JP2007315309A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数気筒を有する内燃機関のアイドリング運転時における振動を抑制することができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】インジェクタ2の燃料噴射直前のデリバリパイプ21内の燃料圧力を検知しておき、その複数回の圧力平均値を求める。この平均値と、制御対象であるインジェクタ2の燃料噴射直前のデリバリパイプ21内の燃料圧力とを比較する。噴射直前燃料圧力が上記平均値よりも低い場合には開弁期間を長くするように開弁期間延長補正動作を行う一方、噴射直前燃料圧力が上記平均値よりも高い場合であっても開弁期間を短くすることなく開弁期間短縮補正動作を禁止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に搭載される内燃機関(エンジン)の燃料噴射制御装置に係る。特に、本発明は、複数気筒を有する内燃機関のアイドリング運転時における燃料噴射弁からの燃料噴射量の適正化を図るための対策に関する。
従来より、自動車等に搭載される多気筒エンジンのアイドリング運転時には、各気筒の膨張行程時の燃焼状態にバラツキが生じる可能性が高い。この燃焼状態のバラツキは、エンジンを構成する各部品の製造バラツキや経時劣化等の他、各気筒毎に対応して配設された燃料噴射弁(以下、インジェクタと呼ぶ)からの燃料噴射量のバラツキが大きな原因となっている。そして、この燃焼状態のバラツキが生じた場合、トルク変動を招いてしまってアイドリング回転数が不安定になり、その結果、エンジンに大きな振動が発生してしまう。
一方、例えば筒内直噴式ガソリンエンジンのようにインジェクタへ供給する燃料に高い圧力が要求されるエンジンにあっては、燃料タンクから送られてきた燃料を高圧燃料ポンプで昇圧してインジェクタに向けて供給するようになっている。具体的に、この種のエンジンにおける燃料供給系の構成としては、下記の特許文献1及び特許文献2に開示されているように、燃料タンクから燃料を汲み出すフィードポンプ、このフィードポンプによって汲み出された燃料を昇圧する高圧燃料ポンプを備えている。そして、この高圧燃料ポンプによって昇圧された燃料を、複数のインジェクタが接続されたデリバリパイプに貯留する。これにより、インジェクタの開弁動作に伴って、デリバリパイプに貯留されている高圧燃料が、その開弁されたインジェクタから燃焼室に向けて噴射されるようになっている。
一般に、インジェクタから気筒内へ噴射される燃料噴射量は、燃料噴射圧力とインジェクタ開弁期間との積により得られる。従って、上述した筒内直噴式ガソリンエンジンにあっては、デリバリパイプ内の燃料圧力とインジェクタ開弁期間とによって気筒内への燃料噴射量が決定される。つまり、デリバリパイプ内の燃料圧力を燃圧センサによって検知しておき、その燃料圧力に応じてインジェクタ開弁期間を調整することによって適切な燃料噴射量が得られることになる。
ところで、上記デリバリパイプ内の燃料圧力は、インジェクタの燃料噴射動作に伴って一時的に低下し、その後、高圧燃料ポンプからの高圧燃料の供給に伴って上昇する。つまり、このデリバリパイプ内の燃料圧力は経時的に変動するものとなっている。特に、気筒数の多いエンジンほど、クランクシャフトの単位回転数当たりの燃料噴射回数が多いため、デリバリパイプ内の燃料圧力の変動は大きくなる。このため、この変動する燃料圧力に応じてインジェクタの開弁期間を補正することで、常に適切な量の燃料が気筒内に供給されるようにしておく必要がある。特に、上述した如くトルク変動に伴ってエンジンに大きな振動が発生してしまう虞があるアイドリング運転時には、このインジェクタの開弁期間の補正を高い精度で行って適切な燃料噴射量を得ることが望まれている。尚、特許文献1にも、インジェクタの燃料噴射動作に伴うデリバリパイプ内の燃料圧力の低下を考慮して開弁期間を補正することが開示されている。
従来のアイドリング運転時における燃料噴射量の補正動作として一般的には以下の動作が行われている。各インジェクタの燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ内の燃料圧力(燃料噴射開始時における燃料噴射圧力に相当)を燃圧センサによってそれぞれ検出しておく。そして、あるインジェクタ(例えば第1番気筒のインジェクタ)の燃料噴射時における開弁期間を演算する場合、例えば、このインジェクタの前回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ内の燃料圧力を含む複数回(例えばこのインジェクタの過去8回分)の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ内の燃料圧力の平均値を求める。そして、この平均値と、このインジェクタの前回(直近)の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ内の燃料圧力(以下、「噴射直前燃料圧力」と呼ぶ)とを比較し、この噴射直前燃料圧力が上記平均値よりも高い場合には開弁期間を短くし、逆に、噴射直前燃料圧力が平均値よりも低い場合には開弁期間を長くするようにしている。つまり、噴射直前燃料圧力が平均値よりも高い場合、今回の燃料噴射動作における単位時間当たりのインジェクタからの燃料噴射量が多くなるため、燃料噴射量が多くなり過ぎることのないように開弁期間を短く設定する。一方、噴射直前燃料圧力が平均値よりも低い場合、今回の燃料噴射動作における単位時間当たりのインジェクタからの燃料噴射量が少なくなるため、燃料噴射量が少なくなり過ぎることのないように開弁期間を長く設定する。
特開平8−200123号公報 特開平10−9033号公報
しかしながら、上述したような過去のデリバリパイプ内の燃料圧力の平均値と噴射直前燃料圧力との比較に基づいて開弁期間を調整するといった従来の開弁期間補正動作では以下に述べるような不具合があった。
つまり、上記平均値の算出に使用される複数回のデリバリパイプ内の燃料圧力値のうち何れかの値が突発的に小さく検知(例えば誤検知)された場合には、その影響を大きく受けた平均値(実際に求めるべき値よりも低い値)と噴射直前燃料圧力とを比較して開弁期間を補正してしまうことになる。
例えば、上述した如くインジェクタの過去8回分の燃料噴射タイミングそれぞれの直前におけるデリバリパイプ内の燃料圧力の平均値と噴射直前燃料圧力とを比較する場合に、突発的にデリバリパイプ内の燃料圧力が小さく検知された値が存在すると、その後、8回分の開弁期間補正動作にあっては、この突発的に小さく検知された値を使用した平均値と噴射直前燃料圧力とが比較されることになる。この場合、算出された平均値は、本来算出すべき値よりも低く算出されているため、この平均値よりも噴射直前燃料圧力が高くなっている場合が多く、これにより、開弁期間が短くなるような補正動作が実行されることになる。つまり、噴射直前燃料圧力が適正値よりも高くなっていると誤認識してしまって開弁期間が適正な期間よりも短く設定されてしまう。これにより、燃料噴射量は適正量よりも少なくなり、このような状況が、上記突発的にデリバリパイプ内の燃料圧力が小さく検知された値が平均値の算出に使用されなくなるまで、つまり、8回分の開弁期間補正動作が終了するまで継続されることになる。