JP4270543B2 - 監視カメラ装置及びそれに使用されるメンテナンス維持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば工場・オフィスその他の建物等の屋内、街中あるいは公園等の野外等における状況を周囲の景観を含めた全周囲で監視(看視)でき、また特に屋外等で常時周囲を監視するときの万全性を図り得、しかもメンテナンス容易で例えば風雨等に晒されることがあってもそれらによる汚染等を除去でき、周囲を常時監視してその異変等に迅速に対処できるようにした監視カメラ装置及びそれに使用されるメンテナンス維持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から遠隔地の状況把握、周囲状況の監視記録等のためにカメラによって撮影し、それを送信したり、撮影画像を記録したりしており、こうした周囲状況の撮影には監視・撮影地点で撮影方向を異ならしめた複数のカメラ体によるものとしたり、方向制御されることで水平方向の首振り(パン)あるいは垂直方向の首振り(チルト)が行われて各方向を撮影する1台のカメラによるものとしたりしている。
【0003】
あるいはパン、チルト制御することなく1台のカメラで全周囲を撮影可能にしたいわゆる360度カメラと称される監視カメラも提案、使用されている。この360度監視カメラは例えば図7に示すように、画像処理ユニットに接続された例えばCCDカメラ装置101を監視域に設置すると共に、CCDカメラ装置101の対物撮影レンズ前方に、中心側が高く、周縁に至るに伴い次第に低くなるなだらかな円錐状を呈する凸型ミラー102を支柱104によって配置することで構成したものがある。そして凸型ミラー102に入力された周囲画像をCCDカメラ装置101が撮影し、その撮影した周囲画像を画像処理ユニット103によってリアルタイム処理でパノラマ変換することで周囲の360度の画像を形成するのであり、必要があればその360度画像中からある特定方向の画像の抽出も可能なものとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのような360度画像を形成する従来の撮影システムでは、複数のカメラ体による場合であると、相互に隣接する他のカメラによって撮影された画像との連続した滑らか性を得るための位置ずれの収差補正等に手間が掛かる。そればかりでなく、周囲の360度が撮影されるだけにカメラのハウジングの支柱その他が写り込んでしまい、映像に障害が生じる。また1台のカメラ体による場合であると、可動部分が多くなることで故障発生の確率が高く、その常時の保守・点検が必要であるばかりでなく、周囲全体の把握が困難で、しかも全体の中での個々の部分を見ることになるから、取得画像が全体の中でのどの部位のものであるかの把握も非常に困難である。図7に示される反射入力式カメラ体による場合であると、凸型ミラー102の反射性能に左右されると共に余分な支柱104が写り込み、また局所的な細部の撮影が困難であり、しかも360度の周囲画像が得られても、極方向の画像が見えない、欠損がある周囲画像のみしか得られないものであった。
【0005】
また例えば防犯目的等で街中、各種建造物の外壁等に設置される監視的カメラであると、外気の影響によってカメラの撮影機能が大きく左右されるから、そのための保守点検作業が常時実施される必要がある。しかしながらこの種の防犯的監視カメラの多くは周囲状況を俯瞰的に看るために比較的に高所に設置されていることが多いためにその保守点検作業は容易でないばかりでなく、外気の風雨等に晒されることでレンズ部分が湿気分に覆われ、十分な撮影が行われないこともあった。
【0006】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、上方向及び分割した周囲の例えば5方向の計6方向を同時に撮影処理できる監視カメラ本体によって360度の周囲状況を撮影可能にすると共に、この監視カメラ本体が屋外における風雨等に晒されることがあっても、カメラ視界に入らないように監視カメラ本体を囲繞するカメラハウスによって覆うことで対物レンズを備えた撮影部周囲を常時クリーンな状態に維持でき、それによって鮮明な周囲画像を常時取得でき、保守点検も極めて容易となる監視カメラ装置及びそれに使用されるメンテナンス維持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、周囲を5分割して撮影取得した5つの1/5側方画像と上方を撮影した上方画像とを結合処理して360度の周囲画像を形成する監視カメラ本体10と、この監視カメラ本体10における撮影方向夫々の前方を透明部材、例えば透明な周囲側板24、天板25等によって覆うことで外部とほぼ遮断して監視カメラ本体10を囲繞するカメラハウス20と、このカメラハウス20における透明部材外側面を清浄にするメンテナンス維持装置とを備えて成るものである。
