JP4266506B2 - 油性改質剤 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な層状結晶複合金属多塩基性塩から成る油性改質剤に関し、より詳細にはチクソトロピー剤、増粘剤、分散剤等として有用な油性改質剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油性改質剤としては、一般にスメクタイト群の粘土鉱物、例えばベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト等の天然粘土鉱物中に生ずる無機交換性陽イオンを、疎水性にするに足る有機陽イオンで置換して得られる有機変性粘土が知られている。また、有機変性粘土と流動パラフィン、天然動植物油、脂肪酸エステル等の油脂、アルキルエーテル等の油から油ゲルを製造することも知られている。
更に、合成の複合金属水酸化物としては、ハイドロタルサイト型合成物(例えば特公昭47−32198号公報)、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩(例えば特公平7−2858号公報)や多塩基性アルミニウムマグネシウム塩(マグアルドレート(Magaldrate)等、例えば、特公昭49−38997、特開昭60−204617号公報)などが知られている。
【0003】
特開昭57−111371号公報には、有機カチオンと、有機アニオンと、スメクタイト型クレーの100g当たりに少なくとも75ミリ当量のカチオン交換容量をもつスメクタイト型クレーとの反応生成物であって、有機カチオン−有機アニオン錯体がスメクタイト型クレーにインターカレートしており且つ該スメクタイト型のクレーのカチオン交換場所が前記有機カチオンで置換されている反応生成物からなることを特徴とする親有機性クレー質のゲル形成剤が記載されている。
【0004】
特開昭60−235712号公報には、有機媒質中に容易に分散できるオルガノクレーの製造方法であって、(a)スメクタイト粘土の水性懸濁液とスメクタイト粘土を親有機性にすることができる第四級アンモニウム化合物とを混合し、(b)段階(a)で形成された混合物を、混合物中の乾燥固体毎kg当たり少なくとも100kJのエネルギーを混合物中に散逸するに足る時間高せん断混合し、(c)段階(b)の生成物を脱水する、ことを含む方法が記載されている。
【0005】
また、特開昭54−79183号公報には、HLBが5〜18の界面活性剤を粘土鉱物に対して50重量%以上添加し、これらを油とともに高シェア下において混合分散させて油ゲルを生成させることを特徴とする有機変性粘土鉱物含有油ゲルの製造法が記載されている。
【0006】
一方、有機ベントナイト以外の油性改質剤としては、特公平7−51580号公報に、下記式
AlMg(OH)35 - ・nH
[式中、Aは1種または複数種の炭素原子2〜22個を有する脂肪族モノカルボン酸の残基RCOO− を表し、その際に指数n、x、y、zは次の条件を満足する:n<10、3≦x≦9、4≦y≦13、3≦z≦5、及び3x+2y=35]
の新規アルミニウム−マグネシウム−ヒドロキシ−化合物が記載されている。
【0007】
特公平6−44994号公報には、一般式
AlMg(OH)35 - ・nH
[式中、Rはモノカルボン酸の残基RCOO を表し、且つRCOO は炭素原子2〜22個を含有し、かつ指数n、x、y、zは条件式:3≦x≦9、4≦y≦13、3≦z≦5、及び3x+2y=35を満足する]で示されるアルミニウム−マグネシウム−ヒドロキシ化合物並びに室温(20℃)で液状の親油性有機化合物を含有するゲル組成物が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、有機変性粘土は、例えば潤滑グリース、油基掘削泥水、ペイント、ワニス、エナメル及び印刷インキのような有機媒質中のチクソトロピー剤として有用である。しかし、有機変性粘土は有機媒質中に分散して有機媒質の濃厚化又は粘度の増加に必要な均一なゲル構造を形成するのが困難である。また、ベントナイトの層間に第4級アンモニウム塩をインターカレートして得られる有機変性粘土を化粧用基材等に利用した場合、第4級アンモニウム塩が保有する欠点、即ち使用中に黄色乃至褐色に着色するという問題及び安全性乃至皮膚刺激を有するという問題がある。
