JP4271694B2 - ミストサウナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室に温水を噴霧してサウナ効果を得られるようにしたミストサウナ装置に関する。
従来、この種のミストサウナ装置として、熱源機と、ミストノズルと、ミストノズルに連なるミスト用給水路に介設した液々熱交換器と、熱源機で加熱された熱媒体を循環ポンプの作動で液々熱交換器を介して循環させるミスト用熱媒循環路とを備え、ミストノズルに供給する水を液々熱交換器においてミスト用熱媒循環路に循環させる熱媒体により加熱し、ミストノズルから温水を噴霧させるようにしたものは知られている。このものでは、液々熱交換器の上流側のミスト用給水路の部分に給水弁が介設されると共に、液々熱交換器の下流側のミスト用給水路の部分の温度を検出するミスト温度センサが設けられ、また、液々熱交換器の上流側のミスト用熱媒循環路の部分にミスト用熱媒弁が介設されている。そして、ミスト運転の開始指令が出されたとき、熱源機で熱媒体を加熱すると共に循環ポンプを作動させ、給水弁を閉弁したままミスト用熱媒弁を開弁して液々熱交換器に熱媒体を循環させる予熱運転を行い、所定の予熱時間経過後に給水弁を開弁してミスト運転を開始し、以後、ミスト温度センサの検出温度が設定温度に維持されるように温調制御を行っている。
ところで、液々熱交換器を用いる場合、長期間使用すると、腐食等で液々熱交換器の内部漏れを生ずる可能性がある。そこで、液々熱交換器の内部漏れの検査機能を有するミストサウナ装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。このものでは、ミスト運転開始前の予熱運転時に、ミスト温度センサの検出温度に基づいて液々熱交換器の内部漏れの有無を判別するようにしている。これを詳述するに、液々熱交換器の内部漏れが有ると、高温の熱媒体がミスト用給水路に混入し、混入した熱媒体の影響でミスト温度センサの検出温度が高くなる。そのため、予熱運転開始時点から所定時間経過した時点でのミスト温度センサの検出温度の上昇量が所定の閾値以上になったとき、液々熱交換器の内部漏れ有りと判定している。
然し、このものでは、予熱運転時にミスト用熱媒弁の開弁で液々熱交換器に高温の熱媒体が循環されて液々熱交換器が加熱されるため、液々熱交換器の内部漏れが無くても、液々熱交換器からの熱伝導でミスト温度センサの検出温度が上昇する。従って、上記閾値を微少漏れも判別できるように比較的低く設定すると、液々熱交換器の内部漏れが無くても、予熱運転開始時点から所定時間経過した時点でのミスト温度センサの検出温度の上昇量が閾値以上になって誤判定を生じ、また、誤判定を防止するために閾値を比較的高く設定すると、微少漏れを判別できなくなる。そのため、液々熱交換器の内部漏れを正確に判別することは困難になっている。
特開2006−68129号公報
本発明は、以上の点に鑑み、液々熱交換器の内部漏れを正確に判別できるようにしたミストサウナ装置を提供することをその課題としている。
本発明は、熱源機と、ミストノズルと、ミストノズルに連なるミスト用給水路に介設した液々熱交換器と、熱源機で加熱された熱媒体を循環ポンプの作動で液々熱交換器を介して循環させるミスト用熱媒循環路とを備え、ミストノズルに供給する水を液々熱交換器においてミスト用熱媒循環路に循環させる熱媒体により加熱し、ミストノズルから温水を浴室に噴霧させるミスト運転を行うようにしたミストサウナ装置であって、液々熱交換器の下流側のミスト用給水路の部分の温度を検出するミスト温度センサと、液々熱交換器の上流側のミスト用給水路の部分に介設した給水弁と、ミスト用熱媒循環路に介設したミスト用熱媒弁とを備えると共に、液々熱交換器の内部漏れを検査する漏れ検査手段が設けられるものにおいて、上記課題を解決するために、循環ポンプを作動させたときに、ミスト用熱媒弁が閉弁されていても液々熱交換器に循環ポンプからの圧力が作用するようにミスト用熱媒循環路が構成され、漏れ検査手段は、給水弁とミスト用熱媒弁とを閉弁した状態でミスト用給水路を液々熱交換器の下流側で大気開放し、且つ、熱源機により熱媒体を加熱しつつ循環ポンプを作動させて検査運転を行う運転制御手段と、検査運転時にミスト温度センサの検出温度に基づいて内部漏れの有無を判別する判別手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、検査運転時にはミスト用熱媒弁が閉弁されているため、液々熱交換器に循環ポンプからの圧力が作用するものの高温の熱媒体は循環されない。