その結果、この8回分の開弁期間補正動作では、常に上記噴射直前燃料圧力が平均値よりも高くなることから開弁期間が次第に短くなっていくといった制御動作の発散を招いてしまう。このような状況では、空燃比がリーン側に大きくずれてしまいアイドリング運転時の回転数の不安定化(ラフアイドル)を招いてしまったり、極端な場合にはエンジンストールを引き起こしてしまう可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関のアイドリング運転時における振動を確実に抑制することができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、内燃機関のアイドリング運転時における燃料圧力に応じた燃料噴射量の補正動作として、上記噴射直前燃料圧力が燃料圧力の平均値よりも高く認識された場合、つまり、従来では燃料噴射量を少なく設定する(燃料噴射弁の開弁期間を短く設定する)補正動作を実行する条件が成立した場合であっても、この補正動作を実行させないことで、燃料噴射量が適正量よりも少なく設定されてしまうことを回避できるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関のアイドリング運転時における燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置を前提とする。この燃料噴射制御装置に対し、燃料噴射弁における過去の複数回の燃料噴射タイミングにおける燃料圧力の平均値を算出する燃圧平均値算出手段と、この燃圧平均値算出手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値とを比較する燃圧比較手段と、この燃圧比較手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値との差に応じて燃料噴射弁からの燃料噴射量を補正する動作を行う燃料噴射量補正手段とを備えさせる。そして、この燃料噴射量補正手段が、アイドリング運転時、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力が上記平均値よりも低い場合にのみ燃料噴射量の補正動作を行って、上記燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁からの燃料噴射量を増量する構成としている。
より具体的には以下の構成が挙げられる。内燃機関のアイドリング運転時における燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置を前提とする。この燃料噴射制御装置に対し、燃料噴射弁における過去の複数回の燃料噴射タイミングにおける燃料圧力の平均値を算出する燃圧平均値算出手段と、この燃圧平均値算出手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値とを比較する燃圧比較手段と、この燃圧比較手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値との差に応じて燃料噴射弁の開弁期間の補正動作を行う燃料噴射量補正手段とを備えさせる。そして、この燃料噴射量補正手段が、アイドリング運転時、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力が上記平均値よりも低い場合にのみ開弁期間の補正動作を行って、上記燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも長く設定する構成としている。
これらの特定事項により、内燃機関のアイドリング運転時には、燃料噴射弁の燃料噴射タイミングにおける燃料圧力(例えば、燃料噴射タイミング直前の燃料圧力)が検知されていき、燃圧平均値算出手段によって、過去の複数回の燃料噴射タイミングにおける燃料圧力の平均値が算出されている。そして、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁からの燃料噴射量(燃料噴射弁の開弁期間)を設定(演算)する際の動作としては、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力(例えば燃料噴射直前の燃料圧力)と上記燃圧平均値算出手段によって算出された平均値とを燃圧比較手段が比較する。この比較の結果に応じ、燃料噴射量補正手段は、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値との差に応じて燃料噴射弁からの燃料噴射量(燃料噴射弁の開弁期間)の補正動作を行うことになる。そして、この補正動作としては、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力が上記平均値よりも低い場合にのみ燃料噴射量(燃料噴射弁の開弁期間)の補正動作を行って、この燃料噴射弁からの燃料噴射量を増量する(燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも長く設定する)。つまり、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力が上記平均値よりも高い場合に燃料噴射量の減量補正を行わない(燃料噴射弁の開弁期間の補正動作を行わない)。即ち、この場合には、燃料噴射量の減量補正(燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも短く設定するといった補正)が禁止される。
以上の動作により、例えば突発的に燃料圧力値が小さく検知されたために、その影響によって上記平均値が低い値として算出され、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁からの燃料噴射量が減量(燃料噴射弁の開弁期間が大幅に短く設定)されて燃料噴射量が不足してしまうといった状況を回避することができる。このため、燃料噴射量の減少方向への制御の発散を防止することができ、アイドリング運転時の回転数の不安定化(ラフアイドル)を回避でき、また、エンジンストールを引き起こしてしまうこともなくなる。
また、上記の目的を達成するための他の解決手段としては以下の構成が挙げられる。燃料蓄圧容器に接続された複数の燃料噴射弁が各気筒それぞれに対応して配設され、各燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置を前提とする。この燃料噴射制御装置に対し、燃圧平均値算出手段、燃圧比較手段、開弁期間補正手段、補正動作制限手段を備えさせている。上記燃圧平均値算出手段は、各気筒の燃料噴射弁毎に過去の複数回の燃料噴射タイミング直前における燃料蓄圧容器内燃料圧力の「平均値」を算出する。燃圧比較手段は、上記燃圧平均値算出手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁の燃料噴射タイミング直前における燃料蓄圧容器内の燃料圧力である「噴射直前蓄圧容器内圧」と、その燃料噴射弁における上記「平均値」とを比較する。開弁期間補正手段は、上記燃圧比較手段の出力を受け、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合にはその燃料噴射弁の開弁期間を前回のその燃料噴射弁の開弁期間よりも長くする開弁期間延長補正動作が実行可能であると共に、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合にはその燃料噴射弁の開弁期間を前回のその燃料噴射弁の開弁期間よりも短くする開弁期間短縮補正動作が実行可能となっている。補正動作制限手段は、アイドリング運転時、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合には上記開弁期間延長補正動作を許可する一方、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合には上記開弁期間短縮補正動作を禁止する。
