JP4266486B2 - 誘導加熱用インバータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱用インバータ装置に関し、さらに詳細には、装置全体の構造を改善した誘導加熱用インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所定の形状に形成された加熱コイルを接続し、当該接続した加熱コイルに高周波電力を供給することにより、当該加熱コイル上の被加熱物を誘導加熱する誘導加熱用インバータ装置が知られている。
【0003】
図1には、加熱コイルを接続した状態の従来の誘導加熱用インバータ装置の回路構成図が示されており、図2には、図1に示す誘導加熱用インバータ装置の斜視図が示されており、図3には、図1に示す誘導加熱用インバータ装置の概念構成説明図が示されている。
【0004】
上記した図1乃至図3に示される誘導加熱用インバータ装置100は、所謂、電圧型インバータであり、この誘導加熱用インバータ装置100には、出力端子102a,102bを介して加熱コイル104が接続されることになる。
【0005】
ここで、誘導加熱用インバータ装置100は、FETモジュールやIGBTモジュールなどにより構成されるインバータスイッチング部106と、出力トランス部108と、共振コンデンサ110a,110bとを有して構成されている。そして、これらインバータスイッチング部106と出力トランス部108と共振コンデンサ110a,110bとは、それぞれ分離されて構成されている。
【0006】
また、インバータスイッチング部106、出力トランス部108ならびに共振コンデンサ110a,110bには大電流が流れることになるが、この大電流が流れることに伴う発熱により装置全体が加熱されることを抑止するために、インバータスイッチング部106、出力トランス部108ならびに共振コンデンサ110a,110bは水冷冷却されている。
【0007】
即ち、図2乃至図3に示すように、共振コンデンサ110aには、一方の端部114aに配置されたジョイント112を介して外部から冷却水が供給される略直線状の第1水冷パイプ114が添設され、一方、共振コンデンサ110bには、一方の端部118aに配置されたジョイント116を介して外部へ冷却水を排出する略直線状の第2水冷パイプ118が添設されている。
【0008】
なお、符号111aは共振コンデンサ110aを取り付けるための取付板であり、また、符号111bは共振コンデンサ110bを取り付けるための取付板である。
【0009】
これら取付板111a,111bは、例えば、銅製であり、共振コンデンサ110a,110bの冷却板として機能するものである。
【0010】
即ち、取付板111aに第1水冷パイプ114が配設されており、第1水冷パイプ114内を移動する冷却水によって取付板111aが冷却され、こうして冷却された取付板111aによって共振コンデンサ110aが冷却されることになる。
【0011】
同様に、取付板111bに第2水冷パイプ118が配設されており、第2水冷パイプ118内を移動する冷却水によって取付板111bが冷却され、こうして冷却された取付板111bによって共振コンデンサ110bが冷却されることになる。
【0012】
また、出力トランス部108の内部には、略U字型状の第3水冷パイプ120が配設されており、この第3水冷パイプ120内を移動する冷却水によって、出力トランス部108の内部が冷却されることになる。
【0013】
さらに、インバータスイッチング部106には、略U字型状の第4水冷パイプ122が添設されている。
【0014】
なお、符号107はインバータスイッチング部106を取り付けるための取付板である。この取付板107は、例えば、銅製であり、インバータスイッチング部106の冷却板として機能するものである。
【0015】
即ち、取付板107に第4水冷パイプ122が配設されており、第4水冷パイプ122内を移動する冷却水によって取付板107が冷却され、こうして冷却された取付板107によってインバータスイッチング部106が冷却されることになる。
【0016】
そして、第1水冷パイプ114と第3水冷パイプ120とは、第1水冷パイプ114の他方の端部114bに配置されたジョイント124と第3水冷パイプ120の一方の端部120aに配置されたジョイント126との間に配設されたホース128により接続されている。
【0017】
また、第3水冷パイプ120と第4水冷パイプ122とは、第3水冷パイプ120の他方の端部120bに配置されたジョイント130と第4水冷パイプ122の一方の端部122aに配置されたジョイント132との間に配設されたホース134により接続されている。
【0018】
