JP4270048B2 - 調性変更装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、演奏データの調性(調:Key)を変更し表示する調性変更及び表示システムに関する。
従来より、演奏データには、曲によっては、楽譜上に調号として多数の嬰記号“♯”或いは変記号“♭”などの変化記号が付くものが存在し、特に、電子楽器の初心者ユーザにとっては、演奏する際に、このような曲を見るだけで、どうしても難しいと感じてしまい気が重くなってしまう傾向がある。
このような事情に対して、例えば、特許文献1では、音高自体の変化記号の付き具合によって調性を強制的に変更するものが提案されているが、調性(調)を必ずしも楽に見せる技術ではなかった。また、曲の途中で転調される曲の場合には、曲全体の調性(調)がどのように変化するかが分かりづらい状態にあった。
特開2004−45695号公報
この発明は、このような不都合に鑑み、調号における変化記号の数が最小となるように演奏データの調性(調)を変更してユーザに対して演奏データ全体の調号が楽であるように見せることができ、また、調性(調)変更にかかる演奏データ全体の調性を一目で分かるように表示することができる調性変更乃至表示システムを提供することを目的とする。
この発明の第1の特徴に従うと、演奏データを所定の音高範囲にある複数の移調量(Ks)で夫々移調した場合の調性を求める調性取得手段(T3)と、求められた調性を表わす調号情報の変化記号数(Ax)を取得する変化記号数取得手段(T4)と、取得された変化記号数(Ax)のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号数(Ax)が得られる移調量(Ks)を決定する移調決定手段(T7)と、演奏データに対して、決定された移調量(Ks)に基づく移調を実行して調性を変更する調性変更手段(T8)とを具備する調性変更装置〔請求項1〕、並びに、演奏データを所定の音高範囲にある複数の移調量(Ks)で夫々移調した場合の調性を求めるステップ(T3)と、求められた調性を表わす調号情報の変化記号数(Ni)を取得するステップ(T4)と、取得された変化記号数(Ax)のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号数(Ax)が得られる移調量(Ks)を決定するステップ(T7)と、演奏データに対して、決定された移調量(Ks)に基づく移調を実行して調性を変更するステップ(T8)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる調性変更プログラム〔請求項3〕が提供される。なお、括弧書きは、実施例における参照記号乃至例示を表わす。
また、この発明の第2の特徴に従うと、演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、調号情報により調性が規定される調性区間(Si)を決定する区間決定手段(T1)と、演奏データを複数の移調量(Ks)で夫々移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報の変化記号数(Ni)を取得する変化記号数取得手段(T4)と、取得された各調性区間の変化記号数(Ni)を当該調性区間(Si)の区間長(Li)で重み付けして、全ての調性区間(Si)にわたる変化記号(♯,♭)の利用状況を表わす変化記号利用指数(Ax)を算出する指数算出手段(T5)と、算出された変化記号利用指数(Ax)のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号利用指数(Ax)が得られる移調量(Ks)を決定する移調決定手段(T7)と、演奏データに対して、決定された移調量(Ks)に基づく移調を実行して調性を変更する調性変更手段(T8)とを具備する調性変更装置〔請求項2〕、並びに、演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、調号情報により調性が規定される調性区間(Si)を決定するステップ(T1)と、演奏データを複数の移調量(Ks)で夫々移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報の変化記号数(Ni)を取得するステップ(T4)と、取得された各調性区間の変化記号数(Ni)を当該調性区間(Si)の区間長(Li)で重み付けして、全ての調性区間(Si)にわたる変化記号の利用状況を表わす変化記号利用指数(Ax)を算出するステップ(T5)と、算出された変化記号利用指数(Ax)のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号利用指数(Ax)が得られる移調量(Ks)を決定するステップ(T7)と、演奏データに対して、決定された移調量(Ks)に基づく移調を実行して調性を変更するステップ(T8)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる調性変更プログラム〔請求項4〕が提供される。