従って、液々熱交換器は加熱されず、熱伝導でミスト温度センサの検出温度が上昇することはない。一方、液々熱交換器の内部漏れが有ると、ミスト用給水路が液々熱交換器の下流側で大気開放されているため、ミスト用熱媒循環路の熱媒体が循環ポンプからの圧力で漏れ箇所からミスト用給水路に押し出される。そして、高温の熱媒体がミスト用給水路に混入してミスト温度センサの設置部に到達し、ミスト温度センサの検出温度が上昇する。かくして、ミスト温度センサの検出温度に基づいて液々熱交換器の内部漏れの有無を正確に判別することができる。
ところで、ミストサウナ装置には、従来から、ミスト温度センサの設置部の下流側のミスト用給水路の部分に介設したミスト弁と、ミスト温度センサの設置部とミスト弁との間のミスト用給水路の部分に分岐接続した排水路と、排水路に介設した排水弁とを備え、ミスト運転の開始前にミスト弁を閉弁した状態で給水弁と排水弁とを開弁して、液々熱交換器の残留水を排水路から排水する排水運転を行うものが知られている。本発明において、このようなミストサウナ装置を用いる場合、上記運転制御手段は、検査運転に先立ちミスト弁を閉弁した状態で給水弁と排水弁とを開弁して所定時間の排水運転を行うように構成されることが望ましい。これによれば、ミストサウナ装置の設置場所の雰囲気温度等の影響をうける液々熱交換器の残留水が排水されて、ミスト温度センサの設置部に水道管からの水道水が流れ、液々熱交換器の内部漏れが有って検査運転時に熱媒体がミスト用給水路に混入したとき、ミスト温度センサの検出温度が確実に変化して、誤判定が防止される。
また、ミスト運転直後や、凍結防止運転(低気温時に凍結防止のために熱源機で加熱された熱媒体をミスト用熱媒循環路に循環させる運転)直後に検査運転を行うと、検査運転開始時点で液々熱交換器の温度が余熱によりかなり高くなってしまう。そして、検査運転時にミスト温度センサの検出温度が液々熱交換器からの熱伝導で上昇し、液々熱交換器の内部漏れが無いのに内部漏れ有りと誤判定される可能性がある。そのため、検査運転の開始前のミスト温度センサの検出温度が所定の検査許可温度を上回っているときは、漏れ検査手段による検査を禁止する禁止手段を備えることが望ましい。これによれば、液々熱交換器の余熱による誤判定を未然に防止できる。
尚、検査運転前に上記の如く排水運転を行う場合には、排水直後のミスト温度センサの検出温度は低くなるが、液々熱交換器の熱容量がかなり大きいため、排水運転中に液々熱交換器の熱を全て奪うことはできず、検査運転時に液々熱交換器からの熱伝導でミスト温度センサの検出温度が上昇する。従って、検査運転前に上記の如く排水運転を行う場合には、排水運転の開始前のミスト温度センサの検出温度が所定の検査許可温度を上回っているときに、漏れ検査手段による検査を禁止する禁止手段を備えることが望ましい。
ところで、ミストサウナ装置は、一般的に、浴室暖房機に付設される。このものでは、熱源機で加熱された熱媒体を循環ポンプの作動により浴室暖房機の放熱器を介して循環させる暖房用熱媒循環路にミスト用熱媒循環路が放熱器と並列に接続される。この場合、検査運転時に、暖房用熱媒循環路に介設した暖房用熱媒弁を開弁させて、暖房用熱媒循環路に熱媒体を循環させることが望ましい。これによれば、ミスト用熱媒循環路の分岐部と熱源機との間の暖房用熱媒循環路の部分に残留する冷えた熱媒体が暖房用熱媒弁の開弁で速やかに高温の熱媒体に置換され、液々熱交換器の内部漏れで高温の熱媒体がミスト用給水路に混入するまでにかかる時間が短くなり、検査時間(検査運転の開始から漏れ判別を行うまでに要する時間)の短縮を図ることができる。また、ミスト用熱媒循環路のみに熱媒体を流す場合には、放熱量が少ないため、熱源機での熱媒体の必要加熱量がバーナの最小燃焼量を下回って、燃焼・消火を繰り返すON−OFF運転となり、熱媒体の加熱温度が不安定になって、漏れ判定に悪影響が及ぶが、上記の如く暖房用熱媒循環路に熱媒体を循環させることで、ON−OFF運転になることが回避され、熱媒体の加熱温度が安定して、漏れ判定が正確に行われる。
