JP4270537B2 - ウエハボート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウエハボートに関し、詳しくは半導体ウエハを多段に支持し、熱処理等に用いられるウエハボートに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、半導体の製造プロセスにおいて、半導体ウエハの熱処理、その他の処理を多数枚一括して行うため、複数の半導体ウエハを整列、支持するウエハボートが使用されている。
このウエハボートには、半導体ウエハを垂直に整列、支持する横型のウエハボートと、半導体ウエハを水平に整列、支持する縦型のウエハボートとがある。これらウエハボートは、互いに離間された一対の端板に複数本の支持ロッドが架け渡され、各支持ロッドの内側面に、ウエハ挿入溝がロッド軸線方向に沿って一定ピッチで配設された構造を有している。
そして、これらウエハボートには、使用後の洗浄および補修等を考慮して、支持ロッドと端板等の部材が着脱可能な組み立て式になっている。この組み立て式ウエハボートとしては、例えば、特開2001−110735号公報に記載したウエハボートが知られている。
【0003】
前記公報に記載された従来の組み立て式のウエハボートについて、図16乃至図18に基づいて説明する。なお、図16は従来のウエハボートの正面図、図17は図16のI−I断面図、図18は図16に示したウエハボートの要部拡大断面図である。
図において、この従来のウエハボート100は、多数の半導体ウエハWを水平に支持する2本の平行な支持ロッド110と、各支持ロッド110の両端が着脱自在に保持される略円形の下端板120および上端板130とを備えている。
【0004】
支持ロッド110は断面円形の支柱で形成され、支持ロッド110の内側面には、一定ピッチのウエハ挿入溝111が、ロッド軸線方向へ多数形成されている。また、各支持ロッド110の両端部には、このロッド内側面へ向かってコの字形に湾曲した鉤状係合部112が一体的に形成されている。また下端板120の外周部の下面には、120度間隔で、短尺な3個の支持突起121が配設されている。
【0005】
両支持ロッド110の端板120,130への固定は、後述するくさび形の係合部を含むキー掛止構造が採用されている。なお、端板120,130におけるキー掛止構造は同一であるため、図17、18に基づいて支持ロッド110を端板120に固定する場合について説明する。
このキー掛止構造は、主に、端板120の外縁部に軸支されたシリコン製のキー140と、各支持ロッド110の両鉤状係合部112に刻設されたキー溝112aと、鉤状係合部112の外側斜面部112bおよび下端板120の斜面部120aとによって構成されたくさび形係合部Aとからなる。このくさび形係合部Aは、支持ロッド110の軸線に対して20度傾斜している。
また、前記キー140は、先部が丸くなった舌片状のキー本体141と、このキー本体141の元部裏面に直交して配置された軸部142とから構成されている。この軸部142は、端板120の外縁部付近に穿設された各一対ずつの軸孔120bにそれぞれ挿入されている。
【0006】
端板120の各軸孔120bより半径方向の外側には、平面視して矩形状で、断面視してL字形をした係合穴120cが形成されている。この係合穴120cは、鉤状係合部112が係合される穴である。各係合穴120cの、軸孔120b側とは反対側には、掛止片120dが配設されている。
【0007】
次に、この従来のウエハボート100における支持ロッド110の固定方法について説明する。
端板120の係合穴120cに、支持ロッド110の鉤状係合部112を、そのコの字形の開口側を端板120の外方へ向けて挿入する。次いで、それぞれの支持ロッド110を、端板120の外方へ平行に移動させる。
これにより、各鉤状係合部112の折り返された先端部112cが、係合穴120cの掛止片120dに掛止される。また、各鉤状係合部112の係合部112bと、端板120の係合部120aが当接して係合される。
【0008】
その後、各キー140を、対応する支持ロッド110側へ回動させて、各キー本体141の先端を対応するキー溝112aに強く押し当てる。
その結果、キー140により支持ロッド110が固定され、このキー本体141の押しつけ力により、支持ロッド110の軸線に直交する方向への支持ロッド110のガタつきが抑えられる。また、鉤状係合部112の係合部112bと端板120の係合部120aとが支持ロッド110の軸線に対して所定角度だけ傾斜しているので、このロッド軸線方向に対してのガタつきを防ぐことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の組み立て式のウエハボートにあっては、前記したようにキー本体141の押しつけ力により、支持ロッド110の軸線に直交する方向への支持ロッド110のがたつき、およびこのロッド軸線方向に対してのがたつきを防止している。
