JP4272147B2 - 被覆基材表面の修理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被覆バッキングフィルムによる被覆基材表面の修理方法に関する。本方法は、車両および工業塗装で、特に小さな塗装損傷の修理向けの用途を見出すかもしれない。
熱硬化性塗料が、車両塗装/車両修理塗装で使用されている。例えば、フリーラジカルおよび/またはカチオン重合性バインダー、または重縮合および/または重付加反応によって架橋するバインダーをベースとする塗料が、かかる用途で使用されている。
車両修理塗装で塗装損傷を修理する場合、全車両または車両部品、例えばボンネットを再被覆することは多くの場合全く不必要である。小さな塗装損傷の場合、損傷部分をじかに取り囲む部分を再塗装することで通常十分である(スポット修理)。仕上業者によって費やされる準備、塗装およびクリーンアップ努力は、この際、修理されるべき塗装損傷のサイズとはほとんど無関係である。例えば、コーティング材料およびスプレーガンの準備、呼吸マスクの装着、スプレーガンでの塗料の塗布、スプレーガンおよび他の用具類または容器の掃除のような操作は常に実施されなければならない。
従って、修理塗装では、特に、トップコートだけが修理されることになっている場合にはまた、小さな塗装損傷の簡単な修理方法を求める要求が存在する。これは、ペイントショップでだけでなく、車両の本来塗装中の修理塗装での要求でもある。
従来の噴霧塗布への代替として、被覆フィルムが処理されるべき基材、例えば、車体上へ付けられる先行技術方法は公知である。この際フィルムは、一面上に1つまたは複数の塗装層を備えていてもよく、かつ、フィルムを基材上へ固定できるように、同じ面または他の面上に接着剤層を有してもよい。かかるフィルムおよび相当する貼り付け方法はしばしば文献に、例えば(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)および(特許文献4)に記載されてきた。一般に、フィルムは、それがそこに留まる基材上へ積層される。(特許文献5)は、「フリーのコーティングフィルム」を含む装飾目的に使用できるコーティングフィルムを記載している。コーティングフィルムは、接着剤層と少なくとも1つの塗装層とを含む。この場合には安定化バッキングフィルムなしで済ますことが可能である。
国際公開第00/08094号パンフレット 国際公開第00/63015号パンフレット 欧州特許出願公開第251 546号明細書 欧州特許出願公開第361 351号明細書 独国特許出願公開第196 54 918号明細書
本発明による方法は、熱硬化性塗料による被覆基材表面の修理方法を提供し、その方法は、例えば、車両本来塗装での修理塗装に関連して、またはペイントショップでの車両修理塗装に関連して、小さな損傷部分を修理するのに特に好適であり、大きな準備およびクリーンアップ努力なしに、必要とされる品質まで修理が迅速におよび簡単に行われるのを可能にする。
本発明は、被覆基材表面の修理方法であって、
次の連続工程
a)任意に、修理されるべき損傷部分を準備する工程と、
b)熱硬化性塗料の未硬化のまたは少なくとも一部分のみ硬化した塗装層で一面が被覆された、少なくとも1つのバッキングフィルムを提供する工程と、
c)修理されるべき損傷部分上へ、少なくとも1つのバッキングフィルムをその被覆面で付ける工程と、
d)そのような形式で修理されるべき損傷部分上へ付けられた塗膜に熱エネルギーを供給する工程と、
e)少なくとも1つのバッキングフィルムを除去する工程と
を含み、塗膜上への熱エネルギーの供給が少なくとも1つのバッキングフィルムを通して、および/または少なくとも1つのバッキングフィルムの除去後に進行する方法に関する。
驚くべきことに、本発明による方法を用いると、従来の方法と比べて品質でいかなる低下もなしに特に小さな塗装損傷を迅速におよび簡単に修理することが可能であることが分かった。耐溶剤性、耐水性および耐候性のような、修理塗装に関して、特に車両塗装において提起された通常の要件を満たす、良好な硬度を有する、滑らかな光学的に欠陥のない表面が得られる。
工程d)およびe)は、熱エネルギーの供給がバッキングフィルムを通って進行し、いったん熱エネルギーが供給されるとバッキングフィルムが除去されるようなやり方で好ましくは行われる。いったんバッキングフィルムが除去されると、熱エネルギーが任意に再び供給されてもよい。バッキングフィルムの除去後にのみ塗膜に熱エネルギーを供給することもまた可能であるが、あまり好ましくない。
