JP4269111B2 - 脂環式エーテルの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂環式エーテル化合物であるビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテル(以下BTDEと略記する)の新規な製造方法に関する。BTDEは、ワニス、塗料、接着剤等の原料となる(特公昭39−16799号公報)。
【0002】
【従来の技術】
従来のBTDEの製造方法は、下記の反応式で表される方法が知られている(米国特許2,881,208号)。
【0003】
【化2】
【0004】
米国特許2,881,208号によればジシクロペンタジエン(DCPDと略記する)2Kgと25%H2SO4水溶液3Kgを2時間還流し、BTDEを650g(収率30%)得たとの記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の硫酸水溶液による方法では、目的とするBTDEの収率が低く、又有機分を含有した大量の廃硫酸水溶液が副生する問題がある。本発明の目的は、大量の廃硫酸水溶液が副生しないで、高収率でBTDEを得ることができる製造方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、回収可能な酸触媒を用いて高収率でBTDEを製造できる方法を見いだした。即ち、本発明は、ジシクロペンタジエンと結晶水を有する無機酸触媒及び/又は有機酸触媒の存在下で加熱処理することを特徴とする式〔I〕
【0007】
【化3】
【0008】
で表されるビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法に関する。
以下本発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のBTDEの製造方法は、下記の反応式で表される。
【0010】
【化4】
【0011】
本発明方法では、BTDEの異性体もわずかに生成し、更に中間体であるヒドロキシジヒドロDCPD(HDCPD)とその異性体HDCPDもわずかに副生する。
【0012】
出発原料のDCPDは、市販品を蒸留して、又はそのまま使用することができる。本発明の結晶水を有する酸触媒について述べる。本発明者らは、無機及び有機酸触媒の結晶水が、本反応の最初のステップであるDCPDの水和反応(中間体のHDCPD生成)に必須な役割を果たしていることを見出した。
【0013】
従って、結晶水のモル数が大きい方が有利である。本反応に有効な結晶水を有する無機酸触媒としては、ヘテロポリ酸水和物及び金属塩水和物が挙げられる。また、結晶水を有する有機酸触媒としては、有機スルホン酸水和物が挙げられる。
【0014】
まず、ヘテロポリ酸について述べる。本発明で用いるヘテロポリ酸とは、周期律表の前期遷移金属と呼ばれる4IVA〜6VIA族の原子と酸素原子の結合から成る一定のサイズをもった陰イオンである。従って、化学式で書けばポリ酸は、MXOY n-(M=Mo、W、V、Ti、Al、Nb、Taを表し、n、x、yは1以上の整数を表す。)として表される。異種原子を取り込んだポリ酸のヘテロポリ酸と、一種類の金属原子と酸素原子とから成るポリ酸のイソポリ酸も総称してヘテロポリ酸として表す。具体的には、ヘテロポリ酸は縮合配位元素(ポリ酸原子)としてMo、W、V、Ti、Al及びNbから選ばれた少なくとも1種の元素を含み、中心元素(異種原子)のヘテロ原子が、P、Si、V、Ge、As、Ti、Fe、Co、Ni、Pt、Te、Zn、Ga、Be、I、B、Ce、Th、Mn及びCrの群から選ばれた1種の元素がを含むものであり、縮合配位元素/中心元素で表される原子比は、6〜12である。中心元素の中で本反応には、特にP、Siが好ましい。
【0015】
具体的には、モリブデン酸のヘテロポリ酸の例は、次の構造式で表される。H3[PMo12O40]・nH2O、H3[AsMo12O40]・nH2O、H4[SiMo12O40]・nH2O、H4[GeMo12O40]・nH2O、H4[TiMo12O40]・nH2O、H8[CeMo12O40]・nH2O、H8[ThMo12O42]・nH2O、H7[PMo11O39]・nH2O、H7[AsMo11O39]・nH2O、H8[GeMo11O39]・nH2O、H6[MnMo9O32]・nH2O、H6[NiMo9O32]・nH2O、H6[TeMo9O32]・nH2O、H5[IMo9O24]・nH2O、H6[P2Mo18O62]・nH2O、H6[As2Mo18O62]・nH2O、H3[CoMo6O24H6]・nH2O、H3[CrMo6O24H6]・nH2O、H3[FeMo6O24H6]・nH2O及びH3[GaMo6O24H6]・nH2O等が挙げられる。
【0016】
タングステン酸のヘテロポリ酸の具体例としては、次の構造式で表される。
