JP4275027B2 - ヘッドセット装置、通信端末装置及び通信システム - Google Patents

ヘッドセット装置、通信端末装置及び通信システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、携帯電話端末の如き通信端末装置と、その通信端末装置と無線通信を行うヘッドセット装置、これらの装置から構成される通信システムに関する。
近年、利用者が常時所持して携帯する通信端末装置の1つである携帯電話端末は、本来の機能である無線電話機能以外に、各種機能が内蔵されて多機能化される傾向にある。
例えば、静止画や動画の撮影を行うカメラ機能、音楽データの録音・再生機能、テレビジョン放送の視聴機能などが、内蔵されたものがある。
また、近年急速に普及している非接触型のICカードとしての機能を内蔵した携帯電話端末も開発されている。この非接触型のICカードは、交通機関の乗車券、会員証や社員証、店での代金決済手段用のカード等として利用され、近接したリーダ・ライタとの間で無線通信を行って、認証処理を行うので、磁気カードなどに比べて使い勝手がよい。なお、携帯端末にICカード機能部を組み込む場合には、ICカード機能部が必ずしもカード型の形状をしているとは限らない。
ところで、このように多機能化された携帯電話端末は、その端末を紛失した際に、端末が備える各種機能を悪用されるのを防止するために、何らかのセキュリティを確保する処理を行うことが好ましい。特に、ICカード機能部が内蔵された端末の場合には、ICカード機能として記憶した個人情報が不正に読み出されたり、或いはICカード機能を利用した不正な決済などが行われる可能性があるため、不正使用を防止する機能の必要性が高い。例えば特許文献1、2には、携帯電話端末と対になる無線カードを用意して、その無線カードから定期的に認証要求を無線送信して、その認証要求に対する照合がとれない場合に、携帯電話端末の機能を制限することについての記載がある。
特開2001−352579号公報 特開2001−358827号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のものは、携帯通信端末のセキュリティシステムを利用するための専用の無線カードを用意する必要がある。例えば、携帯電話端末と近距離無線通を行うヘッドセットを使用することにより、ハンズフリーで快適に会話を楽しむことができるが、これにセキュリティ用の無線キーを加えた場合、頭部にヘッドセットを装着するとともにネックストラップを用い首に無線カードをぶら下げるなど、管理対象のデバイスが増え、ユーザにとって管理が煩わしいものとなる。このように、携帯通信端末用のセキュリティシステムのために専用の無線キー装置を用いるのではなく、例えば現在使用されているデバイスに組み込み、無線キー機能を含む複数機能を同時に、同一デバイスで実現できることが望ましい。
斯かる点に鑑み、本発明は、セキュリティ用の無線キー装置と、ヘッドセット機能を一体化して、同一デバイスで、ヘッドセットとセキュリティ機能の両方を同時に実現することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、ヘッドセット装置と、そのヘッドセット装置と所定の無線通信方式で無線通信が可能な通信端末装置を含むシステムであって、
前記所定の無線通信方式としては、通信相手装置との間で無線通信を行うために所定の周期で無線接続を試みる第1の通信モードと、前記通信相手装置と無線接続された状態のままで前記第1の通信モードでの通信よりも長い通信周期で前記通信相手装置と無線通信を行う第2の通信モードとを少なくとも有し、
前記ヘッドセット装置は、
前記所定の無線通信方式で無線通信を行う通信手段と、
計時手段と、
通信モードの設定が、前記第2の通信モードに設定された場合に、前記計時手段を制御して計時を行うとともに前記通信端末装置からの無線信号を受信したか否かを判定し、前記無線信号を受信した場合は、ヘッドセットとして通話中の状態である第3の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を大きく設定し、
また、前記無線信号を受信できていないと判定した場合は、前記計時手段が所定時間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時した場合は、前記第1の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を小さく設定する第1の制御手段と、を備える。
また、前記通信端末装置は、
前記所定の無線通信方式で無線通信を行う通信手段と、
計時手段と、
通信モードの設定が、前記第2の通信モードに設定された場合に、前記計時手段を制御して計時を行うとともに前記ヘッドセット装置からの無線信号を受信したか否かを判定し、前記無線信号を受信した場合は、前記ヘッドセット装置がヘッドセットとして通話中の状態となる第3の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を大きく設定し、
また、前記無線信号を受信できていないと判定した場合は、前記計時手段が所定時間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時した場合は、前記第1の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を小さく設定する第2の制御手段と、を備える。
斯かる本発明によれば、近距離無線通信を利用し、無線デバイス間の距離を推定する機能と、Bluetooth方式が持つヘッドセット機能を一つのデバイスで同時に提供する。この無線キー機能とヘッドセット機能を一体化するにあたり、距離推定(セキュリティ)として動作中と、ヘッドセット機能動作中とで、無線通信の送信電力を変更する。例えば、電力制御は、ヘッドセット通話中は通信を維持するために高出力送信を行い、距離推定時には推定した距離に応じた電力設定とする。
本発明によれば、セキュリティ用の無線デバイスと、無線ヘッドセット機能を一体化することができる。ユーザは、一つのデバイスを持ち歩くだけでよく、複数の機能を一つのデバイスに実装可能なため、安価にシステムを供給することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図19を参照して説明する。
本例においては、携帯電話端末装置と無線通信を行う無線キー装置を用意して、携帯電話端末装置のセキュリティロックを、両者の無線通信状態で行うように行うようにしたものである。
図1は、本例の装置の例を示した図である。携帯電話端末装置10とは別体の無線キー装置50を用意する。この例では、無線キー装置50は携帯電話端末装置10よりも小型に構成してあり、例えばネックストラップ50aで利用者の首に下げるなど、利用者が常時身につけられる小型形状としてある。無線キー装置50には、発光部55と操作部59(図1では押しボタン形状としてある)が配置してあり、また携帯電話端末装置10と接続させるための端子部56が用意してある。
携帯電話端末装置10としては、ここでは一般的な携帯電話端末の形状の例を示してあり、無線電話通信用のアンテナ11、スピーカ14、マイクロフォン15、表示部16、操作部(操作キー)17、発光部22などが配置してある。また、無線キー装置50と接続させるための端子部23が用意してある。この端子部23は、携帯電話端末装置10が充電器や各種外部機器と接続するために用意された既存の端子を使用してもよい。また、表示部16での表示として、例えば以下に説明するセキュリティが確保された状態で作動中であることを示すセキュリティ表示16aや、そのセキュリティ機能で動作が制限されたセキュリティロックがかかったことを示す表示(図示せず)を行うようにしてもよい。
次に、本例の携帯電話端末装置10の構成例を、図2を参照して説明する。本例の携帯電話端末装置10は、無線電話用の基地局と無線通信を行うための無線電話通信用アンテナ11を備え、そのアンテナ11が無線電話通信用の通信回路12に接続してあり、制御部19の制御で、基地局との間で無線通信を行うようにしてある。通信回路12で通話用の通信を行う際には、受信した音声データを音声データ処理部13に供給して音声データの受信処理を行ってからスピーカ14に供給して出力させ、また、マイクロフォン15が拾って音声データ処理部13で処理された送信用の音声データを通信回路12に供給して送信させる。
