以下、本発明を島設備内に設けられる異物排出路に具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1に示すように、遊技店(遊技場)に据え付けられた島設備10には、その設置島台S上に複数台のパチンコ遊技機(遊技機)Pが背面を対向させた状態で列設されている。隣り合うパチンコ遊技機Pの間には、硬貨を供することで遊技球を遊技者に貸し出す球貸機Nが設置されている。また、島設備10には、パチンコ遊技機Pの列設方向(図1では左右方向)の略中央に、球揚送装置11が設置されている。この球揚送装置11は図示しない研磨リフトを介して遊技球を研磨しながら上方へと揚送するものである。さらに、島設備10には、球揚送装置11の上方側に、該球揚送装置11によって揚送された多数の遊技球を貯留可能な島タンク12が設置されている。また、島設備10には、前記各パチンコ遊技機Pの上方域に、前記島タンク12内に貯留された遊技球を各パチンコ遊技機Pへ分配供給するための球供給樋14が設けられている。球供給樋14は、前記球揚送装置11側を上流端とする斜状態様で球揚送装置11の左右両側に設けられている。
一方、前記島設備10内における各パチンコ遊技機Pの下方域には、各パチンコ遊技機Pから排出された遊技球(例えばアウト球等)を受け入れ転動移送させるための排出樋15が設けられている。この排出樋15は、前記球揚送装置11側を下流端とする斜状態様で球揚送装置11の左右両側に設けられている。また、島設備10の前記球揚送装置11の下方側には、排出樋15により転動移送された遊技球を回収するための球回収タンク19が設けられている。さらに、島設備10内において、前記排出樋15の下流端と前記球回収タンク19の間には、球回収タンク19内に異物が入るのを防ぐための異物排出路20が設けられている。この異物排出路20の上流端は、排出樋15の下流端と接続されている一方で、異物排出路20の下流端は、前記球回収タンク19と接続されている。この異物排出路20は、前記球回収タンク19側を下流端とする斜状態様で球回収タンク19の左右両側に設けられている。
そして、パチンコ遊技機Pから排出された遊技球は、排出樋15及び異物排出路20を通過して球回収タンク19内へと放出される。このとき、前記球貸機Nからパチンコ遊技機Pの機裏側へ転落し排出樋15内に入った硬貨や、パチンコ遊技機Pから外れて排出樋15内に入ったビス、さらには、遊技球Bに付着した細塵等の異物は、異物排出路20を通過する間に該異物排出路20の外側へ排出される。そして、球回収タンク19内に放出された遊技球Bは、球揚送装置11内に取り込まれて島タンク12へ揚送される。さらに、島タンク12へ揚送された遊技球は、各球供給樋14から複数の球分配シュート(図示略)を介して各パチンコ遊技機Pへ分配供給される。
次に、前記異物排出路20について具体的に説明する。なお、図2及び図3の矢印Gに示すように、異物排出路20の上流側から下流側へと遊技球Bが通過する方向を遊技球Bの通過方向とする。さて、図2及び図3に示すように、異物排出路20は、大別すると、その外郭を形成する排出路本体30と、該排出路本体30の上方全体を覆蓋するカバー部材Cとから構成されている。最初に、排出路本体30について説明する。図2に示すように、排出路本体30は外郭が長尺状をなし、排出路本体30の底部をなす本体底部36の両側に側壁32が立設されて形成されている。前記側壁32は、その上方側が排出路本体30の内側へ延びるように略直角に折り曲げられ、その折り曲げ部位に前記カバー部材Cをビス止めするための複数のビス孔32aが穿設されている。
この構成により異物排出路20は、島設備10に設置した状態において、排出樋15を転動案内された遊技球Bを受け入れ、該遊技球Bを球回収タンク19側に転動案内する通路構成を取り得る。なお、異物排出路20によって形成される通路は、機能毎に分けると2種類の通路に分けられることから、説明をわかり易くするために2種類の通路を「転動路」と「整流路」とし、図2及び図3においては「転動路」に「33」の符号を付すとともに「整流路」に「34」の符号を付す。転動路33は、異物排出路20の上流側(排出樋15側)の通路であり、排出樋15で転動案内された遊技球Bを受け入れ、該遊技球Bを整流路34側に通過方向に沿って転動案内する。一方、整流路34は、転動路33に連設され、異物排出路20の下流側(球回収タンク19側)の通路であり、転動路33を乱雑(雑然)状態で転動案内された遊技球Bを整流(整列)し、該遊技球Bを球回収タンク19側に整列状態で通過方向に沿って転動案内する。本実施形態の異物排出路20では、整流路34の通過時に異物が排出される。
