0012】
【実施形態の詳細な説明】
今、図面を参照すると(図中、同一の符号は同一の要素を示している)、図1には、患者への挿入可能な状態にある非動作状態の検体取出し器具20の等角図が示されている。検体取出し器具20は、近位端部に取っ手30を備えた細長い支持管25を有している。取っ手30は、細長い支持管25に固定的に取り付けられた上半部32と下半部33を有している。1対の互いに反対側に位置したフィンガループ又は指掛け31が、取っ手30から延び、障害物のない通路26が、支持管25及び取っ手30を貫通して延びている。プッシュプルロッド45が、通路26内に摺動自在に設けられ、このプッシュプルロッド45は、近位端部に設けられたサムリング又は母指掛け46及び遠位端部に設けられた1対のばねアームを有している。改良型検体回収袋75が、プッシュプルロッド45の遠位端部に取り付けられ、支持管25の遠位端部のところで通路26内に拘束状態で示されている。
【0013】
図2は、器具を作動させて改良型検体回収袋75を支持管25の遠位端部から展開させた後の改良型検体取出し器具20の等角図である。プッシュプルロッド45は、検体取出し器具20内に完全に挿入されていて、改良型検体回収袋75を支持管25の遠位端部から押し出すと共に締付けプラグ27を支持管25に設けられた切欠き28内に係止している。1対の互いに反対側に位置したばねアーム47が、改良型検体回収袋75をプッシュプルロッド45に解除自在に取り付けている。閉じひも95が、プッシュプルロッド45の中央部に着脱自在に取り付けられた状態で締付けプラグ27に設けられた開口部(図示せず)から遠位側へ延びている。閉じひも95は、改良型検体回収袋75の開放端部76の周囲にぐるりと延びる捕捉状態の閉鎖可能なヌース(輪)96で終端している。引き結び部97が、ヌース96に用いられ、プッシュプルロッド45を遠位側へ引くとヌース96を閉じることができるようになっている。引き結び部97は、ばねアーム47の真下で締付けプラグ27と接触して(この状態は図示せず)位置している。ばねアーム47は、これらを支持管25からリリースすると、拡開して“Y”字形になり、改良型検体回収袋75の開放端部76を開く。ばねアーム47は、改良型検体回収袋75の各側の内部に形成されたチャネル78内に保持されている。検体回収袋をいったん完全に展開すると、一方向ラチェット機構55は永続的に離脱され又は非作用状態になる。非係止状態のプッシュプルロッド45を支持管25内へ引っ込めると、ばねアーム47がチャネル78から引き出されると同時にヌース96が閉じ、それにより改良型検体回収袋75が検体取出し器具20の端部から離脱すると共に閉じられるようになる。ばねアーム47をばね材料、例えば、ステンレス鋼、ニチノール、鋼ばね合金、銅ばね合金又は変形した形状で収納でき、リリースされると初期の形状又はそれに近い形状に戻る任意他の材料から作るのがよい。
【0014】
本発明の改良型動作制限機構又は一方向ラチェット機構55(図6)が、取っ手30内に設けられていて、プッシュプルロッド45と作動的に係合している。一方向ラチェット機構55は、細長い支持管25からの改良型検体回収袋75の展開中にのみ働く。一方向ラチェット機構55は、プッシュプルロッド45の初期挿入中(改良型検体回収袋75の展開のためである)スリップし、そして、初期展開行程中に、プッシュプルロッド45を引っ込めようとするとロックする。改良型検体回収袋75をいったん支持管25の端部から完全に展開すると、本発明の一方向ラチェット機構55は、永続的に離脱状態になり、プッシュプルロッド45の近位側及び遠位側への非拘束運動を可能にする。
【0015】
上述の一方向ラチェット機構55は、外科医が改良型検体回収袋75を中途半端に展開させてばねアーム47を改良型検体回収袋75から中途半端に引き出すのを防止するため、プッシュ(押し)行程(改良型検体回収袋75の展開のためである)中にのみ働く。一方向ラチェット機構55は主として、取っ手30の下半部33内に設けられ(図2)、図4乃至図6に示されている。