この特定事項によっても上述した解決手段の場合と同様に、燃料噴射量の減少方向への制御の発散を防止することができる。つまり、内燃機関のアイドリング運転時以外の運転状態では、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」と上記「平均値」とを比較し、この「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも低い場合には燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも長くする開弁期間延長補正動作を行う一方、「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも高い場合には燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも短くする開弁期間短縮補正動作を行うことになる。
これに対し、内燃機関のアイドリング運転時には、「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも高い場合であっても上記開弁期間短縮動作を禁止することになる。つまり、上記平均値との比較に基づいた燃料噴射量の減少補正動作(開弁期間を短くする補正動作)は実行されないようにする。これにより、突発的に燃料圧力値が低く検知されたために、その影響を受けた平均値が低い値として算出されてしまって、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁の開弁期間が大幅に短く設定されて燃料噴射量が不足してしまうといった状況を回避することができる。このため、燃料噴射量の減少方向への制御の発散を防止することができ、アイドリング運転時の回転数の不安定化(ラフアイドル)を回避でき、また、エンジンストールを引き起こしてしまうこともなくなる。
上記「噴射直前蓄圧容器内圧」と上記「平均値」との比較に基づいた具体的な補正制御動作としては以下のものが挙げられる。つまり、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合において開弁期間延長補正動作を実行するか否かを決定する「噴射直前蓄圧容器内圧」の圧力範囲の下限を設定する開弁期間延長補正実行下限値と、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合において開弁期間短縮補正動作を実行するか否かを決定する「噴射直前蓄圧容器内圧」の圧力範囲の上限を設定する開弁期間短縮補正実行上限値とを設定する。これにより、開弁期間補正手段が、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合におけるこの「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記開弁期間延長補正実行下限値よりも高い場合に燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも長くする一方、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合におけるこの「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記開弁期間短縮補正実行上限値よりも低い場合に燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも短くする動作を行うようにする。そして、補正動作制限手段を、アイドリング運転時、上記開弁期間短縮補正実行上限値のみを上記「平均値」に一致させる構成とする。
この特定事項により、アイドリング運転時以外の運転状態における開弁期間の補正動作としては、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合におけるその「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記開弁期間延長補正実行下限値よりも高い場合には燃料噴射弁の開弁期間が前回の開弁期間よりも長く設定される。つまり、上記開弁期間延長動作が実行される。一方、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合におけるその「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記開弁期間短縮補正実行上限値よりも低い場合には燃料噴射弁の開弁期間が前回の開弁期間よりも短く設定される。つまり、上記開弁期間短縮動作が実行される。
これに対し、アイドリング運転時にあっては、上記開弁期間延長動作の実行条件が成立した場合には、この開弁期間延長動作を実行するのに対し、上記開弁期間短縮補正実行上限値のみを上記「平均値」に一致させておくことで、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合には、上記開弁期間短縮動作の実行条件は成立しないことになる。つまり、アイドリング運転時には上記開弁期間短縮動作が禁止されることになる。このように、開弁期間短縮補正実行上限値を、アイドリング以外の運転時とアイドリング運転時とで切り換えるといった簡単な制御動作で、アイドリング運転時においてのみ開弁期間短縮動作を禁止することが可能となり、上述した各解決手段に係る作用効果を簡単な制御手順で実現することが可能となる。
本発明では、内燃機関のアイドリング運転時における燃料圧力に応じた燃料噴射量の補正動作として、上記噴射直前燃料圧力が燃料圧力の平均値よりも高く認識された場合、つまり、従来では燃料噴射量を少なく設定する(燃料噴射弁の開弁期間を短く設定する)補正動作を実行する条件が成立した場合であっても、この補正動作を実行させないことで、燃料噴射量が適正量よりも少なく設定されてしまうことを回避できるようにしている。このため、燃料噴射量の減少方向への制御の発散を防止することができ、アイドリング運転時の回転数の不安定化(ラフアイドル)に伴う振動の発生を回避でき、また、エンジンストールを引き起こしてしまうことも防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明を自動車に搭載された筒内直噴式多気筒(例えば4気筒)ガソリンエンジンに適用した場合について説明する。
−エンジンの概略構成−