前記本体底部36は、転動路33の底部と整流路34の底部とから構成されている。前記転動路33の底部は、側壁32間に架設された平板状の底板31によって形成され、該底板31上にはマットMが敷設されている。一方、前記整流路34の底部は、側壁32間に架設された一対の支持部材35上にユニット部材としての底形成部材39とマットMを通過方向に沿って並べて敷設することにより形成されている。一対の支持部材35のうち、一方の支持部材35は、前記底板31の下流側直近に設けられ、他方の支持部材35は異物排出路20の下流端側に設けられている。このように支持部材35を整流路34の両端側のみに設けることにより、整流路34における前記底形成部材39の配設部位(異物排出路20の下面部位)は、開口した状態とされている。
前記底形成部材39は、図4(a)に示すように、複数の橋路37と、一対の位置決め部材38と、補強板29とを一体化して簀子状に形成されている。図5(a)に示すように、前記橋路37は長板状をなし、該橋路37の両側及び中央の下端には嵌挿片37aが突設されている。また、図4(b)及び図5(b)に示すように、前記位置決め部材38は、長方形状をなす板材を、短辺側の略中央で側面視略「く」の字状に折り曲げて形成されている。位置決め部材38には、複数(本実施形態では八つ)の橋路保持スリット38aが一方の長辺側に開口するように一定間隔で切り欠き形成されている。隣り合う橋路保持スリット38aの間は間隔Lに設定されている。
また、位置決め部材38には、隣り合う前記橋路保持スリット38aの間に保持片38eが形成されている。各保持片38eの中央には、凹部38bが前記橋路保持スリット38aと同じ方向へ開口するようにそれぞれ切り欠き形成されている。その結果として、位置決め部材38には複数の凹部38b(本実施形態では七つ)が形成されている。また、位置決め部材38には、前記橋路保持スリット38aと同じ数(本実施形態では八つ)の嵌挿孔38cが形成され、隣り合う嵌挿孔38c間の間隔は前記間隔Lとされている。そして、各嵌挿孔38cは前記橋路37の嵌挿片37aが嵌挿可能に形成されている。加えて、位置決め部材38の両側及び中央には、底形成部材39を支持部材35にねじ止めするためのねじ止め孔38dが穿設されている。また、図5(c)に示すように、前記補強板29は長板状をなし、該補強板29には前記橋路保持スリット38aと同じ数(本実施形態では八つ)だけ嵌合孔29aが一定間隔で形成されている。隣り合う嵌合孔29a間の間隔は前記間隔Lとされている。
そして、図4(a)及び(b)に示すように、底形成部材39は、各橋路37の両側がそれぞれ位置決め部材38の橋路保持スリット38aに保持され、かつ、各橋路37の両側の嵌挿片37aがそれぞれ位置決め部材38の嵌挿孔38cに嵌挿された後、前記両側の嵌挿片37aの全てが位置決め部材38に溶接されて形成される。さらに、底形成部材39は、各橋路37中央の嵌挿片37aがそれぞれ補強板29の嵌合孔29aに嵌挿された後、前記中央の嵌挿片37aの全てが補強板29に溶接されて形成される。上記構成の底形成部材39において、隣り合う橋路保持スリット38a間は間隔Lに設定されている。このため、図4(a)に示すように、底形成部材39は、隣り合う橋路37の間に間隔Lを開けた間隙Kが形成されている。なお、前記間隙Kの幅(間隔L)は遊技球Bの直径より広く、かつ、一個の遊技球Bのみが通過可能な幅に設定されている。そして、底形成部材39に複数(本実施形態では七つ)の間隙Kが形成され、排出路本体30の底形成部材39の配設部位は開口した状態とされている。このため、異物排出路20の本体底部36において、整流路34の略全体は橋路37を除いて上下方向へ貫通することとなり、異物はこの整流路34の通過時に異物排出路20外へ排出される。
次に、前記カバー部材Cについて説明する。なお、図2ではカバー部材Cのうちの第1の蓋部材40は図示せず、図3では2点鎖線で第1の蓋部材40を示す。図2及び図3に示すように、カバー部材Cは、第1の蓋部材40と、第2の蓋部材41と、第3の蓋部材51とから構成されている。前記第1の蓋部材40は、異物排出路20の転動路33を覆蓋するものであり、第2の蓋部材41と第3の蓋部材51は異物排出路20の整流路34を覆蓋するものである。前記第1の蓋部材40は、平板状に形成されている。前記第2の蓋部材41は、その全体が、例えば、ナイロン、ポリカーボネート、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂材料より形成されている。そして、図6に示すように、第2の蓋部材41は、蓋板42と、該蓋板42の下面に一体成形された四枚の第1整流壁43、及び前記第1整流壁43と形状の異なる三枚の第2整流壁44とから構成されている。第1及び第2整流壁43,44は、第1整流壁43が蓋板42の両側に位置し、第1整流壁43と第2整流壁44とが交互に並ぶように蓋板42に設けられている。そして、隣り合う第1整流壁43と第2整流壁44の間隔は全て同じであり、該間隔は遊技球Bの直径より広く、遊技球Bが1列状態で通過し得る間隔に設定されている。