【0016】
図3は、一方向ラチェット機構55を構成する稼働要素の分解図である。一方向ラチェット機構55は、ばね60と、雄型手段又は弾丸状体56と、プッシュプルロッド45とから成っている。ばね60は常態では、弾丸状体56を上方に押してこれを、プッシュプルロッド45の底部(図1及び図2に示す)に沿って長手方向に等間隔を置いて設けられた一連の雌型手段又はポケット48に作動的に係合させる。ポケット48は弾丸状体56と相互作用して所望の一方向ラチェット動作を生じさせる。ポケット48は、近位側部に設けられている角度の付いたポケット傾斜部49、遠位側部に設けられた垂直方向ポケット平坦部50及びポケット床部51を有している。係止ブレード52が、プッシュプルロッド45の遠位端部のところのサムリング46に隣接して設けられ、係止傾斜部53及び係止平坦部54を有している。図3には、プッシュプルロッド45の近位端部が示され、サムリング46が断面で示されている。
【0017】
図4は、プッシュプルロッド45が取っ手30から完全に出ていて、拘束状態の改良型検体回収袋75をいつでも支持管25(図1)の遠位端部から展開させることができる状態にあるときの取っ手30内の組立状態の一方向ラチェット機構55を断面図で示している。弾丸状体56の係合端部57は、ばね60によってポケット床部51に押し付けられている。プッシュプルロッド45は、ポケット平坦部50と弾丸状体56の接触により、引き出される(図4乃至図6において右側へ引き出される)ことはない。
【0018】
プッシュプルロッド45は、改良型検体回収袋75を展開させるよう遠位側(矢印の方向)へ自由に動くことができる。プッシュプルロッド45を遠位側へ動かすと、弾丸状体56はポケット傾斜部49に接触し、弾丸状体56は傾斜部が遠位側へ動くと下方に動く。プッシュプルロッド45を遠位側へ動かすと、弾丸状体56は隣のポケット48に唐突に入る動作を続けることになる。プッシュプルロッド45を近位側へ動かそうとすると、その結果として、弾丸状体56がポケット48(この中に弾丸状体56が位置している)の係止棚状突起34に接触することになり、近位側への運動が阻止される。プッシュプルロッド45の遠位側への運動が制止されることはない。
【0019】
図5は、プッシュプルロッド45を検体取出し器具20内に完全に挿入した(矢印参照)場合の組立状態の一方向ラチェット機構55の断面図である。改良型検体回収袋75がこの動作により支持管25の遠位端部から完全に展開されている(図2)。図示のように、弾丸状体56は、プッシュプルロッド45内のポケット48を全て通過し、係止傾斜部53によって最も下の位置まで下方に押されており、弾丸状体56の係合端部57は係止平坦部54に当接している。この係止位置では、撓むことができる係止アーム58に設けられたフック59が、取っ手30の下半部33の係止棚状突起34で保持され又は係止される。プッシュプルロッド45を近位側(矢印の方向)へ動かすと、係止ブレード52は弾丸状体56から遠ざかり、フック59と係止棚状突起34との係止係合状態により、弾丸状体56は係止位置に保持される。弾丸状体56が係止位置にある状態では、弾丸状体56はもはやポケット48とインタフェースをとることができず、一方向ラチェット機構55は永続的に離脱される。弾丸状体56が係止位置にある状態では、プッシュプルロッド45はいずれの方向にも自由に動くことができる。
【0020】
図6は、プッシュプルロッド45を支持管25から引き出し(矢印参照)、改良型検体回収袋75をリリースしてこれを閉じた後の本発明の改良型一方向ラチェット機構55を断面図で示している。プッシュプルロッドは、図4に示すように同一の位置にあるが、弾丸状体56は係止位置にあり、一方向ラチェット機構は、永続的に離脱又は非作用状態にある。
【0021】