さらに、第4水冷パイプ122と第2水冷パイプ118とは、第4水冷パイプ122の他方の端部122bに配置されたジョイント136と第2水冷パイプ118の他方の端部118bに配置されたジョイント138との間に配設されたホース140により接続されている。
【0019】
なお、第1水冷パイプ114、第2水冷パイプ118、第3水冷パイプ120ならびに第4水冷パイプ122は、例えば、銅製のパイプである。
【0020】
また、図1および図3における符号142は、出力トランス部108の一次巻線を示しており、さらに、図3における符号144は、出力トランス部108のフェライトコアである。
【0021】
以上の構成において、この誘導加熱用インバータ装置100においては、誘導加熱用インバータ装置100の作動によって、大電流が流れることに伴う発熱により装置全体が加熱されることを抑止するために、外部からジョイント112を介して第1水冷パイプ114内に冷却水が連続的に供給されることになる。
【0022】
即ち、ジョイント112を介して第1水冷パイプ114内に連続的に供給される冷却水は、「ジョイント112→第1水冷パイプ114→ジョイント124→ホース128→ジョイント126→第3水冷パイプ120→ジョイント130→ホース134→ジョイント132→第4水冷パイプ122→ジョイント136→ホース140→ジョイント138→第2水冷パイプ118→ジョイント116」の順序で移動して行き、ジョイント116を介して第2水冷パイプ118から外部へ排出されるものであり、これにより装置全体の冷却が行われるものである。
【0023】
なお、図3においては、冷却水の流路を明確にするために、「ジョイント112→第1水冷パイプ114→ジョイント124→ホース128→ジョイント126→第3水冷パイプ120→ジョイント130→ホース134→ジョイント132→第4水冷パイプ122→ジョイント136→ホース140→ジョイント138→第2水冷パイプ118→ジョイント116」という冷却水の移動経路を斜線により示している。
【0024】
ところで、上記した従来の誘導加熱用インバータ装置100においては、インバータスイッチング部106と、出力トランス部108と、共振コンデンサ110a,110bとは、それぞれ別々の構造体に分離されて構成されているため、各構造体に配置された水冷パイプ(共振コンデンサ110aには第1水冷パイプ114が配置されており、また、共振コンデンサ110bには第2水冷パイプ118が配置されており、また、出力トランス部108には第3水冷パイプ120が配置されており、また、インバータスイッチング部106には第4水冷パイプ122が配置されている。)の間を、各ジョイント(ジョイント124,126,130,132,136,138である。)を介してホース(ホース128,134,140である。)で接続するようになされている(第1水冷パイプ114と第3水冷パイプ120との間をホース128で接続し、また、第3水冷パイプ120と第4水冷パイプ122との間をホース134で接続し、また、第4水冷パイプ122と第2水冷パイプ118との間をホース140で接続している。)。
【0025】
このため、各水冷パイプと各ホースとをそれぞれ接続する各ジョイントが各構造体の近傍に配置されることになって冷却系の構成が複雑になり、各ジョイントと各水冷パイプならびに各ジョイントと各ホースとの接続箇所から冷却水漏れが発生する恐れがあり、信頼性に劣るという問題点があった。
【0026】
さらに、これら冷却系の構成部品点数が増大するため、コストを低下させることが困難であり、また、装置全体を小型化することも困難であるという問題点があった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却系の構成を簡素化して冷却水漏れが発生する恐れがある箇所を削減し、信頼性を向上させた誘導加熱用インバータ装置を提供しようとするものである。
【0028】
また、本発明の目的とするところは、冷却系の構成部品点数を削減してコスト低減を図るとともに、装置全体を小型化することを可能にした誘導加熱用インバータ装置を提供しようとするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による誘導加熱用インバータ装置は、インバータスイッチング部と出力トランス部とを一連の冷却パイプ上に配置するようにしたものである。
【0030】
また、本発明による誘導加熱用インバータ装置は、インバータスイッチング部と出力トランス部と共振コンデンサとを一連の冷却パイプ上に配置するようにしたものである。
【0031】
従って、本発明による誘導加熱用インバータ装置によれば、冷却系として接続箇所のない一連の一本の冷却パイプを用いているので、冷却系における接続箇所を削減することができるため、冷却系の構成が簡潔になって、冷却系の接続箇所から冷却水漏れが発生する恐れを排除することができるようになり、信頼性が著しく向上される。
【0032】