この発明による調性変更乃至表示システムでは(請求項1,3)、演奏データを所定の音高幅の範囲(例えば、「+3」〜「−3」半音)内にある複数の移調量(Ks)で夫々移調した場合の調性(=Key。単に「調」ともいう)を表わす調号情報(調性情報ともいう)から変化記号(♯や♭)の数(Ax)を取得する「変化記号数取得機能」が備えられ(T3,T4)、これら変化記号数(Ax)のうち最小のものが得られる移調量(Ks)を決定し(T7)、決定された移調量(Ks)に基づいて演奏データの移調を実行して調性を変更し、移調実行後の演奏データについて、調号情報を調号や調性名(調名。例えば、Cmajやハ長調)で表示したり、楽譜を表示する(T8)。
この発明によれば、このように、原曲演奏データに対し、所定音高範囲の制限内で移調を実施した場合について、調号の変化記号の付き方を考慮して調性(調)を変更するようにしているので、特に初心者のユーザに対して、曲全体の調号情報の付き方が楽であるように見せることができ、しかも、原曲演奏データからあまり音域変更されない限られた音域変更枠内で変化記号数を極力少なくした演奏データに移調することができる。
また、この発明による調性変更乃至表示システムでは(請求項2,4)、曲中で転調されるような演奏データについては、調号情報から調性区間(Si)を決定して、各調性区間(Si)の小節数、内部時間長(ティック等)或いは実時間長(ミリ秒等)などを表わす区間長(Li)を求め(T1)、演奏データを複数の移調量(Ks)で夫々移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報の変化記号数(Ni)を、当該調性区間(Si)の区間長(Li)で重み付けして変化記号利用指数(Ax)を算出し(T3,T4)、最小の変化記号利用指数(Ax)となる移調量(Ks)に基づき、移調を実行し調性を変更して調号情報や楽譜を表示する(T7,T8)。
この発明によれば、このように、複数の調性区間から成る原曲演奏データに対し、移調した場合の調号の変化記号の付き方に各調性区間の長さによる重み付けを考慮した変化記号利用指数に基づいて、調性(調)を変更するようにしているので、特に初心者のユーザに対して、曲全体の調号情報の付き方が楽であるように見せることができ、しかも、変化記号の実質的な出現が極力抑えられた演奏データに移調することができる。
〔別の特徴〕
なお、上述した課題(目的)に対応してこの明細書に記載された発明の実施に関する別の特徴により次のように構成することができる:演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、調号情報により調性が規定される調性区間(Si)を決定する区間決定手段(T1)と、上記演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報を取得する調号取得手段(K1)と、上記区間決定手段(T1)で抽出された各調性区間(Si)の調号情報或いは上記調号取得手段(K1)で取得された各調性区間(Si)の調号情報を連続的に並べて表示する調号表示手段(K2)とを具備する調性表示装置、並びに、演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、調号情報により調性が規定される調性区間(Si)を決定する区間決定ステップ(T1)と、上記演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報を取得する調号取得ステップ(K1)と、上記区間決定ステップ(T1)で抽出された各調性区間(Si)の調号情報或いは上記調号取得ステップ(K1)で取得された各調性区間(Si)の調号情報を並べて表示する調号表示ステップ(K2)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる調性表示プログラム。
この構成による調性変更乃至表示システムでは、曲中で転調されるような演奏データの場合には、調号情報から調性区間(Si)を決定し(T1)、演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)における調号情報を取得し(K1)、演奏データの各調性区間(Si)の調号情報或いは演奏データを移調した場合の各調性区間(Si)の調号情報を連続的に並べて表示して(K2)、時間軸を無視して曲の調号情報を並べるようにしているので、調号情報の配列状態から曲全体の調性が一目で分かるようになる。特に、変化記号数乃至変化記号利用指数(Ax)が最小の移調量(Ks)で移調した演奏データに適用した場合は、曲全体の調号情報の付き方が楽であるように見せることができる。
