JP4271288B2 - ドアの養生材兼用梱包材の使用方法 - Google Patents
ドアの養生材兼用梱包材の使用方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアの梱包機能と施工時の養生機能と、さらに取付け補助機能とを併せ持つ、ドアの養生材兼用梱包材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅のドアは、室内造作の施工工程の都合上、比較的早期にドア枠の取付けが必要であって、従来、次に示す2つの工法が採られて来た。
(ア)ドア枠のみ先に取付けられるが、ドア本体は後付けされる場合
先にドア枠だけが現場に搬送されて、取付けが行なわれる。後日、他の室内造作工事が略終了して、傷が付く危険性が減少してからドア本体が搬送され、取付けられる。
これは、ドアに傷が付く危険性は少ないものの、搬送がドア枠とドア本体と2回に分けて行われるため、煩瑣であり、それだけコストが上昇する。また、玄関ドアの場合、ドア本体が取付けられる迄は、ドアがない状態で出入り可能であるので保安上問題があるだけでなく、風雨が入るおそれがある。
また、ドア枠とドア本体とが一括搬送された場合、取付けまでは、ドア本体が、壁等に立て掛けられ、施工現場に不安定な状態で置かれることになり、転倒その他による損傷や汚れのおそれがある。
【0003】
(イ)ドア本体がドア枠と同時に取付けられる場合
ドア枠の取付けと同時にドア本体が取付けられると、転倒等による損傷のおそれはないが、作業者の出入り等があり、ドア本体に傷が付いたり、汚れたりするおそれがあるために、梱包用段ボールや有り合わせの合板等その他による養生が必要である。なお、玄関ドアは工事中もドアが閉められるので、保安、風雨に対しても安全である。
開梱後の梱包材はドア本体の養生材として再使用されるが、ドアハンドル、蝶番、ドアチェック等の突出部分は、新たに別の養生材等で保護される。そのため、ドア本体は一旦梱包材がない裸の状態で置かれ、そのときに傷が付き、汚れるおそれがあるだけでなく、解梱・養生と2工程の作業が必要であり、それだけ作業が煩瑣となる。
また市販の養生材が使用されると、保護の点では万全だが、養生材が別途必要であり、最終的には、梱包材・養生材共に廃材になってしまい、廃材の量が増大する。しかも、市販の養生材は、ドア本体に必ずしも完全にフィットするとは限らない。
【0004】
さらに、いずれの場合にも当てはまることであるが、ドア本体のドア枠の定位置への取付けには、ドア本体の持ち(吊り)上げ及び正確な保持が必要であるが、この作業は、ドア本体の重量(フラッシュ構造で15〜20kg、無垢で25〜35kg)と枚数(一般家庭で5〜8枚程度)とを勘案すると、かなりの重労働である。なお、この作業の軽減のための位置決め部材が、本出願人によってすでに提案済みである(実用新案登録第3023815号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的とするところは、上記従来例の欠点を解消した、ドアの梱包機能と,施工時の養生機能と,さらに取付け補助機能と,を併せ持つ、ドアの養生材兼用梱包材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達するために、請求項1に記載の発明は、ドア本体(1)の表側及び裏側の各化粧面に重ねられる板状の面保護部材(2)と,ドア本体(1)下部の2つの角(8)にそれぞれ装着され、前記各化粧面に垂直な水平方向に引抜き可能なようにL字状の面を有しかつ位置決めのための厚さが設定されドア枠(9)に対するドア本体(1)の左右の位置決めとドア本体(1)の高さを決める機能を有する角当て部材(4)と,及びドア本体(1)の上下左右の各縁に嵌合される断面コの字状の縁保護部材(3a,3b)と,によってなるドアの養生材兼用梱包材を使用する方法であって、
前記ドア本体(1)に少なくとも前記面保護部材(2)と前記角当て部材(4)を取付けたまま、前記角当て部材(4)を前記ドア枠(9)に対する前記ドア本体(1)の左右の位置決めと前記ドア本体(1)の高さの位置決め補助部材として機能させ、前記ドア本体(1)を前記ドア枠(9)の定位置に取付け、施工完了まで前記面保護部材(2)と前記角当て部材(4)を養生材として機能させ、
前記ドア本体(1)の取付け後に、前記ドア本体(1)から前記面保護部材(2)と前記角当て部材(4)とを取外すことを特徴とする。
【0007】
なお、上記の課題を解決するための手段に記載された括弧内の記号は図面及び後述する発明の実施の形態に記載された記号に対応するものである。
【0008】
本発明によれば、先ず、ドア本体が、ドア枠の取付けと同時に取付け可能であるので、作業が簡略化されコストが軽減されるだけでなく、転倒等による損傷のおそれはなく、またその保管のための場所も不要であり、損傷等、余計な注意を払う必要もない。
次に面保護部材、縁保護部材、及び角当て部材が、養生材として機能し、施工完了までドア本体を保護するため、作業者の出入その他に伴って起こる損傷や汚れを防止する。従って、別に養生材を準備する必要がなく、経費が低減され、「廃材」として最終に廃棄されるものが、梱包材だけであって、廃棄材の量がそれだけ低減される。なお、ドア本体が閉じられる場合、縁保護部材は一時的に取外される。
【0009】
玄関ドアは、工事中もドアが閉められるので、保安上も風雨に対しても安全である。その他、角当て部材が、ドア本体の角を保護するだけでなく、ドア枠への取付けの高さ方向及び左右方向の位置決め部材として機能するため、ドア本体の取付け時の持ち(吊り)上げ及び正確な保持が極めて容易となり、作業負担が著しく軽減される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態例について図面を参照して説明すると、図1はその分解斜視図、図2は梱包状態を示す斜視図、図3は解梱時の状態を示す斜視図、図4は養生状態を示す斜視図、図5は養生終了後の状態を示す斜視図である。
