JP4267613B2 - 光配線ユニット - Google Patents

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本発明は、光配線盤や光配線箱等を構成するフレーム内に配置される光配線ユニットに関し、特に光分岐ユニット等の光部品収納ケースをパネルケース内に収納して構成されるものに関する。
従来から、光配線ユニットにおいては、パネルケース(外装体)内に、光分岐ユニット等からなる光部品収納ケースを挿入して収納するものが提供されている。この光配線ユニットは、光配線盤や光配線箱等を構成するフレーム内に配置されるものである。なお、この種の光配線ユニットは、一般的に、その光分岐ユニット等からなる光部品収納ケースを、棚状に複数収納して構成されたものが提供されている。この種の光配線ユニットにあっては、パネルケース内に、光部品収納ケースの挿入を案内する案内部と、収納完了位置で光部品収納ケースに当接するように設けられた当接壁部とが設けられている。これによって、光部品収納ケースをパネルケースに挿入した場合には、光部品収納ケースは、収納が完了する位置にまで好適に案内され、収納完了位置に到達した場合に、光部品収納ケースに設けられた雄部が、パネルケースに設けられた雌部と嵌め合わされていた。このようにして、この種の光配線ユニットは、光部品収納ケースが、パネルケースに、確実に収納されるものとなっていた。
なお、上述した光部品収納ケースに接続される光ファイバコードは、押圧されたり触れられたりしてしまうことによって曲げられてしまうと、伝送されている光信号に、損失を生じさせてしまう特質を有する。このように、伝送される光信号に損失が生じてしまうと、光通信において具合の悪いものとなる。
特開2004−361810号公報
一方、この種の光配線ユニットにおいて、光部品収納ケースをパネルケースから取り外す場合には、まず、上述した光部品収納ケースに設けられた雄部と、パネルケースに設けられた雌部との係合を解除し、その後に、光部品収納ケースをパネルケースから抜き出して取り外すものとしていた。ここで、上述した光配線ユニットにあっては、一般に、パネルケースに設けられた雌部と係合する雄部が、光ファイバコードが接続される箇所の両側に配置されたものとなっている。
ところで、上述の光配線ユニットにあっては、その係合されている雄部及び雌部の箇所が、光ファイバコードを挟んだ上下に設けられたものとなっている。したがって、光部品収納ケースに設けられた雄部とパネルケースに設けられた雌部とを係合させたり、また、その係合を解除したりする場合には、接続されている光ファイバコードに触れてしまう場合がある。このように光ファイバコードに触れてしまうと、上述したように、伝送される光信号に損失が生じてしまう。また、この光部品収納ケースをパネルケースから外す場合にあっては、この光部品収納ケースを両手で支持しながらで外すことが一般的であり、作業における煩雑さが指摘されていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、外装体とされるパネルケースから光部品収納ケースを収納する場合や取り外す場合の挿抜作業において、片手のみで1アクションで光部品収納ケースを収納したり取り外したりすることができ、さらに、この挿抜作業の際に、光部品収納ケースに接続された光ファイバコードの伝送される光信号の損失が生じ難い光配線ユニットを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の手段の光配線ユニットを提供する。
すなわち、請求項1に係る発明は、挿入方向基端面に光コネクタが接続される第1の接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを挿入する挿入開口部を有し前記光部品収納ケースを収納するパネルケースとを備えた光配線ユニットであって、前記光部品収納ケースは、光コネクタが接続される収納ケース本体と、挿入方向先端面の近傍であって前記収納ケース本体の底壁部から下方に突出して設けられた係止突出部と、前記挿入方向基端面の近傍であって前記収納ケース本体の上壁部から上方に突出して設けられるラッチ部と、前記ラッチ部の係合を解除可能に前記ラッチ部と一体に