JP2000320385A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

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JP2000320385A
JP2000320385A JP11132853A JP13285399A JP2000320385A JP 2000320385 A JP2000320385 A JP 2000320385A JP 11132853 A JP11132853 A JP 11132853A JP 13285399 A JP13285399 A JP 13285399A JP 2000320385 A JP2000320385 A JP 2000320385A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄圧式燃料噴射装置において燃料噴射精度を
向上することである。 【解決手段】 蓄圧配管3の燃料圧を圧力センサ83に
より検出しこの燃料圧に基づいてインジェクタ2の燃料
噴射時間を算出し燃料噴射制御を行う制御手段5を、燃
料噴射に先立って検出された燃料圧を、1サイクル後の
当該気筒における燃料圧の予測値として1サイクル後の
当該気筒における燃料噴射時間を算出するように構成す
ることで、高圧供給ポンプ4から蓄圧配管3への燃料圧
送とインジェクタ2の燃料噴射とが同期であると否とに
かかわらず、適正な燃料噴射量が与えられるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄圧式燃料噴射装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル式の内燃機関(エンジン)の
燃料噴射装置として、蓄圧式燃料噴射装置が知られてい
る。蓄圧式燃料噴射装置では、各気筒に連通する共通の
蓄圧配管(コモンレール)が設けられ、ここに燃料ポン
プによって必要な流量の高圧燃料を圧送供給することに
より、コモンレールの燃料圧を所定の圧力に保持してい
る。コモンレールに保持された高圧燃料は所定のタイミ
ングでインジェクタにより各気筒に噴射される。従来、
この種の蓄圧式燃料噴射装置に関連する先行技術として
は、特開昭62−258160号公報にて開示されたも
のが知られている(第1従来例)。
【0003】上記公報には、各インジェクタの燃料噴射
に同期して燃料ポンプから燃料をコモンレールに圧送し
補充することが、噴射量の調量精度を向上させるのに適
していると指摘されている。つまり、インジェクタの燃
料噴射に非同期で燃料圧送を行った場合、燃料圧送に対
する燃料噴射のタイミングが気筒ごとに異なり、その結
果、インジェクタに供給される燃料圧が気筒間で異なり
噴射量のばらつきが大きくなって好ましくない、として
いる。しかしながら、燃料噴射と燃料圧送とを同期させ
るには、燃料ポンプを、各気筒の燃料噴射が一巡する1
サイクルで気筒数に対応した回数で燃料圧送を行うよう
に構成する必要があり、例えば燃料ポンプを気筒数の異
なるエンジンに汎用的に用いることができない。
【0004】そこで、燃料噴射と燃料圧送とが非同期で
あっても噴射量ばらつきを改善すべく特開平8−144
826号公報にて開示された技術がある(第2従来
例)。これは、各気筒ごとに実行される燃料噴射制御に
おいてコモンレールの燃料圧を検出し、噴射時間を、全
気筒共通の基本燃料噴射時間に検出燃料圧に応じた補正
時間を加減して設定するようにしたもので、補正時間は
検出燃料圧に対するマップ等を参照して決定される。こ
の技術によれば、燃料噴射と燃料圧送とが非同期であっ
てもその時々の運転状態に見合った噴射量での燃料噴射
を行うことができる、としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インジ
ェクタの経年劣化や製造公差、また燃料性状の違い等に
より適正な補正時間は異なり、補正時間を予め上記マッ
プ等により固定的に与えたのでは、適正な噴射量にて燃
料噴射が行われるとは限らない。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたもの
で、適正な噴射量にて燃料噴射を行うことができる蓄圧
式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、内燃機関の気筒ごとに設けられて気筒内に燃料を噴
射するインジェクタと、高圧に蓄圧された燃料を保持し
インジェクタに供給する蓄圧配管と、各気筒の燃料噴射
が一巡する間に蓄圧配管に所定の回数の燃料圧送を行う
燃料ポンプと、蓄圧配管の燃料圧を検出する燃料圧検出
手段と、検出された燃料圧に基づいてインジェクタの噴
射時間を算出しインジェクタの燃料噴射制御を行う制御
手段とを具備する蓄圧式燃料噴射装置において、上記制
御手段には、順次、燃料噴射を行う各気筒を、気筒数に
対応する数または気筒数を気筒数と上記燃料圧送回数と
の公約数で除した数に燃料噴射順に順序付けし、少なく
とも燃料噴射に先立って検出された燃料圧に基づいて、
次に燃料噴射が行われる同一順序付けの気筒の燃料噴射
における蓄圧配管の燃料圧を予測する燃料圧予測手段を
具備せしめる。
【0008】蓄圧配管の燃料圧の変化パターンは、主に
燃料圧送および燃料噴射のタイミングにより規定され
る。したがって、この変化パターンは各気筒の燃料噴射
が一巡すると近似のプロファイルにて繰り返される。ま
た、気筒数を気筒数と上記燃料圧送回数との公約数で除
した数の気筒にて順次、燃料噴射が行われると、その後
