JP4271202B2 - リポ蛋白質中コレステロールの定量方法 - Google Patents
リポ蛋白質中コレステロールの定量方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4271202B2 JP4271202B2 JP2006117254A JP2006117254A JP4271202B2 JP 4271202 B2 JP4271202 B2 JP 4271202B2 JP 2006117254 A JP2006117254 A JP 2006117254A JP 2006117254 A JP2006117254 A JP 2006117254A JP 4271202 B2 JP4271202 B2 JP 4271202B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cholesterol
- reaction
- density lipoprotein
- dehydrogenase
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
動脈硬化,24(6),260(1996) Clin.Chem.,18,499−502(1972) Clin.Chem.36(1),15−19(1990) Clin.Chem.36(1),36−42(1990)
1.生体試料中の高比重リポ蛋白質中コレステロールを定量するに際し、
第一反応において、前記高比重リポ蛋白質中コレステロール以外のコレステロールをコレステロール酸化酵素と反応させ、
第二反応において、コレステロール脱水素酵素の補酵素およびコレステロール加水分解酵素の存在下で、前記高比重リポ蛋白質中のコレステロールをコレステロール脱水素酵素と反応させることを特徴とする、コレステロールの定量方法。
2.前記コレステロール酸化酵素による反応後の吸光度と、前記コレステロール脱水素酵素による反応後の吸光度との差に基づいて、前記特定のリポ蛋白質中コレステロールを定量する、前項1に記載の定量方法。
3.前記第一反応において、低比重リポ蛋白質および超低比重リポ蛋白質に、4〜8分子のフェノールを基本骨格とする硫酸カリクスアレン、デキストラン硫酸のナトリウム塩またはカリウム塩、リンタングステン酸のナトリウム塩またはカリウム塩、ポリアクリル酸、カラギーナン、Apo−B抗血清、コンカナバリンA、部分ヒドロキシプロピル化シクロデキストリン、部分メチル化シクロデキストリン、ヘパリンのカリウム塩またはナトリウム塩、アルギン酸ナトリウム、および平均分子量200〜6000のポリエチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を作用させて可溶性複合体を形成させることにより、前記低比重リポ蛋白質および前記超低比重リポ蛋白質と、前記コレステロール酸化酵素および前記コレステロール脱水素酵素との反応を阻害する、前項1または2に記載の定量方法。
4.生体試料中の低比重リポ蛋白質中コレステロールを定量するに際し、
第一反応において、前記低比重リポ蛋白質に、4〜8分子のフェノールを基本骨格とする硫酸カリクスアレン、デキストラン硫酸のナトリウム塩またはカリウム塩、リンタングステン酸のナトリウム塩またはカリウム塩、ポリアクリル酸、カラギーナン、Apo−B抗血清、コンカナバリンA、部分ヒドロキシプロピル化シクロデキストリン、部分メチル化シクロデキストリン、ヘパリンのカリウム塩またはナトリウム塩、アルギン酸ナトリウム、および平均分子量200〜6000のポリエチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を作用させて可溶性複合体を形成させることにより、前記低比重リポ蛋白質と前記コレステロール酸化酵素および前記コレステロール脱水素酵素の反応を阻害し、コレステロール加水分解酵素の存在下で前記低比重リポ蛋白質中のコレステロール以外のコレステロールをコレステロール酸化酵素と反応させ、
第二反応において、コレステロール脱水素酵素の補酵素の存在下で前記低比重リポ蛋白質中のコレステロールをコレステロール脱水素酵素と反応させることを特徴とする、コレステロールの定量方法。
5.前記第一反応における前記低比重リポ蛋白質と、前記化合物との反応が、pH6〜8、イオン強度200〜500mmol/Lの条件下で行われる、前項4に記載の定量方法。
緩衝液に表1に示す化合物を添加し、試薬とした。検体は、超遠心(100,000G)操作で得たVLDL、LDL、HDL画分と正常なヒト血清および乳び検体を用いた。測定は、検体5μlに試薬180μlを加え37℃で5分間インキュベートし、この時点で主波長340nmの吸光度と濁りの確認を行った。対照法として市販されているキット、デタミナーL HDL−C(協和メデックス(株)社製)、コレステストHDL(第一化学薬品工業(株)社製)、HDL−Cダイレクトワコー(和光純薬(株)社製)の第一試薬を用いた。また、特許第2600065号公報、特開平8−201393号公報、特開平9−96637号公報の各公報に記載の実施例を参考にした試薬も調製した。操作はキットに添付されている取り扱い説明書及び各公報記載の実施例に従った。結果を表1に示す。本発明において用いられる化合物を添加した試薬では、濁りが生じていないことがわかる。
以下の試薬1−A、試薬1−Bおよび試薬2を調製し、HDL−コレステロール濃度を測定した。検体は、一般人の血清10例を用いた。測定は、日立7170型自動分析装置で実施した。操作法は、先ず検体5μlに試薬1−Aまたは試薬1−Bを180μl加え37℃で5分間恒温し、この時点で主波長340nmおよび副波長570nmで吸光度1を測定した。
緩衝液 pH6.5
二塩化ヒドラジニウム 80 mmol/L
硫酸カリクス(6)アレン 1.0 mmol/L
β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型[NAD]5.0 mmol/L