ここで、暖房用熱媒循環路に放熱器と並列にミスト用熱媒循環路が接続されていれば、液々熱交換器の上流側のミスト用熱媒循環路の部分にミスト用熱媒弁が介設されていても、循環ポンプからの圧力のうち放熱器と熱源機との間の暖房用熱媒循環路の部分における圧力損失分の圧力が液々熱交換器に作用するため、上記の如く漏れ判定を行うことができる。但し、液々熱交換器に作用する圧力が小さくなるため、液々熱交換器の内部漏れ箇所からミスト用給水路に混入する単位時間当たりの熱媒体の流量が少なくなり、ミスト温度センサの検出温度が上昇するまでに時間がかかる。
これに対し、ミスト用熱媒弁が液々熱交換器の下流側のミスト用熱媒循環路の部分に介設されていれば、液々熱交換器に循環ポンプからの圧力がストレートに作用する。そのため、液々熱交換器の内部漏れ箇所からミスト用給水路に混入する単位時間当たりの熱媒体の流量が多くなって、ミスト温度センサの検出温度が短時間で上昇するようになり、検査時間を短縮することができる。
尚、後述する実施形態において、上記漏れ検査手段に相当するのは図2のS1からS11のステップに至る処理であり、そのうちS1,S4,S7のステップでの処理が上記運転制御手段に相当し、S9のステップでの処理が上記判別手段に相当し、S3のステップでの処理が上記禁止手段に相当する。
図1を参照して、1は熱源機、2はミストサウナ装置を付設した浴室暖房機を示している。熱源機1は、バーナを熱源とする熱交換器3を備えている。浴室暖房機2は、浴室BRの天井部BRaに設置されており、熱交換器3に暖房用熱媒循環路4を介して接続される放熱器5を備えている。暖房用熱媒循環路4は、熱交換器3で加熱された熱媒体(水、不凍液等)を放熱器5に送る往路4aと、放熱器5を通過した熱媒体を熱交換器3に戻す復路4bとで構成され、熱源機1内に、復路4bに介設されるシスターン6と循環ポンプ7とが設けられ、浴室暖房機2内に、復路4bに介設される暖房用熱媒弁8が設けられている。かくして、循環ポンプ7を作動させると共に暖房用熱媒弁8を開弁させれば、熱交換器3で加熱された熱媒体が放熱器5を介して暖房用熱媒循環路4に循環される。そして、浴室暖房機2の図示省略した循環ファンにより循環される浴室内の空気が放熱器5で加熱されて、浴室の暖房が行われる。尚、暖房用熱媒循環路4には、往路4aから分岐してシスターン6に至るバイパス路4cが設けられている。
また、浴室暖房機2には、ミストノズル9と、ミストノズル9に連なるミスト用給水路10に介設した液々熱交換器11とが付設されている。そして、液々熱交換器11を介して熱媒体を循環させるミスト用熱媒循環路12を暖房用熱媒循環路4に放熱器5と並列に接続し、ミストノズル9に供給する水を液々熱交換器11において熱媒体により加熱できるようにしている。ミスト用熱媒循環路12には、液々熱交換器11の下流側に位置させてミスト用熱媒弁13が介設されており、ミスト用熱媒弁13の閉弁で液々熱交換器11への熱媒体の流通が遮断されるようにしている。尚、本実施形態のミスト用熱媒弁13は熱媒体の流量を調節可能な流量調節弁で構成されている。
ミスト用給水路10には、液々熱交換器11の上流側に位置させて給水弁14が介設されると共に、液々熱交換器11の下流側に位置させてミスト弁15が介設されており、給水弁14の閉弁で液々熱交換器11への給水が遮断され、ミスト弁15の閉弁でミストノズル9への給水が遮断されるようにしている。また、液々熱交換器11とミスト弁15との間のミスト用給水路10の部分にミスト温度センサ16を設け、更に、ミスト温度センサ16の設置部とミスト弁15との間のミスト用給水路10の部分に排水路17を分岐接続し、この排水路17に排水弁18を介設している。