検体回収袋は、体からの組織の受取り及び取出しのためのものとして当該技術分野では周知である。従来技術の回収袋175が図7に示されており、この回収袋は、開放端部176、閉鎖端部177及びクロージャ機構、例えば、開放端部176の周りに留められた閉じひも195を有している。閉じひも195は、引き結び部197によってヌース196の状態に形成されている。従来型回収袋175は一般に、1対の互いに反対側に位置した壁179から作られており、これら壁は各々、エラストマー又はポリマー材料の少なくとも1つの層から切断形成されている。壁179は、エラストマー又はポリマー材料、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ビニル又はテフロン(登録商標)(しかしながら、これらには限定されない)の少なくとも1つの層から形成される。テーパした回収袋を生じさせるよう壁179を角度をなして切断するのがよい。
【0022】
壁179の多層構造はありふれたものであり、補強のために可撓性金属メッシュ、熱成形プラスチックメッシュ、織物又はケブラー(Kevlar)を含むのがよい。図示のように、1対の互いに同一の壁179は、ポリウレタンの平らなシートから、患者からの取出しを容易にするよう図示のようにテーパした側部180を備えた所望の形状に切断されている。対向した対をなす壁179は、互いに整列した状態で、接着、熱溶接又は超音波圧接により側部180及び閉鎖端部177に沿って互いに取り付けられて袋が形成されている。
【0023】
まず最初に、壁179の開放端部の一部を折り返して袋の壁179の外部と接触状態にある折壁181を形成することにより閉じひも195を従来型回収袋175の開放端部176のところに留める。次に、閉じひも195の円形閉じヌース196を従来型回収袋175の周りに配置し、折壁181の内面と袋壁179の外面との間の折り目の二股部182内へ上向きに滑り込ます。変形例として、多数の他のクロージャ機構、例えば、ベルト又はケーブル結束具を用いてもよい。次に、折壁181の内面を閉じヌース196のすぐ下に位置する連続した線(以下、「第1の連続溶着部185」という)をなして袋壁179の外面に取り付けて閉じヌース196を捕捉する。上述した取付け方法のうちのどれを用いても連続した溶着部を形成できるが、一般的には、ヒートステーキングが用いられる。ヒートステーキングは、熱と圧力の組合せを用いて壁179の2つの層を互いに溶着させる。この方法は、壁179の表面から材料のリブをエンボスし又は隆起させることができる。第1の連続溶着部185を従来型回収袋175の各側に存在するようにすること、記方法によって袋が閉じ状態に溶着されないようにすること、ヌース196がこの中で自由に摺動するようにすることに注意を払う必要がある。第1の連続溶着部185は、従来型回収袋175の二股部内に閉じヌース196を摺動自在に捕捉し、それにより、閉じヌース196を引き締めたときに閉じひも195が動くことができるようになる。第2の連続溶着線190が、袋の両側の第1の連続溶着線185の下に設けられて、これらの間に、ばねアーム47(破線で示す)を受け入れるチャネル178が形成されている。
【0024】
図8及び図9は、当初図2に示されていて検体取出し器具20から展開された状態の改良型検体回収袋75を側面図で示している。改良型検体回収袋75は設計及び機能が従来型検体回収袋175と全体的に類似しているが、従来型袋と比べて幾つかの顕著な改良点をもたらしている。改良型検体回収袋75の構造的特徴部の多くは、従来型検体回収袋175のものと同一であるが、理解しやすくするために互いに異なる部材番号が付けてある。改良型検体回収袋75は、開放端部76の周りの領域及び袋の閉じ方が従来技術とは異なっている。
【0025】
図示のように、改良型検体回収袋75も又、開放端部76、閉鎖端部77及びクロージャ機構、例えば閉じひも95を有している。従来型回収袋175と同様に、改良型検体回収袋75をまず最初に同一材料から作り、上述したように加工するのがよい。即ち、2つの平らなシートを接着、熱溶接又は超音波圧接により側部80及び閉鎖端部77に沿って接合して袋を形成する。