以下、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明する。しかしながら、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
〔システムの概要〕
図1は、この発明の一実施例による調性変更及び表示システムのハードウエア構成ブロック図を示す。この調性変更及び表示システムの本体となる電子音楽装置には、電子楽器や音楽情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)のような音楽情報処理装置(コンピュータ)が用いられ、このような電子音楽装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、MIDIインターフェース(I/F)10、通信インターフェース(I/F)11などを備え、これらの装置1〜11はバス12を介して互いに接続される。
CPU1は、所定の制御プログラムに従い、タイマ13によるクロックを利用して、調性変更及び表示処理を含む種々の音楽データ処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためにのワーク領域として用いられる。また、ROM3には、これらの処理を実行するために、調性変更及び表示プログラムを含む各種制御プログラムや各種データ、パラメータ等が予め記憶される。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含み、任意の外部記憶装置4に記憶された任意の曲データ(演奏データ)をこの電子音楽装置で処理することができる。
演奏操作検出回路5は、鍵盤やホイール等の演奏操作子14の演奏操作内容を検出し、設定操作検出回路6は、キースイッチやマウス等の設定操作子15の設定操作内容を検出し、それぞれ、検出内容に対応する情報をシステム本体に導入する。表示回路7は、各種画面を表示するディスプレイ16や各種インジケータを備え、これらの表示/点灯内容をCPU1からの指令に従って制御し、各操作子14,15の操作に対する表示援助を行う。例えば、調性変更及び表示処理の際には、この処理で得られた楽譜や調号情報が表示される。
音源回路8は、演奏操作子14の実演奏に基づく楽音データや記憶手段3,4の曲データ(演奏データ)に基づく楽音データに対応する楽音信号を生成する。効果付与DSPを有する効果回路9は、楽音信号に所定の効果を付与し、効果回路9に接続されるサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果が付与された楽音信号に基づく楽音を発生する。
また、MIDII/F10には他の電子楽器(MIDI機器)EDが接続され、この電子音楽装置と他の電子楽器EDとの間で、演奏データを含むMIDIデータを授受し、このシステムで利用することができる。また、通信I/F11には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータSVなどから、制御プログラムや曲データ(演奏データ)等の各種情報をダウンロードして外部記憶装置4に保存し、このシステムで利用することができる。
〔調性変更の主ルール〕
この発明の一実施例による調性変更及び表示システムにおいては、所定の調性変更ルールに従い、元の曲データ(原曲)の調性に対し所定範囲内の移調を実施した場合の調性(調)について、変化記号♯,♭の付き方(黒鍵操作の頻度)を変化記号利用指数Axで評価し、この変化記号利用指数Axの値が最も少ない調性に変更する。この変化記号利用指数Axは、曲データの調性を表わす調号における変化記号♯,♭の数を基にして当該変化記号♯,♭の利用状況を数値で表わした変化記号利用状況情報であり、一般的には、次式(1)で表わされる:
Figure 0004270048
ここで、Li:各調性区間Siの長さ(区間長)、
Nai:各調性区間Si毎の重み付き変化記号利用値、
Ni:各調性区間Siに対する変化記号数、
i:調性区間Siの番号(1,2,…,n)、
n:調性区間Siの総数(n≧1)。
なお、調性区間Siは、原曲において、調号により調性(調)が規定(支配)される区間をいい、例えば、転調がない曲データの場合は、調性区間Siは第1調性区間S1のみとなる。この場合、変化記号利用指数Axは、次式(2)のように、第1調性区間S1の変化記号数(曲の初めに現れる調号における変化記号の数)N1で簡単に表わされる:
Ax = N1 …(2)
また、曲中で転調があり複数(n)の調性区間Si:S1,S2,…,Snから成る曲データの場合には、変化記号利用指数Axは、各調性区間Si:S1,S2,…,Snにおける変化記号数Ni:N1,N2,…,Nnを夫々の調性区間長Li:L1,L2,…,Lnで重み付けした変化記号利用値Nai/ΣLi:Na1/ΣLi,Na2/ΣLi,…,Nan/ΣLiの和により求めることができる。