用語「熱エネルギー」は、本明細書で用いるところでは、UV放射および電子線放射の使用を除外する。
本発明による方法の個々の工程は下でより詳細に説明される。
一般に、修理されるべき損傷部分は修理の前に準備される。この場合、本発明による方法は工程a)、すなわち修理されるべき損傷部分の準備で始まる。これは、修理の要件に従って損傷塗膜を準備することを含む。通常、塗膜は先ず、例えば、シリコーンリムーバーで十分にきれいにされる。次に表面は研摩ペーストまたはサンドペーパーでわずかにまたは軽く磨かれ、任意にもう一度きれいにされる。必要ならば、粘性の充填材組成物が例えばパテナイフで塗布され、適切に後処理されてもよい。あるいは、損傷部分はまた、他の方法によって、例えばレーザー処理によって準備されてもよい。
本発明による方法の工程b)は、熱硬化性塗料の未硬化のまたは少なくとも一部分のみ硬化した塗装層で一面が被覆された、バッキングフィルムの供給を含む。
バッキングフィルムは、任意の所望の、特に、耐熱性に関して一定の要件を満たす熱可塑性プラスチックから製造されたフィルムを含む。バッキングフィルムを通して熱エネルギーを供給する好ましい実施形態の場合には、フィルムは、熱エネルギーの供給によりフィルム材料に発生する温度に抵抗性でなければならない。好適なフィルム材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミドならびにポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートのようなポリエステルである。フィルムはまたポリマーブレンドからなってもよく、任意にまた表面処理されてもよい。フィルムがテクスチャー加工した表層、例えば、ミクロ−および/またはマクロテクスチャー加工した表層を有することも可能である。フィルムの厚さは、例えば、10〜1000μm、好ましくは10〜500μm、特に好ましくは20〜250μmであり、加工性の実用的考察によって決められる。選択されたフィルムは、好ましくは、弾力のある、伸張性のおよび静電力によって基材に効果的に粘着するものであるべきである。
バッキングフィルムは、熱エネルギーによって硬化可能な液体またはペースト状塗料で一面が被覆される。塗料は水性であっても、溶剤で希釈されていても、または溶剤も水も含有していなくてもよい。熱エネルギーの供給によって硬化可能な塗料は、重縮合および/または重付加反応によって硬化可能なバインダーだけでなく、イオンおよび/またはフリーラジカル重合によって硬化可能なバインダーを含有する当業者には公知の塗料である。バインダーを選択する時に、熱エネルギーの供給前の貯蔵中に安定である熱架橋性バインダーのみを使用するよう注意しなければならない、
本発明による方法でバッキングフィルム上へ塗布されることになっているイオン硬化性塗料は、1種または複数種のイオン重合性バインダーを含有する。これらは、当業者に公知の通常のバインダー、好ましくは、分子当たり3個以上のエポキシ基を含有する多機能性エポキシオリゴマーのようなカチオン重合性バインダーを含んでもよい。これらは、例えば、ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル、水素化ビスフェノールAグリシジルエーテル、エポキシウレタン樹脂、グリセロールトリグリシジルエーテル、ジグリシジルヘキサヒドロフタレート、ダイマー酸のジグリシジルエステル、(3,4−エポキシシクロヘキサン)カルボン酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチルのような(メチル)シクロヘキセンのエポキシ化誘導体またはエポキシ化ポリブタジエンを含む。ポリエポキシ化合物の数平均モル質量は好ましくは10,000より下である。シクロヘキセンオキシド、ブテンオキシド、ブタンジオールジグリシジルエーテルまたはヘキサンジオールジグリシジルエーテルのような反応性希釈剤もまた使用されてもよい。
カチオン硬化性塗料は、1種または複数種の熱的に活性化可能な開始剤を含有する。使用されてもよい開始剤は、例えば、熱不安定なオニウム塩である。