この携帯電話端末装置10は、液晶ディスプレイなどで構成された表示部16と、操作キーなどで構成された操作部17を備える。表示部16には、メール文、ウェブにアクセスさせた画面などを表示させることができ、操作部17は、電話番号やメール文などの入力操作や、各種モード設定などが行える。
これらの端末装置10内の各ブロックは、制御ライン25を介して制御部19などと接続してあり、またデータライン26を介してデータ転送を行える構成としてあり、メモリ18に必要なデータを記憶させるようにしてある。このメモリ18には、携帯電話端末として必要なデータだけでなく、後述するICカード機能部40で必要なデータについても記憶させてもよい。また、セキュリティ機能を実現するプログラムや、そのセキュリティ機能を実行する上で必要なデータの保持を、このメモリ18で行う。
また、この端末装置10への電話回線を介した着信や、各種警告を行うために、端末そのものを振動させる振動モータなどで構成される振動部21と、発光ダイオードなどで構成される発光部22とを備え、制御部19の制御で、振動や発光を行う。これらの振動部21や発光部22は、携帯電話端末として着信などを知らせる告知手段として使用されるが、セキュリティ機能で必要な警告手段としても使用するようにしてある。なお、セキュリティ機能で必要な警告手段として、音を鳴らす場合には、スピーカ14などから警告音を出力させてもよい。
そして本例の携帯電話端末10は、電話通信用の通信回路12とは別に、近距離無線通信用の通信回路32を備え、接続されたアンテナ31を介して、例えば数mから最大でも百m程度の比較的狭い範囲内の相手と無線通信を行う(但し後述する無線キー装置と通常時に通信を行う際には通信可能範囲を狭くする処理をしてある)。ここでは、例えばBluetooth(商標)と称される近距離用の無線通信方式を適用してある。この近距離無線通信では、例えばハンズフリー通話用のヘッドセットと通信を行ったり、或いは、パーソナルコンピュータ装置と通信を行って、コンピュータ装置からのデータ通信を、携帯電話端末装置10を介して行ったり、様々な用途が想定されている。無線通信に使用される周波数帯域としては、例えば2GHz帯が使用されて、通信回路12での無線電話通信とは干渉しない周波数帯又は変調方式としてあり、通信回路12での無線電話通信と、近距離無線通信用の通信回路32での通信とを同時に行うことができるようにしてある。
本例の場合には、この近距離通信用の通信回路32を使って、無線キー装置50と無線通信を行う。但し、同じ通信方式の通信機器であれば、無線キー装置50以外の装置(ヘッドセット、パーソナルコンピュータ装置等)とも無線通信が可能である。また、セキュリティ機能を実行する場合には、通信回路32で無線通信を行う無線キー装置50が、特定の1台の装置に限定され、その装置の識別IDなどが予めメモリ18などに登録されている。この無線キー装置50についての登録情報については、利用者は修正できないようにしてもよい。
通信回路32内で送信信号を増幅する送信アンプ33は、制御部19などの制御で送信電力が複数段階に設定されるようにしてあり、無線キー装置50と無線接続された状態では、その複数段階の中の低い送信電力を設定するようにしてある。無線キー装置50以外の機器と接続された状態では、比較的高い段階の送信電力を設定するようにしてある。なお、後述するヘッドセットのように、無線キー装置としての機能が組み込まれた機器と無線接続された場合には、そのときの相手の機器の動作状態(即ち無線キー装置としてだけ作動しているのか、或いは組合された別の機能が作動しているのか否か)によって、送信電力が設定される。送信電力を設定する具体的な処理例については後述する。
また本例の携帯電話端末30は、非接触ICカード機能部40を備える。この非接触ICカード機能部40は、アンテナ42が接続された課金データ制御部41を有し、リーダ・ライタとの間で、数cm程度の非常に近接した距離での近接無線通信を行う。この近接無線通信を行う際には、リーダ・ライタ側からの電波を受信して得られる電力で、課金データ制御部41を作動させることも可能であるが、本例においては携帯電話端末10内の電源回路24から供給される電源で、課金データ制御部41を作動させるようにしてある。
課金データ制御部41は、ICカード機能を実行する際に、課金や認証に必要なデータをメモリ18(又は課金データ制御部41内の図示しないメモリ)から読み出して、リーダ・ライタと近接無線通信でやり取りを行う。例えば、交通機関の乗車券として機能させる場合には、乗車券(定期券)として有効な区間、有効期間、或いは乗車券として引き落とすことが可能なチャージ金額などのデータや、この端末(ICカード)の所持者に関する個人情報などを、課金データ制御部41がリーダ・ライタに送って、課金処理や認証処理を行うようにしてある。社員証、会員証、代金決済用のカード、クレジットカードなどとして使用する場合には、それらの認証に必要な情報についても、やり取りされる。
さらに本例の携帯電話端末装置10は、端子部23を備え、図示しない各種周辺機器やデータ処理装置などを、この端子23を使用して直接接続できる構成としてある。この場合、携帯電話端末装置10内の各部に電源を供給する二次電池などが内蔵された電源回路24から、端子部23で接続された外部の機器にも電源を供給できる構成としてある。例えば、図1に破線の矢印Jで示すように、無線キー装置50の端子部56を、この携帯電話端末装置10の端子部23に直接接続させた場合に、携帯電話端末装置10内の電源回路24から、無線キー装置50内の二次電池に充電電流を供給して、充電させることができるようにしてある。また、携帯電話端末装置10の端子部23に無線キー装置50が直接接続された場合には、携帯電話端末装置10の制御部19がそのことを検出して、直接接続時のセキュリティ処理(例えば後述する近距離無線通信をしないで実行されるセキュリティ処理)を行うようにしてある。
次に、本例の携帯電話端末装置10と無線通信を行う、無線キー装置50の構成について、図3を参照して説明する。本例の無線キー装置50は、近距離無線通信用の通信回路52を備え、接続されたアンテナ51を介して、例えば数mから最大でも百m程度の比較的狭い範囲内の相手と無線通信を行う(但し携帯電話端末装置10と通常時に通信を行う際には通信可能範囲を狭くする処理をしてある)。ここでは、携帯電話端末装置10側が備えている近距離無線通信方式であるBluetooth方式を、無線キー装置50も適用してある。通信回路52で無線通信を行う相手は、登録された特定の1台の携帯電話端末装置10に限定され、その装置の識別IDなどが予め登録されている。この携帯電話端末装置10についての登録情報については、利用者は修正できないようにしてもよい。
通信回路52での無線通信については、制御部53の制御で実行される。この場合、通信回路52内で送信信号を増幅する送信アンプ52aは、制御部53などの制御で送信電力が複数段階に設定されるようにしてあり、携帯電話端末装置10と無線接続された状態では、複数段階の中の低い送信電力を設定するようにしてある。但し、無線キー装置50に配置された操作部59(図1に示したボタン形状の操作部など)が操作されたことを制御部53が検出した場合には、一時的に送信アンプ52aで送信電力を高くする処理を行うようにしてある。
本例の無線キー装置50は、警告音を出力させるスピーカ54aが接続された警告音生成部54と、発光ダイオードなどで構成される発光部55とを備え、制御部53の制御で、警告音の出力や振動や発光を行う。これらの警告音生成部54や発光部55は、セキュリティ機能で必要な警告手段として使用する。また、発光部55は、携帯電話端末装置10と無線通信を行ってセキュリティ機能を作動させている状態で、現在のセキュリティモードを表示させる表示手段としても機能するようにしてある。具体的には、例えば、発光部55が緑色で点滅しているとき、通常モードであることを表示し、赤色で点滅しているとき、警告モードであることを表示し、機能制限モードであるとき、何も点灯させないようにする等の表示の切替で、セキュリティモードを表示させる表示手段としても機能させる。このセキュリティモードを表示させる表示手段は、液晶ディスプレイなどを使用して、文字や図形などでモードが直接判る表示を行うようにしてもよい。また、振動で警告する警告手段としてもよい。