しかしながら、図19(a)に示すように、前記押し付け力F1は、キー本体141の回動に伴い減少する。即ち、キー本体141がキー溝112aに対して角度を有しているとき、キー本体141の回動方向の力F0の分力がF1となる。一方、キー本体141が回動し、接触点の法線上にキー本体141の回動の中心が位置したとき、前記押し付け力F1は、ゼロとなる。
このように、従来の組み立て式のウエハボートにあっては、キー本体141の押しつけ力は、キー溝112aと接触した押し付け開始時に最大になる。そのため、押し付け開始時にキー140を回動させる力を必要以上に加えると支持ロッド110あるいはキー140を破損させてしまうという技術的課題があった。
【0010】
また、従来の組み立て式のウエハボートにあっては、支持ロッド110の固定状態において、隙間S1、S2のいずれか一方の隙間が形成される。
即ち、キー本体141の押しつけ力によって、鉤状係合部112が、掛止片120dに当接した場合には、隙間S1が形成される。一方、キー本体141の押しつけ力によって、鉤状係合部112の下面112dが、掛止片120dの上面120fに当接した場合には、隙間S2が形成される。
【0011】
そのため、隙間S1が形成されている場合にあっては、支持ロッド110は、キー本体141と端板120の係合部120aによって支えられる。
その結果、支持ロッド110に半導体ウエハが載置された荷重状態にあっては、その荷重が鉤状係合部112のキー溝112a及びキー本体141に加わり、最悪の場合キー溝112aあるいはキー本体141を破損するという技術的課題があった。
一方、隙間S2が形成されている場合にあっては、支持ロッド110の横方向のずれによってキー溝112aからキー本体141から脱落する危険があった。あるいはまた、支持ロッド110の横方向のずれによってキー本体141に負荷が加わり、キー本体141を破損するという技術的課題があった。
【0012】
更に、支持ロッド110が端板120に対して上下移動することによって、支持ロッド110が端板120に固定されるため、端板120に回動自在に形成されたキー本体141とキー溝112aとが同一の水平面上に位置させることは困難であり、両者の間に高低差が生じる。この高低差を吸収するため、キー本体141は変形し、この変形が一定限度を超えるとキー溝112aあるいはキー本体141が破損する虞があった。
また、端板120に対して、支持ロッド110が上下移動するため、各支持ロッド110のウエハ挿入溝111の高さの調整が困難であった。
加えて、鉤状係合部112等を高精度に機械加工することは、その形状からして困難であり、また加工コストが嵩むという課題があった。
また、キー本体141が端板120、端板130の内側に突出しているため、熱流体がランダムとなり、均熱性が損なわれるという問題があった。
【0013】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、構成部材を破損させることなく、ウエハボートを容易に組立て、使用することができ、各支持ロッドのウエハ挿入溝の高さ調整を行う必要がなく、容易に製造できるウエハボートを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、半導体ウエハを支持する複数の支持ロッドと、支持ロッドの両端部を着脱自在に保持する一対の端板と、前記支持ロッドを端板に固定するために端板に回動可能に設けられたカムストッパとを備え、前記支持ロッドの少なくとも一端部は、前記カムストッパと係合する傾斜面を有するフ字状溝の係合部を有し、前記一の端板は、支持ロッドの一端部が挿入される凹部と、前記凹部の底面であって前記支持ロッドの端面が係合する凹部底面とを有し、前記カムストッパは、フ字状溝の係合部と係合するように傾斜面に形成されたカム本体を有し、前記支持ロッドの一端部を凹部に挿入し、前記支持ロッドの端面を凹部底面に係合させた状態で、前記カムストッパを回動させて、支持ロッドの端面を前記一の端板の凹部底面に押し付けることによって、支持ロッドを前記一の端板に固定することを特徴としている。
【0020】
本発明にかかるウエハボートにあっては、カムストッパが用いられているため、一の端板に対する支持ロッドの押し付け力を徐々に増加させることができ、必要以上に押し付け力を加えることによる構成部材の破損を防止できる。
また、支持ロッドの端面を前記一の端板の凹部が荷重を受けるため、支持ロッドの安定性が良い。また、エッチングや洗浄によって形状が細くなった場合においても、がたつきの発生が少なく、欠けの発生も少ない。更に、支持ロッドの端面がウエハ溝の基準面となっているため、ウエハ溝を高位置精度で正確にかつ容易に加工することができる。
【0021】
