JP4269897B2 - 内燃機関の高圧燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ加圧室に吸入された燃料をプランジャにて加圧して高圧燃料配管などの高圧燃料系に供給(加圧圧送)する内燃機関の高圧燃料供給装置に関する。
従来、この種の装置としては、例えば特許文献1に見られるような内燃機関の高圧燃料供給装置が知られている。
すなわち、この内燃機関の高圧燃料供給装置は、シリンダとこのシリンダ内を往復動するプランジャとにより区画される加圧室に吸入された燃料を該加圧室から溢流させるスピル弁を有する1プランジャタイプの高圧燃料ポンプを備えて構成されている。そして、このスピル弁方式の高圧燃料ポンプでは、その吸入行程においては、上記プランジャのリフト量に応じた一定量の燃料を上記加圧室内に吸入する。他方、その加圧行程にあっては、内燃機関の要求燃料量に応じた上記スピル弁の開閉制御を通じて上記加圧室から溢流させる燃料量を調量し、これによって上記高圧燃料系への燃料の供給(圧送)量を調量する。
また、この高圧燃料供給装置では、例えばV型8気筒からなる筒内噴射式内燃機関のような要求燃料量の多い内燃機関に対応して、こうした高圧燃料ポンプを各バンク毎に1つずつ、すなわち合計で2つ備える構成としている。ただしこの場合、ポンプの数が増加した分、高圧燃料供給装置全体としてのポンプ作動回数も増加するため、上記スピル弁の開閉動作に伴うポンプ作動音が増大することともなる。そこでこの装置では、アイドル時などの内燃機関の要求燃料量が少ないときには、上記2つの高圧燃料ポンプの一方のみを用いて燃料を加圧圧送するようにし、これによって上記高圧燃料供給装置全体としてのポンプ作動回数を減少させ、ひいては上記ポンプ作動音の低減を図っている。
特開2002−213326号公報
ところで、このように高圧燃料ポンプを2つ設ける場合、一般には、同一の仕様を持つ高圧燃料ポンプを2つ設けることとなるが、これら高圧燃料ポンプにて内燃機関の運転領域全域の要求燃料量(必要圧送量)をまかなうためには、それぞれ十分なプランジャのリフト量を確保する必要がある。このため、たとえ上述の如く、アイドル時などの要求燃料量が少ないときに高圧燃料ポンプの一方のみから燃料を加圧圧送するようにしたとしても、同ポンプによる昇圧速度自体が大きいことから、大きな水撃が発生することに変わりはなく、結局のところ、上記スピル弁の開閉動作に伴う脈動騒音の実質的な低減は図られていないのが実情である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の運転領域全域にわたって燃料の必要圧送量をまかないつつ、アイドル時など、内燃機関の要求燃料量が少ないときの振動騒音についてもその好適な低減を図ることのできる内燃機関の高圧燃料供給装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、シリンダとこのシリンダ内を往復動するプランジャとにより区画される加圧室に吸入された燃料を該加圧室から溢流させるスピル弁を有し、前記加圧室内の燃料を高圧燃料系に加圧圧送するに際し、前記スピル弁の開閉制御を通じてその圧送量の調量を行う1プランジャタイプの高圧燃料ポンプを2つ備え、これら2つの高圧燃料ポンプで前記高圧燃料系を共有する内燃機関の高圧燃料供給装置において、前記2つの高圧燃料ポンプとして、前記プランジャのリフト量が小さい第1の高圧燃料ポンプと、前記プランジャのリフト量が大きい第2の高圧燃料ポンプとを備えるとともに、前記内燃機関の要求燃料量に応じて、要求燃料量が少ないときには前記第1の高圧燃料ポンプのみを用いて燃料を加圧圧送し、要求燃料量が多いときには少なくとも前記第2の高圧燃料ポンプを用いて燃料を加圧圧送するように前記各高圧燃料ポンプのスピル弁を制御する制御手段を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、2つの高圧燃料ポンプのうち、第1の高圧燃料ポンプはプランジャのリフト量が小さいために、その昇圧速度は小さくなり、前述した大きな水撃の発生も自ずと抑制されるようになる。すなわち、当該高圧燃料供給装置として、アイドル時などの内燃機関の要求燃料量が少ないときには、この第1の高圧燃料ポンプのみを用いるように上記各高圧燃料ポンプのスピル弁を制御することで、該要求燃料量が少ないときの振動騒音を好適に低減することができるようになる。
