JP4267793B2 - L形汚水桝の蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、民地側と車道側との間に設けられ、民地側から排出された汚水を下水管に流すためのL型汚水桝の上部を覆う鉄筋コンクリート製の蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
L形汚水桝は、民地と車道との境に設けられており、民地側の家屋等から排出された汚水を、車道地下に埋設されている下水管に流すための中継装置の役割を担っている。図3及び図4は、L形汚水桝の形状及び設置状態を示し、図4は縦断面図、図4は蓋を外した状態の平面図である。
【0003】
図に示すように、L形汚水桝10は底面が閉塞されたコンクリート製の円筒状容器で、その下部には民地側からの汚水を流入させる取付管12と、この取付管12に対向する位置に汚水を下水管に流すための取付管14が接続されている。また、L形汚水桝10の上部には、ほぼ矩形状の枠16が設けられており、枠16の民地側の枠16aには、その中段ほどに直線的な溝(切り込み)16a1が形成されていて、一方、車道側の枠16bの内側端部は一段低くなった段差部16b1が形成されている。
【0004】
L形汚水桝10の蓋20は、図5に示すように、鉄筋22及びコンクリート24によりほぼ矩形状に形成されている。なお、図5(a)は左半分を完成品の状態で、右半分はコンクリート24が充填されていない鉄筋22のみの状態を示す平面図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。
鉄筋22は、ほぼ矩形状の鉄枠22aとその内側に網状に配置された桟22b及び鍵穴部22cとから構成されていて、その隙間にコンクリート24を充填することで蓋20の概略が形成される。そして、充填したコンクリート24の表面に、ねずみ鋳鉄からなる中央デザイン板26及び文字板28を埋め込んで蓋20が完成する。
L形汚水桝10の上部開口部を閉塞するには、図3,4に示すように、蓋20の先端部20aを民地側の枠16aの溝16a1に嵌め込み、後端部20bを車道側の枠16bの段差部16b1上に載せる。
【0005】
蓋20を開けるときは、万鍵と称する先端部が鍵状に曲がった工具を用い、その先端部を鍵穴部22cの鍵穴22c1に差し込んで引っかけて持ち上げ、蓋20の後端部20bを車道側に引き出し、L形汚水桝10の上部の枠16bに載せると、蓋20の先端部20aは枠16aの溝16a1から外れ、蓋20をL形汚水桝10の上部から撤去することができる。こうして、L形汚水桝10内部の点検清掃を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような公設汚水桝は、平成10年度現在、東京都23区で約179万個と膨大な数が設置されており、当局はこれらの施設が良好な状態を保つように維持管理し、都民の生活を守っていくことが求められている。ところが、最近、問題になる点が発生している。
【0007】
従来の蓋は、図5に示すように、鍵穴部22cが車道側の肉薄の所に設けられていて、かつ鍵穴22c1の構造が長穴の中央に丸穴が形成されたものであるので、ドライバー(ネジ回し)のような簡単な工具を鍵穴22c1に差し込んで蓋の後端部20bを持ち上げて車道側に引くと、蓋20がずれてL形汚水桝の開口部と蓋20との間に隙間を作ることができ、指でも開けられると指摘される程のものであった。
【0008】
このため、先ず第1に、汚水桝内への異物の不法投棄を招き、取付管が詰まって下水の疎通の支障となる自己が多発している。異物としては、モルタル、ベンナイト溶液、ビル排水槽の汚泥、廃油等の建築工事関連物質が多くを占めていたが、最近では電話帳、鞄、ペットボトル等の不法投棄も多くなってきている。
【0009】
また、第2は、図3に示すように、車道から民地の境界に向かって若干下り傾斜に構成されていて、雨水をこの境界部分に集め、汚水桝と同様に適宜配置された雨水桝を利用して雨水用下水管に排出するようにしている。ところが、車道や民地の標高には凹凸があり、車道中央部から流れてきた雨水が汚水桝がある周辺に溜まってしまう場合があり、住民が汚水桝の蓋を開けて雨水を汚水桝に流すことがある。この場合に、雨水と汚水を分離して処理する下水構造になっている時には、大量の雨水の混入という問題が生じる場合もあり、また開放した汚水桝内への転落事故や蓋の後端部を車道側の枠の上に載せた半開きの状態にしてあると、通過する車両のタイヤが乗り上げて蓋が跳ね上げられ、それが元で事故を発生させる恐れもある。
【0010】
本発明の課題は、従来の蓋の外形等を大きく変えずに、ドライバーのような簡単な工具では開けにくい構造のL形汚水桝の蓋を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するために、本発明は次のような手段を採用した。
請求項1に記載のL形汚水桝の蓋は、民地側と車道側との間に設けられ、民地側から排出された汚水を車道地下に埋設された下水管に流すためのL型汚水桝の上部を覆う鉄筋コンクリート製の蓋であって、前記蓋を開放するための鍵穴を蓋の中心位置より民地側に形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、鍵穴は、蓋の表面から裏面に直線的に貫通し、かつ表面から裏面へは車道側方向へと所定傾斜角で形成されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、蓋以外の部分に付いては従来の技術の項で用いた符号をそのまま用いる。