ここで、前記支持ロッドの他端部は、前記カムストッパと係合するコ字状溝の係合部と、他の端板と係合するコ字状溝の係合部とを有し、前記他の端板は、支持ロッドの他の端部が挿入される貫通穴と、前記コ字状溝の係合部と係合する該貫通穴の側壁とを有し、前記カムストッパを回動させ、支持ロッドのコ字状溝の係合部を他の端板の貫通穴の側壁に押し付けることによって、支持ロッドの他端部を他の端板に固定することが望ましい。
【0022】
また、前記一の端板と接する、支持ロッドのフ字状溝の係合部平面、あるいはコ字状溝の係合部平面を基準面として、ウエハ挿入溝が所定位置に形成されていることが望ましい。
このように支持ロッドのフ字状溝の係合部平面、あるいはコ字状溝の係合部平面を基準にして、ウエハ挿入溝が所定位置に形成されているため、前記一の端板の一面から所定の距離にウエハ挿入溝を位置させることができる。したがって、ウエハ挿入溝を、各支持ロッドのフ字状溝の係合部平面、あるいはコ字状溝の係合部平面から精度良く形成すれば、各支持ロッド間のウエハ挿入溝の高さ(位置)の調整を行う必要がない。
【0023】
また、前記一の端板の凹部と接する、支持ロッドの端面を基準面として、ウエハ挿入溝が所定位置に形成されていることが望ましい。
このように支持ロッドの端面を基準面として、ウエハ挿入溝が所定位置に形成されているため、所定の距離にウエハ挿入溝を位置させることができる。したがって、ウエハ挿入溝を、各支持ロッドの支持ロッドの端面から精度良く形成すれば、各支持ロッド間のウエハ挿入溝の高さ(位置)の調整を行う必要がない。
【0024】
また、前記支持ロッドの端部を保持する駒部材を備え、前記駒部材は一の側面が開放された平面視コ字状に形成され、前記駒部材をその開放側面側から移動させ、駒部材の底面が前記端板の上面に接した状態で、前記駒部材が支持ロッドを挟持することが望ましい。
このように、駒部材によって支持ロッドの端部が保持されているため、支持ロッドの補強が図られる。また、前記駒部材の一面が前記一の端板に接しているため、支持ロッドの垂直支持が容易になり、更に、ウエハボートの安定性が向上する。なお、前記駒部材が楔部材を介して支持ロッドに、確実に固定されることが望ましい。
【0025】
更に、前記カムストッパは、回動軸と、前記回動軸に形成された中間部と、前記中間部に形成されたカム本体部とを有し、または前記カムストッパは、回動軸と、前記回動軸に形成されたカム本体部とを有し、前記回動軸は一点を中心とした円形形状に形成され、カム本体部の外縁部形状は、前記中心点と異なる点を中心とした円形形状に形成されていることが望ましい。
このように、回動軸の中心からカム本体部の中心をずらすことにより、カム本体部を複雑なカム輪郭曲線で形成するまでもなく、容易にカム本体部(カム)を形成することができる。
【0026】
また、前記カム本体部の外縁部には変位量の異なる2つのカムが形成されていることが望ましい。
このように、変位量の異なる2つのカムが形成されているため、カムストッパの回動方向を変えることにより、その変位量を変えることができる。即ち、使用回数が増加し、磨耗等の理由によってがたつきが大きくなった際には大きな径を有するカム側を用いて、確実に支持ロッドを端板に固定することができる。
【0027】
更に、前記カムストッパが端板に形成された凹部内に収容され、カムストッパが、端板から突出しないように設けられていることが望ましい。このように、カムストッパがボートの内側に突出しないように構成されているため、熱処理時の処理ガスの熱流を乱すことがなく、均熱性を保持し、かつ良好な処理を行うことができる。
【0028】
また、前記カム本体部に、カムストッパを回動させるための係合凹部が形成されていることが望ましい。
前記カムストッパが端板に形成された凹部内に収容され、カムストッパが、端板から突出しないように設けられている場合であっても、前記係合凹部に工具を挿入、回転させることによって、カムストッパを回動させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。ここでは縦型のウエハボートを例にとって説明する。図1は、この発明の一実施形態にかかるウエハボートの一部を断面で示した正面図であり、図2は、図1に示したウエハボートの底面図、図3は図1に示したウエハボートの上面図である。また、図4は下側端板を示した図であって、(a)は下側端板の平面図、(b)は(a)のI−I線断面図である。図5は図1においてBで示した領域を拡大して示した図であって、下側端板側の固定機構を示した断面図、図6は上側端板側の固定機構を示した断面図、図7は固定機構に用いられるカムストッパを示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその底面図である。
【0030】
