JP4274983B2 - ラッチ装置、扉及び収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス用家具、什器等をはじめとして広汎に適用可能なラッチ装置、並びにこれを採用した扉及び収納家具に関する。
多くの収納家具には、ラッチ装置が実装されている。この種のラッチ装置は、収納家具本体の開口縁にラッチ受けを形成する一方、収納家具本体を閉止する扉の外縁にラッチを設けて、扉を閉じたときにラッチをラッチ受けに係合させてこの扉を収納家具本体に係留するものである。並びに、扉の面板部に操作端である把手を可動に取り付け、さらに把手とラッチとを軸心回りに回転する操作軸を介して機械的に接続しており、把手に加えられる操作力をラッチに伝達し得るようになっている。そして、把手を操作することで、ラッチを駆動してラッチとラッチ受けとの係合を解除でき、扉を開けることが可能となる。
ところで、オフィス等で用いられる収納家具では、扉に施錠をする機能が付加されていることが少なくない。一般的な施錠機構としては、扉の面板部の把手近傍にシリンダ錠を装着し、シリンダ錠より上下に作動杆を延伸させ、各作動杆の先端を対応するラッチに係合させることによりラッチを拘束してラッチ受けからの脱離を禁止するものが知られている。ところが、このような施錠機構では、操作軸のみならず作動杆までもが扉の上下に亘る大掛かりなものとなるため、機構の長大化や扉の重量化を招くうえ、組み付け工数の増加、製造コストの増大にもつながる。加えて、施錠時にユーザが把手を無理矢理に操作しようとすると、拘束されたラッチと把手との間に介在している操作軸等の部材にねじり力その他の無理な力が作用して破損が生じかねない。
上記の不具合を解消するべく、施錠時にシリンダ錠より突出するデッドボルトが操作軸を拘束してラッチのラッチ受けからの脱離を禁止するものが既に考案されている(下記特許文献を参照)。当該先行技術によれば、扉の上下に亘る大掛かりな機構を組み込むことなく、施錠機能を実現することが可能となる。因みに、下記特許文献に記載の施錠機構においては、操作軸を上ラッチ側(把手側)の軸と下ラッチ側の軸とに二分し、両軸の最寄の端面間に波状カムを配しながらばねの弾性により両者を圧接した状態に保つようにしている。施錠時には、シリンダ錠のデッドボルトを下ラッチ側の軸に係合させてこれを拘束する。施錠時にユーザが把手を操作した場合、軸心回りの回転動作を禁止されている下ラッチ側の軸が降下して、両軸の境界で過大な操作力を逃がす。
登録実用新案第2604608号公報
しかしながら、かかる施錠機構において施錠時に把手が操作されると、デッドボルトに直接拘束されない上ラッチ側の軸が下ラッチ側の軸からの抵抗を受けつつも回転しようとするため、上ラッチとラッチ受けとの係合が解除される施錠不良となり易い。のみならず、上ラッチ側の軸にはやはりねじり力が作用するため、この軸やこの軸に隣接する部材に破損が発生する可能性を払拭できない。
以上に鑑みてなされた本発明は、大掛かりな機構を組み込むことなく収納家具等の扉を施錠する機能を実現でき、しかも施錠時に操作端が不慮に操作された場合にも施錠不良や部材の破損等が生起することを予防した、新規有用なラッチ装置を提供しようとするものである。
本発明では、操作端に加えられる操作力を軸心回りに回転する操作軸を介してラッチに伝達するように構成したラッチ装置において、前記操作端の動作を前記操作軸に伝達し得る伝動位置と操作端の動作を操作軸に伝達し得ない遮断位置との間を変位する伝達部材を、操作端と操作軸との間に介在させることとした。
即ち、操作端と操作軸とを直接に機械的に接触させるのではなく伝達部材を介して接続するものとし、この伝達部材を変位させることにより、操作端と操作軸とが連動する連動状態と、操作端が操作軸から切り離された非連動状態とを切り替えるようにしたのである。このようなものであれば、伝達部材を遮断位置に変位させて非連動状態とし、操作端が操作されてもラッチを駆動不能とすることができる。これにより、ラッチとラッチ受けとの係合が解除されず、閉じている扉を開くことができない施錠機能が具現される。伝達部材は操作端と操作軸とが近接する部位に局所的に配置すればよく、扉全体に亘るような大掛かりな機構を組み込む必要はなくなる。しかも、伝達部材を遮断位置に変位させたときには、ユーザが操作端を操作しても空転するのみで、操作軸には操作力が伝わらない。よって、ラッチが不意に外れて施錠不良を引き起こしたり、操作軸その他の部材に無理な力が作用して破損したりする問題を確実に解消できる。
前記操作端が前記操作軸と同心軸回りに回転するものであって、前記伝達部材が前記伝動位置に変位したときに操作端及び操作軸の双方と係合しこれらをともに回転させるものであれば、操作端の動作方向即ち操作端に加えられる操作力の方向を変換する機構を設けずともよくなる。そして、機構が簡単なものとなるため、製造コストの低減や耐久性の向上につながる。