緩衝液 pH6.5
二塩化ヒドラジニウム 80 mmol/L
硫酸カリクス(6)アレン 1.0 mmol/L
β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型[NAD]5.0 mmol/L
コレステロール酸化酵素 10 U/ml
緩衝液 pH8.5
コレステロール脱水素酵素 20 U/ml
コレステロール加水分解酵素 6 U/ml
以下の試薬1および試薬2を調製し、LDL−コレステロール濃度を測定した。検体は、一般人の血清10例を用いた。測定は、日立7170型自動分析装置で実施した。操作法は、先ず検体3μlに試薬1を210μl加え37℃で5分間恒温し、この時点で主波長340nmおよび副波長570nmで吸光度1を測定した。
緩衝液 pH7.0
硫酸カリクス(6)アレン 1.0 mmol/L
コレステロール脱水素酵素 20 U/ml
β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型[NAD]5.0 mmol/L
コレステロール酸化酵素 10 U/ml
コレステロール加水分解酵素 1 U/ml
緩衝液 pH8.5
二塩化ヒドラジニウム 300 mmol/L
コレステロール加水分解酵素 3 U/ml
以下の試薬1および試薬2を調製し、VLDL−コレステロール濃度を測定した。検体は、一般人の血清5例を用いた。測定は、日立7170型自動分析装置で実施した。操作法は、先ず検体5μlに試薬1を180μl加え37℃で5分間恒温し、この時点で主波長340nmおよび副波長570nmで吸光度1を測定した。
緩衝液 pH8.0
コレステロール脱水素酵素 20 U/ml
β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型[NAD]5.0 mmol/L
塩化ナトリウム 100 mmol/L
コール酸ナトリウム 0.1 %
コレステロール酸化酵素 10 U/ml
コレステロール加水分解酵素 1 U/ml
緩衝液 pH8.5
二塩化ヒドラジニウム 300 mmol/L
トリトンX−100 0.4 %
コレステロール加水分解酵素 3 U/ml
Claims (5)
- 生体試料中の高比重リポ蛋白質中コレステロールを定量するに際し、
第一反応において、前記高比重リポ蛋白質中コレステロール以外のコレステロールをコレステロール酸化酵素と反応させ、
第二反応において、コレステロール脱水素酵素の補酵素およびコレステロール加水分解酵素の存在下で、前記高比重リポ蛋白質中のコレステロールをコレステロール脱水素酵素と反応させることを特徴とする、コレステロールの定量方法。 - 前記コレステロール酸化酵素による反応後の吸光度と、前記コレステロール脱水素酵素による反応後の吸光度との差に基づいて、前記特定のリポ蛋白質中コレステロールを定量する、請求項1に記載の定量方法。
- 前記第一反応において、低比重リポ蛋白質および超低比重リポ蛋白質に、4〜8分子のフェノールを基本骨格とする硫酸カリクスアレン、デキストラン硫酸のナトリウム塩またはカリウム塩、リンタングステン酸のナトリウム塩またはカリウム塩、ポリアクリル酸、カラギーナン、Apo−B抗血清、コンカナバリンA、部分ヒドロキシプロピル化シクロデキストリン、部分メチル化シクロデキストリン、ヘパリンのカリウム塩またはナトリウム塩、アルギン酸ナトリウム、および平均分子量200〜6000のポリエチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を作用させて可溶性複合体を形成させることにより、前記低比重リポ蛋白質および前記超低比重リポ蛋白質と、前記コレステロール酸化酵素および前記コレステロール脱水素酵素との反応を阻害する、請求項1または2に記載の定量方法。
- 生体試料中の低比重リポ蛋白質中コレステロールを定量するに際し、
第一反応において、前記低比重リポ蛋白質に、4〜8分子のフェノールを基本骨格とする硫酸カリクスアレン、デキストラン硫酸のナトリウム塩またはカリウム塩、リンタングステン酸のナトリウム塩またはカリウム塩、ポリアクリル酸、カラギーナン、Apo−B抗血清、コンカナバリンA、部分ヒドロキシプロピル化シクロデキストリン、部分メチル化シクロデキストリン、ヘパリンのカリウム塩またはナトリウム塩、アルギン酸ナトリウム、および平均分子量200〜6000のポリエチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を作用させて可溶性複合体を形成させることにより、前記低比重リポ蛋白質と前記コレステロール酸化酵素および前記コレステロール脱水素酵素の反応を阻害し、コレステロール加水分解酵素の存在下で前記低比重リポ蛋白質中のコレステロール以外のコレステロールをコレステロール酸化酵素と反応させ、
第二反応において、コレステロール脱水素酵素の補酵素の存在下で前記低比重リポ蛋白質中のコレステロールをコレステロール脱水素酵素と反応させることを特徴とする、コレステロールの定量方法。 - 前記第一反応における前記低比重リポ蛋白質と、前記化合物との反応が、pH6〜8、イオン強度200〜500mmol/Lの条件下で行われる、請求項4に記載の定量方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006117254A JP4271202B2 (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | リポ蛋白質中コレステロールの定量方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006117254A JP4271202B2 (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | リポ蛋白質中コレステロールの定量方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32502397A Division JP3822340B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | リポ蛋白質コレステロールの定量方法および試薬キット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006288399A JP2006288399A (ja) | 2006-10-26 |