他方、第2の高圧燃料ポンプはプランジャのリフト量が大きいために、内燃機関の要求燃料量が増加して、上記第1の高圧燃料ポンプのみでは内燃機関の要求燃料量をまかなうことができなくなったような場合であれ、少なくともこの第2の高圧燃料ポンプを用いて燃料を加圧圧送することで、当該要求燃料量をまかなうことも可能となる。すなわち、このようにプランジャのリフト量が異なる2つの高圧燃料ポンプを備えることにより、要求燃料が少ないときの振動騒音の低減を図りつつ、内燃機関の運転領域全域にわたって要求燃料量(必要圧送量)をまかなうことができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置において、前記第1および第2の高圧燃料ポンプは、互いにカムリフト量の異なるカムを備え、これらカムリフト量の大小に応じて前記プランジャのリフト量の大小が設定されてなることを要旨とする。
上記構成によれば、第1および第2の高圧燃料ポンプの上述したプランジャのリフト量の大小設定を、それらプランジャを駆動する各カムのカムリフト量の設定を通じて容易に実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置において、前記制御手段は、前記第1および第2の高圧燃料ポンプによる燃料吐出量が前記各カムのカムアングルに対応して関連付けされたマップを備え、該マップに基づいて内燃機関の要求燃料量に応じた前記スピル弁の開閉制御を行うことを要旨とする。
このような制御手段を備える同構成によれば、上記マップに基づいて内燃機関の要求燃料量をカムアングルに変換し、この変換したカムアングルから求まるタイミングにて上記スピル弁の開閉制御を行うことで、内燃機関の要求燃料量に対応する所望の燃料量を吐出することができるようになる。すなわち、内燃機関の高圧燃料供給装置として、内燃機関の要求燃料量に対する上記スピル弁の開閉制御に際し、そのタイミング管理が容易かつ的確なものとなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置において、前記制御手段は、前記内燃機関の要求燃料量と前記第1の高圧燃料ポンプによる最大吐出量とを比較し、前記内燃機関の要求燃料量が前記第1の高圧燃料ポンプによる最大吐出量未満であると判断されるとき、前記第1の高圧燃料ポンプのみを用いて燃料を加圧圧送するように前記各高圧燃料ポンプのスピル弁を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、当該高圧燃料供給装置として、上記第1の高圧燃料ポンプのみが使用される機会が最大限に確保されるようになり、内燃機関の運転領域全域に対し、幅広い領域で振動騒音の低減を図ることができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置において、前記第2の高圧燃料ポンプは、前記内燃機関の運転領域全域にわたってその要求される燃料量をまかない得る燃料吐出量特性をもつものであることを要旨とする。
上記構成によれば、基本的に上記第2の高圧燃料ポンプのみを用いて、内燃機関の運転領域全域の要求燃料量(必要圧送量)をまかなうことができるようになる。これによって、上述したスピル弁の開閉制御がいずれか一方のみの高圧燃料ポンプを対象とする容易なものになるとともに、上記第1の高圧燃料ポンプについてはこれを、アイドル時などの要求燃料量が少ないときの振動騒音の低減を実現する上で最も望ましい仕様のポンプとして設計することが可能となる。