図1は、本実施形態に係るエンジン(内燃機関)1の概略構成を示している。この図1に示すように、このエンジン1は、火花点火式レシプロエンジン1であり、筒内直噴式のインジェクタ(燃料噴射弁)2により気筒11の燃焼室12内へ燃料を直接噴射して混合気を形成するようになっている。エンジン1の各気筒11内にはピストン3が設けられており、上記混合気の燃焼に伴ってこのピストン3が気筒11内で往復運動する。インジェクタ2は、燃料蓄圧容器としてのデリバリパイプ21に接続されており、このデリバリパイプ21から燃料が供給されるようになっている。インジェクタ2によって燃焼室12内へ直接噴射された燃料は、吸気通路の一部を構成するインテークマニホールド41を通って燃焼室12内へ導入される空気Aと共に混合気を形成する。
気筒11内には、エンジン1のアイドリング運転時には、後述するインジェクタ開弁期間補正動作により決定された量の燃料がインジェクタ2から噴射される一方、車両走行時には、エンジン1の負荷KLやエンジン回転数NEに応じたタイミング及び必要な量で、インジェクタ2から燃料が噴射される。インジェクタ2から燃焼室12内へ噴射された燃料は、吸気バルブ42の開弁動作に伴って気筒11内に導入される空気Aと混合気を形成し、点火プラグ5で着火されて燃焼する。混合気の燃焼圧力はピストン3に伝えられ、ピストン3を往復運動させる。吸気バルブ42は、吸気カムシャフト43により駆動される。吸気カムシャフト43は、クランクシャフト6から取り出される動力がタイミングベルト等によって伝達されて回転駆動される。
ピストン3の往復運動はコネクティングロッド31を介してクランクシャフト6に伝えられ、ここで回転運動に変換されて、エンジン1の出力として取り出される。燃焼後の混合気は排気ガスExとなり、排気バルブ72の開弁動作に伴って排気通路の一部であるエキゾーストマニホールド71へ排出される。排気ガスExは、エキゾーストマニホールド71の下流側に設けられた触媒コンバータ74により浄化された後、大気中へ放出される。上記排気バルブ72は、排気カムシャフト73により駆動される。排気カムシャフト73は、クランクシャフト6から取り出される動力がタイミングベルト等によって伝達されて回転駆動される。
また、エンジン1は、吸気通路4におけるエアクリーナ45の下流側に設けられたスロットルボディ44により吸入空気量が調整される。このスロットルボディ44は、バタフライバルブで成るスロットルバルブ44aと、このスロットルバルブ44aを開閉駆動するスロットルモータ44bと、スロットルバルブ44aの開度を検出するスロットル開度センサ44cとを備えている。後述するエンジンECU8は、ドライバにより操作されるアクセルの開度を検知するアクセル開度センサ82からの出力を取得して、スロットルモータ44bに制御信号を送り、スロットル開度センサ44cからのスロットルバルブ44aの開度のフィードバック信号に基づいて、スロットルバルブ44aを適切な開度に制御する。これにより、エンジン1の気筒11内へ導入する空気Aの量を制御する。
−制御ブロックの説明−
エンジン1には、その運転を制御するために運転に関する情報、及びエンジン1の制御に関する情報を取得するためのセンサ類が取り付けられる。このセンサ類としては、エンジン回転数の検知に利用されるクランク角センサ81、上記アクセル開度センサ82、吸入空気量を検出するエアフローセンサ83、吸入空気温度を検出する吸気温度センサ84、ウォータジャケット内の冷却水温度を検出する冷却水温センサ85及び排気ガスEx中の酸素濃度を検出するO2センサ86等のセンサ類がある。エンジン1の運転を制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)8は、これらのセンサ類からの出力を取得して、エンジン1の運転を制御する。
図2はこの制御系を示すブロック図である。この図に示すように、エンジンの制御システムは、エンジン1の運転状態を制御するための上記エンジンECU8を備えている。このエンジンECU8は、CPU(Central Processing Unit)8A、ROM(Read Only Memory)8B、RAM(Random Access Memory)8C及びバックアップRAM8D等を備えている。
ROM8Bは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU8Aは、ROM8Bに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。
RAM8CはCPU8Aでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM8Dはエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。そして、CPU8A、ROM8B、RAM8C及びバックアップRAM8Dは、バス8Gを介して互いに接続されるとともに、外部入力回路8E及び外部出力回路8Fと接続されている。
外部入力回路8Eには、上記スロットル開度センサ44c、クランク角センサ81、アクセル開度センサ82、エアフローセンサ83、吸気温度センサ84、冷却水温センサ85、O2センサ86の他に、吸気圧力を検出する吸気圧力センサ87、デリバリパイプ21内の燃料圧力を検出する燃圧センサ88、気筒判別用のカム角センサ89等も接続されている。一方、外部出力回路8Fには、上記インジェクタ2、スロットルモータ44b、点火プラグ5の点火タイミングを決定するイグナイタ51及び後述する高圧燃料ポンプ9(図3参照)の燃料吐出量を制御する電磁スピル弁94等が接続されている。
エンジンECU8は、自動車の走行時にあっては、エンジン回転数及び負荷率等に基づき、インジェクタ2から噴射される燃料の量を制御するのに用いられる最終燃料噴射量を算出する。
ここで、エンジン回転数は、上記クランク角センサ81の検出信号から求められる。また、負荷率は、エンジン1の最大機関負荷に対する現在の負荷割合を示す値であって、エンジン1の吸入空気量に対応するパラメータとエンジン回転数NEとから算出される。
そして、エンジンECU8は、演算にて算出された最終燃料噴射量に基づいてインジェクタ2を駆動制御し、インジェクタ2から噴射される燃料の量を制御する。インジェクタ2から噴射される燃料の量(燃料噴射量)は、デリバリパイプ21内の燃料圧力(燃圧)と燃料噴射時間によって定まるため、燃料噴射量を適正にするためには上記燃圧を適正な値に維持する必要がある。これを達成するために、エンジンECU8は、上記燃圧センサ88の検出信号から求められる実燃圧が機関運転状態に応じて設定される目標燃圧に近づくように、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量をフィードバック制御して燃圧を適正値に維持する。尚、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量は、電磁スピル弁94の閉弁期間(閉弁開始時期)を調整することによってフィードバック制御される。
−燃料供給システム−
次に、上記インジェクタ2へ燃料を供給するための燃料供給システムの概略構成について説明する。図3は、本実施形態に係る燃料供給システムを示すシステム構成図である。
この図3に示すように、燃料供給システム100は、燃料タンク101から燃料を送り出すフィードポンプ102と、そのフィードポンプ102によって送り出された燃料を加圧して各気筒(4気筒)のインジェクタ2,2,…に向けて吐出する高圧燃料ポンプ9とを備えている。