制御部53と各部との間は制御ライン58で接続してあり、制御部53の制御で、通信回路52での無線通信や、警告音生成部54や発光部55での動作などが実行される。
また、本例の無線キー装置50は、端子部56を備え、この端子56を使用して携帯電話端末装置10が直接接続できる構成としてある。この接続時には、無線キー装置50内の制御部53が、携帯電話端末装置10内の制御部19とデータ転送を直接行って、近距離無線通信をしないで直接接続時のセキュリティ処理を行うようにしてある。また、無線キー装置50内の電源回路57に内蔵された二次電池の充電残量が少ない場合には、携帯電話端末装置10側から供給される充電電流で、電源回路57内の二次電池を充電させることができるようにしてある。
このように構成される携帯電話端末装置10と無線キー装置50とを使用する際には、例えば図4に示すように、利用者は無線キー装置50を常時身に付けておくことで、その利用者が携帯電話端末装置10を使用する際には、機能が制限されないようにしてある(後述する通常モード)。そして、利用者は無線キー装置50を常時身に付けた状態のままで、携帯電話端末装置10をどこかに置いて、携帯電話端末装置10からある程度の距離離れた場合に、無線キー装置50から警告動作が行われ(後述する警告モード)、その警告動作が行われた状態で、携帯電話端末装置10に近づかないでいると、携帯電話端末装置10の機能が制限される状態となる(後述する機能制限モード)。なお、警告モードでの警告動作については、携帯電話端末装置10側でだけ行うようにしてもよい。或いは、無線キー装置50と携帯電話端末装置10の双方で警告モードでの警告動作を行うようにしてもよい。
機能制限モードで携帯電話端末装置10の機能が制限される状態としては、例えば、携帯電話端末装置10の全ての機能を停止させても良いが(但しセキュリティ機能に関係した通信は制限させない)、端末装置10が備える機能の内の一部だけの機能を停止させてもよい。具体的には、例えば非接触ICカード機能部40を使用した処理だけを制限させるようにしてもよい。また、携帯電話端末装置10のアドレス帳閲覧やメール閲覧などの個人情報の表示などを制限させてもよい。また、無線電話としての発信を制限させて、着信だけができるようにしてもよい。この発信制限時には、警察などの緊急通報用の電話番号だけは発信規制しないようにしてもよい。また、無線電話装置としての機能だけを制限させて、非接触ICカード機能部40を使用した処理については制限させないようにしてもよい。
次に、このような構成の携帯電話端末装置10と無線キー装置50を用意して、セキュリティ処理を行う場合の処理例について説明する。
まず、図5を参照して、セキュリティ処理のモードについて説明すると、本例の場合には、携帯電話端末装置10の機能を制限しない通常モードM1と、携帯電話端末装置10と無線キー装置50との距離が離れるなどで、その通常モードから外れることを警告する警告モードM2と、警告モードから通常モードに戻らない場合に(即ち携帯電話端末装置10と無線キー装置50との距離が離れたままである場合に)、携帯電話端末装置10の機能を制限する機能制限モードM3とが用意してある。
これらのモードの遷移としては、図5に矢印で示すように、通常モードM1から警告モードM2への変化、警告モードM2から機能制限モードM3への変化があり、また機能制限モードM3となった状態で、無線キー装置50が携帯電話端末装置10に近づくと、通常モードM1に戻る。さらに、警告モードM2となって警告動作が行われている状態で、無線キー装置50が携帯電話端末装置10に近づくと、通常モードM1に戻る。
本例の場合、これらのセキュリティモードは、携帯電話端末装置10と無線キー装置50との間での無線通信方式であるBluetooth方式で用意された通信モードと関連を持たせてある。即ち、図6に本例の無線通信方式(Bluetooth方式)での通信モードを示すと、携帯電話端末装置10と無線キー装置50の両者で、相手の機器を認証させて無線接続させる接続モードM11があり、その接続モードM11で相互に認証が完了して接続が行われると、実際にペイロードデータの転送が行われるデータ転送モードM12となる。データ転送モードM12でのデータ転送が完了すると、低消費電力通信モードM13に移行する。この低消費電力通信モードM13では、両者の無線通信が、データ転送モードM12での通信周期よりも長い周期で間欠的に行われ、両者の無線接続を維持する状態となる。このように間欠通信を行う周期が長いことで、データ転送モードM12で作動している場合よりも、通信に要する消費電力を小さくすることができ、低消費電力となる。なお、ここでの低消費電力とは、通信周期の間引きから低消費電力になることを示しており、後述する送信電力を下げる処理とは直接関係がない(但し後述するように低消費電力モード中には送信電力を下げる処理を行うようにしてある)。
この低消費電力通信モードM13の状態で、両者間でのデータ転送を再開させる場合には接続モードM11に戻り、接続モードM11で通信を再開させる処理が行われて、実際にデータ転送が行われるデータ転送モードM12となる。低消費電力通信モードM13で無線接続が維持された状態では、接続モードM11での接続処理が比較的簡単に行われ、無線接続をやり直す場合に比べて、データ転送モードM12でのデータ転送の再開が迅速に行える。
また、接続モードM11でいずれかの通信相手と接続処理が行われない場合(或いは接続できない場合)には、それぞれの機器は、スタンバイモードM14に移行する。このスタンバイモードM14となった機器は、非常に長い周期での間欠受信又は送信を行って、相手となる通信機器が存在するかをサーチする処理を行う。なお、スタンバイモードM14となった機器は、ユーザ操作などの何らかの契機となる処理がないと、接続モードM11に戻らないようにしてもよい。また、2台の機器間で通信を行っている間は、2台の機器は、基本的に同じモードが設定されるようにしてある。即ち、少なくとも接続モードM11とデータ転送モードM12と低消費電力モードM13は、2台の機器間で同期して移行するモードである。
ここで、本例の場合には、図6に示すように、携帯電話端末装置10と無線キー装置50との間で、低消費電力通信モードM13で通信している状態のとき、セキュリティモードとして通常モードM1を設定し、低消費電力通信モードM13から接続モードM11に通信モードが移行したことを契機として、警告モードが開始される。警告モードから機能制限モードに移行する処理の詳細については後述するが、セキュリティモードが機能制限モードM3となると、接続モードM11,データ転送モードM12,スタンバイモードM14である間は、機能制限モードM3のままとする。データ転送モードM12から低消費電力通信モードM13に移行した場合にだけ、セキュリティモードが機能制限モードM3から通常モードM1に戻るようにしてある。
次に、携帯電話端末装置10と無線キー装置50のそれぞれで、セキュリティモードが選定される処理を、図7を参照して説明する。このセキュリティモード選定処理は、例えばそれぞれの機器の制御部19,53の制御で実行される。まず、現在の通信モードが、低消費電力通信モードであるか否か判断される(ステップS1)。ここで、低消費電力通信モードである場合には、制御部内に用意されるステートタイマをリセットし(ステップS2)、セキュリティモードを通常モードに設定し(ステップS3)、通常モードとしての処理(即ち機能を制限しないモード)として作動させる(ステップS4)。なお、ステートタイマは時間の経過でカウントアップするタイマである。
また、ステップS1で低消費電力通信モードでないと判断した場合には、直前(現在)のセキュリティモードが通常モードであるか否か判断し(ステップS5)、通常モードである場合には、制御部内に用意されるステートタイマをスタートさせ(ステップS6)、警告モードの開始を設定させ(ステップS7)、警告モードとしての警告動作を実行させる(ステップS8)。なお、携帯電話端末装置10と無線キー装置50のいずれか一方だけで警告動作を行う構成となっている場合には、他方の装置では、この警告モード中には特に処理を行わない。
そして、ステップS5で直前(現在)のセキュリティモードが通常モードでないと判断した場合には、ステップS6で起動させたステートタイマのカウント値が、予め決められた値THを超えたか否か判断する(ステップS9)。カウント値が所定値TH1を超えるまでは、ステップS8の警告モードのままとし、カウント値が所定値TH1を超えた場合には、セキュリティモードを警告モードに変化させる(ステップS10)。ステートタイマのカウント値が、カウント開始から所定値TH1を越えるまでの時間は、例えば、数秒から数十秒程度の時間とする。