ミスト温度センサ16の検出信号は浴室暖房機2用のコントローラ19に入力され、このコントローラ19により暖房用熱媒弁8、ミスト用熱媒弁13、給水弁14、ミスト弁15及び排水弁18が制御される。尚、浴室暖房機2用のコントローラ19は熱源機1用のコントローラ20に通信可能に接続されている。また、図外のリモコンが浴室暖房機2用のコントローラ19に通信可能に接続され、リモコンに設けられたミストスイッチがオンされたときにコントローラ19によるミスト運転制御が行われる。
以下、ミスト運転制御について図2を参照して説明する。ミスト運転制御では、先ず、S1のステップで熱源機1に作動指令を送ると共に暖房用熱媒弁8を開弁させる。熱源機1用のコントローラ20は、浴室暖房機2用のコントローラ19からの作動指令を受けて、循環ポンプ7を作動させると共に熱交換器3のバーナを燃焼させる。かくして、熱源機1で加熱された熱媒体が放熱器5を介して暖房用熱媒循環路4に循環され、浴室の暖房が開始される。次に、S2のステップで前回のミスト運転停止から所定時間(例えば、1時間)経過したか否かを判別し、所定時間経過していればS3のステップに進み、その時点でのミスト温度センサ16の検出温度Tが所定の検査許可温度YTa(例えば、35℃)以下であるか否かを判別する。そして、T≦YTaであれば、S4のステップで給水弁14と排水弁18とを開弁して、液々熱交換器11の残留水を排水する排水運転を行う。次に、S5のステップで排水運転開始から所定の排水時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判別し、経過したときに、S6のステップにおいてその時点でのミスト温度センサ16の検出温度を初期温度Tsとして記憶すると共に、S7のステップで給水弁14を閉弁する。これにより、液々熱交換器11の内部漏れの有無を検査するための検査運転が開始される。
次に、S8のステップで検査運転の開始時点から所定の検査時間(例えば、70秒)が経過したか否かを判別し、経過したときにS9のステップに進み、ミスト温度センサ16のその時点での検出温度Tと初期温度Tsとの差ΔTが所定の閾値YΔT(例えば、10℃)未満であるか否かを判別する。ここで、検査運転時には、ミスト用熱媒弁13は閉弁されたままであり、ミスト用熱媒循環路12に熱媒体は循環されないが、液々熱交換器11に循環ポンプ7からの圧力(揚程)が作用する。また、検査運転時、給水弁14は閉弁されるが排水弁18は開弁されたままであり、そのため液々熱交換器11及びその下流側のミスト用給水路10の圧力は大気圧となる。そして、液々熱交換器11の内部漏れが有ると、循環ポンプ7からの圧力により熱媒体が漏れ箇所からミスト用給水路10に押し出される。そのため、液々熱交換器11の上流側のミスト用熱媒循環路12から液々熱交換器11に熱媒体が流れ、ある程度時間が経過すると熱源機1で加熱された高温の熱媒体がミスト用給水路10に混入してミスト温度センサ16の設置部に到達し、ミスト温度センサ16の検出温度が上昇する。そこで、S9のステップにおいてΔT≧YΔTと判別されたときは、液々熱交換器11の内部漏れ有りと判断し、S10のステップで排水弁18を閉弁すると共に、S11のステップでリモコンにより内部漏れの発生を知らせる異常表示を行う。
尚、検査運転時にミスト用熱媒弁13が開弁されると、液々熱交換器11に高温の熱媒体が循環されて液々熱交換器11が加熱され、液々熱交換器11の内部漏れが無くても熱伝導でミスト温度センサ16の検出温度が上昇し、誤判定の原因になる。これに対し、本実施形態では、検査運転時にミスト用熱媒弁13は閉弁されているため、液々熱交換器11の内部漏れが無ければ、高温の熱媒体は液々熱交換器11に流れず、ミスト温度センサ16の検出温度は上昇しない。従って、液々熱交換器11の内部漏れの有無を正確に判別できる。
また、本実施形態では、検査運転に先立ち排水運転を行っているため、雰囲気温度の影響を受ける残留水が排水されて、ミスト温度センサ16の設置部に水道管からの水が流れる。そして、排水運転後のミスト温度センサ16の検出温度Tを初期温度Tsとしているため、初期温度Tsは水道水の水温に等しくなり、雰囲気温度の影響を受けない。従って、液々熱交換器11の内部漏れでミスト用給水路10に熱媒体が混入したときにミスト温度センサ16の検出温度Tが確実に初期温度Tsより高くなり、誤判定が防止される。