また、冷却系を構成する部品点数が減少されるため、コスト低下を図ることができるようになるとともに、装置全体の小型化を図ることができるようになる。
【0033】
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明においては、インバータスイッチング部と出力トランス部と共振コンデンサとを有する誘導加熱用インバータ装置において、所定の形状に形成された接続箇所のない一連の一本の水冷パイプを有し、上記水冷パイプ上に、インバータスイッチング部冷却板と出力トランス部とを配置した誘導加熱用インバータ装置であって、上記水冷パイプは、ほぼローマ字「M」の形状に屈曲して形成された略M字形状水冷パイプであり、上記略M字形状水冷パイプの2つの山側部位(ローマ字「M」を書く際において上方に位置する屈曲部位である。)に上記インバータスイッチング部冷却板を配置し、上記略M字形状水冷パイプの谷側部位(ローマ字「M」を書く際において下方に位置する屈曲部位である。)から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に出力トランス二次導体を配置し、上記略M字形状水冷パイプの2つの端部を上記出力トランスの一方の出力端子に、上記略M字形状水冷パイプの谷側部位を上記出力トランスの他方の出力端子にしたものである。
【0035】
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、本発明のうち請求項に記載の発明において、上記出力トランス部の二次導体は略ドーナツ形状を備えており、該ドーナツ形状の中央の空間部位内に、上記略M字形状水冷パイプの上記谷側部位から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する上記2本の直線状部位を位置するように配置し、上記ドーナツ形状の二次導体の内径側部位を上記略M字形状水冷パイプの上記谷側部位から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する上記2本の直線状部位に配設し、上記ドーナツ形状の二次導体の外径側部位を上記略M字形状水冷パイプの2つの端部(ローマ字「M」を書く際の書き出し位置とローマ字「M」を書く際の書き終わり位置とに対応する。)から2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に配設し、上記略M字形状水冷パイプの2つの端部を上記出力トランスの一方の出力端子に、上記略M字形状水冷パイプの谷側部位を上記出力トランスの他方の出力端子にしたものである。
【0036】
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、インバータスイッチング部と出力トランス部と共振コンデンサとを有する誘導加熱用インバータ装置において、所定の形状に形成された接続箇所のない一連の一本の水冷パイプを有し、上記水冷パイプ上にインバータスイッチング部冷却板と出力トランス部と共振コンデンサとを配置した誘導加熱用インバータ装置であって、上記水冷パイプは、ほぼローマ字「M」の形状に屈曲して形成された略M字形状水冷パイプであり、上記略M字形状水冷パイプの2つの山側部位(ローマ字「M」を書く際において上方に位置する屈曲部位である。)に上記インバータスイッチング部を配置し、上記略M字形状水冷パイプの谷側部位(ローマ字「M」を書く際において下方に位置する屈曲部位である。)から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に出力トランスを配置し、上記略M字形状水冷パイプの上記谷側部位に一方の共振コンデンサを配置接続し、上記略M字形状水冷パイプの2つの端部(ローマ字「M」を書く際の書き出し位置とローマ字「M」を書く際の書き終わり位置とに対応する。)近傍に他方の共振コンデンサを配置接続したものである。
【0038】
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、本発明のうち請求項に記載の発明において、上記出力トランス部の二次導体は略ドーナツ形状を備えており、該ドーナツ形状の中央の空間部位内に、上記略M字形状水冷パイプの上記谷側部位から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する上記2本の直線状部位を位置するように配置し、上記ドーナツ形状の二次導体の内径側部位を上記略M字形状水冷パイプの上記谷側部位から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する上記2本の直線状部位に配設し、上記ドーナツ形状の二次導体の外径側部位を上記略M字形状水冷パイプの上記2つの端部から上記2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に配設し、上記略M字形状水冷パイプの2つの端部を上記出力トランスの一方の出力端子に、上記略M字形状水冷パイプの谷側部位を上記出力トランスの他方の出力端子にしたものである。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明による誘導加熱用インバータ装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0040】