【0009】
また、前記アルミニウム−マグネシウム−ヒドロキシ化合物は、有機ベントナイトに特有の問題はなく、油性改質剤としての用途が期待されるにもかかわらず、未だ実用に供されるに至っていない。
その理由としては、この化合物のX線の底面反射から求められる面間隔が未だ狭く、油剤による膨潤性の程度が未だ十分でないことが挙げられる。
【0010】
本発明者らは、二価金属及び三価金属を含む複合金属多塩基性塩の合成に際して、二価金属として少なくとも一部に亜鉛を導入したものは、脂肪族カルボン酸を導入する際に面間隔が広がり、膨潤性等の油性改質剤としての性能が顕著に向上することを見い出した。
【0011】
即ち、本発明の目的は、油剤による膨潤性、チクソトロピー性、沈降抑制能、増粘性、分散性等などに顕著に優れた油性改質剤を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記一般式(2)
Zn Mg Al (OH) (A) ・nH O ‥(2)
式中、Aは脂肪族カルボン酸から成るアニオンを表し、
a、b、x、y及びzは下記式
a/(a+b)≧0.1
b≧0
3x+2(a+b)−y−mz=0(式中mはアニオンAの価数である)
0.3≦(a+b)/x≦2.5
1.5≦y/(a+b+x)≦3.0
1.0≦(a+b+x)/z≦20.0
を満足する数であり、
nは7以下の数である、
で表される化学組成を有しており、且つX線回折(Cu−kα)において、下記式(1)
R=Ia/Ib ‥‥(1)
ここで、IaはX線回折(Cu−kα)の2θ=2乃至4°のピーク強度、
IbはX線回折(Cu−kα)の2θ=8乃至10°のピーク強度、
で定義されるピーク強度比(R)が1.5以上である層状結晶複合金属多塩基性塩から成ることを特徴とする油剤の改質に使用される油性改質剤が提供される。
本発明の油性改質剤においては、
1.複合金属多塩基性塩が、X線回折(Cu−kα)において、2θ=1乃至15゜、2θ=19.5乃至24゜、2θ=33乃至50゜及び2θ=60乃至64゜に回折ピークを有し、且つ2θ=33乃至50゜及び2θ=60乃至64゜には単一のピークが存在するX線回折像を有すること、
2.前記複合金属多塩基性塩の面間隔(d)が31オングストローム以上であること、
3.アニオンが炭素数10乃至22の1価脂肪酸であること、
が好ましい。
本発明の油性改質剤は、チクソトロピー剤、増粘剤、分散剤などとして有用である。
本発明によればまた、油性改質剤と油剤とから成ることを特徴とする油性組成物が提供される。
【0013】
【発明の実施形態】
[作用]
本発明では、二価金属及びAlを含み且つアニオン成分が脂肪族カルボン酸成分である複合金属多塩基性塩を油性改質剤として用いるが、前記二価金属の少なくとも一部が亜鉛成分であるものを用いることが特徴である。
【0014】
また本発明では、複合金属多塩基性塩の二価金属成分として、亜鉛を必須成分とすることにより、二価金属成分に亜鉛を含んでいないものに比して、基本層間の面間隔を著しく拡大することができる。
【0015】
本発明に用いる複合金属多塩基性塩では、Mg(OH)の八面体層のMgがAlで同型置換されたものが基本層となり、この基本層間に前記置換による過剰カチオンと釣り合う形でアニオンが組み込まれたものであって、この基本構造が多数積み重なって層状結晶構造を形成している。この複合金属多塩基性塩のアニオン層としては、ステアレート等の脂肪酸アニオン層が存在するわけであるが、本発明に用いるZn型複合金属多塩基性塩では、基本層間の層間距離が拡大しているのである。添付図面及び後述する例を参照されたい。
【0016】
