JP4268080B2 - 物干し器 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のピンチをリング形の枠体に吊持してある物干し器に関する。
この種の物干し器として、合成樹脂や金属薄板からなるリング形の枠体に複数のピンチを一定間隔毎に取り付け、前記枠体の4つのコーナ部に掛けられたワイヤーないしはチェーンなどの4本の索条体の各先端を吊り手の下端部に接続したものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
実開昭56−6392号公報(第9および第10頁、図1) 特開平11−114289号公報(第2頁、図5)
ところで、従来の物干し器では、前記枠体のコーナ部と吊り手とが4本の索条体で繋がれているので、吊り手を物干し竿などに掛けたりする際に、索条体が物干し竿台の周辺物に引っ掛かたりすることがあり、扱い難いという指摘がある。
また、不使用時の物干し器をコンパクトにして格納するために、前記枠体を二つ折りに折り畳めるようにするのが好ましいが、上記した従来のもので折り畳み構造を適用したとしても、索条体が邪魔になってスムースに折り畳みにくいという問題が発生する。とくに、枠体を下方に折り畳むようにした場合には、その折り畳み状態で複数のピンチが互いに絡んでしまい、使用時に前記ピンチの絡み付き状態を解いて枠体を展開する作業に手間がかかってしまう。
さらに、前記索条体により枠体のコーナ部を吊持する従来のものでは、折り畳み構造を採用した場合、二つの枠体を連結する中央部位の上方からに支えがない状態になるから、例えば重い洗濯物干して荷重が増して揺れたりした場合には、前記連結部位に無理な応力が集中するおそれがあり、これに対応できる機械的強度を十分考慮した煩雑な設計を強いられる。
この発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、折り畳んでコンパクトにできるうえ、折り畳みや展開作業が円滑に行え、設計条件が簡易で、使い勝手のよい物干し器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、平面形状が略U字形の外枠部材の両端部間を桟部材で連結して構成されて、複数のピンチが吊持された二つの枠体と、前記一方の枠体における外枠部材の両端部と他方の枠体における外枠部材の両端部とを連結するとともに、両枠体を上方へ折り畳んだ状態と水平面に沿った展開状態とに変更可能に枢支する枢支・連結手段と、前記両桟部材に片持ち状態に固定されて互いに相手側に向かって延びるアームを有し、前記二つの枠体を吊持する枠体吊持手段と、この枠体吊持手段に対して垂直軸回りの回転が可能に連結された吊り手と、を備えていることを特徴とする物干し器に係わるものである。
また、請求項2の発明は、前記外枠部材の端部が圧入される外枠部材受け部ならびに桟部材の端部が圧入される桟部材受け部を有する継ぎ手部材を介して前記二つの枠体における外枠部材と桟部材とを連結してあり、前記枢支・連結手段が、前記二つの枠体に対応する継ぎ手部材にそれぞれ一体形成されて、相手側の枠体に向かって突設された軸受け突片と、両軸受け突片を個別に軸支するとともに、下方への回動を規制壁でそれぞれ阻止する軸受け体と備えている物干し器に係わるものである。
さらに、請求項3の発明は、前記枠体吊持手段が、前記桟部材の軸方向で一定間隔を存して配設され、かつ一方の枠体における桟部材から延びる一対のアームの各先端部と他方の枠体における桟部材から延びる一対のアームの各先端部とにそれぞれ枢支・連結された一対の支持体と、両支持体間に跨設された吊り手取り付け用ステムとを備えている物干し器に係わるものである。