図7(a)、(b)及び(c)に示すように、第1及び第2整流壁43,44は、自由端側が基端側よりも肉薄となるように形成されている。また、図6及び図7(b)、(c)に示すように、第1及び第2整流壁43,44には、蓋板42の下面から真下へ延びる鉛直部43a,44aが形成され、さらに、その鉛直部43a,44aに連続して傾斜して延びる傾斜部43b,44bが形成されている。第1整流壁43の傾斜部43bは、鉛直部43aの下端から直線状に下り傾斜している。一方、第2整流壁44の傾斜部44bは、鉛直部44aの下端から直線状に下り傾斜した後、水平方向へ延び、さらに、下り傾斜している。また、第1及び第2整流壁43,44は、傾斜部43bと傾斜部44bとが一部高さが異なるようになっている。そして、上記構成の第2の蓋部材41が排出路本体30に組付けられた状態では、第1及び第2整流壁43,44の傾斜部43b,44bは遊技球Bの通過方向と反対方向に向かって第2の蓋部材41(蓋板42)から下り傾斜している。
次に、第3の蓋部材51について説明する。図3に示すように、第3の蓋部材51は、その全体が、例えば、ナイロン、ポリカーボネート、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂材料より形成されている。そして、図8(a)及び(b)に示すように、第3の蓋部材51は、蓋板52と、該蓋板52の下面に一体成形された七枚の案内壁53とから構成されている。隣り合う案内壁53の間隔は全て同じである。そして、隣り合う案内壁53の間隔は、前記隣り合う第1整流壁43と第2整流壁44の間隔と同じである。また、隣り合う案内壁53の間隔は遊技球Bの直径より広く、1列状態で遊技球Bが通過し得る間隔に設定されている。各案内壁53は、自由端側が基端側よりも肉薄となるように形成されている。
そして、上記構成の排出路本体30とカバー部材Cとから異物排出路20を形成するには、まず、図3に示すように、前記底板31上にマットMを敷設し、該マットMを底板31に固定する。続けて、一対の支持部材35上に底形成部材39の両位置決め部材38を支持させ、ねじ止め孔38dによって各位置決め部材38を支持部材35にねじ止めする。すると、底形成部材39を支持部材35に組付けるという一作業により、複数の橋路37及び一対の位置決め部材38の全てが側壁32間に組付けられる。続けて、底形成部材39よりも下流側の他方の支持部材35上にマットMを敷設し、該マットMを支持部材35に固定する。
その結果、マットMを備えた転動路33と、底形成部材39及びマットMを備えた整流路34が形成されるとともに、転動路33の底部と整流路34の底部とから本体底部36が構成される。この本体底部36には、位置決め部材38が備えられることにより、凹部38bが複数箇所に設けられている。そして、本体底部36と該本体底部36から立設された側壁32とから排出路本体30が構成される。なお、転動路33のマットMの上面は、各橋路37上端よりも上側に位置し、各橋路37上端は、整流路34のマットMの上面より上側に位置している。そして、排出路本体30内は、上流側から下流側に向かうに従い高低差が形成されている。すなわち、転動路33のマットMの上面と各橋路37の上端との高低差、又は各橋路37の上端と整流路34のマットMの上面との高低差が逆転してしまうことが無いように各部材の高さが設定されている。その結果、転動路33のマットM、橋路37、又は整流路34のマットMの製造誤差や、組付け誤差等により高低差が逆転して遊技球Bの球詰まり等が発生することが防止される。
続けて、第1の蓋部材40、第2の蓋部材41、及び第3の蓋部材51を、それぞれ側壁32上方の折り曲げ部位に載せる。なお、第2の蓋部材41を排出路本体30に組付けるとき、傾斜部43b,44bの自由端が位置決め部材38の凹部38bに挿入されるようにする。すると、第1及び第2整流壁43,44は、それぞれ隣り合う橋路37の間に位置するように排出路本体30内に配設される。その後、ビス60を、第1の蓋部材40、第2の蓋部材41、及び第3の蓋部材51を貫通させてビス孔32aに固定する。すると、排出路本体30の上方全てが、第1の蓋部材40、第2の蓋部材41、及び第3の蓋部材51によって覆蓋される。その結果、カバー部材Cが排出路本体30に組付けられ、排出路本体30とカバー部材Cとからなる異物排出路20が構成される。
上記のように構成された異物排出路20において、図2に示すように、排出路本体30内には、第1及び第2整流壁43,44の通過方向下流側にそれぞれ案内壁53が連設されている。また、第1及び第2整流壁43,44の傾斜部43b,44bの自由端の一部は、それぞれ位置決め部材38の凹部38bに挿入され、第1及び第2整流壁43,44は横方向への移動が規制されている。さらに、第1及び第2整流壁43,44において、傾斜部43b,44bの自由端の一部は間隙Kの内側に入り込み、間隙Kの内側に入り込んでいない残りの自由端は間隙Kよりも上方に位置している。また、案内壁53はその自由端の全てが、間隙Kよりも上方に位置している。