カメラハウス20は、監視カメラ本体10によるカメラ視界を回避して形成され、撮影取得する画像には映像の障害となる物体が写らないようにして構成できる。
監視カメラ本体10は、取付場所に載置される平面五角形のカメラベース11と、天板部分を備えた円筒ドーム状で、カメラベース11上に設けられたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12における天板部分、全周囲を5分割した周壁夫々の部位に配置されるように開口形成された上部及び側部対物撮影窓13,14と、カメラハウジング12の天板部分の上部対物撮影窓13を経て上方を撮影する上方撮影部、カメラハウジング12の周側壁の側部対物撮影窓14を経て前記の分割された各方夫々を撮影する側方撮影部夫々を有してカメラハウジング12内に配置されたカメラユニット15と、このカメラユニット15によって撮影された上方画像、5つの1/5側方画像夫々を結合処理して360度の周囲画像を形成する画像形成処理部16とを備えているものとできる。
また、この監視カメラ本体10における常時の撮影画像を取得させるために監視カメラ本体10の周囲を保守するメンテナンス維持装置であるカメラハウス20は、監視カメラ本体10の配置位置で固定保持されるハウスベース21と、このハウスベース21上に載置される監視カメラ本体10における撮影方向前方位置を回避して、具体的には例えばカメラハウジング12における側部対物撮影窓14位置の外側方を回避したハウスベース21の角隅部分の位置で、隣接する側部対物撮影窓14相互間のほぼ中央位置で立設され、洗浄水配管32、エアー配管37を収納するパイプ材製の5本のハウス支柱23と、ハウス支柱23相互間のハウスベース21の辺縁部分に位置して配装されて監視カメラ本体10側方を覆う透明な周囲側板24と、ハウス支柱23に支持されて監視カメラ本体10の上方を覆う透明な天板25とを備えて構成することができる。
更に清浄機構30は、洗浄水ポンプ31と、この洗浄水ポンプ31に接続されて、カメラハウス20における透明部材、具体的には周囲側板24、天板25夫々の位置近傍にカメラ視界を回避して、ハウス支柱23内に配管される洗浄水配管32と、周囲側板24、天板25夫々の外側面に向けられて洗浄水配管32端部に設けた洗浄水ノズル33と、エアーポンプ36と、このエアーポンプ36に接続されて、透明部材すなわち周囲側板24、天板25夫々の位置近傍にカメラ視界を回避して、ハウス支柱23内に配管されるエアー配管37と、透明部材の周囲側板24、天板25夫々の外側面に向けられてエアー配管37端部に設けたエアーノズル38とを備えて構成することができる。
また洗浄水配管32を内側に、エアー配管37を外側に配置した内外の二重管構造として形成することができる。
【0008】
以上のように構成された本発明に係る監視カメラ装置及びそれに使用されるメンテナンス維持装置にあって、監視カメラ本体10によって設置場所における360度の周囲画像を各方向の分割画像の結合処理によって取得させ、また監視カメラ本体10自体は、これを囲繞するカメラハウス20によって外部環境からほぼ遮断状態にして保護される。このときのカメラハウス20の透明部材は監視カメラ本体10による周囲画像の取得を阻害せず、清浄機構30は透明部材外側面を外部からの汚損要因例えば風雨等による汚染等を除去し、透明部材を経ての周囲画像の取得を円滑にさせる。
監視カメラ本体10は、そのカメラユニット15によって、監視カメラ本体10自体の上方を上部対物撮影窓13を経て上方撮影部で、側方を適当数で分割して側部対物撮影窓14を経て側方撮影部で夫々撮影し、画像形成処理部16によって結合処理して360度の周囲画像を形成させる。
カメラハウス20は、ハウス支柱23相互間に配装の周囲側板24、ハウス支柱23で支持した天板25によって監視カメラ本体10を外部からほぼ遮断させ、屋外設置の監視カメラ本体10自体及びその周囲を一定環境の雰囲気に維持させ、透明な周囲側板24、天板25はカメラユニット15による周囲状況の撮影を阻害させない。特に、監視カメラ本体10によるカメラ視界に対してカメラハウス20の構成部材すなわちハウス支柱23等が障害となることなく、画像形成処理部16によって結合処理するときの障害物体の除去処理を不要とし、継ぎ目のない滑らかな周囲画像を形成させる。