請求項1の発明の物干し器によれば、二つの枠体における各桟部材に固定されるアームを有する枠体吊持手段により前記枠体を吊持する構成であるから、枠体の4つのコーナ部に掛けられていたワイヤなどの索条体が要らなくなり、物干し台などに掛ける際に周辺物に引っ掛かったりすることがなく、扱いやすくなり、しかも、二つの枠体を上方へ折り畳むようにしてあるので、不使用時に折り畳んでコンパクトにできることはもとより、折り畳み状態でピンチ同志が絡み合うことがなくなり、次の使用時に枠体を速やかに展開することができ、また、前記枠体吊持部位が二つの枠体を連結・枢支する部位に近いので、例えば重い洗濯物を干した状態で揺れたりしても、枢支・連結部位に無理な応力が集中するのが回避されることになり、その分、前記枢支・連結部の設計条件が簡易になる。
また、請求項2の発明の物干し器では、二つの枠体側からの各軸受け突片を軸受け体にそれぞれ個別に枢支してあるので、二つの枠体側の荷重が個別の枢支・連結部位に分散してかかることになり、枢支部位が壊れにくくなる。
さらに、請求項3の発明の物干し器では、前記一方の枠体側の桟部材に片持ちされたアームの先端部と他方の枠体側の桟部材に片持ちされたアームの先端部とが支持体の異なる部位に個別に連結されてるので、一方の枠体からの捩れ力がアームを介して他方のアームから他方の桟部材に伝達されるのが抑制される。
以下、この発明の実施形態にかかる物干し器を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態にかかる物干し器Zを示す斜視図、図2は、同じく物干し器Zを折り畳み状態も含めて示す正面図である。
図1および図2において、この物干し器Zは、概ね、複数のピンチ5が吊持される左右一対の枠体1,2と、枠体1,2に上方へ折り畳み可能に枢支する前後一対の枢支・連結部4,4と、枠体1,2を吊り手3に支持する枠体吊持部6とを備えている。
前記左側の枠体1は、それぞれ平面形状が略U字形、例えばコ字形に成形された外枠部材11の両端部をそれぞれ合成樹脂製の前側継ぎ手部材13,13を介して直線状の桟部材12で連結して構成されている。同様に、右側の枠体2も平面形状がコ字形に成形された外枠部材21の両端部を合成樹脂製の後側継ぎ手部材23,23を介して直線状の桟部材22でそれぞれ連結して構成されている。
上記前側の左の継ぎ手部材13と後側の右の継ぎ手23とは同じ構成ものを互いに反転して共用されるものであり、また、前側の右の継ぎ手部材13と後側の左の継ぎ手23とも同じ構成ものを互いに反転して共用される。なお、略U字形とは、この例のようなコ字形の他に、半楕円形や半円形などを含む概念である。
前記各継ぎ手部材13には、図5に示すように、外枠部材受け部13aと桟部材受け部13bとをそれぞれ有する他に、他方の枠体2側に向かう軸受け突片14が一体形成されており、この軸受け突片14の側面には、軸孔15が形成されている。また、軸受け突片14の先端周面には、上向きの凸段部14aが形成されている。
同様に、各継ぎ手部材23にも、図5に示すように、外枠部材受け部23aと、桟部材受け部23bとをそれぞれ有する他に、他方の枠体1側に向かう軸受け突片24が一体形成されており、この軸受け突片24の側面には、軸孔25が形成されている。また、軸受け突片24の先端周面には、上向きの凸段部24aが形成されている。
なお、前記継ぎ手部材13における外枠部材受け部13a,23aおよび桟部材受け部13b,23bの各内周面には、それぞれ外枠部材11,21ならびに桟部材12,22に対する回り止めのリブ16,26が管軸方向へ沿って一体形成されている。
前記外枠部材11,21ならびに桟部材12,22は、例えばアルミニウムなどの断面略円形の金属中空押出形材からなるレールをコ字形に曲げ加工したものであり、図3に示すようにその周壁の下面には、径方向内方へΩ状に凹入されて長手方向(押出方向)へ沿って延びる溝条3aが形成されている。この溝条3aには、断面がΩ形の凸条30aを有する合成樹脂製のピンチ用吊り下げ体30における上記凸条30aがスライドされて嵌入されている。