ここで、図4以下に示す図面には、本発明による誘導加熱用インバータ装置の実施の形態の一例が示されているが、図1乃至図3に示す従来の誘導加熱用インバータ装置と同一または相当する構成には、図1乃至図3において用いた符号と同一の符号を用いて示すこととし、その構成ならびに作用の詳細な説明は省略する。
【0041】
即ち、図4には、本発明による誘導加熱用インバータ装置の実施の形態の一例の斜視図が示されており、図5には、図4に示す誘導加熱用インバータ装置の概念構成説明図が示されており、図6には、図4に示す誘導加熱用インバータ装置の要部の構成説明図が示されている。
【0042】
この誘導加熱用インバータ装置10は、所定の形状、例えば、ほぼローマ字「M」の形状に屈曲して形成された水冷パイプ(以下、「略M字形状水冷パイプ」と称する。)12を備えている。この略M字形状水冷パイプ12は、接続箇所のない一連の一本のパイプを屈曲して形成したものであり、例えば、銅製のパイプにより構成されている。
【0043】
この略M字形状水冷パイプ12は、一方の端部(ローマ字「M」を書く際の書き出し位置である。)12aに配置されたジョイント112を介して外部から冷却水が供給されるとともに、他方の端部(ローマ字「M」を書く際の書き終わり位置である。)12bに配置されたジョイント116を介して外部へ冷却水を排出するようになされている。
【0044】
そして、略M字形状水冷パイプ12の2つの山側部位(ローマ字「M」を書く際において上方に位置する屈曲部位である。)12c−1,12c−2上には、取付板107がロウ付けなどにより固定されて配設されている。
【0045】
従って、略M字形状水冷パイプ12の2つの山側部位12c−1,12c−2内を移動する冷却水によって取付板107が冷却され、こうして冷却された取付板107によってインバータスイッチング部106が冷却されることになる。
【0046】
また、略M字形状水冷パイプ12の谷側部位(ローマ字「M」を書く際において下方に位置する屈曲部位である。)12d近傍の2本の直線状部位(ローマ字「M」を書く際において内側に位置する2本の直線状部位である。)12e−1,12e−2上には、共振コンデンサ110aを取り付けるための取付板14がロウ付けなどにより固定されて配設されている。なお、この取付板14は、例えば、銅製であり、共振コンデンサ110aの冷却板として機能するものである。
【0047】
従って、略M字形状水冷パイプ12の谷側部位12d近傍の2本の直線状部位12e−1,12e−2内を移動する冷却水によって取付板14が冷却され、こうして冷却された取付板14によって共振コンデンサ110aが冷却されることになる。
【0048】
さらに、略M字形状水冷パイプ12の2つの端部12a,12bの近傍の2本の直線状部位(ローマ字「M」を書く際において外側に位置する2本の直線状部位である。)12f−1,12f−2上には、共振コンデンサ110bを取り付けるための取付板16がロウ付けなどにより固定されて配設されている。なお、この取付板16は、例えば、銅製であり、共振コンデンサ110bの冷却板として機能するものである。
【0049】
従って、略M字形状水冷パイプ12の2つの端部12a,12bの近傍の2本の直線状部位12f−1,12f−2内を移動する冷却水によって取付板16が冷却され、こうして冷却された取付板16によって共振コンデンサ110bが冷却されることになる。
【0050】
なお、図4において、取付板14および共振コンデンサ110aは、略M字形状水冷パイプ12の谷側部位12d近傍の直線状部位12e−1,12e−2の下面側に突出して配置され、一方、取付板16および共振コンデンサ110bは、略M字形状水冷パイプ12の端部12a,12bの近傍の直線状部位12f−1,12f−2の上面側に突出して配置されている。
【0051】
次に、出力トランス部20について説明すると、出力トランス部20の二次導体22は、全体として中心軸方向に延長した略ドーナツ形状を備えており、そのドーナツ形状の中央の空間部位22a内に、略M字形状水冷パイプ12の谷側部位12dから2つの山側部位12c−1,12c−2へそれぞれ延長する2本の直線状部位12g−1,12g−2(より詳細には、「略M字形状水冷パイプ12の谷側部位12d近傍の直線状部位12e−1,12e−2から2つの山側部位12c−1,12c−2へそれぞれ延長する2本の直線状部位12g−1,12g−2」である。)が位置するようにして配設されている。