図において、このウエハボート1は、多数の半導体ウエハ(図示せず)を水平に支持する4本の平行な支持ロッド2と、各支持ロッド2の両端が着脱自在に保持される略円形の下側端板3および上側端板4と、前記支持ロッド2を下側端板3に固定するカムストッパ5と、前記支持ロッド2を上側端板4に固定するカムストッパ6とを備えている。
【0031】
前記支持ロッド2は、下側端板2、上側端板3外縁部において、同一円周上に4個配置されている。この支持ロッド2は断面矩形の支柱で形成され、支持ロッド2の内側面には、一定ピッチのウエハ挿入溝2bが、支持ロッド2の軸線方向へ多数形成されている。尚、半導体ウエハを導入、導出する側の支持ロッド2は案内片2aが形成されている。
【0032】
また、図5に示すように、各支持ロッド2の下端部内側にはカムストッパ5と係合するコ字状溝の係合部2cが形成されている。また各支持ロッド2の下端部外側には下側端板3と係合するフ字状溝の係合部2dが形成されている。このフ字状溝の傾斜面2d2は支持ロッド2の軸線に対して、45度傾斜している。
そして、前記コ字状の係合部2cの上面2c1及びフ字状の係合部2dの上面2d1によって水平基準面が形成される。
【0033】
このように、前記コ字状の係合部2cの上面2c1及びフ字状の係合部2dの上面(平面)2d1によって水平基準面が形成されるため、前記した各支持ロッド2のウエハ挿入溝2bを、前記基準面からの距離を基準にして形成すれば、各支持ロッド2を下側端板3に取り付けても、各支持ロッド2の夫々のウエハ挿入溝2bは同一高さ(位置)となり、高さ(位置)調整を行う必要がない。
【0034】
また、下側端板3には、支持ロッド2の下側端部が挿通する貫通穴3aが形成され、その貫通穴3aの側壁3bが傾斜して形成されている。この側壁3bは、支持ロッド2の軸線に対して、45度傾斜して形成され、フ字状溝の係合部2dの傾斜面2d2と係合するように形成されている。
【0035】
更に、前記貫通穴3aに隣接して、下側端板3の内側にはカムストッパ5の回動軸5aが収容される貫通穴3cが形成されている。
また、下側端板3の上面には、前記した貫通穴3cを含んだ凹部3dが形成されている。この凹部3dには、カムストッパ5のカム本体5bが回動可能に収容されるため、前記凹部3dはカムストッパの径以上の径をもって形成されている。
【0036】
前記凹部3dの深さは、カムストッパ5の厚さ(カム本体5bと中間部の厚さの和)と略同等か、あるいは、それ以上に形成される。
カムストッパ5が凹部3dの内部に収容されない場合には、ウエハボート1の内側に突出することになる。このようなウエハボート1の内側に突出物があると、熱処理時の処理ガスの熱流が乱れ、均熱性が損なわれ、良好な処理を行うことができない虞がある。そのため、凹部3dの深さは、カムストッパ5が突出しない深さに形成するのが好ましい。
【0037】
前記したようにカムストッパ5は、下側端板3において回動可能に保持され、しかも、カムストッパ5のカム本体5bの外縁部を、支持ロッド2のコ字状の係合部2cに押し付けることができるように構成されている。
その結果、支持ロッド2が下側端板3の外側に横移動し(図5に示した矢印方向)、フ字状溝の係合部2dの傾斜面2d2が貫通穴3aの側壁3bと係合する。このとき、前記カムストッパ5の押し付け力によって、支持ロッド2は、ロッド2の軸線の方向および該軸線と直交する方向にがたつくことなく、確実に下側端板3に固定される。
【0038】
更に、コ字状の係合部2cの上面2c1及びフ字状の係合部2dの上面2d1が、下側端板3の上面と接するため、下側端板3の上面を水平基準面に位置させることができる。
その結果、前記したように、各支持ロッド2のウエハ挿入溝2bを、前記基準面からの距離を基準にして形成すれば、各支持ロッド2を下側端板3に取り付けた際、各支持ロッド2の夫々のウエハ挿入溝2bが同一高さ(位置)となり、高さ(位置)調整を行う必要がない。
【0039】
また、上側端板4には、支持ロッド2の上側端部が挿通する貫通穴4aが形成されている。また、前記貫通穴4aに隣接して、上側端板4の上面にはカムストッパ6の回動軸6aが収容される貫通穴4bが形成されている。なお、この上側端板4には、カムストッパ6がウエハボート1の内側に突出しないため、下側端板3に形成されたような凹部は形成されていない。
【0040】
また、前記貫通穴4aの側壁は、支持ロッド2のコ字状溝の係合部2fと係合し、カムストッパ6の外縁部がコ字状溝の係合部2eと係合するように形成されている。
このように形成されているため、カムストッパ5のカム本体6bの外縁部を、支持ロッド2のコ字状の係合部2eに押し付けることにより、支持ロッド2が上側端板4の外側に移動し、貫通穴4aの側壁とコ字状溝の係合部2fとが係合し、支持ロッド2が上側端板4に固定される。
【0041】
次に、カムストッパ5,6について、図7に基づいて説明する。ここでは、カムストッパ5、6が同一な構成を備えるため、カムストッパ5を例にとって説明する。