前記吊り下げ体30のピンチ取り付け部30bには、前記ピンチ5の取り付け孔30cが形成されている。このピンチ取り付け孔30cには、図4に示すように、フック部材31の上端のC字形部31aが係止されており、下端のC字形部31bに前記ピンチ5が取り外し可能に係止されている。このピンチ5が取り外し可能であるので、不良になったピンチ5の交換が迅速に行える。
なお、前記外枠部材11,21ならびに桟部材12,22に直接、ピンチ5を吊持させるようにしてもよいが、前記ピンチ用吊り下げ体30を使用する構造では、ピンチ取り付け位置間隔の異なるものを量産する際に都合がよい。
また、前記外枠部材11,12ならびに桟部材12,22を前記継ぎ手部材13,23における対応する部位に圧入して連結した際に、前記回り止めのリブ16,26が溝条3aに嵌合されるようになっている。
前記枢支・連結部4,4は、それぞれ軸受け体40を有している。
各軸受け体40は、図5ないし図7に示すように、一定の間隔を存して対向する前後一対の台形状の軸受け壁41,41を、正面形状がI形の間隔保持壁42を介して一体成形した合成樹脂成形品からなり、前記間隔保持壁42を挟んで左右両側には、前記軸受け突片14,24がそれぞれ挿入可能な空間43,43が形成されている。さらに、前後の軸受け壁41,41の左右両端部の各外側面には、大径のリベット係合孔44と、このリベット係合孔44に同軸で、かつ前記軸受け突片14,24がそれぞれ軸支される軸孔45がそれぞれ形成されている。
前記間隔保持壁42における上辺部42aは、図8に示すように、前記枠体1,2が展開状態になった際に、軸受け突片14,24側の凸段部14a,24aにそれぞれ当接されて下方変移を阻止する規制壁として構成されている。
各軸受け体40に対して軸受け突片14,24をそれぞれ連結するには、図5に示すように、先端に係止爪35aが形成された一対の脚片35b,35bを有する合成樹脂製のリベット35が軸体として使用されている。
前記枠体吊持部6は、図9に示すように、前記桟部材12,22にそれぞれ片持ち固定された左右一対で前後二組のアーム7A〜7Dと、前後一対の支持体8A,8Bを有し、左右のアーム7A〜7Dを介して枠体1,2を吊持する吊持構体9を構成している。
前記左右のアーム7A〜7Dは、同一の構成であり、左右や前後で反転して使用しているので、同一部位には、同一符号を付してアーム7A,7Bを代表して図9〜図11を参照して説明する。
アーム7A,7Bは、外端部(基端部)に桟部材12,22がそれぞれ圧入される固定用円筒部7a,7aがそれぞれ形成されており、各円筒部7aの内周面には、前記桟部材12.22における溝条3aに嵌合する回り止め凸部7cが形成されている。
また、アーム7A,7Bの各内端部(先端部)における支持体対向側面には、外周面に回転規制リブ7dを有する枢軸部7b,7bがそれぞれ形成され、さらに、各枢軸部7bには、前後方向へ貫通する軸孔7eが形成されている。また、前記アーム7A,7Bの各先端部における支持体非対向側面には、前記軸孔7eよりも大径のリベット係合孔7fが形成されている。
前記軸孔7eは、前記支持体8A,8Bを左右のアーム7A〜7Dに固定する際に、図9に示すリベット60が軸体として挿通されるものである。このリベット60は、前記リベット35と同じものであり、先端に爪60aが形成された脚片60b,60bを有している。
前記吊持構体9は、図9、図12および図13に示すように、前記前後一対の支持体7A〜7Dの他に、吊り手取り付け用ステム10を備えている。
前記支持体8A,8Bは、例えば合成樹脂により三角形の枠形に成形されており、同一の構成であり、前後を反転して使用しているので、一方の支持体8Aを代表して説明する。