【0026】
閉じひも95は、従来技術の回収袋175によって用いられたものと同一であるのがよく、壁79の開放端部の一部を折り返して折壁81を形成することにより閉じひも95を改良型回収袋75の開放端部76のところに留める。次に、円形とじヌース96を改良型回収袋75の周りに配置し、折壁81の内面と袋壁79の外面との間の折り目の二股部82内へ上向きに滑り込ます。従来型回収袋175とは異なり、折壁81は、ユーザに向上したレベルの便宜をもたらすよう上記とは異なる仕方で袋の外壁79に取り付けられている。従来技術の回収袋175で用いられた連続溶着部に代えて、改良型回収袋75には、注意深く互い違いになった断続的な取付け箇所又は第1の断続的溶着部86が用いられている。かくして、図8では、ヌース96は、第1の断続的溶着線85によって開放端部76の周りに固定されている。第2の断続的溶着線90が、互いに間隔を置いた第2の断続的溶着領域92から形成されていて、第1の断続的溶着線85と第2の断続的溶着線90との間で袋の両側にチャネル78を形成している。第1の断続的溶着線85及び第2の断続的溶着線90の溶着領域は、周囲の壁79よりも剛性が高い。というのは、これらは、互いに結合された壁79の2つの層で構成されているからである。加うるに、溶着領域をヒートステーキング又は溶接法により袋の表面から外方へエンボスし又は隆起させるのがよい。チャネル78は、ばねアーム47を受け入れると共に改良型検体回収袋75をプッシュプルロッド45に着脱自在に取付け保持するために設けられている。
【0027】
第1の断続的溶着線85と第2の断続的溶着線90の断続的溶着部は、非取付け材料の部分によって互いに間隔を置いて位置している。第1の断続的溶着領域86相互間の間隔は長さ“A”によって示され、第2の断続的溶着部相互間の間隔は長さ“B”で示されている。“A”の間隔は好ましくは、“B”の間隔よりも広い。第1の断続的溶着領域86は、第2の断続的溶着領域92に対して水平方向に見て互い違いになっている(図8及び図9)。
【0028】
断続的溶着線85,90は、改良型回収袋75の閉じ具合を向上させる。というのは、これら断続的溶着線は、壁79について剛性の高い(溶着された)領域と剛性の低い(溶着されていない)領域を交互に生じさせるからである。荷重を加えたときに、剛性の低い領域が剛性の高い領域に先立って折れ曲がり又は変形することは周知の現象である。適正な設計であれば、この傾向を用いると、袋が閉じる際に袋を所望の仕方で折れ曲がり又は折り畳むことにより改良型検体回収袋75の閉じ具合を向上させることができる。
【0029】
第1の断続的溶着線85に着目すると、断続的溶着線85は、交互に位置した第1の断続的溶着領域86と非取付け状態の領域又は長さ部分“A”で構成されている。ヌース96が閉じると、非取付け状態の長さ部分“A”は、断続的溶着領域86に先立って折れ曲がり又は束状になる。長さ部分“A”の間隔は、第1の断続的溶着線85の第1の断続的溶着領域86相互間で最大になり、それにより、非取付け状態の材料の最大量がヌース96を締めたときに溶着部相互間で容易に折れ曲がり又は束状になることができるようになる。これにより、閉じるのに要する力が減少し、閉じ状態の開放端部76のサイズが最小限に抑えられる。第1の断続的溶着領域86相互間の非取付け状態の材料部分“A”がまず最初に折れ曲がり、これよりも剛性の高い第1の断続的溶着領域86が次に折れ曲がる。かくして、第1の断続的溶着線内において断続的溶着領域86と非取付け状態の領域又は長さ部分“A”を交互に配置することにより、閉鎖中、折れ曲がり具合が制御された領域が交互に位置する。折れ曲がり具合が制御された領域を交互に配置することにより、閉じ操作の際の一様性が得られ、局部的に束になることによって生じる閉じ具合のむらが減少する。上述の理由により、第1の断続的溶着線85を第2の断続的溶着線90よりも緊密に閉じることができ、袋の閉じ具合が向上する。
【0030】