前記伝達部材が、前記操作軸に取り付けられて操作軸とともに回転しかつ操作軸に沿って変位し、前記伝動位置において前記操作端と係合し、前記遮断位置において操作端との係合を解消するものであれば、操作軸を伝達部材の変位の案内にそのまま利用でき、機構を構成する部材の数を削減できる。
前記操作端と前記伝達部材とのうち一方に前記操作軸に対し略平行に突出する凸部を設け、他方に前記凸部を受け入れる凹部を設けて、これら凸部と凹部との凹凸係合により伝達部材と操作端とを連結するようにしているならば、機構を構成する部材の数を徒に増加させることがない。
操作力が加えられていない状態で前記操作端が初期位置に復帰するように付勢する第一の付勢手段と、操作力が伝達されていない状態で前記操作軸が初期位置に復帰するように付勢する第二の付勢手段とを設けて、操作端及び操作軸を各々初期位置に位置づけた上で前記伝達部材を前記伝動位置に変位させこれらを結合するように構成しているならば、連動状態と非連動状態との切り替えを適切に実行でき、施錠/解錠を確実に行い得るものとなる。また、施錠時における操作端のばたつきを抑制することにもなり、操作性や家具としての格調が高められる。
その上で、錠に対する操作により前記伝達部材の変位を惹起するものとし、前記伝動位置を解錠状態に対応させ、前記遮断位置を施錠状態に対応させているならば、施錠時に操作端が操作されたとしても空転するのみで操作力は操作軸に伝達されないことから、施錠不良や部材の破損等が生起しない優れた施錠機構を具現できる。
前記操作軸に対し略垂直に延出するボルトを操作軸に対し略平行に進退させる錠を設け、前記伝達部材を前記ボルトに摺動可能に支持させて、伝達部材の変位をボルトの進退によって惹起しかつ伝達部材が前記操作軸とともに回転する際にボルトに対し摺動するように構成しているならば、錠の操作を通じて伝達部材の変位を惹起することを可能としつつ、そのボルトが伝達部材及び操作軸の回転動作を妨げることを回避できる。なお、錠のボルト自体は頑強でなくとも構わない。伝達部材が適切に作動し、またラッチが十分に頑強であれば、ボルトが頑強でなくとも施錠機構としての強度、信頼性は担保される。加えて、前記伝達部材が前記ボルトに対して摺動し得ることにより、伝達部材が前記伝動位置にあるときに前記操作端、伝達部材及び前記操作軸の正逆回転が許容される
従って、本発明に係るラッチ装置は、開閉される扉や、開閉される扉を設けた収納家具を構成するために採用して極めて有用なものとなり得る。
本発明によれば、大掛かりな機構を組み込むことなく、収納家具等の扉を施錠する機能を実現し得る。並びに、施錠時に操作端が不慮に操作された場合に施錠不良や部材の破損等が生起することを予防できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すものは、本発明に係るラッチ装置を適用した収納家具である。収納家具は、前方に開口する収納空間11を内在させた筐体状の家具本体1と、収納空間11を開閉し得るようにヒンジを介して家具本体1に取り付けた観音開き式の扉21、22とを具備する。本実施形態のラッチ装置は、左右の扉21、22のうちの右側の扉21に組み込む。左側の扉22は、これを閉じた状態でその前から右側の扉21の縁部をオーバーラップさせることにより開閉が抑止される。右側の扉21は、閉じたときにラッチ43の働きにより家具本体1に係留される。そして、右側の扉21に設けている操作端たる把手6を操作することで、ラッチ43による家具本体1への係留が解除され、扉21を開け放つことが可能となる。
より具体的には、図2に示すように、家具本体1にラッチ受け5を設けるとともに、このラッチ受け5に掛け止められるラッチ手段41を右側の扉21に設ける。図示例では、ラッチ受け5を、収納空間11を包囲する家具本体1の周壁の前向面に形成している。ラッチ受け5は、周縁が閉じた開口51を有し、その縁部にラッチ手段41を掛け止めるための係留部52を設定してある。
ラッチ手段41は、ラッチ支持体42及びラッチ43を主要な構成要素とし、扉21の背面における、ラッチ受け5に対応する位置に設けてある。ラッチ支持体42は、ラッチ43を可動に支持するもので、扉21の背面に略直交する方向に突出している。扉21を閉じると、ラッチ支持体42がラッチ受け5の開口51に挿入される。