このカムストッパ5は回動軸5aと、前記回動軸5aの上面形成された中間部5cと、前記中間部5cの上面に形成されたカム本体部5bから形成されている。なお、前記中間部5cを省略し、前記回動軸5aの上面にカム本体部5bを形成してもよい。
また、前記回動軸5aおよび中間部5cは中心O1を中心とした円形形状に形成され、カム本体部5bの外縁部形状(カムの輪郭曲線)は、中心O2を中心とした円形形状に形成されている。この中心O2は、図7に示すように中心O1からずれた位置に設けられている。そして、中心O1を挟んで中心O2と反対側の、カム本体部5bの外縁部に平面部5b1形成されている。
【0042】
したがって、カム本体部5bの平面部5b1が、コ字状溝の係合部2cに対向するように、カムストッパ5を下側端板3に配置する。そして、カムストッパ5を回動させると、カム本体部5bのP1点においてコ字状溝の係合部2cを接触し、徐々に支持ロッド2のフ字状溝の係合部2dを貫通穴3aの側壁3bに押し付け固定する。
このように、カムストッパ5が回動することにより、支持ロッド2の移動量(変位量)を徐々に増加させることができるため、それに伴い押し付け力を徐々に増加させることができる。
図19(b)に示すように、カム本体部5bの径(R0<R1<R2)が徐々に増加することによって、支持ロッド2の移動量(変位量)は徐々に増加し、それに伴い押し付け力Fを徐々に増加させる。
【0043】
しかも、図19(b)において明らかなように、カムストッパ5が回動しても接触点は変化しない。即ち、カムストッパ5と支持ロッド2の接触点の法線上にカムストッパ5の回転中心が位置するため、カムストッパ5にねじれ等の変形が生じない。
また、カムストッパ5と支持ロッド2の接触点の法線上にカムストッパ5の回転中心が位置するため、支持ロッド2からの反力によってカムストッパ5が回動することもない。因みに、従来例で示したキー本体141が、図19(a)示すような斜めの状態におかれている場合には、キー本体141の回動を阻止するストッパが必要となる。
【0044】
次に、このウエハボート1の組み立て方を説明する。
まず、貫通穴3aの傾斜した側壁3bと、支持ロッド2のフ字状溝の係合部2dが対向するように、支持ロッド2の下端部を貫通穴3aに挿入する。また、支持ロッド2の下端部内側に形成されたコ字状の係合部2cとカムストッパ5の平面部5b1が対向するように、カムストッパ5の回動軸5aを貫通穴3cに挿入する。
【0045】
このとき、支持ロッド2の自重により、フ字状溝の係合部2dの上面2d1と下側端板3の上面が接する。また、コ字状溝の係合部2cの上面2c1とカムストッパ5の上面が接する。即ち、下側端板3の上面は、前記コ字状の係合部2cの上面2c1及びフ字状の係合部2dの上面2d1によって形成される水平基準面上に置かれる。
そして、カムストッパ5を回動させると、カム本体部5bのP1点においてコ字状溝の係合部2cと接触し、カムの変位量を徐々に増加させる。
その結果、支持ロッド2はその軸線と直交する横方向外側に移動し、フ字状溝の係合部2dが貫通穴3aの傾斜した側壁3bに押し付けられ、支持ロッド2は固定される。
【0046】
このように、支持ロッド2のフ字状溝の係合部2dが貫通穴3aの傾斜した側壁3bに押し付けられるため、支持ロッド2の軸線の方向および軸線と直交する方向にがたつくことなく、支持ロッド2を確実に固定することができる。
前記したように、カムストッパ5が回動することにより変位量を徐々に増加させることができるため、それに伴い、フ字状溝の係合部2dの側壁3bに対する押し付け力を徐々に増加させることができる。
【0047】
このようにして、順次、支持ロッド2を下側端板3に固定する。その後、上側端板4の貫通穴4aに支持ロッド2の上端部を挿入し、コ字状の係合部2fの下面2f1に載置する。また、支持ロッド2の上端部内側に形成されたコ字状溝の係合部2eとカムストッパ6の平面部6b1が対向するように、カムストッパ6の回動軸6aを貫通穴4bに挿入する。
その後、カムストッパ6を回動させ、カムストッパ6のカム本体6bの外縁部を、支持ロッド2のコ字状溝の係合部2eに押し付けることにより、支持ロッド2が上側端板4の横方向外側に横移動する。そして貫通穴4aの側壁とコ字状溝の係合部2fとが係合し、支持ロッド2が固定される。
【0048】
このように、本発明にかかるウエハボートにあっては、カムストッパ5、6が用いられているため、上下端板3、4に対する支持ロッド2の押し付け力を徐々に増加させることができ、必要以上に押し付け力を加えることによる構成部材の破損を防止できる。
また、支持ロッド2のフ字状溝の係合部2dと、下側端板3の側壁3b及び下側端板3の上面とによって、支持ロッド2の軸線の方向および軸線と直交する方向にがたつくことなしに、支持ロッド2を確実に固定できる。