設けられ前記挿入方向基端面から挿入方向とは反対方向に突出して設けられる取手部とを有し、前記パネルケースは、下側の内壁部に前記係止突出部を嵌め込み可能に設けられた第1の凹部と、前記係止突出部が前記第1の凹部に嵌め込まれた場合に前記ラッチ部が嵌め込み可能となるように上側の内壁部に設けられた第2の凹部とを有し、前記挿入方向先端面の近傍の前記上壁部と、該上壁部と対向する位置の前記パネルケースの前記上側の内壁部とが、前記係止突出部の突出量に合わされた間隔で離間して構成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項記載の光配線ユニットにおいて、前記係止突出部の挿入方向先端側の隅部が曲面状に面取りされており、前記係止突出部の挿入方向基端側の隅部が、該挿入方向基端側に向かった突起状に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2記載の光配線ユニットにおいて、前記取手部の端部が、逆鉤状に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のうち何れか一項に記載の光配線ユニットにおいて、前記光部品収納ケースの挿入方向先端面に、光コネクタが接続される第2の接続部が設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のうち何れか一項に記載の光配線ユニットにおいて、前記接続部が、単心の光コネクタを複数接続可能に構成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のうち何れか一項に記載の光配線ユニットにおいて、前記接続部が、多心の光コネクタを接続可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る光配線ユニットによれば、外装体とされるパネルケースから光部品収納ケースを収納する場合や取り外す場合の挿抜作業において、片手のみで1アクションで光部品収納ケースを収納したり取り外したりすることができ、さらに、この挿抜作業の際に、光部品収納ケースに接続された光ファイバコードの伝送される光信号の損失が生じ難いものとなる。
以下、本発明に係る光配線ユニットの最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。また、図1は光部品収納ケースがパネルケースに収納されている光配線ユニットの一部断面(図2のA−A矢視断面)図、図2は図1の挿入方向基端面を示す(図1のB−B矢視断面)図、図3は光コネクタが接続される光部品収納ケースの側面図、図4は図3の光部品収納ケースを収納するパネルケースの(図2のA−A矢視断面)断面図、図5は係止突出部の拡大側面図、図6はラッチ部及び取手部を示す拡大斜視図、図7は図6のラッチ部及び取手部を示す拡大側面図である。
図1における符号1は、本発明に係る光配線ユニットを示している。光配線ユニット1は、図4に示す外装体に相当するパネルケース50の挿入開口部51から、図3に示す光部品収納ケース10を挿入して、該パネルケース50の内部に収納されるように構成されている。この図示されている光部品収納ケース10は、適宜の光部品を接続可能にされたものであって、この図示される光部品収納ケース10は、MTコネクタとMUコネクタを接続可能にされたものとなっている。すなわち、この図示される光部品収納ケース10は、多心の光ファイバを備えたMTコネクタを接続し、このMTコネクタからのそれぞれの光ファイバを、単心で構成されたMUコネクタに分岐して接続する光分岐ユニットとなっている。
つまり、光部品収納ケース10は、図2及び図3に示すように、挿入方向D1に対する基端面(以下、挿入方向基端面)11に、光コネクタが接続可能にされた第1の接続部13が設けられている。この第1の接続部13は、2種類のアダプタが設けられることによって構成されるものである。図示される2種類のアダプタは、本願発明における一例であり、一方が、単心で構成されたMUコネクタが接続可能にされたMUコネクタ接続用アダプタ13aとなっており、そのMUコネクタ接続用アダプタ13aの下方に位置された他方が、多心で構成されたMTコネクタが接続可能にされたMTコネクタ接続用アダプタ13bとなっている。さらに、この例のMUコネクタ接続用アダプタ13aにあっては、16個縦並びでMUコネクタを接続可能に構成されており、また、MUコネクタ接続用アダプタ13aにあっては、2個縦並びでMTコネクタを接続可能に構成されている。なお、図示しないが、この光部品収納ケース10の内部は、MTコネクタからの光信号がそれぞれのMUコネクタに分岐されるように、2連MTコネクタ接続用アダプタと、16連MUコネクタ接続用アダプタとが、図示されない光ファイバで接続されたものとなっている。
また、この光部品収納ケース10にあっては、図3に示すように、この挿入方向基端面11とは反対側の面とされる、挿入方向D1に対する先端面(以下、挿入方向先端面)12にも、光コネクタが接続可能にされた第2の接続部14が設けられている。この第2の接続部14にあっても、この第1の接続部13と同様に、単心で構成されたMUコネクタを16個縦並びで接続可能にされた16連MUコネクタ接続用アダプタ14aと、その16連MUコネクタ接続用アダプタ14aの下方に位置された、多心で構成されたMTコネクタが2個縦並びで接続可能にされた2連MTコネクタ接続用アダプタ14bとから構成されたものとなっている。なお、以下においては、挿入方向D1とは反対側の方向を、挿入反対方向と称し、符号D2で示す。
光部品収納ケース10は、図3に示すように、収納ケース本体10aと、この収納ケース本体10aの挿入方向先端面12の近傍であって底壁部15から下方に突出して設けられた係止突出部20と、この収納ケース本体10aの挿入方向基端面11の近傍であって収納ケース本体10aの上壁部16から上方に突出して設けられるラッチ部30とから大略構成されている。収納ケース本体10aは、図示するように、パネルケース50に挿入する方向となる、挿入方向基端面11を形成する基端側壁部17と、挿入方向先端面12を形成する先端側壁部18とが、対向位置に配置されると共に、底面を形成する底壁部15と、上面を形成する上壁部16と、これら壁部の端部を覆うように互いに対向して設けられる一対の側壁部19(19a,19b)とから、厚みの薄い直方体形状を構成している。
係止突出部20は、図3に示すように、この収納ケース本体10aの底壁部15のうち、挿入方向先端面12の近傍箇所に、下方に突出して設けられている。この係止突出部20は、図5の拡大図に示すように、挿入方向D1の隅部21は曲面状に面取りされていると共に、挿入反対方向D2の隅部22は該挿入反対方向D2に向かって突出した突起状に形成されている。なお、この係止突出部20は、後に説明するパネルケース50に設けられた第1の凹部52(図4参照)に嵌め込まれる箇所となっている。
ラッチ部30は、図3に示すように、前記収納ケース本体10aの上壁部16に設けられている。具体的には、前記収納ケース本体10aの上壁部16のうち、先端部から中間部にかけて、上方に突出する支持部31が設けられており、この支持部31から、挿入反対方向D2に向かって延びるようにラッチ部30が設けられている。具体的には、図6及び図7に示すように、ラッチ部30は、前記支持部31と一体にされ且つ挿入反対方向D2に向かって延びる弾性板部32と、この弾性板部32の基端側において、上方に突出して設けられるラッチ突出部33とから構成れている。この弾性板部32は、樹脂で形成されたものであり、前記支持部31に支持されながら、挿入反対方向D2に向かって前記収納ケース本体10aの上壁部16から適宜に離間されて設けられている。また、弾性板部32は、挿入反対方向D2に向かうにしたがって僅かに上方に傾斜するように形成されている。これによって、この弾性板部32は前記支持部31を支点として上方向E1若しくは下方向E2に好ましく揺れ動くことができ、ラッチ機能を発揮できるものとなっている。
ラッチ突出部33には、上面が挿入方向Dに向かうにしたがって下方に傾斜された突出部傾斜面34と、その突出部傾斜面34の基端から略鉛直方向に延びてなる突出部垂直面35とを有する。このラッチ突出部33が、後に説明するパネルケース50に設けられた第2の凹部53(図4参照)に嵌め込まれる箇所となっている。なお、ラッチ突出部33が、第2の凹部53に嵌め込まれる場合には、光部品収納ケース10の挿入方向D1の移動に伴って、突出部傾斜面34が、パネルケース50内の壁面に摺動しながら案内されて下方E2に移動し、ラッチ突出部33が第2の凹部53に嵌め込まれるものとなっている。このようにラッチ突出部33が第2の凹部53に嵌め込まれた場合には、突出部垂直面35が第2の凹部53の内面に当接することとなって、光部品収納ケース10が、挿入反対方向D2に移動することを規制する。
また、このラッチ部30には、上方への移動を規制するための機構が設けられている。すなわち、図6及び図7に示すように、前記収納ケース本体10aにおける端部から、挿入反対方向D2に向かって突出する本体側規制突出部36が設けられている。また、前記ラッチ突出部33が設けられた面とは反対の裏面側には、前記本体側規制突出部36の下方に位置された、断面が円弧状に形成される、挿入方向D1に向かって突出するラッチ部側規制突出部37が設けられている。これらの規制突出部36,37が設けられることによって、このラッチ部33が上方に所定以上移動した場合、ラッチ部側規制突出部37が、本体側規制突出部36に当接し、所定以上に移動しないように規制する。
また、このラッチ部30には、挿入反対方向D2に向かって延びる、取手部40が設けられている。この取手部40は、作業者が、手で掴む箇所となっており、具体的には、挿入反対方向D2から、やや下方に傾斜するように延びて、前記ラッチ部30と一体に設けられている。この取手部40は、端部にいくにしたがって外径が小さくなるように形成されたグリップ部41と、さらに端部においては外径が大きくなる逆鉤状(返し状)に形成されたグリップエンド42とから構成されている。言い換えれば、取手部40は、図6及び図7に示すように、横から見てJの字状に形成されている。なお、この取手部40における端部の逆鉤状は、この図示の例に限定されることなく、横から見てTの字状となる逆鉤状に形成されるものであってもよい。また、このラッチ部30の挿入方向D1に隣接される上壁部16は、挿入方向D1に向うにしたがって下方に傾斜された傾斜上面部39を有している。
次に、このように構成された光部品収納ケース10を収納するパネルケース50につい図4を参照しながら説明する。パネルケース50は、挿入方向D1の基端側から前記光部品収納ケース10が収納されているパネルケース50を見た図となる図2、及び、パネルケース50の側断面図となる図4に示すように、前記光部品収納ケース10を一方から挿入可能とする挿入開口部51を有した筐体で構成されている。また、この挿入開口部と51に対向する当接壁部54には、光部品収納ケース10の第2の接続部14が露出されるように上下に2つの開口された窓部55,56が設けられている。これらの窓部55,56のうち、上に位置される第1の窓部55からは、前記光部品収納ケース10の16連MUコネクタ接続用アダプタ14aが露出可能となっており、MUコネクタが接続可能となっている。また、第2の窓部56からは、2連MTコネクタ接続用アダプタ14bが露出可能となっており、MTコネクタが接続可能となっている。
また、図4等に示すように、このパネルケース50の下側の内壁部57のうち、挿入方向D1の隅には、上述した光部品収納ケース10に設けられる係止突出部20を嵌め込めることが可能な第1の凹部52が設けられている。この第1の凹部52は、前記係止突出部20の突出量(突出長さ、突出断面積等)に合わされて、深さや範囲が設定されて設けられている。つまり、上述した隅部21,22の形状に合わされた形状で切り欠かれて形成されている。また、このパネルケース50の上側の内壁部58には、光部品収納ケース10に設けられた係止突出部20が前記第1の凹部52に嵌め込まれた場合に、この光部品収納ケース10に設けられるラッチ部30が嵌め込み可能となる位置に、第2の凹部53が設けられている。また、第2の凹部53は、前記ラッチ突出部33の突出量(突出長さ、突出断面積等)に合わされて、深さや範囲が設定されて設けられている。
さらに、パネルケース50の上側の内壁部58のうち、前記第1の凹部53の挿入方向D1に隣接する位置には、挿入方向D1に向かうにしたがって上方に逃げるように形成された傾斜部59が設けられている。さらに、この傾斜部59と当接壁部54との間は、水平方向に延びる水平部60によって接続されている。このように傾斜部59及び水平部60が設けられることによって、光部品収納ケース10の上壁部16と、パネルケース50の上側の内壁部58との間には、適宜に離間されたクリアランスCが形成されるものとなっている。このようにクリアランスCが設けられることにより、後においても説明するが、光部品収納ケース10をパネルケース50に収納したり取り外したりするにあたり、この光部品収納ケース10を斜めに傾けることができる。
なお、図2に示すように、このパネルケース50には、光部品収納ケース10を複数並べて収納することができるように、内方に突出する案内部61が複数設けられたものとなっている。この案内部61によって、前記光部品収納ケース10は、厚さ方向に移動することなく好適に支持されて、安定的にパネルケース50に収納される。また、このパネルケース50の下側の内壁部57及び上側の内壁部58であって、挿入開口部51の近傍に位置された箇所においては、開口端を拡大するように形成されている。この開口端の拡大は、光部品収納ケース10をパネルケース50に収納したり取り出したりするに際し、その光部品収納ケース10を好ましく案内することに貢献するものである。
以上のように構成された光配線ユニット1が奏する作用を、次に図8及び図9を参照しながら説明する。なお、図8は光部品収納ケース10をパネルケース50に収納する場合を示す図、図9は光部品収納ケース10をパネルケース50から取り外す場合を示す図である。
光部品収納ケース10をパネルケース50に収納する場合にあっては、図8(a)に示すように、作業者は、光部品収納ケース10の取手部40を手に持って、この光部品収納ケース10を挿入反対方向D2に向って上部を僅かに傾ける。そして、作業者は、その光部品収納ケース10を傾けたままの状態で、パネルケース50の挿入開口部51から挿入していくと、図8(b)に示すように、この光部品収納ケース10の下方に設けられた係止突出部20が、パネルケース50の当接壁部54の内面に当接する。このとき、作業者は、挿入した光部品収納ケース10が視認する等して、係止突出部20が、パネルケース50の当接壁部54の内面に当接したと確認できた場合には、上述した係止突出部20を第1の凹部52に嵌合させるように、それまで傾けていた光部品収納ケース10の姿勢を正す。そうすると、図8(c)に示すように、係止突出部20は、第1の凹部52に好適に嵌合する。
次いで、作業者は、上述したラッチ部30のラッチ突出部33を、第2の凹部53に嵌め込むように取手部40を持ち上げる。そうすると、ラッチ突出部33は、第2の凹部53に押し込まれることとなって、ラッチ突出部33は、その第2の凹部53と嵌合する。これによって、上述したように、このラッチ突出部33における突出部垂直面35が第2の凹部53の内面に当接することにより、光部品収納ケース10の挿入反対方向D2への移動が規制され、光部品収納ケース10は、パネルケース50に確実に係止された状態で収納される。この後に、上述した第2の接続部14に、各種の光コネクタを接続する。
また、これとは逆に、光部品収納ケース10をパネルケース50から取り外す場合にあっては、まず、上述した第2の接続部14に接続された各種の光コネクタの接続を解除する。そして、作業者は、光部品収納ケース10の取手部40を手に持って取手部40を引き下げると、図9(a)に示すように、それまで第2の凹部53に嵌合していたラッチ突出部33が第2凹部53から外される。そしてさらに、取手部40を引き下げると、図9(b)に示すように、この光部品収納ケース10は、挿入反対方向D2に向って上部が僅かに傾けられる。つまり、光部品収納ケース10の上壁部16は、前記クリアランスCを埋めるように、上側の内壁部58に接近する。そうすると、第1の凹部52に嵌合されていた係止突出部20は、その第1の凹部52から外される。次いで、その傾けられた状態のままで、光部品収納ケース10をパネルケース50から挿入反対方向(引き抜く方向)D2に取手部40を引くと、図9(c)に示すように、光部品収納ケース10は、パネルケース50から取り外される。
このようにして、上述したように構成された光配線ユニット1によれば、光部品収納ケース10をパネルケース50に収納したり、光部品収納ケース10をパネルケース50から取り外したりするに際して、接続部13,14に接続された光コネクタ及び、この光コネクタに接続される光ファイバコードに触れることなくなる。つまり、光コネクタが第1の接続部13に接続されている場合であっても、作業する取手部40が、光コネクタに接続される光ファイバコードより上方に位置するものとなるので、収納や取り外し作業中において、光コネクタや光ファイバコードに触れることがない。従って、伝送されている光信号の損失は生じず、好ましく光信号が伝送された状態が維持される。
また、作業者が手に持つ取手部40は、上述したようなグリップ部41とグリップエンド42とから構成されているので、この光部品収納ケース10を斜めに傾けながら引き抜く場合に、グリップ部41を握った手がグリップエンド42に引っ掛かり易いものとなる。これによって、作業者は、光部品収納ケース10を引き抜き場合に力が入れ易いものとなって、引き抜き易くなる。
また、この光配線ユニット1にあっては、光部品収納ケース10をパネルケース50に収納したり、光部品収納ケース10をパネルケース50から取り外したりする挿抜作業において、光部品収納ケース10を斜めに傾けて行うので、光部品収納ケース10がパネルケース50に接触する面積は小さなものとなる。これによって、光部品収納ケース10をパネルケース50内において移動させる場合に、発生する摩擦力を軽減させることができて、スムーズに移動させることができる。
また、上述した係止突出部20にあっては、挿入方向D1の隅部21は曲面状に面取りされているので、光部品収納ケース10をパネルケース50から取り外そうと、光部品収納ケース10を傾けた場合に、隅部21によって滑らかに第1の凹部52から係止突出部20を抜き出すことができる。また、この係止突出部20にあっては、挿入反対方向D2の隅部22は該挿入反対方向D2に向かって突出した突起状に形成されているので、この第1の凹部52に嵌め込まれている場合には、上方への移動を規制することとなって、光部品収納ケース10を安定的に収納する。
さらに、光コネクタを介して第1の接続部13に接続される光ファイバコードは、通常、接続された位置から、重力によって下に垂れ下がったものとなっている。ここで、光部品収納ケース10のパネルケース50への挿抜作業においては、第1の接続部を僅かに下方に向けるように斜めに傾けて行う。これによって、この第1の接続部に接続された光ファイバコードは、この挿抜作業において無理に曲げられることがなくなり、上述した光信号の伝送における損失が生じ難いものとなる。
なお、本発明に係る光配線ユニットは、上述したような実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に選択して構成することができる。例えば、上述の実施の形態においては、上方へ移動を規制するために設けられた規制突出部36,37が、収納ケース本体10aにおける端部から、挿入方向D2に向かって突出するように設けられた本体側規制突出部36と、ラッチ突出部33が設けられた面とは反対の裏面側であって本体側規制突出部36の下方に位置された、挿入方向D1に向かって突出するように設けられたラッチ部側規制突出部37とによって、上方への移動を規制していたが、このような形態に限定されることなく、適宜に設けられたストッパで代替されるものであってもよい。また、このようなラッチ部30の上方への移動を規制する機構を設けなくても、何ら問題のないものとされる。
また、上述の実施の形態における光部品収納ケース10にあっては、多心で構成されたMTコネクタを、単心で構成されたMUコネクタに分岐する光分岐ユニットを例示し、これについて説明した。しかしながら、本発明における光部品収納ケースは、この例示された光分岐ユニットに限定されることなく、適宜の光部品を接続するケース状に構成される全てのものを採用することができる。例えば、光分岐ユニットとしては、多心で構成されたMTコネクタ同士を接続するように構成されるものであったり、単心で構成されたMUコネクタ同士を接続するように構成されるものであったりしてもよい。また、光部品収納ケース自体が、光カプラや、光スプリッタや、光フィルタ等として構成されるものであってもよいし、これらの光カプラや、光スプリッタや、光フィルタ等が接続される接続ボックスとして構成されるものであってもよい。