以下、この発明にかかる内燃機関の高圧燃料供給装置の一実施の形態について、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
この実施の形態の高圧燃料供給装置は、第1および第2の2つのバンクに各4つの気筒を備えるV型のシリンダ配列を有してなるV型8気筒の筒内噴射式内燃機関に適用される高圧燃料供給装置を想定しており、図1に同装置の全体構成を燃料の循環系統を中心に模式的に示す。なお、以下の説明において、第1バンクおよび第2バンクに共通する構成要素については、符号として同一の番号を付し、第1バンクの構成要素についてはその末尾に「A」を、第2バンクの構成要素についてはその末尾に「B」を付けて区別する。また、特に両者の区別を必要としない場合には、符号として番号のみを表記する。
同図1に示されるように、この高圧燃料供給装置は、燃料源として燃料タンク10およびフィードポンプ11を備えている。
ここで、上記燃料タンク10の内部には燃料が貯蔵されており、同燃料は上記フィードポンプ11によって汲み上げられる。そして、この汲み上げられた燃料は、低圧燃料通路12を通じて、詳しくは同通路12の途中に設けられた燃料を濾過するためのフィルタ12a、およびプレッシャレギュレータ12bを通じて、高圧燃料ポンプ13に送られる。ちなみに、このプレッシャレギュレータ12bは、上記低圧燃料通路12内の燃料圧力を一定に管理するためのものであり、具体的には同燃料圧力が所定圧(例えば0.4MPa)以上となったときに低圧燃料通路12内の燃料を燃料タンク10に戻すことで、該通路12内の燃料圧力を所定圧未満に保持する。
また、この実施の形態では、内燃機関の高圧燃料供給装置として、上記高圧燃料ポンプ13を上記各バンクごとにそれぞれ設けることとし、これら高圧燃料ポンプ13(13A、13B)の各ギャラリー14に、上記低圧燃料通路12の分岐した各先端がそれぞれ接続される。ちなみに、この低圧燃料通路12の上記分岐部分から上記ギャラリー14との接続部分までの途中には、それぞれパルセーションダンパ12cが設けられており、該パルセーションダンパ12cによって、上記高圧燃料ポンプ13の作動時における低圧燃料通路12内の燃料圧力脈動が抑制される。
一方、上記高圧燃料ポンプ13は、上記低圧燃料通路12を通じて供給される燃料を加圧するとともに、該加圧燃料を、高圧燃料通路15を通じて各バンクの高圧燃料配管16(16A、16B)にそれぞれ圧送するように機能する。なお、上記高圧燃料通路15は、該通路15の途中に設けられるチェック弁15aによって、高圧燃料配管16側から高圧燃料ポンプ13側への燃料の逆流が防止されている。また、この内燃機関では、上記2つの高圧燃料配管16A、16Bについては、接続パイプ16aを通じて連結することにより共有することとし、実質的には一体の高圧燃料配管として機能するようにしている。
また、上記各高圧燃料配管16の一方(図1では第1バンクの高圧燃料配管16A)には、リリーフ弁17を介してドレイン通路18が接続されている。このリリーフ弁17は、高圧燃料配管16内の燃料圧力が所定圧(例えば14〜14.5MPa)以上となった場合に開弁し、同配管16内に蓄えられた燃料の一部を上記ドレイン通路18を通じて燃料タンク10に戻すものである。これにより、高圧燃料配管16内における燃料圧力の過剰な高圧化が防止されるようになる。すなわち、高圧燃料配管16内の高圧燃料は、必要な圧力に保持された状態で蓄えられることとなり、内燃機関の各気筒ごとに設けられるインジェクタ19によって、必要とされる量の燃料が必要なタイミングで内燃機関に噴射供給されるようになる。
次に、こうした内燃機関の高圧燃料供給装置に設けられる上記高圧燃料ポンプ13(13A、13B)の具体的な構成について、同図1を参照しつつ説明する。
この高圧燃料ポンプ13は、シリンダ20とこのシリンダ20内に往復動するプランジャ21とにより区画される加圧室22、および該加圧室22に上記低圧燃料通路12側から上記ギャラリー14を通じて吸入した燃料を溢流させるスピル弁23を有する1プランジャタイプのポンプとして構成されている。
