JP4271411B2 - 電磁緩衝器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボール螺子ナットに螺子軸を回転自在に螺入することにより、ボール螺子ナットの直線運動を螺子軸を介してモータの回転運動に変換する機構を有し、モータのシャフトの回転運動に起因する電磁力で減衰力を発生する電磁緩衝器に関し、特に電磁緩衝器の最収縮時における衝撃を和らげ、収縮ストロークを規制するストッパの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に車両の車体と車軸との間に懸架バネと並列にして油圧緩衝器を介在させたサスペンションが知られており、このサスペンションは車体を懸架するとともに路面からの振動等の入力を減衰して車両の乗り心地と操縦性を向上させ、或いは車体の変位を抑制して車高を一定に保持している。
【0003】
他方、サスペンションの一部に油圧緩衝器等と併設した電磁緩衝器を組み込み、車体変化時にモータに電流を流して電磁力を発生し、この電磁力を車体変化を抑制する減衰力として利用する車両用のサスペンションも、たとえば、特開平5−44758号公報に開示されているように公知である。
【0004】
しかしながら、上記の油圧緩衝器を利用したサスペンションでは、高減衰力が得られる反面、油が必要であり、この油の漏れを防止するシール機構や複雑なバルブ機構を必要とする。
【0005】
同様に電磁緩衝器を使用したサスペンションでは、電源、コントローラ等を必要とし、構造が複雑化し、コスト的にも不利である。
【0006】
そこで、最近油、エアや電源等を必要としない新しい電磁緩衝器が研究され、その論文も公表されている。
【0007】
この電磁緩衝器の基本構造は、たとえば、図3のモデルに示すように、ボール螺子ナット3と、当該ボール螺子ナット3を保持するフランジ34と、アイ型ブラケット38が固着されたフランジ37と、上記各フランジ34、37を連結するガイドロッド36と、ボール螺子ナット3内に回転自在に螺合した螺子軸2と、螺子軸2の上端にカップリング43とシャフト6aを介して結合したモータ6とで構成したものである。
【0008】
そして、この電磁緩衝器を、たとえば、車体と車軸との間に介在させてサスペンションとして利用する場合、電磁緩衝器の上端をモータ6の上に設けられたフランジ28に固着されたブラケット40を介して車体側に結合し、電磁緩衝器下端を上記アイ型ブラケット38を介して車軸側に結合させる。
【0009】
この場合、モータ6は、下端をフランジ30及び連結ロッド31を介してフランジ32に結合し、上記フランジ32の内周にはボール軸受8を固定し、そのボール軸受8内に螺子軸2の上部を回転自在に挿入させている。
【0010】
さらに、フランジ32は、フランジ35に連結ロッド33により連結され、フランジ35に設けられた孔の中には上記ガイドロッド36が摺動可能に挿入されおり、ボール螺子ナット3の直線運動のみが許容されるようになっている。
【0011】
この電磁緩衝器を利用するサスペンションの構想によれば、たとえば、路面からの振動入力でボール螺子ナット3が矢印a方向に直線運動すると、ボール螺子ナット3内の螺子軸2は、ボール螺子ナット3内のボールと螺子軸2の外周の螺施溝2aに案内されて回転運動に変換される。
【0012】
このため、螺子軸2の回転運動が、螺子軸2の上端に取り付けられたカップリング43を介してシャフト6aの矢印b方向の回転運動として伝達され、これによりモータ6に誘導起電力が発生し、特には図示しないがモータ6の各電極を電源を介さずに短絡するか所望の電磁力を得られるように制御回路に接続しておけば、モータ6内のソレノイドに上記誘導起電力に起因する電流が流れ、モータ6は電磁力を発生する。
【0013】