次に、携帯電話端末装置10と無線キー装置50のそれぞれで、各通信モードでの通信状態の具体的な例を、図8以降を参照して説明する。まず、接続モードで携帯電話端末装置10と無線キー装置50とが相手の認証処理を行う例を説明する。Bluetooth方式で無線通信を行う場合には、通信を行う2台の機器の内の一方の通信装置がマスタ機器となり、他方の通信装置がスレーブ機器となる。Bluetooth方式のシステム上は、いずれの機器がマスタ、スレーブになっても良いが、本例の場合、携帯電話端末装置10と無線キー装置50との間で無線通信を行う場合には、無線キー装置50がマスタとなり、携帯電話端末装置10がスレーブとなるようにしてある。
スレーブとなった機器(ここでは携帯電話端末装置10)は、接続モードのとき、マスタを探すスキャン処理を行う。図8は、このスキャン処理時の動作例を示したフローチャートである。スキャン処理時には、一定期間連続受信して、マスタからの信号を探す処理を行う(ステップS11)。そのスキャン処理で、セキュリティ処理を行う相手である無線キー装置50のID番号が付与された信号(ページ信号)を受信したか否か判断する(ステップS12)。ここで、無線キー装置50のID番号が付与された信号を受信できない場合には、アイドル処理に移って一定期間待機した後に(ステップS13)、ステップS11に戻って、スキャン処理を繰り返し行う。
そして、ステップS12で無線キー装置50のID番号が付与されたページ信号を受信できたと判断した場合には、そのページ信号に対する応答信号を送信し(ステップS14)、マスタと接続処理を行って、通信状態に移行(即ちデータ転送モードに移行)する(ステップS16)。
また、マスタとなった機器(ここでは無線キー装置50)は、接続モードが開始したとき、スタンバイタイマをスタートさせ(ステップS21)、所定期間、決められたチャンネルでページ信号を送信する(ステップS22)。このときのページ信号には、例えば自機に設定されたID番号を付与するとともに、通信相手のID番号を付与する。そして、そのページ信号の送信後にスレーブからの応答があるか否か判断し(ステップS23)、応答がない場合には、スタンバイタイマのカウント値が決められた時間TH2を越えたか否か判断する(ステップS24)。スタンバイタイマのカウント値が決められた時間TH2を越えていない場合には、アイドル処理に移って一定期間待機した後に(ステップS25)、ステップS22に戻って、ページ信号の送信処理を繰り返し行う。
そして、ステップS23でスレーブからの応答があると判断した場合には、スレーブとの接続処理を行って、通信状態に移行(即ちデータ転送モードに移行)する(ステップS27)。また、ステップS24で、スタンバイタイマのカウント値が決められた時間TH2を越えた場合には、スタンバイ状態となり(ステップS28)、ここでのスレーブとの接続を試みる処理を中止する。
図10は、図8のフローチャートの処理が行われているマスタとなった機器(無線キー装置50)と、図9のフローチャートの処理が行われているスレーブとなった機器(携帯電話端末装置10)との通信状態の例を示した図である。図10(a)は、マスタ(無線キー装置50)のページ信号の送信タイミングとアイドル期間を示し、図10(b)は、スレーブ(携帯電話端末装置10)の受信(スキャン)タイミングとアイドル期間を示したものである。図10に示すように、送信側のアイドル期間と受信側のアイドル期間は異なり、受信側でいずれかのタイミングで送信されるページ信号を受信できるようにしてある。
図11は、この図10の処理をシーケンス図で示したものである。図11に示すように、無線キー装置50からは間欠的にページ信号の送信(タイミングT11,T12,T13)が行われる。ここで、ページ信号に対するレスポンスがあると(タイミングT14)、さらに2台の機器間でレスポンスの相互のやり取りがあり(タイミングT15,T16)、その後、無線接続を行うコネクション信号の相互のやり取りが行われて(タイミングT17,T18)、データ転送モードに移行する。
次に、本例の各機器がデータ転送モードに移行した場合の処理例を、図12のフローチャートを参照して説明する。データ転送モードに移行すると、そのデータ転送が行われるチャンネルでの認証処理が行われ(ステップS31)、その認証が正しく完了したか否か判断される(ステップS32)。ここで認証処理が完了しない場合には、接続処理に戻る。
そして、ステップS32での接続処理が完了した場合には、通常はデータ転送が行われるが、本例のセキュリティ処理のための通信時には、データ転送を行わず、直接、低消費電力モードに移行する処理が行われる(ステップS33)。そして、低消費電力モードに移行できるか否か判断し(ステップS34)、低消費電力モードに移行できる状態である場合には、低消費電力モードのスニフ状態に設定する。低消費電力モードに移行できない場合には、接続処理に戻る。なお、ステップS33での低消費電力モードに移行する処理を行う際には、例えば、双方の通信回路32,52内の送信アンプを、
図13は、図12のフローチャートで示した通信状態の例を示したシーケンス図である。即ち、データ転送モードで、認証などを行うために相互にパケットの伝送を行い(タイミングT21,T22,T23,T24)、その認証が完了してから、低消費電力モードに移行するためのデータ(スニフモードリクエスト)をマスタ(無線キー装置50)から送り(タイミングT25)、その了解を受信することで(タイミングT26)、双方の機器が低消費電力モード(スニフモード)に移行する。
図14は、低消費電力モード(スニフモード)での、スレーブ(携帯電話端末装置10)での処理例を示したフローチャートである。その処理を説明すると、スニフモードとなると、まずタイマをスタートさせ(ステップS41)、マスタからの信号を受信するスキャン処理を行う(ステップS42)。そのスキャン処理で、セキュリティ処理を行う相手である無線キー装置50のID番号が付与された信号(ページ信号)を受信したか否か判断する(ステップS43)。ここで、無線キー装置50のID番号が付与された信号を受信した場合には、そのページ信号に対する応答信号を送信し(ステップS44)、ステップS41でスタートさせたタイマをリセットさせ(ステップS45)、アイドル期間に移る(ステップS46)。一定期間のアイドル期間が経過すると、ステップS42のスキャン処理に戻る。ここで、本例の場合には、ステップS46でのアイドル期間(通信が行われない期間)を、比較的長い期間に設定してあるとともに、マスタ側でのアイドル期間と同期させるようにしてある。
そして、ステップS43で無線キー装置50のID番号が付与された信号を受信できないと判断した場合には、ステップS41でスタートさせたタイマが、所定値T_SVを越えたか否か判断し(ステップS47)、所定値T_SVを越えていない場合には、ステップS46のアイドル処理に移る。そして、ステップS47で所定値T_SVを越えたと判断された場合、通信モードを接続モードに変化させる(ステップS48)。通信モードを接続モードに変化させる際には、送信アンプの送信電力を高く変化させてもよい。
図15は、低消費電力モード(スニフモード)での、マスタ(無線キー装置50)での処理例を示したフローチャートである。その処理を説明すると、スニフモードとなると、まずタイマをスタートさせ(ステップS51)、ページ信号を所定期間送信する処理を行う(ステップS52)。このページ信号の送信後に、セキュリティ処理を行う相手(携帯電話端末装置10)からの応答を受信したか否か判断する(ステップS53)。ここで、応答信号を受信した場合には、ステップS51でスタートさせたタイマをリセットさせ(ステップS54)、アイドル期間に移る(ステップS55)。一定期間のアイドル期間が経過すると、ステップS52のスキャン処理に戻る。ここで、本例の場合には、ステップS55でのアイドル期間(通信が行われない期間)を、比較的長い期間に設定するとともに、スレーブ側でのアイドル期間と同期させるようにしてある。