しかも,支持ロッド2にかかる荷重をフ字状の係合部2dの上面2d1と接する下側端板3が主に受けるため、カムストッパ5等の構成部材の破損を防止できる。
【0049】
また、コ字状の係合部2cの上面2c1及びフ字状溝の係合部2dの上面2d1を水平基準面として、支持ロッド2が下側端板3に対して前記基準面上を横移動することによって、下側端板3に固定される。
そのため、下側端板3に設けられたカムストッパ5とコ字状溝の係合部2cとの、高さ方向の位置ずれは生じない。その結果、カムストッパ5が変形することもなく、コ字状溝の係合部2c、カムストッパ5が破損することもない。
更に、下側端板3に対して、支持ロッド2が水平基準面上を横方向に移動するため、ウエハ挿入溝2bの高さの調整を行う必要がない。
加えて、コ字状溝の係合部2c、フ字状溝の係合部2d等が比較的簡単な形状であるため、支持ロッド2を容易に、しかも安価に製作することができる。
【0050】
次に、本発明に用いられるカムストッパの変形例について図8に基づいて説明する。
このカムストッパ7は、図7に示したカムストッパと5と同様に、回動軸7aと、前記回動軸7aの上面形成された中間部7cと、前記中間部7cの上面に形成されたカム本体部7bとから形成されている。
そして、前記回動軸7aおよび中間部7cは中心O1を中心とした円形形状に形成され、カム本体部7bの外縁部形状(カムの輪郭曲線)は、中心O2を中心とした円形形状に形成されている。
【0051】
前記カム本体部7bの外縁部形状(カムの輪郭曲線)は、図8の上側と下側とで異なる半径r1,r2(r1>r2)の円弧で形成されている。即ち、カム本体部7bの外縁部には変位量の異なる2つのカム7d、7eが形成されている。なお、中心O2は、図8に示すように中心O1からずれた位置に設けられている。そして、中心O1を挟んで中心O2と反対側の、カム本体部7bの外縁部に平面部7b1形成されている。
このように、カムストッパ7には、変位量の異なる2つのカムが形成されているため、回動方向を変えることにより、その変位量を変えることができる。即ち、使用回数が増加し、磨耗等の理由によってがたつきが大きくなった際には,大きな径を有するカム7dを用いて、確実に固定することができる。
【0052】
次に、本発明にかかる第二の実施形態について図9乃至図11に基づいて説明する。なお、図9は、本発明にかかる第二の実施形態を示す要部断面図、図10は、本発明にかかる第二の実施形態を示す底面図、図11は、第二の実施形態で用いられるカムストッパの底面図である。
この実施形態においては、支持ロッド10にコ字状溝の係合部10a、フ字状溝の係合部10bを形成する点においては、第一の実施形態と同様である。
【0053】
しかし、カムストッパ11には傾斜面を有するカム本体11aが用いられること、前記カム本体11aが支持ロッド10のフ字状溝の係合部10bと接し、支持ロッド10を下側端板3に押し付けることにおいて相違する。なお、このカムストッパ11には傾斜面を有する径の異なる2つのカム11b,11cが形成されている。
【0054】
このように形成された実施形態においては、下側端板3は支持ロッド10のコ字状溝の係合部10aの上面(平面)10cと係合する。即ち、下側端板3は水平基準面であるコ字状溝の係合部10aの上面10c上に置かれる。その後、カムストッパ11を回動させると、カム本体11aが支持ロッド10のフ字状溝の係合部10bと接し、支持ロッド10は支持ロッド2の軸線と直交する横方向に移動する。
そして、支持ロッド10を下側端板3に押し付けることにより、支持ロッド10の軸線の方向および軸線と直交する方向にがたつくことなく、支持ロッド10は固定される。また、詳述しないがこの実施形態にあっても、第一の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0055】
次に、本発明にかかる第三の実施形態について図12、図13に基づいて説明する。なお、図12は、本発明にかかる第三の実施形態を示す要部断面図、図13は、本発明にかかる第三の実施形態を示す平面図である。
この第三の実施形態においては、支持ロッド20にフ字状溝の係合部20bを形成する点においては、第二の実施形態と同様である。
この第三の実施形態にあっては、第二の実施形態のようなコ字状溝の係合部が形成されておらず、支持ロッド20の端面20aを前記端板3の凹部底面3eに押し付けることによって、支持ロッド20を前記端板3に固定している点に特徴がある。
【0056】
このウエハボートにあっては、支持ロッド20の端面20aが荷重を受けるため、支持ロッド20の安定性が良い。また、支持ロッド20がエッチングや洗浄によって形状が細くなった場合においても、がたつきの発生が少ない。更に、第二の実施形態にあってはコ字状溝の係合部によってウエハ等の荷重を受けるため、かかる部分においてカケ、チッピングが生ずる虞があるが、この実施形態にあっては支持ロッド20の端面20aで荷重を受けるため、そのような虞はない。また、支持ロッド20の端面20aがウエハ溝の基準面となっているため、ウエハ溝を高位置精度で正確にかつ容易に加工することができる。