本発明による方法でバッキングフィルム上へ塗布されることになっているフリーラジカル硬化性塗料は、フリーラジカル重合性のオレフィン二重結合を持った1種または複数種のバインダーを含有する。フリーラジカル重合性オレフィン二重結合を有する、考慮されてもよい好適なバインダーは、例えば、フリーラジカル重合によって架橋することができる、当業者に公知の任意のバインダーである。これらのバインダーは、分子当たり1個または複数個の、好ましくは平均して2〜20個、特に好ましくは3〜10個のフリーラジカル重合性オレフィン二重結合を含有するポリマーおよびオリゴマーのようなプレポリマーである。重合性二重結合は、例えば、(メタ)アクリロイル、ビニル、アリル、マレエートおよび/またはフマレート基の形で存在してもよい。フリーラジカル重合性二重結合は特に好ましくは(メタ)アクリロイル基の形で存在する。
ここおよび下の両方で、(メタ)アクリロイルまたは(メタ)アクリルは、アクリロイルおよび/またはメタクリロイルまたはアクリルおよび/またはメタクリルを意味することを意図される。プレポリマーまたはオリゴマーの例には、(メタ)アクリロイル機能性ポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエーテル(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、アミノ(メタ)アクリレートおよびメラミン(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの化合物の数平均モル質量Mnは、例えば、500〜10,000g/モル、好ましくは500〜5000g/モルであってもよい。バインダーは個々にまたは混合物として使用されてもよい。(メタ)アクリロイル機能性ポリ(メタ)アクリレートおよび/またはポリウレタン(メタ)アクリレートが好ましくは使用される。
プレポリマーは、反応性希釈剤、すなわち、フリーラジカル重合性の500g/モル未満のモル質量の低分子量化合物と組み合わせて使用されてもよい。反応性希釈剤は、モノ−、ジ−またはポリ不飽和であってもよい。モノ不飽和反応性希釈剤の例は、(メタ)アクリル酸およびそのエステル、マレイン酸およびその半エステル、酢酸ビニル、ビニルエーテル、置換ビニル尿素、スチレン、ビニルトルエンである。ジ不飽和反応性希釈剤の例は、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレートのようなジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートである。ポリ不飽和反応性希釈剤の例は、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートである。反応性解釈剤は単独でまたは混合物で使用されてもよい。
フリーラジカル重合を開始するために、塗料は、開始剤タイプに依存して異なる温度で分解する、熱的に活性化可能なフリーラジカル開始剤を含有してもよい。かかるフリーラジカル開始剤の例には、ジアルキル過酸化物、過カルボン酸、ペルオキシジカーボネート、ペルオキシドエステル、ヒドロペルオキシド、ケトンペルオキシド、アゾジニトリルまたはベンゾピナコールシリルエーテルのような、有機過酸化物、有機アゾ化合物またはC−C開裂開始剤が挙げられる。フリーラジカル開始剤は、樹脂固形分含有率に関して、0.1〜5重量%の量で好ましくは使用される。熱開始剤は個々にまたは組み合わせて使用されてもよい。
重縮合反応によっておよび/または重付加反応によって硬化する、本発明による方法でバッキングフィルム上へ塗布されることになっている熱硬化性塗料は、適切に架橋可能な官能基を持った1種または複数種のバインダーを含有する。好適なバインダーは、熱エネルギーの供給前の貯蔵では安定であるバインダーまたはバインダー系である。単成分バインダー系が好ましい。
上述したような付加および/または縮合反応は、エステルおよびヒドロキシ基を形成するカルボキシル基へのエポキシ基の開環付加、ウレタン基を形成してブロッキング剤を脱離するヒドロキシル基のブロックされたイソシアネート基との反応、水を脱離するヒドロキシル基のN−メチロール基との反応、エーテルアルコールを脱離するヒドロキシル基のN−メチロールエーテル基との反応、エステルアルコールを脱離するヒドロキシル基のエステル基とのエステル交換反応、アルコールを脱離するヒドロキシル基のカルバメート基とのウレタン交換反応、エーテルアルコールを脱離するカルバメート基のN−メチロールエーテル基との反応のような、当業者に公知の塗料化学架橋反応を含む。