にも近似のプロファイルにて繰り返される。したがっ
て、上記のごとく、検出燃料圧から、次に燃料噴射が行
われる同一順序付けの気筒の燃料噴射における燃料圧を
予測することで、同期、非同期にかかわらず予測された
燃料圧は正確である。しかして、インジェクタの経年劣
化等の影響を受けることなく、適正な噴射量にて燃料噴
射を行うことができる。
【0009】請求項2記載の発明では、上記燃料ポンプ
が上記燃料圧送回数が気筒数よりも少なく、燃料噴射と
燃料圧送とが非同期となる場合には蓄圧配管の燃料圧は
複雑に大きく変化するパターンとなるから、本発明は特
に好適である。
【0010】請求項3記載の発明では、上記燃料圧予測
手段を、燃料噴射に先立って検出された燃料圧を上記順
序付けごとに一時記憶し、次に燃料噴射が行われる同一
順序付けの気筒の燃料噴射における蓄圧配管の燃料圧予
測値とするように設定する。
【0011】蓄圧配管の燃料圧の変化パターンは実質的
に上記のごとく繰り返されるとみなせるので、燃料噴射
に先立って検出された燃料圧から直接に蓄圧配管の燃料
圧の予測値を得ることができる。構成簡単で演算負荷の
増加も招かない。
【0012】請求項4記載の発明では、上記燃料圧予測
手段には、検出された燃料圧の平均値を算出する平均算
出手段と、燃料噴射に先立って検出された燃料圧と平均
燃料圧との偏差に基づいて偏差予測値を算出し上記順序
付けごとに一時記憶する偏差予測値算出手段と、上記燃
料圧予測値を平均燃料圧と偏差予測値との加算により算
出する燃料圧予測値算出手段とを具備せしめる。
【0013】燃料圧予測値を燃料圧平均値と偏差予測値
とから得るようにすることで、特定の気筒においてノイ
ズ等が重畳した場合にもその影響を抑えることができ
る。
【0014】請求項5記載の発明では、上記平均算出手
段は、平均燃料圧を、燃料圧が検出されるごとに算出、
更新するように設定する。
【0015】高い頻度で平均燃料圧を更新することで、
蓄圧配管の燃料圧が変化する内燃機関の過渡状態におい
て、ノイズ等の外乱に対して安定性を保持しつつ燃料圧
予測値の高い応答性および追従性を得ることができる。
【0016】請求項6記載の発明では、上記偏差予測値
算出手段は、偏差予測値を、検出燃料圧と平均燃料圧と
の偏差と前回の偏差予測値との重み付き平均により算
出、更新するように設定する。
【0017】さらにノイズ等の外乱に対する安定性を高
めることができる。
【0018】請求項7記載の発明では、上記燃料圧予測
手段は、燃料噴射に先立って検出された燃料圧の、その
検出の前の基準のタイミングで検出された燃料圧からの
変化に基づいて変化予測値を算出し上記順序付けごとに
一時記憶する変化予測値算出手段と、次に燃料噴射が行
われる同一順序付けの気筒の燃料噴射における燃料圧
を、上記変化予測値記憶手段に記憶された変化予測値と
基準タイミングで検出された燃料圧との和により蓄圧配
管の燃料圧予測値を算出する平均算出手段とを具備せし
める。
【0019】燃料圧予測値を、一時記憶された変化予測
値とともに新しく基準タイミングで検出された燃料圧に
基づいて算出するようにすることで、内燃機関が過渡状
態にあっても応答性よく精度の高い燃料圧予測値を得る
ことができる。
【0020】請求項8記載の発明では、上記制御手段に
は、内燃機関の運転状態が急変状態にあるか否かを検出
する機関状態検出手段と、内燃機関が急変状態にあると
判定されると上記燃料圧予測手段の作動を禁止する禁止
手段とを具備せしめる。
【0021】内燃機関の過渡状態においては、燃料噴射
量は、インジェクタの経年劣化等に起因する誤差に増し
て追従遅れによる誤差が相対的に大きくなるが、急変状
態においては上記燃料圧予測は禁止されるので、上記追
従遅れを防止することができる。
【0022】請求項9記載の発明では、上記機関状態検
出手段は、燃料噴射に先立って検出された燃料圧と燃料
圧予測値との差が予め定めた所定値を越えると急変状態
と判定するように設定する。請求項10記載の発明で
は、上記機関状態検出手段は、上記燃料ポンプの燃料圧
送制御における目標燃料圧の前気筒の目標燃料圧からの
変化が予め定めた所定値を越えると急変状態と判定する
ように設定する。
【0023】これらの構成では、急変状態か否かを、燃
料噴射制御に用いられるパラメータに基づいて判断でき
るので、実質的に新たな構成の付加は不要であり、演算
負荷も小さくて済む。
【0024】請求項11記載の発明では、上記禁止手段
を、内燃機関が急変状態から復帰後の一定時間は上記燃
料圧予測手段の作動禁止を保持するように設定する。
【0025】急変状態から復帰後にも燃料圧予測が禁止
されるようにすることで、燃料圧予測再開時における燃
料圧の予測精度を確保することができ、燃料噴射精度の
悪化を未然に防止することができる。
【0026】請求項12記載の発明では、上記制御手段
は、燃料圧検出手段による燃料圧の検出をインジェクタ
の噴射直前に行うように設定する。
【0027】燃料噴射タイミングにおける燃料圧をより
正確に得られるようにすることで、燃料噴射精度をさら
に高めることができる。
【0028】請求項13記載の発明では、上記制御手段
は、燃料圧の検出をインジェクタの駆動指令の出力に対
応して行う割り込み処理にて行うように設定する。
【0029】燃料圧の検出時期を時間やクランク角度等
により管理することなく簡単に燃料圧の取り込みを行う
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装置の構成を示す。
図において、エンジン1には各気筒に対応する複数のイ