添付図面の図1は、本発明による亜鉛・マグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレート(詳細は後述する実施例1参照)のX線回折像と、これと対比されるべきマグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレート(詳細は後述する比較例1参照)のX線回折像である。
図2は図1の低角側を拡大したX線回折像である。
【0017】
図2から、本発明による亜鉛・マグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレートでは底面反射のピーク位置(2θ)は1.74度であり、これから面間隔(d)は50.7オングストロームと算出される。
一方、比較となるマグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレートでは底面反射のピーク位置(2θ)は2.40度であり、これから面間隔(d)は36.8オングストロームと算出される。
【0018】
ステアレートの分子長は24.2オングストロームであり、基本層中における水酸化物層の厚さは4.8オングストローム程度のものであるから、比較となるマグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレートでは、基本層中のアニオン層として、一層の厚みよりも若干厚い程度のステアレート層が存在するのに対して、本発明による亜鉛・マグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレートでは、基本層中のアニオン層として、完全に二層(バイレーヤー)の厚みのステアレートが存在するという極めて興味のある事実が明らかとなる。
【0019】
本発明のZn型複合金属多塩基性塩は、Mg型複合金属多塩基性塩に比して顕著に優れた膨潤性、分散安定性(沈降抑制性)、及びチクソトロピー性を示す。
【0020】
表1から明らかなように複合金属多塩基性塩1gを流動パラフィン50mlに添加し、振とう後静置した場合、Mg型複合金属多塩基性塩では沈降容積が5.5mlであるのに対して、Zn型複合金属多塩基性塩では沈降容積が8.5mlであり、膨潤度が50%以上向上していることが分かる。
【0021】
また、図5から流動パラフィン100gに、無機粉体として活性白土15g及び分散安定剤(沈降防止剤)として複合金属多塩基性塩2gを添加し、沈降性を測定した結果では、Mg型複合金属多塩基性塩では24時間後の沈降容積が46.5ml(比較例1)であるのに対して、Zn型複合金属多塩基性塩では24時間後の沈降容積が70.0ml(実施例1)であり、1.5倍の沈降防止性を有すると認められる。因みに、有機ベントナイトを用いた場合には、沈降容積が41.5ml(比較例3)であった。
【0022】
更に、流動パラフィン170gに、チクソトロピー剤として複合金属多塩基性塩30gを添加し、ローターの回転数を変えて、B型粘度計による粘度を測定し、チクソトロピー性を
T=η/η60
式中、ηはローター回転数3rpmのときの粘度、
η60はローター回転数60rpmのときの粘度
として求めた結果では、Mg複合金属多塩基性塩ではチクソトロピー性(T)が3.4(up),3.1(down)であるのに対して、Zn型複合金属多塩基性塩ではチクソトロピー性(T)が6.7(up),6.3(down)であり、チクソトロピー性にも優れている。
【0023】
特にチクソトロピー性については、本発明では重要な特性であり、せん断力処理を高めると粘度が低下し、せん断力処理を弱めると粘度が高くなることを指す。この効果は、例えば発汗防止剤、クリーム、ネイルラッカー並びに色料、化粧用インキ及び石鹸のような化粧品において大きな利点を有する。
【0024】
さらに、本発明で用いられる複合金属多塩基性塩は、下記式(1)
R=Ia/Ib ‥‥(1)
ここで、IaはX線回折(Cu−kα)の2θ=2乃至4°のピーク強度、
IbはX線回折(Cu−kα)の2θ=8乃至10°のピーク強度、
