JP4274048B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を複写する際の裏写りを低減する技術に関する。
限られた数の代表色を用いてフルカラーの画像を出力する、いわゆる限定色化の技術が知られている。例えば、原画像がR(赤)、G(緑)、B(青)の各色について256階調、すなわち各色8ビット、合計24ビットの画像データで表されているとする。この場合、使用可能な色の数は約1677万色となる。ところが、市場に供給されている画像出力装置(プリンタ、ディスプレイなど)の多くは、このような膨大なデータ量を有する画像を出力することができないため、原画像で使用されている1677万色を例えば256色といった数の代表色に変換して出力する。
限定色化の手法の代表的なものとしては、例えば徹底探索法(Exhaustive search method)が知られている。これは、各画素をすべての代表色と比較し、その色差、すなわちある色空間における注目画素と代表色との距離が最小となる代表色に変換するものである(例えば非特許文献1参照)。
ところで、限定色化においては使用する色の数が限定されるため、原画像で用いられていた色と限定色化後の色との間に誤差が発生する。そのため、原画像が有していた階調を忠実に再現することが難しくなる。このような事態を改善するための技術として誤差拡散法が知られている。誤差拡散法は、画素毎に、限定色化の前後における誤差を求め、この誤差を当該画素の周辺画素に所定の比率で分散させる。これによって、画像全体として誤差の蓄積が解消され、原画像の階調性を再現することができるようになる。
しかしながら、誤差拡散法を用いた限定色化においては、裏写りの成分が残ってしまうという問題がある。裏写りとは、両面に画像が印刷された原稿をスキャナで読み取った場合に、被読取面の裏面の画像が透けて見えた画像が得られてしまうことである。裏写りは、画像の明度の高い部分や彩度の高い部分で目立ち、被読取面に画像が形成されていない部分(下地部分)では特に目立つ。限定色化においては、下地部分の画素に割り当てられる代表色は白(または用紙の色)である。裏写りは一般に低濃度であるから、裏写り部分の画素にも白が割り当てられる。ところが、誤差拡散法を用いると、裏写りと白との階調差に起因する誤差が発生し、この誤差を周辺画素に分散させてしまう。一般に裏写りは複数の画素の連なりによって形成されているから、これらの画素から発生した誤差が近傍の未処理の画素に蓄積する。その結果、この未処理の画素に対して限定色化が行われる際に白以外の代表色が割り当てられ、裏写りに起因するノイズが残ってしまうという事態が起こり得る。
P.Heckbert, "Color Image Quantization for Frame Buffer Display", Computer Graphics, vol.16, p.297-307, 1982
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、誤差拡散法を用いた限定色化を行う際に裏写りを防ぐことのできる技術の提供を目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、複数の代表色の表色値を記憶する代表色記憶手段と、原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する画像入力手段と、前記画像入力手段で取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする走査手段と、前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する特徴量算出手段と、誤差伝播率と前記特徴量との関係を予め記憶しており、該関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める伝播率決定手段と、前記注目画素との色差が最小となる代表色を前記代表色記憶手段から抽出する代表色抽出手段と、前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める誤差算出手段と、前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする色変換手段と、前記誤差算出手段で求められた誤差に対し、前記注目画素との位置関係に応じて前記周辺画素について予め定められている係数と前記伝播率決定手段で求められた誤差伝播率とを乗じて得られる値を、当該周辺画素の画素値加算する誤差拡散手段とを有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記の構成を有する画像処理装置によれば、まず、画像入力手段が、原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する。次に、走査手段が、前記画像入力手段で取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする。次に、特徴量算出手段が、前記注目画素およびその周辺領域の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する。次に、伝播率決定手段が、誤差伝播率と前記特徴量との関係を予め記憶しており、該関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める。次に、代表色抽出手段が、前記注目画素との色差が最小となる代表色を、複数の代表色の表色値を記憶している代表色記憶手段から抽出する。次に、誤差算出手段が、前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める。次に、色変換手段が、前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする。そして、誤差拡散手段が、前記誤差算出手段で求められた誤差を前記伝播率決定手段で求められた誤差伝播率で未処理の周辺画素に振り分ける。