ンジェクタ2が配設され、これらインジェクタ2は各気
筒共通の蓄圧配管であるコモンレール3に接続されてい
る。インジェクタ2からエンジン1の各気筒への燃料の
噴射は、噴射制御用電磁弁21のON/OFFにより制
御され、電磁弁21が開弁している間、コモンレール3
内の燃料がインジェクタ2によりエンジン1に噴射され
る。なお、以下の説明においてエンジン1は6気筒とし
て説明する。
【0031】コモンレール3を連続的に燃料噴射圧に相
当する高い所定圧の燃料により蓄圧せしめる手段とし
て、コモンレール3に燃料ポンプである高圧供給ポンプ
4が接続される。高圧供給ポンプ4は、複数のプランジ
ャバレル41を備え、これに電磁弁43を介して図略の
フィードポンプから低圧燃料が吸入されるようになって
いる。吸入された燃料は、各プランジャバレル41に摺
動自在に挿置されたプランジャ42が、クランクシャフ
ト101から伝達されるエンジン動力でその1/2の回
転数で回転するカム45により上下往復動することで、
電磁弁43が閉じられた時に吐出弁44を経てコモンレ
ール3に圧送供給される。高圧供給ポンプ4は通常、エ
ンジン1の1サイクルに対し、すなわち各気筒の燃料噴
射が一巡する間に気筒数に対応した数の燃料圧送が行わ
れるようにプランジャバレル41を備えているが、本実
施形態では6気筒ディーゼル機関に、4気筒ディーゼル
機関用に設計され1サイクルに対し4回燃料圧送を行う
高圧供給ポンプであるとして説明する。
【0032】また、インジェクタ2および高圧供給ポン
プ4を制御する制御手段として電子制御ユニット(以
下、ECU)5を備えている。ECU5はCPU等を有
する一般的なハード構成のもので、これに各種センサか
らの信号が入力している。かかるセンサとして、例えば
気筒No.を検出するクランク角センサ81、アクセル
ペダル7の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ8
2を備えている。また、コモンレール3には、コモンレ
ール3内の燃料圧(以下、コモンレール圧)を検出する
圧力センサ(コモンレール圧センサ)83が配設されて
いる。また、ECU5および高圧供給ポンプ4の電磁弁
43の給電用のバッテリ6には電源電圧(+B)が入力
している。ECU5は、これらの情報に基づき最適の噴
射時期、噴射時間を決定して噴射制御用電磁弁21に制
御信号を出力するとともに、高圧供給ポンプ4の電磁弁
43に制御信号を出力し燃料圧送量を制御する。
【0033】次に上記ECU5内のCPUで実行される
処理手順を図2、図3、図4、図5により説明する。な
お、図2のフローチャートは、クランク角センサ81か
らの出力信号に基づく各気筒のインジェクタ2の燃料噴
射タイミング時すなわち6気筒ディーゼル機関では12
0°CA(クランクアングル)毎にCPUにて実行され
る。なお4気筒ディーゼル機関では180°CA(クラ
ンクアングル)毎に実行される。
【0034】《燃料噴射制御メインルーチン》図2は燃
料噴射制御のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0035】まず、ステップS101で運転状態に基づ
く負荷ACCPを読み込み、ステップS102で機関回
転数NEを読み込む。続くステップS103では、ステ
ップS101で読み込まれた負荷ACCPおよびステッ
プS102で読み込まれた機関回転数NEから指令噴射
量QFINを算出し、ステップS104では、上記指令
噴射量QFINおよび機関回転数NEから指令噴射タイ
ミングTFINを算出し、ステップS105では、上記
指令噴射量QFINおよび機関回転数NEから指令コモ
ンレール圧PFINを算出する。
【0036】そして、ステップS106では、これらの
算出された情報等に基づいてインジェクタ2に対して後
述のインジェクタ制御処理を実行する。
【0037】ステップS107では、コモンレール圧力
制御処理を実行する。圧力センサ83からのコモンレー
ル圧信号Pcに基づいて、実際のコモンレール圧(実コ
モンレール圧)がステップS105で算出された指令コ
モンレール圧力PFINとなるように高圧供給ポンプ4
内の電磁弁43に対するON/OFF制御を実行する。
コモンレール圧を上昇するには、カム45によりプラン
ジャ42が最下点に達した時点から早めに電磁弁43を
ONして閉じることで達成される。逆に、コモンレール
圧を下降するには、カム45によりプランジャ42は最
下点に達した時点から遅らせ電磁弁43をONして閉じ
ることで達成される。コモンレール圧力制御処理の後、
本メインルーチンを終了する。
【0038】《インジェクタ制御サブルーチン》図3は
図2のステップS106のインジェクタ制御処理を示す
フローチャートである。
【0039】ステップS201では、ステップS103
で算出された指令噴射量QFINを読み込む。ステップ
S202では、RAMの所定領域に保存されている実コ
モンレール圧NPCを読み込む。
【0040】ここで、ステップS2O2で読み込まれる
実コモンレール圧NPCの取り込みは、本インジェクタ
制御サブルーチンとは別に、燃料噴射に先立ち、図4に
示すようにエンジン上死点(TDC)の所定クランク角
度前のクランク角センサ割り込み処理ルーチン(例えば
BTDC30°CA割り込み)にて実施される。すなわ
ち、先ずコモンレール圧センサ83の出力信号のA/D
変換を開始し(ステップS301)、それが終了すると
(ステップS302)、その結果をRAMの上記所定領
域に保存する(ステップS303)。
【0041】なお、実コモンレール圧NPCの取り込み
は、インジェクタ2の駆動直前に行うのがインジェクタ