支持体8Aにおける底辺の左右両端部には、前記アーム7A〜7Dの各軸孔7eに対応して、前記リベット60,60が挿入される軸孔8a,8bがそれぞれ形成されており、また、その頂部にも、軸体としてのリベット60が挿入される軸孔8cが形成されている。
前記支持体8Aにおける外側面(アーム7A〜7Dに対向しない面)には、前記各軸孔8a,8b,8cにそれぞれ同軸で大径のリベット係合孔80a,80b,80cが形成されている。また、この支持体8Aにおける内側面(アーム7A〜7Dと対向する面)にも、各軸孔8a,8b,8cに同軸で大径の枢軸部嵌合孔81a,81b,81cがそれぞれ形成されている。
前記リベット係合孔81a,81bには、前記アーム7A(7C),7B(7D)における回り止め凸部7d,7dがそれぞれ嵌入される回転角度が90°の円弧状の回転規制溝82a,82bがそれぞれ形成されており、前記回り止め凸部7d,7dとにより、枠体1,2の上方への折り畳み動作を許容し、かつ下方への変移を阻止してある。
また、前記リベット係合孔81cの内周の上部には、前後方向へ沿った溝82cが形成されている。
前記ステム10は、前後の支持体8A,8B間に跨って連結するものであり、例えば合成樹脂により下側周面が開放された両端閉塞の筒形に成形されており、その両端面には、前記支持体7A,7Bの各枢軸部嵌合孔81c,81cにそれぞれ嵌合する枢軸部10a,10bが一体形成されている。
これら枢軸部10a,10bの先端面には、前記支持体8A,8Bの各軸孔8cに対応してリベット60が圧入される軸孔10c,10dがそれぞれ形成されており、また、枢軸部10a,10bの各周面には、前記溝82cに嵌合する回り止め凸部10e,10fがそれぞれ形成されている。
前記ステム10の上面中央には、吊り手取り付け孔10gが形成されており、この取り付け孔10gの内周下端には、下方へ向かって縮径状の複数の弾性片10hが垂直軸回りに等配して一体形成されている。
前記吊り手3は、図9に示すように、合成樹脂製の吊り手本体110に対して合成樹脂製の挟着片112が開放可能に枢支・連結されており、この挟着片112と吊り手本体111との間には、該挟着片111に対して常時閉成方向へのばね力を付勢する復帰ばね112が掛設されている。
上記吊り手本体110の外面には、図16に示す壁Mの長押(なげし)や落とし掛けなどの桟部Nに引っ掛けられるように、あるいは物干しロープ等に安定良く吊り掛けるための鉤形部110aが一体形成されている。また、吊り手本体110の下端には、前記ステム10の吊り手取り付け孔10gに挿入される垂直軸部111aが一体形成され、また、その垂直軸体111bの先端には、前記弾性片10hの先端に係合する係合突部111cが一体形成されている。
つぎに、上記のように構成された物干し器Aの組み立て手順を簡単に説明する。
まず、一方の桟部材12に前記アーム7A,7Cを外嵌し、ピンチ5が吊持された吊り下げ体30も前記溝条3aを利用してスライド操作で差し込む。勿論、アーム7A,7C間にも、その長さに対応するピンチ用吊り下げ体30を差し込んでおき、前記アーム7A,7Cの間隔を保持しておく。同様に、他方の桟部材22に前記アーム7B,7Dを外嵌し、ピンチ5が吊持された吊り下げ体30も前記溝条3aを利用してスライド操作で差し込む。勿論、アーム7B,7D間にも、その長さに対応する吊り下げ体30を差し込んでおき、前記アーム7B,7Dの間隔を保持しておく。
なお、この状態では、桟部材12,22における各溝条3aにアーム7A,7Cの各回り止め凸部7cが嵌合されるので、アーム7A,7Cの外端部が桟部材12に回り止めされて固定される一方、アーム7B,7Dの外端部も同様に桟部材22に回り止めされて固定される。