上記高圧燃料ポンプ9の概略構成としては、シリンダ91、プランジャ92、加圧室93及び電磁スピル弁94を備えている。プランジャ92は、エンジンの排気カムシャフト73に取り付けられた駆動カム73aの回転によって駆動され、シリンダ91内を往復移動する。このプランジャ92の往復移動により加圧室93の容積が拡大または縮小する。本実施形態では、排気カムシャフト73の回転軸回りに180°の角度間隔をもって2つのカム山(カムノーズ)73b,73bが駆動カム73aに形成されている。そして、このカムノーズ73b,73bによってプランジャ92が押し上げられて、このプランジャ92がシリンダ91内で移動するようになっている。尚、本実施形態に係るエンジン1は4気筒型であるため、エンジン1の1サイクル中、つまりクランクシャフト6が2回転する間に、気筒毎に設けられたインジェクタ2から各1回ずつ、合計4回の燃料噴射が行われることになる。また、このエンジン1では、クランクシャフト6が2回転する度に排気カムシャフト73は1回転する。よって、インジェクタ2からの燃料噴射は4回ずつ、高圧燃料ポンプ9からの吐出動作は2回ずつ、エンジン1の1サイクル毎に行われるようになっている。
上記加圧室93はプランジャ92及びシリンダ91によって区画されている。この加圧室93は、低圧燃料配管104を介してフィードポンプ102に連通しており、また、高圧燃料配管105を介してデリバリパイプ21内に連通している。
このデリバリパイプ21には、このデリバリパイプ21内の燃料圧力(実燃圧)を検出する上記燃圧センサ88が配設されている。また、このデリバリパイプ21には、リリーフバルブ171を介してリターン配管172が接続されている。このリリーフバルブ171は、デリバリパイプ21内の燃料圧力が所定圧(例えば13MPa)を超えたときに開弁する。この開弁により、デリバリパイプ21に蓄えられた燃料の一部をリターン配管172を介して燃料タンク101に戻すようになっている。これにより、デリバリパイプ21内の燃料圧力の過上昇が防止される。また、上記リターン配管172と高圧燃料ポンプ9とは、燃料排出配管108(図3では破線で示している)によって接続されており、プランジャ92とシリンダ91との間隙から漏出した燃料がシールユニット106の上部の燃料収容室107に蓄積され、その後、この燃料収容室107に接続された上記燃料排出配管108に戻されるようになっている。
尚、低圧燃料配管104には、フィルタ141及びプレッシャレギュレータ142が設けられている。このプレッシャレギュレータ142は、低圧燃料配管104内の燃料圧力が所定圧(例えば0.4MPa)を超えたときに低圧燃料配管104内の燃料を燃料タンク101に戻すことによって、この低圧燃料配管104内の燃料圧力を所定圧以下に維持している。また、低圧燃料配管104には、パルセーションダンパ143が備えられており、このパルセーションダンパ143によって高圧燃料ポンプ9の作動時における低圧燃料配管104内の燃圧脈動が抑制されるようになっている。また、高圧燃料配管105には、高圧燃料ポンプ9から吐出された燃料が逆流することを阻止するための逆止弁151が設けられている。
上記高圧燃料ポンプ9には、低圧燃料配管104と加圧室93との間を連通または遮断するための上記電磁スピル弁94が設けられている。この電磁スピル弁94は、電磁ソレノイド95を備えており、この電磁ソレノイド95への通電を制御することにより開閉動作する。電磁スピル弁94は、電磁ソレノイド95への通電が停止されているときにはコイルスプリング96の付勢力によって開弁する。以下、この電磁スピル弁94の開閉動作について図4を参照しながら説明する。
先ず、電磁ソレノイド95に対する通電が停止された状態のときには、電磁スピル弁94がコイルスプリング96の付勢力によって開弁し、低圧燃料配管104と加圧室93とが連通した状態になる。この状態において、加圧室93の容積が増大する方向にプランジャ92が移動するとき(吸入行程)には、フィードポンプ102から送り出された燃料が低圧燃料配管104を経て加圧室93内に吸入される。
一方、加圧室93の容積が収縮する方向にプランジャ92が移動するとき(加圧行程)において、電磁ソレノイド95への通電により電磁スピル弁94がコイルスプリング96の付勢力に抗して閉弁すると、低圧燃料配管104と加圧室93との間が遮断され、加圧室93内の燃料圧力が所定値に達した時点でチェック弁97が開放して、高圧の燃料が高圧燃料配管105を通じてデリバリパイプ21に向けて吐出される。
そして、高圧燃料ポンプ9における燃料吐出量の調整は、加圧行程での電磁スピル弁94の閉弁期間を制御することによって行われる。即ち、電磁スピル弁94の閉弁開始時期を早めて閉弁期間を長くすると燃料吐出量が増加し、電磁スピル弁94の閉弁開始時期を遅らせて閉弁期間を短くすると燃料吐出量が減少するようになる。このように、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量を調整することにより、デリバリパイプ21内の燃料圧力が制御される。
ここで、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量(電磁スピル弁94の閉弁開始時期)を制御するための制御量であるポンプデューティDTについて説明する。
このポンプデューティDTは、0〜100%という値の間で変化するものであって、電磁スピル弁94の閉弁期間に対応する排気カムシャフト73の駆動カム73aのカム角度に関係した値である。
具体的には、駆動カム73aのカム角度に関して、図4に示すように、電磁スピル弁94の最大閉弁期間に対応したカム角度(最大カム角度)をθ0とし、その最大閉弁期間の目標燃圧に対応するカム角度(目標カム角度)をθとすると、ポンプデューティDTは、最大カム角度θ0に対する目標カム角度θの割合(DT=θ/θ0)で表される。従って、ポンプデューティDTは、目標とする電磁スピル弁94の閉弁期間(閉弁開始時期)が最大閉弁期間に近づくほど100%に近い値となり、目標とする閉弁期間が「0」に近づくほど0%に近い値となる。
そして、ポンプデューティDTが100%に近づくほど、ポンプデューティDTに基づいて調整される電磁スピル弁94の閉弁開始時期は早められ、電磁スピル弁94の閉弁期間は長くなる。その結果、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量が増加して実燃圧が上昇するようになる。また、ポンプデューティDTが0%に近づくほど、ポンプデューティDTに基づいて調整される電磁スピル弁94の閉弁開始時期は遅らされ、電磁スピル弁94の閉弁期間は短くなる。その結果、高圧燃料ポンプ9の燃料吐出量が減少して実燃圧が低下するようになる。尚、上記ポンプデューティDTの算出手順の詳細についてはここでは説明を省略する。
−インジェクタ開弁期間補正動作−
次に、本実施形態の特徴とする動作であるインジェクタ開弁期間補正動作について説明する。先ず、このインジェクタ開弁期間補正動作の概略について説明し、その後、図5に示すフローチャートに沿って具体的な制御手順について説明する。