【0057】
なお、第一、第二の実施形態と同様に、カムストッパ21の回動軸は、中心O1を中心とした円形形状に形成され、カム本体部21aの外縁部形状(カムの輪郭曲線)は、中心O2を中心とした円形形状に形成されている。
また、前記カム本体部21aの上面に、カムストッパ21を回動させるための係合凹部21bが形成されている。このように、係合凹部21bが形成されているため、カムストッパ21が端板3に形成された凹部内に収容されている場合であっても、前記係合凹部21bに工具(図示せず)を挿入、回転させることによって、カムストッパ21を回動させることができる。
【0058】
次に、本発明にかかる第四の実施形態について図14、図15に基づいて説明する。なお、図14は、本発明にかかる第四の実施形態を示す要部断面図、図15は、本発明にかかる第四の実施形態を示す平面図である。
この第四の実施形態は、支持ロッド20の下部を保持する駒部材22、楔部材23を用いた点を除いて、第三の実施形態と同様である。
この実施形態にあっては、駒部材22によって支持ロッド20の下部を保持している。この駒部材23は一の側面が開放された平面視コ字状に形成され、相対向した側壁22b,22cの開放側面側には傾斜面22aを有する凹部22dが設けられている。また、この駒部材22の底面が前記端板3の上面に接している。
また、楔部材23はいわゆる楔形状に形成され、前記凹部22dの傾斜面22aと支持ロッド20の側面との間に配設される。
【0059】
次に、前記駒部材22の取り付けについて説明すると、まずカムストッパ21を回動させ、支持ロッド20の端面20aを前記端板3の凹部底面3eに押し付けることによって、支持ロッド20を前記端板3に固定する。その後、駒部材22をその開放側面側から移動させ、支持ロッド20を挟持する。このとき、駒部材22の底面は前記端板3の上面に接している。
そして、最後に、凹部22dの傾斜面22aと支持ロッド22の側壁との間に楔部材23を位置させ、上方からに楔部材23を押し込むことによって、支持ロッド20及び駒部材22を固定し、駒部材22の取り付けが終了する。
【0060】
上記したように、駒部材23によって支持ロッド20の下部が保持されているため、支持ロッド20の補強が図られる。
また、前記駒部材23の底面が前記端板3の上面に接し、端板3と接触している面積が大きくなるため、支持ロッド20によって確実に支持が行われる。
更に、ウエハボートに対して横方向から力が作用した際、端板3に接触している面積が大きくなるため、支持ロッド20の垂直状態に戻ろうとする力が大きくなる。その結果、ウエハボートの安定性が向上すると共に、かたつきに伴うウエハのスリップの発生を抑制することができる。
【0061】
なお、上記実施形態にあっては、特徴ある構成を下側端板に設けた場合について説明したが、上側端板に、あるいは上側端板及び下側端板に設けても良いことはいうまでもなく当然である。また、上記した実施形態においては縦型ウエハボートを例にとって説明したが、本発明は横型ウエハボートにも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
この発明によれば、ウエハボートの構成部材を破損させることなく、ウエハボートを容易に組立て、使用することができるウエハボートを得ることができる。また、各支持ロッドのウエハ挿入溝の高さ調整を行う必要がなく、容易に製造できるウエハボートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施形態にかかるウエハボートの一部を断面で示した正面図である。
【図2】図2は、図1に示したウエハボートの底面図である。
【図3】図3は図1に示したウエハボートの上面図である。
【図4】図4は、下側端板を示した図であって、(a)は下側端板の平面図、(b)は(a)のI−I線断面図である。
【図5】図5は、図1においてBで示した領域を拡大して示した図であって、下側端板側の固定機構を示した断面図である。
【図6】図6は、上側端板側の固定機構を示した断面図である。
【図7】図7は固定機構に用いられるカムストッパを示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその底面図である。
【図8】図8は、固定機構に用いられるカムストッパの変形例を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその底面図である。
【図9】図9は、本発明にかかる第二の実施形態を示す要部断面図である。
【図10】図10は、本発明にかかる第二の実施形態を示す底面図である。
【図11】図11は、第二の実施形態で用いられるカムストッパの底面図である。