また、本発明は、原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する第1のステップと、取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする第2のステップと、前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する第3のステップと、予め記憶されている誤差伝播率と前記特徴量との関係に基づいて、前記第3のステップで算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める第4のステップと、前記注目画素との色差が最小となる代表色を、複数の代表色の表色値を記憶している代表色記憶手段から抽出する第5のステップと、前記第5のステップで抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める第6のステップと、前記第5のステップで抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする第7のステップと、前記第6のステップで求められた誤差に対し、前記注目画素との位置関係に応じて前記周辺画素について予め定められている係数と前記第4のステップで求められた誤差伝播率とを乗じて得られる値を、当該周辺画素の画素値加算する第8のステップとを有することを特徴とする画像処理方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータ装置を、複数の代表色の表色値を記憶する代表色記憶手段と、原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する画像入力手段と、前記画像入力手段で取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする走査手段と、前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する特徴量算出手段と、誤差伝播率と前記特徴量との関係を予め記憶しており、該関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める伝播率決定手段と、前記注目画素との色差が最小となる代表色を前記代表色記憶手段から抽出する代表色抽出手段と、前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める誤差算出手段と、前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする色変換手段と、前記誤差算出手段で求められた誤差に対し、前記注目画素との位置関係に応じて前記周辺画素について予め定められている係数と前記伝播率決定手段で求められた誤差伝播率とを乗じて得られる値を、当該周辺画素の画素値加算する誤差拡散手段として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、誤差拡散法を用いた限定色化を行う際に裏写りを防ぐことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<構成>
図1は、本発明の実施形態にかかる画像処理装置10の構成を示す図である。CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12または記憶部14に格納されているOS(Operating System)等の基本プログラムを読み出し、基本プログラムをRAM(Random Access Memory)13に展開して実行することにより、画像処理装置10の各部を制御する。記憶部14は例えばハードディスクドライブであり、後述する画像処理の手順を記述したプログラムおよび代表色のRGB値を表すカラーテーブルが格納されている。カラーテーブルを構成する代表色は、ユーザが画像の出力に用いる画像出力装置で出力可能な色である。通信I/F(インターフェイス)15は、画像処理装置10と外部の機器との間でのデータの送受信を仲介する。
画像処理装置10は、通信I/F15を介して画像読取装置50および画像出力装置60と接続されている。画像読取装置50は、原稿を光学的に読み取って、原稿画像を表す原稿画像データを生成するスキャナである。画像出力装置60は、例えば、電子写真方式によって画像データに基づいて記録シート表面にトナー像を形成するプリンタである。
画像処理装置10は、CPU11がプログラムを実行することによって図2に示す各手段として機能する。
代表色記憶手段101は、複数の代表色の表色値を記憶する手段であり、カラーテーブルを用いて実現される。画像入力手段102は、原稿画像データを取得する手段であり、画像読取装置50で生成された原稿画像データを通信I/F15を介して受信する。
走査手段103は、画像入力手段102で取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする手段である。
特徴量算出手段104は、画像入力手段102で取得された原稿画像データで表される原稿画像を構成する各画素の特徴量を算出する手段である。特徴量は、例えば明度であり、画素毎に明度を算出する。
伝播率決定手段105は、誤差拡散法における誤差伝播率と上記の特徴量との関係を予め記憶し、この関係に基づいて、特徴量算出手段104で算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める手段である。誤差拡散法においては、処理前の画素値と当該画素に割り当てる代表色との誤差を未処理の周辺画素に予め定められた比率で振り分ける。本実施形態では、誤差を周辺画素に振り分ける際に、特徴量に応じた誤差伝播率を乗じた誤差を振り分ける。