本実施形態におけるインジェクタ開弁期間補正動作は、デリバリパイプ21内の過去の燃料圧力の履歴の平均値と、現在の(燃料噴射タイミングでの)デリバリパイプ21内の燃料圧力とを比較することで、現在のデリバリパイプ21内の燃料圧力の大小を認識し、これに基づいてインジェクタ2の開弁期間を補正するようにしている。つまり、各気筒11,11,…のインジェクタ2,2,…毎に燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力を上記燃圧センサ88によって検出していき、この燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力の過去の複数回(本実施形態では8回)の「平均値」を算出する(燃圧平均値算出手段による動作)。そして、燃料噴射量制御対象(開弁期間の補正演算を行う対象)であるインジェクタ2の前回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力を「噴射直前蓄圧容器内圧」とし、この「噴射直前蓄圧容器内圧」と、このインジェクタ2の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力の過去8回の「平均値」とを比較する(燃圧比較手段による動作)。
そして、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合には、そのインジェクタ2の開弁期間を前回のそのインジェクタ2の開弁期間よりも長くする開弁期間延長補正動作を実行する。これに対し、エンジン1のアイドリング運転時においては、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合であっても、そのインジェクタ2の開弁期間を前回のそのインジェクタ2の開弁期間よりも短くする開弁期間短縮補正動作は実行しないようにしている。つまり、開弁期間短縮補正動作を禁止するようになっている(燃料噴射量補正手段、開弁期間補正手段、補正動作制限手段による動作)。
以下、図5に示すフローチャートに沿って具体的な制御手順について説明する。この制御動作は、エンジン1に始動後、所定時間毎、例えば、数ms毎に実行される。また、所定クランク回転角度毎に実行するようにしてもよい。
先ず、ステップST1において、エンジン1がアイドリング運転状態であるか否かを判定する。この判定は、例えばクランク角センサ81及びアクセル開度センサ82からの信号に基づいて行われる。つまり、クランク角センサ81からの検出信号によりエンジン回転数を求めそのエンジン回転数がアイドリング回転相当(例えば1500rpm)であり、且つアクセル開度センサ82からの出力によりアクセルの開度が「0(アクセル全閉)」であると判定された場合に、エンジン1がアイドリング運転状態であると判定する。また、スロットル開度センサ44cからの信号を受けて、エンジン1がアイドリング運転状態であるか否かを判定するようにしてもよい。
このステップST1でYES判定(エンジン1はアイドリング運転中であると判定)されると、ステップST2に移り、上記冷却水温センサ85の出力信号を受けて冷却水温度が所定温度(暖機運転完了温度:例えば60℃)以上になっているか否かを判定する。つまり、エンジン1の暖機運転が完了しているか否かを判定する。
このステップST2でYES判定(エンジン1の暖機運転が完了していると判定)されると、ステップST3に移り、現在のアイドリング運転が開始されてから(アイドリング運転判定がなされてから)所定時間(例えば数sec)が経過したか否かが判定される。これは、例えばエンジンECU8内部に備えられたタイマが、エンジン1のアイドリング運転が開始されてからカウントを開始し、このカウント値が所定値に達しているか否かを判定することにより行われる。
このステップST3でYES判定(アイドリング運転が開始されてから所定時間が経過したと判定)されると、ステップST4に移り、本実施形態の特徴とするインジェクタ開弁期間補正動作に移る。
上記ステップST1の判定動作は、本実施形態の特徴とするインジェクタ開弁期間補正動作が、エンジン1のアイドリング運転時における制御動作にあるために行われる判定動作であり、上記ステップST2の判定動作は、上述した「平均値」の算出は、デリバリパイプ21内の燃料圧力が十分に上昇した状態で行う必要があるため、それを保証するためのものである。つまり、エンジン1の始動直後には、高圧燃料ポンプ9から未だ十分な燃料がデリバリパイプ21内に供給されておらず、この段階で上記「平均値」との比較によるインジェクタ開弁期間補正動作を実行することは好ましくないため、このデリバリパイプ21内の燃料圧力が十分に上昇した状態でインジェクタ開弁期間補正動作を実行するために行われる判定動作である。また、ステップST3の判定動作は、走行している自動車が交差点の信号待ち等で停車してアイドリング運転状態となった場合には、それまでのデリバリパイプ21内の目標燃料圧力からアイドリング運転のための目標燃料圧力に変更されて、デリバリパイプ21内の燃料圧力が徐々に低下していくことになるため、このデリバリパイプ21内の燃料圧力がアイドリング運転のための目標燃料圧力まで十分に低下した後にインジェクタ開弁期間補正動作を実行することを保証するための判定動作である。
これらステップにおいてYES判定されてステップST4に移ると、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」と上記「平均値」との比較動作が実行される。この際、この「平均値」に対して所定の範囲内に「噴射直前蓄圧容器内圧」が存在する場合に限ってインジェクタ開弁期間補正動作が実行されることになる。
具体的に、上記「平均値」に対して所定の偏差をもって「開弁期間延長補正実行下限値」が設定され、また、「開弁期間短縮補正実行上限値」が設定される。つまり、「噴射直前蓄圧容器内圧」がこの「平均値」よりも低い場合には、この「平均値」と「噴射直前蓄圧容器内圧」との偏差が、この「平均値」と「開弁期間延長補正実行下限値」との差(A)よりも小さい場合(「噴射直前蓄圧容器内圧」が「開弁期間延長補正実行下限値」よりも高い場合)に限ってインジェクタ2の開弁期間を前回の開弁期間よりも長くする補正動作が実行される。そして、この「開弁期間延長補正実行下限値」としては、上記「平均値」に対して所定の偏差(A:正の値)をもった値に設定されている。つまり、ここでは、「開弁期間延長補正実行下限値」としては、「平均値−A」として与えられている。
これに対し、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも高い場合には、この「平均値」と「噴射直前蓄圧容器内圧」との偏差が、この「平均値」と「開弁期間短縮補正実行上限値」との差(B)よりも小さい場合(「噴射直前蓄圧容器内圧」が「開弁期間短縮補正実行上限値」よりも低い場合)に限ってインジェクタ2の開弁期間を前回の開弁期間よりも短くする補正動作が実行されるようになっているが、本実施形態では、エンジン1のアイドリング運転時におけるこの偏差(B)としては「0」に設定されている。このため、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも高い場合には、「開弁期間短縮補正実行上限値」の値は「平均値」に一致することになり、「噴射直前蓄圧容器内圧」は「開弁期間短縮補正実行上限値(=平均値)」よりも高くなることになって、開弁期間短縮補正動作の実行条件が成立せず、インジェクタ2の開弁期間を前回の開弁期間よりも短くする補正動作は実行されないことになる。
ステップST4では、「噴射直前蓄圧容器内圧」が、「開弁期間延長補正実行下限値(平均値−A)」と「開弁期間短縮補正実行上限値(平均値+B)=平均値」との範囲内にあるか否かを判定している。つまり、以下の式(1)が成立しているか否かを判定している。
平均値−A≦噴射直前蓄圧容器内圧≦平均値+B …(1)
(Aは正の値、B=0)
