JP3964960B2 - 折り畳み式物干器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば折り畳み可能な矩形状の本体枠を有する折り畳み式物干器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16ないし図18に示すように折り畳み式物干器として、2つ折りの状態に折り畳み可能な平面視矩形状の本体枠(1)を、一対の吊下げワイヤー(2) (2)を介して吊手(3)により吊持するようにしたワイヤー吊持タイプのものが周知である。このタイプの物干器は、一般に、吊手(3)に、水平方向に所定の長さを有する受具(3a)が設けられており、その受具(3a)の両側領域に、それぞれ水平方向に延びる長孔(3c)(3c)が設けられている。そして一対の吊下げワイヤー(2)(2)の一端軸(2a)(2a)が、吊手(3)の長孔(3c)(3c)にそれぞれスライド自在に、かつ上下方向に揺動自在に収納されるとともに、一対の吊下げワイヤー(2)(2)の他端(2b)(2b)が、本体枠(1)の両端位置に上下方向に揺動自在に連結されている。
【0003】
この物干器において、図16に示すように、本体枠(1)を折り畳んだ状態では、一対の吊下げワイヤー(2)(2)の一端軸(2a)(2a)が、吊手(3)の長孔(3c)(3c)内における外端位置に配置されて、一対の吊下げワイヤー(2)(2)が、折り畳み状態の本体枠(1)に沿って配置されている。そしてこの状態から図17に示すように、本体枠(1)を展開すると、一対の吊下げワイヤー(2)(2)の一端軸(2a)(2a)が、吊手(3)の長孔(3c)(3c)内を内側に向かってスライドして、一対の吊下げワイヤー(2)(2)が、展開状態の本体枠(1)に添うように配置される。更にこの状態から図18に示すように吊手(3)を持ち上げると、吊下げワイヤー(2)(2)が、他端側を支点にして上方へ揺動するとともに、ワイヤーの一端軸(2a)(2a)が、吊手(3)の長孔(3c)(3c)を外側方に向けて移動して長孔端部に係止する。この状態の物干器は、吊手(3)を、物干竿等に吊持させることにより、本体枠(1)が吊下げワイヤー(2)(2)を介して吊手(3)に吊持されて水平状態に保持されるので、例えば、本体枠(1)に設けられた図示しないピンチやハンガー等に洗濯物を吊持すれば乾燥することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の物干器において、図17に示すように展開状態から、図18に示すように吊手(3)を持ち上げた際に、一対の吊下げワイヤー(2) (2)が、他端(2b)を支点として所定量上方へ揺動して、吊下げワイヤー (2)が本体枠(1)に対し所定の角度に保持される。この角度(θ)は、大きいほど本体枠(1)を安定した状態に吊持することができるので、可能ならば、この水平角度(θ)を大きくなるように構成するのが好ましい。
【0005】
しかしながら、図18の想像線に示すように、吊下げワイヤー(2)の水平角度(θ)を大きくするには、ワイヤー(2)の一端軸(2a)(2a)の水平方向のスライド量を大きく設定する必要があり、換言すれば吊手(3)の受具(3a)として、水平方向の長さが長いものを使用する必要がある。そうすると図16の想像線に示すように物干器を折り畳んだ際に、吊手受具(3a)が、折り畳まれた本体枠(1)に対して側方に突出するように配置されるので、折り畳み状態での嵩が高くなり、収納や保管を効率良く行うことができず、特に箱詰めの際に大きいサイズの箱が必要となり、流通販売等も効率良く行うことができないという問題が発生する。
【0006】
このため現状においては、比較的短い寸法の吊手受具(3a)を使用しており、展開吊下げ状態において、吊下げワイヤー(2)の水平角度(θ)が小さくなってしまい、本体枠(1)を安定した状態に吊下げることが困難であるという問題を抱えていた。