そして、排出路本体30の内側には、仕切壁としての複数の第1及び第2整流壁43,44と、仕切壁としての複数の案内壁53が並設され、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53によって排出路本体30内が区切られている。詳しくは、排出路本体30の内側は、第1整流壁43とその下流側の案内壁53、及び第2整流壁44とその下流側の案内壁53によって複数の区画に仕切られている。そして、排出路本体30の内側には一つの橋路37を底面とし、第1整流壁43とその下流側の案内壁53、及び第2整流壁44とその下流側の案内壁53を、橋路37両側の壁とする球通路56が複数(本実施形態では六列)並設されている。すなわち、排出路本体30内には、隣り合う第1整流壁43と第2整流壁44の間、及び隣り合う案内壁53の間に橋路37が位置している。そして、各球通路56は、互いに間隙Kをおいて並設された複数の橋路37と、一定間隔をおいて並設された第1及び第2整流壁43,44と、案内壁53とを、交互に位置するように組み合わせることによって形成されている。
図9に示すように、各球通路56は、複数の遊技球Bが前記通過方向に一列に整列された状態で通過することが可能に形成されている。また、各球通路56において、各橋路37と、該橋路37の側方に位置する第1整流壁43、第2整流壁44、及び案内壁53との間には、それぞれ空隙Tが形成されている。詳しくは、各橋路37の上端と、第1整流壁43、第2整流壁44、及び案内壁53の下端との間に空隙Tが形成されている。さらに、各球通路56の通路幅は、遊技球Bが球通路56を形成する隣り合う第1整流壁43と第2整流壁44、又は隣り合う案内壁53のうち、いずれか一方の壁面に摺接しながら橋路37上を通過する場合に、他方の壁面と遊技球Bとの間に遊間Yが形成されるように設定されている。
一方、上記構成の異物排出路20において、ビス60を全ての蓋部材40,41,51から取外し、全ての蓋部材40,41,51を排出路本体30から組外すことにより、カバー部材Cを排出路本体30から組外すことができる。すなわち、全ての蓋部材40,41,51は、排出路本体30に対し着脱可能に形成されているため、カバー部材Cは排出路本体30に対し着脱可能に形成されている。さらに、各支持部材35に対するねじ止めを解除することにより、底形成部材39を支持部材35から組外すことができる。そして、底形成部材39を組外す方向は、全ての蓋部材40,41,51を排出路本体30から組外す方向と同じになっている。
さて、上記構成の異物排出路20が島設備10内に設けられていると、排出樋15から流下してきた多量の遊技球Bは異物排出路20内に入り込む。そして、多量の遊技球Bは転動路33のマットM上を転動流下した後、整流路34へ転動移送され、該整流路34にて第1及び第2整流壁43,44の傾斜部43b,44bに衝突する。このとき、第1及び第2整流壁43,44は自己潤滑性を有するため、遊技球Bは傾斜部43b,44bの外面を滑転していく。また、遊技球Bが傾斜部43b,44bに衝突する際に生じる応力は、第1及び第2整流壁43,44の基端から蓋板42に受承されるとともに、自由端側の位置決め部材38によって受承される。
なお、パチンコ遊技機Pの機裏側へ転落し排出樋15から異物排出路20内へ入り込んだ硬貨は、その態様がほぼ水平状態のまま傾斜部43b,44bに乗り上げた場合、該硬貨は鉛直部43a,44aに係止した後、傾斜部43b,44bの高低差によって球通路56内へ落下する。そして、硬貨は、遊技球Bと、第1整流壁43又は第2整流壁44との間に形成された遊間Y及び空隙Tを介して、間隙Kから異物排出路20外へ排出される。一方、硬貨の態様がほぼ起立状態の場合は、硬貨はそのまま遊技球Bと、第1整流壁43又は第2整流壁44との間に形成された遊間Y及び空隙Tを介して、間隙Kから異物排出路20外へ排出される。
そして、傾斜部43b,44bに衝突した遊技球Bは、それら傾斜部43b,44bによって分流される。さらに、分流された遊技球Bは、第1及び第2整流壁43,44によってその通過方向に整列され、球通路56内を通過方向下流側へ流下していく。その後、多数の遊技球Bは、案内壁53によって整列状態が維持されたまま通過方向下流側へ案内される。このとき、案内壁53は自己潤滑性を有するため、遊技球Bは案内壁53の外面を滑転していく。なお、各球通路56内において、遊技球Bは、橋路37の両側の第1整流壁43、第2整流壁44及び案内壁53の壁面に摺接しながら橋路37上を転動する。このため、遊技球Bに付着した細塵は、第1及び第2整流壁43,44や案内壁53との摺接により遊技球Bから剥がれ落ちる。そして、その細塵は、空隙Tを通過して間隙Kから異物排出路20外へ排出される。その後、遊技球Bは、整流路34のマットM上を転動した後、球回収タンク19内に回収される。