式(1)の変化記号利用指数Axは、1曲当りの等価的な変化記号数を表わし、別の曲と比較する場合には意味を持つが、後述するように、1つの原曲に対して移調を行った場合の調性に対する値を相互に比較する場合には、各移調段階でΣLiの値は同一である。従って、複数の調性区間Siから成る曲データの場合、実際には、計算を簡単にするために式(1)の分母ΣLiを省略して、各調性区間Siの重み付き変化記号利用値にNai=Ni×Liを用いて、次式(3)により変化記号利用指数Axを求めることができる:
Figure 0004270048
図2は、このように転調がある曲データに対する変化記号利用指数Axにより原曲の移調を決定する例を示す。ここで、図2を用いて、この調性変更及び表示システムにおける特徴的な機能の1つについて概要を説明しておく。まず、(1)原曲データの曲中で転調があると、原曲データの調号情報Bmaj,Amaj,Gmajから調性区間S1〜S3を決定する。次に、(2)原曲データを所定範囲内(「+3」〜「−3」半音)の移調量Ksで夫々移調した場合の各調性区間S1〜S3における調号情報の変化記号(♯、♭)の数を表わす変化記号数N1〜N3を各調性区間長L1〜L3で重み付けして(Na1〜Na3)変化記号の利用状況を反映した変化記号利用指数Axを算出する。そして、(3)変化記号利用指数Axが最小(“48”)の移調量Ks(複数あれば移調量Ksの絶対値が小さい方:Ks=「+1」)に基づき、原曲データの移調を実行して調を変更し、移調実行後の調号情報Cmaj,B♭maj,A♭majや楽譜を表示する。
以下、図2に従って変化記号利用指数Axの計算方法を具体的に説明する。この例では、元の曲データ(原曲)は、図2(1)に示すように、全体が32小節からなり、“Bmaj”で始まり、第17小節で“Amaj”に転調し、第25小節で“Gmaj”に転調している。このシステムでは、まず、曲全体を曲の先頭乃至中間に現われる調号に従って調性区間Siに分割する。例示の原曲では、Bmaj調の第1〜16小節が第1調性区間S1となり、Amajの第17〜24小節が第2調性区間S2となり、Gmajが第25〜32小節が第3調性区間S3となる。
このような原曲の調性状態に対して、このシステムでは、次に、所定の音高範囲内で移調を実施したとして各移調段階の調号から変化記号利用指数Axを算出する。なお、この移調範囲は、原曲からあまり音域が変わらないように所定の音高幅とされ、例えば、図2(2)の最左欄に移調量Ksの値が示されるように、「−3」半音〜「+3」半音の範囲が採られる。また、移調範囲は、システムで予め設定された固定範囲としてもよいし、ユーザによって可変することができるようにしてもよい。従って、移調範囲は、例示の±3半音の音高範囲に限らない。
変化記号利用指数Axの算出には、既に説明したように、各調性区間Siの変化記号数Niと区間長Liが用いられる。変化記号数Niは、各調性区間Siの調性を支配する調号を構成する嬰記号♯や変記号♭などの変化記号の数であり、♯や♭などの種類に拘わらず、1個の変化記号に対して「1」とカウントする。また、調性区間長Liは各調性区間Siの長さであり、この例では、小節数で表わされる。なお、調性区間長Liの単位については、この例のように小節数などの楽譜上の時間で表わすだけでなく、曲データに基づく内部時間長(例えば、ティック[tick])や実時間長(例えば、ミリ秒[ms])で表わすこともできる。
例えば、3つ調性区間S1〜S3から成る図2(1)の原曲では、各調性区間S1〜S3の変化記号数N1〜N3は、夫々、“5”〔Bmaj(ロ長調)の調号における♯の数=5個〕、“3”〔Amaj(イ長調)の調号における♯の数=3個〕及び“1”〔Gmaj(ト長調)の調号における♯の数=1個〕であり、調性区間長L1〜L3は、小節数で、夫々、“16”、“8”及び“8”である。
さて、上述したように、図2(1)の原曲に対して移調量Ks=「−3」半音〜「+3」半音の範囲で移調を実施したとし、式(3)に従って各移調段階での変化記号利用指数Axを計算する場合、その計算過程は図2(2)のようになる。
移調量Ks=「−3」で原曲を移調した場合は、第1〜第3調性区間S1〜S3の調は、夫々、A♭maj(変イ長調)、G♭maj(変ト長調)、Emaj(ホ長調)となり、調号の変化記号数N1〜N3は、夫々、“4”(♭)、“6”(♭)、“4”(♯)となるので、変化記号利用指数Axとして次の値が得られる:
Ax(−3) = 4×16 + 6×8 + 4×8 = 144
同様にして、移調量Ks=「−2」で移調した場合は、各調性区間S1〜S3の調と変化記号数N1〜N3は、夫々、Amaj(イ長調)と“3”(♯)、Gmaj(ト長調)と“1”(♯)、Fmaj(へ長調)と“1”(♭)になるので、