ラッチ43は、ラッチ受け5の係留部52に当接する当接面43aを有する板状体で、ラッチ支持体42の開口42aより側方に突没する。ラッチ43は、回転軸42bを介してラッチ支持体42に支持させてあり、この回転軸42b回りに揺動可能である。回転軸42bは、ラッチ支持体42の比較的先端寄りの位置に配してある。ラッチ支持体42がラッチ受け5の開口51に挿入されたとき、ラッチ43は係留部52に臨むように位置づけられ、回転軸42bは係留部52よりも内奥(ここでは、後方)におかれる。この状態で、ラッチ43を図3、図4に示す展開位置Sに進出させることにより、その当接面43aが係留部52に当接する。結果、ラッチ手段41がラッチ受け5に掛け止められ、扉21が家具本体1に係留される。逆に、ラッチ43を図5、図6、図7、図8に示す退避位置Eに退避させれば、ラッチ43と係留部52との係合が解消されてラッチ手段41をラッチ受け5より脱離させ得る状況となり、扉21が開放可能となる。このラッチ43の変位は、既に述べたように回転軸42b回りの回転運動である。また、ラッチ43の当接面43aは、回転運動の軌跡に略対応する平面視略部分円弧(円筒曲面)状をなしている。従って、展開位置Sと退避位置Eとの間でラッチ43をスムーズに変位させることができ、しかもラッチ43を係留部52に係合させたときの遊び、がたつきが極小化する。
なお、ラッチ43を退避位置Eに退避させない限り、閉じている扉21を開け放つことは困難である。何故ならば、ラッチ43が係留部52に係合している場合に、ラッチ手段41をラッチ受け5より脱離させる方向の外力が加えられたとしても、ラッチ43に作用する反作用力Fはこのラッチ43を退避位置Eに向けて回転させようとはしないからである。図3及び図4に示しているように、ラッチ43の回転中心即ち回転軸42bの軸心は、ラッチ43の当接面43aと係留部52とが当接する作用点Pよりも内奥にある。作用点Pにおける反作用力Fは、作用点Pより回転中心に向かう成分F1と、作用点Pより当接面43aに平行な方向に向かう成分F2との合力と見なすことができるが、成分F2はラッチ43を展開位置Sに向かわせるような方向に作用する力となる。よって、ラッチ43と係留部52との間で滑りが発生しなければ、ラッチ43を係留部52に係合させたままラッチ手段41をラッチ受け5より脱離させようとするとラッチ43がさらに進出する。しかしながら、ラッチ43の所定部位(当たり部43c)がラッチ支持体42の内壁面等に当接することで、あるいはラッチ43と係わり合う駆動部材45(後述する)がラッチ43を制止することで、それ以上の進出が禁止される。結局のところ、ラッチ43と係留部52との係合が強化されるため、ラッチ手段41がラッチ受け5より脱離することはない。さらに、当接面43aが回転中心と作用点Pとを結ぶ線分を径とした円筒曲面であるとすれば、作用点Pより回転中心に向かう成分F1はラッチ43を回転させるようには作用しないこととなる。かくして、ラッチ43と係留部52との間の摩擦が小さく、ラッチ43の係留部52に対する滑りの発生が想定されるとしても、ラッチ43が退避位置Eに向けて回転してしまうことは起こりにくい。
ラッチ受け5及びラッチ手段41は複数設けることができる。本実施形態では、家具本体1の底壁及び頂壁(図示せず)にそれぞれラッチ受け5を設け、かつ、これらラッチ受け5に対し挿脱されるラッチ手段41を扉21に上下一対に設けている。
把手6は、ユーザによって直接に操作される部材であり、少なくとも一部を扉21の面板部に露出させている。把手6は、図9、図10、図11、図12に示すように、貫通孔61aを有する筒状体の前面を両側に張り出させて手指を掛けられるようにした基部61と、基部61の両端より後方に延出させた延出部62、63とを具備する、例えば樹脂成形品である。両端における貫通孔61aの開口縁には、貫通孔61aの延伸方向に沿って突出する環状の突縁64を形成している。そして、一端側(図示例では、上端側)において、この突縁64の後背に突起62aを設ける。突起62aは、一端側の延出部62より起立するもので、先端が幅方向に拡張している。また、他端側(下端側)において、突縁64の後背に凹部63aを設ける。凹部63aは、他端側の延出部63に穿たれる角穴であり、把手6の軸心方向、言い換えるならば貫通孔61aの延伸方向に対し略平行に延伸する。