清浄機構30は、洗浄水、温風エアーを周囲側板24、天板25夫々に噴射してそれらを清浄にして例えば風雨等による汚染物質等を除去させ、外側で温風エアーを供給するエアー配管37は内側の洗浄水配管32を加温し、例えば寒冷地での洗浄水等の凍結等を防止させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の一実施の形態を説明すると、図において示される符号1は例えば街中、公共広場、道路その他、更には建築構造物内部、その周囲等の監視(看視)を必要とする地域、場所等において設置される設置支柱であり、この設置支柱1上に構枠されたカメラハウス20内に、カメラハウス20によって保護されるようにして電子記録式のいわゆるデジタルカメラ構造の監視カメラ本体10が取り付けられている。
【0010】
監視カメラ本体10自体は、取付場所に載置されるカメラベース11と、天板部分を備えた円筒ドーム状で、カメラベース11上に設けられたカメラハウジング12と、このカメラハウジング12における天板部分、この天板部分以外の全周囲を例えば5分割した1/5周側壁夫々の部位に配置されるように開口形成された上部及び側部対物撮影窓13,14と、カメラハウジング12の天板部分の上部対物撮影窓13を経て上方を撮影する上方撮影部(カメラヘッド)、カメラハウジング12の周側壁の側部対物撮影窓14を経て前記の分割された1/5周囲の5方夫々を撮影する側方撮影部(カメラヘッド)夫々を有してカメラハウジング12内に配置されたカメラユニット15と、このカメラユニット15によって撮影された上方画像、1/5側方画像夫々を結合処理して360度の周囲画像を形成する画像形成処理部16とを備えているものである。また画像形成処理部16によって形成された周囲画像は図示を省略したディスプレー装置にて表示され、更には記録装置によって記録保存されるようにしてある。
【0011】
なおこの監視カメラ本体10におけるカメラユニット15は、計6台の撮影部によって球状に周囲を例えば最大解像度で3600×1800の画素数で撮影できるものとしてあり、必要があれば部分的な拡大機能によってその詳細を見ることができ、360度の球状の動画を得ることができるようにしてある。
【0012】
カメラベース11自体は、必要があれば平面で5角形状を呈するように形成され、カメラユニット15における側方撮影部は、場合によっては画角の広狭に対応してカメラハウジング22の全周囲を6分割以上にあるいは4分割以下に分割した夫々の分割単位大きさに対応したものとして形成される場合もある。また画像形成処理部16はカメラハウジング12内に配置構成される場合に限らず、カメラユニット15にて撮影された各方向の画像を有線あるいは無線によって送受信されるものとしてカメラハウジング12外に配置構成されることもある。
【0013】
また、設置支柱1は監視域における設置場所に所定の基礎構造によって立設状に支持されていて、監視カメラ本体10による監視位置に対応した所定高さ位置となるようにこれに対応した高さを備えており、設置支柱1自体の上端にはカメラハウス20が構枠されている。
【0014】
カメラハウス20自体は、監視カメラ本体10におけるカメラユニット15によるカメラ視界の障害とならないように、カメラ視界を回避して形成されている。すなわち、設置支柱1の上端に固定保持されるハウスベース21と、このハウスベース21上に載置されるカメラハウジング12における側部対物撮影窓14位置の外側方を回避した位置で、例えば隣接する側部対物撮影窓14相互間のほぼ中央位置で立設されるハウス支柱23と、ハウス支柱23相互間に配装されて監視カメラ本体10側方を覆う透明な周囲側板24と、ハウス支柱23に支持されて監視カメラ本体10の上方を覆う透明な天板25とを備えている。なおこのカメラハウス20自体は図示のように平面から見てほぼ五角形状を呈するように形成されているも、これはカメラユニット15において5側方向を撮影する5個の側方撮影部数に対応させるためであり、その数が変更されればそれに対応した形状とされるものとしてある。
【0015】
図示例にあってのハウスベース21は、例えば周縁に段差が形成されている2段状の適宜肉厚の平板部材から形成されていて、その底部において設置支柱1上端にしっかりと固定連結され、また詳述する清浄機構30における各部を連通するための通風・通水路22を例えば内部に形成してある。またハウスベース21の上部面に前記のカメラベース11をネジ止めその他によってあるいは半ば埋設状にすることで固定してあり、場合によってはハウスベース21がカメラベース11を兼ねるようにすることも可能である。通風・通水路22は後述する洗浄水ノズル33、エアーノズル38夫々に洗浄水ポンプ31、エアーポンプ36夫々を連通させればよく、場合によってはハウスベース21上面に平面でループ状を呈する管材として配置されることもある。