で定義されるピーク強度比(R)が1.5以上、好ましくは2.5以上であることも重要である。ピーク強度比(R)が1.5以上である場合、膨潤性、チクソトロピー性、沈降抑制能などの性能に優れているが(例えば実施例1を参照)、ピーク強度比(R)が1.5未満である場合は、油性改質剤としての性能が得られていない(比較例2を参照)。
【0025】
これは、脂肪族カルボン酸が複合金属多塩基性塩とのアニオン交換が十分になされずに、脂肪族カルボン酸の一部が複合金属多塩基性塩の表面にあるために、油性改質剤としての性能が低いためと思われる。
しかし、この推測は、本発明を何ら拘束するものではない。
【0026】
[複合金属多塩基性塩]
本発明の油性改質剤に用いられる、複合金属多塩基性塩は、前記式(2)で表される化学組成を有している。
【0027】
公知の複合金属多塩基性塩または複合金属水酸化物塩の代表例としてハイドロタルサイトが挙げられるが、その中で亜鉛を含有するハイドロタルサイト(亜鉛変性ハイドロタルサイト)は、一般的に下記式(3)
〔MgZn1-x Al(OH)x/n・mHO ‥(3)
(式中、Aは2価乃至1価のアニオン、y,z及びxは、
0.15<z/(y+z)<0.4,0<x<0.6の条件を満足する数であり、
nは、アニオンAの価数であり、mは、正数である)
の化学組成を有するものであり、本発明の複合金属多塩基性塩と化学的組成を異にしている。
【0028】
また、ハイドロタルサイトのアニオン交換を行うときに、脂肪族カルボン酸等の分子量が大きいアニオンでイオン交換を行うことは、困難である。そのために、一度500〜700℃で焼成を行って、アニオンを飛ばした後にイオン交換を行う必要があり、作業上煩雑で、コストアップにもつながる。
さらに、脂肪族カルボン酸でイオン交換を行った亜鉛変性ハイドロタルサイトは、本発明の複合金属多塩基性塩に比べ、チキソトロピー性が劣っている(後述の比較例2を参照)。
【0029】
本発明の複合金属多塩基性塩は、X線回折(Cu−kα)において、2θ=1乃至15゜、2θ=19.5乃至24゜、2θ=33乃至50゜及び2θ=60乃至64゜に回折ピークを有し、且つ2θ=33乃至50゜及び2θ=60乃至64゜には単一のピークが存在するX線回折像を有している。
【0030】
公知の多塩基性アルミニウムマグネシウム塩、例えばUSP(United States Pharmacopoeia ××/1980)参照標準マグアルドレートではX線回折(Cu−α)において、2θ=10乃至12゜、2θ=22乃至24゜、2θ=33乃至35゜、2θ=45乃至47゜及び2θ=60乃至63゜に回折ピークを有することから本発明の複合金属多塩基性塩とも異なる。
【0031】
本発明の複合金属多塩基性塩の面間隔(d)は31オングストローム以上あるものが、油性改質剤として適している。
【0032】
複合金属多塩基性塩の二価金属は少なくとも一部に亜鉛を含んでいることが重要であるのは既に述べたが、亜鉛以外の二価金属としてはマグネシウムを含んでいる。
【0033】
複合金属多塩基性塩の三価金属としては、アルミニウムを含んでいる。
【0034】
複合金属多塩基性塩のアニオンは炭素数10乃至22の1価脂肪酸から成り、例えば、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸、リンデル酸、ツズ酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸等があるが、中でもステアリン酸が好適である。
【0035】
本発明の油性改質剤に用いられる複合金属多塩基性塩の製法は、前記の複合金属多塩基性塩の物性を満たす製法であれば、特に限定されない。好ましくは、Alの水可溶性塩と亜鉛を必須成分とする二価金属の酸化物、水酸化物或いは水可溶性塩とを、pH3.8乃至9.0の条件下で、且つ50℃以上の温度で反応させ、生成物を脂肪族カルボン酸アルカリ金属塩の存在下にイオン交換することにより得る方法が好適である。
【0036】
本発明の油性改質剤は、チクソトロピー剤、増粘剤、分散剤などとして有用であり、また、油性改質剤と油剤とから成る油性組成物として用いることができる。
