JP4270048B2 - 調性変更装置及びプログラム - Google Patents
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Description
なお、上述した課題(目的)に対応してこの明細書に記載された発明の実施に関する別の特徴により次のように構成することができる:演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、調号情報により調性が規定される調性区間(Si)を決定する区間決定手段(T1)と、上記演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報を取得する調号取得手段(K1)と、上記区間決定手段(T1)で抽出された各調性区間(Si)の調号情報或いは上記調号取得手段(K1)で取得された各調性区間(Si)の調号情報を連続的に並べて表示する調号表示手段(K2)とを具備する調性表示装置、並びに、演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、調号情報により調性が規定される調性区間(Si)を決定する区間決定ステップ(T1)と、上記演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報を取得する調号取得ステップ(K1)と、上記区間決定ステップ(T1)で抽出された各調性区間(Si)の調号情報或いは上記調号取得ステップ(K1)で取得された各調性区間(Si)の調号情報を並べて表示する調号表示ステップ(K2)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる調性表示プログラム。
この構成による調性変更乃至表示システムでは、曲中で転調されるような演奏データの場合には、調号情報から調性区間(Si)を決定し(T1)、演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報を取得し(K1)、演奏データの各調性区間(Si)の調号情報或いは演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)の調号情報を連続的に並べて表示して(K2)、時間軸を無視して曲の調号情報を並べるようにしているので、調号情報の配列状態から曲全体の調性が一目で分かるようになる。特に、変化記号数乃至変化記号利用指数(Ax)が最小の移調量(Ks)で移調した演奏データに適用した場合は、曲全体の調号情報の付き方が楽であるように見せることができる。
図1は、この発明の一実施例による調性変更及び表示システムのハードウエア構成ブロック図を示す。この調性変更及び表示システムの本体となる電子音楽装置には、電子楽器や音楽情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)のような音楽情報処理装置(コンピュータ)が用いられ、このような電子音楽装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、MIDIインターフェース(I/F)10、通信インターフェース(I/F)11などを備え、これらの装置1〜11はバス12を介して互いに接続される。
この発明の一実施例による調性変更及び表示システムにおいては、所定の調性変更ルールに従い、元の曲データ(原曲)の調性に対し所定範囲内の移調を実施した場合の調性(調)について、変化記号♯,♭の付き方(黒鍵操作の頻度)を変化記号利用指数Axで評価し、この変化記号利用指数Axの値が最も少ない調性に変更する。この変化記号利用指数Axは、曲データの調性を表わす調号における変化記号♯,♭の数を基にして当該変化記号♯,♭の利用状況を数値で表わした変化記号利用状況情報であり、一般的には、次式(1)で表わされる:
Nai:各調性区間Si毎の重み付き変化記号利用値、
Ni:各調性区間Siに対する変化記号数、
i:調性区間Siの番号(1,2,…,n)、
n:調性区間Siの総数(n≧1)。
Ax = N1 …(2)
Ax(−3) = 4×16 + 6×8 + 4×8 = 144
Ax(−2) = 3×16 + 1×8 + 1×8 = 64
が得られる。また、移調量Ks=「−1」の場合は、各区間S1〜S3の調と変化記号♭の数N1〜N3は、夫々、B♭maj(変ロ長調)と“2”、A♭maj(変イ長調)と“4”、G♭maj(変ト長調)と“6”であるから、
Ax(−1) = 2×16 + 4×8 + 6×8 = 112
となる。
Ax(0) = 5×16 + 3×8 + 1×8 = 112
Ax(+1) = 0×16 + 2×8 + 4×8 = 48
Ax(+2) = 5×16 + 5×8 + 3×8 = 144
が得られる。また、移調量Ks=「+3」の場合には、各区間S1〜S3の調は、夫々、Dmaj(ニ長調)、Cmaj(ハ長調)、B♭maj(変ロ長調)になる。従って、第2調性区間S1の変化記号数N2は“0”であり、第1及び第3調性区間S1,S3の変化記号数N1(♯),N3(♭)は共に“2”であるから、変化記号利用指数Axは、