図1は、本発明に係るL形汚水桝の蓋の実施の形態例を平面図で示したものである。図に示すように、L形汚水桝の蓋1は、ほぼ矩形状に形成されており、鉄筋2とコンクリート3により形成されている。
鉄筋2は、ほぼ矩形状の鉄枠2aとその内側に網状に配置された桟(図示を省略)及び鍵穴2cとから構成されていて、これらの鉄筋の隙間にはコンクリート4が充填されている。また、充填したコンクリート4の表面には、ねずみ鋳鉄からなる中央デザイン板6及び文字板8が埋め込まれている。なお、蓋1の外形寸法は、ほぼ縦360mm、横460mmである。
【0014】
この蓋1が従来のものと大きく異なる点は、鍵穴2c構造及びその位置にある。先ず、鍵穴2cの位置は、蓋1の中心位置と先端部との中ほどの位置、すなわち中心位置から民地側よった肉厚部に形成したことである。さらに、図2に示すように、鍵穴2cは、楕円形の穴で、蓋1の表面から裏面に直線的に貫通し、かつ表面から裏面へは車道側方向へと所定傾斜角θ(30°〜35°)で形成されているとともに、下側に行くほど穴の長径側が若干大きくなっていることである。具体的な寸法は、鍵穴2cの短径側は15mm、長径側は25mm〜30mmである。なお、図2は鉄筋部分を省略して表示している。
【0015】
L形汚水桝10の上部開口部の閉塞は、図2に示すように、蓋1の先端部1aを民地側の枠16aの溝16a1に嵌め込み、後端部1bを車道側の枠16bの段差部16b1上に載せて行う。
【0016】
蓋1の開放は、万鍵30の先端部30aを鍵穴2cに差し込んで先端部30aを筒状の鍵穴2cの側壁に引っかけて、万鍵30の上部を矢印P方向に回転させ民地側に傾ける。万鍵30自体のテコの応用と、蓋1の後端部1bは薄肉で軽量に構成されている点で、蓋1は枠16aの溝16a1に嵌っている先端部1aを支点にして回転し、後端部1bが矢印Sの方向に持ち上がる。後端部1bが枠16aの表面よりも持ち上がった時点で、万鍵30を車道側に引いて蓋1を開けるか、あるいはその時点で蓋1の後端部1bの下に手を入れて引き出してもよい。このようにして、L形汚水桝10内部の点検清掃を行う。
【0017】
一方、この動作を、住民等が通常自宅内に所持している小型のドライバー等で行おうとしても、ドライバーの柄は万鍵のように長くはなく、また全体が華奢な構造なので、民地側に近い所に設けられた鍵穴2cに差し込んでも、蓋1の先端部1aを支点とする回転モーメントが大きすぎて、蓋1の後端部1bをS方向に持ち上げることは殆ど不可能といえる。これにより、異物の不法投棄による下水管(取付管)の詰まりや、大量の雨水の混入、蓋を外したことによる事故の発生等を防ぐことができる。なお、蓋1の鍵穴2cが民地側に寄った低い位置にあるので、鍵穴2cから雨水が多少流入するが、それほど問題とする量でもなく、また却って低い所に溜まっていた雨水が鍵穴2cから適当に排出されるので、蓋を開けてまで雨水を排出しようとする意義が生じないであろう。
【0018】
なお、鍵穴2cを蓋1の表面から裏面へ車道側方向へと所定傾斜角θ(30°〜35°)に形成したのは、万鍵30に加える力が少なくてすむようにしたものである。鍵穴2cの傾斜角がこれより小さいと、万鍵30の柄が下がりすぎて扱いにくく、また傾斜角が大き過ぎると車道側から力を加えにくくなるので、上記傾斜角とした。さらに、鍵穴2cの径を、短径側は15mm、長径側は25mm〜30mmとしたのは、万鍵30は差し込みやすく、ドライバー以外の他の市販の鉄パイプ等は使用しにくい寸法としたものである。また、鍵穴2cの下側の径を若干大きくしたのは、万鍵30の扱い安さを考慮したものである。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るL形汚水桝の蓋は、蓋を開放するための鍵穴を蓋の中心位置より民地側に形成したので、蓋の先端部を支点とする回転モーメントが大きなり、小型のドライバー等で開けようとしても、簡単には開かず、異物の不法投棄を防止することができるとともに、開けることによる不慮の事故も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るL形汚水桝の蓋の実施の形態を平面図で示したものである。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】L形汚水桝及びその蓋を縦断面図で示したものである。
【図4】L形汚水桝の平面図である。
【図5】(a)従来から用いられているL形汚水桝の蓋の平面図で、右半分はコンクリートを除去したもの、(b)は(a)のB−B線による断面図である。
【符号の説明】
1 蓋
1a 先端部
1b 後端部
2 鉄筋
2c 鍵穴
4 コンクリート
6 中央デザイン板
8 文字板
10 L形汚水桝
12 取付管
14 取付管
16 枠
16a1 溝
16b1 段差部
20 蓋
22 鉄筋
24 コンクリート
26 中央デザイン板
28 文字板
30 万鍵

Claims (2)

  1. 民地側と車道側との間に設けられ、民地側から排出された汚水を車道地下に埋設された下水管に流すためのL型汚水桝の上部を覆う鉄筋コンクリート製の蓋であって、前記蓋を開放するための鍵穴を蓋の中心位置より民地側に形成したことを特徴とするL形汚水桝の蓋。
  2. 前記鍵穴は、蓋の表面から裏面に直線的に貫通し、かつ表面から裏面へは車道側方向へと所定傾斜角で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のL形汚水桝の蓋。
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