第2の断続的溶着線90も又、第2の断続的溶着領域92で構成された溶着部の領域と非取付け状態の長さ部分“B”によって構成された非取付け状態の領域を交互に配置して構成されている。非取付け状態の壁材料の長さ部分“B”は、第2の断続的溶着線90内では最小限に抑えられ、これらは、第1の溶着領域の真下に位置するよう互い違いになっている。これは、改良型検体回収袋75が閉じる際の改良型検体回収袋の制御された折曲げ及び折畳み具合を生じさせるために行われる。図9に示すように、この作用効果を用いると、例えば互いに直交する折り目線83のような折り目線を生じさせることができ、これら互いに直交する折り目線は、改良型検体回収袋75を引いて閉じる際に改良型検体回収袋75の壁79にプリーツを(直交する折り目線83に沿って)生じさせる。プリーツが生じることにより、閉じ具合の一様性が得られると共に閉じ状態の開放端部76のサイズが小さくなり、しかも、患者からの一杯になっている改良型検体回収袋75の取出しが容易になる。直交する折り目線83と開放端部76とのなす折り目の角θは、約1°乃至約90°であるのがよい。
【0031】
制御された折曲げ及び折畳みを生じさせるために本発明では断続的溶着部を用いたが、他の仕組みを採用してもよい。即ち、剛性の高い領域と剛性の低い領域を交互に配置すると、改良型検体回収袋75が閉じる際にかかる改良型検体回収袋の折畳みが生じるようになる。局所的領域の剛性を増大させるために溶着部及び隆起部分を用いたが、多くの変形実施形態を利用できる。例えば、厚さの大きな領域と厚さの小さい領域を交互に配置することにより、同一の作用効果が得られる。この所望の効果を達成できる他の実施形態又は実施形態の組合せの例としては、剛性又は半剛性の材料部分、例えばプラスチック製構造的特徴部を改良型検体回収袋75に取り付けること、堅練りのグルーを用いて折壁81をパウチに取り付けること、補剛用構造的特徴部を改良型検体回収袋75にエンボス加工により設けること、デュロメータの異なる壁部分を設けること、或いは、熱及び圧力を用いて折り目を検体回収袋に予め設けること(これは、アイロンがけにより女性のスカートにプリーツを作る手法に類似している)が挙げられる。幾つかの変形実施形態を挙げたが、同一の目的を達成できる実施形態は多く存在する。
【0032】
検体取出し器具(図示せず)を用いる外科的手技
検体取出し器具20は、胆嚢切除術又は胆嚢摘出術の際に用いられることが多い。この内視鏡下外科的手技の際、外科医は、患者を鎮静させ、そして患者の腹部に二酸化炭素ガスを吹き込む。次に、一連の内視鏡下手術用アクセスポート又はトロカールを患者の膨らんだ腹部内に配置してこの中に内視鏡器具を通すことができるようにする。外科医は、視診用装置又は内視鏡を患者の中へ配置して胆嚢及び手術部位をモニター上で視覚化する。外科医は、モニターを見ることにより、胆嚢管及び胆嚢静脈を確認し、挟み、そして切断することができる。次に、胆嚢を注意深く肝床から取り出し、外科用把持器具で保持する。非作動状態の検体取出し器具20(図1)をトロカールアクセスポートのうちの1つに挿入して切除した組織を回収する。
【0033】
外科医は、自分の母指をサムリング46に入れ、人さし指及び中指をフィンガループ31に入れ、サムリングを検体取出し器具20内へ押し込むことにより検体取出し器具からの改良型検体回収袋の突き出しを開始する。改良型検体回収袋75が支持管から突き出されると、ばねアーム47は広がって袋の開放端部76を開き始める。突き出し操作中、外科医は、うっかりとサムリング46及びプッシュプルロッド45を器具から引き出そうとする場合があるが、これは一方向ラチェット機構55によって防止される。改良型検体回収袋75をいったん支持管25(図2)から完全に突き出すと、一方向ラチェット機構55は永続的に非動作状態になり、プッシュプルロッド45の近位側及び遠位側への運動が可能になる。
【0034】