そして、ステップS53で携帯電話端末装置10からの応答を受信できないと判断した場合には、ステップS51でスタートさせたタイマが、所定値T_SVを越えたか否か判断し(ステップS56)、所定値T_SVを越えていない場合には、ステップS55のアイドル処理に移る。そして、ステップS56で所定値T_SVを越えたと判断された場合、通信モードを接続モードに変化させる(ステップS57)。通信モードを接続モードに変化させる際には、送信アンプの送信電力を高く変化させてもよい。
図16は、低消費電力モード(スニフモード)での、両機器での通信タイミングを示したシーケンス図である。この図16に示すように、マスタでのスニフ処理が行われるタイミング(オンと記載された部分)と、スレーブでのスニフ処理が行われるタイミングとはほぼ一致する。即ち、マスタからポーリングパケットが送信されるタイミング(T31,T33,T35,T37)と、スレーブでその受信が行われる期間とが一致し、各ポーリングパケットがスレーブで受信されて、その応答(タイミングT32,T34,T36,T38)についても、マスタ側で受信される。このように間欠的な双方向の通信が行われていることで、低消費電力モードが維持され、マスタとスレーブ間の無線接続状態が維持される。
なお、通信モードがスタンバイ状態になった場合には、例えば図17のフローチャートに示した処理が行われる。即ち、スタンバイ状態になると、起動タイマに起動させる期間を設定させ(ステップS61)、その起動タイマをスタートさせ(ステップS62)、通信回路をスリープ状態とする(ステップS63)。その後、起動タイマが設定した期間が経過すると、通信回路を起動させて(ステップS64)、接続処理を実行して、接続できる機器があるかの処理に移る。
ここまで説明した処理が実行されることで、携帯電話端末装置10と無線キー装置50との間での、近距離無線通信が行われ、携帯電話端末装置10と無線キー装置50とが近接した状態で良好に無線通信できる場合には、携帯電話端末装置10と無線キー装置50とが低消費電力モードで無線接続された状態に維持される。この低消費電力モードで無線接続された状態では、いわゆるペイロードとなるデータの転送は行われず、無線接続を維持させるための信号が間欠的に送受信されるだけであり、アイドル期間を適切に選定することで、非常に少ない消費電力で、通信が行える。従って、本例のセキュリティ処理を行うことによる消費電力を、少なくすることができ、携帯電話端末装置10と無線キー装置50の双方の電池持続時間を長時間化することができる。特に、出来るだけ小型に構成させたい無線キー装置に、大きな効果がある。
そして、携帯電話端末装置10については、既に携帯電話端末に組み込まれた例が多数あるBluetooth方式の近距離無線通信方式を適用して、セキュリティ処理を行うようにしたので、既存のBluetooth方式の近距離無線通信回路を備えた携帯電話端末の制御構成などを若干変更するだけで、本例のセキュリティ処理が実現可能であり、簡単に良好なセキュリティ機能が実現できる。
なお、上述した実施の形態では、低消費電力モードから接続モードへの移行を、単純に2台の間で無線通信ができる状態か否かで処理(即ち通信の接続・切断や信号強度に基づいた処理)するようにしたが、相手からのパケットの検出状況で判断するようにしてもよい。図18〜図20は、その場合の処理例を示した図である。
まず、スレーブ(携帯電話端末装置10)での処理例を図18のフローチャートに示すと、携帯電話端末装置10が低消費電力モード(スニフモード)になると、タイマをスタートさせ(ステップS71)、通信ステートとして良を設定し(ステップS72)、マスタからの信号を受信するスキャン処理を行う(ステップS73)。そのスキャン処理で、セキュリティ処理を行う相手である無線キー装置50のID番号が付与された信号(ページ信号)を受信したか否か判断する(ステップS74)。ここで、無線キー装置50のID番号が付与された信号を受信した場合には、そのページ信号に対する応答信号を送信し(ステップS75)、ステップS71でスタートさせたタイマをリセットさせ(ステップS76)、アイドル期間に移る(ステップS77)。一定期間のアイドル期間が経過すると、ステップS73のスキャン処理に戻る。このアイドル期間は、マスタ側でのアイドル期間と同期させるようにしてある。
ステップS74で無線キー装置50のID番号が付与された信号を受信できないと判断した場合には、ステップS71でスタートさせたタイマが、第1の所定値T_SV1を越えたか否か判断し(ステップS78)、所定値T_SV1を越えていない場合には、ステップS77のアイドル処理に移る。そして、ステップS78で所定値T_SV1を越えたと判断された場合、さらに第2の所定値T_SV2を越えたか否か判断する(ステップS79)。なお、第2の所定値T_SV2は、第1の所定値T_SV1よりも長い期間である。ここで、第2の所定値T_SV2を越えていないと判断した場合には、通信ステートとして不良を設定し(ステップS80)、ステップS77のアイドル処理に移る。ステップS79で第2の所定値T_SV2を越えたと判断した場合には、通信モードを接続モードに変化させる(ステップS81)。
次に、ここでのマスタ(無線キー装置50)での処理例を、図19のフローチャートを参照して説明すると、スニフモードとなると、まずタイマをスタートさせ(ステップS91)、通信ステートとして良を設定し(ステップS92)、ページ信号を所定期間送信する処理を行う(ステップS93)。このページ信号の送信後に、セキュリティ処理を行う相手(携帯電話端末装置10)からの応答を受信したか否か判断する(ステップS94)。ここで、応答信号を受信した場合には、ステップS91でスタートさせたタイマをリセットさせ(ステップS95)、アイドル期間に移る(ステップS96)。一定期間のアイドル期間が経過すると、ステップS93のスキャン処理に戻る。このアイドル期間は、スレーブ側でのアイドル期間と同期させるようにしてある。
そして、ステップS94で携帯電話端末装置10からの応答を受信できないと判断した場合には、ステップS91でスタートさせたタイマが、第1の所定値T_SV1を越えたか否か判断し(ステップS97)、所定値T_SV1を越えていない場合には、ステップS96のアイドル処理に移る。そして、ステップS97で所定値T_SV1を越えたと判断された場合、さらに第2の所定値T_SV2を越えたか否か判断する(ステップS98)。なお、第2の所定値T_SV2は、第1の所定値T_SV1よりも長い期間である。ここで、第2の所定値T_SV2を越えていないと判断した場合には、通信ステートとして不良を設定し(ステップS99)、ステップS96のアイドル処理に移る。ステップS98で第2の所定値T_SV2を越えたと判断した場合には、通信モードを接続モードに変化させる(ステップS100)。
そして、この図18、図19に示すように処理された場合に、セキュリティモード選択が、図20に示すような判断で設定されるようにする。即ち、まず通信モードが低消費電力モードであるか否か判断され(ステップS101)、低消費電力モードである場合には、図18、図19のフローチャートで設定した通信ステートが良であるか否か判断される(ステップS102)。ここで、通信ステートが良である場合には、セキュリティモードを通常モードとする(ステップS103)。そして、ステップS102で、通信ステートが不良である場合には、セキュリティモードを警告モードとする(ステップS104)。さらに、ステップS101で、低消費電力モードでないと判断された場合には、セキュリティモードを機能制限モードとする(ステップS105)。
この図20のフローチャートに示すように処理されることで、低消費電力モードからつ接続モードに移行する可能性が高くなった状態で警告モードとなり、無線通信状態の悪化で良好に警告を行うことができる。
ここまで説明した無線キー装置50は、セキュリティ機能だけを行う専用の装置として構成させたが、他の機能を有する装置に、無線キー装置としての機能を組み込むようにしてもよい。例えば携帯電話端末装置10とBluetooth方式の無線通信を行って、いわゆるハンズフリー通話を行うためのヘッドセットに、無線キー装置を組み込むようにしてもよい。以下、このような無線キー機能とヘッドセット機能を一体化した無線キー付きヘッドセットについて説明する。