【0037】
例えば、各種ローション、各種クリーム、シャンプー、リンス、整髪料、液状石鹸等の化粧品に対して、エマルジョン安定性向上、粘度特性調節、ピグメントの分散向上等の目的で配合し得る。
また、医薬、農薬、医薬部外品等の用途において、流動性調節、増粘性、ゲル形成ベース、各種成分の分散安定化等の目的で配合し得る。
更に、家庭用品としても、金属、自動車、ガラス、タイル、床、磁器等のクリーナ、ポリッシュ、クレンザー等の上記と同様の目的に使用できる。
また各種のエマルジョン塗料、ラテックス、接着剤等の工業用品においても、安定化剤、増粘剤、チクソトロピー性付与剤、垂れ防止剤等として配合できる。
更にまた、農業用品や食品の分野においても、例えばゲルの形で各種培地として、発酵生産物の清澄化の目的に、また増粘剤、乳化安定剤として使用できる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、二価金属及びAlを含み且つアニオン成分が脂肪族カルボン酸成分である複合金属多塩基性塩であって、二価金属の少なくとも一部が亜鉛成分であり、且つX線回折において特定のピーク強度比を持つ層状結晶複合金属多塩基性塩を油性改質剤に用いることで、油剤による膨潤性、チクソトロピー性、沈降抑制能などに顕著に優れた油性改質剤が得られた。
【0039】
【実施例】
本発明を次の例で説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
尚、各試験方法は下記の方法に従って行った。
【0040】
(1)X線回折測定試験(面間隔、ピーク強度比)
理学電機(株)製のRAD−IBシステムを用いて、Cu−Kαにて測定した。
ターゲット Cu
フィルター 湾曲結晶グラファイトモノクロメーター
検出器 SC
電圧 40KVP
電流 20mA
カウントフルスケール 8000c/s
スムージングポイント 25
走査速度 1°/min
ステップサンプリング 0.02°
スリット DS1° RS0.15mm SS1°
照角 6°
上記の測定条件より、面間隔(d)は、X線回折において2θの最も低角側から下記式
nλ=2dsinθ
ここで、nは次数であり、
λはX線の波長であり、
θは回折角である、
より求めた。
また、複合金属多塩基性塩のピーク強度比(R)は下記式
R=Ia/Ib
ここで、IaはX線回折(Cu−kα)の2θ=2乃至4°にあるピークの高さ(ピーク強度)、
IbはX線回折(Cu−kα)の2θ=8乃至10°にあるピークの高さ(ピーク強度)である、
より求めた。
【0041】
(2)化学組成
組成分析は、キレート分析法で行った。
【0042】
(3)膨潤性試験
100mLメスシリンダーに、流動パラフィン50mL、複合金属多塩基性塩1gを加え、密栓し、振とう機で3分間振とうした。静置後、複合金属多塩基性塩の種々の時間における沈降容積を測定した。該沈降容積は、僅かなせん断力を作用させた場合の分散についての指標であり、沈降容積が大きいほど流動パラフィン中で複合金属多塩基性塩が膨潤し、容易に分散されることを意味する。
【0043】
(4)分散安定性(沈降抑制)試験
流動パラフィン100gに、この溶剤中で不溶性の物質(例えば80%が5〜55μmの範囲内の粒度を有する活性白土)15g及び分散安定剤(沈降防止剤)として複合金属多塩基性塩2gを添加し、ホモミキサーで5000rpm、5分間処理した。5分間静置後、100mLメスシリンダーに100mL移し替え、経過時間に対する沈降容積を測定した。該沈降容積は、懸濁生成物の難沈降性の指標となり、沈降容積が大きいほど流動パラフィン中における懸濁生成物の分散安定性、即ち沈降抑制性を意味する。
【0044】
(5)チクソトロピー性試験
流動パラフィン170gに、複合金属多塩基性塩30gを添加し、90℃に加温後、ホモミキサーで2000rpm、5分間攪拌した。静置後、各温度における懸濁液の粘度を東京計器製DVL−BII粘度計で、ローター回転数を30rpmとし測定した。