誤差伝播率と特徴量との関係について、特徴量を明度とした例を用いて説明する。背景技術の項で説明したとおり、裏写りは、画像の明度の高い部分や彩度の高い部分で目立ち、被読取面に画像が形成されていない部分(下地部分)では特に目立つ。下地部分で発生する裏写りは一般に低濃度である。明度を尺度にして言い換えると、下地部分に発生する裏写りの明度は高く、用紙の地色の明度よりもやや低い。つまり、注目画素の明度が高いほど、裏写りの発生する可能性が高くなる。このような画素に対して通常の誤差拡散法を用いて限定色化を行うと、誤差が蓄積して裏写りが残るおそれがある。本発明は、注目画素の明度が高いほど、誤差の伝播率を低くし、明度の高い部分や彩度の高い部分、さらにその中でも特に裏写りの目立ちやすい下地部分における裏写りの発生を抑制することを特徴とする。これを実現するために、本実施形態の伝播率決定手段105は、画素の明度と誤差伝播率との関係を予め記憶している。この関係は、例えば、明度が所定の閾値を超えた場合に誤差伝播率を所定の値に低下させるように定めてもよいし、明度の値と誤差伝播率とを1対1で対応付けたテーブルであってもよいし、両者の関係を表す関数であってもよい。明度と誤差伝播率との関係は、予め実験によって求め、記憶部14に記憶させておく。
代表色抽出手段106は、原稿画像を構成する画素の各々について、当該画素との色差が最小となる代表色を代表色記憶手段101から抽出する手段である。具体的には、注目画素のRGB値とすべての代表色のRGB値との色差を求め、この色差が最小となる代表色をカラーテーブルから抽出する。
誤差算出手段107は、抽出された代表色の表色値と注目画素の画素値との誤差を求める手段である。具体的には、代表色抽出手段106で抽出された代表色のRGB値と注目画素のRGB値とから、R、G、Bの各々について誤差を求める。
色変換手段108は、抽出された代表色を注目画素に割り当てる手段である。具体的には注目画素のRGB値を代表色のRGB値で上書きする。
誤差拡散手段109は、誤差算出手段107で求められた誤差を伝播率決定手段105で求められた誤差伝播率で未処理の周辺画素に振り分ける手段である。誤差の振り分けの具体的な態様については、動作の説明において詳述する。
<動作>
次に、画像処理装置10の動作について説明する。図3は、画像処理装置10が行う処理のフローを示す図である。同図においては、1つの注目画素に対する処理のフローを示す。画像処理装置10は、例えば画像の左上の頂点に位置する画素を最初の注目画素とし、この注目画素に対して図3のフローに従った処理を行う。画像処理装置10は、画素を所定の方向、例えば右方向に走査しながら、各画素に対して、順次、同様の処理を行っていく。なお、画像処理装置10は、CPU11がプログラムを実行することによって行われるから、これ以降の説明においては、動作の主体をCPU11とする。
まず、ステップS01では、画像を入力する。具体的には、CPU11は、画像読取装置50により原稿を読み取って生成された原稿画像データを通信I/F15を介して受信する。
次に、ステップS02では、CPU11は、ステップS01で受信された原稿画像データで表される原稿画像を構成する各画素の特徴量(ここでは、明度)を算出する。
ステップS03では、CPU11は、ステップS02で算出された画素の明度に応じた誤差伝播率を求める。上述したように、明度と誤差伝播率との関係が記憶部14に記憶されており、この関係を用いて誤差伝播率を求める。ここでは、明度と誤差伝播率との関係が関数で定められている例を示す。図4は、明度と誤差伝播率との関係を表す関数をグラフ化した例を示す図である。いずれも明度が高いほど誤差伝播率が低くなるように定められている。(a)は、明度が最大のときでも、ある大きさの伝播率で誤差を伝播させる例である。(b)は、明度が最大のときに誤差伝播率をゼロにして、誤差を伝播させない例である。(c)は、明度がある値を下回ると誤差伝播率を一定値とする例である。これらは一例であり、明度と誤差伝播率との関係は実験により任意に定めることができる。
次に、ステップS04では、CPU11は、原稿画像を構成する画素の各々について、注目画素のRGB値とカラーテーブルに記憶されているすべての代表色のRGB値との色差を求め、この色差が最小となる代表色を抽出する。
ステップS05では、CPU11は、ステップS04で抽出された代表色のRGB値と注目画素のRGB値とから、R、G、Bの各々について誤差を求める。例えば、注目画素のRGB値が(R,G,B)=(185,67,97)、代表色のRGB値が(R,G,B)=(175,74,81)であるとする。このとき、誤差は(R,G,B)=(10、−7,16)となる。
ステップS06では、CPU11は、ステップS04で抽出された代表色のRGB値で注目画素のRGB値を上書きする。
ステップS07では、誤差拡散を行う。具体的には、CPU11は、ステップS05で求められた誤差をステップS03で求められた誤差伝播率で未処理の周辺画素に振り分ける。図5は、誤差拡散マトリックスの例を示す図である。「*」が注目画素である。例えば、(a)では、未処理の画素のうち、注目画素の右と下に隣接する2つの画素に対して、誤差の2分の1ずつを伝播させる。本発明では、ステップS03で求めた誤差伝播率を誤差に乗じて伝播させる。上記の例では、例えばR値の誤差は10である。注目画素の明度に応じた誤差伝播率が例えば0.4だとすると、実際に伝播させる誤差は、10×0.4=4となる。そして、注目画素の右と上に隣接する画素のR値に対して、4×(1/2)=2を加える。以上により、注目画素に対する誤差拡散法を用いた限定色化が完了する。