Ax(−2) = 3×16 + 1×8 + 1×8 = 64
が得られる。また、移調量Ks=「−1」の場合は、各区間S1〜S3の調と変化記号♭の数N1〜N3は、夫々、B♭maj(変ロ長調)と“2”、A♭maj(変イ長調)と“4”、G♭maj(変ト長調)と“6”であるから、
Ax(−1) = 2×16 + 4×8 + 6×8 = 112
となる。
移調量Ks=「0」の場合は、原曲のままであるから、各調性区間S1〜S3の変化記号♯の数N1〜N3は、夫々、“5”、“3”、“1”であり、変化記号利用指数Axとして次の値が得られる:
Ax(0) = 5×16 + 3×8 + 1×8 = 112
さらに、移調量Ks=「+1」で移調した場合、第1調性区間S1は、Cmaj調(ハ長調)となり調号がないので変化記号数N1は“0”であり、第2及び第3調性区間S2,S3は、B♭maj調(変ロ長調)で♭数N2=“2”、A♭maj(変イ長調)で♭数N3=“4”となる。従って、変化記号利用指数Axとして次の値が得られる:
Ax(+1) = 0×16 + 2×8 + 4×8 = 48
次に、移調量Ks=「+2」で移調した場合は、各調性区間S1〜S3の調と変化記号数N1〜N3は、夫々、D♭maj(変ニ長調)と“5”(♭)、Bmaj(ロ長調)及び“5”(♯)、Amaj(イ長調)と“3”(♯)になるので、
Ax(+2) = 5×16 + 5×8 + 3×8 = 144
が得られる。また、移調量Ks=「+3」の場合には、各区間S1〜S3の調は、夫々、Dmaj(ニ長調)、Cmaj(ハ長調)、B♭maj(変ロ長調)になる。従って、第2調性区間S1の変化記号数N2は“0”であり、第1及び第3調性区間S1,S3の変化記号数N1(♯),N3(♭)は共に“2”であるから、変化記号利用指数Axは、
Ax(+3) = 2×16 + 0×8 + 2×8 = 48
と計算される。
このシステムでは、このようにして調号の各移調段階における変化記号利用指数Axの値が算出されると、変化記号利用指数Axの算出値のうち最小値を与える移調量Ksで原曲を移調すべきことを決定する。また、複数の最小値が得られた場合は、移調量Ksの絶対値が小さいものを採用して、より原曲の音高に近い移調を行う。
図2の例では、図2(1)の原曲に移調量Ks=「−3」〜「+3」の範囲で移調した場合の変化記号利用指数Axは、図2(2)の最右欄に示す算出結果が得られるので、これら算出結果のうち最小値を与える移調量Ksは「+1」及び「+3」である。従って、移調量Ksが小さい「+1」半音の移調を採用して、図3(3)に示すように、第1区間S1の調性をCmaj(記号なし)、第2区間S2の調性をB♭maj(♭2つ)、第3区間S3の調性をA♭maj(♭4つ)に変更する。
〔変化記号利用指数Axによる調性変更の特徴〕
上述したように変化記号利用指数Axを用いて移調量Ksを決定すると、例えば、図2(1)の原曲が図2(3)のように調性が変更されるので、両図を対比して明らかなように、調号の変化記号♯♭が減少して調性表示的には楽な楽譜になったといえる。
また、変化記号利用指数Axを用いた調性変更は、従来技術による調性変更技術と比較することにより、ユーザが感じる難しさを低減する効果があることが分かる。これを図3の比較例で説明すると、原曲として、例えば、図3(1)のように、“Bmaj”〔ロ長調:L1=5(♯5個)〕で音符“B4”,“E5”のみから成る例題曲を考えてみる。
図3(1)に示される原曲は、調号を構成する複数の変化記号♯が作用しない音符“B4”,“E5”しか存在せず、他に、これら変化記号♯が付く黒鍵の音符は存在しないため、例えば、特許文献1に開示されている技術を利用して調性(調)変更をかけても、図3(2)に示すように、調性(調)の変更が実施されない。
これに対して、このシステムの変化記号利用指数Axによる調性変更機能を利用した場合には、図3(1)の原曲は、1つの調性区間S1のみで構成されるので、移調量Ks=「+1」のときに式(1)に従って変化記号利用指数Ax=“0”が得られ〔図2(2):第1区間S1の欄におけるKs=「+1」の箇所を参照〕、「+1」半音の移調が実行される。従って、図3(2)の楽譜で示されるように、Cmaj(ハ長調)の調性に変更され、原曲の音符列は半音だけ上げられる。すなわち、このシステムによる移調技術を利用したほうが、ユーザが感じる「難しさ具合」の軽減には効果があるといえる。
〔調性表示の変化〕
この発明の一実施例による調性変更及び表示システムでは、原曲や調性変更後の曲など、処理対象、処理中或いは処理結果の曲データについて、調性区間に対応する調性名(調名)や調号などの調号情報(調性情報)から、当該調号情報を表わす調性表示画像をディスプレイ画面上に表示することができる。特に、曲データが複数の調性区間で構成される場合には、時間軸を無視して各区間の調性表示画像を表示することにより、曲全体の調性が一目で分かるようにすることができる。