そして、この時、上記シャフト6aの回転方向とは逆方向に電磁力が発生するようにモータ6の各電極を短絡または制御回路に接続しておけば、この電磁力に起因する回転に抗するトルクが発生し、モータ6のシャフト6aの回転を抑制することとなる。
【0014】
すると、シャフト6aの回転を抑制することは、上記螺子軸2の回転を抑制することであるから、上記トルクはボール螺子ナット3の直線運動を抑制する減衰力として作用する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来の電磁緩衝器では、実際に車両に適用した際に、以下の不具合を生じる恐れがある。
【0016】
車両走行時に車両の旋回、路面の凹凸等により緩衝器に、比較的大きな軸力が負荷される。
【0017】
そして、上述の軸力を受けた場合、ボール螺子ナット3が螺子軸2の上端へ向って移動する。
【0018】
すると、ボール螺子ナット3は、フランジ32及びボール軸受8に衝突し損傷を受ける可能性がある。
【0019】
したがって、上記ボール螺子ナット3の損傷を防止するためには、ストッパを設ける必要がある。
【0020】
しかし、ストッパを設けても、さらに、ストッパを単に円盤状のものを使用したのでは、ボール螺子ナット3がストッパに衝突した際の衝撃を吸収しきれず、若しくは、ボール螺子ナット3から受ける圧力によって、ストッパが隣接するボール軸受8またはボール螺子ナット3自体を損傷してしまう可能性があると指摘される恐れがある。
【0021】
このことは、ストッパとボール軸受8との間にスペーサを配しても解消しきれず、かと言ってこの現象を嫌って、ストッパとボール軸受8の間にナット等を介して、ボール軸受8の損傷を回避しようとすると、今度は逆にボール螺子ナット3を損傷してしまう恐れがある。
【0022】
そして、このボール螺子ナット3若しくはボール軸受8の損傷は、電磁緩衝器の根幹にかかわる螺子軸2の円滑な回転運動を損なうこととなり、ひいては、電磁緩衝器本来の性能を悪化させることにも繋がる。
【0023】
したがって、上記構成を有する電磁緩衝器においては、上記のボール螺子ナット3及びボール軸受8の保護の重要性は大である。
【0024】
そこで、本発明は、上記の不具合を勘案して創案されたものであって、その目的とするところは、電磁緩衝器の収縮運動時のボール螺子ナットと軸受等の部材との干渉を防止すると同時に、そのときにボール螺子ナットやボール軸受に負荷される圧力や衝撃等を効果的に緩和し、ボール螺子ナット及びボール軸受等の損傷を防ぎ、ひいては電磁緩衝器の故障を防止する事である。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、ボール螺子ナットとボール螺子ナット内に回転自在に螺合した螺子軸とを有する電磁緩衝器本体と、上記螺子軸に動力伝達手段を介して結合したモータを有してなり、上記ボール螺子ナットの直線運動を上記螺子軸の回転運動に変換し、この回転運動を動力伝達手段を介してモータのシャフトに伝達して当該モータに電磁力を発生させ、この電磁力に起因し上記シャフトの回転に抗するトルクを上記ボール螺子ナットの直線運動を抑制する減衰力として利用する電磁緩衝器において、上記ボール螺子ナットの上方にバンプストッパを配在し、バンプストッパは、ボール螺子ナットにより押しつぶされると内周が螺子軸に圧接して螺子軸の回転を抑制することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。
【0027】
本発明にかかる電磁緩衝器の基本形態は、図1に示すように電磁緩衝器本体Dと、図1に示すようにモータ6と、動力伝達手段たるプラネタリギア7と、モータ軸受12と、回転部材19と、軸受止め10、18と、軸受保持部材9、と、ボール軸受8、11と、螺子軸2と、バンプストッパ1と、ボール螺子ナット3と、中空ロッド4と、外筒5と、アイ型ブラケット16により構成される。
【0028】
以下、さらに詳細な構造について説明する。
【0029】