図21は、この無線キー付ヘッドセットの構成例を示した図である。本例の無線キー付ヘッドセット60は、近距離無線通信用の通信回路62を備え、接続されたアンテナ61を介して、例えば数mから最大でも百m程度の比較的狭い範囲内の相手と無線通信を行う。ここでは、携帯電話端末装置10側が備えている近距離無線通信方式と同じ方式であるBluetooth方式を、無線キー付ヘッドセットの通信回路62も適用してある。通信回路62で無線通信を行う相手は、登録された特定の1台の携帯電話端末装置10に限定され、その装置の識別IDなどが予め登録されている。但し、ヘッドセットだけを使用する際には、通信回路62で無線通信を行う相手を制限しないようにしてもよい。
通信回路62での無線通信については、制御部63の制御で実行される。アンテナ61と接続された近距離無線通信用の通信回路62が、制御部19の制御で、携帯電話端末装置10との間で無線通信を行うようにしてある。通信回路62で通話用の通信を行う際には、制御部63にて携帯電話端末装置10からの着呼又はユーザの発呼操作を検出し、携帯電話端末装置10から受信した音声データを音声データ処理部66に供給して音声データの受信処理を行ってからスピーカ67に供給して出力させ、また、マイクロフォン68が拾って音声データ処理部66で処理された送信用の音声データを通信回路62に供給して送信させる。この場合、通信回路62内で送信信号を増幅する送信アンプ62aは、制御部63などの制御で送信電力が設定されるようにしてある。
通信回路62でヘッドセット用の通信(即ち通話用音声データの通信)を行う際には、受信した音声データを音声データ処理部66に供給して音声データの受信処理を行ってからスピーカ67に供給して出力させ、また、マイクロフォン68が拾って音声データ処理部66で処理された送信用の音声データを通信回路62に供給して送信させる。また、スピーカ67は、セキュリティ機能で必要となる警告手段や携帯電話端末装置10の着信などを知らせる告知手段としても使用される。あるいは、警告音発生のための専用スピーカを別に追加してもよい。
また本例の無線キー付ヘッドセット60は、操作キーなどで構成された操作部64と、メモリ65と、発光部70を備える。発光部70はセキュリティ機能に関する警告手段として使用されるとともに、ヘッドセットとして機能させる際の動作状態の表示手段あるいは電話の着信などを知らせる告知手段としても使用される。これらのヘッドセット60内の各部は、制御ライン73を介して制御データのやり取りが行えるとともに、データライン74を介して音声データなどのやり取りが行える。
また、本例の無線キー付ヘッドセット60は、端子部71を備え、この端子71を使用して携帯電話端末装置10が直接接続できる構成としてある。この接続時には、無線キー付ヘッドセット60内の制御部63が、携帯電話端末装置10内の制御部19とデータ転送を直接行って、近距離無線通信をしないで直接音声データの転送やセキュリティ処理を行うようにしてある。また、無線キー付ヘッドセット60内の電源回路72に内蔵された二次電池の充電残量が少ない場合には、携帯電話端末装置10側から供給される充電電流で、電源回路72内の二次電池を充電させることができるようにしてある。
このような無線キー付ヘッドセット60を用意した場合には、例えば図22に示すように、無線キー付ヘッドセット60を装着した利用者が、カバンの中などに入ったままの携帯電話端末装置10と無線通信を行って、いわゆるハンズフリー通話ができるとともに、無線キー装置としての機能を利用することで、無線キー付ヘッドセット60と携帯電話端末装置10との位置関係(距離)により、警告動作や機能制限動作を行う。即ち、無線キー付ヘッドセット60から携帯電話端末装置10がある程度の距離離れた場合に、無線キー付ヘッドセット60又は携帯電話端末装置10(或いは双方)から警告動作が行われ(後述する警告モード)、その警告動作が行われた状態で、携帯電話端末装置10に近づかないでいると、携帯電話端末装置10の機能が制限される状態となる(後述する機能制限モード)。
次に、このような構成の携帯電話端末装置10と無線キー装置50を用意して、セキュリティ処理を行う場合の処理例について説明する。無線キー付ヘッドセット60を使った場合のモード遷移も、基本的には図6に示したものとほぼ同様であるが、新たに通信2のモードが存在する。接続モードM11は相手デバイスへの間合せ又は信号検出を行う状態であり、通信1はデータ転送M12に相当し、相互認証を行う状態、低消費電力通信モードM13は、ヘッドセットとしての待ち受け処理を行う状態であって、無線キー付きヘッドセット60からの電話発呼や携帯電話端末装置10からの呼び出しが可能である。また、通信2は、本例で新たに設けられたモードであり、ヘッドセットとして通話中の状態である。そして、低消費電力通信モードM13と通信2(M15)により新たな通常モードM1を形成する。
図24は、低消費電力モード(スニフモード)での、スレーブ(携帯電話端末装置10)での処理例を示したフローチャートである。その処理を説明すると、スニフモードとなると、まずタイマをスタートさせ(ステップS201)、マスタからの信号を受信するスキャン処理を行う(ステップS202)。そのスキャン処理で、セキュリティ処理を行う相手である無線キー付きヘッドセット60のID番号が付与された信号(ページ信号)を受信したか否か判断する(ステップS203)。ここで、無線キー付きヘッドセット60のID番号が付与された信号を受信した場合には、周期的に送信されるパケットを解析し(ステップS204)、その内容に応じて以降の処理を行う。
まずパケットの内容が、無線キー付きヘッドセット60からの発呼要求か否か判断する(ステップS205)。発呼要求でない場合、次に、携帯電話端末の着信かどうか判断する(ステップS206)。ここで、着信でない場合、そのページ信号に対するリンク確認のための応答信号(Nullパケット)を送信し(ステップS207)、ステップS201でスタートさせたタイマをリセットさせ(ステップS208)、アイドル期間に移る(ステップS209)。一定期間のアイドル期間が経過すると、ステップS202のスキャン処理に戻る。ここで、本例の場合には、ステップS209でのアイドル期間(通信が行われない期間)を、比較的長い期間に設定してあるとともに、マスタ側でのアイドル期間と同期させるようにしてある。
そして、ステップS203で無線キー付きヘッドセット60のID番号が付与された信号を受信できないと判断した場合には、ステップS201でスタートさせたタイマが、所定値T_SVを越えたか否か判断し(ステップS210)、所定値T_SVを越えていない場合には、ステップS209のアイドル処理に移る。そして、ステップS210で所定値T_SVを越えたと判断された場合、通信モードを接続モードに変化させる(ステップS211)。
また、ステップS205において、無線キー付きヘッドセット60からの発呼要求であると判断された場合、送信電力をヘッドセットモードに切り替えて(送信電力増加、又は電力制御モード)、通信が確実に維持できるようにする(ステップS212)。ヘッドセットモードとはヘッドセット機能が使える状態とすることである。そして、無線キー付きヘッドセット60から指定された内容に応じて発呼処理を行い(ステップS213)、通話2の状態に移行する(ステップS217)。
また、ステップS206において、端末に着信がある場合、送信電力をヘッドセットモードに切り替えて(送信電力増加、又は電力制御モード)、通信が確実に維持できるようにし(ステップS214)、無線キー付きヘッドセット60対する呼び出し音発生要求等の情報を含むパケット生成し、そのパケットを送信する(ステップS215)。そして、無線キー付きヘッドセット60からの応答を待ち、ユーザによる着信処理が行われる(ステップS216)と、その旨を携帯電話端末装置10に通達し、通信2の状態へ移行する(ステップS217)。
図25は、低消費電力モード(スニフモード)での、マスタ(無線キー付きヘッドセット60)での処理例を示したフローチャートである。その処理を説明すると、スニフモードとなると、まずタイマをスタートさせ(ステップS221)、ページ信号を所定期間送信する処理を行う(ステップS222)。一方、ユーザによる操作部64等UIからの発呼要求を検出すると(ステップS223)、接続が維持されるよう送信電力調整を行って(ステップS224)、パケットを生成し(ステップS225)、ステップS222のページ送信処理を行う。このページ信号の送信後に、セキュリティ処理を行う相手(携帯電話端末装置10)からの応答を受信したか否か判断する(ステップS226)。ここで、応答信号を受信した場合には、送信パケットに対する応答結果を解析し(ステップS227)、その内容に応じて以降の処理を行う。