さて、第1整流壁43、第2整流壁44、及び案内壁53には多量の遊技球Bが絶え間なく衝突、摺接している。このため、第1整流壁43、第2整流壁44、及び案内壁53が、その外面を遊技球Bが滑転可能に形成され、発生する応力を各蓋部材41,51にて受承可能に形成されていても、第1整流壁43、第2整流壁44、及び案内壁53はその耐用年数の超過等により交換の必要性が生じてくる。ここで、第1及び第2整流壁43,44は第2の蓋部材41に一体成形され、案内壁53は第3の蓋部材51に一体成形されている。そして、第2の蓋部材41及び第3の蓋部材51は側壁32に対してビス60で固定して排出路本体30に組付けられている。
また、第1整流壁43、第2整流壁43、及び案内壁53は、それぞれ排出路本体30の本体底部36に対してビス止め等により固定されておらず、側壁32に対しても組付けられていない。このため、ビス60をビス孔32aから取外し、第2の蓋部材41と第3の蓋部材51を上方へ組外すだけで、第1及び第3整流壁43,44と案内壁53を排出路本体30から組外すことができる。しかも、第1及び第2整流壁43,44は全て第2の蓋部材41に一体成形され、案内壁53は全て第3の蓋部材51に一体成形されている。このため、第2の蓋部材41と第3の蓋部材51を、排出路本体30から組外す一作業のみで第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の全てを排出路本体30から組外すことができる。このとき、異物排出路20は排出路本体30と、第2の蓋部材41と、第3の蓋部材51とに分解されるだけである。
そして、新たに別の第2の蓋部材41と、別の第3の蓋部材51を排出路本体30に組付け、各蓋部材41,51をビス60で側壁32にビス止めするだけで、排出路本体30内に新しい第1及び第2整流壁43,44と新しい案内壁53を設けることができる。すなわち、排出路本体30に対して第2の蓋部材41と第3の蓋部材51を着脱することにより、排出路本体30に第1及び第2整流壁43,44と案内壁53を着脱することができるとともに、異物排出路20を組み立てることができる。
特に、島設備10内での遊技球Bの循環効率を高め、各パチンコ遊技機Pへ遊技球Bを速やかに供給するために、各パチンコ遊技機Pから排出された遊技球Bは非常に速い速度で排出樋15を転動案内される。このため、排出樋15を転動案内されて異物排出路20に受け入れられた遊技球Bは、非常に勢い良く第1及び第2整流壁43,44に衝突する。このため、第1及び第2整流壁43,44には非常に大きな衝突エネルギが発生し非常に大きな応力が作用することとなる。したがって、上記のように非常に大きな応力が作用する第1及び第2整流壁43,44は案内壁53よりも交換頻度が高くなる。
このとき、カバー部材Cは、3つの蓋部材40,41,51に分割可能であり、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53に分割可能である。したがって、第2の蓋部材41のみを排出路本体30から組外すことにより、第1及び第2整流壁43,44のみを排出路本体30から組外すことができる。一方、第3の蓋部材51を排出路本体30から組外すことで、案内壁53のみを排出路本体30から組外すことも当然可能となる。そして、新たに別の第2の蓋部材41又は第3の蓋部材51を排出路本体30に組付け、ビス60で側壁32にビス止めするだけで、排出路本体30内に新しい第1及び第2整流壁43,44又は案内壁53を設けることができる。
上記実施形態の異物排出路20によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)排出路本体30の上方を覆蓋する第2の蓋部材41及び第3の蓋部材51を設け、その第2の蓋部材41の下面に複数の第1及び第2整流壁43,44を並設し、第3の蓋部材51の下面に複数の案内壁53を並設した。そして、第2の蓋部材41と第3の蓋部材51を排出路本体30から組外すだけで、排出路本体30から第1及び第2整流壁43,44と案内壁53を組外すことができる。したがって、例えば、異物排出路が、底部を形成する部材、側壁、及び仕切壁を固定部材に組付けて形成され、その異物排出路から仕切壁を組外す際には、前記固定部材を組外し全ての部材に分解する必要があった従来と異なり、異物排出路20からの第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の組外し作業を容易に行うことができる。一方、第2の蓋部材41と第3の蓋部材51を排出路本体30に組付けるだけで、排出路本体30に複数の第1及び第2整流壁43,44と案内壁53を並設して排出路本体30内に複数の球通路56を区画形成することができる。したがって、仕切壁を組付ける際には、全ての部材とともに仕切壁を前記固定部材に組付ける必要があった従来と異なり、異物排出路20への第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の組付け作業を容易に行うことができる。