湿分硬化バインダー成分、例えば、遊離イソフタレート基を有する、加水分解性アルコキシシラン基を有するかまたはケチミンもしくはアルジミンブロックアミノ基を有する化合物もまた可能である。塗料が大気湿度によって硬化するバインダーまたは官能基を含有する場合、早すぎる硬化を回避するために、被覆バッキングフィルムの調製の間ずっとある種の条件が維持されなければならない。この問題は、下での被覆バッキングフィルムの形状についての説明でより詳細に述べられる。
上に記載された様々な架橋機構は、それらが互いに妨害しないという条件で、自由自在に組み合わせられてもよい。様々な架橋性官能基はこの際同じバインダー中におよび/または別個のバインダー中に存在してもよい。脱離なしで架橋するバインダーが好ましくは本発明による方法で使用される。特に、フリーラジカル重合性バインダー系が熱開始剤と組み合わせて使用される。これらのバインダー系は、重縮合および/または重付加反応によって架橋する上述のバインダー系の少なくとも1つと任意に組み合わされてもよい。
バッキングフィルムを被覆するために本発明による方法で使用されてもよい塗料は、着色または未着色塗料であってもよい。未着色塗料は、例えば、クリアコートのような従来のやり方で配合された塗料である。着色塗料は、色を与えるおよび/または特殊効果を与える顔料を含有する。好適な色を与える顔料は、有機または無機種の、任意の通常の塗料顔料である。無機または有機の色を与える顔料の例は、二酸化チタン、微粉化二酸化チタン、酸化鉄顔料、カーボンブラック、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドンまたはピロロピロール顔料である。特殊効果を与える顔料の例は、例えば、アルミニウムもしくは銅から製造された金属顔料、酸化金属被覆金属顔料および二酸化チタン被覆雲母のような干渉顔料である。
塗料はまた、透明な顔料、可溶性染料および/または増量剤を含有してもよい。使用できる増量剤の例は、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムおよびタルカムである。
塗料はまた通常の塗料添加剤を含有してもよい。通常の塗料添加剤の例には、平滑剤、高分散シリカまたは高分子尿素化合物のようなレオロジー試剤、例えば部分架橋したカルボキシ機能性ポリマーをまたはポリウレタンをベースとする増粘剤、脱泡剤、湿潤剤、抗クレーター形成剤、触媒、酸化防止剤ならびにHALS製品および/またはUV吸収剤をベースとする光安定剤が挙げられる。好ましくは、使用できる光安定剤は、立体的にヒンダーされたモルホリン−2−オン誘導体、特に、3,3,5,5−ポリ置換によって立体的にヒンダーされたモルホリン−2−オン誘導体である。
添加剤は、当業者に公知の通常量で使用される。
塗料は水および/または有機溶剤を含有してもよい。後者は、当業者に公知の通常の有機塗料溶剤を含む。
熱エネルギーによって硬化可能な塗料は、通常の方法によって、例えば、はけ塗り、ローラー塗り、流し込み、ナイフ塗り、印刷、型押または噴霧によってバッキングフィルム上へ塗布されてもよい。塗料は、溶融体としてまたは液相で、例えば溶液として塗布されてもよい。塗料は、例えば、溶液としてナイフ塗りされてもよい。後の乾燥工程において溶剤を任意に穏やかな加熱で蒸発させる。塗膜は、乾燥工程の間にどんな場合にも完全に架橋されてはならない。乾燥した非架橋の塗膜は、修理されるべき基材上への良好な接合を確実にするために、都合よく室温でわずかに粘着性であるべきである。塗膜が特別に配合されたバインダーのために本質的に粘着性であってもよいか、粘着性が例えば穏やかな加熱による乾燥塗膜のわずかな部分架橋/ゲル化によって達成されてもよいかのどちらかである。熱エネルギーによって硬化可能な塗料は1〜100μmの、好ましくは5〜60μmの層厚さで一般に塗布される。
好ましくはないが、バッキングフィルムが2つ以上の塗装層を、例えば、顔料ベースコートおよび透明なクリアコートを備えることは原則として可能である。後者の場合、クリアコートが先ずバッキングフィルム上へ塗布され、次にベースコートが、例えばウェット・オン・ウェットでおよび任意にフラッシュオフ段階後にクリアコート上へ塗布されるであろう。