まずパケットの内容が、携帯電話端末装置10からの着信かどうか判断する(ステップS228)。着信でない場合、次に、発呼要求かどうか判断する(ステップS229)。ここで、発呼要求でない場合、ステップS221でスタートさせたタイマをリセットさせ(ステップS230)、アイドル期間に移る(ステップS231)。一定期間のアイドル期間が経過すると、ステップS225に移行し、周期的にパケット送信を行う。ここで、本例の場合には、ステップS231でのアイドル期間(通信が行われない期間)を、比較的長い期間に設定するとともに、スレーブ側でのアイドル期間と同期させるようにしてある。
そして、ステップS226で携帯電話端末装置10からの応答を受信できないと判断した場合には、ステップS221でスタートさせたタイマが、所定値T_SVを越えたか否か判断し(ステップS232)、所定値T_SVを越えていない場合には、ステップS231のアイドル処理に移る。そして、ステップS232で所定値T_SVを越えたと判断された場合、通信モードを接続モードに変化させる(ステップS233)。
また、ステップS228において、携帯電話端末装置10からの着信であると判断された場合、送信電力をヘッドセットモードに切り替えて送信電力調整を行い(送信電力増加、又は電力制御モード)、通信が確実に維持できるようにする(ステップS234)。そして、スピーカからアラート音を発生するとともに、携帯電話端末装置10へ応答を返信し、ユーザからの着信処理(操作部64へのキー操作)を検知して、携帯電話端末装置10へ通知し(ステップS235)、通信2の状態へ移行する(ステップS238)。
また、ステップS229において、ユーザからのUIによる発呼要求であると判断された場合、送信電力をヘッドセットモードに切り替えて送信電力調整を行い(送信電力増加、又は電力制御モード)、通信が確実に維持できるようにする(ステップS236)。そして、ヘッドセットモードとはヘッドセット機能が使える状態とすることである。そして、ユーザ(UI)から指定された内容に応じて発呼処理を行い(ステップS237)、通話2の状態に移行する(ステップS217)。
図26は、ヘッドセット動作中の携帯電話端末装置10での処理を示すフローチャートである。通信2の状態(ステップS241)において、音声(SCO)通信を開始し(ステップS242)、受信したメッセージを解析して(ステップS243)、終呼要求があるか否かを判断し(ステップS245)、終呼要求がない場合、ステップS243に戻る。ここで、受信メッセージに終呼要求又は任意の通話相手先から呼断要求(ステップS244)がある場合、終呼処理(ステップS246)を行った後、送信電力調整を行い(ステップS247)、低消費電力通信に移行する(ステップS248)
ステップS247の送信電力調整は、セキュリティとして動作するための制御(電力制御オフ、送信電力減少)を実施するものであり、すなわち、推定したい距離(機能制限を実行したい距離)に応じた電力設定値に固定する。
図27は、ヘッドセット動作中の無線キー付きヘッドセット60での処理を示すフローチャートである。通信2の状態(ステップS251)において、音声(SCO)通信を開始し(ステップS252)、ヘッドセットの音声バスをオンする(ステップS253)。そして、受信したメッセージを解析して(ステップS254)、終呼要求があるか否かを判断し(ステップS256)、終呼要求がない場合、ステップS254に戻る。ここで、受信メッセージに終呼要求又はUIよりユーザの終呼要求(ステップS255)がある場合、終呼処理(ステップS257)を行った後、送信電力調整を行い(ステップS258)、低消費電力通信に移行する(ステップS259)
ステップS259の送信電力調整は、図26のステップS247の処理と同様に、セキュリティとして動作するための制御(電力制御オフ、送信電力減少)を実施するものであり、すなわち、推定したい距離(機能制限を実行したい距離)に応じた電力設定値に固定する。
このように、本実施の形態においては、例えばBluetooth方式の近距離無線通信を利用し、無線デバイス間の距離を推定する機能と、Bluetooth方式が持つヘッドセット機能を一つのデバイスで同時に提供することができる。この無線キー機能とヘッドセット機能を一体化するにあたり、距離推定(セキュリティ)として動作中と、ヘッドセット機能動作中とで、無線通信の送信電力を変更する。例えば、電力制御は、ヘッドセット通話中は通信を維持するために高出力送信を行い、距離推定時には推定した距離に応じた電力設定とする。また、ヘッドセット通話中は、携帯電話端末装置10と無線キー付きヘッドセット60の互いの受信電力が一定となるような送信電力制御を行い、距離推定時には推定したい距離に応じた固定電力設定とする。
このような構成とすることにより、セキュリティ用の無線デバイスと、無線ヘッドセット機能を一体化することができる。ユーザは、一つのデバイスを持ち歩くだけでよく、複数の機能を一つのBluetoothデバイスに実装可能なため、安価にシステムを供給することができる。
上述した実施の形態では、携帯電話端末10に、Bluetooth方式などの近距離無線通信手段を内蔵させて、その近距離無線通信手段をセキュリティモード作動用に使用したが、例えば、携帯電話端末10には、近距離無線通信手段を内蔵させず、外付けで携帯電話端末10に近距離無線通信手段を接続させるようにしてもよい。即ち、例えば無線キー装置に相当する装置を2個用意して、その2個の無線キー装置の内の一方を、携帯電話端末10に接続させて、その2個の無線キー装置での通信モードによって、セキュリティモードを設定させてもよい。
また、ここまで説明した実施の形態では、携帯電話端末にBluetooth方式の通信回路を内蔵させて、その通信回路で無線キー装置と無線通信を行うようにしたが、その他の無線通信方式で、無線キー装置と無線通信を行うようにしてもよい。即ち、無線通信方式として、少なくとも、通信する双方の装置間でデータ転送可能とする第1の通信モードと、無線接続された状態のままで、第1の通信モードでの通信よりも少ない周期で双方の装置間で無線通信を行う第2の通信モードとを有した方式であれば、上述した実施の形態と同様の処理が可能であり、適用可能である。
また、Bluetooth方式の場合には、通信を行う一方がマスタとなり、他方がスレーブとなるが、上述した無線キー装置側をマスタとし携帯端末側をスレーブとするのは一例であり、逆でもよい。また、通信途中で、マスタとスレーブを入れ替えるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、携帯電話端末装置のセキュリティ確保処理に適用したが、その他の携帯型の端末装置のセキュリティ確保を、同様の処理で適用してもよい。
また、無線キー装置についても、上述した実施の形態では専用のキー装置として構成した例としたが、Bluetooth方式などで通信可能な端末装置(例えばPDA装置など)に、本発明のキー装置として機能させるプログラムをインストールして、キー装置として機能するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示した斜視図である。 本発明の一実施の形態による通信端末装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の一実施の形態による無線キー装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の一実施の形態による使用例を示した説明図である。 本発明の一実施の形態によるセキュリティモードの設定例を示した説明図である。 本発明の一実施の形態による通信モードによるセキュリティモードの遷移例を示した説明図である。 本発明の一実施の形態によるモード選定処理例を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるスキャン処理例を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるページ送信処理例を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるページ送信とスキャンの処理状態の例を示したタイミング図である。 本発明の一実施の形態による接続状態の例を示したシーケンス図である。 