(2)第1及び第2整流壁43,44は第2の蓋部材41に一体成形され、案内壁53は第3の蓋部材51に一体成形されている。このため、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53に遊技球Bが衝突して応力が作用しても、該応力を第2の蓋部材41及び第3の蓋部材51に好適に受承させることができる。したがって、例えば、第2の蓋部材41に対し別体の第1及び第2整流壁43,44を組付け、第3の蓋部材51に別体の案内壁53を組付けた場合と比較して、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の基端の破損を発生しにくくすることができる。また、第1及び第2整流壁43,44が第2の蓋部材41から外れ、案内壁53が第3の蓋部材51から外れる虞が無い。このため、第2の蓋部材41の排出路本体30に対する着脱とともに第1及び第2整流壁43,44を排出路本体30に対して確実に着脱でき、第3の蓋部材51の排出路本体30に対する着脱とともに案内壁53を排出路本体30に対して確実に着脱できる。
(3)排出路本体30内に第1及び第2整流壁43,44と案内壁53とを分割して設け、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53とをそれぞれ別の蓋部材41,51の下面に並設した。そして、流下してきた遊技球Bは、第1及び第2整流壁43,44の傾斜部43b,44bに衝突するため、第1及び第2整流壁43,44は案内壁53と比べて摩耗、変形等が生じやすく交換の必要性が生じやすい。このとき、第1及び第2整流壁43,44が並設された第2の蓋部材41を排出路本体30から組外すことにより、第1及び第2整流壁43,44のみを排出路本体30から組外し、交換することが可能となる。したがって、第2の蓋部材41と第3の蓋部材51とが一体化され、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53とが一体化された蓋部材全体を交換する場合と比較して、その交換コストの削減に寄与することができる。
(4)本体底部36に、凹部38bを備えた位置決め部材38を配設し、その凹部38bを傾斜部43b,44bの自由端が挿抜可能に形成した。そして、第1及び第2整流壁43,44が設けられた第2の蓋部材41を排出路本体30に組付ける際に、前記凹部38bに傾斜部43b,44bの自由端が挿入されるように第2の蓋部材41を排出路本体30に組付けることにより、排出路本体30内の所望する位置に第1及び第2整流壁43,44を設けることができる。また、傾斜部43b,44bの自由端を凹部38bに挿入することにより、第1及び第2整流壁43,44の自由端を本体底部36に位置決めした状態で設けることができる。したがって、遊技球Bが傾斜部43b,44bに衝突しても、第1及び第2整流壁43,44が横揺れ等せず球通路56の幅を維持して遊技球Bの流れを妨げることがなくなる。
(5)加えて、第1及び第2整流壁43,44は基端が蓋板42に位置決めされ、自由端が位置決め部材38により位置決めされている。このため、第1及び第2整流壁43,44は両端が挟持された態様で排出路本体30内に設けられている。したがって、遊技球Bが傾斜部43b,44bに衝突した際に生じる応力は、蓋板42及び位置決め部材38に分散して受承されることとなる。したがって、第1及び第2整流壁43,44の自由端が位置決め部材38によって位置決めされていない場合と比較して、第1及び第2整流壁43,44の基端の破損の発生をより低減させることができる。
(6)底形成部材39を構成する両位置決め部材38にはそれぞれ凹部38bが形成されている。このため、底形成部材39が、いずれの位置決め部材38が底板31の下流側直近の支持部材35に支持されるように側壁32間に組付けられても、凹部38bを傾斜部43b,44bの自由端を挿入可能とする位置に設けることができる。したがって、底形成部材39を支持部材35上に支持させるとき、底形成部材39の向きを考慮する必要がない。その結果、底形成部材39を側壁32間に組付ける作業を容易に行うことができ、ひいては、異物排出路20の組付け作業を容易に行うことができる。
(7)位置決め部材38と、橋路37の全部とを一体化して底形成部材39をユニット化したため、位置決め部材38と複数の橋路37とを一体に取り扱うことが可能となる。そして、この底形成部材39により、本体底部36の一部を形成することができる。このため、異物排出路20を形成する場合は、底形成部材39を、一対の支持部材35に組付け、さらに排出路本体30にカバー部材Cを組付けるだけでよく、異物排出路20の組付け作業を容易に行うことができる。すなわち、固定部材に対し、底部を形成する部材と側壁と仕切壁とを一つずつ組付けていた従来と異なり、異物排出路20の組付け作業を容易に行うことができる。逆に、カバー部材Cを組外し、底形成部材39を支持部材35から組外すことにより、異物排出路20を分解することができ、異物排出路20の組外し作業を容易に行うことができる。したがって、所望する部材、例えば、遊技球Bの通過により汚れの付着しやすい橋路37を清掃したい場合であっても、底形成部材39を異物排出路20から容易に組外すことができ、その清掃を容易に行うことができる。