被覆バッキングフィルムの可能な一実施形態は、塗料が次に塗布される時に、既存塗膜でのエッジむらが回避されるように、フィルムのエッジに向かって減少する層厚さで塗料を塗布することにある。
修理されるべき基材からのバッキングフィルムの後の除去を促進するために、バッキングフィルムの少なくとも1つのエッジゾーンを未被覆で残しておくことが好都合であるかもしれない。被覆されることになっているバッキングフィルムの面上に特殊仕上げ、例えば、剥離剤塗布を提供すること、または、修理されるべき基材に固定されている塗膜からの剥離を促進するために、バッキングフィルムの除去の際に、適切に、非粘着性の特殊表面処理フィルムを使用することもまた好都合であるかもしれない。
保護を提供するための一時的な保護フィルムを被覆バッキングフィルムに備えることもまた好都合であるかもしれない。この際保護フィルムはバッキングフィルムの被覆面上のみに存在してもよいが、それはまた両面上へ付けられてもよいし、全被覆バッキングフィルムを完全に囲んでもよい。後者の可能性は、大気湿度を締め出すために、上に記載された湿分硬化バインダーまたは官能基が存在する場合に特に勧めることができるであろう。例えば、露光によって引き起こされる早すぎる重合からバッキングフィルム上の塗膜を保護するために、着色した、例えば、黒色フィルム材料が都合よく使用されてもよい。例えば黒色ポリエチレンフィルムが使用されてもよい。保護フィルムの剥離を促進するために、上に記載されたように、それはまた非粘着性を備えていてもよい。
任意に保護フィルムまたは保護覆いを備えた被覆フィルムは、最も多様な形状およびサイズで、例えば、0.5cm2〜400cm2の、好ましくは1cm2〜100cm2のサイズで前製作され、貯蔵されてもよい。フィルムはまた連続フィルムのリールとして貯蔵されてもよい。
少なくとも1つの被覆バッキングフィルムの供給および任意に存在する保護フィルムまたは保護覆いの除去の後に、少なくとも1つのバッキングフィルムは、本発明による方法の工程c)に従って修理されるべき損傷部分上へその被覆面で付けられる。都合よく、損傷部分の全面にわたって完全に合うフィルムシートサイズは、任意の非被覆エッジゾーンまたはエッジに向かって減少する層厚さを考慮して選択される。既に述べられたように、損傷部分は、良好な接合を確実にするために被覆バッキングフィルムの貼り付け前に軽くサンドペーパーで磨かれてもまたは粗化されてもよい。次にフィルムは、被覆されるべき基材上へ塗膜を固定するように、好ましくは圧力および、任意に熱に曝されて基材上へ積層される。これは、例えば、加熱できるローラー、例えば、ゴムローラーで実施されてもよい。考慮されてもよい修理されるべき損傷部分を含む塗装層は、例えば、電気浸漬被覆基材、サーフェーサー、プライマー、充填材およびベースコート層であるが、特にクリアコートおよび単層トップコート層である。この際被覆バッキングフィルムは損傷した塗装層上へか、下にある塗装層上へかのどちらかへ付けられてもよい。後者の場合は、例えば修理の準備の間に、例えば、損傷部分が下にある塗装層の1つにまでサンドペーパーで磨かれた場合に起こる。
修理されるべき損傷部分上へ被覆バッキングフィルムをその被覆面で付けた後に、そのような形式で付けられた塗膜は熱エネルギーを供給される(プロセス工程d)。この際熱エネルギーはバッキングフィルムを通して供給されてもよいしおよび/または塗膜はバッキングフィルムの除去後に熱エネルギーに直接曝されてもよい。縮合反応によって架橋可能なバインダーを含む系を用いる場合には、架橋反応の間に生じる脱離生成物がさもなければ破壊的であるかもしれないので、熱エネルギーは、いったんバッキングフィルムが除去されてしまったからようやく都合よく供給される。
熱エネルギーは、様々な方法で塗膜に供給されてもよい。プロセス工程d)による熱エネルギーの供給は、単一方法または2つもしくは複数の従来方法の組合せを用いて、例えば、赤外および/または近赤外放射による放射加熱によっておよび/または例えば熱風による対流によっておよび/または誘導加熱(金属基材の場合に)によっておよび/または例えば被覆フィルム上に加えられるまたは直接置かれる加熱できるローラーまたはプレートのような加熱できる伝熱媒体を用いた接触加熱によって進行してもよい。好ましい方法は、赤外放射、近赤外放射および接触加熱による供給である。熱エネルギーは、例えばオーブン中でまたはコンベヤ装置で、公知のやり方で供給されてもよい。熱エネルギーは、例えば適切に配置された赤外放射発光体または近赤外放射発光体を用いて、熱風ブロアーを用いてまたは接触加熱によって修理されるべき損傷部分上へ局所的にのみ好ましくは供給される。