【0011】
本発明の実施の形態例に係るドアの養生材兼用梱包材は、ドア本体1の表側及び裏側の各化粧面に重ねられるダンボール等よりなる板状の面保護部材2(裏側については図面を省略した)と,ドア本体1下部の2つの角8にそれぞれ装着され、水平方向に引抜き可能なL字状の面を有する角当て部材4と,及びドア本体1の上下左右の各縁に嵌合される断面コの字状の縁保護部材3a,3bと,よりなる。なお、角当て部材4は、後述するように、本出願人によって既に出願、登録済みの実用新案登録第3023815号に示される、ドア枠9に対するドア本体1の高さ方向及び左右方向の位置決め補助機能をも備えている。
【0012】
そのうえ、ドア本体1は、面保護部材2、角当て部材4、さらに必要に応じて(室内ドアの場合、開かれたままでよいため)、縁保護部材3a,3bを付けたまま、ドア枠9に蝶番6,6で取付け可能に構成されている。しかも、角当て部材4は、単なる角保護材としてでなく、ドア枠9の高さ方向及び左右方向の位置決め補助部材として機能すると共に、縁保護部材3a,3bに嵌合することが可能に、その形状(各辺の両縁には鍔が設けられている)・寸法(特に位置決めのための厚さ)が設定されている。また、ドア本体1の取付け後に面保護部材2と角当て部材4とが取外されるよう構成されている。
【0013】
以上のように構成されるドアの養生材兼用梱包材によれば、先ず、ドア本体1が、ドア枠9の取付けと同時に取付け可能であるので、作業が著しく簡略され、コストが軽減されるだけでなく、転倒等による損傷のおそれはない。またその保管のための場所も不要であり、損傷等、余計な注意を払う必要もない。
【0014】
次に面保護部材2、縁保護部材3a,3b、及び角当て部材4が、養生材として機能し、施工完了まで、ドア本体1を保護するため、作業者の出入その他に伴って起こる損傷や汚れを防止する。従って、別に養生材を準備する必要がなく、経費が低減され、「廃材」として最終に廃棄されるものは、梱包材だけであって、廃棄材の量がそれだけ低減される。
【0015】
なお、ドア本体1が閉じられる場合、縁保護部材3a,3bは、その支障となるため、一時的に取り外される。また、ドア本体1の表側を覆う面保護部材2のうち、レバーハンドル5、蝶番6、ドアチェツク(図示省略)等の突出部分に当たる部分は予め切り抜かれ、同一形状・寸法のダンボール板7で塞がれるか、縁保護部材3で覆われる。
【0016】
また玄関ドアは、工事中もドアが閉められるので、保安上も風雨に対しても安全である。その他、角当て部材4が、ドア本体1の角を保護するだけでなく、ドア枠9の高さ方向及び左右方向の取付けの位置決め部材として機能するため、ドア本体1取付け時の持ち上げ及び正確な保持が極めて容易となり、作業負担が著しく軽減される。なお、蝶番6は、上下抜き差し型でなく、水平抜き差し型である。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、先ず、ドア本体が、ドア枠の取付けと同時に取付け可能であるので、作業が簡略化されコストが軽減されるだけでなく、転倒等による損傷のおそれはなく、またその保管のための場所も不要であり、損傷等、余計な注意を払う必要もない。
次に面保護部材、縁保護部材、及び角当て部材が、養生材として機能し、施工完了までドア本体を保護するため、作業者の出入その他に伴って起こる損傷や汚れを防止する。従って、別に養生材を準備する必要がなく、経費が低減され、「廃材」として最終に廃棄されるものが、梱包材だけであって、廃棄材の量がそれだけ低減される。なお、ドア本体が閉じられる場合、縁保護部材は一時的に取外される。
【0018】
また玄関ドアは、工事中もドアが閉められるので、保安上も風雨に対しても安全である。その他、角当て部材が、ドア本体の角を保護するだけでなく、ドア枠への取付けの高さ方向及び左右方向の位置決め部材として機能するため、ドア本体の取付け時の持ち(吊り)上げ及び正確な保持が極めて容易となり、作業負担が著しく軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す分解斜視図である。
【図2】梱包状態を示す斜視図である。
【図3】解梱時の状態を示す斜視図である。
【図4】養生状態を示す斜視図である。
【図5】養生終了後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドア
2 面保護部材
3a 鉛直縁保護部材
3b 水平縁保護部材
4 角当て部材
5 レバーハンドル
6 蝶番
7 ダンボール板
8 角
9 ドア枠
Claims (1)
- ドア本体の表側及び裏側の各化粧面に重ねられる板状の面保護部材と,ドア本体下部の2つの角にそれぞれ装着され、前記各化粧面に垂直な水平方向に引抜き可能なようにL字状の面を有しかつ位置決めのための厚さが設定されドア枠に対するドア本体の左右の位置決めとドア本体の高さを決める機能を有する角当て部材と,及びドア本体の上下左右の各縁に嵌合される断面コの字状の縁保護部材と,によってなるドアの養生材兼用梱包材を使用する方法であって、
前記ドア本体に少なくとも前記面保護部材と前記角当て部材を取付けたまま、前記角当て部材を前記ドア枠に対する前記ドア本体の左右の位置決めと前記ドア本体の高さの位置決め補助部材として機能させ、前記ドア本体を前記ドア枠の定位置に取付け、施工完了まで前記面保護部材と前記角当て部材を養生材として機能させ、
前記ドア本体の取付け後に、前記ドア本体から前記面保護部材と前記角当て部材とを取外すことを特徴とするドアの養生材兼用梱包材の使用方法。
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