そして、前記桟部材12の両端部を前後一対の継ぎ手部材13,13における各桟部材受け部13b,13bにそれぞれ圧入して接続固定する一方、他方の桟部材22の両端部を前後一対の継ぎ手部材23,23における各桟部材受け部23b,23bにそれぞれ圧入して接続固定する。
また、前記外枠部材11,21にも前記と同様にピンチ5が吊持された吊り下げ体30を差し込んでおく。外枠部材11の両端部を前後一対の継ぎ手部材13,13の外枠部材受け部13a、13aにそれぞれ圧入して接続固定する一方、他方の外枠部材21の両端部を前後一対の継ぎ手部材23,23における各外枠部材受け部23a,23aにそれぞれ圧入して接続固定する。なお、上記継ぎ手部材13,23にそれぞれ外枠部材11,21および桟部材12,22を圧入した際に、図示しないピン孔に抜け止めピンを圧入して抜けしておくのが好ましい。
このような圧入作業のみで外枠部材11に桟部材11が連結された左側の枠体1が簡単に組み立てられる一方、外枠部材21に桟部材22が連結された右側の枠体2も簡単に組み立てられる。なお、前記外枠部材11,21および桟部材12,22の圧入・固定状態を一層堅固に保持するために、必要に応じて接着剤が使用される。
この後、前記軸受け体40における前記左の空間43に継ぎ手部材13の軸受け突片14を挿入し、両者の軸孔15,45を同軸に位置合わせを行う。そして、前記リベット35の脚片35b,35bを互いに接近方向へ撓ませながら軸孔15,45に強制的に挿入すれば、挿通後に弾性復帰した脚片35b,35bの係止爪35aが前記軸受け壁41の大径のリベット係合孔44に係止される。このリベット35が枢軸となって前記左の枠体1の両端部が前後の軸受け体40,40に枢支・連結されるとともに、図2の実線で示す展開状態と鎖線で示す上方への折り畳み状態との間で回動可能に設定される。
同様に、前記軸受け体40における前記右の空間43に継ぎ手部材23の軸受け突片24を挿入し、両者の軸孔25,45を同軸に位置合わせを行う。そして、前記と同様に、リベット35を軸孔25,45に強制的に挿入すれば、係止爪35aが前記軸受け壁41の大径のリベット係合孔44に係止される。このリベット35が枢軸となって前記左右の枠体2が軸受け体40,40を介して連結されるとともに、図2の実線で示す展開状態と鎖線で示す上方への折り畳み状態との間で回動可能に設定される。
この枠体1,2の展開状態では、図8に示すように、軸受け突片14,24側の凸段部14a,24aが前記間隔保持壁42における上辺規制壁42aの左右両端下面にそれぞれ当接され、枠体1,2の下方への回動変移が阻止される。
この後、前記アーム7A〜7Dに支持体8A,8Bを連結する。まず、前側の支持体8Aの各枢軸部嵌合孔81a,81bに、アーム7A,7Bの軸部7b,7bをを嵌合し、さらに、枢軸部嵌合孔81cにステム10の一方の軸部10aを嵌合する。そして、支持体8Aにおける各軸孔8a,8bにリベット60,60をそれぞれ押し込んで、先端係止部60aをアーム7A,7Bのリベット係合孔7f,7fにそれぞれ係止させる。これにより、アーム7A,7Bの内端部に前側の支持体8Aが枢支・連結される。
さらに、支持体8Aの軸孔8cにリベット60を押し込んで、先端係止部60aをステム10の軸孔10cの内端に係止させると、ステム10の一端側が支持体8Aに連結される。
また、後側の支持体8Bの各枢軸部嵌合孔81a,81bに、アーム7C,7Dの軸部7b,7bを嵌合し、さらに、枢軸部嵌合孔81cにステム10の他方の軸部10bを嵌合する。そして、支持体8Bにおける各軸孔8a,8bにリベット60,60をそれぞれ押し込んで、先端係止部60aをアーム7C,7Dのリベット係合孔7f,7fにそれぞれ係止させる。これにより、アーム7C,7Dの内端部に前側の支持体8Bが枢支・連結される。