従来の赤外放射発光体および近赤外放射発光体は、好ましい赤外照射および近赤外照射用の放射源と考えられてもよい。赤外放射発光体は短波長赤外範囲、例えば0.8〜2μmの放射を発する赤外放射発光体、または中間波長赤外範囲、例えば2〜4μmの放射線を発する赤外放射発光体を好ましくは含む。赤外放射発光体は、照射されるべき基材表面の正面に、例えば20〜70cmの距離に置かれてもよい。赤外放射での照射時間は合計、例えば1〜30分になってもよい。
用いられるべき近赤外放射発光体は、おおよそ760からおおよそ1500nm、好ましくは760〜1200nmの波長範囲の短波長赤外放射を発するような放射発光体を含む。かかるNIR放射発光体はアドゥホス(Adphos)から商業的に入手可能である。それらは、例えば、一般に10kW/m2より大きい〜例えば15MW/m2、好ましくは100kW/m2〜800kW/m2の強度(単位面積当たりの放射出力)の高性能ハロゲン放射発光体である。例えば、放射発光体は、2000Kよりも高い、好ましくは、2900Kよりも高い、例えば、2000から3500Kの温度の放射発光体表面温度(コイルフィラメント温度)に達する。好適な放射発光体は、例えば、最高値750〜1200nmの発光スペクトルを有する。
物体とNIR放射発光体との間の距離は、例えば2〜60cmであってもよく、照射時間は、例えば1から300秒であってもよい。照射時間は、連続照射の継続期間か、異なる照射サイクルの期間の合計かのいずれかを意味する。制御されたやり方で様々なパラメーターを選択することによって、異なる表面温度、例えば、80から250℃の表面温度が得られるかもしれない。しかしながら、表面温度はまた250℃を超えてもよい。
熱硬化に必要とされる硬化温度に依存して、適切に耐熱性のフィルム材料が選択されなければならない。修理されるべき基材の感温性もまた、硬化温度を選択する時に考慮されなければならない。
バッキングフィルムを通しての熱エネルギーの供給の好ましい場合には、フィルムはエネルギーが供給された後に除去される。この目的のために、塗膜は、都合よく先ず、フィルムが除去される前に放冷される。バッキングフィルムを除去する時、それは、フィルムが少なくとも一エッジゾーン上には被覆されていない場合にはフィルムの剥離を促進するために好都合である。
本発明の一実施形態は、最初にフィルムを通して熱エネルギーを供給することによって塗膜の部分硬化をもたらすことにあり、かつ、いったんフィルムが除去されたら、第2のエネルギー供給工程で最終硬化をもたらすことにある。言い換えれば、完全な硬化のために必要とされる熱エネルギーの照射線量は少なくとも2つの別個の工程で供給される。
バッキングフィルムの除去および任意の次の最終熱硬化および好ましくは冷却段階の後に、修理部分は研磨されてもよい。
原則として、修理されるべき損傷部分上へ2つ以上の被覆バッキングフィルムを付けることもまた可能である。これは、例えば、互いに隣接した2つまたは複数のバッキングフィルムを付けることによって、および/または第1のバッキングフィルムにより付けられ、任意に硬化された塗膜上へ少なくとも1つのさらなるバッキングフィルムを付けることによって行われてもよい。要件に依存して、これは、例えば後者の場合には、ベースコートで被覆された第1バッキングフィルムおよびクリアコートで被覆された第2バッキングフィルム、または充填材で被覆された第1バッキングフィルムおよび単層トップコートで被覆された第2バッキングフィルムを含んでもよい。
テクスチャー加工した表層を備えたバッキングフィルムが本発明に従って被覆され、付けられる場合、バッキングフィルムの除去後に、対応する負のテクスチャーを備えた修理被覆表面が得られる。これは、例えば、それら自体テクスチャー加工されている基材表面を修理する場合に必要であることを証明するかもしれない。
本発明による方法に好適である基材は、例えば、金属もしくはプラスチックの任意の所望の基材、または金属およびプラスチック成分から製造された複合基材である。