CPU11は、所定のスキャン方向に従って、順次、すべての画素を上記の手順によって限定色化し、限定色化された原稿画像データを画像出力装置60に出力する。これによって、限定色化された原稿画像データに基づいて画像が形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、誤差拡散法を用いた限定色化を行う際に裏写りを防ぐことができる。裏写りは下地部分など明度の高い部分で目立ちやすい。本実施形態では、明度が高いほど誤差伝播率を低くするから、裏写りの目立ちやすい部分で裏写りを防ぐことができる。また、注目画素の明度に応じた誤差伝播率を求めるから、精度の高い処理が可能となる。
なお、本発明は、以下に示す態様の限定色化の際に顕著な効果を奏する。
面積階調画像においては、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の色材を用い、網点の面積変化によって階調を表現する。この場合、微視的に見れば、実際に原稿上に存在する色は、色材の色とその減法混色であるR(赤)、G(緑)、B(青)、および用紙色W(ホワイト)だけである。つまり、C、M、Y、K、R、G、B、Wの8色のいずれかを示す画素によって構成される。
本発明者は、上記の点に着目し、CMYKの4色の色材により形成された面積階調原稿をスキャナで読み取る際に、CMYKRGBWの8色で限定色化を試みた。その結果、原画像を忠実に再現できること、さらには裏写りの除去ができることが明らかになった。裏写りの除去ができる理由は、一般に下地部分の裏写りは低濃度であるため、上記の8色の限定色化によって、裏写り部分の画素に対して下地の色であるWが割り当てられるからである。
しかしながら、上記の限定色化においてさらなる高画質化を目的として従来の誤差拡散法を用いると、裏写り部分の画素の色と代表色との誤差が蓄積されることにより裏写りが残ってしまうおそれがある。そこで、上記の限定色化において本発明を用いることにより、明度の高い部分の裏写りを防ぐことが可能になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、原稿画像の特徴量として明度を用いたが、第2実施形態においては、明度の代わりに彩度を用いることを特徴とする。すなわち、特徴量算出手段104で注目画素の彩度を求め、彩度が高いほど誤差伝播率が低くなるように誤差伝播率を決定し、この誤差伝播率を用いて誤差を周辺画素に伝播させる。
原稿画像中で彩度の高い部分は、明度の高い部分と同様に裏写りが目立ちやすい。本実施形態では、注目画素の彩度が高いほど誤差伝播率を低くすることによって、裏写りを防ぐことができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第1および第2実施形態においては、注目画素の特徴量を求め、この特徴量に応じた誤差拡散率を求めたが、第3実施形態においては、注目画素およびその周辺画素を含む領域について特徴量を求めることを特徴とする。
スキャナで原稿を読み取る際に、スキャナの電気的なノイズ等の影響により、画素値にノイズが生じることがあり得る。ノイズを含んだ画素値から求めた特徴量もまたノイズを含むことになる。注目画素、すなわちただ1つの画素の特徴量に基づいて誤差伝播率を求めると、特徴量にノイズが含まれているために、適正な誤差伝播率を求められなくなる。
本実施形態では、このような事態を回避するために、注目画素およびその周辺画素を含む領域の特徴量(明度または彩度)を求める。これによって、注目画素が裏写りを構成する画素である場合に、注目画素の画素値にノイズが含まれていても、周辺画素との明度または彩度の平均値から適切な誤差伝播率を求めることができる。
なお、注目画素を除き、その周辺画素のみから特徴量を求めるようにしてもよい。また、予め定められた誤差の伝播先の画素から特徴量を求めるようにしてもよい。
<変形例>
以上説明した形態に限らず、本発明は種々の形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形した形態でも実施可能である。
第1実施形態においては誤差伝播率を求めるための特徴量として明度を用いる例を示したが、特徴量は明度でなくてもよい。例えば、輝度、濃度、RGB値の平均値などを用いてもよい。
第2実施形態においては誤差伝播率を求めるための特徴量として彩度を用いる例を示したが、特徴量は彩度でなくてもよい。例えば、RGB値の3つの成分のうち最大値と最小値の差分を用いてもよい。
画像出力装置はプリンタに限定されるものではなく、例えば、画像を表示するディスプレイなどであってもよい。この場合、代表色記憶手段101に記憶させておく代表色は、ディスプレイで表示可能な色となる。
本発明の画像処理装置10の構成を示す図である。 CPU11がプログラムを実行することによって実現される手段を示す図である。 画像処理装置10が行う処理のフローを示す図である。 明度と誤差伝播率との関係を表す関数をグラフ化した例を示す図である。 誤差拡散マトリックスの例を示す図である。
符号の説明
10…画像処理装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…記憶部、15…通信I/F、50…画像読取装置、60…画像出力装置、101…代表色記憶手段、102…画像入力手段、103…走査手段、104…特徴量算出手段、105…伝播率決定手段、106…代表色抽出手段、107…誤差算出手段、108…色変換手段、109…誤差拡散手段。

Claims (9)

  1. 複数の代表色の表色値を記憶する代表色記憶手段と、
    原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する画像入力手段と、
    前記画像入力手段で取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする走査手段と、
    前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    誤差伝播率と前記特徴量との関係を予め記憶しており、該関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める伝播率決定手段と、