さらに、支持体8Bの軸孔8cにリベット60を押し込んで、先端係止部60aをステム10の軸孔10dの内端に係止させると、ステム10の他端側が支持体8Bに連結される。
なお、上記アーム7A〜7Dにおける内端側の各回り止め凸部7dが支持体8A,8Bのおける円弧状の規制溝82a,82bに嵌合しているので、ほぼ水平状態に展開した枠体1、2の下方への回動変移が規制されるともに、上方への折り畳みが許容される。
前記左側のアーム7A,7Cの先端側軸部7bと右側のアーム7B,7Dの先端側軸部7bとが支持体8A,8Bの異なる部位にそれぞれ枢支・連結されていることから、一方の枠体1(2)の捩れ力が前記アーム7A(7B),7C(7D)を経て他方のアーム7B(7A),7D(7C)に伝達されるのが極力抑制される。
また、前記ステム10は、回り止め凸部10e,10fが支持体8A,8B側の溝82cに嵌合するので、該支持体8A,8Bに傾動不能に固定される。
この後、図15に示すように、前記吊り手3における軸部111bを前記ステム10の吊り手取り付け孔10gに押し込むと、先端の突部111cが弾性片10hの下端に係止されて、垂直軸回りが可能な状態で連結される。
このように組み立てられた物干し器Zは、枠体1,2を図2に鎖線で示す折り畳み状態から下方に向かって開放操作すれば、枠体1,2がそれぞれ軸受け体40の各リベット35,35を中心にして回動して実線で示す展開状態となる。
枠体1,2は、前記桟部材12,22に支持された前記枠体吊持部6により吊り手3に吊持されているので、従来のようなワイヤなどの索条体がない構造となる。このため、例えば物干し竿などの吊るす際に、周辺のものに引っ掛かるおそれがなくなり、扱いやすくなる。
さらに、、前記枠体1,2を一対の桟部材12,22の中央部で吊持してあるので、重い洗濯物を干して揺れたりした場合でも、枠体1,2側の全荷重により軸受け体40の枢支部に無理な応力が集中するのが抑制され、、軸受け体40の設計条件が比較的簡易になる。
また、この例では、各軸受け体40における枢軸部位が左右の枠体1,2毎に分けられた2軸構造となっているので、各枢軸部位のに対する荷重負担が分散される。
ところで、室内などで使用したい場合、例えば、図16に示すように、一方の枠体1を上方へ折り畳んだ状態で前記吊り手11の鉤形部110aを室内の長押Pなどに引っ掛けて使用することも可能である。
また、不使用時には、この枠体1,2を上方へ二つに折り畳めるので、コンパクトにして収納できるうえ、これら枠体1,2に吊持したピンチ5が絡みついたりすることがなくなり、このため、使用時に枠体1,2を容易、かつ速やかに展開することが可能となる。
ところで、前記実施形態では、枠体1,2を軸受け体40おける2つのリベット35を使用した2軸構造を採用して連結したものであるが、別の実施形態として、図17〜図19に示すような1軸構造を採用可能である。
つまり、傾斜首部131,231を介してそれぞれ斜めに立ち上がり、前後で互いに重合される軸受け部130,230を、前記継ぎ手部材13および23にそれぞれ形成し、これら軸受け部130,230の各軸孔132,232に軸体となるリベット135を押し込んで連結するようにしてあり、上記軸受け部130,230により、枢支・連結部4が構成されている。
前記一方の傾斜首部131の上端垂直面131aと他方の傾斜首部231の上端垂直面231aとが展開状態で当接し、枠体1,2の下方への回動変移を阻止してある。
なお、前記リベット135も前記リベット35,60と同じ構成であり、先端に係止爪135aが形成された脚部135b,135bを有している。
また、前記軸受け構造に対応して枠体吊持部6も、図20に示すように、アーム7A(7C),7B(7C)の各内端に傾斜首部141,241を介して斜めに立ち上がり、前後で互いに重合される軸受け部140,240をそれぞれ形成し、前側の軸受け部140と後側の軸受け部240との間に前記ステム11を介在した状態で、軸受け部140,240に形成されている各軸孔142,242に軸体となるリベット160を押し込んで連結するようにしてある。