図4は、このシステムでの調性表示の変化例を表わす。例えば、図2(1)のように3つの調性区間S1〜S3から成る原曲について調性表示を行う際は、図4(1)に示すように、各調性区間S1〜S3の区間長L1〜L3を無視して、各区間S1〜S3における調性を表わす調性表示画像M1〜M3を同一サイズで並置する。
また、この原曲を移調して得られる図2(3)の曲データについても、図4(2)に示すように、同様に、各区間長L1〜L3を無視して、各区間S1〜S3の調性表示画像M1〜M3を同一サイズで並置する。従って、ユーザは、調性変更により調号の変化記号♯♭が減って楽な楽譜になったことを視覚的に一目で確認することができる。
〔調性変更及び表示の処理フロー例〕
図5は、この発明の一実施例による調性変更及び表示プログラムによる移調処理を表わすフローチャートである。この移調処理がスタートすると、まず、第1ステップT1にて、処理対象となる元の曲データ(原曲)の調号情報を調べて調性区間Siを決定し、1曲中の各調性区間Siの調号と長さ(区間長)Liを検出する。
次のステップT2では、予め設定されている移調範囲(例えば、「−3」〜「+3」半音)に対して、移調量Ksの値を移調範囲の一端(例えば、「−3」半音)にセットする。次いで、ステップT3で、セットされた移調量Ksに従い、ステップT1で原曲につき検出された各調性区間Siの調号を移調し、続くステップT4では、移調された後の調号における各調性区間Siの変化記号数Niと区間長Liを基にして変化記号利用指数Axを演算し、ステップT5に進む。
ステップT5では、移調量Ksのセット値が移調範囲の他端(例えば、「+3」半音)まで到達しているか否か、即ち、全移調範囲について調号の移調処理(T3)及び変化記号利用指数Axの演算処理(T4)が終了したか否かを判定する。ここで、全移調範囲(例えば、「−3」〜「+3」半音)の処理が終了していなければ(T5→NO)、ステップT6にて、移調量Ksの値を“+1”半音だけシフトし、これを新たな移調量Ksの値にセットした上、ステップT3に戻る。そして、全移調範囲の移調量Ksについて処理が終了するまで(T5→YES)、ステップT3〜T6の処理を繰り返す。
全移調範囲の処理が終了すると(T5→YES)、ステップT7に進んで、全ての移調量Ksの値に対する変化記号利用指数Axのうち最小のものを求め、最小の変化記号利用指数Axが得られる移調量Ksを決定する。なお、変化記号利用指数Axの最小値が複数の移調量Ksで得られた場合は、移調量Ksの絶対値が小さいものを採用する。そして、次のステップT8において、決定された移調量Ksに基づき移調された曲データについて調号情報や楽譜をディスプレイ16の画面上に表示し、さらに、必要に応じて、移調後の曲データを外部記憶装置4に記録・保存し、この移調処理を終了する。
図6は、この発明の一実施例による調性変更及び表示プログラムによる調号表示処理を表わすフローチャートである。この調号表示処理は、図5で説明した移調処理のステップT1,T3,T8において、システム側の設定或いはユーザ操作に応じて任意に起動することができる。また、記憶手段3,4に予め記録されている原曲データや、図5の移調処理を終えて記憶手段4に記録された移調後の曲データを、この調号表示の処理対象とすることもできる。
この調号表示処理が起動すると、まず、最初のステップK1にて、調号表示の処理対象となる曲データ〔原曲(T1)、各移調後の曲(T3)或いは決定移調量で移調後の曲(T8)〕の調号情報を検出し、次のステップK2において、各調性区間Siの調号情報を、例えば、図4(1),(2)の調号画像M1〜M3のように、時間軸を無視して連続して表示し、この表示が終れば、この調号表示処理を終了する。
〔種々の実施態様〕
以上、この発明の一実施形態について説明したが、種々の変更が可能である。例えば、実施例では、変化記号利用指数(Ax)を単純に「変化記号数(Ni)×調性区間長(Li)」の合計値で算出するようにしたが、変化記号利用指数の求め方は、これに限らない。例えば、調性区間長(Li)に重みを付けてもよい。区間長(Li)の重み付けの一例としては、区間長が長くなるほど単位区間長当りの係数を小さくする等の方法がある。
また、移調量(Ks)を決定するための黒鍵操作度の評価には、調号の変化記号数(Ni)を用いた変化記号利用指数(Ax)に加えて、更に、曲中(即ち調性区間中)に出現する臨時記号数を考慮してもよい。例えば、複数の移調量(Ks)で変化記号利用指数(Ax)が同一又は近似の場合に、算出した臨時記号数が最小のものを採用する等の方法がある。この方法は、変化記号利用指数(Ax)が同数の場合に、実施例で説明した移調量(Ks)の絶対値が小さいものを採用する方法を実施した後に適用してもよいし、同方法に優先して適用してもよい。