H3[PW12O40]・nH2O、H3[AsW12O40]・nH2O、H3[SiW12O40]・nH2O、H4[SiW12O40]・nH2O、H4[TiW12O40]・nH2O、H5[CoW12O40]・nH2O、H5[FeW12O40]・nH2O、H5[BW12O40]・nH2O、H3[VW12O40]・nH2O、H6[BeW9O31]・nH2O、H6[TeW6O24]・nH2O、H5[IW6O24]・nH2O、H4[NiW6O24H6]・nH2O、H3[GaW6O24H6]・nH2O、H6[P2W18O62]・nH2O、H6[As2W18O62]・nH2O及びH7[PW11O33]・nH2O等が挙げられる。
【0017】
更に各々の原子を2種以上配位させた混合配位ヘテロポリ酸としては、例えばH0.5Cs2.5PW12O40・nH2O、H3PMo6W6O40・nH2O、H4PMoW11O40・nH2O、H4PVMo11O40・nH2O、H5PV2Mo10O40・nH2O、H4PReW12O40・nH2O及びH5PV2Mo10O40・nH2O等も挙げられる。
【0018】
これらの中で特にはH3[PMo12O40]・nH2O、H4[SiW12O40]・nH2O、H3[PW12O40]・nH2O、H5[PV2Mo10O40]・nH2O、H4[SiMo12O40]・nH2O、H7[PMo11O39]・nH2O、H6[P2Mo18O62]・nH2O、H3[SiW12O40]・nH2O、H6[P2W18O62]・nH2O、H7[PW11O33]・nH2O、H3[PMo6W6O40]・nH2O及びH4[PMoW11O40]・nH2O等が好ましい。尚、nは1以上の整数を表し、大きい方が本発明に好ましく、通常6〜30の範囲である。
【0019】
更に上記触媒を単独で使用しても、2種以上を併用しても良い。
尚、これらの触媒は、予めヘテロポリ酸を作って、反応液に入れることが好ましいが、中心元素と縮合配位元素含む化合物を別々に反応液に入れ、ヘテロポリ酸を形成させてから反応に供することも可能である。
【0020】
また、本発明者らは、触媒のリサイクルに有利な担持触媒の検討を行い、同様に反応が進行し、かつ再使用が可能であることを見いだした。担体としては、シリカ、アルミナ、ゼオライト、炭素、イオン交換樹脂、シリカアルミナ、珪藻土、チタニア及びSiC等が挙げられ、特には、シリカ、アルミナ、珪藻土及びチタニア等が好ましい。
【0021】
触媒量は、特に限定はなく、多い方が反応速度を増大させる。通常は、反応基質のDCPDに対し5〜200重量%が使用される。特には10〜100重量%が好ましい。
本反応では、結晶水が使用されていると推定され、反応後脱水した触媒に再び水和再生して再使用することも可能である。
【0022】
次に、もう一つの無機酸触媒である結晶水を有する金属塩について述べる。主な金属としては、Fe及びCuが挙げられ、特にはFeが好ましい。塩の形態としては、ハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩及び有機酸塩等が挙げられる。これらの中で、ハロゲン化水素酸塩が好ましい。具体的には、
FeCl3・6H2O、FeBr3・6H2O、Fe(NO3)3・9H2O、Fe3(SO4)2・7H2O、FeI3・6H2O、Fe(HCO2)3・2H2O、Fe(CH3CO2)3・4H2O、Fe2(CH3CO2)3・4H2O、Fe2(C2O4)3・2H2O、Fe2(C2O4)3・4H2O、CuCl2・6H2O、CuBr2・6H2O、CuI2・6H2O及びCu(NO3)・6H2O等が挙げられる。これらの中で、特には、FeCl3・6H2Oが好ましい。
【0023】
使用量は、反応基質のDCPDに対し10〜500重量%が使用され、特には20〜200重量%が好ましい。
【0024】
更に、本発明の反応に有効な触媒である結晶水を有する有機酸触媒について説明する。結晶水を有する有機酸触媒として、有機スルホン酸水和物が好ましい。その具体例としては、パラ−トルエンスルホン酸・一水和物及びベンゼンスルホン酸・一水和物等が挙げられる。特には、安価なパラ−トルエンスルホン酸・一水和物が好ましい。使用量は、反応基質のDCPDに対し、20〜500重量%が使用され、特には50〜500重量%が好ましい。
【0025】
次に本反応は、無溶媒下で行うこともできるが、反応の進行に伴い、生成物により反応系が固化して来るので撹拌が困難になって来る上に、未反応DCPDが、残余するために転化率を上げるためには、溶媒を用いることが好ましい。
【0026】
溶媒の種類としては、例えば1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン及びテトラヒドロフラン等のエーテル化合物、アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等のケトン化合物、ベンゼン、トルエン及びキシレン等芳香族炭化水素化合物及び塩化メチレン、クロロホルム及び1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素化合物等が使用できる。
【0027】