このステップST4でYES判定されると、ステップST5に移り、上記「平均値」と「噴射直前蓄圧容器内圧」との偏差に基づいてインジェクタ2からの燃料噴射量の補正量(増量分)が算出される。つまり、「平均値」と「噴射直前蓄圧容器内圧」との偏差が大きいほど燃料噴射量の補正量も大きい値として算出される。上述した如く、この開弁期間補正制御では、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも高い場合には燃料噴射量を減量する補正動作は実行されないため、このステップST5では、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも低い場合における燃料噴射量の補正量(増量分)が算出されることになる。その後、ステップST6において、この燃料噴射量の補正量を得るためのインジェクタ2の開弁期間の補正量が前回の開弁期間に加算されてインジェクタ2の開弁期間が算出される。尚、この開弁期間は上記「噴射直前蓄圧容器内圧」によっても左右される。つまり、同一燃料噴射量であっても「噴射直前蓄圧容器内圧」が低いほど開弁期間としては長い時間として設定されることになる。その後、ステップST7において、この算出された開弁期間でインジェクタ2の開弁動作が行われて気筒内に燃料が噴射されることになる。
一方、上記ステップST1、ST2、ST3の何れかでNO判定された場合には、上記「平均値」と「開弁期間短縮補正実行上限値」との差(B)としては、「0」ではなく「平均値」に対して所定の偏差(B:正の値)をもった値に設定される。このため、ステップST8において、「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも低い場合に限らず、「噴射直前蓄圧容器内圧」が「平均値」よりも高い場合であっても、この「平均値」と「噴射直前蓄圧容器内圧」との偏差に基づいてインジェクタ2からの燃料噴射量の補正量(増量分または減量分)が算出される。そして、ステップST9では、この燃料噴射量の補正量を得るためのインジェクタ2の開弁期間の補正量が前回の開弁期間に加算または減算されてインジェクタ2の開弁期間が算出された後、ステップST7に移ってインジェクタ2の燃料噴射が実行されることになる。
以上説明したように、本実施形態では、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高く認識された場合、つまり、従来では燃料噴射量を少なく設定する(インジェクタ2の開弁期間を短く設定する)補正動作を実行する条件が成立した場合であっても、エンジン1のアイドリング運転時にはこの補正動作を実行させないようにしており、これにより、燃料噴射量が適正量よりも少なく設定されてしまうことを回避できるようにしている。このため、例えば、誤検知などによって、突発的にデリバリパイプ21内の燃料圧力値が小さく検知された場合に、その影響によって上記「平均値」が低い値として算出され、燃料噴射量制御対象であるインジェクタ2からの燃料噴射量が減量(インジェクタ2の開弁期間が大幅に短く設定)されて燃料噴射量が不足してしまうといった状況を回避することができる。その結果、燃料噴射量の減少方向への制御の発散を防止することができ、アイドリング運転時の回転数の不安定化(ラフアイドル)に伴う振動の発生を回避でき、また、エンジンストールを引き起こしてしまうことも防止できることになる。
(変形例)
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態は、4気筒ガソリンエンジンに本発明を適用した場合について説明した。本変形例は、V型8気筒ガソリンエンジンに本発明を適用した場合について説明する。
この種のエンジンで1は、各バンク毎に図3に示した燃料供給システム100を備えており、自動車の走行時にあっては、各燃料供給システム100が共に駆動し(高圧燃料ポンプ9から燃料が圧送され)、各バンクそれぞれに備えられたデリバリパイプ21内に燃料が供給される。
これに対し、エンジン1のアイドリング運転時には、一方の燃料供給システム100のみが駆動し、各バンクに備えられたデリバリパイプ21それぞれに燃料が供給されるようになっている。このように、一方の燃料供給システム100のみの駆動で、各バンクそれぞれへの燃料供給を可能にするために、各バンクのデリバリパイプ21同士は互いに連通された構成となっている。
このようなエンジンシステムにあっては、エンジン1の1サイクル毎に、インジェクタ2からの燃料噴射は8回実行されるのに対し、高圧燃料ポンプ9からの吐出動作は2回しか行われないことになり、デリバリパイプ21内の燃料圧力は変動が大きく且つ低下しやすい状況となっている。このようなエンジンシステムに対して上述したようなインジェクタ開弁期間補正動作を実行する燃料噴射制御装置を適用すれば、燃料噴射量の減少方向への制御の発散の防止に伴ってデリバリパイプ21内の燃料圧力の大幅な低下が防止でき、アイドリング運転時の回転数の不安定化(ラフアイドル)やエンジンストールを回避できて有効である。
−その他の実施形態−
以上説明した実施形態及び変形例では、自動車に搭載された筒内直噴式の4気筒ガソリンエンジン1やV型8気筒ガソリンエンジン1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、その他の形式のガソリンエンジンやディーゼルエンジン(例えばコモンレールを備えたもの)にも適用可能である。また、自動車用に限らず、その他の用途に使用されるエンジンにも適用可能である。また、気筒数やエンジン形式(水平対向形式等)についても特に限定されるものではない。
また、上述した実施形態及び変形例では、インジェクタ2の前回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力を「噴射直前蓄圧容器内圧」とすると共に、この「噴射直前蓄圧容器内圧」を含む過去8回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力の「平均値」を求めるようにしていた。これは、エンジンECU8の演算速度の制約によるものであり、エンジンECU8の演算速度の高速度化が可能になれば、インジェクタ2の今回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力を「噴射直前蓄圧容器内圧」とし、この「噴射直前蓄圧容器内圧」を含む過去8回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力の「平均値」を求めるようにすることも可能である。これによれば、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」と実際にインジェクタ2から噴射される燃料の噴射圧力とを完全に一致させることができ、高精度での燃料噴射制御動作を実現することができる。
また、上記「平均値」としては、過去8回の燃料噴射タイミング直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力の「平均値」としたが、この回数は8回に限るものではなく任意に設定可能である。