把手6は、その長手方向を上下方向に向けた状態で、軸心回りに回転操作可能に扉21に支持させる。本実施形態では、ハウジング7を扉21に組み付け、このハウジング7に把手6を支持させるものとしている。ハウジング7は、中間部位が後方に凹む凹面部71と、凹面部71の両端を閉じるように凹面部71に略直交する平面部72、73とを具備し、これら凹面部71及び平面部72、73で前方に開口する空間領域を包囲している。ハウジング7の長手方向の内寸、言い換えるならば対向する平板部72、73の離間距離は、把手6の両端にある延出部62、63の外法寸法と略同寸またはこの外法寸法より若干大きい寸法とする。対をなす平面部72、73の各々には、互いに対応する位置に軸孔74を穿ってある。軸孔74の内径は、把手6の両端に形成された突縁64の外径と略同寸またはこの外径より若干大きい寸法とする。そして、両端の突縁64をそれぞれ平板部の軸孔74に挿入することで、把手6をハウジング7に取り付けることができる。このとき、把手6は、突縁64を軸として鉛直軸回りに回転可能となる。把手6とハウジング7の凹面部71との間には、手指を差し入れることができる手掛空間が形成される。ユーザは、右方より手指を差し入れて把手6を平面視右回りに回転操作してもよく、あるいは逆に左方より手指を差し入れて把手6を平面視左回りに回転操作してもよい。因みに、凹面部71の中央に、前方に突出し上下に延びるリブ71aを設けており、このリブ71aの前端面を把手6の後面に近接させて手掛空間を左右に二分している。リブ71aの存在により、比較的長尺な把手6に正面から押す力が作用したとしてもこの把手6が後方に大きく撓んでしまうことはない。
なお、図19に例示するように、リブ71aより突条71bを突出させる一方、把手6の基部61にこの突条71bを受け入れる凹溝61bを形成してもよい。突条71bには、貫通孔71cが穿ってある。ハウジング7に把手6を装着したとき、突条71bが凹溝61b内に収容され、貫通孔71cと貫通孔61aとが平面視重合してこれらに操作軸3を貫入可能となる。また、凹溝61bは、把手6が回転操作される際に基部61と突条71bとが干渉して回転の妨げとなることを回避する。上記の構成により、操作力を受けた把手6の撓みを抑制できる。
ハウジング7の一端側(図示例では、上端側)の平板部72には、略扇形のスロット72aを穿っている。把手6をハウジング7に取り付けたとき、把手6の一端側に設けられた突起62aはスロット72aを貫通して外方(上方)に突出する。本実施形態では、この突起62aに第一の付勢手段たるばね81を係合させることで、把手6を付勢している。ばね81は、単一の金属線材を曲げて構成したもので、ハウジング7の一端側の平板部72に保定される。図示例では、ばね81の左右両側に蔓巻部81aを形成する一方、平板部72にこれら蔓巻部81aに対応する立柱72bを設け、蔓巻部81aにそれぞれ立柱72bを挿入してばね81を平板部72に取り付けている。その上で、両蔓巻部81aより斜め後方に持ち出した線材の両先端部81bを、把手6より突出する突起62aに係合せしめるようにしている。より詳しく述べると、把手6の前面が正面を向く初期位置にあって、突起62aは図11に示すように突縁64の真後ろに位置しており、ばね81の両先端部81bの基端側が軸孔74の周縁に押し当てられている。このとき、両先端部81bの先端側は突起62aに極近接する。また、ばね81は既に弾性変形しており、その両先端部81bは弾性力を発揮する状態にある。把手6が回転操作されると、その突起62aがスロット72aの形状に応じて許容された範囲で弧を描くように変位し、図12に示すようにばね81の何れかの側の先端部81bに強く押しつけられてその側から強い弾性付勢力を受ける。この弾性付勢力は、把手6を初期位置に復帰させるように作用する。ユーザが把手6より手を離すと、即ち把手6に加えられていた操作力が失われると、把手6は弾性付勢力で駆動されて初期位置に向けて逆回転する。
ハウジング7の他端側(図示例では、下端側)の平板部73にもまた、図10に示すように略扇形のスロット73aを穿っている。把手6をハウジング7に取り付けたとき、把手6の下端側に設けられた凹部63aがスロット73aを経て外方(下方)に連通する。この凹部63aには伝達部材91の凸部914が係合するが、伝達部材91に関しては後述する。
把手6の基部61の貫通孔61aには、操作軸3を挿通する。操作軸3は、長尺な角柱状の金属棒であり、略鉛直方向に延伸し、その軸心回りに回転可能であるように扉21に支持させてある。操作軸3の断面の対角寸法は、把手6の貫通孔61aの内径よりも若干小さい。従って、操作軸3と貫通孔61aとは密接せず、把手6及び操作軸3は互いに独立して回転可能であるが、施錠時を除いて把手6と操作軸3とは伝達部材91を介して結合されておりともに回転する。即ち、施錠時を除き、把手6を操作することで操作軸3を同心軸回りに回転駆動することができる。