【0016】
ハウス支柱23はハウスベース21上に監視カメラ本体10外周を囲繞するようにして配列され、周囲側板24、天板25等と共に監視カメラ本体10周囲を外部とは半ば遮断した状態とさせるようにほぼ密閉状に囲繞している。またハウス支柱23自体は、清浄機構30における洗浄水配管32、エアー配管37夫々を収納可能にしたパイプ材によって形成しておくことで配管構成その他を簡略化させることができる。
【0017】
周囲側板24は例えば透明なガラス板、合成樹脂材板等によって形成され、カメラユニット15における側方撮影部によって側部対物撮影窓14を経て所定の外側方を撮影するから、その撮影範囲内の大きさで少なくとも透明であればよい。また周囲側板24の左右縁、上下縁等はハウス支柱23外側面、ハウスベース21上面、天板25底面等とほぼ密接状に接合され、カメラハウス20内を外部とほぼ遮断している。
【0018】
また天板25は周囲側板24と同様に透明なガラス板、合成樹脂材板等によって図示のように平面で五角形状に形成されており、上方撮影部によって上部対物撮影窓13を経て上方を撮影するから、その撮影範囲内の大きさで少なくとも透明であればよい。また例えば図示のようにその角隅部分をハウス支柱23位置に、辺縁部分を周囲側板24上縁位置に夫々位置決めすることで監視カメラ本体10上方を外部とほぼ遮断している。
【0019】
更に図における符号26は、カメラハウス20上方及びその外側方をも覆う屋根部であり、例えばハウス支柱23上部、天板25端縁部等に下端が固定された外方に傾斜した屋根支柱27によって支持され、天板25と同様に透明なガラス板、合成樹脂材板等によって形成されている。この屋根部26自体は天板25の外形に対応した相似形の五角形状とする場合に限らず、カメラハウス20の上方でカメラハウス20全体を覆うようにすることでカメラハウス20を風雨等から一層保護するようにしており、上方撮影部、側方撮影部夫々による上方、周囲の撮影に障害となることがないように配慮してある。
【0020】
また、カメラハウス20における周囲側板24、天板25夫々の外側面を清浄にする清浄機構30が設けられており、この清浄機構30は、監視カメラ本体10のカメラユニット15における上方撮影部、側方撮影部夫々による周囲側板24、天板25を経ての撮影に際し、周囲側板24、天板25夫々を常時清浄な状態に維持するように、洗浄水、適宜に加熱された温風であるエアー等を噴射するのであり、手動操作、一定時間間隔毎あるいは適宜なセンサーによる汚損検出時等の自動操作によって作動するようにしてある。すなわちこの清浄機構30は、洗浄水ポンプ31と、この洗浄水ポンプ31に接続されて、周囲側板24、天板25夫々の位置近傍にカメラ視界を回避して配管される洗浄水配管32と、周囲側板24、天板25夫々の外側面に向けられて洗浄水配管32端部に設けた洗浄水ノズル33と、エアーポンプ36と、このエアーポンプ36に接続されて、周囲側板24、天板25夫々の位置近傍にカメラ視界を回避して配管されるエアー配管37と、周囲側板24、天板25夫々の外側面に向けられてエアー配管37端部に設けたエアーノズル38とを備えて成る。また図示のように、洗浄水配管32を内側に、エアー配管37を外側に配置した内外の二重管構造として形成してあると共に(図5参照)、これらの配管32,37は前記ハウス支柱23内に収納することで配管構成の簡素化等を図れるようにしてある。
【0021】
図示にあっての洗浄水ポンプ31、エアーポンプ36夫々は、ハウスベース21下方の設置支柱1側部に配置固定してあり、洗浄水タンク、エアー源を備えるものとせずに外部から洗浄水、エアーが供給される場合には、図示を省略したこれらのポンプ31,36に接続される供給管によって常時供給されるようにしてある。
【0022】
洗浄水配管32、エアー配管37夫々はハウス支柱23内に収納されていて、それらの始端部分は夫々のポンプ31,36に接続され、ハウスベース21側方に配管された配管基部、ハウスベース21内に形成した通風・通水路22を経て、夫々のハウス支柱23内に収納された分岐管に分岐接続され、終端部分は図示のようにハウス支柱23上端に接合している天板25を例えば貫挿することで天板25における辺縁部夫々に対応させた位置で固定配置し、周囲側板24夫々、天板25夫々の外側面、特に上方撮影部、側方撮影部によるカメラ視界夫々に対応している部分に洗浄水ノズル33、エアーノズル38夫々を向けてある(図6参照)。