溶媒の使用量は、反応基質に対して1〜10重量倍が好ましく、特には2〜8重量倍が好ましい。
【0028】
本反応では、DCPDや中間体DHDCPD及び目的生成物のBTDEの重合を抑制するために、ハイドロキノンやターシャリーブチルカテコール等の重合禁止剤を転化し、N2、Ar及びHe等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
反応温度は、30〜200℃の間で行われるが、好ましくは40〜150℃間で行うのが目的物の選択率を向上させる。反応は、常圧でも加圧でも行うことができる。
【0029】
反応時間は、触媒量及び反応温度により異なるが、通常1〜30時間で行われ、好ましくは2〜20時間で終了する条件が望ましい。反応は、回分式でも連続式
でも行うことができる。
【0030】
反応の追跡は、反応液をサンプリングし、ガスクロマトグラフィーで分析して行うことができる。反応後、溶媒使用時には、溶媒留去後、トルエン等で抽出し、触媒と分離後、トルエン層を濃縮蒸留及び/又はカラムクロマトグラフィーにより目的物を精製することができる。
以下、実施例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでない。
【0031】
【実施例】
実施例1
ジシクロペンタジエン(DCPD)39.7g(0.3モル)、リンモリブデン酸H3[PMo12O40]・30H2O7.94g及び1,2−ジメトキシエタン(DME)120gを500ml4口反応フラスコに仕込み、還流下(83℃)で15時間撹拌した。この反応液をガスクロマトグラフィーで分析すると、原料のDCPDは消失し、主成分として84.2面積%(異性体5.2面積%)
のピークを観測した。
【0032】
この反応液にトルエン80mlを加え攪拌後、冷却してから濾過し、触媒を分離した。得られた濾液を濃縮すると油状物39.2gが得られた。この油状物を蒸留すると主留分として沸点148〜151℃/0.8mmHgの油状物質29.7gを得た。この油状物質の分析結果は、以下の通りであった。
【0033】
MASS(FD+、e/m(%)):282(M+、100)、264(35)、260(20)
1H−NMR(CDCl3、δppm):1.19〜1.37(m、6H)、1.55〜1.64(m、2H)、1.84〜2.07(m、8H)、2.41(s、1H)、2.46(s、1H)、2.48〜2.55(m、2H)、3.39〜3.45(m、2H)、5.42〜5.44(m、2H)、5.57〜5.66(m、2H)
13CーNMR(CDCl3、δppm):28.40、28.48、39.33、39.70、39.80、39.85、41.79、41.82、43.39、45.43、45.64、51.53、51.55、55.33、79.50、
80.10、131.36、132.00,132.03、132.21
以上から、本油状物質は、ビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテル(BTDE)であることが判明した。
【0034】
実施例2〜24
DCPD1.32g(10ミルモル)、表1に示す触媒及び溶媒50mlを反応フラスコに仕込み、表1に示す温度及び時間で攪拌した後、反応液をガスクロマトグラフィ−で分析した。結果併せて表1に示す。
尚、表中の触媒、溶媒の及び反応生成物の略号は、以下の通りである。
【0035】
触媒
A;H3PMo12O40・30H2O
B;10%H3PMo12O40・30H2O/シリカ
C;H4SiW12O40・30H2O
D;H9PV6Mo6O40・30H2O
E;CH3C6H4SO3H・H2O
F;FeCl3・6H2O
実施例24の触媒は、実施例14で使用した触媒を濾過、MIBKで洗浄後、水中で一夜放置後 乾燥し再使用した。
【0036】
溶媒
DME;1,2−ジメトキシエタン
MIBK:メチルエチルケトン
【0037】
【化5】
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
実施例25
ジシクロペンタジエン(DCPD)39.7g(0.3モル)、リンモリブデン酸H3[PMo12O40]・30H2O7.94g、1,2−ジメトキシエタン(DME)120g及びハイドロキノン0.2gを500ml4口反応フラスコに仕込み、窒素気流下で還流下(83℃)で15時間撹拌した。この反応液をガスクロマトグラフィーで分析すると、原料のDCPDは消失し、BTDE85.3面積%(異性体5.7面積%)のピークを観測した。
【0041】
この反応液にトルエン80mlを加え攪拌後、冷却してから濾過し、触媒を分離した。得られた濾液を濃縮すると油状物41.3gが得られた。この油状物を蒸留すると主留分として油状物質31.4gを得た。この油状物質をガスクロマトグラフィーで分析するとBTDE94.1面積%と異性体5.9%であった。
【0042】
比較例1〜12
ジシクロペンタジエン(DCPD)1.33g(10ミリモル)、表2に示す触媒及び溶媒を50ml反応フラスコに仕込み、表2に示す所定の温度、時間で攪拌した後、反応液をGCで分析した結果を表2に示す。