把手6に加えられた操作力は、操作軸3を介して駆動機構に伝達され、さらにラッチ43に伝達される。本実施形態において、駆動機構は、図4、図6、図8、図13に示すように、回動部材44と、駆動部材45とを要素としてなる。回動部材44は、操作軸3の先端部に固定され、幅方向に拡張する天秤状の部材である。操作軸3が初期位置にあるとき、回動部材44の後向面は略真後ろを向く。回動部材44は、操作軸3の回転に伴い、左右何れかの方向に水平回転する。そして、回動部材44が回転したとき、その両端部441、442の何れかが駆動部材45の受力部452に作用する。駆動部材45は、所定の回転軸451周りに水平回転可能であるもので、回転軸451より幅方向に伸長する受力部452と、回転軸451より奥行き方向に伸長する駆動部453とを具備する。図示例では、受力部452及び駆動部453が平面視略L字型をなし、双方が交わる位置に軸受穴454を穿ってある。この軸受穴454に、略鉛直方向に延伸し扉21に対し固定された(例えば、扉21の底壁より上方に突出する)回転軸451を挿入している。
駆動部材45の受力部452の前向面は、前記回動部材44の後向面と近接する。操作軸3が初期位置にあるとき、回動部材44の後向面は略真後ろを向いているが、受力部452の前向面もまた略真正面を向いており、両者は対向している。図5、図6に示すように、把手6及び操作軸3をそれぞれの初期位置より平面視右回りに回転させたとき、回動部材44の左端部441が後退し、受力部452に作用して駆動部材45に操作力を伝達する。そして、伝達された操作力により、駆動部材45が平面視右回りに回転する。逆に、図7、図8に示すように、把手6及び操作軸3をそれぞれの初期位置より平面視左回りに回転させたとき、回動部材44の右端部442が後退し、受力部452に作用して駆動部材45に操作力を伝達する。そして、伝達された操作力により、駆動部材45はやはり平面視右回りに回転する。つまり、把手6及び操作軸3が左右何れの方向に回転操作されたとしても、駆動部材45の受力部452、駆動部453は同一の方向に回転運動することとなる。
駆動部材45の駆動部453の先方はラッチ支持体42内に配置され、ラッチ43と係合する。図示例では、駆動部453の先方より略鉛直方向に突出するピン455を設け、このピン455をラッチ43に形成した長穴43bに係合させている。把手6及び操作軸3が回転操作されたとき、駆動部材45の駆動部453は回転軸451周りに右回転し、ピン455及び長穴43bを介してラッチ43に操作力を伝達する。操作力の伝達を受けたラッチ43は、退避位置Eに向かうように変位する。
なお、ラッチ43は、退避位置Eより展開位置Sへと向かう方向に予め付勢されている。本実施形態では、第二の付勢手段たるばね82をラッチ43、駆動部材45、回動部材44または操作軸3の何れか(図示例では、駆動部材45)に係合させることで、ラッチ43を展開位置Sに進出させるように弾性付勢している。ラッチ43が展開位置Sにあるとき、回動部材44の後向面は略真後ろを向き、この回動部材44を固定した操作軸3は左右何れの方向にも回転していない初期位置に位置する状態となる。つまり、このばね82は、操作軸3を初期位置に復帰させるような付勢力を操作軸3に付与する役割をも担う。操作軸3は、把手6に加えられた操作力の伝達を受けることでばね82の弾性付勢力に抗って初期位置より左右何れかの方向に回転するが、その操作力が失われると、操作軸3は弾性付勢力で駆動されて初期位置に向けて逆回転する。
総じて言えば、扉21を閉じている状態で、ユーザが把手6を引くと、操作軸3がその軸心周りに回転して操作力を駆動機構に伝達し、この操作力を駆動機構がラッチ43に伝達して、ラッチ43を退避位置Eに退避させる。そして、扉21の家具本体1への係留が解除される。
上述の如き基本構成を有する収納家具のラッチ装置において、本実施形態では、把手6と操作軸3とを伝達部材91を介して間接的に接続し、施錠時には把手6と操作軸3との間の接続を遮断するようにしている。図13、図14に示すように、伝達部材91は、操作軸3の断面形状に略対応する内形をなす(即ち、角孔である)係合孔911aを有する軸部911と、軸部911の外側面より径方向に突き出る突片912,913と、突片912の表面より軸心方向に延伸する凸部914とを具備する、例えば樹脂成形品である。突片912、913は、軸心方向に離間させて一対設けられ、両者の間に後述する錠92のボルト921を差し入れる空間領域を形成している。突片912、913の一方912は、軸部911の一端側(図示例では、上端側)の端面近傍に配される。そして、この突片912より凸部914を突出させる。凸部914は、把手6に形成された凹部63aに係合し得る形状及び寸法に成形する。凸部914の軸心と係合孔911aの軸心との距離は、把手6における凹部63aの軸心と貫通孔61aの軸心との距離に略等しい。