次に、切除した胆嚢を把持器具を用いて改良型検体回収袋の開放端部76内へ入れてこれを離す。次に、外科医は、サムリング46及びプッシュプルロッド45を支持管25及び取っ手30から近位側へ引くことにより切除された胆嚢の周りで改良型検体回収袋75を閉じると同時にこれをばねアーム47から離す。プッシュプルロッド45を引くと、ばねアームは改良型検体回収袋75内でチャネル78から近位側へ引き出され、閉じひも95は、引き結び部97を通して引っ張られてヌース96を閉じ、すると閉じひも95の自由端部が露出する。引き結び部97は、締付けプラグ27によって近位側への運動が阻止される。改良型検体回収袋75を閉じると、第1の断続的溶着線85及び第2の断続的溶着線90の断続的溶着部により、袋の一様な閉じ具合が確保される。斜めの折り目線83が壁79の剛性の低い部分に生じ、袋を閉じる際にプリーツを袋に生じさせ、向上し且つ首尾一貫した袋の閉じ具合をもたらす。改良型検体回収袋75をばねアーム47からいったん外しても、改良型検体回収袋は閉じひも95によって検体取出し器具20に取り付けられたままである。閉じひも95の自由端部は、患者の外部でプッシュプルロッドから容易に取り外される。検体取出し器具20をトロカールを介して患者から引き出すと、閉じひも95を支持管25から引き出す。
【0035】
一杯になった改良型検体回収袋75を患者から取り出すため、外科医は、閉じひも95を引っ張って一杯になっている改良型検体回収袋75のプリーツ入り閉じ状態の開放端部76をトロカールのカニューレに引き入れる。閉じひも95に加わる張力を維持しながら、トロカール及びこれに取り付けられた一杯になっている改良型検体回収袋75をトロカール切開部を通して患者から引き出す。
【0036】
本明細書で開示した構造に代えて均等な構造を用いることができるので、本発明の上述の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を具体化するのに用いることができる唯一の構造ではないことは認識されよう。本発明を具体化するのに用いることができる均等な構造の一例として、例えば剛性又は半剛性材料を外科用回収パウチの壁に取り付け、それにより交互に位置する剛性の高い領域と剛性の低い領域を生じさせることが挙げられる。本発明を具体化するのに利用できる均等な構造の別の例としては、デュロメータの異なる領域を交互に配置することが挙げられる。加うるに、理解されるべきこととして、上述の全ての構造は、同一の機能を有し、かかる構造をその機能を実行する手段と称することができる。
【0037】
本発明の具体的な実施形態は次のとおりである。
(A) 患者から組織を取り出す外科用器具であって、
a.近位端部及び遠位端部を備えた細長い支持管を有し、
b.支持管内に同軸状且つ摺動自在に設けられた細長い内側ロッドを有し、前記ロッドには着脱自在な袋が取り付けられており、前記袋は当初、支持管内に設けられ、前記ロッドを遠位側へ動かすと、前記支持管から突き出され、
c.前記ロッドが当初、遠位側へ動かされた後、ロッドの近位側への運動を阻止するように前記ロッドに係合する機構を有し、前記機構は、前記袋が前記支持管から完全に突き出されると離脱状態になり、しかる後、前記ロッドの遠位側及び近位側への運動が可能になることを特徴とする外科用器具。
(1)上記動作制限機構は、一方向ラチェットであることを特徴とする実施態様(A)記載の外科用器具。
(2)上記一方向ラチェットは、上記ロッドに沿って設けられた長手方向に列をなすポケットと、この雌型手段としてのポケットに押し付けられる少なくとも1つのアームとを有していることを特徴とする実施態様(1)記載の外科用器具。
(3)上記アームは、ばねによって上記ポケットに押し付けられることを特徴とする実施態様(2)記載の外科用器具。
(4)上記動作制限機構は、フックを含むことを特徴とする実施態様(A)記載の外科用器具。
(B) 患者から組織を取り出す外科用器具であって、
a.取っ手に取り付けられた近位端部及び該近位端部から延びる遠位端部を備えた細長い支持管を有し、