ここで、上記プランジャ21は、内燃機関の吸気弁用、あるいは排気弁用のカムシャフト24上に高圧燃料ポンプ用として設けられたカム25(25A、25B)が、該カムシャフト24とともに回転することに追従して往復動する構成となっている。なお、この実施の形態では、上記ポンプ用のカム25は、カムシャフト24の回転軸を中心に120°をおいて3つのカム山を有して形成されている。したがって、内燃機関として、そのクランクシャフト(図示略)が例えば2回転する毎に上記カムシャフト24が1回転するとした場合には、上記プランジャ21は、同内燃機関の1サイクル(クランクシャフトの2回転)に対して上記往復動を3回行うこととなる。
そして、こうしたプランジャ21の往復動を通じて上記加圧室22の容積が拡大するようになる上記高圧燃料ポンプ13の吸入行程においては、該高圧燃料ポンプ13は、その加圧室22内に上記低圧燃料通路12側から燃料を吸入する。なおこのとき、上記スピル弁23は開弁状態となっている。
他方、同プランジャ21の往復動を通じて上記加圧室22の容積が縮小するようになる上記高圧燃料ポンプ13の加圧行程においては、該高圧燃料ポンプ13は、上記吸入行程において吸入した燃料を、上記加圧室22から上記高圧燃料通路15を通じて高圧燃料配管16に吐出するように機能する。ただしこのとき、上記スピル弁23は内燃機関の要求燃料量に応じた制御を受けて適宜開閉される。すなわち、このような高圧燃料ポンプ13の加圧行程であれ、上記スピル弁23が開弁状態にある場合には、上記吸入行程で加圧室22内に吸入された燃料は上記ギャラリー14へと溢流することとなり、上記加圧室22内の燃料は高圧燃料配管16に圧送されることなく上記低圧燃料通路12側に戻されることとなる。
これに対して、同高圧燃料ポンプ13の加圧行程において、上記スピル弁23が閉弁状態にあれば、上記プランジャ21による加圧室22の容積の縮小を通じて、同加圧室22内の燃料が高圧化されることとなる。この結果、加圧室22内の燃料圧力が所定圧以上となると上記チェック弁15aが押し開かれて、上記高圧燃料配管16などの高圧燃料系に燃料が圧送される。このように上記高圧燃料ポンプ13の加圧行程にあっては、こうしたスピル弁23の開閉動作(閉弁タイミング)の制御によって、上記高圧燃料配管16に吐出する燃料量の調量を行っている。この結果、例えば、加圧行程中のスピル弁23の閉弁タイミングを早めて加圧行程中の閉弁期間を長くすれば、高圧燃料配管16への燃料の吐出量が増加するようになり、一方同スピル弁23の閉弁タイミングを遅らせてその閉弁期間を短くすれば、燃料の吐出量が減少するようになる。またさらに、加圧行程の開始から終了までスピル弁23を開弁した状態とすれば、加圧室22内の燃料は高圧燃料配管16に圧送されることはない。すなわち、高圧燃料ポンプ13としての機能を停止することもできる。ちなみに、上記スピル弁23の開閉動作(閉弁タイミング)の制御としては、例えば上記スピル弁23を電磁スピル弁としたとき、その電磁ソレノイドへの通電を制御すること等によって行うことができる。
そして、この実施の形態では、このような2つの高圧燃料ポンプ13のうち、一方をプランジャ21のリフト量が小さい高圧燃料ポンプ(第1の高圧燃料ポンプ)13Aとし、他方を同リフト量が大きい高圧燃料ポンプ(第2の高圧燃料ポンプ)13Bとしている。これにより、上記高圧燃料ポンプ13Aの昇圧速度が小さくなり、ひいては上記加圧室22内の燃料が上記高圧燃料配管16などの高圧燃料系に加圧圧送されるに際して生ずるとされる、前述した大きな水撃の発生も抑制されるようになる。このため、内燃機関の高圧燃料供給装置として、アイドル時などの内燃機関の要求燃料量が少ないときには、上記高圧燃料ポンプ13Aのみを用いるようにすることで、該要求燃料量が少ないときの振動騒音を低減することができるようになる。