2への供給燃料圧を最も反映するので望ましい。また、
実コモンレール圧NPCの取り込みはクランク角センサ
割り込みで行うのではなく、インジェクタ2への駆動指
令出力に応じて取り込み開始指令を発生するOCR(ア
ウトプットコンペアレジスタ)割り込みにて行うのもよ
く、実コモンレール圧の取り込み時期を時間やクランク
角度により管理する必要がなく簡単である。
【0042】ステップS202に続くステップS203
では気筒NO.を読み込み、ステップS204に進む。
ステップS204は燃料圧予測手段としての手順で、次
回の自気筒の燃料噴射におけるコモンレール圧の予測を
行うとともに、次気筒におけるコモンレール圧の予測値
NPCFを読み込む。ステップS204で実行される処
理の詳細については後述する。
【0043】ステップS205では、ステップS201
で読み込まれた指令噴射量QFINとステップS204
で読み込まれたコモンレール圧予測値NPCFとをパラ
メータとするマップから噴射パルスTQを算出する。
【0044】ステップS206では、インジェクタ2の
燃料噴射を所望のタイミングで行うため、インジェクタ
駆動処理としてステップS104で算出された指令噴射
タイミングTFINとステップS205で算出された噴
射パルスTQとに対応してインジェクタ2の電磁弁21
を開弁するタイミングと閉弁するタイミングとをECU
5内のタイマーにセットする。セットされたタイミング
にてインジェクタ2が駆動され燃料噴射が行われる。
【0045】《気筒別コモンレール圧予測サブルーチ
ン》図5はコモンレール圧予測のサブルーチンである。
本サブルーチンはインジェクタ制御サブルーチンの実施
ごとにコールされるため、インジェクタ制御サブルーチ
ンと同様、6気筒ディーゼル機関では120°CAごと
に実行される。なお、4気筒ディーゼル機関では180
°CA毎に実行される。
【0046】先ず、ステップS401ではコモンレール
圧予測値として、RAMの所定領域に気筒別に保存され
ている実コモンレール圧NPCk+1 を読み込む。なおk
は気筒番号であり、k+1は次に噴射する気筒(次気
筒)を示し、燃料噴射順に1から6まで順序付けしてあ
る。次気筒のコモンレール圧を読み込むのは、前述した
ようにインジェクタ制御上の制約により1つ前の気筒の
燃料噴射制御でECU5内のタイマーにインジェクタ2
の開閉タイミングをセットする必要があるからである。
【0047】ステップS402では、ステップS202
で読み込まれた実コモンレール圧NPCを保存する(N
PCk 保存)。これは次回の当該気筒(気筒番号k)の
インジェクタ2の噴射パルスTQの算出に供される気筒
別コモンレール圧予測値となる。
【0048】図6は、気筒No.(#1,#2,#3,
・・・)ごとの噴射タイミングに対応するコモンレール
圧および高圧供給ポンプからの高圧燃料の圧送量(ポン
プ圧送量)の関係を示すタイミングチャートであり、本
実施形態における高圧供給ポンプを本来の4気筒ディー
ゼル機関に付設した場合を併せて示している。
【0049】高圧供給ポンプは上記の4気筒ディーゼル
機関用に設計されたものであり、そのポンプ圧送は4気
筒ディーゼル機関の噴射タイミング(180°CA毎)
に同期しているが、本実施形態の6気筒ディーゼル機関
の噴射タイミング(120°CA毎)には同期していな
い。
【0050】6気筒ディーゼル機関において、高圧供給
ポンプによるポンプ圧送中に同期して噴射される#1気
筒、#4気筒とそれ以外のときに噴射される#2気筒、
#3気筒、#5気筒、#6気筒とでは噴射時のコモンレ
ール圧が異なっている。このため、取り込まれたコモン
レール圧により次気筒におけるインジェクタ制御を実行
したのでは(図6中の4気筒ディーゼル機関のタイムチ
ャート参照)、噴射時の実コモンレール圧が噴射パルス
の算出に用いるコモンレール圧と一致しないため所望の
噴射量が得られず、結果として噴射量にばらつきが生じ
てしまうこととなる。上記第2従来例のようにコモンレ
ール圧に応じて気筒別に噴射時間を補正するのもインジ
ェクタの系年変化や製造公差等の要因で適正な噴射量が
与えられる訳ではない。
【0051】図6より知られるように、6気筒ディーゼ
ル機関では燃料噴射と燃料圧送とが非同期のため、1サ
イクルの間にコモンレール圧は大きく変化しているが、
1サイクルはごく短い時間なので、現サイクルと次のサ
イクルとでコモンレール圧の変化プロファイルは近似し
ている。したがって、同一気筒においては、コモンレー
ル圧は1つ前のサイクルにおけるコモンレール圧と実質
的に等しいとみなせる。したがって、検出されたコモン
レール圧を、次に噴射される同一気筒の燃料噴射におけ
るコモンレール圧として予測することにより、インジェ
クタ2の製造公差や経年劣化、また使用される燃料の性
状の違い、そして燃料噴射と燃料圧送との同期・非同期
によらず気筒ごとの噴射量精度を確保できるようにな
る。しかも検出コモンレール圧を気筒別に一時記憶する
だけでよいので、上記第2従来例のように噴射パルスの
気筒ごとの補正などでECUの演算負荷を増加させるこ
ともない。
【0052】(第2実施形態)本発明の第2の実施形態
になる蓄圧式燃料噴射装置について説明する。第1実施
形態において、ECU5で実行される制御のうち、燃料
圧予測手段としての作動手順であるコモンレール圧予測
サブルーチンを別の設定に代えたものである。第1実施
形態との相違点を中心に説明する。
【0053】図7に本実施形態におけるコモンレール圧
予測サブルーチンの手順を示す。ステップS501では
気筒群No.が読み込まれる。ここで、気筒群No.