【0007】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、展開状態においては、本体枠を安定させて吊持することができるとともに、折り畳み状態においては、嵩が低く、収納や保管を効率良く行うことができる折り畳み式物干器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、中間を折曲位置として2つ折りの状態に折り畳み可能な本体枠が、一対の吊下げワイヤーを介して吊手に吊持されるようにした折り畳み式物干器において、所定の長さを有する一対のワイヤージョイントの一端が、前記吊手の両側に上下方向に揺動自在にそれぞれ連結される一方、前記一対のワイヤージョイントの他端に、前記一対の吊下げワイヤーの一端が上下方向に揺動自在にそれぞれ連結されるとともに、その一対の吊下げワイヤーの他端我、前記本体枠の両端位置に上下方向に揺動自在にそれぞれ連結されてなるものを要旨としている。
【0009】
この発明の折り畳み式物干器においては、本体枠を折り畳んだ際には、ワイヤージョイントが、折り畳み状態の本体枠に添うように配置されて側方に突出するようなことがなく、折り畳み時の重ね合わせ方向の嵩が低くなる。
【0010】
また折り畳み状態において、ワイヤージョイントが本体枠に添うものであるから、ワイヤージョイントとして長いものを使用しても、嵩高等の不具合を防止することができる。つまり長いサイズのワイヤージョイントを使用することができ、そうすることにより、展開状態における吊下げワイヤーの本体枠に対する角度を大きく設定することができ、本体枠を安定した状態に吊持することができる。
【0011】
一方、本発明においては、前記一対の吊下げワイヤーの一端が、前記一対のワイヤージョイントに、ワイヤージョイントの長さ方向に沿ってスライド自在にそれぞれ連結されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0012】
すなわちこの構成を採用する場合、本体枠を展開したり折り畳んだりする際に、吊下げワイヤーの一端がワイヤージョイントに沿ってスライドすることにより、吊下げワイヤーの揺動がスムーズに行われて、展開、折り畳み操作時における吊下げワイヤーのがたつき等の発生を防止することができる。
【0013】
また本発明においては、前記吊手が、前記一対のワイヤージョイントに対しワイヤージョイントの長さ方向の軸周りに回転自在にそれぞれ連結されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0014】
すなわちこの構成を採用する場合、本体枠を折り畳んだ状態で吊手をワイヤージョイントに対し回転させることにより、吊手を、折り畳まれた本体の内部に配置することができ、よりコンパクトに折り畳むことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5はこの発明の実施形態である折り畳み式物干器を示す図である。
【0016】
これらの図に示すように、この物干器は、プラスチック製の本体枠(10)と、針金等の金属からなる一対の吊下げワイヤー(20)(20)と、プラスチック製の吊手(30)とを基本的な構成要素として備えている。
【0017】
本体枠(10)は、一端縁同士が枢着された2つの枠体(11)(11)を有しており、一方の枠体(11)を他方の枠体(11)に重ね合わせるように回転させることにより、2つ折りの状態に折り畳めるよう構成されている。
【0018】
吊下げワイヤー(20)は、図6に示すように、略V字状に形成されるものであり、折り返し折曲部によって、一端連結軸(21)が構成されるとともに、両側片先端の内側折曲部によって、他端折曲軸(22)が構成されている。
【0019】
図1ないし図5に示すように、吊手(30)は、吊手本体(31)と、受具 (35)とを具備している。吊手本体(31)は、プラスチック製の一対の挟持部材(31a)(31a)を有しており、これらの挟持部材(31a)(31a)が、常時は付勢手段により閉じ合わせ方向に付勢されており、所定の操作によって、開放できるよう構成されている。更に図7に示すように、吊手本体(31)のの下端には、割溝によって2分割された一対の軸部(33)(33)が設けられるとともに、軸部(33)(33)の先端に係合片(34)(34)が設けられている。