一方、上記構成によれば、上記2つの高圧燃料ポンプ13のうち他方をプランジャ21のリフト量が大きい高圧燃料ポンプ13Bとしている。このため、内燃機関の要求燃料量が増加して、上記高圧燃料ポンプ13Aのみでは内燃機関の要求燃料量をまかなうことができなくなったような場合であれ、少なくとも上記高圧燃料ポンプ13Bから燃料を加圧圧送させるとすることで、当該要求燃料量をまかなうことも可能となる。
特に、この実施の形態では、上記高圧燃料ポンプ13Bのプランジャ21については、そのリフト量を、内燃機関の運転領域全域の必要圧送量をまかない得る大きさに設定することとしている。このため、上記高圧燃料供給装置は基本的に、上記高圧燃料ポンプ13Bのみを用いるだけで、内燃機関の運転領域全域の要求燃料量(必要圧送量)をまかなうことができるようになっている。これによって、上述したスピル弁23の制御が簡素化されるとともに、上記高圧燃料ポンプ13Aについてはこれを、アイドル時などの要求燃料量が少ないときの振動騒音の低減を実現する上で最も望ましい仕様のポンプとして設計することが可能となる。
また、この実施の形態では、図2(a)および(b)に上記カム25を拡大して示すように、それらカム25A、25Bのカムリフト量CL1、CL2を互いに異ならしめることによって、上記プランジャ21のリフト量が小さい高圧燃料ポンプ13A、および上記プランジャ21のリフト量が大きい高圧燃料ポンプ13Bを実現している。高圧燃料ポンプ13Aおよび13Bとしてのこのような構成によれば、図3に示すように、高圧燃料ポンプ13Bに対して、高圧燃料ポンプ13Aのほうが、カムアングル全域に亘ってプランジャ21の往復動の速度(昇圧速度)が低下するようになる。なお、この図3において、特性線V1は上記高圧燃料ポンプ13Aのプランジャ21の往復動の速度を、特性線V2は上記高圧燃料ポンプ13Bの往復動の速度をそれぞれ示している。
続いて、この実施の形態にかかる内燃機関の高圧燃料供給装置において、こうした高圧燃料ポンプ13(13A、13B)を作動制御するための制御系(制御手段)について説明する。
先の図1に示されるように、この高圧燃料供給装置の制御系は、電子制御ユニット(ECU)26を中心に構成されている。電子制御ユニット26は、インジェクタ19による燃料噴射量や燃料噴射時期の制御など、内燃機関の運転状態の制御を司り、その一環として、上記スピル弁23の開閉制御を併せ行っている。
電子制御ユニット26は、中央演算装置(CPU)やメモリ等を備える算術論理演算回路として構成されており、外部の機器との信号の入出力のためのポートを備えている。電子制御ユニット26の入力ポートには、例えばクランク角センサ27、吸気圧センサ28、アクセルセンサ29を始めとして、内燃機関や車両の運転状態を検出する各種センサ類の検出信号が取り込まれる。そして、電子制御ユニット26は、これらセンサ類の検出信号に基づいて、例えばカムシャフト24の角速度、カム25のカムアングル等、機関運転状態を示す各種パラメータを求めている。また、この電子制御ユニット26の入力ポートには、高圧燃料配管16に取り付けられた燃圧センサ30が接続されており、電子制御ユニット26はその検出信号に基づいて同配管16内の燃料圧力を得ている。
他方、電子制御ユニット26の出力ポートには、インジェクタ19やスピル弁23等への信号線が接続されており、該電子制御ユニット26では、この信号線に出力する指令信号を通じてそれらインジェクタ19やスピル弁23等への駆動を制御する。すなわち、この電子制御ユニット26は、上記検出した高圧燃料配管16内の燃料圧力や機関負荷等に基づいて演算される内燃機関の要求燃料量に応じて、該要求燃料量が少ないときには、上記高圧燃料ポンプ13Aのみを用いて燃料を加圧圧送するように上記スピル弁23を制御する。また、同電子制御ユニット26は、上記要求燃料量が多いときには、上記高圧燃料ポンプ13Bのみを用いて燃料を加圧圧送するように上記スピル弁23を制御する。