JP4271202B2 true JP4271202B2 (ja) | 2009-06-03 |
Family
ID=37409684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006117254A Expired - Lifetime JP4271202B2 (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | リポ蛋白質中コレステロールの定量方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4271202B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5619338B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2014-11-05 | 株式会社日研生物医学研究所 | 環境微生物拭き取り検査用具 |
-
2006
- 2006-04-20 JP JP2006117254A patent/JP4271202B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006288399A (ja) | 2006-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100607896B1 (ko) | 리포단백질 중의 콜레스테롤의 분별 정량 방법 및 정량용시약 | |
JP5450080B2 (ja) | small,denseLDLコレステロールの定量方法およびキット | |
CN105296597B (zh) | 检测高密度脂蛋白胆固醇含量的试剂盒 | |
JP5325093B2 (ja) | 小粒子低比重リポ蛋白の定量試薬 | |
JP5042023B2 (ja) | 小粒子低比重リポ蛋白の定量方法および定量キット | |
EP1555326B1 (en) | Method and reagent for measuring cholesterol in high density lipoproteins | |
JP5191236B2 (ja) | 低密度リポ蛋白中トリグリセリドの測定方法及び測定用キット | |
JPH08201393A (ja) | コレステロールの定量方法 | |
EP1876243B1 (en) | Method for determination of cholesterol in high-density lipoprotein | |
WO1997045553A1 (en) | Method for quantitatively determining ldl cholesterols | |
JP4547095B2 (ja) | 生体試料成分の測定方法 | |
JP3822340B2 (ja) | リポ蛋白質コレステロールの定量方法および試薬キット | |
JP6829009B2 (ja) | トリグリセリドリッチリポ蛋白中のコレステロールの定量方法及び定量試薬 | |
JP4708531B2 (ja) | Hdl亜画分中のコレステロールの測定法 | |
JP2000325097A (ja) | リポ蛋白質コレステロールの測定方法及び測定試薬 | |
JP4271202B2 (ja) | リポ蛋白質中コレステロールの定量方法 | |
JP3251304B2 (ja) | 生体試料成分中の物質の分析方法及びこれに用いられる試薬 | |
EP3040421A1 (en) | Method for measuring cholesterol in high-density lipoprotein, and reagent for use in said method | |
JP3677452B2 (ja) | リポ蛋白質に含有されるトリグリセリドの測定のための手続および診断用製品 | |
WO2000043537A1 (fr) | Methode pour mesurer un triglyceride dans une lipoproteine | |
EP2687606B1 (en) | Method for measuring cholesterol in hdl subfraction, and reagents and kit therefor | |
JP4070958B2 (ja) | 超低比重リポ蛋白及び中間比重リポ蛋白のトリグリセライド定量方法 | |
US20050255536A1 (en) | Method of selectively measuring triglycerides | |
CN111893163B (zh) | 一种高密度脂蛋白3胆固醇检测试剂盒、制备方法及用途 | |
JP2007295935A (ja) | コレステロールの定量法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060807 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090202 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090224 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150306 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |