JP4267279B2 - 集電体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池、コンデンサ、特に、リチウム系二次電池に用いられる集電体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
二次電池は、基本的には、正極、負極、正極と負極とを絶縁するセパレータ及び正極と負極との間でイオンの移動を可能にするための電解液で構成されている。そして、上記正極及び負極は、特許文献1に記載されたような多数の貫通孔が貫設された金属箔からなる集電体の両面に、各種活物質を同時に塗布、積層一体化することによって製造されている。
【0003】
しかしながら、上記のように、多数の貫通孔が貫設された金属箔からなる集電体の両面に活物質を同時に塗布するのは、活物質の厚み調整が非常に難しく、設備も複雑になるといった問題点があった。
【0004】
又、上記正極及び負極は、二次電池の作製に際して渦巻き状に巻回された状態に二次電池本体内に収納されるが、この正極及び負極の巻き上げの際に集電体表面から活物質が脱落すると、所望の電気容量を有する二次電池が得られないといった問題点が発生し、更に、二次電池の使用中に集電体表面から活物質が脱落すると、二次電池の充放電容量が徐々に低下するといった問題点が発生し、二次電池の作製の際或いは使用中に、表面に積層一体化させた活物質が脱落しない集電体が所望されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−67217号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表裏面に活物質層を簡単な作業でもって正確に積層一体化させることができ且つ二次電池の作製の際或いは使用中に活物質が脱落することのない集電体及びその集電体の製造方法を提供する。
【0007】
【課題を解決する手段】
請求項1に記載の集電体は、金属箔の表裏面に表裏導電性樹脂層を積層一体化していると共に、表側導電性樹脂層の表面から金属箔の裏面に貫通する多数の貫通孔が形成され、上記貫通孔の裏側開口部が裏側導電性樹脂層によって閉塞されていることを特徴とする。
【0008】
又、請求項2に記載の集電体は、請求項1に記載の集電体において、表裏導電性樹脂層は、合成樹脂中に導電性粒子を散在させてなることを特徴とする。
【0009】
そして、請求項3に記載の集電体の製造方法は、金属箔の表面に多数の貫通孔が形成された表側導電性樹脂層を積層一体化すると共に、金属箔の裏面に裏側導電性樹脂層を積層一体化して積層シートを製造した後、この積層シートにおける表側導電性樹脂層の貫通孔を通じて上記金属箔をエッチング処理し、この金属箔に上記裏側導電性樹脂層に達する貫通孔を貫設することを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明の集電体における貫通孔は、その裏側開口部が裏側導電性樹脂層によって閉塞された状態となっていることから、本発明の集電体の表裏面に活物質層を積層一体化させるに際して、従来の集電体のように表裏面に同時に活物質層を積層一体化させる必要はなく、集電体の片面毎に別々の工程でもって活物質層を簡単に且つ確実に積層一体化させることができる。
【0011】
そして、上記の如く、集電体の片面毎に活物質層を積層一体化させることから、活物質層の厚み精度を向上させることができ、均質な二次電池やコンデンサを得ることができる。
【0012】
更に、上記集電体の表裏面に積層一体化させる活物質層は、表裏導電性樹脂層上に確実に積層一体化され、特に、表側導電性樹脂層上に積層一体化される活物質層は、その一部が貫通孔内に進入、係止した状態となっており、上記集電体の両面に積層一体化させた活物質層は、集電体の巻回時や使用中に不測に脱落するといったことはない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の集電体の一例を図面を参照しつつ説明する。集電体Aの金属箔1は、従来から二次電池やコンデンサの集電体に用いられている金属箔と同様のものが用いられ、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、銅合金箔等が挙げられる。なお、上記銅箔は、圧延法により製造された圧延銅箔であっても、電解法により製造された電解銅箔の何れであってもよい。
【0014】
そして、上記金属箔1の厚みは、一般的に8〜30μmであり、リチウム系二次電池に用いる場合、アルミニウム箔にあっては厚みが15〜25μm、銅箔にあっては厚みが10〜20μmのものが好ましい。
【0015】
更に、図1に示したように、上記金属箔1の表面には表側導電性樹脂層2が積層一体化されていると共に、金属箔1の裏面には無孔状の裏側導電性樹脂層3が積層一体化されている。なお、上記無孔状とは、後述する貫通孔A1と同程度の貫通孔が貫設されていないという意味であって、ピンホール等の微細な孔は形成されていてもよい。
【0016】
上記表裏導電性樹脂層2、3は、合成樹脂中に導電性粒子を散在させてなる。上記表裏導電性樹脂層2、3を構成する合成樹脂としては、後述する金属箔1のエッチング処理によって変質したり或いは表裏導電性樹脂層2、3に亀裂や孔を生じさせず且つ金属箔1の表裏面に表裏導電性樹脂層2、3を積層一体化させることができればよく、好ましくは、集電体Aの両面に積層一体化させる活物質層に用いられている合成樹脂と相溶性を有するものがよく、例えば、ポリアミドイミド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂;フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂等が挙げられ、熱硬化性樹脂が好ましく、ポリアミドイミド樹脂がより好ましい。
【0017】
又、上記導電性粒子としては、例えば、ケッチェンブラック、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ等の炭素系粒子;銀、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム等の金属系粒子等が挙げられ、炭素系粒子が好ましく、ケッチェンブラック、カーボンブラック、グラファイトがより好ましく、ケッチェンブラック、カーボンブラック及びグラファイトを併用するのが特に好ましい。なお、上記導電性粒子は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
【0018】
そして、上記表裏導電性樹脂層2、3中における導電性粒子の散在量は、多いと、金属箔1と表裏導電性樹脂層2、3の密着性が低下することがあり、又、少ないと、表裏導電性樹脂層2、3の導電性が低下することがあるので、合成樹脂100重量部に対して20〜80重量部が好ましい。
【0019】
又、上記表裏導電性樹脂層2、3の厚さは、厚いと、表側導電性樹脂層2上に積層一体化させる活物質層Dの厚さが不均一となることがあり、又、薄いと、裏側導電性樹脂層3の機械的強度が低下し、集電体Aの製造途中で、裏側導電性樹脂層3が脱落することがあるので、0.5〜10μmが好ましい。
【0020】
なお、上記表裏導電性樹脂層2、3中には、物性を損なわない範囲内において、シランカップリング剤、レベリング剤、消泡剤、分散剤、シリカ等の無機粒子、顔料、多官能イソシアネート等の架橋剤等の添加剤を添加してもよい。
【0021】
更に、図1及び図2に示したように、表側導電性樹脂層2の表面から金属箔1の裏面に貫通する多数の貫通孔A1が全面的に形成されて集電体Aが構成されており、この貫通孔A1の裏側開口部は全て、裏側導電性樹脂層3によって閉塞された状態となっている。
【0022】
そして、上記貫通孔A1の平面形状としては、特に限定されず、例えば、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形等が挙げられ、円形、正多角形が好ましく、円形がより好ましい。
【0023】
上記貫通孔A1の形成形態としては、特に限定されないが、同一形状で且つ同一大きさを有する貫通孔A1が略均一な密度でもって貫設されていることが好ましく、このような形態としては、イ)図2乃び図3に示したような、同一径を有する円形状の貫通孔A10 を前後左右に所定間隔毎に格子状に貫設すると共に、前後左右に互いに隣接する貫通孔A10 、A10 ・・・の中心同士を結んで得られる仮想正方形の重心に中心を合致させた状態に上記貫通孔A10 と同一径を有する貫通孔A11 を貫設してなる形態、ロ)図4及び図5に示したような、同一径を有する円形状の貫通孔A10 を前後左右に所定間隔毎に格子状に貫設すると共に、前後左右に互いに隣接する貫通孔A10 、A10 ・・・の中心同士を結んで得られる仮想長方形の重心に中心を合致させた状態に上記貫通孔A10 と同一径を有する貫通孔A11 を貫設してなる形態が挙げられる。なお、ロ)の貫設形態において、互いに左右方向に隣接する貫通孔A10,A10 間の距離を前後方向に隣接する貫通孔A10 、A10 間の距離よりも長くすると共に、左右方向に隣接する貫通孔A10 、A10 間の距離を貫通孔A10 (A11 )の直径の2倍以上にして、前後方向に隣接する貫通孔A10 、A10 間に貫通孔A11 が入り込んだ状態とならないようにするのが好ましい。
【0024】
上記貫通孔A1の径は、大きいと、集電体Aの機械的強度が低下することがあり、又、小さいと、活物質層Dを貫通孔A1内に進入、係止させることができず、表側導電性樹脂層2と活物質層Dとの間の密着性が低下することがあるので、0.1〜3mmが好ましい。なお、上記貫通孔A1の径は、貫通孔A1が非円形である場合には、この貫通孔A1を包囲し得る最小の仮想真円の直径をいう。
【0025】
更に、上記貫通孔A1、A1間の間隔は、広いと、活物質層Dが貫通孔A1内に進入、係止する度合いが減少し、表側導電性樹脂層2と活物質層Dとの間の密着性が低下することがあり、又、狭いと、集電体Aの機械的強度が低下することがあるので、0.5〜10mmが好ましい。なお、上記貫通孔A1,A1間の間隔とは、貫通孔A1が円形である場合には互いに隣接する貫通孔A1、A1の中心間の平均距離をいい、又、貫通孔が非円形である場合には、この貫通孔A1を包囲し得る最小の仮想真円における互いに隣接する真円の中心間の平均距離をいう。
【0026】
又、上記貫通孔A1の貫設密度は、大きいと、集電体Aの機械的強度が低下することがあり、又、小さいと、活物質層Dが貫通孔A1内に進入、係止する度合いが減少し、表側導電性樹脂層2と活物質層Dとの間の密着性が低下することがあるので、1〜400個/cm2 が好ましい。
【0027】
次に、上記集電体の製造方法を説明する。先ず、図6に示したように、貫通孔の全く形成されていない状態の長尺状の金属箔1'を巻き出して輪転印刷機4に供給し、この巻き出された金属箔1'の表面における幅方向の両端縁部を除いた全面に表側導電性塗料を一定厚みで連続的に塗布した後、この表側導電性塗料が表面に塗布された金属箔1'を加熱装置5に連続的に供給して表側導電性塗料を加熱し、上記金属箔1'の表面の略全面に表側導電性樹脂層2が積層一体化されてなる第一積層シートBを連続的に製造する。なお、上記表側導電性塗料は、バインダーとなる合成樹脂中に導電性粒子を分散させてなる。
【0028】
又、上記表側導電性樹脂層2には、図4及び図5に示したように、同一径を有する円形状の貫通孔21a が前後左右に所定間隔毎に格子状に表側導電性樹脂層2の両面間に亘って貫設されていると共に、前後左右に互いに隣接する貫通孔21a、21a ・・・の中心同士を結んで得られる仮想長方形の重心に中心を合致させた状態に上記貫通孔21a と同一径を有する貫通孔21b が表側導電性樹脂層2の両面間に亘って貫設されている。
【0029】
そして、互いに左右方向に隣接する貫通孔21a,21a 間の距離を前後方向に隣接する貫通孔21a 、21a 間の距離よりも長くすると共に、左右方向に隣接する貫通孔21a 、21a 間の距離を貫通孔21a (21b )の直径の2倍以上にして、前後方向に隣接する貫通孔21a 、21a 間に貫通孔21b が入り込んだ状態とならないように貫設されている。ここで、前後方向とは金属箔1'の巻き出し方向をいい、左右方向とは金属箔1'の表面に沿った前後方向に直交する方向をいう。
【0030】
又、上記表側導電性樹脂層2の幅方向の両端部の夫々には、後述するエッチング後の金属箔が搬送中にその長さ方向に亀裂するのを防止するために、一定幅に亘って貫通孔21a 、21b が形成されていない無孔部分22が形成されている。
【0031】