(8)底形成部材39の着脱方向を、各蓋部材40,41,51の排出路本体30に対する着脱方向と同じにした。このため、例えば、各蓋部材40,41,51の排出路本体30に対する着脱方向と、底形成部材39の支持部材35に対する着脱方向が異なる場合と比較して、異物排出路20の組付け作業又は組外し作業の作業性を向上させることができる。
(9)案内壁53が並設された第3の蓋部材51を排出路本体30に組付けたとき、案内壁53の自由端の全てが該案内壁53に対向する間隙Kよりも上方に位置するようにした。このため、例えば、案内壁53の一部が間隙Kの内側に入り込んでしまう場合と比較して、案内壁53と橋路37との間に形成される異物排出のための空隙Tを広く確保することができ、球通路56内に入った異物の排出能力の低下を阻止することができる。
(10)第1及び第2整流壁43,44と案内壁53を自己潤滑性を有する合成樹脂材料より形成した。このため、流下してきた遊技球Bは、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の外面を滑転することとなり、遊技球Bとの接触に伴う摩擦熱が、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53に発生しにくくなる。したがって、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53を摩擦熱によって摩耗させにくくして、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の寿命の長期化を図ることができる。また、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53には、各壁43,44,53を金属材料で形成した場合のような遊技球Bとの衝突に伴う歪みが発生しない。したがって、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の歪みにより球通路56が狭められて球詰まりが発生すると行った不具合の発生を阻止することができる。
(11)第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の基端側を、それぞれ自由端側よりも肉厚に形成した。言い換えれば、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の自由端側を、基端側よりも肉薄に形成した。このため、流下した遊技球Bが、第1及び第2整流壁43,44や案内壁53の自由端側に接触したとき、該接触に伴い各壁43,44,53の基端には応力が作用することになるが、該応力を各壁43,44,53の基端で受承して該基端の破損を発生しにくくすることができる。そして、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の基端は、本体底部36よりも上方位置にあるため、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の基端を肉厚に形成しても、球通路56の通路幅が狭くならずに済む。したがって、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の基端を肉厚にしたために、球通路56及び間隙Kが狭められたり、球通路56の幅を確保するために球通路56の数が減少することがない。その結果、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の耐衝撃性向上のために基端側を補強した構成としても、遊技球Bの移送性能及び異物排出性能の低下を招くことがない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 実施形態において、第3の蓋部材51を排出路本体30の下流部に着脱不能に一体化し、第1の蓋部材40を排出路本体30の上流部に着脱不能に一体化する。そして、第2の蓋部材41のみを排出路本体30に組付け及び組外し可能に構成し、第1及び第2整流壁43,44のみを排出路本体30に組付け及び組外し可能に構成してもよい。
・ 実施形態では、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53の基端側を自由端側より肉厚に形成したが、第1及び第2整流壁43,44と案内壁53全体を同じ厚みに形成してもよい。
・ 実施形態において、第2の蓋部材41及び第3の蓋部材51を、自己潤滑性を有しない合成樹脂材料、金属材料等によって形成してもよい。
・ 実施形態において、案内壁53の自由端の一部又は全部が橋路37間の内側、すなわち間隙Kの内側に入り込んでいてもよい。
・ 実施形態では、全ての橋路37と位置決め部材38とを一体化して底形成部材39を構成したが、複数の橋路37のうちの一部と位置決め部材38とを一体化して底形成部材39を構成してもよい。また、異物排出路20における排出路本体30の長さに応じて底形成部材39を複数使用してもよい。