本発明による方法は、例えば、工業塗装および車両塗装で、例えば、車両本来塗装(終端修理)でのまたは修理工場での車体の修理塗装で、任意の所望の被覆基材を修理するための用途を見出すかもしれない。本発明による方法は、小さな損傷部分を修理すること(スポット修理)のために特に都合よく用いられるかもしれない。特に、クリアコートまたは着色単層トップコートが、本発明の方法による修理目的のために、既存の多層塗膜の上へ塗布されてもよい。
次の実施例は、本発明をより詳細に例示することを意図される。
pbw=重量部
wt%=重量%
電気浸漬プライマー、充填材、ベースコートおよびクリアコートで被覆した、2つのおおよそ10cm2の損傷部分を有する、クリアコートだけが損傷している金属試験シートを修理した。損傷部分を先ずきれいにし、軽くサンドペーパーで磨いた。
(被覆バッキングフィルムの製造)
フリーラジカル重合によって熱硬化可能なポリウレタンを先ず次の通り製造した。
撹拌機、温度計、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた2リットル4首フラスコ中で、369.4重量部(pbw)のイソホロンジイソシアネートを0.6重量部のメチルヒドロキノンおよび80重量部の酢酸ブチルと組み合わせて80℃に加熱した。反応温度が100℃よりも上に上昇しないようなやり方で、193重量部のアクリル酸ヒドロキシエチルと0.5重量部のジブチル錫ジラウレートとの混合物を滴加した。50重量部の酢酸ブチルを用いて滴下ロートをリンスした。10.1のNCO値が得られるまで温度を最高100℃に維持した。次に300重量部のポリカプロラクトントリオール(インテロックス・ケミカルズ(Interox Chemicals)製のカパ(Capa)305)と50重量部の酢酸ブチルとを加えた。0.5未満のNCO値が得られるまで、反応混合物を最高100℃に維持した。次に混合物を69.6重量部の酢酸ブチルで希釈した。75重量%(1時間/150℃)の固形分含有率および10,000mPasの粘度の無色の高粘性樹脂が得られた。
次に熱硬化性クリアコートを次の成分から製造した。
80.8重量%の上で製造したポリウレタン
1.3重量%の商業的に入手可能な熱不安定性過酸化物フリーラジカル開始剤(アクゾ(Akzo)製のトリゴノックス(Trigonox)(登録商標)21)
0.1重量%の通常の商業的平滑剤(エベクリル(Ebecryl)350/UCB)
0.8重量%の通常の商業的UV吸収剤(チヌビン(Tinuvin)(登録商標)384/チバ(CIBA))
0.8重量%の通常の商業的光安定剤(ヒンダードアミン光安定剤(HALS)系)(チヌビン(登録商標)292/チバ)
16.2重量%の酢酸ブチル。
生じたクリアコートを次にバッキングフィルム上へ塗布した。この目的のために、20μm厚さポリエステルフィルムの一面上へおおよそ40μmの乾燥フィルム厚さにクリアコートをブレード被覆した。塗布されたクリアコート層を60℃で10分間乾燥して溶剤を蒸発させた。わずかに粘着性の、もはや流動しない表面が得られる。
(被覆バッキングフィルムの貼り付けおよび塗膜の硬化)
特定の損傷部分にとって好適なサイズの、上で被覆されたような一片のフィルムを、特定の損傷部分上にその被覆面で置いた。次にコーティングフィルムを、該フィルムを通してIR放射発光体でおおよそ80℃に加熱し、穏やかな圧力下で損傷部分上へ気泡なしに積層した。
(a)第1損傷部分)
次に、まだ暖かい液体のコーティング材料に、フィルムを通して6秒間照射し、20cmの距離の従来の商業的な近赤外放射発光体(400kW/m2、100%電力、アドゥホスの高燃焼発光体)によって硬化させた。次にバッキングフィルムを除去した。そのような形式で修理した損傷部分のエッジは、研磨によって最終的にはブレンドされた。
(b)第2損傷部分)
次に、まだ暖かい液体のコーティング材料に、フィルムを通して20分間照射し、40cmの距離の従来の商業的な赤外放射発光体(発光スペクトル最高:2,4μm、20kW/m2、ヘラエウス(Heraeus))によって硬化させた。次にバッキングフィルムを除去した。そのような形式で修理した損傷部分のエッジは、研磨によって最終的にはブレンドされた。