伝達部材91は、操作軸3を係合孔911aに挿入することで操作軸3に取り付けられ、操作軸3に沿って変位可能となる。同時に、操作軸3とともにその軸心回りに回転する。しかして、伝達部材91の凸部914と把手6の凹部63aとを向き合わせるようにしてこれらを直列に配置して、把手6と操作軸3との連動状態/非連動状態の切り替えを行うクラッチ機構を構築している。なお、把手6、操作軸3がそれぞれ回転の初期位置にあるときに凹部63aと凸部914とが操作軸3に対し平行な一直線上に並ぶように、把手6、操作軸3及び伝達部材91の向きを設定する。図示例では、把手6、操作軸3がそれぞれ初期位置にあるとき、凹部63a及び凸部914が操作軸3の略真後ろにある。本実施形態では、下方に開口する凹部63aを有する把手6の直下に、上方に突出する凸部914を有する伝達部材91を配しているが、これらの上下関係を入れ替えても構わない。また、操作軸3の軸心に対し平行に延伸する凸部を把手6に設け、この凸部を受け入れる凹部を伝達部材91に設ける態様を妨げない。
把手6と操作軸3とがともに回転する連動状態とするには、図15に示すように伝達部材91を把手6に接近させ伝動位置Xに位置づける。伝動位置Xに至った伝達部材91の凸部914は、ハウジング7に形成されたスロット73aを経由して把手6の凹部63aに係合する。但し、把手6及び操作軸3に外力が作用しておらず、これらが各々初期位置に復帰しているものとする。この状態で把手6が回転操作されると、凸部914と凹部63aとの凹凸係合を介して回転方向の操作力が伝達部材91に作用し、伝達部材91が把手6とともに回転する。なおかつ、係合孔911aの内面と操作軸3の外側面との係合を介して操作力が作用し、操作軸3が回転する。つまり、把手6と操作軸3とが連動して回転し、把手6に加えられた操作力をラッチ43に伝達してこれを退避位置Eに向けて駆動することとなる。
逆に、把手6と操作軸3とがともに回転しない非連動状態とするには、図16に示すように伝達部材91を把手6より離反させ遮断位置Yに位置づける。遮断位置Yに至った伝達部材91の凸部914は、把手6の凹部63aより離脱する。この状態で把手6が回転操作されたとしても、把手6は空転し、伝達部材91に操作力は伝達されない。つまり、図17に示すように、把手6と操作軸3とが連動して回転せず、把手6に加えられた操作力はラッチ43に伝達されないため、ラッチ43を駆動することができない。従って、ラッチ43は依然として展開位置Sにあり続ける。扉21を閉じている場合、ラッチ43による家具本体1への係留を解除できず、扉21を開放不可能となる。
伝達部材91の伝動位置Xと遮断位置Yとの間の変位は、錠92により惹起される。錠92は、例えば、鍵を使用した操作を通じてボルト921を所定方向に進退させ得るシリンダ錠であり、その鍵穴を収納家具の扉21の面板部に露出させている。図14に示しているように、錠92のボルト921は、その一部に操作軸3の軸心方向に対し略垂直に延出する支持アーム921aを有し、背面視略Γ字型をなす。本実施形態では、錠92を、扉21における把手6及びハウジング7の近傍に組み付けている。錠92のボルト921は、操作軸3の軸心方向に対し略平行に進退する。また、支持アーム921aは操作軸3の背後に位置づけられ、背面視操作軸3と交差する。そして、支持アーム921aの先方部位を、伝達部材91の一対の突片912、913の間に差し入れる。この支持アーム921aにより、伝達部材91が可動に支持される。即ち、ボルト921及び支持アーム921aを進退させると、伝達部材91を操作軸3に沿って変位させることができる。しかも、伝達部材91の突片912、913は支持アーム921aに対して摺動し得ることから、伝達部材91の軸心回りの正逆回転も許容される。
ボルト921が上方に進出しているとき、把手6と操作軸3とが連動する連動状態となる。即ち、支持アーム921aと突片との係合を介して伝達部材91が伝動位置Xに持ち上げられ、把手6と凹凸係合する。把手6が回転操作されると、突片912、913が支持アーム921aの上下面に対して摺動しつつ、伝達部材91及び操作軸3がその軸心回りに回転する。
扉21、22を施錠しようとするユーザは、鍵を使用して錠92を操作し、ボルト921を下方に沈降させる。すると、支持アーム921aに支持された伝達部材91が操作軸3に沿って遮断位置Yに下降し、伝達部材91と操作軸3との凹凸係合が解消される。このときに把手6が回転操作されても、伝達部材91及び回転軸は回転駆動されず、ラッチ手段41とラッチ受け5との係合が解除されない。よって、扉21、22を開放することができない。施錠されている扉21、22を解錠しようとするユーザは、鍵を使用して錠92のボルト921を上昇させる操作を行えばよいことは言うまでもない。
因みに、図18に示すように、伝動位置Xと遮断位置Yとの間を上下動する伝達部材91を案内するガイド75を、ハウジング7に設けている。より具体的には、部分円筒形状をなし伝達部材91の軸部911の前面に密接または近接するガイド75を、下端側の軸孔74の周囲に形成している。さらに、ハウジング7の凹面部71の下端より舌片76を垂下させてある。この舌片76は、伝達部材91の突片912、913及び支持アーム921aの直後に位置し、伝達部材91が支持アーム921aより脱離して落下してしまうことを抑止するために働く。