次にローターの回転数を3rpm→60rpm(up)、60rpm→3rpm(down)と増減し、20℃における粘度を測定した。ここで、チクソトロピー性を
T=η/η60
式中、ηはローター回転数3rpmのときの粘度、
η60はローター回転数60rpmのときの粘度
として示した。
【0045】
(実施例1)
1000mLビーカーにイオン交換水500mL、塩化アンモニウム46.3g、酸化亜鉛(ZnO=99.6%)70.7g、水酸化マグネシウム(MgO=65.9%)52.9gを加え、攪拌、分散させMg(OH)、ZnO混合スラリーを調製した。
このスラリーに室温下にて硫酸バンド(Al=7.78%、SO=18.4%)400gを攪拌しながら徐々に注加した後、900mLまでメスアップした。その後、90℃まで加温し、6時間反応を行った。反応終了後、ろ過、1800mLの温水で洗浄を行いMg/Zn−SO型濾過ケーキを得た。
次に、1000mLビーカーに、上記Mg/Zn−SO型濾過ケーキを乾物相当で50g計り取り、イオン交換水で水和して400mLにメスアップし、70℃に昇温した。
別のビーカーでステアリン酸61.5g(対含有SOモル比で2.5)を当量の水酸化ナトリウムにて85℃、約300mLのイオン交換水でステアリン酸ナトリウム溶液として調製し、先の水和物に徐々に注加した。
70℃にて1時間、アニオン交換反応を行った後、ろ過、1400mLの温水で洗浄後、110℃にて一晩乾燥し、粉砕して白色粉末を得た。
得られた白色粉末を分析した結果、この合成物のモル組成比は以下のようであった。
Al1.00Mg0.40Zn1.38(OH)5.64(C1835)0.92・1.00H
この複合金属多塩基性塩のX線回折像を図1、図2に示す。また、面間隔(d)、ピーク強度比(R)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0046】
(実施例2)
1000mLビーカーに実施例1の中間品であるMg/Zn−SO型の濾過ケーキを、乾物相当で50g計り取り、イオン交換水で水和して400mLにメスアップし、70℃に昇温した。
別のビーカーでラウリン酸43.3g(対含有SOモル比で2.5)を当量の水酸化ナトリウムにて80℃、約300mLの水でラウリン酸ナトリウム溶液として調製し、先の水和物に徐々に注加した。
70℃にて1時間、アニオン交換反応を行った後、前記例と同様の操作で濾過、洗浄、乾燥、粉砕を行い白色粉末を得た。
得られた白色粉末を分析した結果、この合成物のモル組成比は以下のようであった。
Al1.00Mg0.40Zn1.38(OH)5.64(C1223)0.92・1.00H
この複合金属多塩基性塩の面間隔(d)、ピーク強度比(R)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0047】
(実施例3)
1000mLビーカーにAl(OH)3ペースト(Al=1.62%)647.7g、硫酸バンド(Al=7.78%、SO=18.4%)61.9gを加え、ホモミキサーで5分間強攪拌後、一晩放置し、場合により存在するCOを飛散させた。次に攪拌しながら塩化アンモニウム32.1g、酸化亜鉛(ZnO=99.6%)24.5g、酸化マグネシウム(MgO=97.4%)12.4gを添加し、4時間強攪拌を行なった。反応終了後、ろ過、1400mLの温水で洗浄を行いMg/Zn−SO濾過ケーキを得た。
次に、1000mLビーカーに、上記Mg/Zn−SO濾過ケーキを乾物相当で50g計り取り、イオン交換水で水和して400mLにメスアップし、70℃に昇温した。
別のビーカーでステアリン酸61.7g(対含有SOモル比で2.5)を当量の水酸化ナトリウムにて85℃、約300mLのイオン交換水でステアリン酸ナトリウム溶液として調製し、先の水和物に徐々に注加した。
70℃にて1時間、アニオン交換反応を行った後、ろ過、1400mLの温水で洗浄後、110℃にて一晩乾燥し、粉砕して白色粉末を得た。
得られた白色粉末を分析した結果、この合成物のモル組成比は以下のようであった。
Al1.00Mg0.67Zn0.95(OH)5.42(C1835)0.82・0.90H