続いて、上記第一積層シートBを輪転印刷機6に連続的に供給して、上記第一積層シートBの金属箔1'の裏面における幅方向の両端縁部を除いた全面に裏側導電性塗料を連続的に一定厚みで塗布した後、加熱装置7に連続的に供給して上記裏側導電性塗料を加熱し、上記第一積層シートBの金属箔1の裏面の略全面に、無孔状の裏側導電性樹脂層3が積層一体化してなる第二積層シートCを製造し、続いて、上記第二積層シートCの裏側導電性樹脂層2の全面に、第二積層シートCが長さ方向に亀裂するのを防止することを目的として、マスキングフィルムC'を連続的に剥離可能に積層した上でコイル状に連続的に巻き取る(図6及び図7参照)。なお、上記裏側導電性塗料は、バインダーとなる合成樹脂中に導電性粒子を分散させてなり、上記表側導電性塗料と同一のものを用いるのが好ましい。
【0032】
次に、上記コイル状に巻き取った第二積層シートCを連続的に巻き出し、第二積層シートCにおける幅方向の両端縁部を切除した上で、第二積層シートCを酸性浴中に連続的に供給し、上記第二積層シートCにおける表側導電性樹脂層2の多数の貫通孔21a 、21b を通じて露出した金属箔1'部分をエッチング処理し、金属箔1'に表側導電性樹脂層2の貫通孔21パターンに合致した状態に裏側導電性樹脂層3に達する貫通孔、即ち、表側導電性樹脂層2の表面から金属箔1'の裏面に達する(貫通する)貫通孔A1、A1・・・を貫設して集電体Aを製造し、連続的にコイル状に巻き取る(図8参照)。上記集電体Aの貫通孔A1の裏側開口部は全て、裏側導電性樹脂層3によって閉塞されている。なお、上記集電体Aは、その裏面にマスキングフィルムC'が積層された状態のままコイル状に巻回されている。
【0033】
このようにして得られた集電体Aは、図8に示したように、金属箔1の表裏面の全面に表裏導電性樹脂層2、3を積層一体化していると共に、表側導電性樹脂層2の表面から金属箔1の裏面に貫通する多数の貫通孔A1、A1・・・が形成され、上記貫通孔A1の裏側開口部の全てが裏側導電性樹脂層3によって閉塞されている。
【0034】
そして、図9に示したように、上記コイル状の集電体Aを連続的に巻き出し、集電体Aの表面に活物質を連続的に塗布した後に加熱装置8に供給して上記集電体Aの表面に活物質層Dを積層一体化し、片面活物質積層シートE(図10参照)を製造し連続的にコイル状に巻き取る。
【0035】
このように、上記集電体Aは、その全貫通孔A1の他端開口部が裏側導電性樹脂層3によって全面的に閉塞された状態となっていることから、集電体Aの片面のみに活物質を塗布して活物質層Dを積層一体化することができ、集電体Aの表面への活物質層Dの積層一体化を活物質層Dの厚みを正確に調整しつつ簡単に且つ確実に行なうことができる。
【0036】
しかも、上記集電体Aの表面に積層一体化させた活物質層Dの一部を貫通孔A1内に進入、係止させた状態としていることから、上記活物質層Dは上記集電体Aの表面に強固に且つ確実に積層一体化している。
【0037】
次に、図11に示したように、上記片面活物質積層シートEを連続的に巻き出し、片面活物質積層シートEの裏面に積層してあるマスキングフィルムC'を連続的に剥離した後、上記片面活物質積層シートEの裏側導電性樹脂層3上に活物質を連続的に塗布した後に乾燥装置9に供給して上記片面活物質積層シートEの裏面に活物質層Fを積層一体化し、両面活物質積層シートG(図12参照)を連続的に製造することができる。
【0038】
なお、上記表裏導電性樹脂層2、3上に塗布、積層一体化させた活物質は、従来から電極やコンデンサに用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、リチウム塩や炭素等の導電性粒子にバインダーである合成樹脂を混合させてなるものである。
【0039】
このように、上記片面活物質積層シートEの裏面のみに活物質を塗布して活物質層Fを積層一体化することができ、片面活物質積層シートEの裏面に活物質層Fを一定厚みに正確に調整しつつ積層一体化させることができる。
【0040】
しかも、両面活物質積層シートGの活物質層D、Fは、表裏導電性樹脂層2、3上に、活物質層D、F中の合成樹脂と、表裏導電性樹脂層2、3を構成する合成樹脂とが熱融着一体化した状態に積層一体化されているので、活物質層D、Fは集電体Aの両面に強固に且つ確実に積層一体化されており、集電体Aをコイル状に巻回したりしても不測に脱落することはない。
【0041】