【図12】
図12は、本発明にかかる第三の実施形態を示す要部断面図である。
【図13】図13は、本発明にかかる第三の実施形態を示す平面図である。
【図14】図14は、本発明にかかる第四の実施形態を示す要部断面図である。
【図15】図15は、本発明にかかる第四の実施形態を示す平面図である。
【図16】図16は、従来のウエハボートの正面図である。
【図17】図17は、図16のI−I断面図である。
【図18】図18は、図16に示したウエハボートの要部拡大断面図である。
【図19】図19は、押し付け力を説明するための概念図であって、(a)は図16に示した従来の場合を、(b)は本発明にかかる場合を示している。
【符号の説明】
1 ウエハボート
2 支持ロッド
2a 案内片
2b ウエハ挿入溝
2c コ字状溝の係合部
2c1 コ字状溝の係合部上面
2d フ字状溝の係合部
2d1 フ字状溝の係合部上面
2d2 フ字状溝の係合部傾斜面
2e コ字状溝の係合部
2f コ字状溝の係合部
3 下側端板
3a 貫通穴
3b 側壁
3c 貫通穴
3d 凹部
3e 凹部底面
4 上側端板
5 カムストッパ
5a 回転軸
5b カム本体
6 カムストッパ
6a 回転軸
6b カム本体
7 カムストッパ
10 支持ロッド
10a コ字状溝の係合部
10b フ字状溝の係合部
10c フ字状溝の係合部上面
11 カムストッパ
20 支持ロッド
20a 端面
21b 係合凹部
22 駒部材
23 楔部材
Claims (8)
- 半導体ウエハを支持する複数の支持ロッドと、支持ロッドの両端部を着脱自在に保持する一対の端板と、前記支持ロッドを端板に固定するために端板に回動可能に設けられたカムストッパとを備え、
前記支持ロッドの少なくとも一端部は、前記カムストッパと係合する傾斜面を有するフ字状溝の係合部を有し、
前記一の端板は、支持ロッドの一端部が挿入される凹部と、前記凹部の底面であって前記支持ロッドの端面が係合する凹部底面とを有し、
前記カムストッパは、フ字状溝の係合部と係合するように傾斜面に形成されたカム本体を有し、
前記支持ロッドの一端部を凹部に挿入し、前記支持ロッドの端面を凹部底面に係合させた状態で、前記カムストッパを回動させて、支持ロッドの端面を前記一の端板の凹部底面に押し付けることによって、支持ロッドを前記一の端板に固定することを特徴するウエハボート。 - 前記支持ロッドの他端部は、前記カムストッパと係合するコ字状溝の係合部と、他の端板と係合するコ字状溝の係合部とを有し、前記他の端板は、支持ロッドの他の端部が挿入される貫通穴と、前記コ字状溝の係合部と係合する該貫通穴の側壁とを有し、前記カムストッパを回動させ、支持ロッドのコ字状溝の係合部を他の端板の貫通穴の側壁に押し付けることによって、支持ロッドの他端部を他の端板に固定することを特徴する請求項1に記載されたウエハボート。
- 前記支持ロッドの端部を保持する駒部材を備え、
前記駒部材は一の側面が開放された平面視コ字状に形成され、
前記駒部材をその開放側面側から移動させ、駒部材の底面が前記端板の上面に接した状態で、前記駒部材が支持ロッドを挟持することを特徴とする請求項1に記載されたウエハボート。 - 前記駒部材は一の側面が開放された平面視コ字状に形成され、相対向した側壁の開放側面側には傾斜面を有する凹部が設けられ、
前記駒部材をその開放側面側から移動させ、駒部材の底面が前記端板の上面に接した状態で、前記駒部材が支持ロッドを挟持し、前記凹部の傾斜面と支持ロッドの側壁との間に楔部材を位置させ、上方からに楔部材を押し込むことによって、支持ロッド及び駒部材を固定することを特徴とする請求項3に記載されたウエハボート。 - 前記カムストッパは、回動軸と、前記回動軸に形成された中間部と、前記中間部に形成されたカム本体部とを有し、または前記カムストッパは、回動軸と、前記回動軸に形成されたカム本体部とを有し、前記回動軸は一点を中心とした円形形状に形成され、カム本体部の外縁部形状は、前記中心点と異なる点を中心とした円形形状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたウエハボート。
- 前記カム本体部の外縁部には変位量の異なる2つのカムが形成されていることを特徴とする請求項5に記載されたウエハボート。
- 前記カムストッパが端板に形成された凹部内に収容され、カムストッパが、端板から突出しないように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたウエハボート。
- 前記カム本体部に、カムストッパを回動させるための係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載されたウエハボート。
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