【0020】
図7及び図8に示すように、吊手受具(35)は、略筒状のプラスチック製品からなり、上端内周縁部に、径方向内側に傾斜しながら、下方に延びる複数の吊手固定片(36)が形成されるとともに、周側壁下部の対向する位置に、円形の2つのワイヤージョイント固定孔(37)(37)が形成されている。
【0021】
そして吊手本体(31)の軸部(33)が、吊手受具(35)の上端開口部に挿通されて、軸部先端の係合片(34)が、吊手固定片(35)に係合されることによって、吊手本体(31)がその垂直上下方向の中心軸周りの回転が許容された状態で、受具(35)に固定される。
【0022】
図7、図9及び図10に示すように、吊手受具(35)と吊下げワイヤー(20)との間には、所定の長さを有する一対のワイヤージョイント(60)(60)と、一対のワイヤージョイント固定部材(70)(70)とが設けられている。一対のワイヤージョイント(60)には、長さ方向に沿って延びるワイヤー挿着用長孔(62)を有するワイヤー挿着部(61)が設けられ、そのワイヤー挿着部(61)の一端から一端延長方向に延びるようにして両側片(63)(63)が設けられるとともに、両側片(63)(63)の先端間に架け渡すようにして支持軸(65)が設けられている。
【0023】
またワイヤージョイント固定部材(70)は、割溝(71)によって2分割された一対の軸部(73)(73)が設けられるとともに、その軸部(73)(73)の先端に係合片(74)(74)が設けられている。
【0024】
そして図7に示すように、ワイヤージョイント固定部材(70)の割溝(71)内に、上記ワイヤージョイント(60)の支持軸(65)が回転自在に挿通配置された状態で、ワイヤージョイント固定部材(70)の一対の軸部(73)(73)が、吊手受具(35)のワイヤージョイント固定孔(37)内に挿入されて、その固定孔(37)の内周縁部に軸部先端の係合片(74)が周方向の移動が許容された状態に係合される。これにより吊手受具(35)の両側に、一対のワイヤージョイント(60)が、固定部材(70)と共に、吊手受具(35)に対し軸心周りに回転自在に、かつ固定部材(70)に対し支持軸(65)を支点に揺動自在(回転自在)にそれぞれ連結される。
【0025】
更に一対のワイヤージョイント(60)の各ワイヤー挿通用長孔(62)内に、上記一対の吊下げワイヤー(20)の一端連結軸(21)がそれぞれ挿通配置され、これにより、一対の吊下げワイヤー(20)が、その一端連結軸(21)が長孔(62)の長さ方向に沿ってスライド自在に、かつ一端連結軸(21)を支点にして揺動自在(回転自在)となるように、一対のワイヤージョイント(60)にそれぞれ連結される。
【0026】
一方、図11に示すように本体枠(10)における2つの枠体(11)(11)の外周枠(12)は、略逆U字状に形成されて、内外両側壁(12a)(12b)を有している。
【0027】
外周枠(12)の内側壁(12a)における4箇所のワイヤー取付位置には、内方に向けて突出するように筒状の取付体(41)が一体的に形成されている。この取付体(41)には、内周面に径方向に突出するようにして、内方突出部 (41a)が一体的に形成されて、その内方突出部(41a)の内周縁部内に円形のリベット取付孔(41b)が形成されている。
【0028】
図11ないし図15に示すように各取付体(41)には、吊下げワイヤー(20)を取り付けるためにカラー(42)及びリベット(43)がそれぞれ設けられる。
【0029】
カラー(42)は、取付体(41)と同じ径寸法に仕上げられた筒状のプラスチック製品により構成されている。このカラー(42)の周側壁には、一端側に開放して吊下げワイヤー(20)を挿通可能なワイヤー挿通用切欠部(42a)が形成されている。更にカラー(42)の他端側内周面における対向し合う2つの位置には、径方向に突出するように、一対のリブ(42b)が一体的に形成されている。この一対のリブ(42b)は、互いの内端間に、上記吊下げワイヤー(20)の他端折曲軸(22)が挿通配置されるように寸法設定されている。
【0030】