【0052】
ここで、二次導体22は、具体的には、小径の内側筒部24と、大径の外側筒部26と、略M字形状水冷パイプ12の山側部位12c−1,12c−2側において内側筒部24と外側筒部26とを連結するドーナツ状板部28とより構成されている。
【0053】
そして、内側筒部24の内径側部位24aと略M字形状水冷パイプ12の2本の直線状部位12g−1,12g−2とがロウ付けなどにより固定されて、略M字形状水冷パイプ12の2本の直線状部位12g−1,12g−2に内側筒部24が配設され、また、外側筒部26の外径側部位26aと略M字形状水冷パイプ12の2つの端部12a,12bから2つの山側部位12c−1,12c−2へそれぞれ延長する2本の直線状部位12h−1,12h−2(より詳細には、「略M字形状水冷パイプ12の2つの端部12a,12bの近傍の2本の直線状部位12f−1,12f−2から2つの山側部位12c−1,12c−2へそれぞれ延長する2本の直線状部位12h−1,12h−2」である。)とがロウ付けなどにより固定されて、略M字形状水冷パイプ12の2本の直線状部位12h−1,12h−2に外側筒部26が配設されている。
【0054】
従って、出力トランス部20においては、略M字形状水冷パイプ12の2本の直線状部位12g−1,12g−2内を移動する冷却水によって内側筒部24が冷却され、また、略M字形状水冷パイプ12の2本の直線状部位12h−1,12h−2内を移動する冷却水によって外側筒部26が冷却されることになり、これにより出力トランス部20の内部が冷却されることになる。
【0055】
なお、符号30は、内側筒部24と外側筒部26との間に形成された間隙29内に配設されたドーナツ形状のフェライトコアである。
【0056】
また、出力トランス部20の一次巻線142は、二次導体22の空間部位22aを通るようにして、二次導体22の周囲に所定の巻き数だけ巻回されている。この一次巻線142は、例えば、テフロン線により形成されている。
【0057】
以上の構成において、この誘導加熱用インバータ装置10においては、誘導加熱用インバータ装置10の作動によって、大電流が流れることに伴う発熱により装置全体が加熱されることを抑止するために、外部からジョイント112を介して略M字形状水冷パイプ12内に冷却水が連続的に供給されることになる。
【0058】
即ち、ジョイント112を介して略M字形状水冷パイプ12内に連続的に供給される冷却水は、「ジョイント112→略M字形状水冷パイプ12の端部12a→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12f−1→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12h−1→略M字形状水冷パイプ12の山側部位12c−1→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12g−1→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12e−1→略M字形状水冷パイプ12の谷側部位12d→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12e−2→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12g−2→略M字形状水冷パイプ12の山側部位12c−2→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12h−2→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12f−2→略M字形状水冷パイプ12の端部12b→ジョイント116」の順序で移動して行き、ジョイント116を介して略M字形状水冷パイプ12から外部へ排出されるものであり、これにより装置全体の冷却が行われるものである。
【0059】