この複合金属多塩基性塩の面間隔(d)、ピーク強度比(R)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0048】
(実施例4)
1000mLビーカーにイオン交換水500mL、塩化アンモニウム92.5g、酸化亜鉛(ZnO=99.6%)141.4gを加え、攪拌、分散させZnOスラリーを調製した。
このスラリーに室温下にて硫酸バンド(Al=7.78%、SO=18.4%)400gを攪拌しながら徐々に注加した後、900mLまでメスアップした。その後、90℃まで加温し、6時間反応を行った。反応終了後、ろ過、1800mLの温水で洗浄を行いZn−SO型濾過ケーキを得た。
次に、1000mLビーカーに、上記Zn−SO型濾過ケーキを乾物相当で50g計り取り、イオン交換水で水和して400mLにメスアップし、70℃に昇温した。
別のビーカーでステアリン酸61.3g(対含有SOモル比で2.5)を当量の水酸化ナトリウムにて85℃、約300mLのイオン交換水でステアリン酸ナトリウム溶液として調製し、先の水和物に徐々に注加した。
70℃にて1時間、アニオン交換反応を行った後、ろ過、1400mLの温水で洗浄後、110℃にて一晩乾燥し、粉砕して白色粉末を得た。
得られた白色粉末を分析した結果、この合成物のモル組成比は以下のようであった。
Al1.00Zn2.05(OH)5.98(C1835)1.12・0.47H
この複合金属多塩基性塩の面間隔(d)、ピーク強度比(R)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0049】
(比較例1)
1000mLビーカーにイオン交換水500mL、水酸化マグネシウム(MgO=65.9%)105.8gを加え、攪拌、分散させMg(OH)スラリーを調製した。
このスラリーに室温下にて硫酸バンド(Al=7.78%、SO=18.4%)400gを攪拌しながら徐々に注加した後、900mLまでメスアップした。その後、90℃まで加温し、6時間反応を行った。反応終了後、ろ過、1800mLの温水で洗浄を行いMg−SO型濾過ケーキを得た。
次に、1000mLビーカーに、上記Mg−SO型濾過ケーキを乾物相当で50g計り取り、イオン交換水で水和して400mLにメスアップし、70℃に昇温した。
別のビーカーでステアリン酸66.0g(対含有SOモル比で2.5)を当量の水酸化ナトリウムにて85℃、約300mLのイオン交換水でステアリン酸ナトリウム溶液として調製し、先の水和物に徐々に注加した。
70℃にて1時間、アニオン交換反応を行った後、ろ過、1400mLの温水で洗浄後、110℃にて一晩乾燥し、粉砕して白色粉末を得た。
得られた白色粉末を分析した結果、この合成物のモル組成比は以下のようであった。
Al1.00Mg2.12(OH)6.38(C1835)0.86・1.00H
この複合金属多塩基性塩のX線回折像を図1、図2に示す。また、面間隔(d)、ピーク強度比(R)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0050】
(比較例2)
亜鉛変性ハイドロタルサイトステアリン酸交換品の調整
アルカマイザー4(協和化学工業株式会社)を50g計り取り、550℃で4時間焼成した。これをステアリン酸69.7g(対含有COモル比で2.5)を当量の水酸化ナトリウムにて90℃、約700mLのイオン交換水で調整したステアリン酸ナトリウム溶液に投入した。90℃にて1時間、アニオン交換反応を行った後、ろ過、1400mLの温水で洗浄後、110℃にて一晩乾燥し、粉砕して白色粉末を得た。
なお、アルカマイザー4のモル組成比は以下の通りである。
AlMg1.5Zn0.5(OH)(CO0.5・3H
X線回折像を図3、図4に示す。また、面間隔(d)、ピーク強度比(R)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0051】
(比較例3)
有機ベントナイトの調整