リベット(43)は、プラスチック製品からなり、頭部(43a)と、その頭部(43a)に一体的に形成され、軸線方向に沿って互いに平行に延びる一対の脚片(43b)(43b)とを有している。更に一対の脚片(43b)(43b)の先端には、外方に向けて膨出するようにして、係合突部(43c)(43c)が一体的に形成されている。
【0031】
そして吊下げワイヤー(20)の他端折曲軸(22)近傍が、カラー(42)のワイヤー挿通用切欠部(42a)に挿通されるようにして、他端折曲軸(22)がカラー(42)の内部における一対のリブ(42b)(42b)間に軸心に沿って収容され、そのカラー(42)の一端が、軸心を一致させて取付体(41)の端面上に配置される。更にその状態で、リベット(43)の一対の脚片(43b)(43b)がカラー(42)内にその他端側から軸線に沿って挿入されて、一対の脚片(43b)(43b)間にワイヤー他端折曲軸(22)及びリブ(42b)(42b)が配置され、更に一対の脚片(43b)(43b)先端の係合突部(43c)(43c)が、取付体(41)のリベット取付孔(41b)の内周縁部に周方向の移動が許容された状態に係合される。これにより吊下げワイヤー(20)が、カラー(42)及びリベット(43)を介して、本体枠(10)の取付体(41)に対し軸心周りに回転自在に固定されて、吊下げワイヤー(20)が他端折曲軸(22)を支点に上下に回転(揺動)し得るよう構成される。
【0032】
なお、図1及び図3に示すように、本体枠(10)には、洗濯物を挟持し得る多数のピンチ(15)が取り付けられている。
【0033】
以上の構成の物干器においては、保管、収納時等においては、図1及び図3に示すように、本体枠(10)をその一方の枠体(11)を他方の枠体(11)に重ね合わせるように2つ折りの状態に折り畳んでおく。この状態において、吊下げワイヤー(20)は、その一端連結軸(21)がワイヤージョイント(60)の長孔(62)の他端側(吊手に対し反対側)寄りの一までスライドし、枠体 (11)に添うようにして配置される。このときワイヤージョイント(60)はその一端側(吊手側)が吊手(30)に対して揺動自在に取り付けられているため、ワイヤージョイント(60)が枠体(11)に対し垂直方向(側方)に突出するように配置されることはなく、吊下げワイヤー(20)と同様に、枠体(11)に添うようにして配置される。
【0034】
この折り畳み状態の物干器を展開する場合には、図4に示すように、両枠体 (11)(11)を、それらが同一平面内に配置するように展開する。このとき、吊下げワイヤー(20)は、その一端連結軸(21)がワイヤージョイント(60)の長孔(62)に沿って一端側に移動しながら、ワイヤージョイント(60)の支持軸(65)を支点として、枠体(11)(11)に追従するように回転する。
【0035】
こうして展開した物干器に対し、図2及び図5に示すように、吊手(30)を上方へ持ち上げると、吊下げワイヤー(20)が、その一端連結軸(21)がワイヤージョイント(60)の長孔(62)に沿って他端側に移動しながら、他端折曲軸(22)を支点として上方へ揺動する。そして吊手(30)をその一対の挟持部材(31a)(31a)によって物干竿等に挟持させると、本体枠(10)が吊下げワイヤー(20)及び吊手(30)を介して物干竿に吊持されて、水平状態に保持される。
【0036】
以上のように本実施形態の物干器によれば、吊手(30)にワイヤージョイント(60)の一端を回転自在に取り付けるとともに、そのワイヤージョイント (60)に吊下げワイヤー(20)の一端連結軸(21)を、スライド自在にかつ揺動自在に取り付けているため、図1及び図3に示すように、本体枠(10)を折り畳んだ状態においては、ワイヤージョイント(60)が枠体(11)(11)に添うように配置される。このようにワイヤージョイント(60)等が側方に突出するようなことがないので、折り畳み時の重ね合わせ方向の嵩が低くなり、スペースの有効利用を図ることができて、収納や保管を効率良く行うことができる。特に箱詰め等を行う場合には、嵩が低いので箱の厚みが薄くコンパクトになり、流通販売等を効率良く行うことができる。
【0037】