電磁緩衝器本体Dは、車軸側にアイ型ブラケット16を介して結合される中空ロッド4と中空ロッド4の上端部に結合されたボール螺子ナットとボール螺子ナット内に回転自在に螺合した螺子軸2とで構成されている。
【0030】
中空ロッド4は、外筒5内に上下摺動自在に挿入され、中空ロッド4の下端はアイ型ブラケット16を介して車軸に結合されるようになっている。
【0031】
外筒5は、無くても使用可能であるが、路面からの飛び石や、雨水等が直接ボール螺子ナットや螺子軸2に当たることを防止するために設けたほうが好ましい。
【0032】
ここでは、ボール螺子ナットの構造は特に図示しないが、たとえば、ボール螺子ナットの内周には、螺子軸の螺旋状の螺子溝に符合するように螺旋状のボール保持部が設けられており、前記保持部に多数のボールが配在されてなり、ボール螺子ナットの内部にはボールが循環可能なように前記螺旋状保持部の両端を連通する通路が設けられているものであって、螺子軸を前記ボール螺子ナットに螺入された場合に、螺子軸の螺旋状の螺子溝にボール螺子ナットのボールが嵌合し、螺子軸の回転運動に伴いボール自体も螺子軸の螺子溝との摩擦力により回転するので、ラックアンドピニオン等の機構に比べ滑らかな動作が可能である。
【0033】
上述のように、螺子軸2には、ボール螺子ナットが螺子溝に沿って回転自在に装着され、ボール螺子ナットが上下方向の直線運動をすると、ボール螺子ナットのボールが上下方向に移動するが、この時、当該ボールは螺子軸2の螺旋状の螺子溝に沿って移動するから、螺子軸2は強制的に回転駆動される。
【0034】
即ち、上記機構によりボール螺子ナットの直線運動が螺子軸2の回転運動に変換されることになり、上記構成により中空ロッド4の直線運動が螺子軸2の回転運動に変換されることとなる。
【0035】
なお、中空ロッド4の直線運動を回転運動に変換する機構としては上記の機構が好ましいが、同様の効果がある機構であればボール螺子ナットと螺子軸2の組み合わせによらなくても良い。
【0036】
螺子軸2の上方は、軸受保持部材9により保持されたボール軸受8を介して外筒5に回転自在に挿入されており、また、ボール軸受8が脱落するのを防止するべく軸受止め10が螺合されている。
【0037】
そして、また、螺子軸2の上端部には、回転部材19が螺合されており、この回転部材19の上部には、上述のシャフト6aに設けられたギアとかみ合うように設けられた二つのギアを有しており、この各ギアによりプラネタリギア7を構成している。
【0038】
なお、回転部材19も、螺子軸2と同様に、ボール軸受11を介して回転自在に外筒5に挿入されている。
【0039】
即ち、中空ロッド4が外筒5から出没する際には、ボール螺子ナット3も中空ロッド4と共に移動することとなるが、ボール螺子ナット3及びボール軸受8に対し螺子軸2が回転自在に保持されているので、螺子軸2が回転運動を呈することができる。
【0040】
他方、モータ6は、外筒5の上方に結合されており、モータ6のモータ軸(付示せず)をモータ軸受12により回転自在に保持されながら、モータ軸の下端部に上述のようにプラネタリギア7に接続されている。
【0041】
したがって、上記構成により、螺子軸2が回転運動を呈すると、螺子軸2の上端部に螺合された回転部材19も回転し、その回転は、プラネタリギア7を介して、モータ軸をも回転することとなるから、モータ6に螺子軸2の回転運動を伝達することができる。
【0042】
ここでは、電磁力発生源としてのモータ6は、特に図示しないが、たとえば直流モータを例に取ると、特に図示しないが、直流ブラシ付モータであれば、モータ6内に磁界発生用の複数の永久磁石とソレノイドと電機子とヨークと整流子とフレームとシャフトとから構成され、シャフトには電機子が設けられており、導電線を巻きつけソレノイドを形成して、シャフトの回転によりソレノイドが上記永久磁石の発生する磁界を横切ることにより誘導起電力を発生するものである。
【0043】