以下、図4および図5を併せ参照して、上記電子制御ユニット26によるこれらスピル弁23の制御態様についてさらに詳述する。
上記電子制御ユニット26は、図4に示すように、上記各高圧燃料ポンプ13(13A、13B)による燃料の吐出量(Q1、Q2)が上記各カム25(25A、25B)のカムアングルに対応して関連付けされたマップ、正確にはこれを線形的に補正したマップM(M1、M2)を備えている。そして、同電子制御ユニット26は、このマップM(M1、M2)に基づいて、内燃機関の要求燃料量に応じたスピル弁23の開閉制御を行う。すなわち、電子制御ユニット26では、内燃機関の要求燃料量を演算した後、該演算した要求燃料量を上記マップMに基づいてカムアングルに変換し、この変換したカムアングルに対応するタイミングにて上記スピル弁23の閉弁を行うこととなる。ただしこの際、この実施の形態では、上記マップMに基づいて上記内燃機関の要求燃料量と上記高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1maxとを比較する。そして内燃機関の要求燃料量が高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1max未満である期間は、積極的にこの高圧燃料ポンプ13Aのみを用いて高圧燃料配管16に対する燃料の圧送を行うこととしている。これにより、当該高圧燃料供給装置として、上記高圧燃料ポンプ13Aのみが使用される機会が最大限に確保されるようになり、内燃機関の運転領域全域に対し、幅広い領域で振動騒音の低減を図ることができるようになる。なお、同図4において、燃料吐出量Q2maxは、上記高圧燃料ポンプ13Bの最大吐出量を示している。
図5は、この実施の形態の高圧燃料供給装置のこのような態様でのスピル弁23の制御について、上記電子制御ユニット26が実行する制御手順をフローチャートとして示したものであり、次に、この図5に基づいて、同制御手順を説明する。なお、この処理は、所定の時間ごとに繰り返し実行される。
同制御において、電子制御ユニット26はまず、ステップS0の処理として、上述した如く内燃機関の要求燃料量Qinjを演算する。その後、ステップS1の処理として、上記高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1maxとこの演算した内燃機関の要求燃料量Qinjとを比較する。この結果、上記要求燃料量Qinjが上記高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1max未満であると判断された場合には、電子制御ユニット26は次に、ステップS2の処理として、上記高圧燃料ポンプ13B側のスピル弁23についてはこれを開弁状態に保つ。そして、上記高圧燃料ポンプ13Aのスピル弁23のみを制御の対象として、次のステップS3の処理を実行する。このステップS3においては、上記マップM1(図4)に基づいて、上記演算した要求燃料量Qinjを上記カム25Aの上記カム25Aのカムアングルに変換し、この変換したカムアングルに対応するタイミングにて上記高圧燃料ポンプ13Aのスピル弁23を閉弁する。
他方、上記ステップS1の処理において、上記求められた要求燃料量Qinjが上記高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1max以上であると判断された場合には、電子制御ユニット26は次に、ステップS4の処理として、上記高圧燃料ポンプ13A側のスピル弁23についてはこれを開弁状態に保つ。そして、上記高圧燃料ポンプ13Bのスピル弁23のみを制御の対象として次のステップS5の処理を実行する。このステップS5においては、上記マップM2(図4)に基づいて、上記演算した要求燃料量Qinjを上記カム25Bのカムアングルに変換し、この変換したカムアングルに対応するタイミングにて、上記高圧燃料ポンプ13Bのスピル弁23を閉弁する。
以上説明したように、この実施の形態にかかる内燃機関の高圧燃料供給装置によれば、以下に記載するような優れた効果が得られるようになる。