本発明の一実施の形態による低消費電力移行処理例を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態による通信状態メッセージの伝送例を示したシーケンス図である。 本発明の一実施の形態による携帯端末での通信処理例を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態による無線キー装置での通信処理例を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるスニフ状態での伝送例を示したシーケンス図である。 本発明の一実施の形態によるスタンバイ状態での処理例を示したフローチャートである。 本発明の他の実施の形態による端末側でのモード選定処理例を示したフローチャートである。 本発明の他の実施の形態による無線キー装置側でのモード選定処理例を示したフローチャートである。 図21、図22の場合のモード選定状態の例を示したフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態による無線キー装置の変形例(ヘッドセットと一体化させた例)を示したブロック図である。 図21の例の使用例を示した説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態の無線キー装置の変形例における通信モードによるセキュリティモードの遷移例を示した説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態による携帯端末側での通信処理例を示したフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態による無線キー装置(ヘッドセット一体化)での通信処理例を示したフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態によるヘッドセット動作中の携帯端末での処理例を示したフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態によるヘッドセット動作中の無線キー装置での処理例を示したフローチャートである。
符号の説明
10…携帯電話端末装置、11…アンテナ、12…無線電話用通信回路、13…音声処理部、14…スピーカ、15…マイクロフォン、16…表示部、17…操作部、18…メモリ、19…制御部、21…振動部、22…発光部、23…端子部、24…電源回路、25…制御ライン、26…データライン、31…アンテナ、32…近距離無線通信回路、33…送信アンプ、40…非接触ICカード機能部、41…課金データ制御部、42…アンテナ、50…無線キー装置、51…アンテナ、52…近距離無線通信回路、52a…送信アンプ、53…制御部、54…振動部、55…発光部、56…端子部、57…電源回路、58…制御ライン、59…操作部、60…無線キー付ヘッドセット、61…アンテナ、62…近距離無線通信回路、62a…送信アンプ、63…制御部、64…操作部、65…メモリ、66…音声処理部、67…スピーカ、68…マイクロフォン、69…振動部、70…発光部、71…端子部、72…電源回路、73…制御ライン、74…データライン

Claims (3)

  1. 所定の無線通信方式で無線通信が可能なヘッドセット装置であって、
    前記所定の無線通信方式は、通信相手装置との間で無線通信を行うために所定の周期で無線接続を試みる第1の通信モードと、前記通信相手装置と無線接続された状態のまま前記第1の通信モードでの通信よりも長い通信周期で前記通信相手装置と無線通信を行う第2の通信モードとを少なくとも有し、
    前記所定の無線通信方式で無線通信を行う通信手段と、
    計時手段と、
    通信モードの設定が、前記第2の通信モードに設定された場合に、前記計時手段を制御して計時を行うとともに前記通信相手装置からの無線信号を受信したか否かを判定し、前記無線信号を受信した場合は、ヘッドセットとして通話中の状態である第3の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を大きく設定し、
    また、前記無線信号を受信できていないと判定した場合は、前記計時手段が所定時間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時した場合は、前記第1の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を小さく設定する制御手段と
    を有することを特徴とするヘッドセット装置。
  2. 所定の無線通信方式で無線通信が可能な通信端末装置であって、
    前記所定の無線通信方式は、ヘッドセット機能を備えた通信相手装置との間で無線通信を行うために所定の周期で無線接続を試みる第1の通信モードと、前記通信相手装置と無線接続された状態のまま前記第1の通信モードでの通信よりも長い通信周期で前記通信相手装置と無線通信を行う第2の通信モードとを少なくとも有し、
    前記所定の無線通信方式で無線通信を行う通信手段と、
    計時手段と、
    通信モードの設定が、前記第2の通信モードに設定された場合に、前記計時手段を制御して計時を行うとともに前記通信相手装置からの無線信号を受信したか否かを判定し、前記無線信号を受信した場合は、前記通信相手装置がヘッドセットとして通話中の状態となる第3の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を大きく設定し、
    また、前記無線信号を受信できていないと判定した場合は、前記計時手段が所定時間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時した場合は、前記第1の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を小さく設定する制御手段と
    を有することを特徴とする通信端末装置。
  3. ヘッドセット装置と、そのヘッドセット装置と所定の無線通信方式で無線通信が可能な通信端末装置を含む通信システムであって、
    前記所定の無線通信方式は、通信相手装置との間で無線通信を行うために所定の周期で無線接続を試みる第1の通信モードと、前記通信相手装置と無線接続された状態のまま前記第1の通信モードでの通信よりも長い通信周期で前記通信相手装置と無線通信を行う第2の通信モードとを少なくとも有し、
    前記ヘッドセット装置は、
    前記所定の無線通信方式で無線通信を行う通信手段と、
    計時手段と、
    通信モードの設定が、前記第2の通信モードに設定された場合に、前記計時手段を制御して計時を行うとともに前記通信端末装置からの無線信号を受信したか否かを判定し、前記無線信号を受信した場合は、ヘッドセットとして通話中の状態である第3の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を大きく設定し、
    また、前記無線信号を受信できていないと判定した場合は、前記計時手段が所定時間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時した場合は、前記第1の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を小さく設定する第1の制御手段と、
    を備え、
    前記通信端末装置は、
    前記所定の無線通信方式で無線通信を行う通信手段と、
    計時手段と、
    通信モードの設定が、前記第2の通信モードに設定された場合に、前記計時手段を制御して計時を行うとともに前記ヘッドセット装置からの無線信号を受信したか否かを判定し、前記無線信号を受信した場合は、前記ヘッドセット装置がヘッドセットとして通話中の状態となる第3の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を大きく設定し、
    また、前記無線信号を受信できていないと判定した場合は、前記計時手段が所定時間を計時したか否かを判定し、所定時間を計時した場合は、前記第1の通信モードに移行するとともに無線通信の送信電力を小さく設定する第2の制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする通信システム。
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