は、燃料噴射を行う各気筒を3つに燃料噴射順に1から
3まで順序付けしたもので、図8に示すように各気筒群
には、1サイクルの前半に燃料噴射が行われる気筒と後
半に燃料噴射が行われる気筒との2つの気筒が所属す
る。前掲の図6より知られるように、6気筒ディーゼル
機関に4気筒ディーゼル機関用の高圧供給ポンプを付設
した場合、エンジン1サイクルの前半と後半とでコモン
レール圧は実質的に同じ変化パターンを繰り返す。すな
わち、コモンレール圧は各気筒群が一巡し同一気筒群に
属する気筒の燃料噴射時におけるコモンレール圧と実質
的に等しく、コモンレール圧の変化パターンの周期はエ
ンジン1サイクルの1/2と短い。
【0054】ステップS502では、次気筒におけるコ
モンレール圧予測値NPCFとして気筒群別に記憶され
ている実コモンレール圧NPCj+1 (j:気筒群番号)
を読み込む。
【0055】ステップS503では、ステップS202
で読み込まれた実コモンレール圧NPCを記憶する(N
PCj 記憶)。これは次回の当該気筒群(j)の気筒の
燃料噴射におけるコモンレール圧の予測値となる。
【0056】このように、コモンレール圧の予測値が、
第1実施形態では各気筒で燃料噴射が一巡する720°
CAごとに更新されるのに対し、本実施形態ではその1
/2の360°CAごとに更新される。つまり、コモン
レール圧予測値の更新周期が第1実施形態よりも短くな
って1サイクルあたりのコモンレール圧予測回数が増
え、予測の応答性や精度を高めることができる。これに
よりさらに精度の高い燃料噴射制御を行うことができ
る。
【0057】なお、コモンレール圧の変化パターンの1
サイクルあたりの繰り返し回数は、一般的には、気筒数
と、各気筒で燃料噴射が一巡する間すなわち1サイクル
あたりの燃料圧送回数との公約数に対応する回数とな
る。したがって、気筒群の数は、気筒数を上記回数で除
した数に設定することができる。
【0058】(第3実施形態)本発明の第3の実施形態
になるコモンレール式燃料噴射装置について説明する。
第1実施形態において、ECU5で実行される制御のう
ち、燃料圧予測手段としての作動手順であるコモンレー
ル圧予測サブルーチンを別の設定に代えたものである。
第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0059】図9に本実施形態におけるコモンレール圧
予測サブルーチンの手順を示す。
【0060】ステップS601は平均算出手段としての
手順で、全気筒におけるコモンレール圧の平均(全気筒
平均コモンレール圧)PMALLi を式(1)により更
新する。ここで、nはなまし定数である。nは2のべき
乗とするのが望ましい。2のべき乗とすることで、EC
U5での演算が容易になるからである。また、iは今回
の燃料噴射制御において算出されたことを示し、i−1
は前回の燃料噴射制御において算出されたことを示す。 PMALLi ={(n−1)×PMALLi-1 +NPC}/n・・・(1)
【0061】ステップS602は、燃料圧予測値算出手
段としての手順で、次気筒におけるコモンレール圧偏差
の予測値として気筒別コモンレール圧偏差DPMk+1 を
読み込み、気筒別コモンレール圧予測値NPCFを式
(2)により算出する。 NPCF=PMALLi +DPMk+1 ・・・(2)
【0062】続くステップS603は偏差予測値算出手
段としての手順で、気筒別コモンレール圧偏差DPMk
が、実コモンレール圧NPCと全気筒平均コモンレール
圧PMALLi との偏差に基づいて式(3)により更新
される。 DPMk(i) ={(m−1)×DPMk(i-1)+(NPC−PMALLi )}/m ・・・(3)
【0063】本実施形態では、図10より知られるよう
に、各気筒のコモンレール圧予測値として、第1実施形
態のようにコモンレール圧センサから取り込まれたコモ
ンレール圧を直接使うのではなく、実コモンレール圧と
全気筒平均コモンレール圧との偏差であるコモンレール
圧偏差とから得るようになっている。したがって、運転
状態が変動した場合や特定の気筒においてノイズ等が重
畳した場合にもその影響を抑えることができ、コモンレ
ール圧予測の応答性を確保しつつ、ノイズ等の外乱に対
してスタビリティをも確保することができる。
【0064】また、コモンレール圧偏差を、実コモンレ
ール圧と全気筒平均コモンレール圧との偏差(NPC−
PMALLi )と前回の気筒別コモンレール圧偏差DP
Mk(i-1)とを用いた重み付き平均により算出することす
ることにより、さらにノイズ等の外乱に対する安定性を
高めることができる。
【0065】なお、全気筒平均コモンレール圧は燃料噴
射制御毎に順次、更新しているが、サイクルごとに更新
するのでもよい。但し、図11に示すように、毎燃料噴
射更新の場合の方が実コモンレール圧に良好に追随でき
るから望ましい。
【0066】(第4実施形態)本発明の第4の実施形態
になる蓄圧式燃料噴射装置について説明する。第1実施
形態において、ECU5で実行される制御のうち、燃料
圧予測手段としての作動手順であるコモンレール圧予測
サブルーチンを別の設定に代えたものである。第1実施
形態との相違点を中心に説明する。
【0067】図12に本実施形態におけるコモンレール
圧予測サブルーチンの手順を示す。
【0068】ステップS701では、上記RAMの所定
領域に保存された前気筒コモンレール圧差DPk+1 を読
み込む。前気筒コモンレール圧差DPk+1 は、次気筒
(k+1)におけるコモンレール圧の前気筒(k)のコ
モンレール圧からの変化である。その予測については後
述する。
【0069】ステップS702は燃料圧予測値算出手段
としての手順で、ステップS202で読み込まれたコモ
ンレール圧NPCと上記前気筒コモンレール圧差DPk+
1 とに基づいて、気筒別コモンレール圧予測値NPCF
を式(4)により算出する。 NPCF=NPC+DPk+1 ・・・(4)
【0070】ステップS703は変化予測値算出手段と
しての作動で、上記コモンレール圧NPCと前気筒(k
−1)における実コモンレール圧NPCOとに基づい
て、前気筒コモンレール圧差DPk(i)を式(5)により
算出、更新し、RAMの上記所定領域に保存する。これ
は、次サイクルにおける当該気筒(k)のコモンレール
圧の、前気筒(k−1)のコモンレール圧からの変化の
予測値となる。 DPk(i)=NPC−NPCO・・・(5)
【0071】ステップS704では、ステップS202
で読み込まれた実コモンレール圧NPCにより前気筒実
コモンレール圧NPCOを更新する。これは次気筒(k
+1)のインジェクタ制御におけるステップS703に
て用いられる。ステップS704実行後、本サブルーチ
ンを終了する。
【0072】本実施形態では、図13に示すように、コ
モンレール圧予測値を、気筒別に一時記憶された前気筒