(1)2つの高圧燃料ポンプ13(13A、13B)のうち、一方をプランジャ21のリフト量が小さい高圧燃料ポンプ13Aとし、他方をプランジャ21のリフト量が大きい高圧燃料ポンプ13Bとした。このため、当該高圧燃料供給装置として、アイドル時などの内燃機関の要求燃料量が少ないときには、上記高圧燃料ポンプ13Aのみを用いて燃料を加圧圧送することで、該要求燃料量が少ないときの振動騒音を好適に低減することができるようになる。また逆に、内燃機関の要求燃料量が増加して、当該高圧燃料供給装置として、上記高圧燃料ポンプ13Aのみでは内燃機関の要求燃料量をまかなうことができなくなったような場合には、上記高圧燃料ポンプ13Bを用いて燃料を加圧圧送することで、当該要求燃料量をまかなうことができるようになる。
(2)2つの高圧燃料ポンプ13(13A、13B)のプランジャ21を駆動するカム25A、25Bとして、それらのカムリフト量CL1、CL2が互いに異なるものを用い、これらカムリフト量の大小に応じて上記プランジャ21のリフト量の大小を設定することとした。これにより、高圧燃料ポンプ13A、および高圧燃料ポンプ13Bとしてのプランジャ21のリフト量の設定を容易に行うことができる。
(3)電子制御ユニット26として、各高圧燃料ポンプ13(13A、13B)による燃料の吐出量(Q1、Q2)が上記各カム25(25A、25B)のカムアングルに対応して関連付けされたマップM(M1、M2)を備え、このマップM(M1、M2)に基づいて、内燃機関の要求燃料量に応じたスピル弁23の開閉制御を行うこととした。したがって、上記要求燃料量に対するスピル弁23の開閉制御を行うに際し、そのタイミング管理が容易かつ的確なものとなる。
(4)内燃機関の要求燃料量が高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1max未満である期間は、積極的に高圧燃料ポンプ13Aのみを用いて高圧燃料配管16に対する燃料の圧送を行うこととした。これにより、上記高圧燃料供給装置として、内燃機関の運転領域全域に対し、幅広い領域で振動騒音の低減を図ることができるようになる。
(5)上記高圧燃料ポンプ13Bのプランジャ21については、そのリフト量を、内燃機関の運転領域全域の必要圧送量をまかない得る大きさに設定することとした。これによって、スピル弁23の制御が簡素化されるとともに、上記高圧燃料ポンプ13Aについてはこれを、アイドル時などの要求燃料量が少ないときの振動騒音の低減を実現する上で最も望ましい仕様のポンプとして設計することが可能となる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、内燃機関の要求燃料量Qinjが高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1max以上となるとき、上記高圧燃料ポンプ13Bのみを用いて燃料を加圧圧送することとしたが、この際、上記高圧燃料ポンプ13Aを併用して燃料の加圧圧送を行うようにしてもよい。
・電子制御ユニット26では、内燃機関の要求燃料量Qinjと上記高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1maxとを比較することによって、高圧燃料ポンプ13Aの使用域を判断、決定することとしたが、上記内燃機関の要求燃料量Qinjの比較対象としては上記高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1maxに限られない。要は、上記高圧燃料ポンプ13Aのみによりまかなうことのできる燃料量、すなわち同高圧燃料ポンプ13Aの最大吐出量Q1max以下の量との比較のもとに高圧燃料ポンプ13Aの使用域を判断、決定するようにしても、最低限の振動騒音抑制効果を得ることはできる。