さらに、移調処理や調号表示処理の表示ステップ(図5:T8、図6:K2)において調号情報を調性表示画像で表示する場合、図4に例示されるような楽譜上の調号を表示してもよいし、“Cmaj”や“ハ長調”のような調性名称(調名)を表示してもよい。また、移調前の原曲データ(T1)と移調を実行した後の曲データ(T8)の両方を同時に表示して両者を対比することができるようにしてもよい。
この発明の一実施例による調性変更及び表示システムのハードウエア構成ブロック図である。 この発明の一実施例のよる調性変更及び表示システムにおける移調決定例を表わす図である。 従来技術との動作比較例を表わす図である。 この発明の一実施例による調性変更及び表示システムにおける調性表示の変化例を表わす図である。 この発明の一実施例による調性及び表示変更プログラムに基づく移調処理例を表わすフローチャートである。 この発明の一実施例による調性変更及び表示プログラムに基づく調号表示処理例を表わすフローチャートである。
符号の説明
Si;S1,S2,…,Sn 調性区間、
Ks 移調量(半音単位)、
Ni;N1,N2,…,Nn 各調性区間Siにおける調号の変化記号(♯、♭)数、
Li;L1,L2,…,Ln 各調性区間Siの区間長、
Nai 各調性区間Siにおける重み付き変化記号利用値、
Ax 変化記号利用指数、
Mi;M1,M2,…,Mn 各調性区間Siの調性表示画像。

Claims (4)

  1. 演奏データを所定の音高範囲にある複数の移調量で夫々移調した場合の調性を求める調性取得手段と、
    求められた調性を表わす調号情報の変化記号数を取得する変化記号数取得手段と、
    取得された変化記号数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号数が得られる移調量を決定する移調決定手段と、
    上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更する調性変更手段と
    を具備することを特徴とする調性変更装置。
  2. 演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、該調号情報により調性が規定される調性区間を決定する区間決定手段と、
    上記演奏データを複数の移調量で夫々移調した場合の各調性区間における調号情報の変化記号数を取得する変化記号数取得手段と、
    取得された各調性区間の変化記号数を当該調性区間の区間長で重み付けして、全ての調性区間にわたる変化記号の利用状況を表わす変化記号利用指数を算出する指数算出手段と、
    算出された変化記号利用指数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号利用指数が得られる移調量を決定する移調決定手段と、
    上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更する調性変更手段と
    を具備することを特徴とする調性変更装置。
  3. 演奏データを所定の音高範囲にある複数の移調量で夫々移調した場合の調性を求めるステップと、
    求められた調性を表わす調号情報の変化記号数を取得するステップと、
    取得された変化記号数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号数が得られる移調量を決定するステップと、
    上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更するステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させる調性変更プログラム。
  4. 演奏データについて、調性を表わす調号情報を抽出し、該調号情報により調性が規定される調性区間を決定するステップと、
    上記演奏データを複数の移調量で夫々移調した場合の各調性区間における調号情報の変化記号数を取得するステップと、
    取得された各調性区間の変化記号数を当該調性区間の区間長で重み付けして、全ての調性区間にわたる変化記号の利用状況を表わす変化記号利用指数を算出するステップと、
    算出された変化記号利用指数のうち最小のものを求め、当該最小の変化記号利用指数が得られる移調量を決定するステップと、
    上記演奏データに対して、決定された移調量に基づく移調を実行して調性を変更するステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させる調性変更プログラム。
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