コモンレール圧差DPk+1 に加え、新たに読み込まれた
実コモンレール圧NPCに基づいて算出するようにする
ことで、エンジンが過渡状態にありコモンレール圧が全
体的に増減する場合でも応答性よく精度の高いコモンレ
ール圧予測値を得ることができる。
【0073】しかも、コモンレール圧変化の予測値であ
る前気筒コモンレール圧差DPk は、式(5)より知ら
れるように、基準のタイミングである前気筒における実
コモンレール圧NPCOからの変化であり、コモンレー
ル圧予測値を得るに際しては、式(4)より知られるよ
うに前気筒コモンレール圧差DPk+1 に前気筒における
実コモンレール圧NPCを加算している。したがって、
コモンレール圧予測値には、最新の実コモンレール圧が
反映していることになり、特に応答性はよい。勿論、前
気筒コモンレール圧差を、前々気筒を基準のタイミング
として算出してもよく、この場合は、コモンレール圧予
測値を、上記前気筒コモンレール圧差に前々気筒の実コ
モンレール圧を加算して求める。
【0074】(第5実施形態)本発明の第5の実施形態
になる蓄圧式燃料噴射装置について説明する。第1実施
形態において、ECU5で実行される制御のうち、イン
ジェクタ制御サブルーチンを別の設定に代えたものであ
る。第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0075】図14に本実施形態におけるインジェクタ
制御サブルーチンの手順を示す。本インジェクタ制御サ
ブルーチンは、実質的に基本的な手順が第1実施形態
(図3)と同じで、気筒別コモンレール圧予測処理(ス
テップS204)の次に、コモンレール圧予測反映禁止
判定サブルーチン(ステップS204A)を行うように
したものであり、図15に、このコモンレール圧予測反
映禁止判定サブルーチンを示す。
【0076】ステップS801は機関状態検出手段とし
ての手順で、ステップS105で算出された今回の指令
コモンレール圧PFINと前回の指令コモンレール圧P
FINOの差が予め定めた所定値α(例えば5MPa)
以内か否かを判断し、この差が所定値αを越えていれば
エンジンは急変状態にあると判定してステップS802
に進む。
【0077】ステップS802は禁止手段としての手順
で、コモンレール圧予測値NPCFを、ステップS20
2で読み込まれた実コモンレール圧NPCにより書き換
え、ステップS803で前回の指令コモンレール圧PF
INOを今回の指令コモンレール圧PFINにより更新
する。
【0078】なお、ステップS801で今回の指令コモ
ンレール圧PFINと前回の指令コモンレール圧PFI
NOの差が所定値α以下であればステップS802をス
キップしてステップS803に進みコモンレール圧予測
を許容する。
【0079】このように、エンジンは急変状態にあれば
噴射パルスTQの算出は実コモンレール圧NPCにより
行われ、実質的にコモンレール圧予測は禁止され、予測
値は燃料噴射パルスの算出(ステップS205)に反映
されない。
【0080】エンジンの過渡状態においては、燃料噴射
量は、インジェクタ2の経年劣化等に起因する誤差に増
して追従遅れによる誤差が相対的に大きくなるが、本実
施形態では、急変状態においてはコモンレール圧予測は
禁止されるので、上記追従遅れを防止することができ
る。一方、急変状態とみなせない範囲においては上記の
ごとくコモンレール圧予測を実行するので、エンジンの
運転状態によらず良好な燃料噴射制御を実現することが
できる。
【0081】しかも、急変状態か否かを燃料噴射制御に
用いられるパラメータに基づいて判断できるので、実質
的に新たな構成の付加は不要であり、演算負荷も小さく
て済む。
【0082】(第6実施形態)本発明の第6の実施形態
になる蓄圧式燃料噴射装置について説明する。第5実施
形態において、ECU5で実行される制御のうち、コモ
ンレール圧予測反映禁止判定サブルーチンを別の設定に
代えたものである。第1実施形態との相違点を中心に説
明する。
【0083】図16に本実施形態におけるコモンレール
圧予測反映禁止判定サブルーチンの手順を示す。
【0084】ステップS901は機関状態検出手段とし
ての手順で、ステップS202で読み込まれた実コモン
レール圧NPCと予測コモンレール圧NPCF(図14
ステップS204)との差が予め定めた所定値α以内か
否かを判断し、この差が所定値αを越えていれば、エン
ジンは急変状態にあると判定してステップS902に進
む。
【0085】ステップS902は禁止手段としての手順
で、コモンレール圧予測値NPCFを上記実コモンレー
ル圧NPCにより書き換える。
【0086】なお、ステップS901で上記実コモンレ
ール圧NPCと予測コモンレール圧NPCFとの差が所
定値α以下であればステップS902をスキップして本
サブルーチンを終了する。
【0087】このように、本実施形態の構成によって
も、エンジンが急変状態にあれば噴射パルスTQの算出
は実コモンレール圧NPCにより行われ、実質的にコモ
ンレール圧予測は禁止され、予測値は燃料噴射パルスの
算出(ステップS205)に反映されない。したがっ
て、エンジンの運転状態によらず良好な燃料噴射制御を
実現することができる。
【0088】しかも、急変状態か否かを燃料噴射制御に
用いられるパラメータに基づいて判断できるので、実質
的に新たな構成の付加は不要であり、演算負荷も小さく
て済む。
【0089】(第7実施形態)本発明の第7の実施形態
になる蓄圧式燃料噴射装置について説明する。第5実施
形態において、ECU5で実行される制御のうち、コモ
ンレール圧予測反映禁止判定サブルーチンを別の設定に
代えたものである。第1実施形態との相違点を中心に説
明する。
【0090】図17に本実施形態におけるコモンレール
圧予測反映禁止判定サブルーチンの手順を示す。
【0091】ステップS1001は機関状態検出手段と
しての手順で、ステップS105で算出された今回の指
令コモンレール圧PFINと前回の指令コモンレール圧
PFINOの差が予め定めた所定値α(例えば5MP
a)以内か否かを判断し、この差が所定値αを越えてい
れば、エンジンは急変状態にあると判定してステップS
1002に進む。
【0092】ステップS1002では反映禁止フラグX
STPを「1」にセットする。反映禁止フラグXSTP
は、「1」のときはコモンレール圧予測(ステップS2
04)の結果の噴射パルス算出(ステップS205)へ
の反映禁止を意味し、「0」のときは上記コモンレール
圧予測結果の反映許容を意味する。
【0093】ステップS1003は禁止手段としての手
順で、コモンレール圧予測値NPCFをステップS20
2で読み込まれた実コモンレール圧NPCに書き換え、
ステップS1004で前回の指令コモンレール圧PFI
NOを今回の目標コモンレール圧PFINにより更新す
る。
【0094】ステップS1001で今回の指令コモンレ