更に本実施形態においては、吊手(30)を、ワイヤージョイント(60)に対しジョイント長さ方向の軸周りに回転自在に取り付けているため、本体枠(10)を折り畳んだ状態において、図3の想像線に示すように、吊手(30)をワイヤージョイント(60)に対し回転させることにより、その吊手(30)を一対の枠体(11)(11)の間に配置することができ、より一層コンパクトに折り畳むことができ、スペースをより一層有効に利用することができる。
【0038】
また本実施形態においては、折り畳み状態において、ワイヤージョイント(60)を枠体(11)(11)に添わせるように構成しているため、ワイヤージョイント(60)として長いものを採用でき、吊下げワイヤー(20)のワイヤージョイント(60)に対するスライド量を大きく確保することができる。このため図5に示すように、本体枠(10)を展開して吊持した際に、吊下げワイヤー(20)の本体枠(10)に対する角度(θ)を大きく設定することができ、本体枠(10)を安定した状態に吊持することができ、洗濯物等を吊持した際に本体枠(10)のバランスが大きく乱れることがなく、良好な使い勝手を得ることができる。
【0039】
一方、本実施形態においては、吊下げワイヤー(20)の他端折曲軸(22)が、本体枠(10)に回転自在に取り付けられたカラー(42)の内部に配置されるものであるため、ワイヤー他端折曲軸(22)が確実に隠蔽される。このため折曲軸(22)が外部から視認されることはなく、たとえ折曲軸(22)に錆が発生していようとも、全く美観が損なわれるようなことはない。
【0040】
また本実施形態において、吊下げワイヤー(20)を本体枠(10)に組み付ける場合、ワイヤー他端折曲軸(22)をカラー(42)内に収容しておいて、そのカラー(42)をリベット(43)により本体枠(10)の取付体(41)に固定するだけで、吊下げワイヤー(20)を本体枠(10)に固定することができる。このため例えばワイヤーを大きく撓ませたり、あるいは本体枠に挿入後、ワイヤー端部を折曲したりするような面倒な作業を必要とせず、簡単に効率良くワイヤー(20)を本体枠(10)に組み付けることができる。更にワイヤー(20)をリベット止めによって本体枠(10)に固定するものであるため、例えばワイヤー端部を本体枠に挿入するだけのものに比べて、ワイヤーの脱外等を確実に防止することができ、ワイヤー取付不良の発生等を確実に防止でき、高品質の製品を得ることができる。
【0041】
また本実施形態においては、カラー(42)の内周面に一対のリブ(42b)(42b)を設けて、そのリブ(42b)(42b)と上記リベット(43)の一対の脚片(43b)(43b)とによって、ワイヤー他端折曲軸(22)の周囲4方向を取り囲むようにしているため、リブ(42b)(42b)及び脚片 (43b)(43b)にワイヤー他端折曲軸(22)が係止することにより、径方向すべての位置ずれを防止することができる。このため、ワイヤー(20)のがたつき等の不具合を防止することができ、ワイヤー(20)の揺動操作をスムーズに快適に行うことができ、品質の高い製品を提供することができる。
【0042】
なお上記実施形態においては、本発明を、本体枠に洗濯物挟持用のピンチが取り付けられたタイプの物干器に適用した場合について説明しているが、本発明はそれだけに限られず、比較的細長の本体枠に多数のハンガーが設けられたタイプの物干器にも適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明の折り畳み式物干器によれば、吊手にワイヤージョイントの一端を揺動自在に取り付けて、そのジョイントの他端に吊下げワイヤーの一端を揺動自在に連結するものであるため、本体枠を折り畳んだ場合、ワイヤージョイントが、折り畳み状態の本体枠に添うように配置されて側方に突出するようなことがなく、折り畳み時の重ね合わせ方向の嵩が低くなり、収納や保管を効率良く行うことができる。また折り畳み状態において、ワイヤージョイントが本体枠に添うものであるから、嵩高等の不具合を防止しつつ、ワイヤージョイントの長さを長くすることができる。このため、本体枠を展開して吊持した際に、吊下げワイヤーの本体枠に対する角度を大きく設定することができ、本体枠を安定した状態に吊持することができ、良好な使い勝手を得ることができるという効果がある。