また、上述の実施の形態における光配線ユニット1にあっては、光部品収納ケース10がパネルケース(光配線ラック)50に複数並べて収納できるように、案内部61が適宜数設けられて構成される光配線架として説明した。しかしながら、本発明におけるパネルケースは、この例に限定されることなく、光部品収納ケースを1つしか収納することができないパネルケースを用いて、光配線ユニットが構成されるものであってもよい。
光部品収納ケースがパネルケースに収納されている本発明の光配線ユニットの側面図である。 図1の挿入方向基端面を示す図である。 光コネクタが接続される光部品収納ケースの側面図である。 図3の光部品収納ケースを収納するパネルケースの側面図である。 係止突出部の拡大側面図である。 ラッチ部及び取手部を示す拡大斜視図である。 図6のラッチ部及び取手部を示す拡大側面図である。 光部品収納ケースをパネルケースに収納する場合を示す図である。 光部品収納ケースをパネルケースから取り外す場合を示す図である。
符号の説明
1…光配線ユニット、10…光部品収納ケース、10a…収納ケース本体、11…挿入方向基端面、12…挿入方向先端面、13…第1の接続部、14…第2の接続部、15…収納ケース本体の底壁部、16…収納ケース本体の上壁部、20…係止突出部、21…挿入方向先端側の隅部、22…挿入方向基端側の隅部、30…ラッチ部、40…取手部、50…パネルケース、52…第1の凹部、53…第2の凹部、57…下側の内壁部、58…上側の内壁部、D1…挿入方向、D2…挿入方向とは反対方向(挿入反対方向)

Claims (6)

  1. 挿入方向基端面(11)に光コネクタが接続される第1の接続部(13)を有する光部品収納ケース(10)と、前記光部品収納ケースを挿入する挿入開口部(51)を有し前記光部品収納ケースを収納するパネルケース(50)とを備えた光配線ユニット(1)であって、
    前記光部品収納ケースは、光コネクタが接続される収納ケース本体(10a)と、挿入方向先端面(12)の近傍であって前記収納ケース本体の底壁部(15)から下方に突出して設けられた係止突出部(20)と、前記挿入方向基端面の近傍であって前記収納ケース本体の上壁部(16)から上方に突出して設けられるラッチ部(30)と、前記ラッチ部の係合を解除可能に前記ラッチ部と一体に設けられ前記挿入方向基端面から前記光部品収納ケースの挿入方向とは反対の方向に突出して設けられる取手部(40)とを有し、
    前記パネルケースは、下側の内壁部(57)に前記係止突出部を嵌め込み可能に設けられた第1の凹部(52)と、前記係止突出部が前記第1の凹部に嵌め込まれた場合に前記ラッチ部が嵌め込み可能となるように上側の内壁部(58)に設けられた第2の凹部(53)とを有し、前記挿入方向先端面の近傍の前記上壁部と、該上壁部と対向する位置の前記パネルケースの前記上側の内壁部とが、前記係止突出部の突出量に合わされた間隔で離間して構成されていることを特徴とする光配線ユニット(1)。
  2. 前記係止突出部の挿入方向先端側の隅部(21)が曲面状に面取りされており、
    前記係止突出部の挿入方向基端側の隅部(22)が、該挿入方向基端側に向かった突起状に形成されていることを特徴とする請求項記載の光配線ユニット。
  3. 前記取手部の端部が、逆鉤状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光配線ユニット。
  4. 前記光部品収納ケースの挿入方向先端面に、光コネクタが接続される第2の接続部(14)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のうち何れか一項に記載の光配線ユニット。
  5. 前記接続部が、単心の光コネクタを複数接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項のうち何れか一項に記載の光配線ユニット。
  6. 前記接続部が、多心の光コネクタを接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項のうち何れか一項に記載の光配線ユニット。
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