なお、図5ならびに図6においては、冷却水の流路を明確にするために、「ジョイント112→略M字形状水冷パイプ12の端部12a→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12f−1→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12h−1→略M字形状水冷パイプ12の山側部位12c−1→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12g−1→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12e−1→略M字形状水冷パイプ12の谷側部位12d→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12e−2→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12g−2→略M字形状水冷パイプ12の山側部位12c−2→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12h−2→略M字形状水冷パイプ12の直線状部位12f−2→略M字形状水冷パイプ12の端部12b→ジョイント116」という冷却水の移動経路を斜線により示している。
【0060】
従って、誘導加熱用インバータ装置10においては、冷却系として接続箇所のない一連の一本のパイプを屈曲して形成した略M字形状水冷パイプ12を用いているので、略M字形状水冷パイプ12の端部12a,12bに配設されるジョイント112,116との接続箇所を除いて冷却系における接続箇所がなくすことができるため、冷却系の構成が簡潔になって、冷却系の接続箇所から冷却水漏れが発生する恐れを排除することができるようになり、信頼性が著しく向上される。
【0061】
また、冷却系を構成する部品点数が減少されるため、コスト低下を図ることができるようになるとともに、装置全体の小型化を図ることができるようになる。
【0062】
なお、上記した実施の形態においては、共振コンデンサ110aの取付板14ならびに共振コンデンサ110bの取付板16を略M字形状水冷パイプ12にロウ付けなどにより固定して配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、図7に示す誘導加熱用インバータ装置50のように、共振コンデンサ110aの取付板14ならびに共振コンデンサ110bの取付板16を略M字形状水冷パイプ12に配設せずに、略M字形状水冷パイプ12とは分離して配置するようにしてもよい(なお、図7においては、共振コンデンサ110a、共振コンデンサ110aの取付板14、共振コンデンサ110bおよび共振コンデンサ110bの取付板16の図示は省略した。)。
【0063】
また、インバータスイッチング部106の取付板107には、商用電源を整流するダイオードモジュールなどを一緒に取り付けて冷却してもよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、冷却系の構成が簡素化されて冷却水漏れが発生する恐れがある箇所が削減され、信頼性の向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【0065】
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、冷却系の構成部品点数が削減されることになり、コスト低減を図ることができるようになるとともに、装置全体を小型化することが可能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱コイルを接続した状態の従来の誘導加熱用インバータ装置の回路構成図である。
【図2】図1に示す誘導加熱用インバータ装置の斜視図である。
【図3】図1に示す誘導加熱用インバータ装置の概念構成説明図である。
【図4】本発明による誘導加熱用インバータ装置の実施の形態の一例の斜視図である。
【図5】図4に示す誘導加熱用インバータ装置の概念構成説明図である。
【図6】図4に示す誘導加熱用インバータ装置の要部の構成説明図である。
【図7】本発明による誘導加熱用インバータ装置の実施の形態の他の例の概念構成説明図である。
【符号の説明】
10、50、100 誘導加熱用インバータ装置
12 略M字形状水冷パイプ
12a,12b,114a,114b,118a,118b,120a,120b,122a,122b 端部
12c−1,12c−2 山側部位
12d 谷側部位
12e−1,12e−2,12f−1,12f−2,12g−1,12g−2,12h−1,12h−2 直線状部位
14,16,107,111a,111b 取付板
20,108 出力トランス部
22 二次導体
22a 空間部位
24 内側筒部
24a 内径側部位
26 外側筒部
26a 外径側部位
28 ドーナツ状板部
29 間隙
30,144 フェライトコア
102a,102b 出力端子
104 加熱コイル
106 インバータスイッチング部
110a,110b 共振コンデンサ
112,116,124,126,130,132,136,138 ジョイント
114 第1水冷パイプ
118 第2水冷パイプ
120 第3水冷パイプ
122 第4水冷パイプ
128,134,140 ホース
142 一次巻線

Claims (4)