更に、上述した実施形態及び変形例では、燃料噴射量制御対象であるインジェクタ2の「噴射直前蓄圧容器内圧」と、そのインジェクタ2における過去の複数回の燃料圧力(燃料噴射直前におけるデリバリパイプ21内の燃料圧力)の「平均値」とを比較するようにしていた。本発明はこれに限らず、複数の気筒それぞれに備えられたインジェクタ2における過去の燃料圧力の平均値(例えば4気筒エンジンの場合に順番に燃料噴射を行う4個のインジェクタ2それぞれにおける過去の燃料圧力)と、燃料噴射量制御対象であるインジェクタ2の「噴射直前蓄圧容器内圧」とを比較して、このインジェクタ2の開弁期間を補正するようにしてもよい。
また、高圧燃料ポンプ9が受けるエンジン1の回転力としては、排気カムシャフト73の回転力に限らず、吸気カムシャフト43の回転力であってもよい。また、クランクシャフト6の回転力がベルト伝動等によって高圧燃料ポンプ9に入力される構成としてもよい。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示す図である。 エンジンの制御系を示すブロック図である。 燃料供給システムの構造を模式的に示す図である。 電磁スピル弁の開閉動作を説明するための図である。 インジェクタ開弁期間補正動作の手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
11 気筒
2 インジェクタ(燃料噴射弁)
21 デリバリパイプ(燃料蓄圧容器)

Claims (4)

  1. 内燃機関のアイドリング運転時における燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    燃料噴射弁における過去の複数回の燃料噴射タイミングにおける燃料圧力の平均値を算出する燃圧平均値算出手段と、
    上記燃圧平均値算出手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値とを比較する燃圧比較手段と、
    上記燃圧比較手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値との差に応じて燃料噴射弁からの燃料噴射量を補正する動作を行う燃料噴射量補正手段とを備えており、
    この燃料噴射量補正手段は、アイドリング運転時、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力が上記平均値よりも低い場合にのみ燃料噴射量の補正動作を行って、上記燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁からの燃料噴射量を増量するよう構成されていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 内燃機関のアイドリング運転時における燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    燃料噴射弁における過去の複数回の燃料噴射タイミングにおける燃料圧力の平均値を算出する燃圧平均値算出手段と、
    上記燃圧平均値算出手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値とを比較する燃圧比較手段と、
    上記燃圧比較手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力と上記平均値との差に応じて燃料噴射弁の開弁期間の補正動作を行う燃料噴射量補正手段とを備えており、
    この燃料噴射量補正手段は、アイドリング運転時、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁における燃料圧力が上記平均値よりも低い場合にのみ開弁期間の補正動作を行って、上記燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも長く設定するよう構成されていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 燃料蓄圧容器に接続された複数の燃料噴射弁が各気筒それぞれに対応して配設され、各燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    各気筒の燃料噴射弁毎に過去の複数回の燃料噴射タイミング直前における燃料蓄圧容器内燃料圧力の「平均値」を算出する燃圧平均値算出手段と、
    上記燃圧平均値算出手段の出力を受け、燃料噴射量制御対象である燃料噴射弁の燃料噴射タイミング直前における燃料蓄圧容器内の燃料圧力である「噴射直前蓄圧容器内圧」と、その燃料噴射弁における上記「平均値」とを比較する燃圧比較手段と、
    上記燃圧比較手段の出力を受け、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合にはその燃料噴射弁の開弁期間を前回のその燃料噴射弁の開弁期間よりも長くする開弁期間延長補正動作が実行可能であると共に、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合にはその燃料噴射弁の開弁期間を前回のその燃料噴射弁の開弁期間よりも短くする開弁期間短縮補正動作が実行可能な開弁期間補正手段と、
    アイドリング運転時、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合には上記開弁期間延長補正動作を許可する一方、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合には上記開弁期間短縮補正動作を禁止する補正動作制限手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 上記請求項3記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合において開弁期間延長補正動作を実行するか否かを決定する「噴射直前蓄圧容器内圧」の圧力範囲の下限を設定する開弁期間延長補正実行下限値と、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合において開弁期間短縮補正動作を実行するか否かを決定する「噴射直前蓄圧容器内圧」の圧力範囲の上限を設定する開弁期間短縮補正実行上限値とが設定されており、
    開弁期間補正手段は、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも低い場合におけるこの「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記開弁期間延長補正実行下限値よりも高い場合に燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも長くする一方、上記「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記「平均値」よりも高い場合におけるこの「噴射直前蓄圧容器内圧」が上記開弁期間短縮補正実行上限値よりも低い場合に燃料噴射弁の開弁期間を前回の開弁期間よりも短くするようになっており、
    補正動作制限手段は、アイドリング運転時、上記開弁期間短縮補正実行上限値のみを上記「平均値」に一致させるよう構成されていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
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