ール圧PFINと前回の指令コモンレール圧PFINO
の差が所定値α以下であればステップS1005に進み
反映禁止フラグXSTPが「0」であるか否かを判断
し、反映禁止フラグXSTPが「0」すなわち反映許容
であればステップS1006に進む。
【0095】ステップS1006では反映解除カウンタ
TDLYを「0」にリセットし上記ステップS1004
に進む。この反映解除カウンタTDLYは、図18に示
す10msec割り込みルーチンにより10msecご
とに1ずつインクリメントされる(ステップS110
1)カウンタである。
【0096】ステップS1005で反映禁止フラグXS
TPが「1」すなわち反映禁止であればステップS10
07に進む。ステップS1007では反映解除カウンタ
TDLYが予め設定した所定カウント値γ(例えば25
(250msecに相当))を越えているか否かを判断
し、越えていなければステップS1009に進む。ステ
ップS1007,S1009は、上記ステップS100
3とともに禁止手段としての手順で、ステップS100
3と同様にコモンレール圧予測値NPCFを実コモンレ
ール圧NPCに書き換えて実質的に予測反映を禁止し、
ステップS1004に進む。
【0097】ステップS1007で反映解除カウンタT
DLYが所定カウント値γを越えるとステップS100
8に進み反映禁止フラグXSTPを「0」すなわち反映
許容にセットし、実質的に予測反映を禁止する上記ステ
ップS1009は行わずにステップS1004に進む。
【0098】加速時や減速時のように、ある定常状態か
ら、過渡期を経て目標コモンレール圧の異なる別の定常
状態へ移行する場合を考え、本コモンレール圧予測反映
禁止判定サブルーチンの特徴を説明する。まず、定常状
態では指令コモンレール圧PFINが急変することはな
く、ステップS1001からステップS1005,S1
006という手順が実行され、ステップS204にて予
測されたコモンレール圧がステップS205の燃料噴射
パルスTQの算出に反映される。
【0099】その後、加減速の開始により指令コモンレ
ール圧PFINが急変するとステップS1001からス
テップS1002,S1003が実行され、目標コモン
レール圧PFINが大きく変化する過渡期の間、コモン
レール圧予測が実質的に禁止されてコモンレール圧予測
値が燃料噴射パルスの算出(ステップS205)に反映
されない。これにより、第5、第6実施形態と同様に上
記追従遅れによる精度不良を回避することができる。
【0100】そして指令コモンレール圧PFINが収束
し別の定常状態に移行するとステップS1001からス
テップS1005に進むが、上記過渡期においてコモン
レール圧予測が禁止されている(反映禁止フラグXST
P=1(ステップS1002)からステップS1005
からステップS1007に進み、γにて規定される所定
時間が経過するまでは過渡期同様にコモンレール圧予測
が実質的に禁止されてコモンレール圧予測値が燃料噴射
パルスの算出(ステップS205)に反映されない。こ
れにより、過渡期脱出後におけるコモンレール圧の予測
精度を確保することができ、燃料噴射精度の悪化を未然
に防止することができる。
【0101】そして指令コモンレール圧PFINが再び
急変することなく上記所定時間が経過するとステップS
1007からステップS1008に進み、コモンレール
圧予測値が反映された制御が行われる。
【0102】なお、ステップS1008で反映禁止フラ
グXSTPを「0」としているので、以降は、過渡期に
入る前の定常状態と同様にステップS1001,S10
05,S1006が実行される。
【0103】なお、上記第3〜第7実施形態の構成は、
気筒群ごとにコモンレール圧を予測する第2実施形態の
構成に適用することができる。
【0104】また、本発明は、4気筒ディーゼル機関用
に設計された高圧供給ポンプを6気筒ディーゼル機関に
付設した場合のように燃料噴射と燃料圧送とが非同期と
なる構成の装置に適用したとき特に優れた作用効果を得
るものであるが、燃料噴射と燃料圧送とが同期する構成
の装置に適用してもなんら問題がないのは勿論であり、
汎用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置を適用したディーゼル機関の構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第1
のフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第2
のフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第3
のフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第4
のフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置の作動を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置の作動を説明する図である。
【図9】本発明の第3実施形態になる蓄圧式燃料噴射装
置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置の作動を示す第1のタイムチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置の作動を示す第2のタイムチャートである。
【図12】本発明の第4実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示すフ
ローチャートである。
【図13】本発明の第4実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置の作動を示すタイムチャートである。
【図14】本発明の第5実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第
1のフローチャートである。
【図15】本発明の第5実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第
2のフローチャートである。
【図16】本発明の第6実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示すフ
ローチャートである。
【図17】本発明の第7実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第
1のフローチャートである。
【図18】本発明の第7実施形態になる蓄圧式燃料噴射
装置のECUにおいて実行される燃料噴射制御を示す第
2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 インジェクタ 3 コモンレール(蓄圧配管) 4 高圧供給ポンプ(燃料ポンプ) 5 電子制御ユニット(制御手段、燃料圧予測手段、平