2000mLビーカーに、Na型ベントナイト(kunipia F、クニミネ工業株式会社)を50g計り取り、イオン交換水で水和して1200mLにメスアップし、80℃に昇温した。
別のビーカーで、第四級アンモニウム塩(コータミンD−86P、花王株式会社)を30.07g計り取り、60℃、400mLのイオン交換水で溶解し、先の水和物に徐々に注加した。
80℃にて1時間、カチオン交換反応を行った後、ろ過、3200mLの温水で洗浄後、105℃にて一晩乾燥し、粉砕して薄茶色の粉末を得た。
面間隔(d)、膨潤性、分散安定性、チクソトロピー性を表1に、経過時間に対する沈降容積(分散安定性試験参照)を図5に、温度による粘度変化(チクソトロピー性試験参照)を図6に示す。
【0052】
【表1】
Figure 0004266506

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による亜鉛・マグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレート(実施例1)のX線回折像と、これと対比されるべきマグネシウム/アルミニウム/ヒドロキシ/ステアレート(比較例1)のX線回折像である。
【図2】図1の低角側を拡大したX線回折像である。
【図3】比較例2のX線回折像である。
【図4】図3の低角側を拡大したX線回折像である。
【図5】複合金属多塩基性塩の分散安定性の指標となる経過時間に対する沈降容積を示している。
【図6】複合金属多塩基性を流動パラフィンに分散したときの懸濁液の温度と粘度の関係を示している。

Claims (8)

  1. 下記一般式(2)
    Zn Mg Al (OH) (A) ・nH O ‥(2)
    式中、Aは脂肪族カルボン酸から成るアニオンを表し、
    a、b、x、y及びzは下記式
    a/(a+b)≧0.1
    b≧0
    3x+2(a+b)−y−mz=0(式中mはアニオンAの価数である)
    0.3≦(a+b)/x≦2.5
    1.5≦y/(a+b+x)≦3.0
    1.0≦(a+b+x)/z≦20.0
    を満足する数であり、
    nは7以下の数である、
    で表される化学組成を有しており、且つX線回折(Cu−kα)において、下記式(1)
    R=Ia/Ib ‥‥(1)
    ここで、IaはX線回折(Cu−kα)の2θ=2乃至4°のピーク強度、
    IbはX線回折(Cu−kα)の2θ=8乃至10°のピーク強度、
    で定義されるピーク強度比(R)が1.5以上である層状結晶複合金属多塩基性塩から成ることを特徴とする油剤の改質に使用される油性改質剤
  2. 複合金属多塩基性塩が、X線回折(Cu−kα)において、2θ=1乃至15゜、2θ=19.5乃至24゜、2θ=33乃至50゜及び2θ=60乃至64゜に回折ピークを有し、且つ2θ=33乃至50゜及び2θ=60乃至64゜には単一のピークが存在するX線回折像を有することを特徴とする請求項1に記載の油性改質剤。
  3. 前記複合金属多塩基性塩の面間隔(d)が31オングストローム以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性改質剤。
  4. アニオンが炭素数10乃至22の1価脂肪酸であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の油性改質剤。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の油性改質剤から成ることを特徴とするチクソトロピー剤。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載の油性改質剤から成ることを特徴とする増粘剤。
  7. 請求項1乃至4の何れかに記載の油性改質剤から成ることを特徴とする分散剤。
  8. 請求項1乃至4の何れかに記載の油性改質剤と油剤とから成ることを特徴とする油性組成物。
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