また、モータの種類としては、直流ブラシ付モータの他に、ブラシレスモータ、交流モータ、誘導モータ等のモータも使用可能である。
【0044】
そして、モータ6は、制御回路等(図示せず)に接続されるか、直接モータ6の各電極(図示せず)同士をつなぎ閉回路としておき、且つ、電磁力に起因するシャフト6aの回転に抗するトルクを発生するようにしておくことにより、モータ6に電磁力を発生するようにし、所望の減衰力を得られるよう調整しておく事が必要である。
【0045】
なお、上記プラネタリギア7を介してシャフト6aと螺子軸2とが連結されているので、上記プラネタリギア7のギア比を変化させることにより、所望する減衰力を得られるようにすることができる。
【0046】
また、本実施の形態では、動力伝達手段にプラネタリギアを使用しているが、また、螺子軸2の回転運動を、シャフト6aに伝達する方法としては、プラネタリギア7以外にも、他の歯車機構や直接連結やトーションバーを利用しても良い。
【0047】
次に、バンプストッパ1は、図1に示すようにボール螺子ナット3に対向しながら螺子軸2の上方外周に配置され、さらにこのバンプストッパ1の上端部を軸受保持部材9に隣接して外筒5内に挿入される。
【0048】
なお、バンプストッパ1は、たとえば硬質ゴム、プラスチック等の弾性体であって、おおよそ、緩衝器に使用される材質のものであれば良いが、負荷される圧力や衝撃に耐えうる強度を有し、摩擦係数が高いもの選択することが好ましい。
【0049】
引き続いて、作用について説明する。
【0050】
車両の走行中に路面からの突き上げ入力、振動等の衝撃が中空ロッド4に作用すると、この中空ロッド4が外筒5に沿って電磁緩衝器の伸縮方向に直線運動する。この直線運動はボール螺子ナットと螺子軸2のボール螺子機構により、螺子軸2の回転運動に変換される。
【0051】
すると、上記螺子軸2の回転運動は、プラネタリギア7を介してモータ6のシャフト6aに伝達される。
【0052】
モータ6のシャフト6aが回転運動を呈すると、モータ6内のソレノイドが磁石の磁界を横ぎることとなり、誘導起電力が発生し、上述の通りモータ6の各電極を短絡等しておき、且つ、モータ6の電磁力に起因するシャフト6aの回転に抗するトルクを発生するようにソレノイドに電流が流れる様にしてあるため、上記シャフト6aの回転に抗するトルクがシャフト6aの回転運動を抑制することとなる。
【0053】
このシャフト6aの回転運動を抑制する作用は、上述のようにプラネタリギア7を介して螺子軸2に連結されているので、螺子軸2の回転運動を抑制するように働く。
【0054】
すると、上記モータ6の電磁力に起因する上記シャフト6aに抗するトルクは、螺子軸2の回転運動を抑制するので、中空ロッド4の外筒5に沿う電磁緩衝器の伸縮方向の直線運動を抑制する減衰力として作用し、路面からの衝撃エネルギを吸収緩和し、車両の乗り心地を向上し、操安性を向上させる。
【0055】
以上、一連の動作により、電磁緩衝器としての機能を発揮することができるが、バンプストッパは以下のように作用する。
【0056】
図2に示す通り、車両走行時に車両走行時に車両の旋回、路面の凹凸等により緩衝器に、軸力が負荷されると、中空ロッド4が外筒5に没入する、即ち、ボール螺子ナット3が、螺子軸2の上方に向って、移動する。
【0057】
そして、軸力が比較的大きいと、ボール螺子ナット3は、バンプストッパ1の下端部に衝突することとなるが、バンプストッパ1の形状の特性としてボール螺子ナット3の上方への移動に併せて、徐々に変形していく。
【0058】
やがて、ある程度ボール螺子ナット3が上方へ移動すると、バンプストッパ1がボール螺子ナット3に押しつぶされて、バンプストッパ1の外周が図2のように外筒5の内周面に圧接すると同時に、バンプストッパ1の内周が螺子軸2に圧接し、かつ、バンプストッパ1の下端部がボール螺子ナット3の上端面に圧接することになる。
【0059】