均算出手段、偏差予測値算出手段、燃料圧予測値算出手
段、変化予測値算出手段、機関状態検出手段、禁止手
段) 83 コモンレール圧センサ(燃料圧検出手段)
フロントページの続き (72)発明者 原口 寛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G084 AA01 BA13 BA15 CA00 DA04 DA07 DA22 EA05 EB08 FA10 FA33 FA39 3G301 HA02 JA15 JA17 KA11 LB11 LC01 MA11 MA18 NA01 NB03 NC02 ND42 PB08Z PE01Z PE03Z PE05Z PF03Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の気筒ごとに設けられて気筒内
    に燃料を噴射するインジェクタと、高圧に蓄圧された燃
    料を保持しインジェクタに供給する蓄圧配管と、各気筒
    の燃料噴射が一巡する間に蓄圧配管に所定の回数の燃料
    圧送を行う燃料ポンプと、蓄圧配管の燃料圧を検出する
    燃料圧検出手段と、検出された燃料圧に基づいてインジ
    ェクタの噴射時間を算出しインジェクタの燃料噴射制御
    を行う制御手段とを具備する蓄圧式燃料噴射装置におい
    て、上記制御手段には、順次、燃料噴射を行う各気筒
    を、気筒数に対応する数または気筒数を気筒数と上記燃
    料圧送回数との公約数で除した数に燃料噴射順に順序付
    けし、少なくとも燃料噴射に先立って検出された燃料圧
    に基づいて、次に燃料噴射が行われる同一順序付けの気
    筒の燃料噴射における蓄圧配管の燃料圧を予測する燃料
    圧予測手段を具備せしめたことを特徴とする蓄圧式燃料
    噴射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、上記燃料ポンプが上記燃料圧送回数が気筒数より
    も少ない蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載の蓄圧式
    燃料噴射装置において、上記燃料圧予測手段を、燃料噴
    射に先立って検出された燃料圧を上記順序付けごとに一
    時記憶し、次に燃料噴射が行われる同一順序付けの気筒
    の燃料噴射における蓄圧配管の燃料圧予測値とするよう
    に設定した蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2いずれか記載の蓄圧式
    燃料噴射装置において、上記燃料圧予測手段には、検出
    された燃料圧の平均値を算出する平均算出手段と、燃料
    噴射に先立って検出された燃料圧と平均燃料圧との偏差
    に基づいて偏差予測値を算出し上記順序付けごとに一時
    記憶する偏差予測値算出手段と、上記燃料圧予測値を平
    均燃料圧と偏差予測値との加算により算出する燃料圧予
    測値算出手段とを具備せしめた蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、上記平均算出手段は、平均燃料圧を、燃料圧が検
    出されるごとに算出、更新するように設定した蓄圧式燃
    料噴射装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5いずれか記載の蓄圧式
    燃料噴射装置において、上記偏差予測値算出手段は、偏
    差予測値を、検出燃料圧と平均燃料圧との偏差と前回の
    偏差予測値との重み付き平均により算出、更新するよう
    に設定した蓄圧式燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2いずれか記載の蓄圧式
    燃料噴射装置において、上記燃料圧予測手段は、燃料噴
    射に先立って検出された燃料圧の、その検出の前の基準
    のタイミングで検出された燃料圧からの変化に基づいて
    変化予測値を算出し上記順序付けごとに一時記憶する変
    化予測値算出手段と、次に燃料噴射が行われる同一順序
    付けの気筒の燃料噴射における燃料圧を、上記変化予測
    値記憶手段に記憶された変化予測値と基準タイミングで
    検出された燃料圧との和により蓄圧配管の燃料圧予測値
    を算出する平均算出手段とを具備せしめた蓄圧式燃料噴
    射装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載の蓄圧式
    燃料噴射装置において、上記制御手段には、内燃機関の
    運転状態が急変状態にあるか否かを検出する機関状態検
    出手段と、内燃機関が急変状態にあると判定されると上
    記燃料圧予測手段の作動を禁止する禁止手段とを具備せ
    しめた蓄圧式燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、上記機関状態検出手段は、燃料噴射に先立って検
    出された燃料圧と燃料圧予測値との差が予め定めた所定
    値を越えると急変状態と判定するように設定した蓄圧式
    燃料噴射装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の蓄圧式燃料噴射装置に
    おいて、上記機関状態検出手段は、上記燃料ポンプの燃
    料圧送制御における目標燃料圧の前気筒の目標燃料圧か
    らの変化が予め定めた所定値を越えると急変状態と判定
    するように設定した蓄圧式燃料噴射装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10いずれか記載の蓄
    圧式燃料噴射装置において、上記禁止手段を、内燃機関
    が急変状態から復帰後の一定時間は上記燃料圧予測手段
    の作動禁止を保持するように設定した蓄圧式燃料噴射装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11いずれか記載の蓄
    圧式燃料噴射装置において、上記制御手段は、燃料圧検
    出手段による燃料圧の検出をインジェクタの噴射直前に
    行うように設定した蓄圧式燃料噴射装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12いずれか記載の蓄
    圧式燃料噴射装置において、上記制御手段は、燃料圧の
    検出をインジェクタの駆動指令の出力に対応して行う割
    り込み処理にて行うように設定した蓄圧式燃料噴射装
    置。
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