S9のステップでΔT<YΔTと判別されたときは、液々熱交換器11の内部漏れ無しと判断し、S16のステップに進んでミスト用熱媒弁13を開弁する。これによれば、液々熱交換器11にミスト用熱媒循環路12を介して熱媒体が供給され、液々熱交換器11の予熱が開始される。
また、S2のステップで前回のミスト運転停止から所定時間経過していないと判別された場合は、S12のステップで排水弁18を開弁してからS16のステップに進む。従って、この場合には、排水運転が行われず、また、液々熱交換器11の漏れ検査も行われない。
ここで、前回のミスト運転の停止から左程時間が経っていない場合は、その間に液々熱交換器11の内部漏れが発生する虞はないため、漏れ検査を行う必要性はなく、また、残留水が噴霧されても衛生上問題はない。むしろ、排水運転や漏れ検査を行うと、排水時間及び検査時間分だけミスト運転の開始が遅れるため、ユーザに不便をかける。そこで、S2のステップで前回のミスト運転停止から所定時間経過していないと判別されたときは排水運転及び漏れ検査を実行しないようにしている。
S3のステップでT>YTaと判別された場合は、S13のステップで給水弁14と排水弁18とを開弁して排水運転を開始し、S14のステップで排水運転の開始時点から所定の排水時間が経過したか否かを判別して、排水時間が経過したときに、S15のステップで給水弁14を閉弁してS16のステップに進む。従って、この場合は、液々熱交換器11の漏れ検査は行われない。
ここで、浴室の室温が極低くなったときには、熱源機1に作動指令を送ると共に、暖房用とミスト用の熱媒弁8,13を開弁させて、熱源機1で加熱された熱媒体を暖房用とミスト用の熱媒循環路4,12に循環させる凍結防止運転を行っている。そして、凍結防止運転中または凍結防止運転の直後にミストスイッチがオンされると、その時点で液々熱交換器11の温度が余熱によりかなり高くなってしまい、更に、液々熱交換器11の熱容量がかなり大きいため、排水運転を行っても液々熱交換器11の熱を全て奪うことはできない。その結果、排水後の検査運転に際し、液々熱交換器11の内部漏れが無くても液々熱交換器11からの熱伝導でミスト温度センサ16の検出温度Tが初期温度Tsから上昇し、誤判定を生ずる可能性がある。液々熱交換器11の温度が余熱により高くなっているときには、ミスト温度センサ16の検出温度Tも高くなる。そこで、S3のステップでT>YTaと判別されたときは、漏れ検査を禁止して、液々熱交換器11の余熱による誤判定を未然に防止できるようにしている。尚、排水運転を行わずに検査運転を行うことも可能である。この場合にも、液々熱交換器11の余熱による誤判定を防止するため、検査運転の開始前のミスト温度センサ16の検出温度Tが検査許可温度YTaを上回るときは液々熱交換器11の漏れ検査を禁止することが望ましい。
S16のステップでミスト用熱媒弁13を開弁して、液々熱交換器11の予熱を開始すると、液々熱交換器11からの熱伝導でミスト温度センサ16の検出温度Tが上昇する。尚、予熱時は排水弁18が開弁されており、ミスト用給水路10内の水が熱膨張しても、液々熱交換器11の内圧が過度に上昇することはない。予熱開始後はS17のステップでミスト温度センサ16の検出温度Tが所定の予熱完了温度YTb(例えば、40℃)以上になったか否かを判別する。そして、T≧YTbになったときに、S18のステップで給水弁14とミスト弁15とを開弁すると共に排水弁18を閉弁して、液々熱交換器11で加熱された温水をミストノズル9に供給し、ミストノズル9から温水を浴室に噴霧するミスト運転を開始する。
ミスト運転開始後はS19のステップに進み、ミスト温度センサ16の検出温度が所定の設定温度に維持されるように、ミスト用熱媒弁13により熱媒体の流量を制御する温調制御を行う。次に、S20のステップに進み、ミストスイッチのオフ操作又はミストスイッチのオン時点からの経過時間に基づいてミスト運転を終了するか否かを判別し、終了するときは、S21のステップに進んで熱源機1に停止指令を送ると共に、暖房用熱媒弁8、ミスト用熱媒弁13、給水弁14及びミスト弁15を閉弁する。また、S11のステップで異常表示を行ったときにもS21のステップに進む。そのため、液々熱交換器11の内部漏れ有りと判断したときには、ミスト運転は実行されない。