b.支持管内に同軸状且つ摺動自在に設けられた細長い内側ロッドを有し、前記ロッドには着脱自在な袋が取り付けられており、前記袋は当初、支持管内に設けられ、前記ロッドを遠位側へ動かすと、前記支持管から突き出され、
c.前記ロッドが当初、遠位側へ動かされた後、ロッドの近位側への運動を阻止するように前記ロッドに係合する動作制限機構を有し、前記機構は、前記袋が前記支持管から完全に突き出されると離脱状態になり、しかる後、前記ロッドの遠位側及び近位側への運動が可能になり、前記機構は、前記取っ手に対して実質的に静止状態のままで前記ロッドに係合することを特徴とする外科用器具。
(5)上記動作制限機構は、一方向ラチェットであることを特徴とする実施態様(B)記載の外科用器具。
【0038】
(6)上記一方向ラチェットは、上記ロッドに沿って設けられた長手方向に列をなすポケットと、この雌型手段としてのポケットに押し付けられる少なくとも1つのアームとを有していることを特徴とする実施態様(5)記載の外科用器具。
(7)上記アームは、ばねによって上記ポケットに押し付けられることを特徴とする実施態様(6)記載の外科用器具。
(8)上記動作制限機構は、フックを含むことを特徴とする実施態様(B)記載の外科用器具。
【0039】
【発明の効果】
本発明に従って構成された外科用器具では、検体回収袋を備えた内側ロッドが近位端部及び遠位端部を備えた細長い支持管に同軸状且つ摺動自在に設けられている。回収袋は、当初、支持管内に収納され、ロッドを遠位側へ動かすと、支持管から突き出されるようになっている。本発明では、ロッドを当初、遠位側へ動かした後ではロッドの近位側への運動を阻止するようにロッドに係合する機構が設けられており、袋が支持管から完全に突き出されると、この機構は、離脱又は非作用状態になり、しかる後、ロッドを遠位側及び近位側へ動かすことができるので、検体回収袋の中途半端な展開が防止され、かくして上述したように従来技術では必要になっていた新しい外科用器具への交換が不要になる。また、本発明の外科用器具に用いられる自動離脱式後退防止機構を簡単な構造のものとして構成できるので検体回収袋展開のための外科用器具を安価に製造できる。
【0040】
本発明の好ましい実施形態を開示したが、かかる実施形態が例示に過ぎないことは当業者には明らかであろう。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの改造例、設計変更例及び置換例を想到できよう。したがって、本発明は、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】取っ手から遠位側に延びるプッシュプルロッドを備えた非作動状態の検体取出し器具の等角図であり、取っ手が支持管の近位端部のところに設けられ、改良型検体回収袋が支持管の遠位端部内に拘束されている状態を示す図である。
【図2】図1の検体取出し器具を作動状態で示す等角図であり、プッシュプルロッドが改良型検体回収袋を支持管から展開させるために取っ手及び支持管内へ完全に挿入された状態を示す図である。
【図3】本発明の改良型ラチェット機構の稼働要素の分解等角図である。
【図4】プッシュプルロッドが図1の非作動位置にあり、プッシュプルロッドに設けられた一方向ラチェットがばね押し弾丸状体と作動的に係合してプッシュプルロッドの運動方向を矢印で示す方向に制限しているときの本発明の改良型一方向ラチェット機構の断面図である。
【図5】ばね押し弾丸状体を下方に押して取っ手に係止自在に係合させることによりプッシュプルロッドを図2に示すように完全に支持管内に挿入して一方向ラチェット機構を永続的に非作用状態にした時の本発明の改良型一方向ラチェット機構の断面図である。
【図6】プッシュプルロッドを支持管から引き出して検体回収袋をリリースしてこれを閉じた後の本発明の改良型一方向ラチェット機構の断面図であり、ばね押し弾丸状体が下方位置に係止されたままであり、一方向ラチェット機構が永続的に非作用状態にされている状態を示す図である。