【0045】
本発明において、吊下げワイヤーの一端を、ワイヤージョイントに長さ方向に沿ってスライド自在に連結する場合には、本体枠を展開したり折り畳んだりする際に、吊下げワイヤーの一端がワイヤージョイントに沿ってスライドすることにより、吊下げワイヤーの揺動がスムーズに行われて、がたつき等の発生を防止できるので、展開、折り畳み操作を良好に行うことができるという利点がある。
【0046】
また本発明において、吊手をワイヤージョイントに対し、ワイヤージョイントの長さ方向の軸周りに回転自在に連結されてなる構成を採用した場合、本体枠を折り畳んだ状態で吊手をワイヤージョイントに対し回転させることにより、吊手を、折り畳まれた本体の内部に配置することができ、よりコンパクトに折り畳むことができ、保管、収納等を、より一層効率的に行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である物干器を折り畳んだ状態で示す斜視図である。
【図2】実施形態の物干器を展開した状態で示す斜視図である。
【図3】実施形態の物干器を折り畳んだ状態で示す概略側面図である。
【図4】実施形態の物干器を展開して吊持する前の状態で示す概略側面図である。
【図5】実施形態の物干器を吊持した状態で示す概略側面図である。
【図6】実施形態の物干器に適用された吊下げワイヤーを示す平面図である。
【図7】実施形態の物干器における吊手受具周辺を示す断面図である。
【図8】実施形態の物干器に適用された吊手受具を示す図であって、同図(a)は、平面図、同図(b)は断面図である。
【図9】実施形態の物干器に適用されたワイヤージョイントを示す図であって、同図 (a)は平面図、同図(b)は側面図である。
【図10】実施形態の物干器に適用されたワイヤージョイント固定部材を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図11】実施形態の物干器における本体枠の吊下げワイヤー取付構造を示す分解斜視図である。
【図12】上記吊下げワイヤー取付構造を示す側面断面図である。
【図13】上記吊下げワイヤー取付構造を示す平面断面図である。
【図14】上記吊下げワイヤー取付構造に適用されたカラーを示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図15】上記吊下げワイヤー取付構造に適用されたリベットを示す側面図である。
【図16】従来の物干器において折り畳んだ状態を模式的に示す側面図である。
【図17】従来の物干器において展開して吊持する前の状態を模式的に示す側面図である。
【図18】従来の物干器において展開して吊持した状態を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
10…本体枠
20…吊下げワイヤー
21…一端連結軸
22…他端折曲軸
60…ワイヤージョイント

Claims (1)

  1. 中間を折曲位置として2つ折りの状態に折り畳み可能な本体枠が、略V字状に形成された一対の吊下げワイヤーを介して吊手に吊持されるようにした折り畳み式物干器において、
    所定の長さを有する一対のワイヤージョイントの一端が、前記吊手の両側に上下方向に揺動自在にそれぞれ連結される一方、
    前記一対のワイヤージョイントの他端に、前記一対の吊下げワイヤーの折返し折曲部からなる一端が上下方向に揺動自在にそれぞれ連結されるとともに、その一対の吊下げワイヤーの他端が、前記本体枠の両端位置に上下方向に揺動自在にそれぞれ連結され、
    かつ、前記一対の吊下げワイヤーの一端が、前記一対のワイヤージョイントに、ワイヤージョイントの長さ方向に沿ってスライド自在にそれぞれ連結され、
    更に、前記吊手が、前記一対のワイヤージョイントに対し該ワイヤージョイントの長さ方向の軸周りに回転自在にそれぞれ連結されてなることを特徴とする折り畳み式物干器。
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