  1. インバータスイッチング部と出力トランス部と共振コンデンサとを有する誘導加熱用インバータ装置において、
    所定の形状に形成された接続箇所のない一連の一本の水冷パイプを有し、
    前記水冷パイプ上に、インバータスイッチング部冷却板と出力トランス部とを配置した誘導加熱用インバータ装置であって、
    前記水冷パイプは、ほぼローマ字「M」の形状に屈曲して形成された略M字形状水冷パイプであり、
    前記略M字形状水冷パイプの2つの山側部位(ローマ字「M」を書く際において上方に位置する屈曲部位である。)に前記インバータスイッチング部冷却板を配置し、
    前記略M字形状水冷パイプの谷側部位(ローマ字「M」を書く際において下方に位置する屈曲部位である。)から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に出力トランス二次導体を配置し、前記略M字形状水冷パイプの2つの端部を前記出力トランスの一方の出力端子に、前記略M字形状水冷パイプの谷側部位を前記出力トランスの他方の出力端子にした
    ものである誘導加熱用インバータ装置。
  2. 請求項に記載の誘導加熱用インバータ装置において、
    前記出力トランス部の二次導体は略ドーナツ形状を備えており、該ドーナツ形状の中央の空間部位内に、前記略M字形状水冷パイプの前記谷側部位から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する前記2本の直線状部位を位置するように配置し、前記ドーナツ形状の二次導体の内径側部位を前記略M字形状水冷パイプの前記谷側部位から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する前記2本の直線状部位に配設し、前記ドーナツ形状の二次導体の外径側部位を前記略M字形状水冷パイプの2つの端部(ローマ字「M」を書く際の書き出し位置とローマ字「M」を書く際の書き終わり位置とに対応する。)から2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に配設し、前記略M字形状水冷パイプの2つの端部を前記出力トランスの一方の出力端子に、前記略M字形状水冷パイプの谷側部位を前記出力トランスの他方の出力端子にした
    ものである誘導加熱用インバータ装置。
  3. インバータスイッチング部と出力トランス部と共振コンデンサとを有する誘導加熱用インバータ装置において、
    所定の形状に形成された接続箇所のない一連の一本の水冷パイプを有し、
    前記水冷パイプ上にインバータスイッチング部冷却板と出力トランス部と共振コンデンサとを配置した誘導加熱用インバータ装置であって、
    前記水冷パイプは、ほぼローマ字「M」の形状に屈曲して形成された略M字形状水冷パイプであり、
    前記略M字形状水冷パイプの2つの山側部位(ローマ字「M」を書く際において上方に位置する屈曲部位である。)に前記インバータスイッチング部を配置し、
    前記略M字形状水冷パイプの谷側部位(ローマ字「M」を書く際において下方に位置する屈曲部位である。)から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に出力トランスを配置し、
    前記略M字形状水冷パイプの前記谷側部位に一方の共振コンデンサを配置接続し、前記略M字形状水冷パイプの2つの端部(ローマ字「M」を書く際の書き出し位置とローマ字「M」を書く際の書き終わり位置とに対応する。)近傍に他方の共振コンデンサを配置接続した
    ものである誘導加熱用インバータ装置。
  4. 請求項に記載の誘導加熱用インバータ装置において、
    前記出力トランス部の二次導体は略ドーナツ形状を備えており、該ドーナツ形状の中央の空間部位内に、前記略M字形状水冷パイプの前記谷側部位から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する前記2本の直線状部位を位置するように配置し、前記ドーナツ形状の二次導体の内径側部位を前記略M字形状水冷パイプの前記谷側部位から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する前記2本の直線状部位に配設し、前記ドーナツ形状の二次導体の外径側部位を前記略M字形状水冷パイプの前記2つの端部から前記2つの山側部位へそれぞれ延長する2本の直線状部位に配設し、前記略M字形状水冷パイプの2つの端部を前記出力トランスの一方の出力端子に、前記略M字形状水冷パイプの谷側部位を前記出力トランスの他方の出力端子にした
    ものである誘導加熱用インバータ装置。
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