    前記注目画素との色差が最小となる代表色を前記代表色記憶手段から抽出する代表色抽出手段と、
    前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める誤差算出手段と、
    前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする色変換手段と、
    前記誤差算出手段で求められた誤差に対し、前記注目画素との位置関係に応じて前記周辺画素について予め定められている係数と前記伝播率決定手段で求められた誤差伝播率とを乗じて得られる値を、当該周辺画素の画素値加算する誤差拡散手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特徴量算出手段は、前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の明度を算出し、
    前記伝播率決定手段は、明度が高いほど誤差伝播率が低くなるように定められた関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された明度に応じた誤差伝播率を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特徴量算出手段は、前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の彩度を算出し、
    前記伝播率決定手段は、彩度が高いほど誤差伝播率が低くなるように定められた関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された彩度に応じた誤差伝播率を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記周辺画素は、前記注目画素から誤差を伝播される画素であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記代表色は、前記原稿画像を形成するために用いられている色材の色を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記代表色は、前記原稿画像を形成するために用いられている複数の色材の色と、前記複数の色材の色を減法混色した色とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記代表色は、前記原稿の被読取面において画像が形成されていない部分の色を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する第1のステップと、
    取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする第2のステップと、
    前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する第3のステップと、
    予め記憶されている誤差伝播率と前記特徴量との関係に基づいて、前記第3のステップで算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める第4のステップと、
    前記注目画素との色差が最小となる代表色を、複数の代表色の表色値を記憶している代表色記憶手段から抽出する第5のステップと、
    前記第5のステップで抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める第6のステップと、
    前記第5のステップで抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする第7のステップと、
    前記第6のステップで求められた誤差に対し、前記注目画素との位置関係に応じて前記周辺画素について予め定められている係数とを前記第4のステップで求められた誤差伝播率とを乗じて得られる値を、当該周辺画素の画素値加算する第8のステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータ装置を、
    複数の代表色の表色値を記憶する代表色記憶手段と、
    原稿を読み取ることにより生成された原稿画像データを取得する画像入力手段と、
    前記画像入力手段で取得された原稿画像データで表される原稿画像を所定の方向に走査することにより、該原稿画像を構成する画素を順に注目画素とする走査手段と、
    前記注目画素およびその周辺領域にある周辺画素の少なくともいずれか一方の画素値に基づいて特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    誤差伝播率と前記特徴量との関係を予め記憶しており、該関係に基づいて、前記特徴量算出手段で算出された特徴量に応じた誤差伝播率を求める伝播率決定手段と、
    前記注目画素との色差が最小となる代表色を前記代表色記憶手段から抽出する代表色抽出手段と、
    前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値と前記注目画素の画素値との誤差を求める誤差算出手段と、
    前記代表色抽出手段で抽出された代表色の表色値を前記注目画素の画素値に上書きする色変換手段と、
    前記誤差算出手段で求められた誤差に対し、前記注目画素との位置関係に応じて前記周辺画素について予め定められている係数と前記伝播率決定手段で求められた誤差伝播率とを乗じて得られる値を、当該周辺画素の画素値加算する誤差拡散手段
    として機能させるためのプログラム。
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