【0023】
またこれらの洗浄水配管32、エアー配管37は前記屋根部26の外側面更に必要があればその内側面にも洗浄水ノズル33、エアーノズル38夫々が向けられるように分岐配管されており、エアー配管37は更にカメラハウス20内にも温風エアーを供給するように適宜に分岐させてある。
【0024】
なお、ハウスベース21は設置支柱1によってほぼ水平となるように設置される固定式とされる場合に限らず、図示を省略したが設置支柱1に対して可動式とすることでその傾斜、場合によっては回転させてハウスベース21を含む全体を種々な姿勢・態様夫々に変更できるようにしておく。またこうすることで、例えば設置支柱1の下方をも監視カメラ本体10による撮影対象に含ませることができ、死角がない360度画像の形成取得を可能にできる。
【0025】
次にこれの使用の一例を説明するに、監視すべき地域で立設配置してある設置支柱1上にハウスベース21によって監視カメラ本体10、カメラハウス20夫々を配置し、監視カメラ本体10の稼働でそのカメラユニット15によって上方、側方夫々を撮影するものとし、清浄機構30における洗浄水ノズル33、エアーノズル38夫々から洗浄水、温風エアーが噴射されるようにしておく。監視カメラ本体10におけるカメラユニット15によって撮影された各方向の画像は、画像形成処理部16によって連続した周囲画像として形成され、ディスプレー装置で表示され、更には記録装置に記録される。またカメラハウス20における周囲側板24、天板25更には屋根部26等が汚損されたときには、洗浄水を噴射して洗浄し、また温風エアーを噴射して洗浄水を乾燥除去し、あるいは汚損物質等を強制的に噴射除去するのであり、清浄化された周囲側板24、天板25を経ることでカメラユニット15によって周囲状況を常時監視(看視)させるのである。
【0026】
このとき清浄機構30の温風エアーを供給するエアー配管37は、これの内側にある洗浄水配管32を加温し、例えば寒冷地での洗浄水の冷却・凍結等を防止して洗浄水の常時の噴射を可能にすると共に、カメラハウス20内を温風エアーによって常時一定温度に維持するようにして監視カメラ本体10が円滑に作動するようにしておくのである。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているため、周囲を複数の撮影部で撮影することで取得した複数の画像を結合処理して360度の周囲画像を形成する監視カメラ本体10をカメラハウス20によって囲繞し、洗浄機構30によってカメラハウス20の透明部材(24,25)を清浄にするから、画像取得位置での360度の周囲画像を常時、鮮明な画像のものとして取得できる。しかも監視カメラ本体10が例えば屋外に設置されることで風雨等に晒され、汚損されることがあっても常時クリーンな状態に維持できるから保守点検も極めて容易であり、また監視カメラ本体10自体及びその周囲を一定環境下に維持することでその作動を円滑にすることができる。
【0028】
すなわちこれは本発明において、周囲を撮影した複数の画像を結合処理して360度の周囲画像を形成する監視カメラ本体10と、この監視カメラ本体10を透明部材(24,25)によって覆うことで監視カメラ本体10を囲繞するカメラハウス20と、このカメラハウス20における透明部材外側面を清浄にする清浄機構30とを備えて成るものとしたからであり、これによって、撮影位置での360度の鮮明な周囲画像の取得、常時クリーンにする保守点検の容易性、洗浄水・温風エアーの常時供給によるクリーン状態の維持等を図ることができる。
【0029】
また監視カメラ本体10は、カメラベース11、カメラハウジング12、上部及び側部対物撮影窓13,14、上方撮影部・側方撮影部夫々を有するカメラユニット15、上方画像、分割側方画像夫々を結合処理して360度の周囲画像を形成する画像形成処理部16を備えているから、この監視カメラ本体10の設置場所における周囲の360度画像を得ることができ、例えば周囲状況の常時監視等を遠隔地から行うことができる。
【0030】