・ 実施形態では、本体底部36に位置決め部材38を設け、傾斜部43b,44bの自由端を挿抜可能とする凹部38bを設けたが、位置決め部材38における凹部38bを削除して、傾斜部43b,44bの自由端を位置決めしなくてもよい。
・ 実施形態では、両位置決め部材38に凹部38bを形成したが、一方の位置決め部材38のみに凹部38bを形成し、凹部38bが形成された位置決め部材38が傾斜部43b,44bを挿抜可能とする位置に配設されるように底形成部材39を側壁32間に組付けてもよい。
・ 実施形態では、底形成部材39を構成する位置決め部材38に凹部38bを設けたが、底形成部材39以外となるマットMに傾斜部43b,44bの自由端を挿抜可能とする凹部を形成してもよい。
・ 実施形態において、位置決め部材38を削除するとともに、複数の橋路37をその両側を支持部材35に支持させて、該橋路37のみで整流路34の一部を構成してもよい。
・ 実施形態において、第1の蓋部材40、第2の蓋部材41、及び第3の蓋部材51を、それぞれ排出路本体30への組付け状態で排出路本体30内を透視可能とする透明又は半透明な合成樹脂材料により形成し、カバー部材C全体を透明又は半透明に形成してもよい。なお、このとき、第1〜第3の蓋部材40,41,51を、ナイロン、ポリカーボネート、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂材料で形成することが好ましい。このように構成すると、カバー部材Cが排出路本体30に組付けられたままの状態で、カバー部材Cを介して排出路本体30内を透視することができる。したがって、カバー部材Cを排出路本体30から組外すことなく、橋路37の汚れや第1及び第2整流壁43,44の変形、摩耗等を視認、把握することが可能となる。
・ 実施形態では、第2の蓋部材41に第1及び第2整流壁43,44を一体成形し、第3の蓋部材51に案内壁53を一体成形したが以下のように変更してもよい。すなわち、第2の蓋部材41を、蓋板42に別体の整流壁43,44を組付ける構成とし、第3の蓋部材51を、蓋板52に別体の案内壁53を組付ける構成として、蓋板42,52の排出路本体30に対する着脱と同時に、別体の第1及び第2整流壁43,44と案内壁53を排出路本体30に対し着脱可能な構成としてもよい。
・ 実施形態では、排出路本体30内に複数の球通路56として六列形成したが、球通路56の数は六列に限定されず、橋路37の数、第1及び第2整流壁43,44の数、及び案内壁53の数を変更して球通路56の数を、例えば、四列、五列、八列、九列、十列等に変更してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記ユニット部材を、前記蓋部材の排出路本体に対する着脱方向に沿って着脱自在に構成した請求項1又は請求項2に記載の異物排出路。
(ロ)前記仕切壁は自己潤滑性を有する合成樹脂材料より形成されている請求項1、請求項2、及び技術的思想(イ)のいずれか一項に記載の異物排出路。
(ハ)前記仕切壁の基端側を、前記仕切壁の自由端側よりも肉厚に形成した請求項1又は請求項2に記載の異物排出路。
(ニ)遊技機が設置された島設備内に設けられ、複数の橋路が間隙をおいて並設された底部と該底部に立設された側壁とからなる排出路本体の内側に、遊技球の通過方向と反対方向に向かって下り傾斜する傾斜部によって遊技球を前記通過方向に整列させる整流壁を複数設け、隣り合う整流壁の間に前記橋路が位置するとともに整流壁と橋路の間に空隙が形成されてなる球通路を複数並設し、該球通路内に入った異物を前記空隙から排出路本体外へ排出させる構成とした異物排出路であって、前記排出路本体の上方を覆蓋する蓋部材を備え、該蓋部材の下面に前記複数の整流壁を一体成形し、前記蓋部材の排出路本体に対する着脱とともに前記複数の整流壁を排出路本体に対し着脱可能にしたことを特徴とする異物排出路。
(ホ)遊技機が設置された島設備内に設けられ、複数の橋路が間隙をおいて並設された底部と該底部に立設された側壁とからなる排出路本体の内側に複数の仕切壁を設け、隣り合う仕切壁の間に前記橋路が位置するとともに仕切壁と橋路の間に空隙が形成されてなる球通路を複数並設し、該球通路内に入った異物を前記空隙から排出路本体外へ排出させる構成とした異物排出路の前記排出路本体の上方を覆蓋する蓋部材であって、該蓋部材の下面に前記複数の仕切壁が一体成形されていることを特徴とする蓋部材。
B…遊技球、K…間隙、P…パチンコ遊技機(遊技機)、T…空隙、10…島設備、20…異物排出路、30…排出路本体、32…側壁、36…本体底部、37…橋路、38…位置決め部材、38b…凹部、39…底形成部材(ユニット部材)、40…第1の蓋部材、41…第2の蓋部材、43…第1整流壁、43b…傾斜部、44…第2整流壁、44b…傾斜部、51…第3の蓋部材、53…案内壁、56…球通路。