更に、集電体Aの表側導電性樹脂層2上に積層一体化された活物質層Dは、貫通孔A1内に進入して裏側導電性樹脂層3に達しており、活物質層D中の合成樹脂と、裏側導電性樹脂層3を構成する合成樹脂とが熱融着一体化しており、よって、両面活物質積層シートGの活物質層Dは、集電体Aの表面に更に強固に積層一体化されている。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載の集電体は、金属箔の表裏面に表裏導電性樹脂層を積層一体化していると共に、表側導電性樹脂層の表面から金属箔の裏面に貫通する多数の貫通孔が形成され、上記貫通孔の裏側開口部が裏側導電性樹脂層によって閉塞されていることを特徴とするので、集電体の片面毎に別々の工程で活物質層を積層一体化させることができ、よって、集電体の両面への活物質層の積層一体化を活物質層の厚みを正確に調整しつつ簡易な設備を用いて簡単に且つ確実に行なうことができる。
【0043】
しかも、集電体の表面に積層一体化させる活物質層の一部を貫通孔内に進入、係止させることができ、集電体上に活物質層を確実に積層一体化させることができる。
【0044】
請求項2に記載の集電体は、請求項1に記載の集電体において、表裏導電性樹脂層は、合成樹脂中に導電性粒子を散在させてなることを特徴とするので、集電体の両面に積層一体化させる活物質中の合成樹脂と、表裏導電性樹脂層を構成する合成樹脂とを熱融着一体化させることによって、集電体の表裏面(両面)に活物質層をより強固に且つ確実に積層一体化させることができる。
【0045】
請求項3に記載の集電体の製造方法は、金属箔の表面に多数の貫通孔が形成された表側導電性樹脂層を積層一体化すると共に、金属箔の裏面に裏側導電性樹脂層を積層一体化して積層シートを製造した後、この積層シートにおける表側導電性樹脂層の貫通孔を通じて上記金属箔をエッチング処理し、この金属箔に上記裏側導電性樹脂層に達する貫通孔を貫設することを特徴とするので、金属箔の表面に多数の貫通孔が貫設された表側導電性樹脂層を、裏面に裏側導電性樹脂層を積層一体化した上で金属箔のエッチング処理を表側導電性樹脂層の貫通孔を通じて行なうといった簡単な作業でもって集電体を製造することができ、従来の集電体の製造方法のように、金属箔の表裏面にエッチング処理のためのマスキングフィルムを剥離可能に積層し、エッチング処理後にマスキングフィルムを剥離するといったような煩雑な作業を行なうことなく、効率良く集電体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集電体の縦断面図である。
【図2】図1の集電体の平面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】本発明の集電体の他の一例を示した平面図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】本発明の集電体の製造方法で用いられる製造装置の一部を示した模式側面図である。
【図7】裏面にマスキングフィルムが積層された状態の第二積層シートを示した縦断面図である。
【図8】裏面にマスキングフィルムが積層された状態の集電体を示した縦断面図である。
【図9】集電体の表面に活物質層を積層一体化させる装置を示した模式側面図である。
【図10】片面活物質積層シートを示した縦断面図である。
【図11】集電体の裏面に活物質層を積層一体化させる装置を示した模式側面図である。
【図12】両面活物質積層シートを示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 金属箔
A1 貫通孔
2 表側導電性樹脂層
21(21a 、21b )貫通孔
3 裏側導電性樹脂層
A 集電体
D、F 活物質層
Claims (3)
- 金属箔の表裏面に表裏導電性樹脂層を積層一体化していると共に、表側導電性樹脂層の表面から金属箔の裏面に貫通する多数の貫通孔が形成され、上記貫通孔の裏側開口部が裏側導電性樹脂層によって閉塞されていることを特徴とする集電体。
- 表裏導電性樹脂層は、合成樹脂中に導電性粒子を散在させてなることを特徴とする請求項1に記載の集電体。
- 金属箔の表面に多数の貫通孔が形成された表側導電性樹脂層を積層一体化すると共に、金属箔の裏面に裏側導電性樹脂層を積層一体化して積層シートを製造した後、この積層シートにおける表側導電性樹脂層の貫通孔を通じて上記金属箔をエッチング処理し、この金属箔に上記裏側導電性樹脂層に達する貫通孔を貫設することを特徴とする集電体の製造方法。
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