尚、上記実施形態では、S9のステップにおいて、ミスト温度センサ16の検出温度Tの初期温度Tsからの上昇量ΔTに基づいて液々熱交換器11の内部漏れの有無を判別しているが、ミスト温度センサ16の検出温度Tが常温以上に設定される所定の温度以上になったときに内部漏れ有りと判別することも可能である。
また、上記実施形態では、検査運転時に暖房用熱媒弁8を開弁して、暖房用熱媒循環路4に熱媒体を循環させているが、これにより以下の効果が得られる。即ち、ミスト用熱媒循環路12の分岐部と熱源機1との間の暖房用熱媒循環路4の部分に残留する冷えた熱媒体が速やかに高温の熱媒体に置換される。その結果、液々熱交換器11の内部漏れが有る場合に高温の熱媒体がミスト用給水路10に混入するまでにかかる時間が短くなり、検査時間の短縮を図ることができる。
また、検査運転時に暖房用熱媒弁8を開弁しないと、熱媒体がバイパス路4cを介して短絡的に循環され、放熱量が過小になって、熱交換器3での必要加熱量がバーナの最小燃焼量を下回り、バーナが燃焼・消火を繰り返すON−OFF運転となる。これにより、熱媒体の加熱温度が不安定になって、ミスト温度センサ16の検出温度Tに基づく液々熱交換器11の漏れ判定に悪影響が及ぶ。暖房用熱媒弁8を開弁することにより、放熱量が大きくなってON−OFF運転になることが回避され、熱媒体の加熱温度が安定して、漏れ判定が正確に行われる。
更に、上記実施形態では、検査運転時に暖房用熱媒弁8を開弁すると共にミスト用熱媒弁13を閉弁しているため、放熱器5に流れる熱媒体の流量が増し、暖房能力が高められて浴室の室温の立上りが早くなる。
尚、上記実施形態では、検査運転時に排水弁18を開弁して、ミスト用給水路10を液々熱交換器11の下流側で大気開放しているが、ミスト弁15を開弁し、ミスト用給水路10をミストノズル9を介して大気開放するようにしても良い。また、上記実施形態では、液々熱交換器11の残留水をミスト運転開始前に排水するために排水路17と排水弁18とミスト弁15とを設けているが、排水を行わなければ、排水路17、排水弁18及びミスト弁15は不要であり、この場合は検査運転時にミスト用給水路10を大気開放するための弁制御は不要になる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、上記実施形態では、ミストスイッチのオン後にミスト運転の開始に先立って検査運転を実行しているが、ミスト運転の停止中に定期的に検査運転を実行するようにしても良い。但し、ミスト運転の開始前に検査運転を行えば、検査運転時の熱源機1による熱媒体の加熱エネルギーをミスト運転時に必要な浴室の暖房に有効利用でき、省エネ化を図る上で有利である。
また、上記実施形態では、液々熱交換器11の下流側のミスト用熱媒循環路12の部分にミスト用熱媒弁13を介設したが、液々熱交換器11の上流側のミスト用熱媒循環路12の部分にミスト用熱媒弁13を介設することも可能である。この場合には、検査運転時、循環ポンプ7からの圧力のうち暖房用熱媒循環路4の復路4bの圧力損失分の圧力が液々熱交換器11に作用し、液々熱交換器11の内部漏れが有ると熱媒体がミスト用給水路10に混入する。但し、上記実施形態の如く液々熱交換器11の下流側のミスト用熱媒循環路12の部分にミスト用熱媒弁13を介設すれば、液々熱交換器11に循環ポンプ7からの圧力がストレートに作用する。そのため、液々熱交換器11の内部漏れ箇所からミスト用給水路10に混入する単位時間当たりの熱媒体の流量が多くなって、ミスト温度センサ16の検出温度が短時間で上昇するようになり、検査時間を短縮することができる。
更に、液々熱交換器11の下流側のミスト用熱媒循環路12の部分にミスト用熱媒弁13を介設すれば、ミスト用熱媒弁13に流れる熱媒体の温度が液々熱交換器11での熱交換により低くなり、ミスト用熱媒弁13が高温の熱媒体に晒されなくなって耐久性が向上すると共に、ミスト用熱媒弁13でのキャビティテーションによる異常音の発生が抑制される、という別の効果も得られる。上記実施形態において、暖房用熱媒弁8を放熱器5の下流側の暖房用熱媒循環路4の部分(復路4b)に介設しているのも、このような効果が得られるためである。