すると、バンプストッパ1とボール螺子ナット3との間及びバンプストッパ1と螺子軸2との間に摩擦力が発生し、この摩擦力は、螺子軸2の回転を抑制する方向に働くので、効果的にボール螺子ナット3の移動を規制すると同時に、ボール螺子ナット3から負荷される衝撃や圧力をバンプストッパ1が吸収して、ボール螺子ナット3の移動によりボール軸受8や軸受保持部9が干渉を受けることを防止することができる。
【0060】
ここで、ボール螺子ナット3が上方に移動するときに路面等から負荷される力をfとすると、ボール螺子が回転しようとするトルクをTとし、ボール螺子のリードLとすると、以下の式が成り立つ。
【0061】
f=2πT/L
したがって、Lは螺子軸2のリードであり充分小さな値であるから、螺子軸2の回転トルクは、ボール螺子ナット3の移動しようとする力fより、小さいので、バンプストッパ1の摩擦係数を充分な摩擦力を得られるように材質を選択しておけば、ボール螺子ナット3の移動を抑制することが充分可能であることがわかる。
【0062】
【発明の効果】
本発明の電磁緩衝器は、ボール螺子ナットの上方にバンプストッパを配在したことから、以下の効果を奏する。
【0063】
(1)車両走行時の車両の旋回、路面の凹凸等により電磁緩衝器に、比較的大きな軸力が負荷され場合に、ボール螺子ナット3が上方へ移動すると、バンプストッパ1がボール螺子ナット3に押しつぶされて、バンプストッパ1の外周が図2のように外筒5の内周面に圧接すると同時に、バンプストッパ1の内周が螺子軸2に圧接し、かつ、バンプストッパ1の下端部がボール螺子ナット3の上端面に圧接することになるので、バンプストッパとボール螺子ナットとの間、バンプストッパとボール螺子の間に、摩擦力が発生し、ボール螺子の回転を抑制するから、ボール螺子ナットの上方への移動を効果的に抑制することができる。
【0064】
(2)さらに、ボール螺子ナットとボール軸受等の間にバンプストッパの介在することにより、ボール螺子ナットの上方の移動による衝撃や圧力を効果的に吸収することができる。
【0065】
(3)すると、上述の各効果により、ボール螺子ナットと軸受等の干渉を防止できるから、ボール螺子ナット若しくはボール軸受の損傷を防止することができる。
【0066】
(4)そして、さらに、上記ボール螺子ナットやボール軸受の損傷を防止できることから、ボール螺子の回転運動を円滑な状態に保つことができる。
【0067】
(5)さらに、ひいてはボール螺子ナットや軸受等の損傷を防止することにより、電磁緩衝器の品質の悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電磁緩衝器の側面断面図である。
【図2】ボール螺子ナットがバンプストッパに接触した状態における電磁緩衝器の側面断面図である。
【図3】電磁緩衝器の概念図である。
【符号の説明】
1 バンプストッパ
2 ボール螺子
3 ボール螺子ナット
4 インナーチューブ
5 アウターチューブ
8、11、12 ボール軸受
9 軸受保持部材
d ボール螺子中心軸

Claims (1)

  1. ボール螺子ナットとボール螺子ナット内に回転自在に螺合した螺子軸とを有する電磁緩衝器本体と、上記螺子軸に動力伝達手段を介して結合したモータを有してなり、上記ボール螺子ナットの直線運動を上記螺子軸の回転運動に変換し、この回転運動を動力伝達手段を介してモータのシャフトに伝達して当該モータに電磁力を発生させ、この電磁力に起因し上記シャフトの回転に抗するトルクを上記ボール螺子ナットの直線運動を抑制する減衰力として利用する電磁緩衝器において、上記ボール螺子ナットの上方にバンプストッパを配在し、バンプストッパは、ボール螺子ナットにより押しつぶされると内周が螺子軸に圧接して螺子軸の回転を抑制することを特徴とする電磁緩衝器。
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