【図7】従来技術の検体回収袋の側面図であり、閉じヌースの下に位置したヒートステーキングの2つの連続した線を示す図である。
【図8】開放端部、閉鎖端部及び閉じヌースを備えた図2の改良型検体回収袋の側面図であり、改良型検体回収袋が、検体回収袋の閉じ具合を良くするよう開放端部のところに設けられた2本の断続した溶着線を有している状態を示す図である。
【図9】2本の断続した溶着線相互間の直交した線を含む図2の検体回収袋の別の側面図であり、相互直交線がプリーツ形成手段相互間のプリーツ折り目線を表している図である。
【符号の説明】
20 外科用検体取出し器具
25 支持管
30 取っ手
34 棚状突起
45 プッシュプルロッド
47 ばねアーム
48 ポケット
55 一方向ラチェット機構
56 弾丸状体
58 係止アーム
75 検体回収袋又はパウチ
85,90 溶着線
95 閉じひも
Claims (6)
- 患者から組織を取り出す外科用器具であって、
a.近位端部及び遠位端部を備えた細長い支持管と、
b.前記支持管内に同軸状且つ摺動自在に設けられた細長い内側ロッドであって、
前記ロッドには着脱自在な袋が取り付けられており、
前記袋は、当初、前記支持管内に設けられ、前記ロッドを遠位側へ移動させると、前記支持管から突き出される、
前記ロッドと、
c.前記ロッドが当初、遠位側へ移動された後、前記ロッドの近位側への移動を阻止するように前記ロッドに係合する動作制限機構であって、
前記動作制限機構は、前記袋が前記支持管から完全に突き出されると、前記ロッドと非係合状態になり、これによって、前記ロッドの遠位側及び近位側への移動が可能になり、前記ロッドが前記支持管内を移動する間、前記ロッドに係合している前記動作制限機構全体は、前記ロッドの移動方向に対して実質的に静止状態に維持される、
前記動作制限機構と、
を備える、外科用器具。 - 患者から組織を取り出す外科用器具であって、
a.取っ手に取り付けられた近位端部及び該近位端部から延びる遠位端部を備えた細長い支持管と、
b.前記支持管内に同軸状且つ摺動自在に設けられた細長い内側ロッドであって、
前記ロッドには着脱自在な袋が取り付けられており、
前記袋は、当初、前記支持管内に設けられ、前記ロッドを遠位側へ移動させると、前記支持管から突き出される、
前記ロッドと、
c.前記ロッドが当初、遠位側へ移動された後、前記ロッドの近位側への移動を阻止するように前記ロッドに係合する動作制限機構であって、
前記動作制限機構は、前記袋が前記支持管から完全に突き出されると、前記ロッドと非係合状態になり、これによって、前記ロッドの遠位側及び近位側への移動が可能になり、前記ロッドが前記支持管内を移動する間、前記ロッドに係合している前記動作制限機構全体は、前記取っ手に支持されていると共に前記ロッドの移動方向に対して実質的に静止状態に維持される、
前記動作制限機構と、
を備える、外科用器具。 - 請求項1または2に記載された器具において、
前記動作制限機構は、一方向ラチェットである、器具。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載された器具において、
前記ロッドは、前記ロッドに沿って長さ方向に列をなすように配置された複数のポケットを有し、
前記動作制限機構は、少なくとも1つの弾丸状体を有し、
雄型手段としての前記弾丸状体が、雌型手段としての前記ポケットに付勢されることで、前記動作制限機構と前記ロッドとが係合する、器具。 - 請求項4に記載された器具において、
前記弾丸状体は、ばねによって前記ポケットに付勢される、器具。 - 請求項4または5に記載された器具において、
前記弾丸状体は、フックを含み、
前記動作制限機構は、係止突起をさらに含み、
前記弾丸状体の前記フックは、前記袋が前記支持管から完全に突き出されると、前記係止突起に保持され、これにより、前記動作制限機構の前記弾丸状体は、前記ロッドと非係合状態となる、器具。
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