尚、表中の触媒、溶媒の及び反応生成物の略号は、以下の通りである。
【0043】
触媒
A;H3PMo12O40・30H2O
G;イオン交換樹脂 (ローム アンド ハース社製 商品名 アンバーライト15)
H;Na3PMo12O40・30H2O
I;(n−Bu4N)3PMo12O40・30H2O
J; FeCl2・2H2O
溶媒
DME ;1,2−ジメトキシエタン
DMAc;ジメチルアセトアミド
MIBK:メチルエチルケトン
【0044】
【表3】
【0045】
【効果】
ジシクロペンタジエンと結晶水を有する無機酸触媒及び/又は結晶水を有する有機酸触媒の存在下で加熱処理することにより廃酸処理の必要もなく、一工程で、且つ高収率でビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテルを得ることが出来る。
Claims (9)
- ジシクロペンタジエンを、ヘテロポリ酸水和物触媒、又はFeCl 3 ・6H 2 O、FeBr 3 ・6H 2 O、Fe(NO 3 ) 3 ・9H 2 O、Fe 3 (SO 4 ) 2 ・7H 2 O、FeI 3 ・6H 2 O、Fe(HCO 2 ) 3 ・2H 2 O、Fe(CH 3 CO 2 ) 3 ・4H 2 O、Fe 2 (CH 3 CO 2 ) 3 ・4H 2 O、Fe 2 (C 2 O 4 ) 3 ・2H 2 O、Fe 2 (C 2 O 4 ) 3 ・4H 2 O、CuCl 2 ・6H 2 O、CuBr 2 ・6H 2 O、CuI 2 ・6H 2 O及びCu(NO 3 )・6H 2 Oからなる群から選ばれる結晶水を有する金属塩触媒の存在下、脂肪族エーテル、脂肪族ケトン、芳香族炭化水素及びハロゲン化炭化水素からなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を用いるか、又は無溶媒で加熱処理することを特徴とする式〔1〕
- ヘテロポリ酸水和物が、縮合配位元素としてMo、W、V、Ti、Al及びNbから選ばれた少なくとも1種の元素を含み、中心元素のヘテロ原子が、P、Si、V、Ge、As、Ti、Fe、Co、Ni、Pt、Te、Zn、Ga、Be、I、B、Ce、Th、Mn及びCrの群から選ばれた1種の元素を含むものであり、縮合配位元素/中心元素で表される原子比は、2.5〜12である請求項1記載のビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- ヘテロポリ酸水和物が、リンモリブデン酸水和物、リンタングステン酸水和物、ケイモリブデン酸水和物及びケイタングステン酸水和物である請求項1又は2記載のビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- ヘテロポリ酸水和物が、H 3 [PMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 3 [AsMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [SiMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [GeMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [TiMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 8 [CeMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 8 [ThMo 12 O 42 ]・nH 2 O、H 7 [PMo 11 O 39 ]・nH 2 O、H 7 [AsMo 11 O 39 ]・nH 2 O、H 8 [GeMo 11 O 39 ]・nH 2 O、H 6 [MnMo 9 O 32 ]・nH 2 O、H 6 [NiMo 9 O 32 ]・nH 2 O、H 6 [TeMo 9 O 32 ]・nH 2 O、H 5 [IMo 9 O 24 ]・nH 2 O、H 6 [P 2 Mo 18 O 62 ]・nH 2 O、H 6 [As 2 Mo 18 O 62 ]・nH 2 O、H 3 [CoMo 6 O 24 H 6 ]・nH 2 O、H 3 [CrMo 6 O 24 H 6 ]・nH 2 O、H 3 [FeMo 6 O 24 H 6 ]・nH 2 O及びH 3 [GaMo 6 O 24 H 6 ]・nH 2 O(ここで n は1以上の整数を表す。)