JP4271699B2 - 皮膚の角質除去具 - Google Patents
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Description
以下本文は「皮膚の角質除去具」を角質除去具と表現する。
また、アーム部の先端にセラミックの粗面片が取り付けられた角質除去具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、これらの角質除去具を使用しても角質除去が必ずしも十分とは言えず、角質除去効果の高い角質除去具が切望されていた。
また、上記従来の角質除去具は取り扱いが必ずしも容易ではなかった。
すなわち、請求項1の発明は、
外周が略円形又は略楕円形で湾曲状の角質除去具であって、
前記外周は、第1曲線部と、前記第1曲線部の一端に連なる第2曲線部と、前記第1曲線部の他端に連なる第3曲線部と、前記第2曲線部と前記第3曲線部とを結ぶ第4曲線部とからなり、
前記第1曲線部の曲率は、前記第2曲線部の曲率よりも大きく、
前記第1曲線部の曲率は、前記第3曲線部の曲率よりも大きく、
前記第1曲線部、前記第2曲線部、及び前記第3曲線部に沿った縁部には、凸凹が交互に並んだぎざぎざの刃部が形成されるとともに、
前記第1曲線部、前記第2曲線部、前記第3曲線部、及び前記第4曲線部によって囲まれた略中央には、湾曲部が形成されており、
前記刃部のピッチが50〜150μmであり、
前記刃部の凸部分は、その断面形状において先端が尖っており、
前記刃部の凹部分は、その断面形状において先端が尖っていない、ことを特徴とする皮膚の角質除去具である。
また、第1曲線部の曲率は、第2曲線部の曲率及び第3曲線部の曲率よりも大きくなっている。すなわち、第1曲線部は曲率が大きくて、より湾曲しているため、この第1曲線部を指間に挿入し易い。よって、指間の角質除去を容易に効率的に行うことができる。
また、本発明の角質除去具では、第1曲線部、第2曲線部、第3曲線部、及び第4曲線部によって囲まれた略中央には、湾曲部が形成されている。この湾曲部を皮膚に押し当てると、皮膚が弾性変形して、削る角質が浮くとともに角質が刃部に密着するから、角質除去を容易に行うことができる。
また、刃部のピッチが50〜150μmであるので、角質をより効率的に除去することができる。
また、更に把持部を有する場合には、角質除去具を握りやすいから、角質除去を容易に行うことができる。
また、把持部が、第4曲線部近傍の位置にて屈曲されている場合には、この屈曲された部分に指を掛けると角質除去具を更に握りやすくなり、角質除去をより容易に行うことができる。
本実施形態の角質除去具1は、角質除去具本体3(以下、「本体3」と略す。)と、この本体3に一体的に取り付けられた把持部5とからなる。本体3は外周が略円形又は略楕円形で湾曲状とされている。ここで、略円形又は略楕円形には、円形、楕円形の他、卵形、スプーン形等も含まれる。
本体3の外周は、図2に示されるように、第1曲線部7と、第1曲線部の一端に連なる第2曲線部9と、第1曲線部の他端に連なる第3曲線部11と、第2曲線部9と第3曲線部11とを結ぶ第4曲線部13とからなる(なお、第1曲線部7、第2曲線部9、第3曲線部11、第4曲線部13は、概同一長とされている)。
そして、第1曲線部7の曲率は、第2曲線部9の曲率よりも大きく、かつ、第1曲線部7の曲率は、第3曲線部11の曲率よりも大きくされている。すなわち、図2に示されるように本体3は、第一曲線部7でやや尖った卵形形状をなしている。
図3に示されるように第1曲線部7、第2曲線部9、及び第3曲線部11に沿った縁部には、凸凹が交互に並んだぎざぎざの刃部15が形成されている。この刃部15の形成方法は特に限定されないが、砥石によって研ぐことによって好適に形成することができる。
刃部15のピッチLが5μmよりも小さいと、刃部15によって角質部を刮ぎ落とす際に、皮膚を切ってしまうおそれがあり、一方、刃部15のピッチLが500μmよりも大きいと、角質部を刮ぎ落としにくい傾向にあるからである。
なお、図3の符号Eで示す角部が、角質部に食い付き、その結果、白癬菌の潜む皮膚の角質部を除去しやすくなるものと考えられる。
また、把持部5は、図1に示されるように、第4曲線部13近傍の位置にて屈曲しており、屈曲部5Aが形成されている。
本実施形態の角質除去具1を使用する際には、図4に示すように通常、把持部5の屈曲部5Aを握る。
そして、刃部15を皮膚に密着させて、角質部を刮ぎ落とす。この際に、本体3は、第一曲線部7の部分でやや尖った卵形形状をなしているから、図5に示すように、この第1曲線部7を指間19に挿入し易い。よって、指間19の角質除去を容易に効率的に行うことができる。
なお、使用の終わった角質除去具1は、洗浄後、ガスコンロ等の炎で或いは熱湯(100℃)で白癬菌を殺菌することが望ましい。また、上記対処法は、風呂あがりの皮膚がふやけた状態で実施することが好ましい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、把持部5を備えた角質除去具1を示したが、把持部5を備えていなくてもよい。
(2)なお、上記角質除去具1の材質は特に限定されず、金属、樹脂等を使用することができる。
(3)また、刃部15の形状は、凸凹が交互に並んだぎざぎざの形状であれば、図3に示された形状に限定されない。
3…角質除去具本体
5…把持部
5A…屈曲部
7…第1曲線部
9…第2曲線部
11…第3曲線部
13…第4曲線部
15…刃部
17…湾曲部
19…指間
Claims (3)
- 外周が略円形又は略楕円形で湾曲状の角質除去具であって、
前記外周は、第1曲線部と、前記第1曲線部の一端に連なる第2曲線部と、前記第1曲線部の他端に連なる第3曲線部と、前記第2曲線部と前記第3曲線部とを結ぶ第4曲線部とからなり、
前記第1曲線部の曲率は、前記第2曲線部の曲率よりも大きく、
前記第1曲線部の曲率は、前記第3曲線部の曲率よりも大きく、
前記第1曲線部、前記第2曲線部、及び前記第3曲線部に沿った縁部には、凸凹が交互に並んだぎざぎざの刃部が形成されるとともに、
前記第1曲線部、前記第2曲線部、前記第3曲線部、及び前記第4曲線部によって囲まれた略中央には、湾曲部が形成されており、
前記刃部のピッチが50〜150μmであり、
前記刃部の凸部分は、その断面形状において先端が尖っており、
前記刃部の凹部分は、その断面形状において先端が尖っていない、ことを特徴とする皮膚の角質除去具。 - 更に把持部を有し、前記把持部は前記第4曲線部の部分に取り付けられている請求項1記載の皮膚の角質除去具。
- 前記把持部は、前記第4曲線部近傍の位置にて屈曲されている請求項1又は2に記載の皮膚の角質除去具。
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