Ax(+3) = 2×16 + 0×8 + 2×8 = 48
と計算される。
上述したように変化記号利用指数Axを用いて移調量Ksを決定すると、例えば、図2(1)の原曲が図2(3)のように調性が変更されるので、両図を対比して明らかなように、調号の変化記号♯♭が減少して調性表示的には楽な楽譜になったといえる。
この発明の一実施例による調性変更及び表示システムでは、原曲や調性変更後の曲など、処理対象、処理中或いは処理結果の曲データについて、調性区間に対応する調性名(調名)や調号などの調号情報(調性情報)から、当該調号情報を表わす調性表示画像をディスプレイ画面上に表示することができる。特に、曲データが複数の調性区間で構成される場合には、時間軸を無視して各区間の調性表示画像を表示することにより、曲全体の調性が一目で分かるようにすることができる。
また、この原曲を移調して得られる図2(3)の曲データについても、図4(2)に示すように、同様に、各区間長L1〜L3を無視して、各区間S1〜S3の調性表示画像M1〜M3を同一サイズで並置する。従って、ユーザは、調性変更により調号の変化記号♯♭が減って楽な楽譜になったことを視覚的に一目で確認することができる。
図5は、この発明の一実施例による調性変更及び表示プログラムによる移調処理を表わすフローチャートである。この移調処理がスタートすると、まず、第1ステップT1にて、処理対象となる元の曲データ(原曲)の調号情報を調べて調性区間Siを決定し、1曲中の各調性区間Siの調号と長さ(区間長)Liを検出する。
Ks 移調量(半音単位)、
Ni;N1,N2,…,Nn 各調性区間Siにおける調号の変化記号(♯、♭)数、
Li;L1,L2,…,Ln 各調性区間Siの区間長、
Nai 各調性区間Siにおける重み付き変化記号利用値、
Ax 変化記号利用指数、
Mi;M1,M2,…,Mn 各調性区間Siの調性表示画像。
Claims (4)
- 演奏データを所定の音高範囲にある複数の移調量で夫々移調した場合の調性を求める調性取得手段と、
求められた調性を表わす調号情報の変化記号数を取得する変化記号数取得手段と、
取得された変化記号数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号数が得られる移調量を決定する移調決定手段と、
上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更する調性変更手段と
を具備することを特徴とする調性変更装置。 - 演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、該調号情報により調性が規定される調性区間を決定する区間決定手段と、
上記演奏データを複数の移調量で夫々移調した場合の各調性区間における調号情報の変化記号数を取得する変化記号数取得手段と、
取得された各調性区間の変化記号数を当該調性区間の区間長で重み付けして、全ての調性区間にわたる変化記号の利用状況を表わす変化記号利用指数を算出する指数算出手段と、
算出された変化記号利用指数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号利用指数が得られる移調量を決定する移調決定手段と、
上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更する調性変更手段と
を具備することを特徴とする調性変更装置。 - 演奏データを所定の音高範囲にある複数の移調量で夫々移調した場合の調性を求めるステップと、
求められた調性を表わす調号情報の変化記号数を取得するステップと、
取得された変化記号数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号数が得られる移調量を決定するステップと、
上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更するステップと
から成る手順をコンピュータに実行させる調性変更プログラム。 - 演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、該調号情報により調性が規定される調性区間を決定するステップと、
上記演奏データを複数の移調量で夫々移調した場合の各調性区間における調号情報の変化記号数を取得するステップと、
取得された各調性区間の変化記号数を当該調性区間の区間長で重み付けして、全ての調性区間にわたる変化記号の利用状況を表わす変化記号利用指数を算出するステップと、
算出された変化記号利用指数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号利用指数が得られる移調量を決定するステップと、
上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更するステップと
から成る手順をコンピュータに実行させる調性変更プログラム。
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