からなる群から選ばれるモリブデン酸水和物である、請求項2記載のビス(トリシクロ[4.3.0.1 2,5 ]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- ヘテロポリ酸水和物が、H 3 [PW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 3 [AsW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 3 [SiW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [SiW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [TiW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 5 [CoW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 5 [FeW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 5 [BW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 3 [VW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 6 [BeW 9 O 31 ]・nH 2 O、H 6 [TeW 6 O 24 ]・nH 2 O、H 5 [IW 6 O 24 ]・nH 2 O、H 4 [NiW 6 O 24 H 6 ]・nH 2 O、H 3 [GaW 6 O 24 H 6 ]・nH 2 O、H 6 [P 2 W 18 O 62 ]・nH 2 O、H 6 [As 2 W 18 O 62 ]・nH 2 O及びH 7 [PW 11 O 33 ]・nH 2 O(ここで n は1以上の整数を表す。)からなる群から選ばれるタングステン酸水和物である、請求項2記載のビス(トリシクロ[4.3.0.1 2,5 ]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- ヘテロポリ酸水和物が、H 0.5 [Cs 2.5 PW 12 O 40 ]・nH 2 O 、H 3 [PMo 6 W 6 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [PMoW 11 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [PVMo 11 O 40 ]・nH 2 O、H 5 [PV 2 Mo 10 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [PReW 12 O 40 ]・nH 2 O及びH 5 [PV 2 Mo 10 O 40 ]・nH 2 O(ここで n は1以上の整数を表す。)からなる群から選ばれる混合配位ヘテロポリ酸水和物である、請求項2記載のビス(トリシクロ[4.3.0.1 2,5 ]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- ヘテロポリ酸水和物が、H 3 [PMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [SiW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 3 [PW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 5 [PV 2 Mo 10 O 40 ]・nH 2 O、H 4 [SiMo 12 O 40 ]・nH 2 O、H 7 [PMo 11 O 39 ]・nH 2 O、H 6 [P 2 Mo 18 O 62 ]・nH 2 O、H 3 [SiW 12 O 40 ]・nH 2 O、H 6 [P 2 W 18 O 62 ]・nH 2 O、H 7 [PW 11 O 33 ]・nH 2 O、H 3 [PMo 6 W 6 O 40 ]・nH 2 O及びH 4 [PMoW 11 O 40 ]・nH 2 O(ここで n は1以上の整数を表す。)からなる群から選ばれるヘテロポリ酸水和物である、請求項2記載のビス(トリシクロ[4.3.0.1 2,5 ]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- ヘテロポリ酸水和物が、シリカ、アルミナ、ゼオライト、炭素及び高分子樹脂の中から選ばれた担体に担持した触媒である、請求項1乃至7の何れかに記載のビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
- 加熱温度が40〜200℃である請求項1乃至8の何れかに記載のビス(トリシクロ[4.3.0.12,5]デセ−7−エン−3−イル)エーテルの製造方法。
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JP15432698A JP4269111B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 脂環式エーテルの製造方法 |
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