本実施形態によれば、操作端6に加えられる操作力を軸心回りに回転する操作軸3を介してラッチ43に伝達するように構成したラッチ装置において、前記操作端6の動作を前記操作軸3に伝達し得る伝動位置Xと操作端6の動作を操作軸3に伝達し得ない遮断位置Yとの間を変位する伝達部材91を、操作端6と操作軸3との間に介在させることとしたため、伝達部材91を遮断位置Yに変位させて非連動状態とし、操作端6が操作されてもラッチ43を駆動不能とすることができる。これにより、ラッチ43とラッチ受け5との係合が解除されず、閉じている扉21、22を開くことができない施錠機能が具現される。伝達部材91は操作端6と操作軸3とが近接する部位に局所的に配置すればよく、扉21全体に亘るような大掛かりな機構を組み込む必要がない。しかも、伝達部材91を遮断位置Yに変位させた施錠時には、ユーザが操作端6を操作しても空転するのみで、操作軸3には操作力が伝わらない。操作端6そのものがロックされてしまう状況とはならず、故障と勘違いしたユーザが無理に操作端6に力を加えて操作端6や操作軸3等を故障せしめてしまうようなこともない。従って、ラッチ43が不意に外れて施錠不良を引き起こしたり、操作軸3その他の部材に無理な力が作用して破損したりする問題を確実に解消できる。また、比較的小さな伝達部材91を変位させることで連動状態と非連動状態とを切り替えるものとしており、その切り替えに大きな作動力を必要としない点でも優れている。
前記操作端6が前記操作軸3と同心軸回りに回転するものであって、前記伝達部材91が前記伝動位置Xに変位したときに操作端6及び操作軸3の双方と係合しこれらをともに回転させるものであるため、操作端6の動作方向即ち操作端6に加えられる操作力の方向を変換する機構を設けずともよくなる。そして、機構が簡単なものとなり、製造コストの低減や耐久性の向上につながる。
前記伝達部材91が、前記操作軸3に取り付けられて操作軸3とともに回転しかつ操作軸3に沿って変位し、前記伝動位置Xにおいて前記操作端6と係合し、前記遮断位置Yにおいて操作端6との係合を解消するものであるため、操作軸3を伝達部材91の変位の案内にそのまま利用でき、クラッチ機構の肥大化を回避し、機構を構成する部材の数の削減を図ることもできる。特に、単一の伝達部材91で操作力の伝達/遮断を切り替えできる。さらに、本実施形態のように、操作端6を両方向に回転操作可能な収納家具にも無理なく適用可能である。
前記操作端6と前記伝達部材91とのうち一方に前記操作軸3に対し略平行に突出する凸部914を設け、他方に前記凸部914を受け入れる凹部63aを設けて、これら凸部914と凹部63aとの凹凸係合により伝達部材91と操作端6とを連結するようにしたため、機構を構成する部材の数が徒に増加しない。
操作力が加えられていない状態で前記操作端6が初期位置に復帰するように付勢する第一の付勢手段81と、操作力が伝達されていない状態で前記操作軸3が初期位置に復帰するように付勢する第二の付勢手段82とを設けて、前記伝達部材91が前記伝動位置Xに変位したときに各々初期位置にある操作端6と操作軸3とを結合するように構成したため、連動状態と非連動状態との切り替えを適切に実行でき、施錠/解錠を確実に行い得るものとなる。また、施錠時における操作端6のばたつきを抑制することにもなり、操作性や家具としての格調が高められる。
錠92に対する操作により伝達部材91の変位を惹起するものとし、伝動位置Xを解錠状態に対応させ、遮断位置Yを施錠状態に対応させており、施錠不良や部材の破損等が生起しない優れた施錠機構を具現できる。より具体的には、前記操作軸3に対し略垂直に延出するボルト921を操作軸3に対し略平行に進退させる錠92を設け、前記伝達部材91を前記ボルト921に摺動可能に支持させて、伝達部材91の変位をボルト921の進退によって惹起しかつ伝達部材91が前記操作軸3とともに回転する際にボルト921に対し摺動するように構成したため、錠92の操作を通じて伝達部材91の変位を惹起することを可能としつつ、そのボルト921が伝達部材91及び操作軸3の回転動作を妨げることを回避できる。錠92のボルト921自体は頑強でなくともよい。伝達部材91が適切に作動し、またラッチ43が十分に頑強であれば、ボルト921が頑強でなくとも施錠機構としての強度、信頼性は担保される。