本発明の実施形態のミストサウナ装置の全体構成を示す説明図。 実施形態のミストサウナ装置で実行する漏れ検査を含むミスト運転制御の内容を示すフロー図。
符号の説明
1…熱源機、2…浴室暖房機、4…暖房用熱媒循環路、5…放熱器、7…循環ポンプ、8…暖房用熱媒弁、9…ミストノズル、10…ミスト用給水路、11…液々熱交換器、12…ミスト用熱媒循環路、13…ミスト用熱媒弁、14…給水弁、15…ミスト弁、16…ミスト温度センサ、17…排水路、18…排水弁、19…浴室暖房機用コントローラ。

Claims (6)

  1. 熱源機と、ミストノズルと、ミストノズルに連なるミスト用給水路に介設した液々熱交換器と、熱源機で加熱された熱媒体を循環ポンプの作動で液々熱交換器を介して循環させるミスト用熱媒循環路とを備え、ミストノズルに供給する水を液々熱交換器においてミスト用熱媒循環路に循環させる熱媒体により加熱し、ミストノズルから温水を噴霧させるミスト運転を行うようにしたミストサウナ装置であって、
    液々熱交換器の下流側のミスト用給水路の部分の温度を検出するミスト温度センサと、液々熱交換器の上流側のミスト用給水路の部分に介設した給水弁と、ミスト用熱媒循環路に介設したミスト用熱媒弁とを備えると共に、液々熱交換器の内部漏れを検査する漏れ検査手段が設けられるものにおいて、
    循環ポンプを作動させたときに、ミスト用熱媒弁が閉弁されていても液々熱交換器に循環ポンプからの圧力が作用するようにミスト用熱媒循環路が構成され、
    漏れ検査手段は、給水弁とミスト用熱媒弁とを閉弁した状態でミスト用給水路を液々熱交換器の下流側で大気開放し、且つ、熱源機により熱媒体を加熱しつつ循環ポンプを作動させて検査運転を行う運転制御手段と、検査運転時にミスト温度センサの検出温度に基づいて内部漏れの有無を判別する判別手段とを備えることを特徴とするミストサウナ装置。
  2. 請求項1記載のミストサウナ装置であって、前記ミスト温度センサの設置部の下流側の前記ミスト用給水路の部分に介設したミスト弁と、ミスト温度センサの設置部とミスト弁との間のミスト用給水路の部分に分岐接続した排水路と、排水路に介設した排水弁とを備えるものにおいて、
    前記運転制御手段は、前記検査運転に先立ちミスト弁を閉弁した状態で前記給水弁と排水弁とを開弁して所定時間の排水運転を行うように構成されることを特徴とするミストサウナ装置。
  3. 前記検査運転の開始前の前記ミスト温度センサの検出温度が所定の検査許可温度を上回っているときは前記漏れ検査手段による検査を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする請求項1記載のミストサウナ装置。
  4. 前記排水運転の開始前の前記ミスト温度センサの検出温度が所定の検査許可温度を上回っているときは前記漏れ検査手段による検査を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする請求項2記載のミストサウナ装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載のミストサウナ装置であって、浴室暖房機を備え、前記熱源機で加熱された熱媒体を前記循環ポンプの作動により浴室暖房機の放熱器を介して循環させる暖房用熱媒循環路に放熱器と並列に前記ミスト用熱媒循環路が接続されるものにおいて、
    前記検査運転時に、暖房用熱媒循環路に介設した暖房用熱媒弁が開弁されることを特徴とするミストサウナ装置。
  6. 前記ミスト用熱媒弁が前記液々熱交換器の下流側の前記ミスト用熱媒循環路の部分に介設されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のミストサウナ装置。
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