この発明にかかる内燃機関の高圧燃料供給装置の一実施の形態についてその全体構成を模式的に示すブロック図および燃料系統図。 (a)は、プランジャのリフト量が小さい高圧燃料ポンプに用いられるカムの正面構造を示す正面図。(b)は、プランジャのリフト量が大きい高圧燃料ポンプに用いられるカムの正面構造を示す正面図。 同実施の形態の高圧燃料供給装置に用いられる2つの高圧燃料ポンプについて、それぞれカムのカムアングルに対するカムリフト量、およびプランジャの往復動の速度を示すグラフ。 上記2つの高圧燃料ポンプの燃料吐出量とそれぞれ対応するカムのカムアングルとの関係を示すグラフ(マップ)。 同実施の形態の高圧燃料供給装置による上記2つの高圧燃料ポンプに対する制御手順を示すフローチャート。
符号の説明
11…フィードポンプ、12…低圧燃料通路、12a…フィルタ、12b…プレッシャレギュレータ、12c…パルセーションダンパ、13、13A、13B…高圧燃料ポンプ、14…ギャラリー、15…高圧燃料通路、15a…チェック弁、16、16A、16B…高圧燃料配管、16a…接続パイプ、17…リリーフ弁、18…ドレイン通路、19…インジェクタ、20…シリンダ、21…プランジャ、22…加圧室、23…スピル弁、24…カムシャフト、25、25A、25B…カム、26…電子制御ユニット、27…クランク角センサ、28…吸気圧センサ、29…アクセルセンサ、30…燃圧センサ。

Claims (5)

  1. シリンダとこのシリンダ内を往復動するプランジャとにより区画される加圧室に吸入された燃料を該加圧室から溢流させるスピル弁を有し、前記加圧室内の燃料を高圧燃料系に加圧圧送するに際し、前記スピル弁の開閉制御を通じてその圧送量の調量を行う1プランジャタイプの高圧燃料ポンプを2つ備え、これら2つの高圧燃料ポンプで前記高圧燃料系を共有する内燃機関の高圧燃料供給装置において、
    前記2つの高圧燃料ポンプとして、前記プランジャのリフト量が小さい第1の高圧燃料ポンプと、前記プランジャのリフト量が大きい第2の高圧燃料ポンプとを備えるとともに、前記内燃機関の要求燃料量に応じて、要求燃料量が少ないときには前記第1の高圧燃料ポンプのみを用いて燃料を加圧圧送し、要求燃料量が多いときには少なくとも前記第2の高圧燃料ポンプを用いて燃料を加圧圧送するように前記各高圧燃料ポンプのスピル弁を制御する制御手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の高圧燃料供給装置。
  2. 前記第1および第2の高圧燃料ポンプは、互いにカムリフト量の異なるカムを備え、これらカムリフト量の大小に応じて前記プランジャのリフト量の大小が設定されてなる
    請求項1に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1および第2の高圧燃料ポンプによる燃料吐出量が前記各カムのカムアングルに対応して関連付けされたマップを備え、該マップに基づいて内燃機関の要求燃料量に応じた前記スピル弁の開閉制御を行う
    請求項2に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  4. 前記制御手段は、前記内燃機関の要求燃料量と前記第1の高圧燃料ポンプによる最大吐出量とを比較し、前記内燃機関の要求燃料量が前記第1の高圧燃料ポンプによる最大吐出量未満であると判断されるとき、前記第1の高圧燃料ポンプのみを用いて燃料を加圧圧送するように前記各高圧燃料ポンプのスピル弁を制御する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
  5. 前記第2の高圧燃料ポンプは、前記内燃機関の運転領域全域にわたってその要求される燃料量をまかない得る燃料吐出量特性をもつものである
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の高圧燃料供給装置。
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