この場合、前記枢支・連結部4や枠体吊持部6の構造が簡素になる。
この発明の一実施形態にかかる物干し器を示す斜視図である。 同じく物干し器の折り畳み状態も含めて示す正面図である。 枠体の構成を示す分解斜視図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 左右の枠体を枢支する枢支・連結手段の周辺を示す分解斜視図である。 同じく枢支・連結手段における軸受け体を示す一部破断斜視図である。 図5のB−B線に沿った断面図である。 同じく枢支・連結手段を示す正面断面図である。 枠体吊持手段を示す分解斜視図である。 同じく枠体吊持手段におけるアームを示す正面図である。 図10のC−C線に沿った断面図である。 枠体吊持手段における支持体の背面図である。 図12のD−D線に沿った断面図である。 支持体とアームとの連結構造を示す平面断面図である。 同じく支持体とステムとの連結構造を示す側面断面図である。 使用状態の一例の説明図である。 別の実施形態における物干し器を示す平面図である。 同じく物干し器を折り畳み状態も含めて示す正面図である。 左右の枠体を枢支する枢支・連結手段の周辺を示す分解斜視図である。 枠体吊持手段を示す分解斜視図である。
符号の説明
1,2・・・・・・・・枠体
3・・・・・・・・・・吊り手
4・・・・・・・・・・枢支・連結手段
5・・・・・・・・・・ピンチ
6・・・・・・・・・・枠体吊持手段
7A〜7B・・・・・・アーム
8A,8B・・・・・・支持体
10・・・・・・・・・吊り手取り付け用ステム
11,21・・・・・・外枠部材
12,22・・・・・・桟部材
13,23・・・・・・継ぎ手部材
13a,23a・・・・外枠部材受け部
13b,23b・・・・桟部材受け部
14,24・・・・・・軸受け突片
40・・・・・・・・・軸受け体
42a・・・・・・・・規制壁



Claims (3)

  1. 平面形状が略U字形の外枠部材の両端部間を桟部材で連結して構成されて、複数のピンチ
    が吊持された二つの枠体と、
    前記一方の枠体における外枠部材の両端部と他方の枠の外枠部材の両端部とを連結するとともに、両枠体を上方へ折り畳んだ状態と水平面に沿った展開状態とに変更可能に枢支する枢支・連結手段と、
    前記両桟部材に片持ち状態に固定されて互いに相手側に向かって延びるアームを有し、前記二つの枠体を吊持する枠体吊持手段と、
    この枠体吊持手段に対して垂直軸回りの回転が可能に連結された吊り手と、
    を備えていることを特徴とする物干し器。
  2. 前記外枠部材の端部が圧入される外枠部材受け部ならびに桟部材の端部が圧入される桟部材受け部を有する継ぎ手部材を介して前記二つの枠体における外枠部材と桟部材とを連結してあり、
    前記枢支・連結手段は、
    前記二つの枠体に対応する継ぎ手部材にそれぞれ一体形成されて、相手側の枠体に向かって突設された軸受け突片と、
    両軸受け突片を個別に軸支するとともに、下方への回動を規制壁でそれぞれ阻止する軸受け体と備えている請求項1に記載の物干し器。
  3. 前記枠体吊持手段は、
    桟部材の軸方向で一定間隔を存して配設され、かつ一方の枠体における桟部材から延びる一対のアームの各先端部と他方の枠体における桟部材から延びる一対のアームの各先端部とにそれぞれ枢支・連結された一対の支持体と、
    両支持体間に跨設された吊り手取り付け用ステムと、
    を備えている請求項1または2に記載の物干し器。
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