達成された表面品質、硬度、光沢および耐溶剤性は、従来の熱硬化性塗料で達成されたものに匹敵した。修理された損傷部分は、硬化直後に研磨することができ、かつ、既存の塗膜に何のエッジむらも残さなかった。
以下に、本発明の好ましい態様を示す。
1. 被覆基材表面の修理方法であって、次の連続工程
a)任意に、修理されるべき損傷部分を準備する工程と、
b)熱硬化性塗料の未硬化の塗装層のみで、または少なくとも一部分のみ硬化した塗装層で一面が被覆された、少なくとも1つのバッキングフィルムを提供する工程と、
c)前記修理されるべき損傷部分上へ、前記少なくとも1つのバッキングフィルムをその被覆面で付ける工程と、
d)そのような形式で前記修理されるべき損傷部分上へ付けられた前記塗膜に、熱エネルギーを供給する工程と、
e)前記少なくとも1つのバッキングフィルムを除去する工程と
を含み、前記熱硬化性塗料がフリーラジカルおよび/またはイオン重合性バインダー入りバインダー、重縮合および/または重付加反応によって架橋可能なバインダーならびに湿分硬化バインダーよりなる群から選択される1種または複数種のバインダーを含み、かつ、前記塗膜上への前記熱エネルギーの供給が前記少なくとも1つのバッキングフィルムを通して、および/または前記少なくとも1つのバッキングフィルムの除去後に進行することを特徴とする方法。
2. 前記塗膜への前記熱エネルギーの供給が、前記少なくとも1つのバッキングフィルムを通して進行することを特徴とする1.に記載の方法。
3. 工程b)の前記未硬化のまたは一部分のみ硬化した塗装層が、粘着性表面の塗装層を含むことを特徴とする1.または2.に記載の方法。
4. 一面または両面上に保護フィルムを有するバッキングフィルムが工程b)で提供されることを特徴とする1.から3.のいずれか一項に記載の方法。
5. 工程c)における前記少なくとも1つのバッキングフィルムの貼り付けが、圧力下で進行することを特徴とする1.から4.のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記修理されるべき損傷部分に加えられる熱エネルギーの供給が、赤外放射発光体で行われることを特徴とする1.から5.のいずれか一項に記載の方法。
7. 前記修理されるべき損傷部分への前記熱エネルギーの供給が、760〜1200nmの波長範囲および100kW/m2〜15MW/m2の強度(単位面積当たりの放射出力)の近赤外放射を発する近赤外放射発光体で行われることを特徴とする1.から5.のいずれか一項に記載の方法。
8. 前記修理されるべき損傷部分に加えられる熱エネルギーの供給が、接触加熱によって行われることを特徴とする1.から5.のいずれか一項に記載の方法。
9. 小さな損傷部分を有する被覆基材表面を修理被覆するためのものであることを特徴とする1.から8.のいずれか一項に記載の方法の使用。
10. 自動車および/または工業塗装におけるものであることを特徴とする1.から9.のいずれか一項に記載の方法の使用。

Claims (1)

  1. 被覆車体表面の修理方法であって、次の連続工程
    a)任意に、修理されるべき損傷部分を準備する工程と、
    b)クリアコートまたは着色単層トップコートである熱硬化性塗料の未硬化の塗装層のみで、または少なくとも一部分のみ硬化した塗装層で一面が被覆された、少なくとも1つのバッキングフィルムを提供する工程と、
    c)前記修理されるべき損傷部分上へ、前記少なくとも1つのバッキングフィルムをその被覆面で付ける工程と、
    d)そのような形式で前記修理されるべき損傷部分上へ付けられた前記塗膜に、紫外線照射または電子線照射に起因する熱エネルギーを除外した熱エネルギーを供給する工程と、
    e)前記少なくとも1つのバッキングフィルムを除去する工程と、
    を含み、前記熱硬化性塗料がフリーラジカルおよび/またはイオン重合性バインダー入りバインダー、重縮合および/または重付加反応によって架橋可能なバインダーならびに湿分硬化バインダーよりなる群から選択される1種または複数種のバインダーを含み、かつ、前記塗膜上への前記熱エネルギーの供給が前記少なくとも1つのバッキングフィルムを通して、および/または前記少なくとも1つのバッキングフィルムの除去後に進行することを特徴とする方法。
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