従って、本発明に係るラッチ装置は、開閉される扉を設けた収納家具を構成するために採用して極めて有用なものとなり得る。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、ラッチ装置の適用対象は、上記実施形態のような開き戸を具備する収納家具には限られない。例えば、キャビネット、ワゴン等の筐体に出し入れ自在に収容される抽斗をこの筐体に係留するために、本発明に係るラッチ装置を用いることができる。このときには、筐体にラッチ受け5を、抽斗にラッチ装置を設けることとなる。さらには、収納家具以外の扉に当該ラッチ装置を組み込むことも考えられる。
その他、各部の具体的構成は上記実施形態には限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明に係るラッチ装置を適用した収納家具の全体斜視図。 同部分斜視図。 同実施形態におけるラッチ装置の要部平断面図。 同ラッチ装置の動作を示す要部平面図。 同実施形態におけるラッチ装置の要部平断面図。 同ラッチ装置の動作を示す要部平面図。 同実施形態におけるラッチ装置の要部平断面図。 同ラッチ装置の動作を示す要部平面図。 操作端及びハウジングを示す要部斜視図。 操作端及びハウジングを示す要部下面図。 操作端及びハウジングを示す要部平面図。 同要部平面図。 操作端、操作軸、伝達部材及び駆動機構を示す要部斜視図。 伝達部材及び錠を示す要部平面図、要部後面図。 施錠時を示す要部側断面図。 解錠時を示す要部側断面図。 施錠時におけるラッチ装置の動作を示す要部平断面図。 ハウジングの一部を示す要部斜視図。 把手及びハウジングの変形例を示す要部分解斜視図。
符号の説明
21…扉
3…操作軸
43…ラッチ
6…操作端(把手)
63a…凹部
81…第一の付勢手段
82…第二の付勢手段
91…伝達部材
914…凸部
92…錠
921…ボルト
X…伝動位置
Y…遮断位置

Claims (8)

  1. 操作端に加えられる操作力を軸心回りに回転する操作軸を介してラッチに伝達するように構成したものにおいて、
    前記操作端は、前記操作軸と同心軸回りに、操作軸とは独立して回転可能にハウジングに支持されており、
    前記操作端の動作を前記操作軸に伝達し得る伝動位置と、操作端の動作を操作軸に伝達し得ず操作端が空転する遮断位置との間を変位する伝達部材を、操作端と操作軸との間に介在させており、
    前記伝達部材は、前記操作軸に取り付けられて操作軸とともに回転し、かつ錠に対する操作により前記伝動位置と前記遮断位置との間を操作軸に沿って変位するものであり、
    前記操作端と前記伝達部材とのうち一方に凸部を設け、他方に前記凸部を受け入れる凹部を設けており、
    前記伝達部材が前記伝動位置にあるときには前記凸部と前記凹部とが凹凸係合して操作端と伝達部材とを連結し、伝達部材が遮断位置にあるときには前記凸部が前記凹部から離脱して操作端と伝達部材との連結を解消することを特徴とするラッチ装置。
  2. 前記凸部は前記操作軸に対し略平行に突出する請求項1記載のラッチ装置。
  3. 前記伝動位置を解錠状態に対応させ、前記遮断位置を施錠状態に対応させた請求項1または2記載のラッチ装置。
  4. 操作力が加えられていない状態で前記操作端が初期位置に復帰するように付勢する第一の付勢手段と、操作力が伝達されていない状態で前記操作軸が初期位置に復帰するように付勢する第二の付勢手段とを設けて、
    前記伝達部材が前記伝動位置に変位したときに、各々初期位置にある操作端と操作軸とを結合するように構成した請求項1、2または3記載のラッチ装置。
  5. 前記操作軸に対し略垂直に延出するボルトを操作軸に対し略平行に進退させる錠を設け、前記伝達部材を前記ボルトに摺動可能に支持させて、
    伝達部材の変位をボルトの進退によって惹起し、かつ、伝達部材が前記操作軸とともに回転する際にボルトに対し摺動するように構成した請求項1、2、3または4記載のラッチ装置。
  6. 前記伝達部材が前記ボルトに対して摺動し得ることにより、伝達部材が前記伝動位置にあるときに前記操作端、伝達部材及び前記操作軸の正逆回転が許容される請求項5記載のラッチ装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6記載のラッチ装置を組み込んだものであって、面板部に操作端を設け、縁部にラッチを設け、前記操作端と前記ラッチとの間に操作軸及び伝達部材を配してなる扉。
  8. 請求項1、2、3、4、5または6記載のラッチ装置を扉に組み込み、扉を閉じたときにラッチを収納家具本体の開口縁に形成したラッチ受けに係合させるようにしたものであって、
    前記扉の面板部に操作端を設け、扉の縁部にラッチを設け、前記操作端と前記ラッチとの間に操作軸及び伝達部材を配してなる収納家具。
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