この監視カメラ本体10はカメラハウス20によって囲繞してあるから、外部環境の影響を受けることが少なく、またカメラハウス20自体は、監視カメラ本体10による撮影方向前方である適当数に分割された側方、上方夫々に配装支持した透明な周囲側板24、天板25で囲繞してあるから、カメラユニット15の上方撮影部、側方撮影部による周囲の撮影に傷害となることはないのである。しかも外部とほぼ遮断することで、また清浄機構30による温風エアー等がカメラハウス20内に供給されることで一定の温度雰囲気に維持でき、例えば寒冷地においても円滑に作動させることができる。なお逆に暖熱地において、冷風エアーを供給することでカメラハウス20内を冷房でき、いずれにしても常時の定温下で監視カメラ本体10の作動を一層円滑にできるのである。
【0031】
またカメラハウス20における透明な周囲側板24、天板25等は清浄機構30による洗浄水、温風エアー等の噴射によって汚損物質等を除去でき、常時クリーンな状態に維持でき、例えば屋外に設置され、風雨等に晒されることで汚損されることがあってもそれらを簡単に除去でき、常時の監視その他に十分に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す使用設置状態の側面図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】同じくカメラハウスの一部切欠正面図である。
【図4】同じく平断面図である。
【図5】同じく洗浄水配管、エアー配管の断面図である。
【図6】同じく洗浄水配管、エアー配管からの洗浄水、温風エアーの噴射状態を説明するもので、その(A)は洗浄水を噴射しているときの側面図、(B)は温風エアーを噴射しているときの側面図である。
【図7】従来例の概略正面図である。
【符号の説明】
1…設置支柱
10…監視カメラ本体 11…カメラベース
12…カメラハウジング 13…上部対物撮影窓
14…側部対物撮影窓 15…カメラユニット
16…画像形成処理部
20…カメラハウス 21…ハウスベース
22…通風・通水路 23…ハウス支柱
24…周囲側板 25…天板
26…屋根部 27…屋根支柱
30…清浄機構 31…洗浄水ポンプ
32…洗浄水配管 33…洗浄水ノズル
36…エアーポンプ 37…エアー配管
38…エアーノズル
101…CCDカメラ装置 102…凸型ミラー
103…画像処理ユニット 104…支柱

Claims (1)

  1. 周囲を5分割して撮影取得した5つの1/5側方画像と上方を撮影した上方画像とを結合処理して360度の周囲画像を形成する監視カメラ本体と、この監視カメラ本体における撮影方向夫々の前方を透明部材によって覆うことで外部とほぼ遮断して監視カメラ本体を囲繞するカメラハウスと、このカメラハウスにおける透明部材外側面を清浄にするメンテナンス維持装置とを備えて成り、
    監視カメラ本体は、取付場所に載置される平面五角形のカメラベースと、天板部分を備えた円筒ドーム状で、カメラベース上に設けられたカメラハウジングと、このカメラハウジングにおける天板部分、全周囲を5分割した周側壁夫々の部位に配置されるように開口形成された上部及び側部対物撮影窓と、カメラハウジングの天板部分の上部対物撮影窓を経て上方を撮影する上方撮影部、カメラハウジングの周側壁の側部対物撮影窓を経て前記の5分割された各方夫々を撮影する側方撮影部夫々を有してカメラハウジング内に配置されたカメラユニットと、このカメラユニットによって撮影された上方画像、5つの1/5側方画像夫々を結合処理して360度の周囲画像を形成する画像形成処理部とを備えており、
    メンテナンス維持装置は、監視カメラ本体の配置位置で固定保持されるハウスベースと、このハウスベース上に載置される監視カメラ本体における撮影方向前方位置を回避したハウスベースの角隅部分の位置で立設され、洗浄水配管、エアー配管を収納するパイプ材製の5本のハウス支柱と、ハウス支柱相互間のハウスベースの辺縁部分に位置して配装されて監視カメラ本体側方を覆う透明な5枚の周囲側板と、ハウス支柱に支持されて監視カメラ本体の上方を覆う透明な平面五角形の天板と、周囲側板、天板夫々の外側面を清浄にする清浄機構とを備えており、
    清浄機構は、洗浄水ポンプと、この洗浄水ポンプに接続されて前記ハウス支柱内に配管される洗浄水配管と、周囲側板、天板夫々の外側面に向けられて洗浄水配管端部に設けた洗浄水ノズルと、エアーポンプと、このエアーポンプに接続されて前記ハウス支柱内に配管されるエアー配管と、周囲側板、天板夫々の外側面に向けられてエアー配管端部に設けたエアーノズルとを備えると共に、洗浄水配管を内側に、エアー配管を外側に配置した内外の二重管構造として形成して成る、
    ことを特徴とする監視カメラ装置。
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